JP3175904B2 - バス用直流電源装置 - Google Patents

バス用直流電源装置

Info

Publication number
JP3175904B2
JP3175904B2 JP01224795A JP1224795A JP3175904B2 JP 3175904 B2 JP3175904 B2 JP 3175904B2 JP 01224795 A JP01224795 A JP 01224795A JP 1224795 A JP1224795 A JP 1224795A JP 3175904 B2 JP3175904 B2 JP 3175904B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voltage
current
bus
output
signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP01224795A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH08204739A (ja
Inventor
忠 畔上
俊介 林
均 安井
賢治 山口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yokogawa Electric Corp
Original Assignee
Yokogawa Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yokogawa Electric Corp filed Critical Yokogawa Electric Corp
Priority to JP01224795A priority Critical patent/JP3175904B2/ja
Publication of JPH08204739A publication Critical patent/JPH08204739A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3175904B2 publication Critical patent/JP3175904B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Small-Scale Networks (AREA)
  • Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はプロセス制御等で広く用
いられている31.25kbps程度のキャリア周波数を有
する共通伝送路バスに用いて好適なバス用直流電源装置
に係り、特にバスとの直流インピーダンスを低く保持し
つつパルス信号のキャリア周波数帯域では高いインピー
ダンスを有する状態で接続する場合の信頼性向上に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図6は共通伝送路バスのシステム構成の
説明図である。一対の信号線L1,L2はツイストペア
と呼ばれる形式の共通伝送路バスで、その各終端には各
信号線L1,L2に終端抵抗RTと接地コンデンサC0
を一組として二組設けられいる。そして、一方の終端の
接地コンデンサC0間が接地され、他方の終端の接地コ
ンデンサC0間は接地されていない。ここで終端に用い
られる素子の定数は、例えばRTを50Ω、C0を10
μFとする。
【0003】通信局STはバスに複数配置されて、バス
上の信号の授受をするもので、送信部TXと受信部RX
を有している。整合用インピーダンスZDCは、通信局S
Tの送信局に付設されたもので、信号線L1,L2との
インピーダンス整合をとる。ここで送信局TXは、通信
局ST内部に別途設けられる通信フレーム作成部からの
直列1ビット信号を入力し、この直列1ビット信号に対
応する電流信号を出力するもので、例えば本出願人の提
案にかかる特願平6−263811号明細書に開示され
た省電流型のバスインターフェイス装置を用いると、H
レベルは9mA、Lレベルは−9mA、非送出時の中立
レベルは0mAとなる。
【0004】フィールド機器FDは、圧力計や流量計等
の計装用センサで、信号線L1,L2を流れる直流電流
を動力に用いる電子回路を有しており、また測定値等を
信号線L1,L2を介して通信局STに伝送している。
ここでは、電子回路がバス用電源PSにとっては直流負
荷DCLとして作用する。また、バス用電源PSと同様
に周波数依存性インピーダンスZACが接続されている。
【0005】バス用電源PSは、バスに所定電圧の直流
電流を供給する回路であり、周波数依存性インピーダン
スZACを介して信号線L1,L2と接続される。ここで
周波数依存性インピーダンスZACは、直流域では低イン
ピーダンスでバス用電源PSの信号線L1,L2に対す
る電流供給を円滑に行うと共に、信号線L1,L2に流
れる信号の周波数領域では高インピーダンスでバス用電
源PSを信号線L1,L2に接続する影響を低減するも
ので、例えば20mH程度の大きな形状の出力インダク
タンスLが直列に挿入される。
