JP3176533B2 - 転写化粧装置 - Google Patents

転写化粧装置

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JP3176533B2
JP3176533B2 JP14430095A JP14430095A JP3176533B2 JP 3176533 B2 JP3176533 B2 JP 3176533B2 JP 14430095 A JP14430095 A JP 14430095A JP 14430095 A JP14430095 A JP 14430095A JP 3176533 B2 JP3176533 B2 JP 3176533B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば建材のような板
状のワークに転写用フィルムに付着形成されている柄模
様を熱転写させるための転写化粧装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の転写化粧装置は、図13
に示すように、板状のワークWを所定方向(矢印X方
向)に送給する駆動ロール101とその上方に転写用フ
ィルムMに対する加熱ロール102とを位置固定状態に
配設し、上記駆動ロール101と加熱ロール102を回
転させて上記ワークWと転写用フィルムMとを同方向に
送りながら加熱ロール101で転写用フィルムMを加熱
させて該転写用フィルムMの柄模様を上記ワークWの上
面に転写させるように構成されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記したような従来の
転写化粧装置においては、駆動ロール101および加熱
ロール102がそれぞれ定位置に固定されており、板状
のワークWと転写用フィルムMを同方向に送りながら転
写動作を行なわせるので、上記ワークWと転写用フィル
ムMとの送り速度を正確かつ精密に同期させていない
と、両者W,M間で上記送り方向(転写用フィルムの長
手方向)の相対的な位置ずれが生じ、その結果、ワーク
Wに対する転写位置や姿勢がずれて、所定の転写化粧が
得られないという問題があった。
【0004】本発明は上記実情に鑑みてなされたもの
で、板状のワークに対する転写フィルムの相対的な位置
ずれの発生をなくして、確実かつ適正な転写化粧を得る
ことができ、しかも、転写前におけるワークと転写用フ
ィルムとの位置合わせを精度よく行うことができる転写
化粧装置を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る転写化粧装置は、板状のワークを下方
から支持するワーク支持手段と、上記ワーク支持手段の
上方に配設されて転写用フィルムを上記ワークの上面に
対して平行状態に支持するフィルム支持手段と、上記転
写用フィルムに対する加熱ロールを有し、この加熱ロー
ルを上記転写用フィルムの上方から上記ワークの上面に
押圧させながら該転写用フィルムの長手方向に移動させ
てフィルムの柄模様をワークの上面に熱転写させるロー
ル走行手段とを備え、上記ワーク支持手段は、ワークを
取り込んで所定位置まで搬送し、転写されたワークを所
定位置から取り出すコンベアと、上記転写用フィルムの
幅方向の位置を検出するセンサからの検出信号に基づい
て上記コンベアを上記幅方向に変位させるコンベア位置
決め機構とを備えているものである。
【0006】上記構成の転写化粧装置において、上記ワ
ーク支持手段に、上記コンベア上のワークを幅方向に変
位させて位置決めするプッシャ機構を具備させることが
好ましい。
【0007】
【作用】本発明によれば、加熱ロールを転写用フィルム
の上方から位置固定状態にある板状のワークの上面に押
圧させながらで該フィルムの長手方向に移動させること
により、上記転写用フィルムの柄模様が上記ワークの上
面に熱転写されるといったように、上記ワークおよび転
写用フィルムの位置を相互に固定した関係にして加熱ロ
ールを移動させるようにしたので、上記ワークと転写用
フィルムとの間での相対的な位置ずれの発生が防止され
る。そのため、ワークの所定位置に正確に柄模様を熱転
写させることができる。その上、転写用フィルムの幅方
