JP3178435B2 - 電荷転送装置 - Google Patents

電荷転送装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電荷転送装置に関
し、特に埋め込みチャネル型の電荷転送装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来の電荷転送装置について、図4及び
図5を用いて説明する。図4は従来の電荷転送装置を電
荷転送方向に切って示した断面図、図5は従来の電荷転
送装置を図4に示す電荷転送方向に対して垂直方向に切
って示した断面図である。
【0003】図4及び図5において、n型Si基板1の
主面側にp型ウェル領域2が形成されており、このp型
ウェル領域2中にはn型CCDチャネル領域3が形成さ
れ、さらに、n型CCDチャネル領域3の両脇に隣接し
てp+型チャネル阻止領域4がそれぞれ形成されてい
る。また、p+型チャネル阻止領域4を含むn型CCD
チャネル領域3上にはSi酸化膜6が形成され、さら
に、Si酸化膜6上にはn型CCDチャネル領域3と対
向する形で多結晶Si転送電極(単一導電型)9が形成
されている。この転送電極9は図4に示すように2層の
多結晶Siで隣接して形成され、その間をSi酸化膜6
で絶縁分離した構造になっている。なお、p型Si基板
を用いてp型ウェル領域2を形成しない場合もあり、ま
た、p+型チャネル阻止領域4を設けない場合もある。
【0004】このような電荷転送装置は、各多結晶Si
転送電極9に90度ずつ位相がずれたφ1〜φ4の駆動
パルス電圧が順に印加され、これにより、n型CCDチ
ャネル領域3のチャネル電位が制御される。例えば、最
初の状態で、φ1,φ2の転送電極下のチャネル電位が
深くそこに信号電荷である電子が蓄えられており、φ
3,φ4の転送電極下のチャネル電位が浅くそこが障壁
として働いていたとすると、駆動パルス電圧によってφ
3の転送電極下のチャネル電位が深くなるとともにφ1
の転送電極下のチャネル電位が浅くなり、φ2,φ3の
転送電極下のチャネルに電子が蓄えられるようになる。
次にφ4の転送電極下のチャネル電位が深くなるととも
にφ2の転送電極下のチャネル電位が浅くなり、φ3,
φ4の転送電極下のチャネルに電子が蓄えられるように
なる。続いてφ1の転送電極下のチャネル電位が深くな
るとともにφ3の転送電極下のチャネル電位が浅くな
り、φ4,φ1の転送電極下のチャネルに電子が蓄えら
れるようになる。さらにφ2の転送電極下のチャネル電
位が深くなるとともにφ4の転送電極下のチャネル電位
が浅くなり、φ1,φ2の転送電極下のチャネルに電子
が蓄えられるようになる。同様な動作が順次繰り返され
ることにより、信号電荷である電子がn型CCDチャネ
ル領域3中を図4の左から右へ転送される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の電荷転送装置で
は、n型CCDチャネル領域3側面とp+型チャネル阻
止領域4との接合(p型ウェル領域2内にp+型チャネ
ル阻止領域4を設けない場合はpウェル領域2との接
合、また、p型Si基板を用いてp型ウェル領域2もp
+型チャネル阻止領域4も設けない場合はp型Si基板
との接合)から横方向に生じる電界効果によって、接合
界面近傍のn型CCDチャネル領域3のチャネル電位が
浅くなるため、実効的なCCDチャネル幅がn型CCD
チャネル領域3の幅より狭くなるという問題がある。こ
の様子を図3に示す。この図3は、電荷転送装置におけ
るチャネル領域の電荷転送方向に対して垂直方向に切っ
た断面から見たチャネル電位深さの分布図であり、電荷
が存在しないときの従来のチャネル電位深さ分布は破線
7のようになる。n型CCDチャネル領域3の幅が充分
広い場合には実効的CCDチャネル幅の減少は実用上問
題にならないが、幅が5〜6μm程度以下になってくる
と深刻化し、図3の破線7のようにチャネル電位の底に
平らな領域が無くなってしまう。これにより、チャネル
領域幅の減少の割合以上に急速に転送可能最大電荷量が
減ってしまうという問題となる。
【0006】本発明の目的は、接合界面近傍の第2導電
型チャネル領域のチャネル電位を浅くしようとする作用
を抑制して、転送可能最大電荷量を増大させることがで
きる電荷転送装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に本発明は、第1導電型半導体基板あるいは第1導電型