【0006】図7はバス用電源PSの一例を示す回路図
で、本発明者らにより特願平7−11477号明細書で
提案したものである。図において、直流電圧供給部10
は、パワートランスPTの一次巻線側AC1,AC2に
商用の交流電源を接続し、二次巻線に誘起された電流を
ダイオードD1,D2により整流し、平滑コンデンサC
1により直流化する。この一次巻線と二次巻線との巻線
比は、交流電源の電圧とバス電圧との比を考慮して定め
る。
【0007】基準電圧発生部20は、直流電圧供給部1
0の平滑コンデンサC1と並列に接続された抵抗R1と
定電圧素子RD1を有する。ここで、定電圧素子RD1
にはゼナーダイオード等を用い、端子eには基準電位V
refが出力される。時定数回路DLYは、基準電圧発生
部20の定電圧素子側端子eに一端が接続された時定数
抵抗R11と、この時定数抵抗の他端に一端が接続され
た帰還コンデンサC11を有し、このCRの時定数(R1
1・C11)-1はキャリア信号の周期(約30μS)に比較
して大きく定める。
【0008】電圧電流変換器VICは、電圧バッファ用
トランジスタQ11と電流検出抵抗R12とよりなり、
直流電圧供給部10からの直流電流を主電流バス11と
帰還パス12を用いて信号線L1,L2に供給するもの
で、トランジスタQ11により制御している。ここで
は、トランジスタQ11のコレクタ端子を主電流バス1
1と接続し、エミッタ端子を電流検出抵抗R12と接続
し、しかして直流電圧供給部10からの直流電流を電流
検出抵抗R12に流している。ベース端子は端子a、即
ち抵抗R11と帰還コンデンサC11との接続点と接続
され、コレクタ端子からエミッタ端子に流れる電流を制
御している。電流検出抵抗R12は逆電圧保護ダイオー
ドD3を介して信号線L1と接続されている。
【0009】リミット回路LIMは、トランジスタQ1
2を有するもので、トランジスタQ12のコレクタ端子
を端子a、即ち抵抗R11と帰還コンデンサC11との
接続点と接続し、エミッタ端子を端子bと接続してい
る。ベース端子は、抵抗R14を介して主電流バス11
と接続され、抵抗R13を介してトランジスタQ11の
エミッタ端子と接続されている。そして、供給電流IDC
による電流検出抵抗R12の両端電位差がトランジスタ
Q12をオンさせる値に到達すると、トランジスタQ1
2のコレクタ電流によりトランジスタQ11のベース電
圧を制限する。
【0010】このように構成された装置の動作を次に説
明する。まず、定常状態では端子eの基準電位Vrefに
対応する供給電流IDCが電流検出抵抗R12を介して信
号線L1に供給されている。この供給電流IDCに対応す
る電圧信号が電圧電流変換器VICの端子a,b間の電
位差ΔVabとして帰還コンデンサC11に帰還される。
そして、帰還コンデンサC11に蓄電されている電荷電
位は基準電位Vrefを反映するものとなり、端子aの電
位Vaはそのまま維持される。
【0011】次に、バスに流れるパルス電流の影響につ
いて述べる。パルス電流は、前述したようにH,Lレベ
ルの繰り返し信号であって、H,Lレベルの電流値の平
均をゼロmAに選定してある。そこで、例えばバスにH
レベルの信号が流れている時点について考えると、電流
検出抵抗R12を流れる供給電流IDCもIDC+ΔIDC
増大したと仮定する。すると、端子bの電位Vbは供給
電流の増加分だけ低下してVb−ΔVbとなる。すると、
帰還コンデンサC11に蓄電されている電荷量は、電位
Vbの低下により印加される電位差が実質的に増大する
が、抵抗R11を介して基準電圧発生部20より帰還コ
ンデンサC11に給電されるので応答が間に合わず、端
子aの電位VaがVa−ΔVbだけ低下する。そこで、
電圧電流変換器VICの供給電流も減少して従前の供給
電流IDCに戻る。そして、次の半周期後にはLレベルに
なるので、上述の事情は逆になるから、結局電流検出抵
抗R12を流れる供給電流IDCもパルス電流の有無にか
かわらず一定に保持される。また、信号線L2から帰還
コンデンサC11に給電されることもないから、パルス
電流を送信する局からみて、バス用電源PSの存在は実
質的に影響を受けないことになる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図7のような
構成において、トランジスタQ11が故障して短絡する
場合を考えると、帰還コンデンサC11による帰還制御
が行えなくなり、パルス電流を送信する局からみて、バ
ス用電源PSの電流検出抵抗R12の存在が実質的に重
い負荷として作用して、パルス信号の伝送に障害となる
という課題があった。本発明は上記課題を解決したもの
で、バス用電源PSのトランジスタに故障が発生しても
信号線を用いた通信局STの通信が障害されない小型の
バス用直流電源装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
る本発明は、一方の信号線に接続された終端抵抗RT1
とコンデンサC0を介して他方の信号線と接続される当
該一対の信号線L1,L2と、この一対の信号線に接続
されて所定周期の信号を送信する送信局STとを備える
