JP3177047U - 津波シェルター - Google Patents
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- Y02A50/00—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE in human health protection, e.g. against extreme weather
Abstract
【課題】 避難者近傍に設置出来て、ある程度の人数が収容可能で、津波が押し寄せて引けるまでの長時間避難滞在を可能とし、且つ、醸造タンクを再利用して設置する為、設置コストや設置時間が軽減する津波シェルターを提供する。
【解決手段】 内容量が6m3以上を要した円筒状ホーロータンクを、タンク上面が地面より一段下げた所まで地中に埋設し、その一段下げた空間にタンクを水圧から保護するための鉄筋コンクリートを施行し、その鉄筋コンクリート上に水耐圧気密構造の出入口用ハッチを設けた。
【選択図】図1
【解決手段】 内容量が6m3以上を要した円筒状ホーロータンクを、タンク上面が地面より一段下げた所まで地中に埋設し、その一段下げた空間にタンクを水圧から保護するための鉄筋コンクリートを施行し、その鉄筋コンクリート上に水耐圧気密構造の出入口用ハッチを設けた。
【選択図】図1
Description
本考案は、津波発生時に緊急避難するための地下シェルターに関する。
東日本大震災では、高台に逃げ遅れた多くの人命が奪われた。又、南海トラフ地震による巨大津波の想定が、マスコミ等で報道され、地域によっては、地震発生から2〜3分後に最大30mクラスの津波が来るとの想定もされている。そうなれば、沿岸地域にいる人々は、高台に逃げる時間的余裕もなく、確実に津波の被害に遭う。
その対策として、津波襲来時に海面に浮上する避難シェルターなどがあるが、津波の押し波、引き波によって浮上式シェルターはあちこちに衝突し、中にいる避難者は、相当なダメージを負いかねない。お年寄りなどは、体力が無いため、そのような激しい運動に耐えられないと思われ、浮上式シェルターに逃れても、衝突死する可能性も否定できない。そこで、従来、避難者の近傍に設置し得る、緊急避難用シェルター(特許文献1)や水災害時避難用シェルター(特許文献2)などが提案されている。
特許文献1では、ドラム缶を埋設するという構造になっているが、ドラム缶の容量だとせいぜい1人くらいしか避難出来ず、狭い空間で長時間その中に居るということは、体力的、精神的にも苦痛である。又、蓋の構造から考えても、10m以上の津波の水圧に耐えられる構造にはなっていない。
特許文献2では、RC構造で地下に建設するシェルターとなっているが、改めて地下室建築工事をしなければならないので、そのコストや施工期間は多大で、どこにでも容易に設置できる物でもなく、家屋建設後の後付施設としても容易には出来ない為、実用的ではない。
本考案は、避難者近傍に容易に設置出来て、ある程度の人数が収容可能で、完全に津波が押し寄せて引けるまでの長時間避難滞在を可能とし、且つ、醸造タンクを再利用して設置する為、設置コストや設置時間が軽減される津波シェルターを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本考案の津波シェルターは、内容量が6m3以上を要した円筒状ホーロータンクを、タンク上面が地面より一段下げた所まで地中に埋設し、その一段下げた空間にタンクを水圧から保護するための鉄筋コンクリートを施工し、その鉄筋コンクリート上に水耐圧気密構造の出入口用ハッチを設けたことを特徴とする。
日本国内の清酒の需要は年々低下しており、それに伴って不要となった醸造タンクが多くなっている。醸造タンクは大きく、材質がホーローの為、廃棄するのにもかなりの手間がかかり、処分に困窮している醸造会社も多いのが実状である。本考案の津波シェルターは、不要となった清酒の醸造タンク内を洗浄し、再利用することで、その問題を解決することが出来る。
前記津波シェルターのハッチ裏面に手回し発電付き懐中電灯を設置し、シェルター室内には出入り用梯子と、避難者が座る木製椅子と、減圧弁付き空気ボンベと、酸素農度計とを設置し、ある程度の人数を収納出来、且つ、長時間シェルター室内に避難出来るようにする。
更に、前記津波シェルター外板には、錆止め塗装を施し、且つ、地下に埋設する際、津波シェルター外周に所要量の空間を空けて、その空間にクッション材を施工し、地中の湿気によるシェルター外板の錆防止をおこなう。
又、前記津波シェルターの出入り口ハッチ周辺を堅牢な所要高を要した鉄筋コンクリート製防護壁で囲んで、ハッチに大型重量物が直に乗らないように防ぎ、防護壁とハッチの間に空間を設けて、その空間内でハッチ開閉を可能にして、シェルター内の酸欠を防止する構造も伴っている。
