JP3177868B2 - 筆記具用インキ収容室 - Google Patents
筆記具用インキ収容室Info
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- JP3177868B2 JP3177868B2 JP18701493A JP18701493A JP3177868B2 JP 3177868 B2 JP3177868 B2 JP 3177868B2 JP 18701493 A JP18701493 A JP 18701493A JP 18701493 A JP18701493 A JP 18701493A JP 3177868 B2 JP3177868 B2 JP 3177868B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、筆記具のインキ収容室
に関する。
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、インキ収容室を透明または半透明
の熱可塑性樹脂により形成し、筆記によるインキの消費
状態(即ち、インキの残量)を外部から確認し得るよう
にした筆記具が知られている。このような筆記具にあっ
ては、インキがインキ収容室内面に付着してインキの残
量の確認が困難にならないよう多くの提案がなされてい
る。例えば、特公昭38−20913号公報には、シリ
コンワニス溶液のようなインキ反撥性処理液をインキ収
容管の内壁に塗布し、これを乾燥してインキ収容管の内
壁にインキ反発性被膜を形成するボールペン用インキ収
容管の改良が開示されている。また、特公昭61−40
196号公報には透明または半透明の熱可塑性樹脂管の
内面にシリコーンオイルが0.08〜0.23mg/c
m2 塗布されてなるボールペン用インキ収容管が開示さ
れている。
の熱可塑性樹脂により形成し、筆記によるインキの消費
状態(即ち、インキの残量)を外部から確認し得るよう
にした筆記具が知られている。このような筆記具にあっ
ては、インキがインキ収容室内面に付着してインキの残
量の確認が困難にならないよう多くの提案がなされてい
る。例えば、特公昭38−20913号公報には、シリ
コンワニス溶液のようなインキ反撥性処理液をインキ収
容管の内壁に塗布し、これを乾燥してインキ収容管の内
壁にインキ反発性被膜を形成するボールペン用インキ収
容管の改良が開示されている。また、特公昭61−40
196号公報には透明または半透明の熱可塑性樹脂管の
内面にシリコーンオイルが0.08〜0.23mg/c
m2 塗布されてなるボールペン用インキ収容管が開示さ
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のシリコンワニス
によるインキ反発性被膜を形成したり、シリコーンオイ
ルを塗布したインキ収容管は、長期間保管した後におい
て、インキ収容管内壁のインキ反発性が低下してしま
い、インキ残量の確認が困難になるといった問題を有し
ていた。この問題は、特に、低粘度インキを用いた場合
多く現れ、溶剤としてアルコール系の溶剤を用いたイン
キの場合、アルコール系の溶剤は表面張力が他の溶剤に
比較して低いため顕著であった。また、塗布した層の機
械的強度が弱く、撹拌などによる衝撃で形成した層が剥
がれ易いという問題があった。更に、長期間保管をする
事でインキ中の微小な粒子(例えば、着色材である顔料
や、不溶化した染料の粒子)に静電気が発生し、インキ
収容管内壁に吸着してしまいインキ残量の確認が困難に
なり易いという問題が発生した。
によるインキ反発性被膜を形成したり、シリコーンオイ
ルを塗布したインキ収容管は、長期間保管した後におい
て、インキ収容管内壁のインキ反発性が低下してしま
い、インキ残量の確認が困難になるといった問題を有し
ていた。この問題は、特に、低粘度インキを用いた場合
多く現れ、溶剤としてアルコール系の溶剤を用いたイン
キの場合、アルコール系の溶剤は表面張力が他の溶剤に
比較して低いため顕著であった。また、塗布した層の機
械的強度が弱く、撹拌などによる衝撃で形成した層が剥
がれ易いという問題があった。更に、長期間保管をする
事でインキ中の微小な粒子(例えば、着色材である顔料
や、不溶化した染料の粒子)に静電気が発生し、インキ
収容管内壁に吸着してしまいインキ残量の確認が困難に
なり易いという問題が発生した。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、透明又は半透
明の熱可塑性樹脂で形成されたインキ収容室の内面にエ
ポキシ系樹脂とパーフルオロアルキル基を有する(メ
タ)アクリル酸系熱硬化性樹脂とよりなるインキ反発層
を形成したことを特徴とする筆記具用インキ収容室を要
旨とするものである。
明の熱可塑性樹脂で形成されたインキ収容室の内面にエ
ポキシ系樹脂とパーフルオロアルキル基を有する(メ