バスシステムに所定電圧VBUSの直流電流を供給するバ
ス用直流電源装置であって、次の構成としたものであ
る。
【0014】前記バス用電源は、所定の直流電圧を供給
する直流電圧供給部10と、この直流電圧供給部から供
給される直流電圧を用いて中間の直流電流を出力すると
共に、この出力電流の値は第1の制御入力電圧により制
御される第1の電圧バッファQ11と、この第1の電圧
バッファの出力電流に応じる中間の出力電圧を発生する
第1の出力電流検出部R12と、この第1の出力電流検
出部の出力電圧を、前記信号の周期に比較して大きく定
められた時定数の時定数回路で遅延させると共に、この
遅延された前記中間出力電圧と基準電圧Vrefとを比較
して、誤差電圧を小さくする前記第1の制御入力電圧を
前記第1の電圧バッファに送る第1の時定数回路30
と、この直流電圧供給部から供給される中間の直流電流
を用いて前記一対の信号線に出力すると共に、この出力
電流の値は第2の制御入力電圧により制御される第2の
電圧バッファQ21と、この第2の電圧バッファの出力
電流に応じる出力電圧を発生する第2の出力電流検出部
R22と、この第2の出力電流検出部の出力電圧を、前
記信号の周期に比較して大きく定められた時定数の時定
数回路で遅延させると共に、この遅延された前記中間出
力電圧と基準電圧Vrefとを比較して、誤差電圧を小さ
くする第2の制御入力電圧を前記第2の電圧バッファに
送る第2の時定数回路60とを有することを特徴として
いる。
【0015】
【作用】バス用電源は一対の信号線L1,L2にバス電
圧を与えるが、ここでは制御入力電圧により出力電流が
制御される電圧バッファを二段カスケードに接続してを
供給する。出力電流検出部は、電圧バッファの出力電流
に対応する電圧信号を出力し、時定数回路に送る。電圧
バッファに送る制御入力電圧は時定数回路により帰還量
の調整を受けて、基準電圧との差異が小さくなるように
制御入力電圧が定められる。時定数回路は周波数依存性
を有するので、キャリア周波数等の高周波数帯域に対し
ては帰還が強く作用して、定電流源としての性格を強
し、低周波数帯域に対しては帰還が弱く作用して、電圧
バッファとしての性格を強くする。これにより、電圧バ
ッファと時定数回路を含む帰還回路は、周波数依存性イ
ンピーダンスZACの働きをする。また、第1時定数回路
30と第1電圧バファQ11並びに第2時定数回路60
と第2電圧バッファQ22の二段直列構成としているの
で、若し第1電圧電流変換器40又は第2電圧電流変換
器70で短絡モードの故障が発生しても、バス上の信号
の影響を与えない。
【0016】
【実施例】図1は本発明の一実施例を示すバス用直流電
源装置の構成ブロック図である。尚、図1において前記
図7と同一作用をするものには同一符号を付して説明を
省略する。ここでは、図7の時定数回路DLYを第1時
定数回路30、電圧電流変換器VICを第1電圧電流変
換器40、リミット回路LIMを第1リミット回路50
で表している。本発明においては、第1時定数回路3
0、第1電圧電流変換器40並びに第1リミット回路5
0を第1段目とすると、この第1段目と同等の回路であ
る第2時定数回路60、第2電圧電流変換器70並びに
第2リミット回路80を第2段目として直列接続した点
を特徴としている。
【0017】第2時定数回路60は、基準電圧発生部2
0の定電圧素子側端子eに一端が接続された時定数抵抗
R21と、この時定数抵抗の他端に一端が接続された帰
還コンデンサC21を有し、このCRの時定数(R21・C
21)-1はキャリア信号の周期(約30μS)に比較して
大きく定める。
【0018】第2電圧電流変換器70は、電圧バッファ
用トランジスタQ21と電流検出抵抗R22とよりな
り、電流検出抵抗R12の出力端子J1(端子bと同一
電位になっている)からの直流電流を、主電流バス21
と帰還パス12を用いて信号線L1,L2に供給するも
ので、トランジスタQ21により制御している。ここで
は、トランジスタQ21のコレクタ端子を主電流バス2
1と接続し、エミッタ端子を電流検出抵抗R22と接続
し、しかして直流電圧供給部10からの直流電流を電流
検出抵抗R22に流している。ベース端子は端子g、即
ち抵抗R21と帰還コンデンサC21との接続点と接続
され、コレクタ端子からエミッタ端子に流れる電流を制
御している。電流検出抵抗R22は出力端子L1を介し
て、逆電圧保護ダイオードD3と接続された信号線L1
と接続されている。
【0019】第2リミット回路80は、トランジスタQ
22を有するもので、トランジスタQ22のコレクタ端
子を端子g、即ち抵抗R21と帰還コンデンサC21と
の接続点と接続し、エミッタ端子を端子h(出力端子L
1と同一電位である)と接続している。ベース端子は、
抵抗R24を介して直流電圧供給部10と接続された主
電流バス11と接続され、抵抗R23を介してトランジ
スタQ21のエミッタ端子と接続されている。そして、
供給電流IDC2による電流検出抵抗R22の両端電位差
がトランジスタQ22をオンさせる値に到達すると、ト
ランジスタQ22のコレクタ電流によりトランジスタQ
21のベース電圧を制限する。