向の位置を検出するセンサからの検出信号に基づいて、
コンベアを位置決め機構を介して上記幅方向に変位させ
ることで、転写用フィルムとワークとの幅方向位置を正
確に位置合わせして、転写位置ずれの発生が防止され
る。
【0008】また、請求項2のように、コンベア上のワ
ークをプッシャ機構により幅方向に変位させるようにす
れば、コンベア上でワークを幅方向に確実に位置決めす
ることが可能で、転写時の転写位置精度を一層高めるこ
とができる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1は本発明の一実施例による転写化粧装置の
概要を示す斜視図である。
【0010】この転写化粧装置は、図1に示すように、
凹部Waや凸部Wb(図12)を有する建材のような板
状のワークWを下方から支持するワーク支持手段1と、
このワーク支持手段1の上方に配設されて転写用フィル
ムMを上記ワークWの上面に対して平行状態に支持する
フィルム支持手段2と、上記転写用フィルムMに対する
加熱押圧用として、複数個、たとえば前後1対のシリコ
ンゴム製の加熱ロール3A,3Bを有し、これら加熱ロ
ール3A,3Bを上記フィルムMの上方からワークWに
押圧しながら該フィルムの長手方向、つまり、前後方向
(矢印a,b方向)に往復移動可能なロール走行手段4
とを備えている。
【0011】上記転写化粧装置の具体的構成を図2〜図
5に基づいて説明する。図2〜図5において、11は基
礎フレーム12に立設されて、後述するベルトコンベア
などと共に上記ワーク支持手段1を構成するコンベア架
台、13は上記コンベア架台11上の幅方向、つまり、
左右方向(矢印c,d方向)に沿ったレール部14に摺
動部15(図8)を介して上記幅方向に変位可能に支持
されたコンベア本体であり、このコンベア本体13の後
部および前部にそれぞれ取り付けられた駆動プーリ16
および従動プーリ17間に無端ベルト18が掛設されて
いる。19は上記駆動プーリ16に対する回転駆動装置
であり、上記ベルト18などと共に上記ワークWを後方
(矢印b方向)に搬送するベルトコンベア20を構成し
ている。
【0012】21は上記ベルトコンベア20にワークW
を取り込むための搬入用ローラコンベア、22は上記ベ
ルトコンベア20からワークWを取り出すための搬出用
ローラコンベアである。
【0013】上記ベルトコンベア20の後端部には、図
7に示すように、水平面内に沿って回動可能に枢支され
たストッパ部材23と、ピストンロッド24aの先端を
上記ストッパ部材23に連結したシリンダ24とからな
るワーク用ストッパ機構25が装備されている。つま
り、上記ベルトコンベア20によりワークWが所定位置
まで搬送されると、シリンダ24が作動してストッパ部
材23を図7の仮想線のように、ワークWの前側に回動
変位させてワークWを停止させ、ワークWの搬出時に
は、ストッパ部材23を実線のように復帰位置に回動変
位させるようになっている。
【0014】上記コンベア架台11には、図6に示すよ
うに、ベルトコンベア20の幅方向両側部位において、
該幅方向に沿って配設されたボールねじ26が軸受2
7,27を介して支承されており、このボールねじ26
の一端側はモータ28に連結されている。29は上記コ
ンベア本体13の下部側に固定されて上記ボールねじ2
6に螺合するナット部であり、上記ボールねじ26やモ
ータ28などと共にベルトコンベア用の位置決め機構3
0を構成している。この位置決め機構30は、転写フィ
ルムMの幅方向の端縁ないしは長手方向に沿って印され
たアイマークm1(図11)を検出する光電センサ(図
示せず)の検出信号に従って駆動される。つまり、上記
検出信号に従って、上記モータ28によりボールねじ2
6を回転駆動させることで、ナット部29を介してベル
トコンベア20自体を幅方向に変位可能としている。
【0015】31は上記コンベア本体13に付設された
ワーク位置決め用のプッシャ機構であり、図8に示すよ
うに、上記コンベア本体13の幅方向の一側部にブラケ
ット32を介して固定されたシリンダ33と、上記ベル
トコンベア20上に幅方向に沿って変位可能に配設され
て上記シリンダ33のピストンロッド33aの先端に連
結されたプッシャ部材34と、上記コンベア本体13の
