JPH08191271A - 光通信装置 - Google Patents

光通信装置

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JPH08191271A
JPH08191271A JP7001738A JP173895A JPH08191271A JP H08191271 A JPH08191271 A JP H08191271A JP 7001738 A JP7001738 A JP 7001738A JP 173895 A JP173895 A JP 173895A JP H08191271 A JPH08191271 A JP H08191271A
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JP
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signal
circuit
voltage
data
carrier wave
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Withdrawn
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JP7001738A
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Inventor
Sumio Watanabe
寿美男 渡辺
Hideyuki Yamaji
秀幸 山路
Yoshirou Murayasu
善郎 村安
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 使用時の電源供給方法や照明環境等の影響を
受けずに安定的にデータ通信が可能な携帯型光通信装置
を提供する。 【構成】 光通信装置において、送信ユニットを、搬送
波を発生する搬送波発生回路1、2と、データ信号と搬
送波から送信信号を生成する合成回路3と、電源電圧よ
り高い電圧を生成する昇圧回路8と、送信信号に応じて
昇圧電圧に対応する光信号を出力する発光手段5、6
と、を有するように構成する。また、受信ユニットを、
入力光を対応した電圧レベルの電気信号に変換する受光
手段と、電気信号の直流レベルを検出するレベル検出回
路と、直流レベルの中間レベルを基準レベルとして出力
する演算部と、電気信号を基準値と比較するデータ認識
回路と、を有するように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光通信装置に係り、よ
り詳細には携帯型パソコンやハンドヘルドターミナル等
の携帯用装置間でワイヤレスでデータ通信を行う技術に
関する。
【0002】検針業務等、渉外業務においてユーザー間
で相互にデータを授受する場合、例えば、送信データに
基づいて帳票等を発行するような場合には携帯型ターミ
ナルの移動を伴うためターミナル同士をケーブルで接続
することは好ましくなく、ワイヤレスでデータ通信を行
うことが要求される。この場合、光、赤外線等を利用し
たデータ通信装置が使用されるが、通信距離の問題、外
光の影響等を考慮した安定な通信が望まれる。
【0003】
【従来の技術】光、赤外線等を利用した通信方式では、
データ送信側は、送信されるべきデータを所定の搬送波
にのせて送信する。この様子を図9(A)に示す。同図
において、送信されるべきデータは、所定の周波数の搬
送波と合成され、送信信号が生成される。この送信信号
により発光手段が駆動され、対応する光信号が送信され
る。一方、送信された光信号は、データ受信側の受光手
段により受光され、その光量に対応する電気信号に変換
される。この電気信号は、所定の基準値(しきい値)と
比較され(図9(B)参照)、ディジタル信号に変換さ
れ、その後フィルタリング等の所定の処理を施されて原
データが復元される。この際、該基準値は固定値とされ
ていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した光通信方式
は、実用上、以下に述べるような2つの問題を有する。
第1の問題は、データ送信側に関する問題であり、装置
の電源電圧が変化することにより送信される光信号の強
度(光量)が変動することである。上述のように、送信
される光信号の強度は発光手段を駆動する駆動電流に依
存し、よって、送信されるべきデータの振幅V(図9
(A)、送信信号参照)に依存する。通常、通信データ
の振幅は装置自身の電源電圧に依存する所定の電圧レベ
ルに定められており、この電圧レベルの通信データで発
光手段が駆動される。しかしながら、携帯型装置の場
合、電源ソースの選び方により装置自身の電源電圧が異