【0020】このように構成された装置の動作を次に説
明する。まず、定常状態では端子eの基準電位Vrefに
対応する供給電流IDCが電流検出抵抗R12と電流検出
抵抗R22を介して信号線L1に供給されている。この
供給電流IDCに対応する電圧信号が、電流検出抵抗R1
2については第1電圧電流変換器40の端子a,b間の
電位差ΔVabとして帰還コンデンサC21に帰還され
る。そして、帰還コンデンサC21に蓄電されている電
荷電位は基準電位Vrefを反映するものとなり、端子a
の電位Vaはそのまま維持される。同様にして、電流検
出抵抗R22については第2電圧電流変換器70の端子
g,h間の電位差ΔVghとして帰還コンデンサC21に
帰還される。そして、帰還コンデンサC21に蓄電され
ている電荷電位は端子電位VJ1を反映するものとなり、
端子gの電位Vgはそのまま維持される。トランジスタ
Q11,Q21がいずれも正常の場合は、トランジスタ
Q21は常時オン状態となり実質的には待機状態にあ
る。
【0021】図2は図1の装置の動作を説明する波形図
で、(A)は信号線L1,L2間の電位差VL1,L2(=
BUS)、(B)はバス用電源PSの供給するバス電流
DC、(C)は端子J1と信号線L2間の電位差V
J1,L2、(D)は通信局STに流れる電流ISTである。
ここでは、通信局STが全振幅15mAで約6kHzの
交流信号を信号線に流すと共に、直流電流として12m
A程度を消費している。また基準電圧発生部20の設定
電圧Vrefは22Vになっている。時刻T0(1mS)
で信号線L1,L2間に別の局ST、若しくはフィール
ド機器FDが接続され、時刻T1(3mS)で平衡状態
に到達する。接続された機器の直流消費電流は40mA
である。尚、ここで交流信号を6kHzとしたのは、キ
ャリア周波数である32kHzで表すと交流波形が図面
の時間軸との関係で見にくくなるので、周波数を低くし
て描いたものである。
【0022】まず、通信局ST単独状態の時刻T0以前
では、信号線L1,L2間の電位差VL1,L2は20V
で、通信局STによる6kHzの交流信号が全振幅1V
として重畳している。端子J1と信号線L2間の電位差
J1,L2も直流21Vに、通信局STによる6kHzの
交流信号が全振幅1Vとして重畳している。この時バス
電流IDCは12mAである。バス用電源PSに設けられ
た時定数回路と電圧電流変換器の作用で、通信局STの
出力する交流信号の影響は低減されている。
【0023】そして、別の機器が接続されると、時刻T
2以降の平衡状態では、信号線L1,L2間の電位差V
L1,L2は18.5Vに低下する。端子J1と信号線L2間の
電位差VJ1,L2も直流20.5Vに低下する。他方、バス電
流IDCは52mAに増加して、接続された機器の電力需
要をまかなう。通信局STに流れる電流ISTには、バス
電流IDCと通信局STの出力する交流信号とが重畳して
いる。尚、バスについては交流信号を出力するためには
バス権を有することが必要なので、通信局STの送信中
は接続された別の機器は交流信号を送信することができ
ない。また、時刻T0から時刻T1までは、各信号とも
に遷移状態にある。
【0024】図3はトランジスタQ11に短絡モードの
故障が発生した場合の波形図で、(A)〜(D)は図2
と同様である。トランジスタQ11が短絡故障している
ので、端子J1と信号線L2間の電位差VJ1,L2は直流
24Vに上昇すると共に、通信局STによる6kHzの
交流信号が消えている。しかし、トランジスタQ21が
有効に動作して、信号線L1,L2間の電位差VL1,L2
は20.5Vで、通信局STによる6kHzの交流信号が全
振幅1Vとして重畳している。このように、トランジス
タQ11が短絡モードの故障をしても、信号線L1,L
2における通信に影響を与えないという効果がある。
【0025】図4は本発明のバス用電源PSを二台並列
に信号線L1,L2に接続した場合の構成図である。図
5は図4の装置の動作を説明する波形図で、(A)は信
号線L1,L2間の電位差VL1,L2、(B)はバス用電
源PS1の供給するバス電流IPS1、(D)は通信局S
Tに流れる電流IST、(E)はバス用電源PS2の供給
するバス電流IPS2、(F)はバス用電源PS1の出力
電圧VPS1、(G)はバス用電源PS2の出力電圧VPS2
である。
【0026】時刻T0(1mS)で信号線L1,L2間
に別の局ST、若しくはフィールド機器FDが接続さ
れ、時刻T1(3mS)で平衡状態に到達する。ダイオ
ードD3が有効に作用して、時刻T0以前の軽負荷状態
では、バス用電源PS1が負荷電流の大部分を担当する
のでバス電流IPS1が12mAとなり、バス用電源PS
2のバス電流IPS2は0mAとなる。これに対応して、
バス用電源PS1の出力電圧VPS1は直流21Vで、通
信局STによる6kHzの交流信号が全振幅1Vとして
重畳している。他方、バス用電源PS2の出力電圧V
PS2は20Vとバス用電源PS1の出力電圧VPS1に比較
して低く設定されているので、ダイオードD3が作用し
て通信局STによる交流信号の影響が現れていない。
【0027】他方、時刻T1以降の重負荷状態では、バ
