JP3176913B2

JP3176913B2 - 画像表示装置

Info

Publication number: JP3176913B2
Application number: JP25366590A
Authority: JP
Inventors: 道隆本田
Original assignee: Toshiba Corp
Current assignee: Toshiba Corp
Priority date: 1990-09-21
Filing date: 1990-09-21
Publication date: 2001-06-18
Anticipated expiration: 2016-06-18
Also published as: JPH04132542A

Description

【発明の詳細な説明】［発明の目的］（産業上の利用分野）本発明は、得られた複数の画像中関連する画像を読み
出して同時表示可能な画像表示装置に関する。

（従来の技術）従来２台のTVモニタを備えた画像表示装置を用い例え
ば心臓，心血管等に関する診断において、治療前後の同
一心位相の画像を同時表示する比較診断が行われてい
る。具体的には治療前の画像をオペレータの操作により
一方のTVモニタに表示し、その画像と同一心位相の治療
後の画像をオペレータの操作により探し出し他方のTVモ
ニタに表示して比較診断を行っていた。

一方、心臓血管撮影において、鮮明な血管像を得るた
めに血管内に造影剤を注入して撮影する造影撮影が行わ
れている。造影剤は血管に注入しても撮影領域からすぐ
に流れ出てしまう。このため、造影剤が注入された動画
像データを得るためには、造影剤注入前から連続的に撮
影して複数の連続した画像データを取り込み、後にこの
複数の画像データより造影剤が注入された動画像データ
のみを選択する必要がある。この選択を自動的に行い得
る技術は特開昭64−58243号公報で開示されている。

（発明が解決しようとする課題）上述したように従来例装置においては、オペレータの
手操作と目視判断により比較すべき画像の選択を行って
いた。このため比較診断の診断効率が悪いという問題が
あった。

そこで本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであ
り、比較診断の診断効率向上を図った画像表示装置を提
供することを目的とするものである。

［発明の構成］（課題を解決するための手段）上記目的を達成するために本発明は、同一被検体の同
一部位について異なる時期に各々撮影して得られた複数
の画像データ中関連する画像データを同時表示可能な画
像表示装置において、過去に得られた画像データを共に
収集された心電図データと対応付けて記憶する第１の記
憶手段と、この第１の記憶手段に記憶された画像データ
以降に撮影して得られる画像データを共に収集された心
電図データと対応付けて記憶する第２の記憶手段と、前
記第１及び第２の記憶手段に記憶されたデータ中から比
較診断の対象とする画像データをそれぞれ取込む選択手
段と、心電図データの所定周期内にて、前記選択手段に
よって選択された前記第１の記憶手段及び第２の記憶手
段双方における心電図データに基づき所定位相毎に前記
各画像データ間の対応付けを順次行い、前記所定周期末
端で一方の画像データが存在しない場合は前記対応付け
を終了する画像データ対応付け手段と、この画像データ
対応付け手段で対応付けされた画像データを同時表示す
る表示制御手段とを有することを特徴とするものであ
る。

（作用）上記構成の装置の作用を説明する。

同一被検体の同一部位について異なる時期に各々撮影
して得られた複数の画像データについて、各画像データ
収集時に心電図データも収集し、各データを対応付けて
記憶しておき、所望の比較診断対象となる画像データを
選択手段によって各記憶手段から取込み、心電図データ
の所定周期内にて、心電図データの所定位相毎に比較す
べき画像データの対応付けを行うと共に、前記所定周期
末端で一方の画像データが存在しないときは前記対応付
けを終了するようにしている。

そして、前記対応付けされた画像データを同時表示す
ることにより、比較診断の診断効率向上を図ることがで
きる。また、所定周期末端で一方の画像が存在しない場
合は、前記対応付けを終了するという構成を備えている
ため、過去と現在の画像における心電図が多少異なって
いても、画像は円滑に動いて見えるので更に診断効率の
向上が図れる。

（実施例）以下に本発明の実施例を図面を参照して詳述する。

第１図は本発明の一実施例の画像表示装置１の概略構
成図を示すものである。

本装置１は、２系統の第１の表示系10,第２の表示系2
0と、撮影された複数の画像データより造影剤混入有の
画像データを選択する選択手段30と、両表示系10,20の
画像選択を制御するセレクトコントローラ40とを有して
いる。