タ)アクリル酸系熱硬化性樹脂とよりなるインキ反発層
を形成したことを特徴とする筆記具用インキ収容室を要
旨とするものである。
【0005】以下、詳述する。図1は、本発明の一実施
例である。1は筆記具本体の軸筒である。軸筒1先端に
は、繊維製のペン先2が止着されており、軸筒1内部に
はインキ収容室3が形成されている。さらに、前記繊維
ペン先2とインキ収容室3との間には座部4を形成した
弁座部材5と、この座部4に当接して弁機構を構成する
弁部6を形成した弁体7とが配置されている。8はイン
キ収容室3内に配置された弁棒であり、この弁棒8の後
端は、前記軸筒1後端に設けられた弾撥性を有する蛇腹
部9に固着されている。弁棒8は、蛇腹部9後端を押圧
することによって前進し、前記弁体7を押圧して弁機構
を開放し、インキ収容室3内のインキを繊維製ペン先2
に吐出して筆記を可能とする。
例である。1は筆記具本体の軸筒である。軸筒1先端に
は、繊維製のペン先2が止着されており、軸筒1内部に
はインキ収容室3が形成されている。さらに、前記繊維
ペン先2とインキ収容室3との間には座部4を形成した
弁座部材5と、この座部4に当接して弁機構を構成する
弁部6を形成した弁体7とが配置されている。8はイン
キ収容室3内に配置された弁棒であり、この弁棒8の後
端は、前記軸筒1後端に設けられた弾撥性を有する蛇腹
部9に固着されている。弁棒8は、蛇腹部9後端を押圧
することによって前進し、前記弁体7を押圧して弁機構
を開放し、インキ収容室3内のインキを繊維製ペン先2
に吐出して筆記を可能とする。
【0006】ここで、軸筒1は、ポリエチレン、ポリプ
ロピレン、ポリアミド、ポリエチレンテレフタレート、
ポリブチレンテレフタレート等の透明または半透明のポ
リオレフィン系熱可塑性樹脂で形成しているので、イン
キ収容室3内のインキは、筆記具外部から視認すること
が可能である。さらに、インキ収容室3の内面には、エ
ポキシ系樹脂とパーフルオロアルキル基を有する(メ
タ)アクリル酸系熱硬化性樹脂とよりなるインキ反発層
10が形成されている。尚、上記説明ではインキ収容室
を軸筒内部に形成したが、インキ収容室を軸筒と別体の
インキタンクとして形成しても良い。
ロピレン、ポリアミド、ポリエチレンテレフタレート、
ポリブチレンテレフタレート等の透明または半透明のポ
リオレフィン系熱可塑性樹脂で形成しているので、イン
キ収容室3内のインキは、筆記具外部から視認すること
が可能である。さらに、インキ収容室3の内面には、エ
ポキシ系樹脂とパーフルオロアルキル基を有する(メ
タ)アクリル酸系熱硬化性樹脂とよりなるインキ反発層
10が形成されている。尚、上記説明ではインキ収容室
を軸筒内部に形成したが、インキ収容室を軸筒と別体の
インキタンクとして形成しても良い。
【0007】インキ反発層10は、インキの付着を防止
し、インキ残量の確認を容易とするものであるが、機械
的強度にも優れると共に、長期間に渡って良好なインキ
反発性を維持するためエポキシ系樹脂とパーフルオロア
ルキル基を有する(メタ)アクリル酸系熱硬化性樹脂と
よりなっている。その形成に当っては、エポキシ樹脂
と、パーフルオロアルキル基を有する(メタ)アクリレ
ートと、N,N’メチレンビスアクリルアミドなどの架
橋剤と、アゾビスイソブチロニトリルまたはベンゾフエ
ノン、ベンジル(ジベンジル)といったカルボニル化合
物のような重合開始剤とを、トリクロルエタンのような
有機溶剤に溶解した溶液をインキ収容室3内面に塗布
し、光または熱によりラジカル重合させる方法や、エポ
キシ樹脂と、パーフルオロアルキル基を有する(メタ)
アクリレートとエチレンオキシドまたはプロピレンオキ
シドなどのアルキレンオキシドとの共重合体とを有機溶
剤に溶解した溶液をインキ収容室3内面に塗布し熱重合
させる方法などが採用できる。インキ反発層10におけ
るエポキシ系樹脂の割合は、30〜50重量%が好まし
い。
し、インキ残量の確認を容易とするものであるが、機械
的強度にも優れると共に、長期間に渡って良好なインキ
反発性を維持するためエポキシ系樹脂とパーフルオロア
ルキル基を有する(メタ)アクリル酸系熱硬化性樹脂と
よりなっている。その形成に当っては、エポキシ樹脂
と、パーフルオロアルキル基を有する(メタ)アクリレ
ートと、N,N’メチレンビスアクリルアミドなどの架
橋剤と、アゾビスイソブチロニトリルまたはベンゾフエ
ノン、ベンジル(ジベンジル)といったカルボニル化合
物のような重合開始剤とを、トリクロルエタンのような
有機溶剤に溶解した溶液をインキ収容室3内面に塗布
し、光または熱によりラジカル重合させる方法や、エポ
キシ樹脂と、パーフルオロアルキル基を有する(メタ)
アクリレートとエチレンオキシドまたはプロピレンオキ
シドなどのアルキレンオキシドとの共重合体とを有機溶
剤に溶解した溶液をインキ収容室3内面に塗布し熱重合