ス用電源PS1とバス用電源PS2の双方が負荷電流を
担当し、通信局STに流れる電流ISTは直流電流成分が
60mAで、バス電流IPS1が50mAとなり、バス電
流IPS2は18mAとなる。そしてバス用電源PS1の
出力電圧VPS1とバス用電源PS2の出力電圧VPS2はほ
ぼ同一の19.5Vとなっている。このように、ダイオード
D3を突き合わせるで、電源の並列接続が可能になる。
【0028】尚、上記実施例においては信号線L1,L
2が接地コンデンサC0を介して設置されている場合を
示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、コ
ンデンサC0は単に信号線L1,L2をコンデンサ結合
させるもので、接地されていなくても同様の効果を有す
る。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば信
号線L1,L2に直流電流を供給するバス用電源PSに
おいて、電流検出抵抗R11,R21を直列に接続して
信号線L1,L2にバス電流を供給するようにしたの
で、電圧バッファ用トランジスタQ11,Q21の何れ
か一方が短絡モードの故障をした場合にも、通信局ST
は信号線L1,L2を用いて信号伝送ができるという効
果がある。また、電流検出抵抗R12と信号線L1との
間にダイオードD3を設けると、バス用電源PSを複数
台並列に接続することができ、バス上で消費電流が増大
しても対処できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す構成ブロック図であ
る。
【図2】図1の装置の動作を説明する波形図である。
【図3】トランジスタQ11に短絡モードの故障が発生
した場合の波形図である。
【図4】本発明のバス用電源PSを二台並列に信号線L
1,L2に接続した場合の構成図である。
【図5】図4の装置の動作を説明する波形図である。
【図6】共通伝送路バスのシステム構成の説明図であ
る。
【図7】バス用電源PSの一例を示す回路図である。
【符号の説明】
L1.L2 信号線 FD フィールド機器 ST 送受信局 10 直流電圧供給部 20 基準電圧発生部 30 時定数回路 40 電圧電流変換器 50 リミット回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−253943(JP,A) 特開 平8−125672(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04L 12/28 H04L 25/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一方の信号線に接続された終端抵抗(RT
    1)とコンデンサ(C0)を介して他方の信号線と接続
    される当該一対の信号線(L1,L2)と、この一対の
    信号線の間に所定電圧(VBUS)の直流電流を供給する
    バス用電源(PS)と、この一対の信号線に接続されて
    所定周期の信号を送信する送信局(ST)とを備える二
    線式の信号伝送装置であって、 前記バス用電源は、所定の直流電圧を供給する直流電圧
    供給部(10)と、 この直流電圧供給部から供給される直流電圧を用いて中
    間の直流電流を出力すると共に、この出力電流の値は第
    1の制御入力電圧により制御される第1の電圧バッファ
    (Q11)と、 この第1の電圧バッファの出力電流に応じる中間の出力
    電圧を発生する第1の出力電流検出部(R12)と、 この第1の出力電流検出部の出力電圧を、前記信号の周
    期に比較して大きく定められた時定数の時定数回路で遅
    延させると共に、この遅延された前記中間出力電圧と基
    準電圧(Vref)とを比較して、誤差電圧を小さくする
    前記第1の制御入力電圧を前記第1の電圧バッファに送
    る第1の時定数回路(30)と、 この直流電圧供給部から供給される中間の直流電流を用
    いて前記一対の信号線に出力すると共に、この出力電流
    の値は第2の制御入力電圧により制御される第2の電圧
    バッファ(Q21)と、 この第2の電圧バッファの出力電流に応じる出力電圧を
    発生する第2の出力電流検出部(R22)と、 この第2の出力電流検出部の出力電圧を、前記信号の周
    期に比較して大きく定められた時定数の時定数回路で遅
    延させると共に、この遅延された前記中間出力電圧と基
    準電圧(Vref)とを比較して、誤差電圧を小さくする
    第2の制御入力電圧を前記第2の電圧バッファに送る第
    2の時定数回路(60)と、 を備えることを特徴とするバス用直流電源装置。
  2. 【請求項2】前記第1の出力電流検出部の出力電圧の上
    限若しくは下限の少なくとも一方を制限して、前記第1
    の時定数回路に送る第1リミット回路(50)と、前記
    第2の出力電流検出部の出力電圧の上限若しくは下限の
    少なくとも一方を制限して、前記第2の時定数回路に送