ウェル領域内に形成された第2導電型チャネル領域と、
絶縁膜を介して前記第2導電型チャネル領域に対向して
転送方向に互いに隣接して形成された転送電極を具備
し、前記転送電極に印加する駆動パルス電圧によって前
記第2導電型チャネル領域のチャネル電位を制御し、前
記第2導電型チャネル領域中の電荷を隣接した前記転送
電極下に順次転送する電荷転送装置において、前記転送
電極は、前記第2導電型チャネル領域と前記第1導電型
半導体基板あるいは前記第1導電型ウェル領域との境界
近傍の前記第2導電型チャネル領域上に境界を持って仕
事関数の異なる金属あるいは半導体を組み合わせること
で構成され、前記第2導電型がp型のとき前記境界の内
側にある前記金属あるいは半導体の仕事関数が前記境界
の外側にある前記金属あるいは半導体の仕事関数より大
きくなり、前記第2導電型がn型のとき前記境界の外側
にある前記金属あるいは半導体の仕事関数が前記境界の
内側にある前記金属あるいは半導体の仕事関数より大き
くなっていることを特徴とする。
【0008】また、本発明は、第1導電型半導体基板あ
るいは第1導電型ウェル領域内に形成された第2導電型
チャネル領域と、絶縁膜を介して前記第2導電型チャネ
ル領域に対向して転送方向に互いに隣接して形成された
転送電極を具備し、前記転送電極に印加する駆動パルス
電圧によって前記第2導電型チャネル領域のチャネル電
位を制御し、前記第2導電型チャネル領域中の電荷を隣
接した前記転送電極下に順次転送する電荷転送装置にお
いて、前記第2導電型チャネル領域に隣接して第1導電
型チャネル阻止領域が形成され、前記転送電極は、前記
第2導電型チャネル領域と前記第1導電型チャネル阻止
領域との境界近傍の第2導電型チャネル領域上に境界を
持って仕事関数の異なる金属あるいは半導体を組み合わ
させることで構成され、前記第2導電型がp型のとき前
記境界の内側にある前記金属あるいは半導体の仕事関数
が前記境界の外側にある前記金属あるいは半導体の仕事
関数より大きくなり、前記第2導電型がn型のとき前記
境界の外側にある前記金属あるいは半導体の仕事関数が
前記境界の内側にある前記金属あるいは半導体の仕事関
数より大きくなっていることを特徴とする。
【0009】本発明はまた、前記転送電極はp型多結晶
シリコンとn型多結晶シリコンとの組み合わせで構成さ
れ、第2導電型がp型のとき導電型境界の内側に前記p
型多結晶シリコンを、外側に前記n型多結晶シリコンを
それぞれ設け、また、第2導電型がn型のとき導電型境
界の内側に前記n型多結晶シリコンを、外側に前記p型
多結晶シリコンをそれぞれ設けたことを特徴とする。
【0010】本発明の電荷転送装置においては、転送電
極が第2導電型チャネル領域と第1導電型半導体基板あ
るいは第1導電型ウェル領域との境界近傍の第2導電型
チャネル領域上に境界を持って仕事関数の異なる金属あ
るいは半導体を組み合わせることにより、第2導電型が
p型のときは境界の内側の金属あるいは半導体の仕事関
数が境界の外側の金属あるいは半導体の仕事関数より大
きく、また、第2導電型がn型のときは境界の外側の金
属あるいは半導体の仕事関数が境界の内側の金属あるい
は半導体の仕事関数より大きくなっている。また、第2
導電型チャネル領域に隣接して第1導電型チャネル阻止
領域が形成されている場合には、転送電極が第2導電型
チャネル領域と第1導電型チャネル阻止領域との境界近
傍の第2導電型チャネル領域上に境界を持って仕事関数
の異なる金属あるいは半導体を組み合わせることによ
り、第2導電型がp型のときは境界の内側の金属あるい
は半導体の仕事関数が境界の外側の金属あるいは半導体
の仕事関数より大きく、また第2導電型がn型のときは
境界の外側の金属あるいは半導体の仕事関数が境界の内
側の金属あるいは半導体の仕事関数より大きくなってい
る。
【0011】転送電極材料の仕事関数の大小は、一般に
転送電極に同一の電位を与えたときのチャネル電位の深
さに差異を生じさせる。このため、信号電荷が電子とな
るn型チャネル領域の場合、転送電極材料の仕事関数が
大きい方がチャネル電位が深くなり、信号電荷が正孔と
なるp型チャネル領域の場合は、電子の場合の効果と逆
転するので、転送電極材料の仕事関数が小さい方が正孔
に対するチャネル電位が深くなる。したがって、本発明
の電荷転送装置によれば、上記転送電極構造の効果によ
って、第2導電型チャネル領域中央よりも、第1導電型
半導体基板,第1導電型ウェル領域あるいは第1導電型
チャネル阻止領域との境界近傍の第2導電型チャネル領
