JP3178733B2 - 熱可塑性樹脂流動性向上剤とその用途 - Google Patents
熱可塑性樹脂流動性向上剤とその用途Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、芳香族ビニル化合物
とマレイミド化合物から合成されるマレイミド化合物誘
導体からなる熱可塑性樹脂流動性向上剤およびその用途
に関する。この発明のマレイミド化合物誘導体は、高い
融点と良好な流動性を有することから、耐熱性に優れた
熱可塑性樹脂の流動性または成形性向上剤として有用な
化合物である。
とマレイミド化合物から合成されるマレイミド化合物誘
導体からなる熱可塑性樹脂流動性向上剤およびその用途
に関する。この発明のマレイミド化合物誘導体は、高い
融点と良好な流動性を有することから、耐熱性に優れた
熱可塑性樹脂の流動性または成形性向上剤として有用な
化合物である。
【0002】
【従来の技術】従来、芳香族ビニル化合物とマレイミド
化合物とを重合することによりマレイミド系共重合体が
得られている。また、低分子量の石油樹脂や特定の環構
造を有する低分子量化合物が加工性向上剤として有用で
あることが、特開平3−140361号公報や特開平3
−192141号公報で開示されている。
化合物とを重合することによりマレイミド系共重合体が
得られている。また、低分子量の石油樹脂や特定の環構
造を有する低分子量化合物が加工性向上剤として有用で
あることが、特開平3−140361号公報や特開平3
−192141号公報で開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】発明者らは、芳香族ビ
ニル化合物とマレイミド化合物との重合を研究する中
で、芳香族ビニル化合物とマレイミド化合物とがデール
スアルダー付加反応を起こすことで生成する化合物の物
性を調べた結果、低分子量化合物でありながら高い融点
を有し、溶融時に良好な流動性を示すことを見いだし
た。このような物性を有する低分子量化合物は、従来、
樹脂に添加されている薬剤にも見られないものであり、
合成樹脂の性能改善、たとえば、合成樹脂と相溶するこ
とにより流動しやすくしたり、相溶しなくても滑剤とな
って成形しやすくしたりすることなど合成樹脂の成形性
の改良に有用である。なお、低分子量化合物は、一般に
合成樹脂と良好な相溶性を示す。
ニル化合物とマレイミド化合物との重合を研究する中
で、芳香族ビニル化合物とマレイミド化合物とがデール
スアルダー付加反応を起こすことで生成する化合物の物
性を調べた結果、低分子量化合物でありながら高い融点
を有し、溶融時に良好な流動性を示すことを見いだし
た。このような物性を有する低分子量化合物は、従来、
樹脂に添加されている薬剤にも見られないものであり、
合成樹脂の性能改善、たとえば、合成樹脂と相溶するこ
とにより流動しやすくしたり、相溶しなくても滑剤とな
って成形しやすくしたりすることなど合成樹脂の成形性
の改良に有用である。なお、低分子量化合物は、一般に
合成樹脂と良好な相溶性を示す。
【0004】この発明は、比較的高い融点を持つ低分子
量化合物で、溶融時に良好な流動性を示すことにより、
熱可塑性樹脂など合成樹脂の流動性、成形性の改善など
に有用なマレイミド化合物誘導体を含有する熱可塑性樹
脂組成物を提供することを第1の課題とし、そのような
誘導体からなる熱可塑性樹脂流動性向上剤を提供するこ
とを第2の課題とする。
量化合物で、溶融時に良好な流動性を示すことにより、
熱可塑性樹脂など合成樹脂の流動性、成形性の改善など
に有用なマレイミド化合物誘導体を含有する熱可塑性樹
脂組成物を提供することを第1の課題とし、そのような
誘導体からなる熱可塑性樹脂流動性向上剤を提供するこ
とを第2の課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記第1の課題を解決す
るために、この発明は、下記構造式で示されるマレイ
ミド化合物誘導体を含有する熱可塑性樹脂組成物を提供
する。
るために、この発明は、下記構造式で示されるマレイ
ミド化合物誘導体を含有する熱可塑性樹脂組成物を提供
する。
【0006】
【化3】
【0007】この構造式において、R2 、R3 および
Xはそれぞれ具体的には次のとおりである。R2 とR3
では、アルキル基は炭素数1〜6の範囲が好ましく、炭
素数がこれよりも多いと耐熱性を低下させるおそれがあ
る。シクロアルキル基としては、シクロヘキシル基が好
ましい。アリール基は、炭素数6〜12の範囲が好まし
く、炭素数がこれよりも多いと耐熱性が低下するおそれ
がある。置換アリール基は、前記アリール基中の1また
は複数個の水素がアルキル基(たとえば、炭素数1〜
