JP3176044U - 肩覆い部材付きの枕 - Google Patents

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聖晃 伊達
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株式会社タカコーポレーション
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Abstract

【課題】保温効果に優れ、しかも、耐久性に優れる肩覆い部材付きの枕を提供する。
【解決手段】枕1の左右に面状ファースナーが設けてある。左右一対の肩覆い
部材2、2は、就寝者Mの肩部から胸部を経て腹部まで覆う長さの長尺な帯状部材にされており、毛布素材、マフラー素材、など屈曲自在で柔軟な布生地で構成されている。該肩覆い部材2、2の一端に面状ファースナーが設けてあり、枕1の面状ファースナーに着脱自在にされている。使用するときには、枕1の左右に装着した肩覆い部材2、2を折り返して、就寝者Mの肩部から交差させて胸部を経て腹部まで覆うようにする。このように交差しておくと、就寝者が寝返りしても頭部が枕1から外れることなく、したがって就寝者の肩も肩覆い部材2,2で覆うことが維持されて保温効果を持続できる。
【選択図】図1

Description

本考案は、主に就寝者の肩や首筋の保温性に効果のある肩覆い部材を設けた肩覆い部材付きの枕に関するものである。
従来の寝具は、敷き布団と掛け布団、また掛け布団の下に掛ける毛布や肌布団、タオルケット等の軽寝具で構成されるのが一般的であった。その各々の分野での保温性、快適性においての改善はなされているものの、就寝者の肩口、首筋等の隙間の保温性に関しては、その改善がほとんどなされなかった。
そのため、就寝者の肩口や首筋を保温するものとして、古来より丹前やかいまき等の掛け物を用いることがあった。
さらに近年、この点に関しての考案、発明はかなり出願されているが、いずれも本格的な製品化には至らなかった。
そして、従前のものでは、次のような課題があった。
まず、就寝中に、就寝者の肩や首筋を保温するのにどうしても敷布団と掛け寝具の間に隙間が生じてしまうが、近年は毛布や肌布団が一般的になり、また寝室も洋風化され、ベッドを用いる例も多くなったため、日本古来の伝統的な丹前、かいまき等は、ほとんど用いられなくなった。
このことに関する多くの発明考案がなされているが、何れも他の掛けふとんや掛けふとんカバー、衿カバー、毛布、敷毛布、枕カバー等と連結させるものであったり、従来の寝具の形状や形態を大きく改善しなければならないものであるがため、消費者においては従来の寝具を買い換えなければならず、生産者または販売者においては、その商品化に向けての製造上や販売上の問題が多く、一般的な商品として市場に出回るのは稀であった。
特開2004−329841号公報「肩当て専用寝具」 登録実用新案第3042610号公報「肩掛付き枕」 実開昭61−121170号公報「肩覆い付き枕」
本考案はこのような従来技術に存在する課題を解決したもので、就寝者の肩や首筋の保温性に効果のある肩覆い部材を設けると共に、就寝者が左右に寝返りをしても肩覆い部材は肩部の覆い作用を的確に保持するようにして保温効果に優れ、しかも洗濯などのメンテナンス性に優れて、耐久性に優れる肩覆い部材付きの枕の提供を目的とするものである。
上記課題を解決するために、本考案の肩覆い部材付きの枕は、第一に、枕の左右に、就寝者の肩部から胸部を経て腹部まで覆う長さの長尺な帯状部材を左右一対にして連設し、該帯状部材を屈曲自在で柔軟な布生地で構成して肩覆い部材にしたことを特徴とするもので、これにより、枕の左右両端より左右一対の帯状部材を折り返して、就寝者の肩部から胸部を経て腹部まで交差して覆うことができて、就寝者の肩口、首筋等の隙間の保温性を高めることができる。
そして第二に、左右一対の帯状部材を枕の左右に、着脱自在に装着するように構成したことを特徴とするものであり、帯状部材を枕より外して、洗濯が容易にできるものである。
上記の構成により、本考案に係る肩覆い部材付きの枕によれば、
▲1▼枕の左右に、帯状部材を連設するので枕への取り付けが簡単であり、帯状部材の取り付け部が、枕と頭の重さにより固定できるので就寝中寝返りなどで保温性を有する肩覆い部材が肩から外れることがなく、保温性を高くして、肩口を覆うことができる。