域においてチャネル電位を深めるように電界が掛かるの
で、接合界面近傍の第2導電型チャネル領域のチャネル
電位を浅くしようとする作用が抑えられ、転送可能最大
電荷量を増大させることができる。
【0012】さらに本発明の電荷転送装置では、転送電
極をp型多結晶シリコンとn型多結晶シリコンとの組み
合わせで構成し、第2導電型がp型のとき導電型境界の
内側をp型多結晶シリコンとし外側をn型多結晶シリコ
ンとし、また第2導電型がn型のとき導電型境界の内側
をn型多結晶シリコンとし外側をp型多結晶シリコンと
することにより、p型多結晶シリコンの方がn型多結晶
シリコンより仕事関数が大きいので、転送可能最大電荷
量を増大させることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て、図面を用いて詳細に説明する。図1は本発明の電荷
転送装置を電荷転送方向に対して垂直な方向に切って示
す断面図、図2は図1を矢印A方向から見た電荷転送装
置の平面図である。なお、図2ではφ1〜φ4の駆動パ
ルス電圧で動作する4相駆動方式の5電極しか描かれて
いないが、さらに図2において、紙面の上下に連なる構
造になっている。
【0014】この図1及び図2において、n型Si(シ
リコン)基板1の主面側にp型ウェル領域2が形成され
ており、このp型ウェル領域2にはn型CCDチャネル
領域3が電荷転送方向に沿い形成され、さらに、n型C
CDチャネル領域3の両脇に隣接してp+型チャネル阻
止領域4が電荷転送方向に沿いそれぞれ形成されてい
る。また、p+型チャネル阻止領域4を含むn型CCD
チャネル領域3上にはSi酸化膜6が20〜200nm
程度の厚さに形成されている。この電荷転送装置に用い
られるn型Si基板1には、リン濃度が1013〜10 15
cm-3程度のn型シリコン基板が使用され、p型ウェル
領域2は深さが1〜5μmで1015〜1017cm-3程度
のボロン濃度とし、n型CCDチャネル領域3は深さが
0.1〜2μmで1016〜1017cm-3程度のリンある
いは砒素濃度とし、さらにp+型チャネル阻止領域4は
深さ0.1〜5.μmで1017〜1019cm-3程度のボ
ロン濃度としている。
【0015】上記Si酸化膜6上には、多結晶Si転送
電極5がn型CCDチャネル領域3と対向する形で電荷
転送方向に沿い形成されている。多結晶Si転送電極5
は、図1及び図2示すように、n型CCDチャネル領域
3より幅の狭いn型多結晶Si(シリコン)5aと、こ
のn型多結晶Si5aの両サイドに隣接し、n型CCD
チャネル領域3及びこれに隣接するp+型チャネル阻止
領域4にオーバラップする形に形成されるp型多結晶S
i(シリコン)5bとから構成されている。このような
構造のn型多結晶Si5aとp型多結晶Si5bとの境
界線は2個所ともn型CCDチャネル領域3とp+型チ
ャネル阻止領域4との境界近傍のn型CCDチャネル領
域3上にある。そして、第2導電型であるCCDチャネ
ル領域3の導電型がn型であるので、この導電型境界の
内側がn型多結晶Si5aで外側がp型多結晶Si5b
となっている。また、導電型境界線の位置は、n型CC
Dチャネル領域3の幅や各不純物領域の濃度関係にもよ
るが、n型CCDチャネル領域3とp+型チャネル阻止
領域4との界面からn型CCDチャネル領域3側へ、n
型CCDチャネル領域3の幅の10〜40%程度内側に
する。また、多結晶Si転送電極5は、多結晶Si膜を
形成した後、酸化膜マスク等で不純物添加したい領域に
窓を開けて拡散法でp型、n型を作り分けても良いし、
フォトレジストマスク等を施してイオン注入法で多結晶
Si膜表面近傍に不純物を添加し、その後熱処理してp
型、n型を作り分けても良い。また、不純物添加は多結
晶Si膜のパターニングの前後どちらでも良い。
【0016】このようにして形成される多結晶Si転送
電極5の厚さは50〜500nm程度であり、n型多結
晶Si5aは濃度が1018〜1021cm-3程度のリンあ
るいは砒素を含み、p型多結晶Si5bは濃度が1018
〜1021cm-3程度のボロンを含んでいる。また、多結
晶Si転送電極5を形成した後の表面もSi酸化膜6で
覆われている。そして、図2に示すように、2層の多結
晶Siで隣接した多結晶Si転送電極が形成してある。
【0017】上述した程度の不純物を添加したp型多結
晶Si5aとn型多結晶Si5bとでは、仕事関数に約
1.1eVの差異があるため、n型CCDチャネル領域