3)、ハロゲン、ヒドロキシル基、カルボキシル基およ
びニトロ基のうちの1または2以上で置換されたもので
ある。R2 およびR3 が置換アリール基である場合の具
体例としては、メチルフェニル基、2−ブロモフェニル
基、2−クロロフェニル基、p−ヒドロキシフェニル
基、ニトロフェニル基などが挙げられる。
Xはそれぞれ具体的には次のとおりである。R2 とR3
では、アルキル基は炭素数1〜6の範囲が好ましく、炭
素数がこれよりも多いと耐熱性を低下させるおそれがあ
る。シクロアルキル基としては、シクロヘキシル基が好
ましい。アリール基は、炭素数6〜12の範囲が好まし
く、炭素数がこれよりも多いと耐熱性が低下するおそれ
がある。置換アリール基は、前記アリール基中の1また
は複数個の水素がアルキル基(たとえば、炭素数1〜
3)、ハロゲン、ヒドロキシル基、カルボキシル基およ
びニトロ基のうちの1または2以上で置換されたもので
ある。R2 およびR3 が置換アリール基である場合の具
体例としては、メチルフェニル基、2−ブロモフェニル
基、2−クロロフェニル基、p−ヒドロキシフェニル
基、ニトロフェニル基などが挙げられる。
【0008】Xは、水素、アルキル基、ハロゲンまたは
ヒドロキシル基である。ここで、アルキル基は炭素数1
〜5の範囲が好ましく、炭素数がこれよりも多いと耐熱
性が低下するおそれがある。Xの具体例としては、メチ
ル基、ブロモ基、クロル基、ヒドロキシル基などが挙げ
られる。上記構造式で表される化合物は、融点が15
0〜350℃であり、融点以上の温度では急激に粘度が
低下し、低粘度液体となる。
ヒドロキシル基である。ここで、アルキル基は炭素数1
〜5の範囲が好ましく、炭素数がこれよりも多いと耐熱
性が低下するおそれがある。Xの具体例としては、メチ
ル基、ブロモ基、クロル基、ヒドロキシル基などが挙げ
られる。上記構造式で表される化合物は、融点が15
0〜350℃であり、融点以上の温度では急激に粘度が
低下し、低粘度液体となる。
【0009】上記第2の課題を解決するために、この発
明は、上記構造式で示されるマレイミド化合物誘導体
からなる熱可塑性樹脂流動性向上剤を提供する。この発
明で用いられるマレイミド化合物は、下式:
明は、上記構造式で示されるマレイミド化合物誘導体
からなる熱可塑性樹脂流動性向上剤を提供する。この発
明で用いられるマレイミド化合物は、下式:
【0010】
【化4】
【0011】で表される化合物であり、たとえば、マレ
イミド、N−メチルマレイミド、N−エチルマレイミ
ド、N−プロピルマレイミド、N−イソプロピルマレイ
ミド、N−ブチルマレイミド、N−イソブチルマレイミ
ド、N−ターシャリブチルマレイミド、N−シクロヘキ
シルマレイミド、N−フェニルマレイミド、N−クロル
フェニルマレイミド、N−メチルフェニルマレイミド、
N−ブロモフェニルマレイミド、N−ナフチルマレイミ
ド、N−ラウリルマレイミド、2−ヒドロキシエチルマ
レイミド、N−ヒドロキシフェニルマレイミド、N−メ
トキシフェニルマレイミド、N−カルボキシフェニルマ
レイミド、N−ニトロフェニルマレイミド等を挙げるこ
とができ、これらのうちの1種または2種以上を使用す
ることができる。
イミド、N−メチルマレイミド、N−エチルマレイミ
ド、N−プロピルマレイミド、N−イソプロピルマレイ
ミド、N−ブチルマレイミド、N−イソブチルマレイミ
ド、N−ターシャリブチルマレイミド、N−シクロヘキ
シルマレイミド、N−フェニルマレイミド、N−クロル
フェニルマレイミド、N−メチルフェニルマレイミド、
N−ブロモフェニルマレイミド、N−ナフチルマレイミ
ド、N−ラウリルマレイミド、2−ヒドロキシエチルマ
レイミド、N−ヒドロキシフェニルマレイミド、N−メ
トキシフェニルマレイミド、N−カルボキシフェニルマ
レイミド、N−ニトロフェニルマレイミド等を挙げるこ
とができ、これらのうちの1種または2種以上を使用す
ることができる。
【0012】この発明で用いられる芳香族ビニル化合物
は、下式:
は、下式:
【0013】
【化5】
【0014】で表される化合物であり、たとえば、スチ
レン;o−メチルスチレン、m−メチルスチレン、p−
メチルスチレン(o−,m−,p−メチルスチレンをビ
ニルトルエンとも言う)、1,3−ジメチルスチレン、
2,4−ジメチルスチレン、エチルスチレン、p−第3
級ブチルスチレンなどのアルキルスチレン;α−メチル
スチレン、α−エチルスチレン、α−メチル−p−メチ
ルスチレン;ビニルナフタレン;o−クロロスチレン、
m−クロロスチレン、p−クロロスチレン、2,4−ジ
ブロモスチレンなどのハロゲン化スチレン;2−メチル
−4−クロロスチレンなどのハロゲン化アルキルスチレ