前記第１の表示系10と第２の表示系20とは、同様に構
成され、異なる時期に撮影して得られた複数種（本例で
は２種）の画像データを各々記憶する第１の画像メモリ
11,第２の画像メモリ21と、各々の画像メモリ11,21に接
続され画像データの選択を行う第１のセレクタ12,第２
のセレクタ22と、ECG（心電図）波形データを記憶する
第１のECGメモリ13,第２のECGメモリ23と、画像等を表
示する第１のTVモニタ14,第２のTVモニタ24と、このTV
モニタ14,24の表示制御を行う表示コントローラ15,25
と、オペレータの操作に基づき表示用オペレーション信
号S_do,画像逐次表示信号等の信号出力を行い得る入力部
16等を備えている。

前記画像メモリ11,21は、それぞれ複数のフレーム
（＃１−１乃至＃１−ｎ），（＃２−１乃至＃２−ｎ）
を備えるものである。第１の画像メモリ11の各フレーム
（＃１−１乃至＃１−ｎ）及び第２の画像メモリ21の各
フレーム（＃２−１乃至＃２−ｎ）には、それぞれ比較
診断の対象とする異なる時期例えば治療前，後の画像デ
ータを記憶するようにしている。

第２図は前記選択手段30の概略構成図を示すものであ
る。

選択手段30は、（従来の技術）の項で示した特開昭64
−58243号公報で開示されたのと同様に構成され、１フ
レーム毎の画素累積値の変化より造影剤混入フレームを
選択するものである。この選択手段30は、前記記憶メモ
リ11,21より画像データを取り込み１フレーム毎の画素
累積値を求める１フレーム累積回路31と、造影剤混入前
の１フレームの画素累積値との関係で定められた比較値
を保持する比較値レジスタ32と、この比較値レジスタ32
の保持値と１フレーム累積回路31の出力値とを比較する
比較器33と、オペレータの入力操作に基づき入力部16か
ら入力される選択用オペレーション信号S_S0によって活
性化されるアンドゲート（論理積回路）34とを有して構
成されている。アンドゲート34は、比較器33が１フレー
ム累積回路31が求めた画素累積値と、比較値レジスタ32
に保持されている比較値との比較結果に応じた信号レベ
ルの造影剤混入有無信号S₁,S₂をセレクトコントローラ4
0に出力するものである。すなわち、造影剤が撮影領域
に混入した際に撮影され画像データが１フレーム累積回
路31に取り込まれると、アンドゲート34は、高レベルの
造影剤有信号S₁を出力し、他の場合は低レベルの造影剤
無信号S₂を出力するようになっている。

第３図は前記セレクトコントローラ40の概略構成図を
示すものである。

このセレクトコントローラ40は、造影剤混入時点に対
応するフレーム番号情報を記憶する第１の表示系用レジ
スタ41,第２の表示系用レジスタ42と、造影剤流出時点
に対応するフレーム番号情報を記憶する第１の表示系用
レジスタ43,第２の表示系用レジスタ44と、両表示系10,
20間で同一心位相の画像データが記憶されているフレー
ム番号の組番号を作成する組番号作成回路45と、組番号
情報を記憶する複数の組番号レジスタ46と、表示用オペ
レーション信号S_d0の到来回数を計数するカウンタ47
と、セレクト信号S_S1,S_S2を発生するコントローラ用セ
レクタ48と、このコントローラ40各部を制御するCPU49
とを有している。

第４図は第１の表示系10に係る図、第５図は第２の表
示系20に係る図で、各々画像メモリ11,21のフレーム番
号と、ECG波形と、造影剤の混入状態を示す信号S1,S2と
の対応関係を示す図である。

ここでセレクトコントローラ40を心血管の治療前後で
しかも造影剤混入有の検査像を比較診断の対象とした場
合を例にして詳述する。

各検査像データとしては例えば１秒間に30フレームの
速度で５秒間、計150フレームの治療前後の各連続動画
像データが、それぞれフレーム（＃１−１乃至＃１−15
0）とフレーム（＃２−１乃至＃２−150）に入っている
ものとする。しかし、第４図及び第５図に示すようにEC
G波形の位相が一般的には異なるものであり、メモリ11
とメモリ21には同じフレーム番号の画像データでもここ
では異なった心位相のデータが記憶されているとする。

前記セレクトコントローラ40のCPU49は、選択手段30
から出力される信号S₁,S₂に基づいて、第４図に示すよ
うに、フレーム（＃１−10乃至＃１−120）が造影剤が
混入している（血管が抽出されている）フレームである
と認識し、造影剤混入時点に対応するフレーム番号情報
（＃１−10）を第１の表示系用レジスタ41に書き込み、
造影剤流出時点に対応するフレーム番号情報（＃１−12
0）を第１の表示系用レジスタ43に書き込むものであ
る。またこのCPU49は、第５図の第２の表示系20につい
ても同様に行うものである。

前記組番号作成回路45は、ECG波形の内例えばＲ波
（１心拍内でECG波形のピークの時点）及びレジスタ41
乃至43から与えられる造影剤の混入時点若しくは流出時
点のフレーム番号情報に基づいて、組番号を作成するも
のである。作成した組番号は、CPU49の制御の下に組番
号レジスタ46に記憶するようにしている。

第４図及び第５図を例にして組番号作成回路45の構成
を更に詳述する。組番号作成回路45は、造影剤混入状態
で（血管が抽出されている間のもの）、かつＲ波に対応
するフレーム番号（＃１−50），（＃２−20）に基づい
て、同一心位相の画像データを記憶するフレーム番号の
組を作成する。最初は（メモリ11,21）＝（＃１−50,＃
２−20）の組を作成する。その後、次のＲ波まで順に
（＃１−51,＃２−21），（＃１−52,＃２−22），…と
いう如く組を作成するようにしている。例えば、組番号
作成回路45は、一方のＲ波に対応し組となるべき他方の
Ｒ波に対応するフレーム番号が存在しない場合は、組番
号作成を終了する。例えば第５図に示すように、メモリ
21のフレーム番号（＃２−65）は次のＲ波に対応するも
のではあるが一方、このメモリ21のフレーム番号（＃２
−65）に対応するメモリ11のフレーム番号（例えば＃１
−95）はまだＲ波でないのでこの時点では組番号の作成
を終了をするようにしている。このようにして組番号を
作成すると、第４図及び第５図に示すように、（＃１−
50,＃２−20），（＃１−51,＃２−21），…，（＃１−
94,＃２−64）の計45個の組を作成する。この計45個の
組は、各組番号レジスタ46に記憶される。

他の組番号の作成の例として、メモリ11の造影剤混入
状態における最初のＲ波に対応するフレーム番号（＃１
−50）から次のＲ波に対応するフレーム番号（＃１−9
9）までの組となる一方のフレーム番号を50個選択して
おき、メモリ11のフレーム番号（＃１−95乃至＃１−9
9）に対するその相手方のメモリ21は、フレーム番号
（＃２−64）を全て引き当てるようにしてもよい。すな
わち（＃１−50,＃２−20），（＃１−51,＃２−21），
…（＃１−94,＃２−64），（＃１−95,＃２−64），
（＃１−96,＃２−64），（＃１−97,＃２−64），（＃
１−98,＃２−64），（＃１−99,＃２−64）の如く50組
のペアが作られる。これはＲ波の直前のECG波形の部分
では、被検者の動きが殆んどないという臨床上の事実に
基づくものである。

前記コントローラ用セレクタ48は、オペレータの操作
により入力部16の画像逐次表示用のスイッチが押下され
る度に、カウンタ47でカウントアップし、組番号レジス
タ46を切り換えて選択しセレクト信号S_e1,S_e2を各表示
系10,20のセレクタ12,22にそれぞれ出力するものであ
る。一通り組番号レジスタ46が選択されると、また最初
に戻って選択されるようにしている。

前記各表示系10,20のセレクタ12,22は、送出されたセ
レクト信号S_S1,S_S2に基づいて、対応するフレーム番号
の画像データをそれぞれ画像メモリ11,21より読み出し
てそれぞれの表示コントローラ15,25に出力するように
している。

次に上記実施例装置１の作用を説明する。

造影剤がまだ撮影領域の血管内に混入していない時点
から、造影剤が撮影領域の血管内に混入中、さらに造影
剤が流出した後まで連続的に撮影された画像データがメ
モリ11,21に取り込まれる。

選択手段30は、選択用オペレーション信号S_S0に基づ
いて連続して取込まれた画像データから造影剤が混入し
ているものを探し、造影剤有信号S₁,造影剤無信号S₂を
セレクトコントローラ40に出力する。セレクトコントロ
ーラ40のCPU49は、ECGメモリ13,23より出力されたECG波
形情報及び選択手段30から出力された信号S₁,S₂に基づ
いて、フレーム番号情報（＃１−10）（混入），（＃１
−120）（流出）をそれぞれ第１の表示系10用レジスタ4
1,43に書き込む。同様にセレクトコントローラ40のCPU4
9は、フレーム番号情報（＃２−６）（混入），（＃２
−125）（流出）を第２の表示系20用レジスタ42,44に書
き込む。

組番号作成回路45は、ECGメモリ13,23より出力された
ECG波形情報及びレジスタ41乃至44に書き込まれたフレ
ーム番号情報に基づきメモリ11,21に記憶された画像デ
ータで同一の心位相のフレーム番号を選び組番号を作成
する。

組番号作成回路45が作成した組番号は、各組番号レジ
スタ46に記憶される。

オペレータが、画像逐次表示用のスイッチを押下する
と、押下毎に組番号レジスタ46内に記憶されているフレ
ーム組番号情報がセレクタ48により選択され表示系のセ
レクタ12,13に選択信号S_S1,S_S2として出力される。表示
系のセレクタ12,13は、この選択信号S_S1,S_S2に基づいて
画像メモリ11,21から同一心位相の治療前と後の各画像
データを１組として同時に読み出す。この読み出された
１組の各画像データは、各表示コントローラ15,25の制
御により、表示部14,24に同時表示される。

上記実施例装置１によれば、医師など画像観察する人
が２つの像を比較診断する際、同一の位相の像を１つの
操作で見ることができるため、比較診断の効率が向上す
る。

尚、本発明は上記実施例に限定されず、その要旨を変
更しない範囲で種々に変形実施できる。例えば比較診断
の対象である異なる時期は、治療前後について説明した
が、治療後の早い時期（例えば数日後）と治療後の遅い
時期（例えば数十日後）とを比較してもよい。また組番
号レジスタに予め記憶せずその都度表示用オペレーショ
ン信号がある度に組番号を構成してセレクトコントロー
ラに出力するようにしてもよい。また造影剤の状態を無
視し、造影剤混入前から流出後までを同様の手法で同一
心位相で表示するようにしてもよい。

［発明の効果］以上詳述した本発明によれば、比較診断の診断効率向
上を図った画像表示装置を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例装置の概略構成図、第２図は
この装置の選択手段の概略構成図、第３図はこの装置の
セレクトコントローラの概略構成図、第４図及び第５図
はこの装置の作用を示す図である。１……画像表示装置、11,21……画像メモリ、 14,24……TVモニタ、 15,25……表示コントローラ。

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】同一被検体の同一部位について異なる時期
に各々撮影して得られた複数の画像データ中関連する画
像データを同時表示可能な画像表示装置において、過去
に得られた画像データを共に収集された心電図データと
対応付けて記憶する第１の記憶手段と、この第１の記憶
手段に記憶された画像データ以降に撮影して得られる画
像データを共に収集された心電図データと対応付けて記
憶する第２の記憶手段と、前記第１及び第２の記憶手段
に記憶されたデータ中から比較診断の対象とする画像デ
ータをそれぞれ取込む選択手段と、心電図データの所定
周期内にて、前記選択手段によって選択された前記第１
の記憶手段及び第２の記憶手段双方における心電図デー
タに基づき所定位相毎に前記各画像データ間の対応付け
を順次行い、前記所定周期末端で一方の画像データが存
在しない場合は前記対応付けを終了する画像データ対応
付け手段と、この画像データ対応付け手段で対応付けさ
れた画像データを同時表示する表示制御手段とを有する
ことを特徴とする画像表示装置。