3とp+型チャネル阻止領域4との境界と、n型多結晶
Si5aとp型多結晶Si5bとの境界との間のp型多
結晶Si5bと対向したn型CCDチャネル領域3に対
して、その中のチャネル電位を、n型多結晶Si5aと
対向したn型CCDチャネル領域3中のチャネル電位よ
りおよそ0.9eV深めようとする電界が掛かる。その
結果、接合界面近傍のCCDチャネル領域のチャネル電
位を浅くしようとする作用が抑えられる。これに伴い、
チャネル電位の深さ分布は図3の実線8に示すように矩
形に近づけることができる。
【0018】このように本発明の実施の形態によれば、
転送電極5をn型多結晶シリコン5aとp型多結晶シリ
コン5bとの組み合わせで構成し、CCDチャネル領域
3がn型のとき導電型境界の内側にn型多結晶シリコン
5aを配し、外側にp型多結晶シリコン5bを配する構
造にすることにより、CCDチャネル領域3の中央より
も境界近傍のチャネル領域においてチャネル電位を深め
るように電界がかかるから、転送可能最大電荷量を増大
させることができ、しかも、半導体製造工程において熱
的安定性や信頼性が高く絶縁膜形成も容易な多結晶シリ
コンで転送電極を構成することができる。
【0019】次に、4相駆動方式の電荷転送装置の実施
例について述べる。この実施例では、リン濃度2×10
14cm-3程度のn型(100)Si基板を使用し、その
主面に深さ3μm程度でボロン濃度3×1016cm-3
度のp型ウェル領域を設けた。このp型ウェル領域に幅
2μm、深さ1μm程度でリン濃度1×1017cm-3
度のn型CCDチャネル領域を形成した。n型CCDチ
ャネル領域の両脇に隣接して幅1μm、深さ2μm程度
でボロン濃度8×1017cm -3程度のp+型チャネル阻
止領域を設けた。n型CCDチャネル領域の表面に熱酸
化による厚さ50nm程度のゲート酸化膜を形成し、厚
さ300nm程度の多結晶Si転送電極を設けた。ボロ
ン及びリンの添加は多結晶Si膜のパターニング前にイ
オン注入法で行ない、n型CCDチャネル領域の端から
0.5μm(n型CCDチャネル領域幅の25%)内側
の位置に境界を持たせて、境界の内側をリン濃度2×1
20cm-3程度、境界外側をボロン濃度2×1020cm
-3程度にした。厚さ200nm程度の層間Si酸化膜を
挟んで2層の同様な多結晶Si転送電極を配し、各多結
晶Si転送電極下のチャネル長は2μmとした。この電
荷転送装置の転送電荷量は、従来構造に比して同一駆動
パルス電圧振幅に対し約30%の増加となった。
【0020】なお、上述の実施の形態では転送電極に多
結晶Siを用いた場合について説明したが、本発明はこ
れに限らず、仕事関数の異なる金属あるいは他の半導体
を用いて組み合わせることにより転送電極を構成するこ
とも可能である。また、多結晶Siや多結晶Ge等で転
送電極形状を形成した後、その一部に金属膜を付け、熱
反応させてシリサイド化あるいはジャーマナイド化する
など、部分的に合金化してその部分の仕事関数を変化さ
せる方法で転送電極を形成することもできる。上述の実
施の形態において、p型とn型とを全て入れ換えれば、
第2導電型が図1と異なるp型の場合の形態となる。さ
らに、上述の実施の形態では、4相駆動方式の電荷転送
装置について述べたが、2相駆動や3相駆動あるいは、
より多相駆動の電荷転送装置についても本発明を適用す
ることができる。また、本発明の転送電極の構造方式
は、第1導電型半導体基板にp型Si基板を用いること
によりp型ウェル領域2を省略した場合、あるいは、p
+型チャネル阻止領域4を設けない場合にも適用できる
ことは勿論である。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の電荷転送
装置によれば、第2導電型チャネル領域中央上と第2導
電型チャネル領域の両端近傍上とで仕事関数が異なる転
送電極構造とすることにより、第2導電型チャネル領域
中央よりも、第1導電型半導体基板,第1導電型ウェル
領域,あるいは第1導電型チャネル阻止領域との境界近
傍の第2導電型チャネル領域においてチャネル電位を深
めるように電界が掛かる構成にしたので、接合界面近傍
の第2導電型チャネル領域のチャネル電位を浅くしよう
とする作用が抑えられ、転送可能最大電荷量を増大させ
ることができる効果がある。また、本発明の電荷転送装
置を固体撮像素子に応用することにより、微細画素でも
ダイナミックレンジの大きい固体撮像素子を提供できる