ン等が挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を
使用することができる。生産性および物性のバランスの
点からは、特に、スチレン、ビニルトルエンおよびα−
メチルスチレンからなる群より選ばれる少なくとも1種
を用いるのが望ましい。
レン;o−メチルスチレン、m−メチルスチレン、p−
メチルスチレン(o−,m−,p−メチルスチレンをビ
ニルトルエンとも言う)、1,3−ジメチルスチレン、
2,4−ジメチルスチレン、エチルスチレン、p−第3
級ブチルスチレンなどのアルキルスチレン;α−メチル
スチレン、α−エチルスチレン、α−メチル−p−メチ
ルスチレン;ビニルナフタレン;o−クロロスチレン、
m−クロロスチレン、p−クロロスチレン、2,4−ジ
ブロモスチレンなどのハロゲン化スチレン;2−メチル
−4−クロロスチレンなどのハロゲン化アルキルスチレ
ン等が挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を
使用することができる。生産性および物性のバランスの
点からは、特に、スチレン、ビニルトルエンおよびα−
メチルスチレンからなる群より選ばれる少なくとも1種
を用いるのが望ましい。
【0015】この発明のマレイミド化合物誘導体を製造
する方法としては、特に制限はないが、つぎのような方
法によれば高収率でかつ経済的に有利である。すなわ
ち、重合禁止剤の存在下において芳香族ビニル化合物と
マレイミド化合物を加温混合する方法である。特に、一
方の原料の一部または全量をあらかじめ反応系に仕込ん
でおき、残りの原料を逐次滴下する方法により、この発
明のマレイミド化合物誘導体を効率良く生産することが
できる。マレイミド化合物が常温で固体である場合は、
必要に応じて有機溶媒を使用することができる。
する方法としては、特に制限はないが、つぎのような方
法によれば高収率でかつ経済的に有利である。すなわ
ち、重合禁止剤の存在下において芳香族ビニル化合物と
マレイミド化合物を加温混合する方法である。特に、一
方の原料の一部または全量をあらかじめ反応系に仕込ん
でおき、残りの原料を逐次滴下する方法により、この発
明のマレイミド化合物誘導体を効率良く生産することが
できる。マレイミド化合物が常温で固体である場合は、
必要に応じて有機溶媒を使用することができる。
【0016】この反応の際に使用する重合禁止剤として
は、一般にラジカル重合を抑制しうるものであれば特に
制限はなく、具体例としては、たとえば、ジフェニルピ
クリルヒドラジル、クロラニル、2,4−ジメチル−6
−t−ブチルフェノール、ジブチルジチオカルバミン酸
銅(II)塩、酢酸マンガン、酢酸クロム、1,3,5−ト
リフェニルベルダジル、2,2,6,6−テトラメチル
−4−ピペリドン−1−オキシル、ニトロソベンゼン、
ジクロロニトロソベンゼン、メチル−α−ニトロソイソ
プロピルケトン、塩化鉄;p−ベンゾキノン、メチル−
p−ベンゾキノン、2,5−ジメチル−p−ベンゾキノ
ン、メトキシ−p−ベンゾキノン、クロロ−p−ベンゾ
キノン、2,5−ジクロロ−p−ベンゾキノンなどのベ
ンゾキノン類;ヒドロキノン、2,5−ジ−t−ブチル
ハイドロキノン、ハイドロキノンモノメチルエーテルな
どのヒドロキノン類;p−t−ブチルカテコール、3−
フェニルカテコール、カテコールなどのカテコール類;
ジ−p−フルオルフェニルアミン、p−フェニルジアミ
ン、チオジフェニルアミンなどのアミン類;トリ−p−
ニトロフェニルメチル、m−ジニトロベンゼン、ジクロ
ルニトロフェノール、ジニトロトルエン、ニトロフェノ
ール、1,3,5−トリニトロアニソールなどのニトロ
化合物などが挙げられ、それぞれ、単独で使用された
り、2種以上併用されたりする。この発明では、上述の
重合禁止剤の中で好ましいものとして、ベンゾキノン
類、ヒドロキノン類、カテコール類が挙げられる。
は、一般にラジカル重合を抑制しうるものであれば特に
制限はなく、具体例としては、たとえば、ジフェニルピ
クリルヒドラジル、クロラニル、2,4−ジメチル−6
−t−ブチルフェノール、ジブチルジチオカルバミン酸
銅(II)塩、酢酸マンガン、酢酸クロム、1,3,5−ト
リフェニルベルダジル、2,2,6,6−テトラメチル
−4−ピペリドン−1−オキシル、ニトロソベンゼン、
ジクロロニトロソベンゼン、メチル−α−ニトロソイソ
プロピルケトン、塩化鉄;p−ベンゾキノン、メチル−
p−ベンゾキノン、2,5−ジメチル−p−ベンゾキノ
ン、メトキシ−p−ベンゾキノン、クロロ−p−ベンゾ
キノン、2,5−ジクロロ−p−ベンゾキノンなどのベ
ンゾキノン類;ヒドロキノン、2,5−ジ−t−ブチル
ハイドロキノン、ハイドロキノンモノメチルエーテルな