    る第2リミット回路(80)とを付加したことを特徴と
    する請求項1記載のバス用直流電源装置。
  3. 【請求項3】請求項1又は請求項2記載のバス用直流電
    源装置において、前記第2の電圧バッファの出力端子と
    前記一対の信号線との間にダイオード(D3)を直列に
    挿入することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の
    バス用直流電源装置。
JP01224795A 1995-01-30 1995-01-30 バス用直流電源装置 Expired - Fee Related JP3175904B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP01224795A JP3175904B2 (ja) 1995-01-30 1995-01-30 バス用直流電源装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP01224795A JP3175904B2 (ja) 1995-01-30 1995-01-30 バス用直流電源装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08204739A JPH08204739A (ja) 1996-08-09
JP3175904B2 true JP3175904B2 (ja) 2001-06-11

Family

ID=11800045

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP01224795A Expired - Fee Related JP3175904B2 (ja) 1995-01-30 1995-01-30 バス用直流電源装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3175904B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104040904A (zh) * 2011-10-24 2014-09-10 瓦列里·瓦西里耶维奇·奥夫奇尼科夫 双电线通信线路的电源

Also Published As

Publication number Publication date
JPH08204739A (ja) 1996-08-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5245333A (en) Three wire low power transmitter
US6246748B1 (en) Power feeding system using two-wire subscriber lines
KR101877654B1 (ko) 파워 오버 이더넷 시스템을 위한 검출 및 분류 방안
US6603220B2 (en) Terminal adapted to be powered locally and to receive a remote power feed via a link connecting it to a local area network
JPH0815271B2 (ja) 工業用通信ユニット
WO2011013716A1 (ja) 通信システムおよび通信端末
JPH0667118B2 (ja) 2線式伝送器用安全バリヤ
US6519339B1 (en) Method of regulating power transfer across an isolation barrier
JP3175904B2 (ja) バス用直流電源装置
US5612998A (en) Integrated interface circuit for driving a subscriber line
JP3175903B2 (ja) 二線式の信号伝送装置
US4731829A (en) Circuit for detecting current variations
JP3175139B2 (ja) 二線式のパルス信号伝送装置
JPH0787110A (ja) 信号伝送用lsi
US5331213A (en) Pulse transmission circuit with undershoot eliminating circuitry
JPH08191271A (ja) 光通信装置
CA1247764A (en) Key telephone system
JP3164139B2 (ja) バスインターフェイス装置
JP3193799B2 (ja) 通信端末装置
EP0878944B1 (en) Network control unit
JPH04211526A (ja) 信号・電力伝送回路
JP3487839B2 (ja) 網制御装置
JPH0773390A (ja) 2線式伝送器
JPH0633728Y2 (ja) 時分割多重伝送装置
JP3183325B2 (ja) バスシステムの電源装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees