JP3177764B2 - 岩石を切断する装置 - Google Patents
岩石を切断する装置Info
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- JP3177764B2 JP3177764B2 JP11001395A JP11001395A JP3177764B2 JP 3177764 B2 JP3177764 B2 JP 3177764B2 JP 11001395 A JP11001395 A JP 11001395A JP 11001395 A JP11001395 A JP 11001395A JP 3177764 B2 JP3177764 B2 JP 3177764B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は岩石を切断する方法及び
その装置に係り、特に安全性や経済性の向上を図り、更
には砕石場まで運搬が可能な岩石を切断する装置に関す
るものである。
その装置に係り、特に安全性や経済性の向上を図り、更
には砕石場まで運搬が可能な岩石を切断する装置に関す
るものである。
【0002】
【従来技術】例えば墓石用砕石場、土木・建築用砕石
場、園芸用砕石場等の砕石場、或は石切り場では、岩盤
や大きな転石を切断して、門柱や墓石の材料となる岩石
を切り出したり加工したりしている。従来岩石の切り出
し作業は、主として油圧セリヤが使用されている。また
石材の加工所等では岩石の切断に帯鋸状のワイヤーソー
や円板状のダイヤモンドソーを使用している。
場、園芸用砕石場等の砕石場、或は石切り場では、岩盤
や大きな転石を切断して、門柱や墓石の材料となる岩石
を切り出したり加工したりしている。従来岩石の切り出
し作業は、主として油圧セリヤが使用されている。また
石材の加工所等では岩石の切断に帯鋸状のワイヤーソー
や円板状のダイヤモンドソーを使用している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記したよう
な従来の方法には次のような課題があった。 (a)油圧セリヤを使用して岩盤や転石を割る場合は、
岩石の組織の影響を受けるために割れる方向がコントロ
ールしにくい。また、割れる方向がコントロールしにく
いことから油圧セリヤの仕掛けに長時間をかけたにもか
かわらず、少ししか割れないことがあった。 (b)ワイヤーソーやダイヤモンドソーでは岩石を直線
状に切ることは可能である。しかし、帯刃や回転刃が高
価であるため、岩石の切断に要するコストが多大であ
る。
な従来の方法には次のような課題があった。 (a)油圧セリヤを使用して岩盤や転石を割る場合は、
岩石の組織の影響を受けるために割れる方向がコントロ
ールしにくい。また、割れる方向がコントロールしにく
いことから油圧セリヤの仕掛けに長時間をかけたにもか
かわらず、少ししか割れないことがあった。 (b)ワイヤーソーやダイヤモンドソーでは岩石を直線
状に切ることは可能である。しかし、帯刃や回転刃が高
価であるため、岩石の切断に要するコストが多大であ
る。
【0004】(c)ワイヤーソーやダイヤモンドソーの
装置は大掛かりであり、岩石を切断するにはそれらの設
備が設けてある場所に岩石を移す必要がある。また切断
装置の大きさにも限度があり、大きな岩石を切断するの
は事実上困難であった。 (d)ワイヤーソーやダイヤモンドソーは帯刃や回転刃
を高速で回転させて岩石を切断する。このために、刃の
一部が欠けて飛んだり、岩石屑が飛んだりして作業に危
険が伴っていた。 (e)円板状の回転刃を有するダイヤモンドソーでは、
岩石の切断深さは回転刃の半径により定まる。つまり一
回の切断作業で切断できるのは回転刃の半径より薄い岩
石だけである。このため大きな岩石は一回の切断作業で
切断できず作業効率が悪かったり切断が不可能であっ
た。
装置は大掛かりであり、岩石を切断するにはそれらの設
備が設けてある場所に岩石を移す必要がある。また切断
装置の大きさにも限度があり、大きな岩石を切断するの
は事実上困難であった。 (d)ワイヤーソーやダイヤモンドソーは帯刃や回転刃
を高速で回転させて岩石を切断する。このために、刃の
一部が欠けて飛んだり、岩石屑が飛んだりして作業に危
険が伴っていた。 (e)円板状の回転刃を有するダイヤモンドソーでは、
岩石の切断深さは回転刃の半径により定まる。つまり一
回の切断作業で切断できるのは回転刃の半径より薄い岩
石だけである。このため大きな岩石は一回の切断作業で
切断できず作業効率が悪かったり切断が不可能であっ
た。
【0005】
【発明の目的】そこで本発明の目的は作業の安全性の向
上を図った岩石を切断する装置を提供することにある。
また、本発明の他の目的は岩石の切断に要するコストを
低く抑えることができる岩石を切断する装置を提供する
ことにある。更に本発明の他の目的は、砕石場などにお
いて、岩石を移動させることなくその現場で岩石の切断
作業ができる岩石を切断する装置を提供することにあ
る。また、本発明の他の目的は、岩石の組織の方向など
に関係なく設定した方向に直線状に切断できる岩石を切
断する装置を提供することにある。
上を図った岩石を切断する装置を提供することにある。
また、本発明の他の目的は岩石の切断に要するコストを
低く抑えることができる岩石を切断する装置を提供する
ことにある。更に本発明の他の目的は、砕石場などにお
いて、岩石を移動させることなくその現場で岩石の切断
作業ができる岩石を切断する装置を提供することにあ
る。また、本発明の他の目的は、岩石の組織の方向など
に関係なく設定した方向に直線状に切断できる岩石を切
断する装置を提供することにある。
【0006】
【目的を達成するための手段】上記目的を達成するため
に講じた本発明の手段は次のとおりである。第1の発明
にあっては、穿孔ロッドの上下方向の移動と、当該穿孔
ロッドの間欠的な横方向の移動とを組み合わせて岩石に
穿孔による穿孔溝を形成し、当該穿孔溝を段階的に深め
て岩石を切断する装置であって、基台と、当該基台に設
けてある移行ガイドと、当該移行ガイドに沿って往復移
行する切断機と、当該切断機を直前に形成された穿孔を
含んで連続した穿孔溝が形成される所定距離だけ横方向
に移動させる移行装置と、を備えており、上記切断機
は、チェーン取付部を有する基体と、当該基体に取り付
けてある油圧シリンダーと、当該油圧シリンダーのロッ
ドヘッドに固定され、上記基体に沿ってスライドし、上
下端部にスプロケットが設けてある移動体と、 当該移動
体にスライド可能に取り付けてあり、穿孔ロッドと打撃
装置を有する穿孔ユニットと、 上記打撃装置を一定のス
トロークで昇降させる油圧シリンダーと、 一端部が上記
チェーン取付部に取り付けてあり、スプロケットに巻き
掛けた後、他端部は穿孔ユニットのスライダー下部に取
り付けてある駆動チェーンと、 一端部が穿孔ユニットの
スライダー上部に取り付けてあり、スプロケットに巻き
掛けた後、他端部は上記チェーン取付部に取り付けてあ
る駆動チェーンと、 上記穿孔ロッドが岩石の端部に来た
ことを検知する位置検知装置と、を備えており、 上記位
置検知装置により、穿孔ロッドが岩石の端部に来たこと
を検知すると、油圧シリンダーが作動し、穿孔ロッドが
更に一段下まで下降し、溝底より一段低い溝底が逆方向
へ形成されるようにしたことを特徴とする、岩石を切断
する装置である。
に講じた本発明の手段は次のとおりである。第1の発明
にあっては、穿孔ロッドの上下方向の移動と、当該穿孔
ロッドの間欠的な横方向の移動とを組み合わせて岩石に
穿孔による穿孔溝を形成し、当該穿孔溝を段階的に深め
て岩石を切断する装置であって、基台と、当該基台に設
けてある移行ガイドと、当該移行ガイドに沿って往復移
行する切断機と、当該切断機を直前に形成された穿孔を
含んで連続した穿孔溝が形成される所定距離だけ横方向
に移動させる移行装置と、を備えており、上記切断機
は、チェーン取付部を有する基体と、当該基体に取り付
けてある油圧シリンダーと、当該油圧シリンダーのロッ
ドヘッドに固定され、上記基体に沿ってスライドし、上
下端部にスプロケットが設けてある移動体と、 当該移動
体にスライド可能に取り付けてあり、穿孔ロッドと打撃
装置を有する穿孔ユニットと、 上記打撃装置を一定のス
トロークで昇降させる油圧シリンダーと、 一端部が上記
チェーン取付部に取り付けてあり、スプロケットに巻き
掛けた後、他端部は穿孔ユニットのスライダー下部に取
り付けてある駆動チェーンと、 一端部が穿孔ユニットの
スライダー上部に取り付けてあり、スプロケットに巻き
掛けた後、他端部は上記チェーン取付部に取り付けてあ
る駆動チェーンと、 上記穿孔ロッドが岩石の端部に来た
ことを検知する位置検知装置と、を備えており、 上記位
置検知装置により、穿孔ロッドが岩石の端部に来たこと
を検知すると、油圧シリンダーが作動し、穿孔ロッドが
更に一段下まで下降し、溝底より一段低い溝底が逆方向
へ形成されるようにしたことを特徴とする、岩石を切断
する装置である。
【0007】第2の発明にあっては、移行ガイドの高さ
を調整する高さ調整装置を備えていることを特徴とす
る、第1の発明に係る岩石を切断する装置である。
を調整する高さ調整装置を備えていることを特徴とす
る、第1の発明に係る岩石を切断する装置である。
【0008】第3の発明にあっては、移行ガイドを一端
側を軸として上下方向に回動させる回動手段とを備えて
いることを特徴とする、第1または第2の発明に係る岩
石を切断する装置である。
側を軸として上下方向に回動させる回動手段とを備えて
いることを特徴とする、第1または第2の発明に係る岩
石を切断する装置である。
【0009】第4の発明にあっては、位置検知装置は、
穿孔ロッドの横移動方向における両側に検知ロッドを有
し、当該検知ロッドが溝底から外れて下方へスライドす
ることにより上記穿孔ロッドが岩石の端部に来たことを
検知するようにしてあることを特徴とする、第1、第2
または第3の発明に係る岩石を切断する装置である。
穿孔ロッドの横移動方向における両側に検知ロッドを有
し、当該検知ロッドが溝底から外れて下方へスライドす
ることにより上記穿孔ロッドが岩石の端部に来たことを
検知するようにしてあることを特徴とする、第1、第2
または第3の発明に係る岩石を切断する装置である。
【0010】(作用) 切断する岩石を基台と移行ガイドとの間に移動させる。
移動体と穿孔ユニットは駆動手段と連動手段により基体
の上部側へ移動させておく。次に、エアなどにより穿孔
ユニットを作動させながら、駆動手段により移動体を基
体の先側へ移動させると、同時に連動手段により穿孔ユ
ニットが移動体に沿って移動体と同方向へ移動する。
移動体と穿孔ユニットは駆動手段と連動手段により基体
の上部側へ移動させておく。次に、エアなどにより穿孔
ユニットを作動させながら、駆動手段により移動体を基
体の先側へ移動させると、同時に連動手段により穿孔ユ
ニットが移動体に沿って移動体と同方向へ移動する。
【0011】穿孔ロッドの先端部が岩石に当たったとこ
ろから、所定の深さでの削孔を繰り返しながら切断機を
移行ガイドに沿って移行させ、一段目を切っていく。検
知手段が、穿孔ロッドが岩石の端部にきたことを検知し
たら、穿孔ロッドが更に削孔深さだけ下りて、同様に二
段目を逆方向に切っていく。そして、上記工程を繰り返
して最終的に岩石全体を切断する。
ろから、所定の深さでの削孔を繰り返しながら切断機を
移行ガイドに沿って移行させ、一段目を切っていく。検
知手段が、穿孔ロッドが岩石の端部にきたことを検知し
たら、穿孔ロッドが更に削孔深さだけ下りて、同様に二
段目を逆方向に切っていく。そして、上記工程を繰り返
して最終的に岩石全体を切断する。
【0012】移行ガイドの高さを調整する高さ調整装置
と、一端側を軸として回動させる回動装置とを備えたも
のにあっては、基台と移行ガイドとの間に収容される岩
石の大きさに柔軟に対応でき、移行ガイドを上方に回動
させれば岩石の搬入がしやすい。また、基台と移行ガイ
ド間に収容できない大きな岩石や岩盤などを切断する場
合は、移行ガイドを最下部の基台近傍まで下ろして、穿
孔ロッド先端部の到達深さをより深くして切断すること
ができる。
と、一端側を軸として回動させる回動装置とを備えたも
のにあっては、基台と移行ガイドとの間に収容される岩
石の大きさに柔軟に対応でき、移行ガイドを上方に回動
させれば岩石の搬入がしやすい。また、基台と移行ガイ
ド間に収容できない大きな岩石や岩盤などを切断する場
合は、移行ガイドを最下部の基台近傍まで下ろして、穿
孔ロッド先端部の到達深さをより深くして切断すること
ができる。