どのヒドロキノン類;p−t−ブチルカテコール、3−
フェニルカテコール、カテコールなどのカテコール類;
ジ−p−フルオルフェニルアミン、p−フェニルジアミ
ン、チオジフェニルアミンなどのアミン類;トリ−p−
ニトロフェニルメチル、m−ジニトロベンゼン、ジクロ
ルニトロフェノール、ジニトロトルエン、ニトロフェノ
ール、1,3,5−トリニトロアニソールなどのニトロ
化合物などが挙げられ、それぞれ、単独で使用された
り、2種以上併用されたりする。この発明では、上述の
重合禁止剤の中で好ましいものとして、ベンゾキノン
類、ヒドロキノン類、カテコール類が挙げられる。
【0017】重合禁止剤の添加量は、たとえば、使用す
る重合禁止剤の種類、反応温度などの条件により種々異
なり、この発明の化合物を収率良く得るためには芳香族
ビニル化合物とマレイミド化合物との共重合体の生成量
を多くしないという点を考慮して適宜設定するのが良
い。特に、付加反応時に副反応である熱重合反応等が起
こって重合体が生成することにより、この発明の化合物
の収率が低下するということを少なくするためには、反
応系に存在する芳香族ビニル化合物とマレイミド化合物
の合計量に対して0.05〜5wt%となるように添加す
るのが好ましい。重合禁止剤をこの範囲よりも多く用い
ると、後工程で残留しやすくなり経済的ではない。
る重合禁止剤の種類、反応温度などの条件により種々異
なり、この発明の化合物を収率良く得るためには芳香族
ビニル化合物とマレイミド化合物との共重合体の生成量
を多くしないという点を考慮して適宜設定するのが良
い。特に、付加反応時に副反応である熱重合反応等が起
こって重合体が生成することにより、この発明の化合物
の収率が低下するということを少なくするためには、反
応系に存在する芳香族ビニル化合物とマレイミド化合物
の合計量に対して0.05〜5wt%となるように添加す
るのが好ましい。重合禁止剤をこの範囲よりも多く用い
ると、後工程で残留しやすくなり経済的ではない。
【0018】前記付加反応の際には、必要に応じて非反
応性の溶剤を用いることができる。このような溶剤とし
ては、たとえば、ベンゼン、トルエン、キシレンなどの
芳香族炭化水素類;メチルエチルケトンなどのケトン
類;テトラヒドロフラン、ジオキサンなどのエーテル
類;ヘキサン、ヘプタンなどの常温で液体の脂肪族炭化
水素類等が挙げられる。溶剤は単独溶剤でも2種以上の
混合溶剤でもよい。
応性の溶剤を用いることができる。このような溶剤とし
ては、たとえば、ベンゼン、トルエン、キシレンなどの
芳香族炭化水素類;メチルエチルケトンなどのケトン
類;テトラヒドロフラン、ジオキサンなどのエーテル
類;ヘキサン、ヘプタンなどの常温で液体の脂肪族炭化
水素類等が挙げられる。溶剤は単独溶剤でも2種以上の
混合溶剤でもよい。
【0019】この発明のマレイミド化合物誘導体の製造
においては、マレイミド化合物と芳香族ビニル化合物
を、芳香族ビニル化合物1モルに対してマレイミド化合
物0.1〜2.0モル、好ましくは0.2〜1.0モル
の比率で使用する。前記範囲よりもマレイミド化合物が
過剰だと反応系に未反応のマレイミド化合物が残留し精
製工程が複雑となるおそれがあり、少ないと使用するマ
レイミド化合物と芳香族ビニル化合物の合計量に対する
この発明の化合物の収率が低いおそれがある。
においては、マレイミド化合物と芳香族ビニル化合物
を、芳香族ビニル化合物1モルに対してマレイミド化合
物0.1〜2.0モル、好ましくは0.2〜1.0モル
の比率で使用する。前記範囲よりもマレイミド化合物が
過剰だと反応系に未反応のマレイミド化合物が残留し精
製工程が複雑となるおそれがあり、少ないと使用するマ
レイミド化合物と芳香族ビニル化合物の合計量に対する
この発明の化合物の収率が低いおそれがある。
【0020】上記付加反応は、たとえば、60〜150
℃、好ましくは80〜120℃の温度で、0.5〜10
時間、好ましくは1〜5時間行われる。反応の際の雰囲
気は、特に制限はないが、酸素の共存により重合抑制効
果が向上する重合禁止剤を使用する場合には、爆発範囲
を避けた範囲で酸素存在下が好ましい。上記のようにし
て反応を行うことにより反応液から生成物を採取するに
は、たとえば、未反応原料、有機溶媒を留去させ、濃縮
したのち、トルエン等の溶媒で洗浄したのち濾過して乾
燥するやり方などが採用される。生成物が反応中に析出
する場合には、濾過、洗浄により、より効果的に得られ
るとともに、反応残液は回収して再利用することにより
収率をさらに上げることもできる。
℃、好ましくは80〜120℃の温度で、0.5〜10
時間、好ましくは1〜5時間行われる。反応の際の雰囲
気は、特に制限はないが、酸素の共存により重合抑制効
果が向上する重合禁止剤を使用する場合には、爆発範囲
を避けた範囲で酸素存在下が好ましい。上記のようにし
て反応を行うことにより反応液から生成物を採取するに
は、たとえば、未反応原料、有機溶媒を留去させ、濃縮
したのち、トルエン等の溶媒で洗浄したのち濾過して乾
燥するやり方などが採用される。生成物が反応中に析出
する場合には、濾過、洗浄により、より効果的に得られ
るとともに、反応残液は回収して再利用することにより
収率をさらに上げることもできる。
【0021】こうして得られた生成物は、元素分析、核
磁気共鳴(NMR)分析、赤外線(IR)分析および質
量分析により上記構造式で表されるマレイミド化合物
誘導体であることが確認される。採取されたマレイミド
化合物誘導体は、たとえば、熱可塑性樹脂(たとえば、
塩化ビニル樹脂、塩素化塩化ビニル樹脂、ABS樹脂、
ポリアミド樹脂など)と混練機またはロールなどにより
均一に混ぜ合わされ、その樹脂の流動性を改善するのに
用いられる。用途は、これに限定されるものではない。
磁気共鳴(NMR)分析、赤外線(IR)分析および質
量分析により上記構造式で表されるマレイミド化合物
誘導体であることが確認される。採取されたマレイミド
化合物誘導体は、たとえば、熱可塑性樹脂(たとえば、
塩化ビニル樹脂、塩素化塩化ビニル樹脂、ABS樹脂、
ポリアミド樹脂など)と混練機またはロールなどにより
均一に混ぜ合わされ、その樹脂の流動性を改善するのに
用いられる。用途は、これに限定されるものではない。
【0022】
【作用】上記構造式で示される化合物は、構成単位と
してマレイミド化合物と芳香族ビニル化合物からなる環
構造を有しているので融点が高く、低分子量化合物であ
るので融解時に流動性が良好である。しかも、構成単位
としてマレイミド化合物と芳香族ビニル化合物に由来す
る構造単位を有しているとともに低分子量化合物である
ので、熱可塑性樹脂との相溶性も良好となる。
してマレイミド化合物と芳香族ビニル化合物からなる環
構造を有しているので融点が高く、低分子量化合物であ
るので融解時に流動性が良好である。しかも、構成単位
としてマレイミド化合物と芳香族ビニル化合物に由来す
る構造単位を有しているとともに低分子量化合物である
ので、熱可塑性樹脂との相溶性も良好となる。
【0023】マレイミド化合物と芳香族ビニル化合物と
を重合禁止剤の存在下に付加反応させることにより、上
記構造式で表される化合物が高収率でかつ経済的に得
られる。
を重合禁止剤の存在下に付加反応させることにより、上
記構造式で表される化合物が高収率でかつ経済的に得
られる。
【0024】
【実施例】以下に、この発明の具体的な実施例および比
較例を示すが、この発明は下記実施例に限定されない。
なお、以下では特に断らない限り、「部」は「重量部」
を、「%」は「重量%」のことである。下記実施例およ
び比較例で得られた生成物について、元素分析、NMR
分析、IR分析および質量分析を行ってその化学構造を
調べた。
較例を示すが、この発明は下記実施例に限定されない。
なお、以下では特に断らない限り、「部」は「重量部」
を、「%」は「重量%」のことである。下記実施例およ
び比較例で得られた生成物について、元素分析、NMR
分析、IR分析および質量分析を行ってその化学構造を
調べた。
【0025】NMR分析は、重水素化クロロホルム(C
DCl3 )中でテトラメチルシランを標準物質として測
定を行い、 1H−NMRスペクトルおよび13C−NMR
スペクトルを得た。使用した核磁気共鳴装置は、VXR
−300S(バリアン株式会社製)であった。IR分析
は、臭化カリウム錠剤法により赤外分析装置(FT/I
R−3、島津製作所株式会社製)を用いて行った。
DCl3 )中でテトラメチルシランを標準物質として測
定を行い、 1H−NMRスペクトルおよび13C−NMR
スペクトルを得た。使用した核磁気共鳴装置は、VXR
−300S(バリアン株式会社製)であった。IR分析
は、臭化カリウム錠剤法により赤外分析装置(FT/I
R−3、島津製作所株式会社製)を用いて行った。
【0026】質量分析は、M−2000A質量分析装置
(日立製作所株式会社製)を用いて行った。 −実施例1− 1リットルのフラスコにN−フェニルマレイミド120
g、トルエン80g、および、重合禁止剤であるp−t
−ブチルカテコール3.6gを仕込み、酸素7vol%を
含有する窒素ガスを20ml/分で反応系にバブリングし
ながら、110℃に昇温した。マレイミドはトルエンに
完全に溶解し淡黄色の均質溶液となった。この溶液の温
度が安定した後、スチレン100gを2時間にわたって
均等に滴下した。反応の進行とともに白色の析出物が生