▲2▼他の寝具と一体化、あるいは連結されたものではないため、暑苦しい時など、肩覆い部材を自由に取り外しができ、また就寝中でも無意識に上に折り曲げたり、手繰り寄せたりできる。また肩の下に敷くこともできる。
▲3▼肩と首筋を保温するための、独立した専用寝具であるため、従来の寝具の使用形態を変えることなく、どんな寝具にでも対応して使用できる。
▲4▼冬場だけでなく、真夏においても、たとえばエアコンを使用した時などに、本考案の肩覆い部材付きの枕を使用することにより、エアコンからの害を避けることができる。
▲5▼左右に交差して使用するので寝返りしても肩部の覆いが確実である。
などの効果を奏するものである。
本考案の肩覆い部材付きの枕を使用した状態の平面図である。 本考案の枕と肩覆い部材の分解平面図である。 本考案の枕と肩覆い部材の着脱説明平面図である。 本考案の肩覆い部材の交差使用説明平面図である。 本考案の枕と枕充填部材の展開説明図である。 本考案の枕と枕充填部材の分解説明図である。 本考案の枕と肩覆い部材の分解状態を示す平面斜視図である。 本考案の肩覆い部材の交差状態を示す平面斜視図である。 本考案の肩覆い部材の交差使用状態を示す平面斜視図である。
以下本考案の実施形態を図面に基づき説明する。図面符号1は本考案の枕であり、該枕1の左右に面状ファースナー1A、1Aが設けてある。符号2,2は、左右一対の肩覆い部材であり、就寝者Mの肩部から胸部を経て腹部まで覆う長さの長尺な帯状部材にされており、毛布素材、マフラー素材、など屈曲自在で柔軟な布生地で構成されている。該肩覆い部材2、2の一端に面状ファースナー2A、2Aが設けてあり、枕1の面状ファースナー1A、1Aに着脱自在にされている。
そして、これを使用するときには、図1や図4、図9に示されるように、枕1の左右に装着した肩覆い部材2、2を折り返して、就寝者Mの肩部から交差させて胸部を経て腹部まで覆うようにする。図示を省略しているが、その上に掛け布団を掛けることはいうまでもない。このように交差しておくと、就寝者が寝返りしても頭部が枕1から外れることなく、したがって就寝者の肩も肩覆い部材2,2で覆うことが維持されて保温効果を持続できる。
そして、枕1から肩覆い部材2,2を取り外す時は、面状ファスナーの結合を剥離して解除すれば良いので簡単であり、肩覆い部材2,2の洗濯などを容易に行うことができる。なお、枕1と肩覆い部材2,2はボタン止めなどにしても良い。
図5と図6に、本考案の枕と枕充填部材の分解説明図を説明している。
枕充填部材の大半は、粉炭とゼオライト粉と樹脂をミキシングして高温、高圧で発泡させて製造してなる消臭機能を有する調湿材を含む発泡樹脂素材を、粉砕して2〜5ミリくらいの弾力性を有する発泡樹脂砕片Sにしたもので構成される。この発泡樹脂砕片Sは弾力性を有するが故に、頭部重量の影響を受けて押し潰されて扁平化する傾向もある。そのために、硬質樹脂素材からなる球状の発泡樹脂ビーズBを混入させることにより(混入比率は、発泡樹脂砕片Sを7割、発泡樹脂ビーズBを3割)、発泡樹脂砕片Sの押し潰し変形を防ぎ、枕1がふっくらとした形状を保つようにしてある。
このように、枕1の中に粉炭とゼオライト粉とを混入した発泡樹脂砕片Sを満杯状態に充填しておくと、粉炭とゼオライト粉との消臭機能、調湿機能により気持ち良く快眠できる効果を誘導することができる。
本考案の実施形態では、枕と肩覆い部材は面状ファースナーで着脱自在にしたものを例示して説明したが、枕に肩覆い部材を縫いつけて一体にしても良いものであり、本考案の範疇に含まれる範囲で任意な形態のものに応用できる。
1 枕
1A 面状ファースナー
2 肩覆い部材
2A 面状ファースナー
M 就寝者

Claims (2)

  1. 枕の左右に、就寝者の肩部から胸部を経て腹部まで覆う長さの長尺な帯状部材を左右一対にして連設し、該帯状部材を屈曲自在で柔軟な布生地で構成して肩覆い部材にしたことを特徴とする肩覆い部材付きの枕。
  2. 左右一対の帯状部材を枕の左右に、着脱自在に装着するように構成したことを特徴とする請求項1に記載の肩覆い部材付きの枕。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021244292A1 (zh) * 2020-06-02 2021-12-09 高海生 一种辅助睡眠的装置

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