JP3177547B2 - 経糸糊付装置 - Google Patents

経糸糊付装置

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JP3177547B2
JP3177547B2 JP29408992A JP29408992A JP3177547B2 JP 3177547 B2 JP3177547 B2 JP 3177547B2 JP 29408992 A JP29408992 A JP 29408992A JP 29408992 A JP29408992 A JP 29408992A JP 3177547 B2 JP3177547 B2 JP 3177547B2
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横井  隆
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河本製機株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、浸漬式とローラ式を兼
用する経糸糊付装置に関する。
【0002】
【従来の技術】フィラメント糸中のポリエステルやナイ
ロン等の合成繊維用の経糸糊付装置は、糊槽に浸漬ロー
ラと下側糊絞りローラを設け、下側糊絞りローラの上に
上側糊絞りローラを昇降可能に設け、浸漬ローラの下部
と下側糊絞りローラの下部をそれぞれ糊槽の糊液に浸漬
し、下側糊絞りローラを回転駆動する構成にしている。
合成繊維の経糸シートは、下側糊絞りローラの周速で走
行し、浸漬ローラの下面に沿って糊槽の糊液中を通過し
て糊付けされ、下側糊絞りローラと上側糊絞りローラの
間を通過して糊絞りされる。いわゆる浸漬糊付けされ
る。
【0003】一方、フィラメント糸中のレーヨンやキュ
プラ等の再生繊維やアセテート等の半合成繊維用の経糸
糊付装置は、糊槽に糊付けローラを設け、糊付けローラ
の下部を糊槽の糊液に浸漬し、糊付けローラを回転駆動
する構成にしている。再生繊維や半合成繊維の経糸シー
トは、その走行速度より遅い周速で回転する糊付けロー
ラの上部に接触して糊付けされる。いわゆるローラ糊付
けされる。
【0004】再生繊維や半合成繊維は、一般に、親水性
であって吸水率が非常に高く、浸漬糊付けすると、非常
に伸び、強さが半減して、糸切れが多発するので、浸漬
糊付けされない。合成繊維は、一般に、疎水性であって
吸水率が低く、ローラ糊付けすると、糊液が十分に付着
しないので、ローラ糊付けされない。
【0005】従って、合成繊維の経糸にはそれ専用の浸
漬式糊付装置が、再生繊維や半合成繊維の経糸にはそれ
専用のローラ式糊付装置がそれぞれ使用される。
【0006】浸漬式とローラ式を兼用する糊付装置は、
知られていない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、合成繊維の
経糸と再生繊維や半合成繊維の経糸を糊付けする場合、
浸漬式とローラ式を兼用する糊付装置が知られていない
ので、浸漬式糊付装置とローラ式糊付装置の両者を多額
の費用を掛けて設備しなければならない。また、その両
者を設備しても、近年ではフィラメント糸の糊付けにお
いても多種少量生産化しているので、両者の設備は、稼
働率を高めることができない。従って、フィラメント糸
の糊付けを安価に行なうことができない。
【0008】本発明の目的は、上記のような従来の課題
を解決することである。
【0009】
【課題を解決するための着眼】浸漬式糊付装置において
は、下側糊絞りローラは、下部を糊槽の糊液に浸漬し
て、周速が経糸シートの走行速度になる浸漬糊付け用の
回転数で回転駆動される構成になっており、また、上側
糊絞りローラは、下側糊絞りローラとの間に経糸シート
を通すため、昇降可能に設けられている。従って、浸漬
式糊付装置は、上側糊絞りローラを上昇端に待避させ、