成した。滴下終了後、110℃でさらに2時間反応を継
続させた。反応液を室温に冷却した後、析出物を濾別し
て少量のトルエンで洗浄し、減圧下に乾燥して白色粉末
〔化合物(1)〕を148g得た。収率は67%であっ
た。
(日立製作所株式会社製)を用いて行った。 −実施例1− 1リットルのフラスコにN−フェニルマレイミド120
g、トルエン80g、および、重合禁止剤であるp−t
−ブチルカテコール3.6gを仕込み、酸素7vol%を
含有する窒素ガスを20ml/分で反応系にバブリングし
ながら、110℃に昇温した。マレイミドはトルエンに
完全に溶解し淡黄色の均質溶液となった。この溶液の温
度が安定した後、スチレン100gを2時間にわたって
均等に滴下した。反応の進行とともに白色の析出物が生
成した。滴下終了後、110℃でさらに2時間反応を継
続させた。反応液を室温に冷却した後、析出物を濾別し
て少量のトルエンで洗浄し、減圧下に乾燥して白色粉末
〔化合物(1)〕を148g得た。収率は67%であっ
た。
【0027】得られた化合物(1)について、元素分
析、質量分析、 1H−および13C−NMR分析、赤外ス
ペクトル分析を行い、下記の構造式(1)で表される化
合物であることを確認した。質量分析の結果、分子量は
450であった。元素分析値を表1に、 1H−NMRス
ペクトルを図1に、13C−NMRスペクトルを図2に、
赤外スペクトルを図3に示した。
析、質量分析、 1H−および13C−NMR分析、赤外ス
ペクトル分析を行い、下記の構造式(1)で表される化
合物であることを確認した。質量分析の結果、分子量は
450であった。元素分析値を表1に、 1H−NMRス
ペクトルを図1に、13C−NMRスペクトルを図2に、
赤外スペクトルを図3に示した。
【0028】
【化6】
【0029】 表 1 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 化合物(1)の元素分析値(モル%) C H N −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 計算値 74.70 4.89 6.23 実測値 74.97 4.81 6.23 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− (注)計算値はC28H22N2 O4 として求めた。
【0030】化合物(1)の構造決定は次のようにして
行った。元素分析および質量分析から分子式C28H22N
2 O4 が導かれる。一方、赤外スペクトルでは1780
cm-1と1700cm-1にイミド基に由来するカルボニル基
(C=O)の存在が導かれる。また、 1H−NMRでは
2種類のメチレン(CH2 )、4種類のメチン(CH)
および芳香環水素数14が示される。13C−NMRで
は、2種類のメチレン(CH2 )、4種類のメチン(C
H)および4種類のカルボニル基が示される。
行った。元素分析および質量分析から分子式C28H22N
2 O4 が導かれる。一方、赤外スペクトルでは1780
cm-1と1700cm-1にイミド基に由来するカルボニル基
(C=O)の存在が導かれる。また、 1H−NMRでは
2種類のメチレン(CH2 )、4種類のメチン(CH)
および芳香環水素数14が示される。13C−NMRで
は、2種類のメチレン(CH2 )、4種類のメチン(C
H)および4種類のカルボニル基が示される。
【0031】−実施例2− スチレン100gのかわりにα−メチルスチレン113
gを使用する以外は実施例1と同じ操作をして白色粉末
〔化合物(2)〕140gを得た。収率は55%であっ
た。得られた化合物(2)について、実施例1と同様な
方法で分析した結果、下記の構造式(2)で表される化
合物であることがわかった。化合物(2)の赤外スペク
トルを図4に示した。
gを使用する以外は実施例1と同じ操作をして白色粉末
〔化合物(2)〕140gを得た。収率は55%であっ
た。得られた化合物(2)について、実施例1と同様な
方法で分析した結果、下記の構造式(2)で表される化
合物であることがわかった。化合物(2)の赤外スペク
トルを図4に示した。
【0032】
【化7】
【0033】−実施例3− 1リットルのフラスコにN−シクロヘキシルマレイミド
120g、トルエン80g、および、重合禁止剤である
t−ブチルカテコール3.6gを仕込み、酸素7 vol%
を含有する窒素ガスを20ml/分で反応系にバブリング
しながら、110℃に昇温した。N−シクロヘキシルマ
レイミドはトルエンに完全に溶解し微黄色の均質溶液と
なった。この溶液の温度が安定した後、スチレン100
gを2時間にわたって均等に滴下した。反応が進行して