なってくる。例えば、ACアダプターを使用して交流電
源から電源供給する場合には、装置の電源電圧は9Vと
なるが、携帯時に内蔵バッテリーや電池を使用すると装
置の電源電圧は3Vとなるといった具合である。従っ
て、ACアダプターから9Vの電源電圧が供給されてい
る場合には5Vの電圧レベルで通信データを送信するこ
とができるが、電池等を使用し3Vの電源電圧しか得ら
れない場合には3Vの電圧レベルでしか通信データを送
信することはできない。前述のように通信データの振幅
は、送信される光信号の強度、従って、通信距離(デー
タの到達距離)に影響する。よって、3Vの電圧レベル
の通信データしか生成できない場合には、発光手段を駆
動する駆動電流が不足し、光信号の光量が低下するた
め、到達距離が減少してしまう。かかる場合の対策とし
て、電圧値の異なる複数系統の電源を用意する方法も考
えられるが、コストの上昇を招く。また、装置が携帯型
であることを考慮すると、消費電力が増大する点、装置
の小型化、軽量化に逆行する点からも得策ではない。従
って、別系統の電源を設けることなく、通信距離が電源
電圧の変化の影響を受けないようにすることが望まれ
る。
【0005】第2の問題はデータ受信側に関する問題で
あり、外光の影響により送信されたデータを認識する際
の精度が低下することである。前述のように、データ受
信側では、送られてきた光信号を受光手段で受光し、電
気信号に変換した後所定の基準電圧レベルと比較して通
信データを認識する。しかし、装置を戸外で直射日光下
で使用する場合、あるいは、特殊な照明が施された部屋
で使用する場合などでは、受光部に入射する光の強度は
高くなり、対応する電気信号の直流レベルが高いほうへ
シフトしてしまう。この様子を図9(B)に示す。この
ような場合には、基準値を固定しておくと原データを正
しく復元することができない。このため、通信データを
復元する際に外光の影響を排除することが必要となる。
【0006】本発明の目的は、携帯型装置であることか
ら低消費電力であり、しかも使用時の電源供給方法や照
明環境等の影響を受けずに安定的にデータ通信が可能な
携帯型光通信装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】以上の課題に鑑み、請求
項1記載の発明によれば、光通信装置において、所定の
周波数の搬送波を発生する搬送波発生回路と、データ信
号と前記搬送波を合成し送信信号を生成する合成回路
と、前記搬送波により駆動され、電源電圧を基に前記電
源電圧より高い電圧の昇圧電圧を生成する昇圧回路と、
前記送信信号に応じて、前記昇圧電圧に対応する光量の
光信号を出力する発光手段と、を有するように構成し
た。
【0008】また、請求項3記載の発明によれば、光通
信装置において、外部からの入力光を、その光量に対応
した電圧レベルの電気信号に変換する受光手段と、前記
電気信号の直流電圧レベルを検出するレベル検出回路
と、前記直流電圧レベルの中間電圧レベルを算出し、基
準電圧レベルとして出力する演算部と、前記電気信号の
電圧レベルを前記基準電圧レベルと比較して送信データ
を認識するデータ認識回路と、を有するように構成し
た。
【0009】
【作用】請求項1記載の発明によれば、搬送波発生回路
は、データを送信するための所定の搬送波を発生し、合
成回路は該搬送波と送信されるべきデータ信号を合成す
る。一方、搬送波は昇圧回路にも供給される。昇圧回路
は、搬送波を基にして、装置自身の電源電圧よりも高い
電圧の昇圧電圧を作り出す。発光手段は、送信信号に基
づいて、昇圧電圧の電圧レベルで駆動される。即ち、発
光手段は装置自身の電源電圧よりも高い電圧レベルで、
データ信号の成分を含む光信号を発信する。
【0010】また、請求項3記載の発明によれば、受光
手段は、外部からの入力光を受光し、その光量に応じた
電圧レベルの電気信号を出力する。レベル検出回路は、
該電気信号の直流電圧レベルを検出し、演算部へ入力す
る。演算部は、検出された直流電圧レベルの中間レベル
を演算により求め、これを受信データの認識のための基
準電圧レベルとしてデータ認識回路へ供給する。即ち、
基準電圧レベルは、入力光の強度に対応する電圧レベル
の中間レべルに設定される。データ認識回路は、基準電
圧レベルと入力光の電圧レベルとを比較し、送信された
データを認識する。
【0011】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の好適な実施例
について説明する。本発明に係る光通信装置100は、
図1に示されるように、送信データを含む光信号を他の
光通信装置へ送信するための送信ユニット100aと、
他の光通信装置から送信された光信号を受信するための
受信ユニット100bとに大別される。各光通信装置1
00にはそれぞれ一対の送信ユニット100aと受信ユ
ニット100bとが設けられており、これらを利用して
他の光通信装置100との間で双方向通信を行う。以
下、それぞれのユニットについて個別に説明する。送信ユニット まず初めに、本発明に係る光通信装置を使用する場合の
前提について説明する。携帯用機器においては、電源ソ
ースの選びかたにより得られる電源電圧が異なってくる
場合があることは先にも述べた通りである。即ち、装置
が仕様により例えば振幅6Vの送信信号で発光素子を駆
動してデータを送信するように設計されている場合、A
Cアダプター等により6V以上の電源電圧が得られれば
振幅6Vの駆動信号を生成するができる。しかし、電源
を内蔵バッテリーや電池等に切り換え、例えば、3Vの
電源電圧しか得られない場合には、これから6Vの電源
電圧を作り出す必要が生じる。本発明の送信ユニット1
00aは、このような場合に、データを送るための搬送
波を利用して装置自身の電源電圧よりも高い電圧を作り
出し、その電圧レベルでデータを送信するものである。
【0012】以下に、送信ユニット100aの実施例に
ついて説明する。図2に送信ユニット100aの構成を
示す。また、各部の信号波形を図3に示す。搬送波発生
回路1、2は、パルス発生回路等により構成され、所定
周波数のパルス信号である搬送波S1 及びS2 を発生す
る。搬送波発生回路2は、搬送波発生回路1よりも高い
周波数の搬送波を発生する。例えば、搬送波S1 が50
0kHz、搬送波(以下、「高周波搬送波」という。)
2 は1MHzという具合である。高周波搬送波S
2 は、主として昇圧回路8による電源電圧の昇圧動作を
速める目的に用いられるが、その詳細については後述す
る。
【0013】搬送波合成回路3は、搬送波S1 と高周波
搬送波S2 とのいずれかを選択し、合成搬送波S3 を生
成する。搬送波合成回路3は、例えば、CPU9からの
制御信号に応じて両者を切り換えて出力する構成として
もよく(図3はこの場合の波形を示す)、あるいは、高
周波搬送波S2 の入力があった場合にのみ高周波搬送波
2 を出力する構成としてもよい。
【0014】送信信号生成回路4は、例えばAND回路
等により構成され、データ信号S4と合成搬送波S3
合成して送信信号S5 を出力する。よって、送信信号S
5 は、図3に示されるようにデータ信号S4 がハイレベ
ルである期間中に搬送波(合成搬送波S3 )の周波数の
パルスを含んだ信号となる。
【0015】発光ユニット5は、発光ダイオード等の発
光素子を有し、発光素子を流れる駆動電流Iに対応する
光量の光信号を発生する。発光ユニット駆動回路6は、
スイッチングトランジスタTr1 を有し、そのベースに
送信信号S5 が入力される。スイッチングトランジスタ
Tr1 は送信信号S5 の電圧レベルに応じてオン/オフ
するので、発光ユニット5は送信信号S5のタイミング
で駆動電流Iの大きさ、つまり、電圧Vd のレベルに対
応した光信号を発生する。電源スイッチ回路7はトラン
ジスタTr2 を有し、CPU9から供給される電源制御
信号S7 に基づいて発光ユニット5及び発光ユニット駆
動回路6への電圧Vd の供給をオン/オフする。
【0016】昇圧回路8には合成搬送波S3 が制御信号
として入力され、電源電圧Vcc(+3V)の2倍の昇圧
電圧Vd (+6V)を生成する。昇圧回路8の構成を図
4に示す。昇圧回路8は、インバータ回路10と、スイ
ッチング素子として機能するトランジスタTr3 −Tr
5 と、バイパスダイオードDと、コンデンサCと、制限
抵抗R1 と、整流回路11と、を有する。
【0017】以下に、昇圧回路8の動作について説明す
る。昇圧回路8は、電源電圧Vccを昇圧し、昇圧電圧V
d を作り出す。制御信号(=合成搬送波信号)S3 、S
6 、電圧Va 及び昇圧電圧Vd の波形を図5に示す。
【0018】搬送波合成回路3から入力される合成搬送
波信号S3 は、制御信号としてトランジスタTr4 のベ
ースに入力される。また、インバータ回路10は、合成
搬送波S3 の反転信号を生成し、制御信号S6 としてト
ランジスタTr5 のベースに入力する。これら制御信号
3 及びS6 に基づいて、以下の動作が行われる。
【0019】まず、時刻t0 −t1 では、制御信号S3
がハイレベルでS6 がローレベルであるので、トランジ
スタTr4 はオン、トランジスタTr3 及びTr5 はオ
フとなる。従って、電源電圧Vccがそのまま電圧Va
して現われ、コンデンサCは電源電圧Vccまで充電され
る。次に、時刻t1 を過ぎると、制御信号S3 がローレ
ベル、S6 がハイレベルとなるので、トランジスタTr
4 はオフ、トランジスタTr3 及びTr5 はオンとな
る。従って、電圧Vb に電源電圧Vccが現われ、コンデ
ンサCにはVccが充電されているので電圧Va は2Vcc
となる。時刻t2には、再びトランジスタTr4 はオ
ン、トランジスタTr3 及びTr5 はオフとなり、以
下、制御信号S3 及びS6 が、変化する度に上記の動作
を繰り返す。整流回路11はこの電圧Va を整流し、昇
圧電圧Vd を出力する。
【0020】このように、昇圧回路8は、合成搬送波S
3 を利用して電源電圧Vccの2倍の昇圧電圧Vd を生成
する。なお、制限抵抗R1 は、制御信号S3 、S6 の変
移時にトランジスタTr3 、Tr4 の両方が同時にオン
状態となり、回路が短絡することを防止するために設け
られている。また、このような短絡を防止するため、実
際には制御信号S3 、S6 の変移タイミングを多少ずら
す等の手当てが行われる。
【0021】先に触れたように、高周波搬送波S2 は、
昇圧回路8による電源電圧の昇圧動作を速めるために用
いられる。通常の状態、即ち、データを送信しない状態
においては、CPU9はユーザーからのデータ送信指示
を待つ待機状態を維持するために電源供給されている
が、他の回路(発光ユニット5、発光ユニット駆動回路
6等)に対しては消費電力節約のため電源供給はされな
い。ユーザーがデータ送信の指示を与えた時に初めてC
PU9は各部へ電源供給を行うのである。従って、ユー
ザーからデータ送信の指示があり、各部への電源供給が
始まった場合には、その後瞬時のうちに昇圧回路8が動
作し、早く安定した昇圧電圧Vd が得られることが望ま
しい。昇圧回路8は、基本的には駆動する制御信号の周
波数の如何に拘わらず動作するが、より高い周波数の信
号を制御信号として用いることにより、昇圧回路8の立
ち上がりを早め、電源供給開始後瞬時のうちに安定した
昇圧電圧Vd を供給できるようにすることが可能とな
る。
【0022】次に、送信ユニットの全体動作を図6のフ
ローチャートを参照して説明する。まず、所定のデータ
を送信する必要が生じた場合、ユーザーのデータ送信指
示に応答して(ステップS1)、CPU9は各部に電源
供給を開始する(ステップS2)。
【0023】次に、CPU9は電源制御信号S7 を電源
スイッチ回路7に供給し、同時に搬送波発生回路1、2
に制御信号を送り搬送波S1 及び高周波搬送波S2 を発
生させる(ステップS3)。
【0024】搬送波合成回路3は、搬送波S1 及び高周
波搬送波S2 を受け取り、合成搬送波S3 を生成して、
これを送信信号生成回路4及び昇圧回路8へ入力する。
昇圧回路8は制御信号S3 及び制御信号S6 により駆動
されて電源電圧Vccの2倍の電圧である昇圧電圧Vd
出力する(ステップS4)。
【0025】電源スイッチ回路7は、電源制御信号S7
に応答してオン状態となり、発光ユニット5、発光ユニ
ット駆動回路6へは昇圧電圧Vd が電源電圧として供給
される(ステップS5)。
【0026】一方、送信信号発生回路4は、データ信号
4 と合成搬送波S5 とを合成して送信信号S5 を生成
し、発光ユニット駆動回路6へ供給する。発光ユニット
駆動回路6のスイッチングトランジスタTr1 は、送信
信号S5 によりスイッチされる。即ち、スイッチングト
ランジスタTr1 がオン状態の場合、発光ユニット内の
発光素子にかかる電圧Vc はほぼ昇圧電圧Vd (=2V
cc)に等しくなり、スイッチングトランジスタTr1
オフ状態の場合は、発光素子にかかる電圧はほぼ0Vと
なる(図3参照)。発光素子にはこの電圧Vc に応じた
駆動電流Iが流れ、これに応じた光量の光信号を送信す
る(ステップS6)。
【0027】送信データ全てが送信された場合には(ス
テップS7:YES)、送信処理を終了し、CPU以外
の回路への電源供給を停止して(ステップS8)、再び
データ送信指示の入力待ち状態になる。
【0028】このように、装置自体の電源電圧Vccが例
えば3Vである場合でも、搬送波を利用して昇圧回路に
よりVcc以上の電圧Vd (例えば6V)を生成し、この
電圧Vd の電圧レベルで発光ユニットを駆動できるの
で、装置自体の電源を低い電圧の電源に切り換えた場合
にも所定の光量の光信号を安定して送信することができ
る。受信ユニット 次に、本発明に係る光通信装置の受信ユニット100b
について説明する。
【0029】図6は、受信ユニットの実施例の構成を示
す。受光ユニット20は、フォトトランジスタ等の光検
出素子を有し、入力光の光量に応じた電気信号を出力す
る。なお、受光ユニット20は、ある特定の波長の光の
みを通過させる光学的フィルタ(図示せず)を備え、他
の光通信装置から送信される光信号の波長と同一もしく
は近傍の波長を有する光信号のみを光検出素子へと通過