【0013】
【実施例】本発明を図面に示した実施例に基づき更に詳
細に説明する。図1は本発明に係る装置の一実施例を示
す斜視図、図2は移行ガイドの高さを調整する高さ調整
装置の構造及び作用を示す説明図、図3は移行ガイドを
回動させる回動装置の構造及び作用を示す説明図、図4
は切断機を移行ガイドに沿って移行させる移行装置の構
造を示す斜め上方からみた説明図、図5は移行装置の構
造を示す斜め下方からみた説明図、図6は移行ガイドと
移行装置の構造の概略を示す断面図である。
細に説明する。図1は本発明に係る装置の一実施例を示
す斜視図、図2は移行ガイドの高さを調整する高さ調整
装置の構造及び作用を示す説明図、図3は移行ガイドを
回動させる回動装置の構造及び作用を示す説明図、図4
は切断機を移行ガイドに沿って移行させる移行装置の構
造を示す斜め上方からみた説明図、図5は移行装置の構
造を示す斜め下方からみた説明図、図6は移行ガイドと
移行装置の構造の概略を示す断面図である。
【0014】図7は移動体と穿孔ユニットを連動させて
駆動する駆動装置と連動装置の構造を示す斜視説明図、
図8は駆動装置と連動装置の構造を示す横断面説明図、
図9は移動体と穿孔ユニットの動きを示し、移動体と穿
孔ユニットが上部にあるときの概略説明図、図10は移
動体と穿孔ユニットの動きを示し、移動体と穿孔ユニッ
トが下部にあるときの概略説明図、図11は位置検知装
置の下部の構造を示す要部斜視図、図12は位置検知装
置の上部の構造を示す要部斜視図、図13は位置検知装
置の作用を示す説明図である。
駆動する駆動装置と連動装置の構造を示す斜視説明図、
図8は駆動装置と連動装置の構造を示す横断面説明図、
図9は移動体と穿孔ユニットの動きを示し、移動体と穿
孔ユニットが上部にあるときの概略説明図、図10は移
動体と穿孔ユニットの動きを示し、移動体と穿孔ユニッ
トが下部にあるときの概略説明図、図11は位置検知装
置の下部の構造を示す要部斜視図、図12は位置検知装
置の上部の構造を示す要部斜視図、図13は位置検知装
置の作用を示す説明図である。
【0015】(基台1) 図1を参照する。符号Aは岩石切断装置で、基台1を備
えている。基台1は四角筒状の金属管で長方形に枠組み
されて形成してある。基台1の一端側(図1で右端側)
には後述する移行ガイド2の先端部を受け止める二本の
受支柱11、11が立設してある。また、基台1の他端
側には後述する高さ調整装置3を構成する二本のガイド
支柱31、31が立設してある。なお、基台1の他端側
にはエアコンプレッサーなどの制御機器を配置するため
の機器用フレーム12が設けてある。
えている。基台1は四角筒状の金属管で長方形に枠組み
されて形成してある。基台1の一端側(図1で右端側)
には後述する移行ガイド2の先端部を受け止める二本の
受支柱11、11が立設してある。また、基台1の他端
側には後述する高さ調整装置3を構成する二本のガイド
支柱31、31が立設してある。なお、基台1の他端側
にはエアコンプレッサーなどの制御機器を配置するため
の機器用フレーム12が設けてある。
【0016】(移行ガイド2) 基台1には上記高さ調整装置3を介して移行ガイド2が
設けてある。移行ガイド2は長方形に枠組みされて形成
してある。移行ガイド2は幅方向の両端部に断面コ状の
ガイド体21、21を有している。ガイド体21、21
は開放側を互いに内側に向けて設けてある。ガイド体2
1、21には、後述する移行装置4を構成する移行台4
1が走行輪42をはめ込んで移行可能に設けてある。
設けてある。移行ガイド2は長方形に枠組みされて形成
してある。移行ガイド2は幅方向の両端部に断面コ状の
ガイド体21、21を有している。ガイド体21、21
は開放側を互いに内側に向けて設けてある。ガイド体2
1、21には、後述する移行装置4を構成する移行台4
1が走行輪42をはめ込んで移行可能に設けてある。
【0017】(高さ調整装置3) 図2、図3を参照する。移行ガイド2の基部には昇降体
20を有している。昇降体20はH鋼で形成されたガイ
ド支柱31、31の外側に昇降輪22をはめ込んで昇降
可能に設けてある。ガイド支柱31、31の間には油圧
シリンダーS1がロッド32を上にして立設してある。
20を有している。昇降体20はH鋼で形成されたガイ
ド支柱31、31の外側に昇降輪22をはめ込んで昇降
可能に設けてある。ガイド支柱31、31の間には油圧
シリンダーS1がロッド32を上にして立設してある。
【0018】ロッドヘッドにはスプロケット33が取り
付けてあり、スプロケット33には一端部を昇降体20
に固着したチェーン34が巻きかけてある。チェーン3
4の他端部は上記機器用フレーム12の上部に固着して
ある。なお、チェーン34の長さは、図2に示すように
油圧シリンダーS1のロッド32が最も縮んだときに昇
降体20が基台1に接して最下部にあるように設定して
ある。そして、油圧シリンダーS1を作動させると、昇
降体20はロッドヘッドの移動長さの二倍の移動長さで
昇降する。
付けてあり、スプロケット33には一端部を昇降体20
に固着したチェーン34が巻きかけてある。チェーン3
4の他端部は上記機器用フレーム12の上部に固着して
ある。なお、チェーン34の長さは、図2に示すように
油圧シリンダーS1のロッド32が最も縮んだときに昇
降体20が基台1に接して最下部にあるように設定して
ある。そして、油圧シリンダーS1を作動させると、昇
降体20はロッドヘッドの移動長さの二倍の移動長さで
昇降する。
【0019】また、昇降体20にはガイド体21、21
が基部側を軸ピン23により軸支して回動可能に取り付
けてある。ガイド体21、21の基端部には上方へ折曲
されたアーム24が設けてある。アーム24の先端部に
は、ロッド27を下にして取り付けてある油圧シリンダ
ーS2のロッドヘッドが軸ピン25を介し回動可能に軸
支してある。
が基部側を軸ピン23により軸支して回動可能に取り付
けてある。ガイド体21、21の基端部には上方へ折曲
されたアーム24が設けてある。アーム24の先端部に
は、ロッド27を下にして取り付けてある油圧シリンダ
ーS2のロッドヘッドが軸ピン25を介し回動可能に軸
支してある。
【0020】また、油圧シリンダーS2の基部は昇降体
20の上部に軸ピン26を介して回動可能に軸支してあ
る。各部の寸法は図3に示すように油圧シリンダーS2