幅方向の他端部において上記プッシャ部材34に対向し
て固定された受止め部材35とを備えている。上記シリ
ンダ33を作動させてピストンロッド33aを伸張させ
ると、プッシャ部材34によりワークWが矢印d方向に
変位して受止め部材35に当たり、ベルトコンベア20
上で幅方向に位置決めされる。
【0016】41は前後方向に延びる上部フレーム42
を有し、上記基礎フレーム12上に立設された台車用フ
レーム本体、43は上記フレーム本体41の上方に上下
方向に変位可能に配設された可動フレームである。この
可動フレーム43には、その前後両端側にそれぞれシリ
ンダ44,44が下向きに固定されており、各ピストン
ロッド44a,44aの先端を上記台車用フレーム本体
41の上部フレーム42上に連結させている。したがっ
て、シリンダ44のピストンロッド44aを伸張させる
と、可動フレーム43が上方に変位し、上記ピストンロ
ッド44aを収縮させると、可動フレーム43が下方に
変位する。
【0017】上記フィルム支持手段2は上記可動フレー
ム43やこの可動フレーム43の前後両端にそれぞれ吊
下状に固定されたロール保持体45,46とを備えてい
る。前側のロール保持体45には、転写用フィルムMの
供給用ロール47、1対のガイドロール48,48、さ
らには上記フィルムMのテンション検出器49などが設
けられている。50は上記ロール保持体45に装備され
たモータ、51は上記テンション検出器49からの出力
でON/OFF制御されるクラッチであり、転写用フィ
ルムMのテンションが一定値以下であれば、上記モータ
50による巻取方向の回転力が上記クラッチ51および
ベルト52を介して上記供給用ロール47に伝達されて
上記フィルムMにバックテンションが付与される。ま
た、上記後側のロール保持体46には、転写用フィルム
Mの巻取用ロール53、1対のガイドロール54,5
4、さらには、上記フィルムMのテンション検出器55
などが設けられている。56は上記ロール保持体46に
装備されたモータ、57は上記テンション検出器55の
出力でON/OFF制御されるクラッチであり、転写用
フィルムMのテンションが一定値以下であれば、上記モ
ータ56による巻取方向の回転力が上記クラッチ57お
よびベルト58を介して上記巻取用ロール53に伝達さ
れて上記フィルムMにバックテンションが付与される。
上記テンション検出器49,55、モータ50,56、
クラッチ51,57などにより、バックテンション付与
手段59が構成されている。
【0018】上記ロール走行手段4は、上記転写用フィ
ルムMの長手方向に移動可能な走行用台車61と、この
台車61上に搭載された自走用モータ62と、上記台車
61に下向きに設置された前後1対のシリンダ63A,
63Bとを備えており、図9に示すように、上記シリン
ダ63A,63Bにおける各ピストンロッド63aの先
端側に上記加熱ロール3A,3Bの各ホルダ部64A,
64Bをそれぞれ連結させている。65A,65Bはそ
れぞれ上記加熱ロール3A,3Bの各表面温度を測定す
る温度センサである。
【0019】上記加熱ロール3A,3BのワークWの上
面に対する押圧力は互いに異ならせてある。この場合、
前側の加熱ロール3Aは硬度が比較的大きく、たとえば
30硬度のものが使用され、また、後側の加熱ロール3
Bは硬度が比較的小さく、たとえば0硬度のものが使用
されている。
【0020】上記台車用フレーム本体41における上部
フレーム42には、図10に示すように、転写用フィル
ムMの長手方向に沿ったラック部66がブラケット67
を介して固設されており、このラック部66に噛合する
ピニオン68が上記モータ62の回転軸62aに固定さ
れている。69,69は上記台車61の幅方向両端にお
いて上記長手方向に沿って固定されたガイド条であり、
上部フレーム42の下面に上記長手方向に沿って固定さ
れたレール部70,70に対して摺動可能に嵌合されて
いる。71は上記台車61上に軸受72,72を介して
支承された軸体であり、この軸体71の一端側には、上
記ラック部66に噛合するピニオン73が固定され、ま
た軸体71の他端側は、台車走行量検出用のエンコーダ
74に連結されている。つまり、上記モータ62により
上記ピニオン68を回転駆動させると、このピニオン6