させる。LPF21は、受光ユニット20で生成された
電気信号S10の直流成分を抽出する。A/Dコンバータ
22は、LPF21により得られる直流電圧をディジタ
ル値に変換する。
【0030】CPU23は、内部に演算部26、スイッ
チ27、メモリ28を有する。なお、これらの機能はデ
ィスクリート回路として構成してもよいし、CPU23
のプログラムにより同等の動作を実行させてもよい。演
算部26は、A/Dコンバータ22から出力されるディ
ジタルデータS12の1/2の値を算出し、スイッチ27
を介してD/Aコンバータ24に供給すると共に、メモ
リ28にその値を記憶させる。D/Aコンバータ24
は、この値をアナログ信号に変換する。コンパレータ2
5は、D/Aコンバータの出力値を基準値(しきい値)
とし、これと入力光に対応する電気信号S10とを比較す
る。比較結果はCPU23に入力され、送信されたデー
タとしてその後の処理に供される。
【0031】次に、受信ユニットの具体的な動作につい
て、図8のフローチャートを参照して説明する。通常の
状態では、受光ユニット20は、外部からの光信号の入
力を待つ待機状態にある。ここで、今、何らかの光が受
光ユニット20により受光されたとする(ステップS1
1)。この時点では、この光がデータを含む光信号であ
るのか、単なる外乱であるのかは不明である。通常、デ
ータ通信においては、送信すべきデータをパケット単位
で送信するが、このパケットの識別のためデータの先頭
にヘッダ信号を挿入する。ヘッダ信号としては、例え
ば、ヌル(NULL)コードや、特定のスタートコード等が使
用される。
【0032】従って、受信した光信号がこのようなヘッ
ダ信号を含むものであれば、これが外乱ではなく送信デ
ータであることが認識できる。つまり、以下の受信ユニ
ットの動作は、まず、ヘッダ信号の有無を検出し、これ
が検出された場合にはそれに続くデータを認識するとい
う流れになる。
【0033】具体的には、まず、入力光の光量に対応し
た電気信号S10がLPF21へ入力され、該電気信号の
直流成分V1 が抽出される(ステップ12)。この直流
成分V1 は、入力光の光量に比例しており、これは信号
11としてA/Dコンバータ22に入力される。
【0034】A/Dコンバータ22は、この直流成分V
1 の電圧レベルをディジタル信号S 12に変換し、CPU
23に入力する。CPU23内では、演算部26が該直
流電圧V1 の1/2の電圧レベル(V1 /2)を演算し
(ステップS13)、メモリ28に記憶するともにD/
Aコンバータ24へ出力する。前述のように、直流電圧
1 は入力光の光量を示しており、直流電圧V1 の1/
2の電圧レベルは、入力光の光量レベルとゼロレベルと
の中間レベルとなる。本発明では、この中間レベルを受
信データ認識の際の基準値(しきい値)と定める。即
ち、D/Aコンバータ24は、直流電圧V1 の1/2の
電圧レベルをアナログ値に変換し、コンパレータ25に
基準値として入力する。コンパレータ25は、この基準
値と入力光に対応する電気信号S10の電圧レベルを比較
し、その結果をCPU23に入力する。
【0035】CPU23は、ヘッダ信号として使用され
る所定のコード等を予め記憶しており、コンパレータ2
5から入力された受信信号S16がヘッダ信号を含むか否
かを判断する(ステップS5)。例えば、ヌルコードが
ヘッダ信号として使用される場合、コンパレータ25か
ら入力される信号S16が該ヌルコードを含めば、該入力
光は他の光通信装置から発信された光信号であり、その
ヘッダ信号の後には送信データが続いているということ
が認識される。この場合、CPU23はスイッチ27を
メモリ28側に接続し、記憶された基準値(V1 /2)
をコンパレータ25に供給する(ステップS16)。従
って、コンパレータ25はこれを基準値としてその後に
続く送信データを認識する。このように、ヘッダ信号が
検出された後基準値を固定するのは、その後の外乱等に
よりパケット内のデータの認識中に基準値が変動するこ
とを防止するためである。
【0036】以上のようにして、認識された送信データ
は、例えば、プリントアウトの為にプリント部へ送られ
る等、他の処理に供される(ステップS17)。受信さ
れたデータに基づいて所定の処理が完了すると、受信ユ
ニットは次の光信号の受信待ち状態になる。
【0037】一方、ステップS5でヘッダ信号を検出で
きなかった場合、CPU23は入力光は正しい送信デー
タではないと判断し、次の入力光の待機状態に移る。以
上のように、本発明に係る受信ユニットでは、入力光の
光量レベルを検出し、その中間レベルをデータ認識のた
めの基準レベル(しきい値)とするので、外光の影響に
より光信号の光量が増大した場合等、光信号の光量が変