のロッド27が最も縮んだときにガイド体21、21が
ほぼ水平になり、最も伸びたときにほぼ垂直になるよう
に設定してある。なお、ガイド体21、21の先部外側
には上記受支柱11に固定するための挟持金具28がネ
ジ着してある。
20の上部に軸ピン26を介して回動可能に軸支してあ
る。各部の寸法は図3に示すように油圧シリンダーS2
のロッド27が最も縮んだときにガイド体21、21が
ほぼ水平になり、最も伸びたときにほぼ垂直になるよう
に設定してある。なお、ガイド体21、21の先部外側
には上記受支柱11に固定するための挟持金具28がネ
ジ着してある。
【0021】(移行装置4) 図4、図5、図6を参照する。ガイド体21、21には
上記したように移行台41が設けてある。また、ガイド
体21、21の基部にはやや長尺の油圧シリンダーS3
が取り付けてある。油圧シリンダーS3は四角筒状のガ
ードスライダー43の内部に挿入してある。ガードスラ
イダー43の長さは油圧シリンダーS3のシリンダー部
の長さとほぼ同じ長さに設定してある。
上記したように移行台41が設けてある。また、ガイド
体21、21の基部にはやや長尺の油圧シリンダーS3
が取り付けてある。油圧シリンダーS3は四角筒状のガ
ードスライダー43の内部に挿入してある。ガードスラ
イダー43の長さは油圧シリンダーS3のシリンダー部
の長さとほぼ同じ長さに設定してある。
【0022】油圧シリンダーS3のロッドヘッドはピン
を介してガードスライダー43の先部に固定してある。
ガードスライダー43は移行台41の上にスライド可能
に載置してある。なお、符号410はガードスライダー
43を安定してスライドさせるためのガイド部材である
(図6に図示)。
を介してガードスライダー43の先部に固定してある。
ガードスライダー43は移行台41の上にスライド可能
に載置してある。なお、符号410はガードスライダー
43を安定してスライドさせるためのガイド部材である
(図6に図示)。
【0023】ガードスライダー43の基端部と先端部の
下面にはスプロケット44、45が設けてある。スプロ
ケット44、45間にはチェーン46が巻きかけてあ
る。チェーン46の両端部は移行台41の基部と先部に
取着具47、48を介して固定してある。そして、チェ
ーン46のうちスプロケット44、45間で直通する側
(図5で左側)は、ガイド体21、21の下面に設けて
ある梁板29に固定具49を介して一部が固定してあ
る。
下面にはスプロケット44、45が設けてある。スプロ
ケット44、45間にはチェーン46が巻きかけてあ
る。チェーン46の両端部は移行台41の基部と先部に
取着具47、48を介して固定してある。そして、チェ
ーン46のうちスプロケット44、45間で直通する側
(図5で左側)は、ガイド体21、21の下面に設けて
ある梁板29に固定具49を介して一部が固定してあ
る。
【0024】この構造によれば、油圧シリンダーS3が
作動してガードスライダー43が進退移動すると、移行
台41はガードスライダー43の移動長さの二倍の移動
長さで移動する。これにより、移行台41はガイド体2
1、21の基部から先部まで移動できる。なお、ガード
スライダー43の先端部の上面にはエア機器用のエアチ
ューブTを巻きかけるための複数のローラー40(図1
に図示)が設けてある。これによれば、エアチューブT
を後述する切断機5の移行に伴い追随させることがで
き、噛み込みなどを防止できる。
作動してガードスライダー43が進退移動すると、移行
台41はガードスライダー43の移動長さの二倍の移動
長さで移動する。これにより、移行台41はガイド体2
1、21の基部から先部まで移動できる。なお、ガード
スライダー43の先端部の上面にはエア機器用のエアチ
ューブTを巻きかけるための複数のローラー40(図1
に図示)が設けてある。これによれば、エアチューブT
を後述する切断機5の移行に伴い追随させることがで
き、噛み込みなどを防止できる。
【0025】(切断機5) 図9、図10を参照する。なお、これらの図面は便宜
上、後述する位置検知装置6と穿孔ロッド65を省略し
たものである。切断機5は上記移行台41に立設してあ
る。切断機5は所要長さの断面コ状の基体51を有して
いる。基体51の内部には、駆動手段を構成する油圧シ
リンダーS4がロッドを上にして立設されている。油圧
シリンダーS4のロッドヘッドは後述するピン523に
より移動体52上部に固定されている。
上、後述する位置検知装置6と穿孔ロッド65を省略し
たものである。切断機5は上記移行台41に立設してあ
る。切断機5は所要長さの断面コ状の基体51を有して
いる。基体51の内部には、駆動手段を構成する油圧シ
リンダーS4がロッドを上にして立設されている。油圧
シリンダーS4のロッドヘッドは後述するピン523に
より移動体52上部に固定されている。
【0026】図7に示すように、基体51の前部開放側
の両縁部にはほぼ全長にわたり抱持条510が設けてあ
る。基体51には、移動体52が両側部に設けられた抱
持条520を抱持条510に係合させてスライド可能に
取り付けてある。移動体52は四角筒状で、基体51の
約1/2の長さに形成してある。移動体52の内部には
内部空間522が形成してある。
の両縁部にはほぼ全長にわたり抱持条510が設けてあ
る。基体51には、移動体52が両側部に設けられた抱
持条520を抱持条510に係合させてスライド可能に
取り付けてある。移動体52は四角筒状で、基体51の
約1/2の長さに形成してある。移動体52の内部には
内部空間522が形成してある。
【0027】移動体52の前部両側には案内条521が
ほぼ全長にわたり設けてある。移動体52の内部空間5
22内であって移動体52の上端部寄りにはピン523
が設けてある。ピン523には上記したように油圧シリ
ンダーS4のロッドヘッドが取り付けてある。また、移
動体52の案内条521には穿孔ユニット53がスライ
ド可能に取り付けられている。
ほぼ全長にわたり設けてある。移動体52の内部空間5
22内であって移動体52の上端部寄りにはピン523
が設けてある。ピン523には上記したように油圧シリ
ンダーS4のロッドヘッドが取り付けてある。また、移
動体52の案内条521には穿孔ユニット53がスライ
ド可能に取り付けられている。