8とラック部66との噛合関係により、台車61を上記
長手方向に走行させることができる。また、この時、ピ
ニオン73が回転するので、エンコーダ74により台車
61の走行量が検出される。
【0021】上記台車61の前後両端には、図9に示す
ように、ブラケット75A,75Bを介してスライドシ
フタ76A,76Bが固定されており、これらスライド
シフタ76A,76Bには、各下端側にシャフトブロッ
ク77A,77Bを有するリニアシャフト78A,78
Bがそれぞれ上下動自在に嵌挿されている。前側のシャ
フトブロック77Aには、上記加熱ロール3Aよりも前
方側で転写用フィルムMを自重で押圧する押圧ロール7
9Aと、この押圧ロール79Aよりも前方側高位置に設
定されたガイドロール80Aが保持されている。また、
後側のシャフトブロック77Bにも、加熱ロール3Bよ
りも後方側で上記転写用フィルムMを自重で押圧する押
圧ロール79Bと、この押圧ロール79Bよりも後方側
高位置に設定されたガイドロール80Bが保持されてい
る。上記押圧ロール79A,79Bは転写用フィルムM
とワークWとの間に気泡が入り込むのを阻止するためで
あり、前側の押圧ロール79Aだけであってもよい。
【0022】上記前側シャフトブロック77Aには、図
9に示すように、加熱ロール3A,3Bが所定位置まで
前進して転写動作が行なわれる毎に転写用フィルムMを
挟持する1対の可動および固定クランプ部材91A,9
2Aが備えられている。93Aは図示しない光電センサ
により転写用フィルムMの所定のアイマークm2(図1
1)を検出した際に上記可動クランプ部材91Aを駆動
するシリンダである。また、上記後側のシャフトブロッ
ク77Bにも、上記と同様に1対の可動および固定クラ
ンプ部材91B,92Bと、可動クランプ部材91Bを
駆動するシリンダ93Bが備えられている。上記可動ク
ランプ部材91A,91B、固定クランプ部材92A,
92B、シリンダ93A,93Bは上記センサなどと共
に、転写用フィルムMを把持して引き出す頭出し手段9
4を構成している。
【0023】つぎに、上記構成による転写化粧装置の動
作について説明する。板状のワークWが取り込み用ロー
ラコンベア21に取り込まれるに伴ってベルトコンベア
20を作動させると、上記ワークWはベルトコンベア2
0により矢印b方向に搬送される。このとき、ベルトコ
ンベア20側のワーク用ストッパ機構25を作動させて
おくと、上記ワークWは所定の搬送位置において上記ス
トッパ機構25におけるストッパ部材23に当たり、搬
送方向に位置決めされる。さらに、この状態でプッシャ
機構31を作動させると、プッシャ部材34が進出して
ワークWを受け止め部材35に押し付けるので、ワーク
Wは上記ベルトコンベア20上で幅方向において位置決
めされる。
【0024】ついで、上記転写用フィルムMの幅方向の
端縁ないしは該フィルムMの長手方向に印されたアイマ
ークm1を光電センサにより検出させ、その検出信号に
基づいてコンベア位置決め機構30を作動させると、ベ
ルトコンベア20自体が幅方向に変位するので、このベ
ルトコンベア20を介して上記ワークWが上記転写用フ
ィルムMに対して幅方向において位置決めされる。実際
には、上記転写用フィルムMの幅方向の両端縁は2mm
程度の幅で蛇行しているので、転写柄の位置に合わせる
ようにするとよい。この結果、上記転写用フィルムMの
転写柄がワークWの上面の所定部位に正確に対向し、幅
方向の転写位置精度が高められる。
【0025】上記ワークWがベルトコンベア20に搬入
されるにあたっては、上記可動フレーム43におけるシ
リンダ44,44の各ピストンロッド44aを伸張させ
て該可動フレーム43を上方に変位させておけば、転写
用フィルムMも上方へ変位するので、ワークWが搬入時
に転写用フィルムMに接触したりすることがなく、した
がって、該フィルムMにおける転写柄の損傷が防止され
る。
【0026】上記ワークWがベルトコンベア20上に位
置決めされて所定の転写を行うにあたっては、上記シリ
ンダ44,44における各ピストンロッド44aを収縮
させて可動フレーム43を下方に変位させる。これによ
り、上記転写用フィルムMが上記ワークW上にセットさ