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電荷転送装置を電荷転送方向に対して
垂直な方向に切って示す断面図である。
【図2】図1を矢印A方向から見た電荷転送装置の平面
図である。
【図3】本発明及び従来の電荷転送装置におけるチャネ
ル領域のチャネル電位深さ分布図である。
【図4】従来の電荷転送装置を電荷転送方向に切って示
した断面図である。
【図5】従来の電荷転送装置を電荷転送方向に対して垂
直な方向に切って示した断面図である。
【符号の説明】
1……n型Si基板、2……p型ウェル領域、3……n
型CCDチャネル領域、5……p+型チャネル阻止領
域、5……多結晶Si転送電極、5a……n型多結晶S
i,5b……p型多結晶Si,6……Si酸化膜。

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1導電型半導体基板あるいは第1導電
    型ウェル領域内に形成された第2導電型チャネル領域
    と、絶縁膜を介して前記第2導電型チャネル領域に対向
    して転送方向に互いに隣接して形成された転送電極を具
    備し、前記転送電極に印加する駆動パルス電圧によって
    前記第2導電型チャネル領域のチャネル電位を制御し、
    前記第2導電型チャネル領域中の電荷を隣接した前記転
    送電極下に順次転送する電荷転送装置において、 前記転送電極は、前記第2導電型チャネル領域と前記第
    1導電型半導体基板あるいは前記第1導電型ウェル領域
    との境界近傍の前記第2導電型チャネル領域上に境界を
    持って仕事関数の異なる金属あるいは半導体を組み合わ
    せることで構成され、 前記第2導電型がp型のとき前記境界の内側にある前記
    金属あるいは半導体の仕事関数が前記境界の外側にある
    前記金属あるいは半導体の仕事関数より大きくなり、前
    記第2導電型がn型のとき前記境界の外側にある前記金
    属あるいは半導体の仕事関数が前記境界の内側にある前
    記金属あるいは半導体の仕事関数より大きくなってい
    る、 ことを特徴とする電荷転送装置。
  2. 【請求項2】 第1導電型半導体基板あるいは第1導電
    型ウェル領域内に形成された第2導電型チャネル領域
    と、絶縁膜を介して前記第2導電型チャネル領域に対向
    して転送方向に互いに隣接して形成された転送電極を具
    備し、前記転送電極に印加する駆動パルス電圧によって
    前記第2導電型チャネル領域のチャネル電位を制御し、
    前記第2導電型チャネル領域中の電荷を隣接した前記転
    送電極下に順次転送する電荷転送装置において、 前記第2導電型チャネル領域に隣接して第1導電型チャ
    ネル阻止領域が形成され、 前記転送電極は、前記第2導電型チャネル領域と前記第
    1導電型チャネル阻止領域との境界近傍の第2導電型チ
    ャネル領域上に境界を持って仕事関数の異なる金属ある
    いは半導体を組み合わさせることで構成され、 前記第2導電型がp型のとき前記境界の内側にある前記
    金属あるいは半導体の仕事関数が前記境界の外側にある
    前記金属あるいは半導体の仕事関数より大きくなり、前
    記第2導電型がn型のとき前記境界の外側にある前記金
    属あるいは半導体の仕事関数が前記境界の内側にある前
    記金属あるいは半導体の仕事関数より大きくなってい
    る、 ことを特徴とする電荷転送装置。
  3. 【請求項3】 前記転送電極はp型多結晶シリコンとn
    型多結晶シリコンとの組み合わせで構成されることを特
    徴とする請求項1または2記載の電荷転送装置。
  4. 【請求項4】 第2導電型がp型のとき導電型境界の内
    側に前記p型多結晶シリコンを、外側に前記n型多結晶
    シリコンをそれぞれ設け、第2導電型がn型のとき導電
    型境界の内側に前記n型多結晶シリコンを、外側に前記
    p型多結晶シリコンをそれぞれ設けたことを特徴とする
    請求項3記載の電荷転送装置。
  5. 【請求項5】 前記転送電極は、多結晶シリコン等で転
    送電極形状を形成した後、その一部に金属膜を付け、熱
    反応により部分的に合金化してその部分の仕事関数を変
    化させることで形成されることを特徴とする請求項1ま
    たは2記載の電荷転送装置。
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