も析出物は生成しなかった。滴下終了後、110℃でさ
らに4時間反応を継続させた。その後、反応液からトル
エンと未反応原料を減圧留去し、得られた微黄色の固形
物を熱メタノールに溶解した。若干の不溶物をろ別し、
ろ液を冷却し、析出した白色粉末をろ別後、少量のメタ
ノールで洗浄し、減圧下に乾燥して白色粉末〔化合物
(3)〕120gを得た。収率は55%であった。
120g、トルエン80g、および、重合禁止剤である
t−ブチルカテコール3.6gを仕込み、酸素7 vol%
を含有する窒素ガスを20ml/分で反応系にバブリング
しながら、110℃に昇温した。N−シクロヘキシルマ
レイミドはトルエンに完全に溶解し微黄色の均質溶液と
なった。この溶液の温度が安定した後、スチレン100
gを2時間にわたって均等に滴下した。反応が進行して
も析出物は生成しなかった。滴下終了後、110℃でさ
らに4時間反応を継続させた。その後、反応液からトル
エンと未反応原料を減圧留去し、得られた微黄色の固形
物を熱メタノールに溶解した。若干の不溶物をろ別し、
ろ液を冷却し、析出した白色粉末をろ別後、少量のメタ
ノールで洗浄し、減圧下に乾燥して白色粉末〔化合物
(3)〕120gを得た。収率は55%であった。
【0034】得られた化合物(3)について、実施例1
と同様な方法で分析した結果、下記の構造式(3)で表
される化合物であることがわかった。化合物(3)の赤
外スペクトルを図5に示した。
と同様な方法で分析した結果、下記の構造式(3)で表
される化合物であることがわかった。化合物(3)の赤
外スペクトルを図5に示した。
【0035】
【化8】
【0036】上記実施例で得られた化合物(1)〜
(3)について、融点を調べ、結果を表2に示した。表
2には、分子量も示した。融点は、融点測定装置〔ビュ
キ510(BUECHI 510)、ビュキ・ラボラトリウムズ−
テクニック・アー・ゲー(BUECHI LABORATORIUMS-TECHN
IK AG)製〕を用いて測定した。
(3)について、融点を調べ、結果を表2に示した。表
2には、分子量も示した。融点は、融点測定装置〔ビュ
キ510(BUECHI 510)、ビュキ・ラボラトリウムズ−
テクニック・アー・ゲー(BUECHI LABORATORIUMS-TECHN
IK AG)製〕を用いて測定した。
【0037】 表 2 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 化合物(1)〜(3)の物性 化合物 分子量 融点〔℃〕 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 実施例1 (1) 450 214〜215 実施例2 (2) 462 291〜292 実施例3 (3) 464 192〜193 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− −参考例− ポリ塩素化塩化ビニル樹脂(積水化学社製「HA−51
K」、塩素化度67%、重合度1000)100部をテ
トラヒドロフラン900部に溶解した。均一に溶解し、
無色透明な溶液になった。
K」、塩素化度67%、重合度1000)100部をテ
トラヒドロフラン900部に溶解した。均一に溶解し、
無色透明な溶液になった。
【0038】この溶液を室温で風乾した後、真空乾燥機
中で1mmHg、120℃で8時間乾燥を行い、透明なフ
ィルム状樹脂〔樹脂(1)〕を得た。樹脂(1)を、メ
ルトフロー測定装置(島津製作所製フローテスター(FL
OWTESTER CFT-500)にて100kg荷重、180℃での溶
融粘度を測定したところ250万ポイズであった。一
方、ポリ塩素化塩化ビニル樹脂100部および実施例1
で得られた化合物(1)3部を同様な方法でテトラヒド
ロフランに溶解した後、乾燥し、透明なフィルム状樹脂
〔樹脂(2)〕を得た。樹脂(2)を樹脂(1)と同条
件で溶融粘度を測定したところ70万ポイズであり、樹
脂(1)に比べて流動性の大幅な向上が見られた。
中で1mmHg、120℃で8時間乾燥を行い、透明なフ
ィルム状樹脂〔樹脂(1)〕を得た。樹脂(1)を、メ
ルトフロー測定装置(島津製作所製フローテスター(FL
OWTESTER CFT-500)にて100kg荷重、180℃での溶
融粘度を測定したところ250万ポイズであった。一
方、ポリ塩素化塩化ビニル樹脂100部および実施例1
で得られた化合物(1)3部を同様な方法でテトラヒド
ロフランに溶解した後、乾燥し、透明なフィルム状樹脂
〔樹脂(2)〕を得た。樹脂(2)を樹脂(1)と同条
件で溶融粘度を測定したところ70万ポイズであり、樹
脂(1)に比べて流動性の大幅な向上が見られた。
【0039】