下側糊絞りローラを経糸シートの走行速度より遅いロー
ラ糊付け用の回転数で回転駆動すると、下側糊絞りロー
ラが糊付けローラになり、ローラ式糊付装置になる。
【0010】なお、浸漬式糊付装置においては、浸漬ロ
ーラは、糊槽を掃除する際に退避させるため、昇降可能
に設けられている。浸漬ローラは、下側糊絞りローラと
の間で糊絞りを行なう場合は、昇降可能の外に、下側糊
絞りローラに向かって前後動可能に設けられている。従
って、浸漬式糊付装置をローラ式糊付装置にした場合
に、もし、浸漬ローラが邪魔になるのであれば、浸漬ロ
ーラを上昇端又は後退端に待避させておくことができ
る。
【0011】即ち、浸漬式糊付装置は、ローラ式糊付装
置に兼用可能であることに着眼した。
【0012】また、ローラ糊付けする経糸シートが糊付
けローラに接触する角度を調節するローラと、ローラ糊
付けする経糸シートの走行が停止した時に経糸シートを
糊付けローラから隔離して糊付けむらの発生を防止する
ローラを設け、これらのローラを、浸漬糊付け時に邪魔
になるのを防止するため、待避可能にすることを考え付
いた。
【0013】更に、経糸シートを糊付け後に熱風による
乾燥効率を高めるため上下に分割する場合には、ローラ
糊付けする経糸シートの各経糸が糊付けローラに接触す
る角度を均一にするローラを設け、このローラを、浸漬
糊付け時に邪魔になるのを防止するため、待避可能にす
ることを考え付いた。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、経糸シートを
糊付けする経糸糊付装置において、糊槽に浸漬ローラと
下側糊絞りローラを設け、下側糊絞りローラの上に上側
糊絞りローラを昇降可能に設け、浸漬ローラの下部と下
側糊絞りローラの下部をそれぞれ糊槽の糊液に浸漬し、
下側糊絞りローラを浸漬糊付け用の回転数で回転駆動す
る構成にし、経糸シートを、下側糊絞りローラの周速で
走行し、浸漬ローラの下面に沿って糊槽の糊液中を通過
させて糊付けし、下側糊絞りローラと上側糊絞りローラ
の間を通過させて糊絞りする浸漬式糊付装置であって、
下側糊絞りローラを経糸シートの走行速度より遅いロー
ラ糊付け用の回転数で回転駆動する糊付けローラ駆動装
置をローラ糊付け時に作動可能に設け、ローラ糊付けす
る経糸シートが下側糊絞りローラの上部に接触する角度
を調節する接触角調節ローラを浸漬糊付け時に待避可能
に設け、ローラ糊付けする経糸シートの走行が停止した
時に経糸シートを下側糊絞りローラから隔離する経糸隔
離ローラを浸漬糊付け時に待避可能に設け、上側糊絞り
ローラを上昇端に待避させ、糊付けローラ駆動装置を作
動し、経糸シートを経糸隔離ローラと接触角調節ローラ
を経て下側糊絞りローラの上部に接触して糊付けする
と、ローラ式糊付装置になる構成にしたことを特徴とす
る経糸糊付装置である。
【0015】また、本発明は、経糸シートを糊付けして
その後上下に分割する経糸糊付装置において、下側糊絞
りローラの上部に接触してローラ糊付けした経糸シート
を分割前に一枚の平面状に保持する上下一組の接触角均
一化ローラを浸漬糊付け時に待避可能に設けたことを特
徴とする上記の経糸糊付装置である。
【0016】
【作用】本発明においては、接触角調節ローラと経糸隔
離ローラ又はこれらと接触角均一化ローラを待避させ、
下側糊絞りローラを浸漬糊付け用の回転数で回転し、経
糸シートを、下側糊絞りローラの周速で走行し、浸漬ロ
ーラの下面に沿って糊槽の糊液中を通過させて糊付け
し、下側糊絞りローラと上側糊絞りローラの間を通過さ
せて糊絞りすると、浸漬糊付けされる。即ち、合成繊維
の経糸を糊付けすることができる。
【0017】上側糊絞りローラを上昇端に待避させ、糊
付けローラ駆動装置を作動し、下側糊絞りローラをロー
ラ糊付け用の回転数で回転し、経糸シートを経糸隔離ロ
ーラと接触角調節ローラを経て下側糊絞りローラの上部
に接触して糊付けすると、ローラ糊付けされる。即ち、