【0028】穿孔ユニット53はスライダー530を有
している。スライダー530の両側端縁部には抱持部5
31が設けてあり、スライダー530は抱持部531を
案内条521に嵌装して移動体52に取り付けてある。
スライダー530の前面には開閉板(図示省略)がヒン
ジを介して揺動可能に取り付けてある。
している。スライダー530の両側端縁部には抱持部5
31が設けてあり、スライダー530は抱持部531を
案内条521に嵌装して移動体52に取り付けてある。
スライダー530の前面には開閉板(図示省略)がヒン
ジを介して揺動可能に取り付けてある。
【0029】開閉板には穿孔ロッド65を装着するため
の装着部534と、空気圧により装着部534の打撃作
用及び軸周方向の回転作用を行なう打撃装置533を備
えている。なお、打撃装置533は公知のものが使用さ
れているので詳細については説明を省略する。また、基
体51の側板511の片側には長さ方向中間部に穿孔ユ
ニット53側へほぼ直角に折曲した取付片512が固着
してある。取付片512の先端部は後述するスプロケッ
トに対応する位置まで突出したチェーン取付部513が
設けてある。
の装着部534と、空気圧により装着部534の打撃作
用及び軸周方向の回転作用を行なう打撃装置533を備
えている。なお、打撃装置533は公知のものが使用さ
れているので詳細については説明を省略する。また、基
体51の側板511の片側には長さ方向中間部に穿孔ユ
ニット53側へほぼ直角に折曲した取付片512が固着
してある。取付片512の先端部は後述するスプロケッ
トに対応する位置まで突出したチェーン取付部513が
設けてある。
【0030】移動体52の穿孔ユニット53が移動する
側の面の上端部及び下端部には、駆動チェーンC1、C
2と共に連動手段を構成するスプロケット524、52
5が取り付けてある。駆動チェーンC1、C2は、スプ
ロケット524、525に巻き掛けられている(図7参
照)。駆動チェーンC1は、一端部がチェーン取付部5
13に取り付けてあり、スプロケット525に巻き掛け
た後、他端部は穿孔ユニット53のスライダー530下
部に固着してある。駆動チェーンC2は、一端部をスラ
イダー530の上部に固着し、スプロケット524に巻
き掛けた後、他端部はチェーン取付部513に取り付け
てある。
側の面の上端部及び下端部には、駆動チェーンC1、C
2と共に連動手段を構成するスプロケット524、52
5が取り付けてある。駆動チェーンC1、C2は、スプ
ロケット524、525に巻き掛けられている(図7参
照)。駆動チェーンC1は、一端部がチェーン取付部5
13に取り付けてあり、スプロケット525に巻き掛け
た後、他端部は穿孔ユニット53のスライダー530下
部に固着してある。駆動チェーンC2は、一端部をスラ
イダー530の上部に固着し、スプロケット524に巻
き掛けた後、他端部はチェーン取付部513に取り付け
てある。
【0031】図9及び図10を参照して移動体と穿孔ユ
ニットの作用を説明する。上記構造によれば、穿孔ユニ
ット53を装着している移動体52が基体51に沿って
昇降すると、穿孔ユニット53は移動体52に沿って移
動体52と同じ方向に昇降する。従って、穿孔ユニット
53はそれ自身が移動体52に沿って昇降する分だけ移
動体52より長く移動できることになり、穿孔ロッド6
5を効率的に下方へ伸ばすことができる。
ニットの作用を説明する。上記構造によれば、穿孔ユニ
ット53を装着している移動体52が基体51に沿って
昇降すると、穿孔ユニット53は移動体52に沿って移
動体52と同じ方向に昇降する。従って、穿孔ユニット
53はそれ自身が移動体52に沿って昇降する分だけ移
動体52より長く移動できることになり、穿孔ロッド6
5を効率的に下方へ伸ばすことができる。
【0032】(位置検知装置6) 図11、図12及び図13を参照する。上記した移動体
52の正面側には穿孔ユニット53と共に位置検知装置
6を備えている。位置検知装置6は上記基体51の下部
に固定してある軸受部材61を備えている。また、穿孔
ユニット53のスライダー530上部には油圧シリンダ
ーS5(図1に図示)がロッドを下に向けて設けてあ
る。そのロッドヘッドには打撃装置533が一定の範囲
で上下に昇降可能に取り付けてある。なお、打撃装置5
33はスライダー530の上下二箇所に設けてあるリミ
ットスイッチ(図示省略)によって一定の範囲で昇降す
るようにしてある。
52の正面側には穿孔ユニット53と共に位置検知装置
6を備えている。位置検知装置6は上記基体51の下部
に固定してある軸受部材61を備えている。また、穿孔
ユニット53のスライダー530上部には油圧シリンダ
ーS5(図1に図示)がロッドを下に向けて設けてあ
る。そのロッドヘッドには打撃装置533が一定の範囲
で上下に昇降可能に取り付けてある。なお、打撃装置5
33はスライダー530の上下二箇所に設けてあるリミ
ットスイッチ(図示省略)によって一定の範囲で昇降す
るようにしてある。
【0033】スライダー530の両側には取着具62を
介して細長い板状のガイド板63、63が垂下して設け
てある。ガイド板63は上記基体51とほぼ同じ長さに
長尺に形成してある。ガイド板63は上記軸受部材61
にスライド可能に挿通してあり、その先端部は先端部材
64により連結してある。上記装着部534には穿孔ロ
ッド65が装着されており、その先部側は軸受部材61
と先端部材64にスライド可能に挿通してある。また、
穿孔ロッド65の先端部にはビット650が取り付けて
ある。
介して細長い板状のガイド板63、63が垂下して設け
てある。ガイド板63は上記基体51とほぼ同じ長さに
長尺に形成してある。ガイド板63は上記軸受部材61
にスライド可能に挿通してあり、その先端部は先端部材
64により連結してある。上記装着部534には穿孔ロ
ッド65が装着されており、その先部側は軸受部材61
と先端部材64にスライド可能に挿通してある。また、
穿孔ロッド65の先端部にはビット650が取り付けて
ある。
【0034】ガイド板63の外側には検知ロッド66
a、66bが設けてある。検知ロッド66a、66bは
軸受部材61と先端部材64にスライド可能に挿通して
ある。検知ロッド66a、66bの上部には固定具66
1を介してスプリング662が挿通してあり、その上端