【発明の効果】この発明によれば、融点が高く、流動性
に優れたマレイミド化合物誘導体からなる熱可塑性樹脂
流動性向上剤が提供される。また、この誘導体は、熱可
塑性樹脂などの合成樹脂との相溶性に優れているととも
にそれらの流動性向上効果も大きい。
に優れたマレイミド化合物誘導体からなる熱可塑性樹脂
流動性向上剤が提供される。また、この誘導体は、熱可
塑性樹脂などの合成樹脂との相溶性に優れているととも
にそれらの流動性向上効果も大きい。
【図1】実施例1で得られた化合物(1)の 1H−NM
Rスペクトルである。
Rスペクトルである。
【図2】実施例1で得られた化合物(1)の13C−NM
Rスペクトルである。
Rスペクトルである。
【図3】実施例1で得られた化合物(1)の赤外スペク
トルである。
トルである。
【図4】実施例2で得られた化合物(2)の赤外スペク
トルである。
トルである。
【図5】実施例3で得られた化合物(3)の赤外スペク
トルである。
トルである。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−29584(JP,A) 特開 昭63−165427(JP,A) 特公 昭43−3613(JP,B1) 米国特許3410876(US,A) Th.Wagner−Jaureg g,STRUKTUR DES ADD ITIONSPRODUKTES VO N N−n−BUTYLMALEINI MID AN STYROL,Tetr ahedron Lett.,1967,N o.13,p.1175−1176 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08L 101/00 C07D 403/04 C08K 5/3417 CA(STN) CAOLD(STN) REGISTRY(STN)
Claims (2)
- 【請求項1】 下記構造式で示されるマレイミド化合
物誘導体を含有する熱可塑性樹脂組成物。 【化1】 - 【請求項2】 下記構造式で示されるマレイミド化合
物誘導体からなる熱可塑性樹脂流動性向上剤。 【化2】
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33533691A JP3178733B2 (ja) | 1991-12-18 | 1991-12-18 | 熱可塑性樹脂流動性向上剤とその用途 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33533691A JP3178733B2 (ja) | 1991-12-18 | 1991-12-18 | 熱可塑性樹脂流動性向上剤とその用途 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05163268A JPH05163268A (ja) | 1993-06-29 |
JP3178733B2 true JP3178733B2 (ja) | 2001-06-25 |
Family
ID=18287378
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33533691A Expired - Fee Related JP3178733B2 (ja) | 1991-12-18 | 1991-12-18 | 熱可塑性樹脂流動性向上剤とその用途 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3178733B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100282964B1 (ko) * | 1994-01-10 | 2001-03-02 | 나가이 야타로 | 말레이미드계 공중합체 및 그 수지조성물 |
-
1991
- 1991-12-18 JP JP33533691A patent/JP3178733B2/ja not_active Expired - Fee Related
Non-Patent Citations (1)
Title |
---|
Th.Wagner−Jauregg,STRUKTUR DES ADDITIONSPRODUKTES VON N−n−BUTYLMALEINIMID AN STYROL,Tetrahedron Lett.,1967,No.13,p.1175−1176 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05163268A (ja) | 1993-06-29 |
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