再生繊維や半合成繊維の経糸を糊付けすることができ
る。
【0018】経糸シートをローラ糊付け後に上下に分割
する場合には、経糸シートを、下側糊絞りローラの上部
に接触してローラ糊付けした後に上下一組の接触角均一
化ローラの間を通過させ、その後上下に分割する。経糸
シートは、下側糊絞りローラと接触角均一化ローラの間
では、一枚の平面状に保持され、各経糸が下側糊絞りロ
ーラに接触する角度が均一になる。
【0019】
【発明の効果】本発明の経糸糊付装置においては、浸漬
糊付けもローラ糊付けも行なうことができるので、浸漬
式糊付装置とローラ式糊付装置の両者を多額の費用を掛
けて設備する必要がない。また、合成繊維の経糸も再生
繊維や半合成繊維の経糸も糊付けすることができるの
で、稼働率を高めることができる。従って、フィラメン
ト糸の糊付けを安価に行なうことができる。
【0020】また、経糸シートをローラ糊付け後に上下
に分割する場合には、接触角均一化ローラを使用する
と、経糸シートの各経糸が下側糊絞りローラに接触する
角度が均一になるので、各経糸の糊付け量が均一にな
る。
【0021】
【実施例】本例の経糸糊付装置を備えた経糸糊付機は、
図1に一部を示すように、ビームクリール部、送り出し
部B、糊付装置C、分割部D、熱風乾燥部E、シリンダ
乾燥部と巻取部を順次配置している。
【0022】糊付装置Cは、図1に示すように、糊槽1
の前部に浸漬ローラ2を前後動及び昇降可能に設け、糊
槽1の後部に下側糊絞りローラ3を設け、下側糊絞りロ
ーラ3の前に浸漬ローラ2を当接し、浸漬ローラ2の下
部と下側糊絞りローラ3の下部をそれぞれ糊槽1の糊液
に浸漬し、下側糊絞りローラ3の上に上側糊絞りローラ
4を当接して昇降可能に設けている。
【0023】上側糊絞りローラ4の昇降装置は、図2に
示すように、左右の側板5の先端の間に上側糊絞りロー
ラ4を軸受し、両側板5の基端を、図示しない機枠にピ
ン結合して、両側板5を前後方向に配置し、上側糊絞り
ローラ4を下側糊絞りローラ3の上に昇降可能に載架し
ている。
【0024】各側板5の下側位置には、図2に示すよう
に、空気シリンダ6をその基端を上にして縦に配置し、
空気シリンダ6の基端を、図示しない機枠にピン結合
し、空気シリンダ6の先端から突出したピストンロッド
7の先端にレバー8の先端をピン結合し、レバー8の基
端を、図示しない機枠にピン結合して、レバー8を前後
方向に配置し、側板5の中央部とレバー8の中央部に連
結ロッド9の両端をピン結合している。
【0025】空気シリンダ6のピストンロッド7を上昇
又は下降させると、上側糊絞りローラ4が上昇又は下降
する。なお、上側糊絞りローラ4を下側糊絞りローラ3
に当接し、空気シリンダ6のピストンロッド7を下降さ
せる力を調節すると、両糊絞りローラ3,4の間の糊絞
り圧力が調節される。
【0026】浸漬ローラ2の前後動及び昇降装置は、図
3に一部を示すように、機枠の左右の側板10の外側に
それぞれラック軸11を縦に配置して昇降可能に取り付
け、左右の側板10の上に突出した両ラック軸11の上
端の間に連結軸12を掛け渡して固定し、連結軸12の
左右の端部にそれぞれ吊り下げ板13の上端を回転可能
に取り付け、左右の吊り下げ板13の下端の間に浸漬ロ
ーラ2を軸受して、浸漬ローラ2を、両吊り下げ板13
と連結軸12及び両ラック軸11と一緒に昇降可能に設
けると共に、連結軸12の下に前後に回動可能に吊り下
げている。
【0027】各側板10の外側には、図3に一部を示す
ように、歯車軸14を前後方向に軸受し、歯車軸14に
固定したピニオン15とラック軸11を噛み合わせ、左
右の側板10に操作軸16を貫通して軸受し、操作軸1
6に固定したウォーム17と歯車軸14に固定したウォ
ームホィール18を噛み合わせ、操作軸16の端にハン
ドル19を取り付けている。ハンドル19で操作軸16
を正転又は逆転すると、浸漬ローラ2が上昇又は下降す
る。
【0028】連結軸12の各端部には、図3に一部を示