れて転写動作時の上記フィルムMの伸びなどが防止され
る。
【0027】上記転写用フィルムMがワークWの上面に
セットされた後、上記台車61におけるシリンダ63
A,63Bを作動させて前後1対の加熱ロール3A,3
Bを下方へ変位させ、転写用フィルムMをワークWに押
し付ける。そして、この時、テンション検出器49,5
5により上記供給用ロール47と巻取用ロール55との
間の転写用フィルムMのテンションを検出させ、このテ
ンションが一定値以下であれば、上記各ロール47,5
5に対してそれぞれモータ50,56による巻取方向の
回転力がクラッチ51,57を介して伝達される。この
結果、上記ワークWの凹部Waや凸部Wbによって、転
写後の転写用フィルムMが凹凸状に変形して弛もうとし
ても、上記バックテンションにより、転写用フィルムM
が張設されて上記ワークW側に擦れるおそれがなく、し
たがって、この転写用フィルムMの損傷が防止される。
【0028】上記加熱ロール3A,3Bを上記転写用フ
ィルムMを介してワークWに押し付けた状態で上記走行
用台車61におけるモータ62を作動させて、ピニオン
68とラック部66との噛合により、上記台車61を前
方(矢印a方向)に走行させる。この時、転写用フィル
ムMが上記加熱ロール3A,3Bで加熱されるので、転
写用フィルムMの柄模様がワークWの上面に熱転写され
る。この場合、上記ワークWと転写用フィルムMを相互
に固定した状態で加熱ロール3A,3Bを移動させるの
で、上記ワークWと上記転写用フィルムMとの間で相対
的な位置ずれが発生せず、ワークWの所定部位に正確に
熱転写させることができる。
【0029】ところで、上記加熱ロールが1個だけの場
合では、ワークWの凹部Waや凸部Wbに対して一様で
良好な転写状態が得られるように加熱ロールの押圧力を
設定するのが困難である。たとえば上記加熱ロールの硬
度が比較的大であると、ワークWの比較的深い凹部に柔
軟性良く押圧できないので、良好な転写状態が得られに
くい。これに対し、上記実施例では、前後1対の加熱ロ
ール3A,3Bを使用するとともに、前側の加熱ロール
3Aのシリコンゴムを30硬度とし、後側の加熱ロール
3Bのシリコンゴムを0硬度として互いに硬度を異なら
せているので、ワークWの凹部Waや凸部Wbに適応す
る押圧力の設定が簡易となり、一様で良好な転写状態を
得ることができる。たとえば、前側の加熱ロール3Aの
柔軟性が小さいので、ワークWの凸部Wbや比較的浅い
凹部Waに対応でき、後側の加熱ロール3Bの柔軟性が
大きいので、ワークWの比較的深い凹部Waに対応でき
ることになる。上記押圧力はシリンダ63A,63Bに
よる流体圧制御で異ならせるようにしてもよい。
【0030】上記台車61を走行させて加熱ロール3
A,3Bによる熱転写動作時に転写用フィルムMとワー
クWとの間に気泡が入り込むと、上記転写用フィルムM
が浮き上がって転写不良を起こすおそれがあるが、上記
実施例のように、前側の加熱ロール3Aの前方に押圧ロ
ール79Aを設けてあると、この押圧ロール79Aの押
圧作用で気泡の侵入が阻止されるので、転写用フィルム
Mが浮き上がることがなくなり、したがって、転写不良
が確実に防止される。
【0031】上記台車61が前進して所定の転写動作が
終わる毎に、光電センサにより転写用フィルムMにおけ
る所定のアイマークm2が検出され、その検出信号に従
って頭出し手段94における前側のシリンダ93Aが作
動し、可動クランプ部材91Aと固定クランプ部材92
Aとで上記転写用フィルムMの所定のアイマークm2を
把持する一方、後側のシリンダ93Bの作動により、可
動クランプ部材91Bと固定クランプ部材92Bとで上
記転写用フィルムMが把持される。この状態で上記台車
61が矢印b方向に後退し、上記転写用フィルムMが供
給用ロール47から引き出され、転写用フィルムMが1
ピッチ分更新されることになる。この時、上記転写用フ
ィルムMにバックテンションが作用しているので、上記
供給用ロール47から転写用フィルムMが冗長に引き出
されることがない。したがって、上記引き出し動作によ
り、上記転写用フィルムMの新たな部分を所定の待機位
置に適正にセットさせることができる。
【0032】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、板状の