動した場合にもに安定的かつ正確に送信データを受信す
ることができる。
【0038】上記の説明においては、送信ユニットと受
信ユニットのCPUを区別しているが、両ユニットは一
つの光通信装置に設けられるので一つのCPUを共用す
ることができる。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明においては、送信ユニットに昇圧回路を設け、装置自
身の電源電圧より高い電圧を生成し、該電圧レベルでデ
ータを送信することとした。従って、装置を低消費電力
化でき、装置の電源ソースの選び方に影響されることな
く安定なデータ通信が可能となる。また、データの送信
に使用される搬送波信号を利用して昇圧回路を駆動する
ので、電源電圧の昇圧のために特別な信号を生成する必
要がない。
【0040】また、請求項3記載の発明においては、受
信された信号の直流電圧レベルを検出し、その中間レベ
ルを基準値(しきい値)として受信データを認識するの
で、外光等の影響により送信信号のレベルが変動しても
正確にデータを認識できる。また、送信データの先頭に
位置するヘッダ信号を検出し、これが検出された後には
該基準値を固定値とするので、その後の送信信号の変動
の影響を受けない。
【0041】従って、請求項1記載の送信ユニットと請
求項3記載の受信ユニットとを組み合わせて使用すれば
より安定的なデータ通信が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光通信装置の送信ユニットの構成
を示す図である。
【図2】本発明に係る光通信装置の送信ユニットの構成
を示す図である。
【図3】図2に示す送信ユニットの各部の信号波形を示
す図である。
【図4】昇圧回路の構成を示す図である。
【図5】図4に示す昇圧回路の各部の電圧波形を示す図
である。
【図6】送信ユニットの動作を示すフローチャートであ
る。
【図7】本発明に係る光通信装置の受信ユニットの構成
を示す図である。
【図8】受信ユニットの動作を示すフローチャートであ
る。
【図9】従来の光通信方法の説明図である。
【符号の説明】
1、2…搬送波発生回路 3…搬送波合成回路 4…送信信号生成回路 5…発光ユニット 6…発光ユニット駆動回路 7…電源スイッチ回路 8…昇圧回路 9、23…CPU 20…受光ユニット 21…ローパスフィルタ 22…A/Dコンバータ 24…D/Aコンバータ 25…コンパレータ 100…光通信装置 100a…送信ユニット 100b…受信ユニット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04B 10/02

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の周波数の搬送波を発生する搬送波
    発生回路と、 データ信号と前記搬送波を合成し送信信号を生成する合
    成回路と、 前記搬送波により駆動され、電源電圧を基に前記電源電
    圧より高い電圧の昇圧電圧を生成する昇圧回路と、 前記送信信号に応じて、前記昇圧電圧に対応する光量の
    光信号を出力する発光手段と、を有することを特徴とす
    る光通信装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の光通信装置において、 前記搬送波発生回路は、第1の周波数の第1の搬送波
    と、前記第1の周波数より高い周波数の第2の搬送波を
    発生することを特徴とする光通信装置。
  3. 【請求項3】 外部からの入力光を、その光量に対応し
    た電圧レベルの電気信号に変換する受光手段と、 前記電気信号の直流電圧レベルを検出するレベル検出回
    路と、 前記直流電圧レベルの中間電圧レベルを算出し、基準電
    圧レベルとして出力する演算部と、 前記電気信号の電圧レベルを前記基準電圧レベルと比較
    して送信データを認識するデータ認識回路と、を有する
    ことを特徴とする光通信装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の光通信装置において、 送信信号に含まれるヘッダ信号を検出するヘッダ検出回
    路と、前記基準電圧レベルを記憶レベルとして記憶する
    記憶部と、前記基準電圧レベルと前記記憶レベルのうち
    の一方を選択して前記データ認識回路に供給する選択部
    と、を有し、前記選択部は、前記ヘッダ検出回路がヘッ
    ダ信号を検出した後は前記記憶レベルを基準値として前
    記データ認識回路に供給することを特徴とする光通信装
    置。
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