すように、押圧レバー20の上端を回転可能に取り付
け、押圧レバー20と吊り下げ板13を固定して一体化
し、押圧レバー20の下側位置にくの字形レバー21を
配置し、くの字形レバー21の折曲中央部を側板10に
ピン結合し、くの字形レバー21の上端を押圧レバー2
0の下端前面に当接し、くの字形レバー21の下側位置
に空気シリンダ22をその基端を下にして縦に配置し、
空気シリンダ22の基端を側板10にピン結合し、空気
シリンダ22の先端から突出したピストンロッド23の
先端をくの字形レバー21の下端にピン結合している。
【0029】空気シリンダ22のピストンロッド23を
下降させると、くの字形レバー21の上端が押圧レバー
20の下端を押し、浸漬ローラ2が回動して下側糊絞り
ローラ3に当接する。空気シリンダ22のピストンロッ
ド23を上昇させると、くの字形レバー21の上端が後
退して、浸漬ローラ2が自重で回動して下側糊絞りロー
ラ3から離れる。なお、浸漬ローラ2を下側糊絞りロー
ラ3に当接し、空気シリンダ22のピストンロッド23
を下降させる力を調節すると、浸漬ローラ2と下側糊絞
りローラ3の間の糊絞り圧力が調節される。
【0030】糊付装置Cは、図1に示すように、下側糊
絞りローラ3に伝導軸24を連結し、伝導軸24にライ
ン伝導機構25を経てライン駆動モータ26を連結して
いる。なお、ライン伝導機構25の前端と後端は、張力
調節装置27,28を経て送り出し部Bとシリンダ乾燥
部に連結している。
【0031】伝導軸24の途中には、図1に示すよう
に、浸漬糊付け時に連結してローラ糊付け時に開放する
空圧駆動クラッチ29を介在し、空圧駆動クラッチ29
と下側糊絞りローラ3の間の伝導軸24に、ローラ糊付
け時に駆動する糊付けローラ駆動モータ30を、浸漬糊
付け時に空転してローラ糊付け時に連結する一方向クラ
ッチ31を経て連結している。即ち、下側糊絞りローラ
3を経糸シートの走行速度より遅いローラ糊付け用の回
転数で回転駆動する糊付けローラ駆動装置をローラ糊付
け時に作動可能に設けている。
【0032】浸漬ローラ2の前上側には、図1と図4に
示すように、機枠の左右の側板10に回転軸32を貫通
して軸受し、回転軸32に中空状の案内ローラ33を貫
通して玉軸受を介して取り付けている。
【0033】回転軸32の左右の端部には、図4に示す
ように、それぞれ、取付部材34を後側に突出して固定
し、両取付部材34の後端にそれぞれ腕35の基端をボ
ルトで取外可能に固定し、両腕35の先端の間に接触角
調節ローラ36を軸受して、図1と図7に示すように、
ローラ糊付けする経糸シートyを案内ローラ33と下側
糊絞りローラ3の間で下側に押す接触角調節ローラ36
を上下に回動可能に及び両腕35と一緒に取外可能に設
けている。
【0034】また、回転軸32の左右の端部には、図4
に示すように、それぞれ、取付部材37を前側に突出し
て固定し、両取付部材37の前端にそれぞれ腕38の基
端をボルトで取外可能に固定し、両腕38の先端の間に
経糸隔離ローラ39を軸受して、図1と図8に示すよう
に、ローラ糊付けする経糸シートyを案内ローラ33と
送り出し部Bの間で下側に押す経糸隔離ローラ39を上
下に回動可能に及び両腕38と一緒に取外可能に設けて
いる。
【0035】回転軸32の各端には、図4に示すよう
に、レバー40を前方に突出して固定し、レバー40の
先端の下側位置に空気シリンダ41をその基端を下にし
て縦に配置し、空気シリンダ41の基端を、図示しない
機枠にピン結合し、空気シリンダ41の先端から突出し
たピストンロッド42の先端をレバー40の先端にピン
結合している。
【0036】ローラ糊付け時に、空気シリンダ41のピ
ストンロッド42の高さを調節すると、経糸隔離ローラ
39の高さが増減する一方、接触角調節ローラ36が経
糸シートyを案内ローラ33と下側糊絞りローラ3の間
で下側に押す量が増減して、経糸シートyが下側糊絞り
ローラ3の上部に接触する角度が調節される。
【0037】ローラ糊付けする経糸シートyの走行が停
止した時には、図8に示すように、空気シリンダ41の
ピストンロッド42が下降し、接触角調節ローラ36が
上昇する一方、経糸隔離ローラ39が下降して、経糸シ
ートyが案内ローラ33と送り出し部Bの間で下側に押
されて貯留され、案内ローラ33の後の経糸シートyが
上昇して下側糊絞りローラ3から隔離する。
【0038】即ち、ローラ糊付けする経糸シートyが下
側糊絞りローラ3の上部に接触する角度を調節する接触
角調節ローラ36と、ローラ糊付けする経糸シートyの
走行が停止した時に経糸シートyを下側糊絞りローラ3
から隔離する経糸隔離ローラ39を、それぞれ、浸漬糊
付け時に待避可能に設けている。
【0039】下側糊絞りローラ3の後側には、図1と図
5に示すように、支持部材43を左右に向い合わせに設
け、両支持部材43の内面にそれぞれ2個の軸孔44を
設け、両支持部材43の各軸孔44にそれぞれ接触角均
一化ローラ45を嵌合して支承し、両接触角均一化ロー
ラ45を前後に配置すると共に、前側の接触角均一化ロ
ーラ45の上端と後側の接触角均一化ローラ45の下端
をそれぞれ下側糊絞りローラ3の上端位置と同一高さに
配置している。
【0040】上下の接触角均一化ローラ45は、図5に
示すように、それぞれ、一端側に移動させて他端側を軸
孔44から抜き出し、他端側を支持部材43の外に回動
した後、他端側に移動させて一端側を軸孔44から抜き
出すと、取り外される構成にしている。
【0041】即ち、下側糊絞りローラ3の上部に接触し
てローラ糊付けした経糸シートyを分割前に一枚の平面
状に保持する上下一組の接触角均一化ローラ45を浸漬
糊付け時に待避可能に設けている。
【0042】本例の経糸糊付装置を備えた経糸糊付機に
おいて、合成繊維の経糸を浸漬糊付けする場合は、接触
角調節ローラ36と経糸隔離ローラ39及び上下の接触
角均一化ローラ45を取り外して待避させる。経糸シー
トyは、図6に示すように、糊付装置Cにおいて、案内
ローラ33の上側、浸漬ローラ2の下側、浸漬ローラ2
と下側糊絞りローラ3の間、下側糊絞りローラ3と上側
糊絞りローラ4の間を順次通過させる。ライン駆動モー
タ26を回転駆動し、連結した空圧駆動クラッチ29を
経て下側糊絞りローラ3を浸漬糊付け用の回転数で回転
する。
【0043】すると、経糸シートyは、下側糊絞りロー
ラ3の周速で走行し、図6に示すように、浸漬ローラ2
の下面に沿って糊槽1の糊液中を通過して糊付けされ、
浸漬ローラ2と下側糊絞りローラ3の間、下側糊絞りロ
ーラ3と上側糊絞りローラ4の間を順次通過して糊絞り
され、その後、上下に分割されて熱風乾燥される。
【0044】再生繊維や半合成繊維の経糸をローラ糊付
けする場合は、図7に示すように、上側糊絞りローラ4
を上昇して待避させ、浸漬ローラ2を下側糊絞りローラ
3から後退し上昇して待避させ、接触角調節ローラ36
と経糸隔離ローラ39及び上下の接触角均一化ローラ4
5をそれぞれ取り付ける。経糸シートyは、図7に示す
ように、糊付装置Cにおいて、経糸隔離ローラ39の下
側、案内ローラ33の上側、接触角調節ローラ36の下
側、下側糊絞りローラ3の上側、上下の接触角均一化ロ
ーラ45の間を順次通過させる。空圧駆動クラッチ29
を開放し、ライン駆動モータ26を回転駆動すると共
に、糊付けローラ駆動モータ30を回転駆動して、連結
した一方向クラッチ31と伝導軸24を経て下側糊絞り
ローラ3をローラ糊付け用の回転数で回転する。
【0045】すると、経糸シートyは、図7に示すよう
に、経糸隔離ローラ39、案内ローラ33、接触角調節
ローラ36を経て下側糊絞りローラ3の上部に接触して
糊付けされ、上下の接触角均一化ローラ45の間を通過
し、その後、上下に分割されて熱風乾燥される。
【0046】経糸シートyは、図7に示すように、糊付
け後に上下に分割されるが、下側糊絞りローラ3と接触
角均一化ローラ45の間で一枚の平面状に保持されるの
で、各経糸が下側糊絞りローラ3に接触する角度が均一
になり、各経糸の糊付着量が均一になる。
【0047】ローラ糊付けする経糸シートyの走行が停
止した時には、図8に示すように、接触角調節ローラ3
6が上昇する一方、経糸隔離ローラ39が下降して、経
糸シートyが案内ローラ33と接触角均一化ローラ45
の間で上昇し、回転中の下側糊絞りローラ3から隔離す
るので、経糸シートyに糊付けむらが発生するのが防止
される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の経糸糊付装置を備えた経糸糊
付機の部分概略側面図である。
【図2】同例の経糸糊付装置の上側糊絞りローラ昇降装
置の概略側面図である。
【図3】同例の経糸糊付装置の浸漬ローラ前後動昇降装
置の部分概略正面図である。
【図4】同例の経糸糊付装置の経糸隔離ローラ、案内ロ
ーラ、接触角調節ローラ装置の概略平面図である。
【図5】同例の経糸糊付装置の接触角均一化ローラ装置
の一部破断概略平面図である。
【図6】同例の経糸糊付装置を備えた経糸糊付機の浸漬
糊付け時の部分概略側面図である。
【図7】同例の経糸糊付装置を備えた経糸糊付機のロー
ラ糊付け時の部分概略側面図である。
【図8】同例の経糸糊付装置を備えた経糸糊付機のロー
ラ糊付け停止時の部分概略側面図である。
【符号の説明】
y 経糸シート C 糊付装置 D 分割部 1 糊槽 2 浸漬ローラ 3 下側糊絞りローラ 4 上側糊絞りローラ 26 ライン駆動モータ 30 糊付ローラ駆動モータ 36 接触角調節ローラ 39 経糸隔離ローラ 45 接触角均一化ローラ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 経糸シートを糊付けする経糸糊付装置に
    おいて、 糊槽に浸漬ローラと下側糊絞りローラを設け、下側糊絞
    りローラの上に上側糊絞りローラを昇降可能に設け、浸
    漬ローラの下部と下側糊絞りローラの下部をそれぞれ糊
    槽の糊液に浸漬し、下側糊絞りローラを浸漬糊付け用の
    回転数で回転駆動する構成にし、経糸シートを、下側糊
    絞りローラの周速で走行し、浸漬ローラの下面に沿って
    糊槽の糊液中を通過させて糊付けし、下側糊絞りローラ
    と上側糊絞りローラの間を通過させて糊絞りする浸漬式
    糊付装置であって、 下側糊絞りローラを経糸シートの走行速度より遅いロー
    ラ糊付け用の回転数で回転駆動する糊付けローラ駆動装
    置をローラ糊付け時に作動可能に設け、 ローラ糊付けする経糸シートが下側糊絞りローラの上部
    に接触する角度を調節する接触角調節ローラを浸漬糊付
    け時に待避可能に設け、 ローラ糊付けする経糸シートの走行が停止した時に経糸
    シートを下側糊絞りローラから隔離する経糸隔離ローラ
    を浸漬糊付け時に待避可能に設け、 上側糊絞りローラを上昇端に待避させ、糊付けローラ駆
    動装置を作動し、経糸シートを経糸隔離ローラと接触角
    調節ローラを経て下側糊絞りローラの上部に接触して糊
    付けすると、ローラ式糊付装置になる構成にしたことを
    特徴とする経糸糊付装置。
  2. 【請求項2】 経糸シートを糊付けしてその後上下に分
    割する経糸糊付装置において、 下側糊絞りローラの上部に接触してローラ糊付けした経
    糸シートを分割前に一枚の平面状に保持する上下一組の
    接触角均一化ローラを浸漬糊付け時に待避可能に設けた
    ことを特徴とする請求項1に記載の経糸糊付装置。
JP29408992A 1992-11-02 1992-11-02 経糸糊付装置 Expired - Fee Related JP3177547B2 (ja)

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