部には押上具663が固定してある。スライダー530
の両側部にはリミットスイッチSW1、SW2が台具6
64を介して取り付けてある。リミットスイッチSW
1、SW2は押上具663に対応しその後方に設けてあ
る。リミットスイッチSW1、SW2のスイッチレバー
SL1、SL2は外力が作用しない常態においては下側
のOFF位置にある。
a、66bが設けてある。検知ロッド66a、66bは
軸受部材61と先端部材64にスライド可能に挿通して
ある。検知ロッド66a、66bの上部には固定具66
1を介してスプリング662が挿通してあり、その上端
部には押上具663が固定してある。スライダー530
の両側部にはリミットスイッチSW1、SW2が台具6
64を介して取り付けてある。リミットスイッチSW
1、SW2は押上具663に対応しその後方に設けてあ
る。リミットスイッチSW1、SW2のスイッチレバー
SL1、SL2は外力が作用しない常態においては下側
のOFF位置にある。
【0035】検知ロッド66の下部は先端部材64から
下方へ貫通しており、その先端部にはそれぞれ検知板6
7a、67bが設けてある。670は検知板67を安定
昇降させる補助ロッドで先端部材64にスライド可能に
挿通してある。なお、検知板670の下端はビット65
0の先端部よりやや上方に設定されている。
下方へ貫通しており、その先端部にはそれぞれ検知板6
7a、67bが設けてある。670は検知板67を安定
昇降させる補助ロッドで先端部材64にスライド可能に
挿通してある。なお、検知板670の下端はビット65
0の先端部よりやや上方に設定されている。
【0036】(作用) 図1ないし図13を参照して本実施例の作用を説明す
る。なお、各部の電気的制御は公知の制御手段により行
なわれるため説明を省略する。例えば、採石場で岩石を
切断する場合、本発明に係る装置Aをクレーンなどを使
用して現場へ運び、基台1と移行ガイド2との間に岩石
を移動させる。このとき、油圧シリンダーS1を作動さ
せて移行ガイド2を上昇させたり油圧シリンダーS2を
作動させて移行ガイド2を上方へ回動させれば作業がし
やすい。
る。なお、各部の電気的制御は公知の制御手段により行
なわれるため説明を省略する。例えば、採石場で岩石を
切断する場合、本発明に係る装置Aをクレーンなどを使
用して現場へ運び、基台1と移行ガイド2との間に岩石
を移動させる。このとき、油圧シリンダーS1を作動さ
せて移行ガイド2を上昇させたり油圧シリンダーS2を
作動させて移行ガイド2を上方へ回動させれば作業がし
やすい。
【0037】図13を参照する。 移動体52と穿孔
ユニット53は基体51の上部側へ移動させておき、切
断機5を上方に位置させておく。油圧シリンダーS5を
作動させ、打撃装置533を一定のストロークで昇降さ
せる。 油圧シリンダーS4を作動させ、移動体52
を下降させると、それに伴い穿孔ユニット53及びそれ
に固定してある穿孔ロッド65、ガイド板63、検知ロ
ッド66a、66bが軸受部材61をスライドしながら
下降し、検知板67a、67bも下降する。
ユニット53は基体51の上部側へ移動させておき、切
断機5を上方に位置させておく。油圧シリンダーS5を
作動させ、打撃装置533を一定のストロークで昇降さ
せる。 油圧シリンダーS4を作動させ、移動体52
を下降させると、それに伴い穿孔ユニット53及びそれ
に固定してある穿孔ロッド65、ガイド板63、検知ロ
ッド66a、66bが軸受部材61をスライドしながら
下降し、検知板67a、67bも下降する。
【0038】 自動運転にはいる前に、手動操作によ
り穿孔ロッド65のビット650の高さを決め、切断方
向を固定して、次述の工程とほぼ同様にして穿孔溝7を
形成し、溝底71がほぼ水平になるようにして、これを
基準面とする。そして、穿孔ロッド65を岩石Rの一端
側(本実施例では図13の左端側)の外側に位置させ手
動操作から自動運転に切り替える。 初期状態ではリ
ミットスイッチSW1、SW2が同時にOFFとなって
いるので、油圧シリンダーS4が作動して打撃装置5が
下降する。これにより、検知板67aが溝底71に接触
して検知ロッド66aが押し上げられ、押上具663が
スイッチレバーSL1を押し上げてリミットスイッチS
W1がONとなる。これにより、油圧シリンダーS4が
停止して基準高さが決まる。また、移行台41の移動方
向が矢印方向に設定され、間欠的に移動を始める。
り穿孔ロッド65のビット650の高さを決め、切断方
向を固定して、次述の工程とほぼ同様にして穿孔溝7を
形成し、溝底71がほぼ水平になるようにして、これを
基準面とする。そして、穿孔ロッド65を岩石Rの一端
側(本実施例では図13の左端側)の外側に位置させ手
動操作から自動運転に切り替える。 初期状態ではリ
ミットスイッチSW1、SW2が同時にOFFとなって
いるので、油圧シリンダーS4が作動して打撃装置5が
下降する。これにより、検知板67aが溝底71に接触
して検知ロッド66aが押し上げられ、押上具663が
スイッチレバーSL1を押し上げてリミットスイッチS
W1がONとなる。これにより、油圧シリンダーS4が
停止して基準高さが決まる。また、移行台41の移動方
向が矢印方向に設定され、間欠的に移動を始める。
【0039】 穿孔ロッド65が溝底71に当たって
穿孔して上昇すると、移行台41がビット650の直径
の約1/3の幅だけ移動して停止し、再度穿孔する。油
圧シリンダーS5の作動により、穿孔ロッド65、ガイ
ド板63は昇降を繰り返しており、上記穿孔及び間欠移
動を繰り返すことにより溝底71より一段低い溝底70
が形成される。 切断が進行して進行方向側の検知板
67aが溝底71から外れて検知ロッド66aが下方へ
スライドし、リミットスイッチSW1がOFFとなる。
これにより、リミットスイッチSW1、SW2が同時に
OFFの状態となるが、タイマーにより、所要時間(例
えば15秒)そのまま作動させて溝底70が岩石の端部
まで形成されるようにする。
穿孔して上昇すると、移行台41がビット650の直径
の約1/3の幅だけ移動して停止し、再度穿孔する。油
圧シリンダーS5の作動により、穿孔ロッド65、ガイ
ド板63は昇降を繰り返しており、上記穿孔及び間欠移
動を繰り返すことにより溝底71より一段低い溝底70
が形成される。 切断が進行して進行方向側の検知板
67aが溝底71から外れて検知ロッド66aが下方へ
スライドし、リミットスイッチSW1がOFFとなる。
これにより、リミットスイッチSW1、SW2が同時に
OFFの状態となるが、タイマーにより、所要時間(例
えば15秒)そのまま作動させて溝底70が岩石の端部
まで形成されるようにする。
【0040】 タイマーが切れたら油圧シリンダーS
4が作動し、穿孔ロッド65が更に一段下まで下降す
る。これにより、反対側の検知板67bが溝底70に当
たり、リミットスイッチSW2のスイッチレバーSL2
が押し上げられてONになり、上記と同様に作動して溝
底70より一段低い溝底が逆方向へ形成される。以降は
上記工程を繰り返し、一定の深さの溝底を往復しながら
形成していき、最終的に岩石Rは切断される。
4が作動し、穿孔ロッド65が更に一段下まで下降す
る。これにより、反対側の検知板67bが溝底70に当
たり、リミットスイッチSW2のスイッチレバーSL2
が押し上げられてONになり、上記と同様に作動して溝
底70より一段低い溝底が逆方向へ形成される。以降は
上記工程を繰り返し、一定の深さの溝底を往復しながら
形成していき、最終的に岩石Rは切断される。
【0041】なお、基台1と移行ガイド2間に収容でき
ない大きな岩石や岩盤などを切断する場合は、基台1を
岩盤などの上に載置し、移行ガイド2を最下部の基台1
近傍まで下ろして、穿孔ロッド65先端部の到達深さを
より深くすることで、切断が可能となる。本発明は図示
の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲内
において種々の変形が可能である。
ない大きな岩石や岩盤などを切断する場合は、基台1を
岩盤などの上に載置し、移行ガイド2を最下部の基台1
近傍まで下ろして、穿孔ロッド65先端部の到達深さを
より深くすることで、切断が可能となる。本発明は図示
の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲内
において種々の変形が可能である。
【0042】
【発明の効果】本発明は上記構成を有し、次の効果を備
えている。 (a)岩石の切断を穿孔ロッドで行なうので、従来のよ
うにワイヤーソーやダイヤモンドソーの回転刃を高速で
回転させる場合と相違して、刃の一部や岩石屑が周囲に
高速で飛ぶ心配はなく、安全に作業ができる。
えている。 (a)岩石の切断を穿孔ロッドで行なうので、従来のよ
うにワイヤーソーやダイヤモンドソーの回転刃を高速で
回転させる場合と相違して、刃の一部や岩石屑が周囲に
高速で飛ぶ心配はなく、安全に作業ができる。
【0043】(b)穿孔ロッドの先端具であるビットの
価格はワイヤーソーの帯刃やダイヤモンドソーの回転刃
に比べて安価である。従って、岩石の切断に要するコス
トを安価に抑えることができる。
価格はワイヤーソーの帯刃やダイヤモンドソーの回転刃
に比べて安価である。従って、岩石の切断に要するコス
トを安価に抑えることができる。
【0044】(c)油圧セリヤを使用して岩盤や転岩石
を割る場合と相違して、岩石の組織の方向などに関係な
く設定した方向に切断できるので無駄のない効率がよい
作業ができる。
を割る場合と相違して、岩石の組織の方向などに関係な
く設定した方向に切断できるので無駄のない効率がよい
作業ができる。
【0045】(d)本発明に係る装置は、切断する岩石
のある場所に移動させ、岩石はそのままで切断すること
ができるので、運搬が困難な大きな岩石の切断が可能と
なる。
のある場所に移動させ、岩石はそのままで切断すること
ができるので、運搬が困難な大きな岩石の切断が可能と
なる。
【0046】(e)本発明に係る装置では、穿孔ロッド
の先端部が届く限り岩石の切断が可能である。従って、
ワイヤーソーやダイヤモンドソーで切断できない大きく
厚みのある岩石でも切断が可能となる。
の先端部が届く限り岩石の切断が可能である。従って、
ワイヤーソーやダイヤモンドソーで切断できない大きく
厚みのある岩石でも切断が可能となる。
【0047】(f)移行ガイドの高さを調整する高さ調
整装置と、一端側を軸として回動させる回動装置とを備
えたものにあっては、基台と移行ガイドとの間に収容さ
れる岩石の大きさに柔軟に対応でき、移行ガイドを上方
に回動させれば岩石の搬入がしやすい。また、基台と移
行ガイド間に収容できない大きな岩石や岩盤などを切断
する場合は、移行ガイドを最下部の基台近傍まで下ろし
て、穿孔ロッド先端部の到達深さをより深くすることが
でき、より大きな岩石の切断が可能となる。
整装置と、一端側を軸として回動させる回動装置とを備
えたものにあっては、基台と移行ガイドとの間に収容さ
れる岩石の大きさに柔軟に対応でき、移行ガイドを上方
に回動させれば岩石の搬入がしやすい。また、基台と移
行ガイド間に収容できない大きな岩石や岩盤などを切断
する場合は、移行ガイドを最下部の基台近傍まで下ろし
て、穿孔ロッド先端部の到達深さをより深くすることが
でき、より大きな岩石の切断が可能となる。
【図1】本発明に係る装置の一実施例を示す斜視図。
【図2】移行ガイドの高さを調整する高さ調整装置の構
造及び作用を示す説明図。
造及び作用を示す説明図。
【図3】移行ガイドを回動させる回動装置の構造及び作
用を示す説明図。
用を示す説明図。
【図4】切断機を移行ガイドに沿って移行させる移行装
置の構造を示す斜め上方からみた説明図。
置の構造を示す斜め上方からみた説明図。
【図5】移行装置の構造を示す斜め下方からみた説明
図。
図。
【図6】移行ガイドと移行装置の構造の概略を示す断面
図。
図。
【図7】移動体と穿孔ユニットを連動させて駆動する駆
動装置と連動装置の構造を示す斜視説明図。
動装置と連動装置の構造を示す斜視説明図。
【図8】駆動装置と連動装置の構造を示す横断面説明
図。
図。
【図9】移動体と穿孔ユニットの動きを示し、移動体と
穿孔ユニットが上部にあるときの概略説明図。
穿孔ユニットが上部にあるときの概略説明図。
【図10】移動体と穿孔ユニットの動きを示し、移動体
と穿孔ユニットが下部にあるときの概略説明図。
と穿孔ユニットが下部にあるときの概略説明図。
【図11】位置検知装置の下部の構造を示す要部斜視
図。
図。
【図12】位置検知装置の上部の構造を示す要部斜視
図。
図。
【図13】位置検知装置の作用を示す説明図。
図1を参照する。 A 本発明に係る岩石を切断する装置 S1、S2、S3、S4、S5 油圧シリンダー 1 基台 11 受支柱 12 機器用フレーム 2 移行ガイド 20 昇降体 21 ガイド体 22 昇降輪 23 軸ピン 24 アーム 25、26 軸ピン 27 ロッド 28 挟持金具 29 挟持金具 3 高さ調整装置 31 ガイド支柱 32 ロッド 33 スプロケット 34 チェーン 4 移行装置 40 ローラー 41 移行台 410 ガイド部材 42 走行輪 43 ガードスライダー 44、45 スプロケット 46 チェーン 47、48 取着具 49 固定具 T エアチューブ 5 切断機 51 基体 510 抱持条 511 側板 512 取付片 513 チェーン取付部 52 移動体 520 抱持条 521 案内条 522 内部空間 523 ピン 524、525 スプロケット 53 穿孔ユニット 530 スライダー 531 抱持部 533 打撃装置 534 装着部 C1、C2 駆動チェーン 6 位置検知装置 61 軸受部材 62 取着具 63 ガイド板 64 先端部材 65 穿孔ロッド 650 ビット 66a、66b 検知ロッド 661 固定具 662 スプリング 663 押上具 664 台具 SW1、SW2 リミットスイッチ SL1、SL2 スイッチレバー 67 検知板 670 補助ロッド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−214539(JP,A) 特開 昭50−139472(JP,A) 特開 昭62−34727(JP,A) 特開 平3−292108(JP,A) 特開 平5−345314(JP,A) 特開 平6−114729(JP,A) 実開 昭54−7495(JP,U) 特公 昭34−3884(JP,B1) 実公 昭32−15259(JP,Y1) 実公 昭27−3767(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B28D 1/14
Claims (4)
- 【請求項1】 穿孔ロッドの上下方向の移動と、当該穿
孔ロッドの間欠的な横方向の移動とを組み合わせて岩石
に穿孔による穿孔溝を形成し、当該穿孔溝を段階的に深
めて岩石を切断する装置であって、 基台(1)と、 当該基台(1)に設けてある移行ガイド(2)と、当該 移行ガイド(2)に沿って往復移行する切断機(5)と、当該切断機(5)を 直前に形成された穿孔を含んで連続し
た穿孔溝が形成される所定距離だけ横方向に移動させる
移行装置(4)と、 を備えており、 上記切断機(5)は、チェーン取付部(513)を有する 基体(51)と、当該基体(51)に取り付けてある油圧シリンダー(S4)と、 当該油圧シリンダー(S4)のロッドヘッドに固定され、上
記基体(51)に沿ってスライドし、上下端部にスプロケッ
ト(524,525)が設けてある移動体(52)と、 当該移動体(52)にスライド可能に取り付けてあり、穿孔
ロッド(65)と打撃装置(533)を有する穿孔ユニット(53)
と、 上記打撃装置(533)を一定のストロークで昇降させる油
圧シリンダー(S5)と、 一端部が上記チェーン取付部(513)に取り付けてあり、
スプロケット(525)に巻き掛けた後、他端部は穿孔ユニ
ット(53)のスライダー(530)下部に取り付けてある駆動
チェーン(C1)と、 一端部が穿孔ユニット(53)のスライダー(530)上部に取
り付けてあり、スプロケット(524)に巻き掛けた後、他
端部は上記チェーン取付部(513)に取り付けてある駆動
チェーン(C2)と、 上記穿孔ロッド(65)が岩石の端部に来たことを検知する
位置検知装置(6)と、 を備えており、 上記位置検知装置(6)により、穿孔ロッド(65)が岩石の
端部に来たことを検知 すると、油圧シリンダー(S4)が作
動し、穿孔ロッド(65)が更に一段下まで下降し、溝底よ
り一段低い溝底が逆方向へ形成されるようにした ことを
特徴とする、 岩石を切断する装置。 - 【請求項2】 移行ガイド(2)の高さを調整する高さ調
整装置(3)を備えていることを特徴とする、 請求項1記載の岩石を切断する装置。 - 【請求項3】 移行ガイド(2)を一端側を軸として上下
方向に回動させる回動手段とを備えていることを特徴と
する、 請求項1または2記載の岩石を切断する装置。 - 【請求項4】 位置検知装置(6)は、 穿孔ロッド(65)の横移動方向における両側に検知ロッド
(66a,66b)を有し、当該検知ロッド(66a,66b)が溝底から
外れて下方へスライドすることにより上記穿孔ロッド(6
5)が岩石の端部に来たことを検知するようにしてあるこ
とを特徴とする、 請求項1、2または3記載の岩石を切断する装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11001395A JP3177764B2 (ja) | 1995-04-10 | 1995-04-10 | 岩石を切断する装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11001395A JP3177764B2 (ja) | 1995-04-10 | 1995-04-10 | 岩石を切断する装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08281633A JPH08281633A (ja) | 1996-10-29 |
JP3177764B2 true JP3177764B2 (ja) | 2001-06-18 |
Family
ID=14524916
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11001395A Expired - Fee Related JP3177764B2 (ja) | 1995-04-10 | 1995-04-10 | 岩石を切断する装置 |
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Country | Link |
---|---|
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