本考案によれば、ある程度の人数が収容出来、完全に津波が押し寄せて引けるまでの長時間避難滞在を可能とし、且つ、醸造タンクを再利用して設置する為、設置コストや時間が軽減される津波シェルターを提供することが出来る。
以下、図面に基づいて本考案の実施の形態について説明するが、本実施例は一つの形態を示した物で、本考案の請求項から逸脱していなければ多様な対応の実施を行う事も出来る。
図1は、上面が開放された円筒型ホーロー醸造タンクを津波シェルター1として再利用し、地中2bに埋設した状態を示したものである。津波シェルター1の外板には、錆止め塗装が施され、津波シェルター1の設置下面には、所要の厚さのコンクリート土台3が敷設され、外周には、クッション材4が設けられている。これらの施工により、津波シェルター1の外板が、地中の湿気によって錆が発生しないようにする。
津波シェルター1の上面には、所要の厚さの水耐圧鉄筋コンクリート5が津波シェルター1の直径よりも大きく、地中2b内に水耐圧鉄筋コンクリート5の上面が地面2aと同一面になるように設けている。水耐圧鉄筋コンクリート5の中央部には、直径50cm以上の出入り口6が開き、その直下にある津波シェルター1の内部と導通する。出入り口6の上面には、人力での開閉可能な水耐圧気密構造ハッチ7(以下ハッチ7と称する)が、水耐圧鉄筋コンクリート5面上に設けられている。そのハッチ7の四方を取り囲むように、所要の高さの防護コンクリート壁8が水耐圧鉄筋コンクリート5上に設けられている。これは、津波襲来後に大型重量物がハッチ7上に乗っかって、ハッチ7が開けられなくなるのを防ぐ為に設けた物で、万が一、防護コンクリート壁8上に大型重量物が乗ったとしても、防護コンクリート壁8内の空間で、ハッチ7が開閉出来るようにした物である。又、防護コンクリート壁8の下部には、所要の大きさを呈した水抜け穴8aが所要数空き、津波襲来時に防護コンクリート壁8内に水が溜まらないように水抜け機能を設けている。
津波シェルター1上面の出入り口6の下面の一部には、梯子9の片端が固定され、津波シェルター1内に下がって取付けられている。シェルター1内の内面外周には、所要数の減圧弁付き空気ボンベ10が固定器具11によって固定され、更に津波シェルター1内上面の一部にフック12aと固定器具11のフック12bに連結されたチェーン12で、減圧弁付き空気ボンベ10の転倒防止の役割を担っている。固定器具11に隣接した木製椅子13が所要数設けられ、定員数の避難者14が座れるようになっていて、固定器具11と木製椅子13は連結棒15で連結されている。
図2に示すように、木製椅子13の座面は開閉式の扉13dが付いていて、その中には、乾パン13a、ミネラルウォーター13b、簡易トイレ13cが収納できる構造となっている。又、ハッチ7の下面には、手回し発電機付き懐中電灯17が仮止めされ、固定器具11の一部には酸素濃度計16が仮止めされている。更に、水耐圧鉄筋コンクリート5の一部には、津波シェルター1内の二酸化炭素等を排気する排気弁18が設けられている。排気弁18は、外からの水圧がかかると中の弁が閉じて津波シェルター1内に水が入らず、水圧がかからなくなると、津波シェルター1内の二酸化炭素を排気する機構となっている。
以上のように構成された津波シェルター1は、避難者14がいる近傍に設置され、地震発生後に避難者14の一人がハッチ7を開け、手回し発電機付き懐中電灯17を手に取って点灯し、梯子9で下りて、次の避難者14を誘導する。避難者14が定員数に達したら、ハッチ7を閉めてロックする。
津波が押し寄せると、津波は水耐圧鉄筋コンクリート5とハッチ7上を通過し、水耐圧鉄筋コンクリート5と気密耐圧構造のハッチ7で、最大40mの津波の水圧にも耐え、津波シェルター1内への水の侵入を防ぎ、複数の避難者14を津波の災害から守ることが出来る。
津波が押し寄せると、津波は水耐圧鉄筋コンクリート5とハッチ7上を通過し、水耐圧鉄筋コンクリート5と気密耐圧構造のハッチ7で、最大40mの津波の水圧にも耐え、津波シェルター1内への水の侵入を防ぎ、複数の避難者14を津波の災害から守ることが出来る。
更に、津波シェルター1内の酸素濃度を酸素濃度計16で測定し、酸素危険領域である濃度18%近傍に下がったら、減圧弁空気ボンベ11の開閉バルブを少し開け、津波シェルター1内に空気を充満させ、酸素濃度を高める。又、津波引き波後の合間を縫って排気弁18が内圧によって開き、外気に二酸化炭素等を排気し、木製椅子13内の乾パン13a、ミネラルウォーター13b、簡易トイレ13cなどによって、長時間、避難者14が津波シェルター1内に滞在出来るようになっている。
図3では、前記したように、減圧弁付き空気ボンベ10は津波シェルター1内とチェーン12で連結された固定器具11によって固定され、その固定器具11と互いに連結している連結棒15と木製椅子13によって一体化となっている。固定器具11には、ロック付き扉19が付いており、減圧弁付き空気ボンベ10の出し入れが可能となっていて、減圧弁付き空気ボンベ10を取り出す際はロックを外して扉19を開け、減圧弁付き空気ボンベ10を収納するときは、扉19を閉めて扉19をロックする。このように、津波発生前は大きな地震が発生するため、これらが津波シェルター1内で転倒及び散乱しないような構造になっている。
このように、津波シェルター1は、地震発生から津波襲来までの間、高台に逃げる時間的余裕が無い地域の箇所に適宜設置され、地域住民の人命を津波から守る事が出来ると共に、津波シェルター1の設置前に当該県の管轄防災センターに事前登録しておくと、行政機関との連携のもと、津波災害後に場所が特定され、救助活動を行うという制度を設ける事によって、万が一、防護コンクリート8上に大型重量物が乗っかって脱出不能になったとしても、優先的に救助される事となる。
本考案の津波シェルターは、行政機関、一般企業、家屋の敷地内など、わずかなスペースでも設置することが出来る。
1 津波シェルター
2a 地面
2b 地中
3 コンクリート土台
4 クッション材
5 水耐圧鉄筋コンクリート
6 出入り口
7 ハッチ
8 防護コンクリート壁
8a 水抜き穴
9 梯子
10 減圧弁付き空気ボンベ
11 固定器具
12 チェーン
12a フック
12b フック
13 木製椅子
13a 乾パン
13b ミネラルウォーター
13c 簡易トイレ
13d 扉
14 避難者
15 連結棒
16 酸素濃度計
17 手回し発電機付き懐中電灯
18 排気弁
19 扉
2a 地面
2b 地中
3 コンクリート土台
4 クッション材
5 水耐圧鉄筋コンクリート
6 出入り口
7 ハッチ
8 防護コンクリート壁
8a 水抜き穴
9 梯子
10 減圧弁付き空気ボンベ
11 固定器具
12 チェーン
12a フック
12b フック
13 木製椅子
13a 乾パン
13b ミネラルウォーター
13c 簡易トイレ
13d 扉
14 避難者
15 連結棒
16 酸素濃度計
17 手回し発電機付き懐中電灯
18 排気弁
19 扉
Claims (4)
- 内容量が6m3以上を要したホーロータンクを、タンク上面が地上面より一段下げた所まで地中に埋設し、その一段下げた空間に水圧から防護する為の鉄筋コンクリートを施し、その鉄筋コンクリートにタンク内出入口用水耐圧気密構造ハッチを取付けたことを特徴とする津波シェルター。
- 前記津波シェルターのハッチ裏面に手回し発電付き懐中電灯を設置し、シェルター室内には出入り用梯子と、避難者が座る木製椅子と、減圧弁付き空気ボンベと、酸素農度計とを設置し、ある程度の人数を収納出来、且つ、シェルター内の二酸化炭素を外気に排出する弁を設け、長時間シェルター室内に避難できることを特徴とする請求項1記載の津波シェルター。
- 前記津波シェルター外板には、錆止め塗装を施し、且つ、地下に埋設する際、津波シェルター外周に所要量の空間を空け、その空間にクッション材を施工し、地中の湿気によるシェルター外板の錆防止をおこなうことを特徴とする請求項1〜2いずれか1項記載の津波シェルター。
- 前記津波シェルターの出入り口ハッチ周辺を堅牢な所要高を要した鉄筋コンクリート製防護壁で囲んで、ハッチに大型重量物が直に乗らないように防ぎ、防護壁とハッチの間に空間を設け、その空間内でハッチ開閉を可能にして、シェルター内の酸欠を防止することを特徴とする請求項1〜3いずれか1項記載の津波シェルター。
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JP2012002898U JP3177047U (ja) | 2012-04-25 | 2012-04-25 | 津波シェルター |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015110896A (ja) * | 2013-10-31 | 2015-06-18 | 株式会社大昇 | シェルター |
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2012
- 2012-04-25 JP JP2012002898U patent/JP3177047U/ja not_active Expired - Fee Related
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