させる方法などが採用できる。インキ反発層10におけ
るエポキシ系樹脂の割合は、30〜50重量%が好まし
い。
【0008】エポキシ系樹脂は、ビスフェノールA型エ
ポキシ樹脂、ノボラック型エポキシ樹脂、脂肪族エポキ
シ樹脂、脂肪族環状エポキシ樹脂といったものが例示で
きる。
ポキシ樹脂、ノボラック型エポキシ樹脂、脂肪族エポキ
シ樹脂、脂肪族環状エポキシ樹脂といったものが例示で
きる。
【0009】パーフルオロアルキル基を有する(メタ)
アクリル酸は、(メタ)アクリル酸とパーフルオロアル
キルアルコールとのエステル化反応など、常法により得
ることができる。パーフルオロアルキル基としては、ポ
リテトラフルオラエチレン、テトラフルオロエチレン−
パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体、テトラ
フルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合
体、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレ
ン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体、テ
トラフルオロエチレン−エチレン共重合体、ポリクロロ
トリフルオロエチレン、クロロトリフルオロエチレン−
エチレン共重合体、ポリビニリデンフルオライド、ポリ
ビニルフルオライドといったものが例示できる。
アクリル酸は、(メタ)アクリル酸とパーフルオロアル
キルアルコールとのエステル化反応など、常法により得
ることができる。パーフルオロアルキル基としては、ポ
リテトラフルオラエチレン、テトラフルオロエチレン−
パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体、テトラ
フルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合
体、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレ
ン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体、テ
トラフルオロエチレン−エチレン共重合体、ポリクロロ
トリフルオロエチレン、クロロトリフルオロエチレン−
エチレン共重合体、ポリビニリデンフルオライド、ポリ
ビニルフルオライドといったものが例示できる。
【0010】
【作用】本発明の筆記具用インキ収容室は、透明または
半透明の熱可塑性樹脂で形成され、しかもその内面にエ
ポキシ系樹脂とパーフルオロアルキル基を有する(メ
タ)アクリル酸系熱硬化性樹脂とよりなるインキ反発層
を形成している。このインキ反発層は、(メタ)アクリ
ル酸系熱硬化性樹脂のパーフルオロアルキル基によって
インキが良好にはじかれるのでインキの残量が筆記具外
部より確実容易に視認できる。また、パーフルオロアル
キル基を有する(メタ)アクリル酸系熱硬化性樹脂のみ
でインキ反発層を形成した場合、弗素が表面に配向し易
く軸内部の摩擦によりマイナス側の静電気が発生し、イ
ンキ中の粒子を吸着し易くなる傾向があるが、エポキシ
系樹脂を併用することで、インキ反発層にマイナス側の
静電気が発生し難くなり、インキ中の微小な粒子の吸着
を抑制するという効果がある。しかも、エポキシ系樹脂
を含んでいるため塗布層の硬度を高くでき、撹拌などに
よる衝撃に対しても強いので長期間保管しても良好なイ
ンキ反発性を維持できる。
半透明の熱可塑性樹脂で形成され、しかもその内面にエ
ポキシ系樹脂とパーフルオロアルキル基を有する(メ
タ)アクリル酸系熱硬化性樹脂とよりなるインキ反発層
を形成している。このインキ反発層は、(メタ)アクリ
ル酸系熱硬化性樹脂のパーフルオロアルキル基によって
インキが良好にはじかれるのでインキの残量が筆記具外
部より確実容易に視認できる。また、パーフルオロアル
キル基を有する(メタ)アクリル酸系熱硬化性樹脂のみ
でインキ反発層を形成した場合、弗素が表面に配向し易
く軸内部の摩擦によりマイナス側の静電気が発生し、イ
ンキ中の粒子を吸着し易くなる傾向があるが、エポキシ
系樹脂を併用することで、インキ反発層にマイナス側の
静電気が発生し難くなり、インキ中の微小な粒子の吸着
を抑制するという効果がある。しかも、エポキシ系樹脂
を含んでいるため塗布層の硬度を高くでき、撹拌などに
よる衝撃に対しても強いので長期間保管しても良好なイ
ンキ反発性を維持できる。
【0011】
【実施例】以下、本発明を実施例、比較例によりさらに
詳細に説明する。なお、インキ収容室として、内径12
mm、深さ110mmのポリプロピレン製円筒形容器を
用いた。
詳細に説明する。なお、インキ収容室として、内径12
mm、深さ110mmのポリプロピレン製円筒形容器を
用いた。
【0012】実施例1 ビスフェノールA型エポキシ樹脂 5部 アクリル酸ポリテトラフルオロエチレンエステル 5部 N,N’メチレンビスアクリルアミド(架橋剤) 3部 アゾビスイソブチロニトリル(重合開始剤) 2部 1,1,1−トリクロルエタン 85部 上記成分を混合撹拌して均一な溶液となす。この溶液を
インキ収容室の内面に塗布し、高圧殺菌燈により紫外線
を照射しラジカル重合させることによってインキ反発層
を形成したインキ収容室を得た。
インキ収容室の内面に塗布し、高圧殺菌燈により紫外線
を照射しラジカル重合させることによってインキ反発層
を形成したインキ収容室を得た。
【0013】実施例2 ノボラック型エポキシ樹脂 5部 アクリル酸ポリクロロフルオロエチレンエステル 10部 N,N’メチレンビスアクリルアミド 8部 ベンゾフェノン 2部 1,1,1−トリクロルエタン 75部 上記成分を実施例1と同様になしてインキ収容室を得
た。
た。
【0014】実施例3 脂肪族エポキシ樹脂 5部 アクリル酸テトラフルオロエチレン−エチレンコポリマーエステル 5部 N,N’メチレンビスアクリルアミド 3部 アゾビスイソブチロニトリル 2部 1,1,1−トリクロルエタン 85部 上記成分を実施例1と同様になしてインキ収容室を得
た。
た。
【0015】実施例4 ビスフェノールA型エポキシ樹脂 5部 アクリル酸テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレンコポリマーエ ステル 5部 N,N’メチレンビスアクリルアミド 3部 アゾビスイソブチロニトリル 2部 1,1,1−トリクロルエタン 85部 上記成分を実施例1と同様になしてインキ収容室を得
た。
た。
【0016】実施例5〜8 実施例1〜4のアクリル酸をメタアクリル酸に代えた以
外は実施例1〜4と同様になしてインキ収容室を得た。
外は実施例1〜4と同様になしてインキ収容室を得た。
【0017】実施例9 ビスフェノールA型エポキシ樹脂 5部 アクリル酸ポリテトラフルオロエチレン−エチレンオキシド共重合体 10部 1,1,1−トリクロルエタン 85部 上記成分を撹拌混合して均一な溶液となす。この溶液を
インキ収容室の内面に塗布し、85℃、3時間の条件で
熱重合することによってインキ反発層を形成したインキ
収容室を得た。
インキ収容室の内面に塗布し、85℃、3時間の条件で
熱重合することによってインキ反発層を形成したインキ
収容室を得た。
【0018】実施例10 ノボラック型エポキシ樹脂 5部 アクリル酸(テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレンコポリマー )−エチレンオキシド共重合体 10部 1,1,1−トリクロルエタン 85部 上記成分を実施例9と同様になしてインキ収容室を得
た。
た。
【0019】実施例11 ビスフェノールA型エポキシ樹脂 5部 アクリル酸ポリテトラフルオロエチレン−プロピレンオキシド共重合体 10部 1,1,1−トリクロルエタン 85部 上記成分を実施例9と同様になしてインキ収容室を得
た。
た。
【0020】比較例1 SR2406(シリコンワニス、東レ・ダウコーニングシリコーン(株)製) 80部 トルエン 10部 リグロイン 10部 上記成分を撹拌混合して均一な溶液となす。この溶液を
インキ収容室内面に塗布し、85℃、3時間乾燥し、シ
リコンワニス被膜によるインキ反発層を形成したインキ
収容室を得た。
インキ収容室内面に塗布し、85℃、3時間乾燥し、シ
リコンワニス被膜によるインキ反発層を形成したインキ
収容室を得た。
【0021】比較例2 ポリアクリル酸(ポリテトラフルオロエチレン)(熱可塑性樹脂) 10部 1,1,1−トリクロルエタン 90部 上記成分を撹拌混合して均一な溶液となす。この溶液を
インキ収容室の内面に塗布し、85℃、3時間の条件で
熱重合することによって熱可塑性樹脂によるインキ反発
層を形成したインキ収容室を得た。
インキ収容室の内面に塗布し、85℃、3時間の条件で
熱重合することによって熱可塑性樹脂によるインキ反発
層を形成したインキ収容室を得た。
【0022】上記実施例1〜11及び比較例1、2で得
たインキ収容室に、着色材として顔料を、溶剤としてエ
チルアルコール及びイソプロピルアルコールを用いたイ
ンキをインキ収容室にインキ収容室内容量の約2分の1
充填し、インキ量の確認試験を行なった。結果を表1に
示す。
たインキ収容室に、着色材として顔料を、溶剤としてエ
チルアルコール及びイソプロピルアルコールを用いたイ
ンキをインキ収容室にインキ収容室内容量の約2分の1
充填し、インキ量の確認試験を行なった。結果を表1に
示す。
【0023】
【表1】
【0024】インキ残量の確認試験:インキを充填した
インキ収容室を密栓して、常温で所定時間静置した後、
インキ収容室を10回振り、静置し、インキ残量が確認
できるか観察した。 評価;○…内面にインキ付着が無く、容易にインキ残量
を確認できる。 △…内面にインキ付着は有るが、十分にインキ残量を確
認できる。 ×…内面にインキが付着し、インキ残量は確認し難い。
インキ収容室を密栓して、常温で所定時間静置した後、
インキ収容室を10回振り、静置し、インキ残量が確認
できるか観察した。 評価;○…内面にインキ付着が無く、容易にインキ残量
を確認できる。 △…内面にインキ付着は有るが、十分にインキ残量を確
認できる。 ×…内面にインキが付着し、インキ残量は確認し難い。
【0025】塗膜強度試験:JIS K5400「鉛筆
引っかき試験」により行なった。
引っかき試験」により行なった。
【0026】
【発明の効果】本発明に係るインキ収容室は、長期間保
管しても、インキ撥油性が低下することなく、インキ残
量の確認が容易、確実であるという効果を有する。又、
インキ反発層の機械的強度も高く良好である。
管しても、インキ撥油性が低下することなく、インキ残
量の確認が容易、確実であるという効果を有する。又、
インキ反発層の機械的強度も高く良好である。
【図1】本発明の一実施例を示す断面図
1 軸筒 2 ペン先 3 インキ収容室 4 座部 5 弁座部材 6 弁部 7 弁体 8 弁棒 9 蛇腹部 10 インキ反発層
Claims (1)
- 【請求項1】 透明又は半透明の熱可塑性樹脂で形成さ
れたインキ収容室の内面にエポキシ系樹脂とパーフルオ
ロアルキル基を有する(メタ)アクリル酸系熱硬化性樹
脂とよりなるインキ反発層を形成したことを特徴とする
筆記具用インキ収容室。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18701493A JP3177868B2 (ja) | 1993-06-30 | 1993-06-30 | 筆記具用インキ収容室 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18701493A JP3177868B2 (ja) | 1993-06-30 | 1993-06-30 | 筆記具用インキ収容室 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0781290A JPH0781290A (ja) | 1995-03-28 |
JP3177868B2 true JP3177868B2 (ja) | 2001-06-18 |
Family
ID=16198698
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18701493A Expired - Fee Related JP3177868B2 (ja) | 1993-06-30 | 1993-06-30 | 筆記具用インキ収容室 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3177868B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101691702B1 (ko) * | 2014-11-12 | 2016-12-30 | 조용연 | 골프 스윙 연습기 |
KR102639102B1 (ko) * | 2022-02-04 | 2024-02-21 | 주식회사 로앤엄 | 라떼 아트 연습 모듈 |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
ES2261297T3 (es) * | 2000-06-15 | 2006-11-16 | Seiko Epson Corporation | Metodo de carga de liquido, recipiente de liquido y metodo para fabricar el mismo. |
JP4363178B2 (ja) * | 2003-12-24 | 2009-11-11 | ぺんてる株式会社 | インキ収容部材 |
-
1993
- 1993-06-30 JP JP18701493A patent/JP3177868B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101691702B1 (ko) * | 2014-11-12 | 2016-12-30 | 조용연 | 골프 스윙 연습기 |
KR102639102B1 (ko) * | 2022-02-04 | 2024-02-21 | 주식회사 로앤엄 | 라떼 아트 연습 모듈 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0781290A (ja) | 1995-03-28 |
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