ワークおよび転写用フィルムを互いに位置固定した状態
として、加熱ロールを転写用フィルムの長手方向に移動
させて熱印写させるようにしたので、ワークと転写用フ
ィルムとの間に上記長手方向などの相対的な位置ずれが
なく、したがって、上記ワークの所定部位に柄模様を正
確かつ確実に熱転写させることができる。しかも、転写
用フィルムの幅方向の位置を検出して、その検出信号に
基づいてコンベア位置決め機構によりワークコンベアを
幅方向に変位させることで、転写用フィルムに対してコ
ンベアを幅方向に位置決めすることができ、ワークに対
する幅方向での転写ずれの発生を確実に防止し、きわめ
て正確な転写状態を得ることができる。
【0033】また、請求項2のように、コンベアに装備
したプッシヤ機構によりコンベア上のワークを幅方向に
変位させるようにすれば、ワークとフィルムとの幅方向
での位置決め精度を一層高めて、所定の転写位置精度の
著しい向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による転写化粧装置の概要を
示す斜視図である。
【図2】同上転写化粧装置を示す側面図である。
【図3】同上転写化粧装置を示す平面図である。
【図4】図2のA−A矢視図である。
【図5】図2のB−B矢視図である。
【図6】同上転写化粧装置におけるベルトコンベア用位
置決め機構を示す拡大縦断前面図である。
【図7】同上転写化粧装置におけるワークストッパ用ス
トッパ機構を示す拡大平面図である。
【図8】同上転写化粧装置におけるプッシャ機構を示す
拡大前面図である。
【図9】同上転写化粧装置におけるロール走行手段を示
す拡大側面図である。
【図10】同ロール走行手段を示す拡大前面図である。
【図11】転写用フィルムのアイマークを示す平面図で
ある。
【図12】凹部および凸部を有するワークに対する熱転
写動作の概要を説明する要部構成図である。
【図13】従来の転写化粧装置を模式的に示す構成図で
ある。
【符号の説明】
1 ワーク支持手段 2 フィルム支持手段 3A,3B 加熱ロール 4 ロール走行手段 20 コンベア 30 コンベア位置決め機構 31 プッシャ機構 M 転写用フィルム W ワーク
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−71851(JP,A) 特開 平4−138231(JP,A) 特開 昭63−312873(JP,A) 特開 昭63−176151(JP,A) 特開 昭62−174152(JP,A) 特開 昭61−104851(JP,A) 実開 昭57−179967(JP,U) 実開 昭62−131810(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41F 16/00 B65C 1/00 - 3/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 板状のワークを下方から支持するワーク
    支持手段と、上記ワーク支持手段の上方に配設されて転
    写用フィルムを上記ワークの上面に対して平行状態に支
    持するフィルム支持手段と、上記転写用フィルムに対す
    る加熱ロールを有し、この加熱ロールを上記転写用フィ
    ルムの上方から上記ワークの上面に押圧させながら該転
    写用フィルムの長手方向に移動させてフィルムの柄模様
    をワークの上面に熱転写させるロール走行手段とを備
    え、上記ワーク支持手段は、ワークを取り込んで所定位
    置まで搬送し、転写されたワークを所定位置から取り出
    すコンベアと、上記転写用フィルムの幅方向の位置を検
    出するセンサからの検出信号に基づいて上記コンベアを
    上記幅方向に変位させるコンベア位置決め機構とを備え
    ていることを特徴とする転写化粧装置。
  2. 【請求項2】 上記ワーク支持手段が、上記コンベア上
    のワークを幅方向に変位させて位置決めするプッシャ機
    構を具備している請求項1に記載の転写化粧装置。
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