JP3164139B2 - バスインターフェイス装置 - Google Patents

バスインターフェイス装置

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JP3164139B2
JP3164139B2 JP26381194A JP26381194A JP3164139B2 JP 3164139 B2 JP3164139 B2 JP 3164139B2 JP 26381194 A JP26381194 A JP 26381194A JP 26381194 A JP26381194 A JP 26381194A JP 3164139 B2 JP3164139 B2 JP 3164139B2
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忠 畔上
俊介 林
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はプロセス制御等で広く用
いられている31.25kbps程度の伝送速度を有する共
通伝送路バスに用いて好適なバスインターフェイス装置
に係り、特にバス上への多局配置を容易にすると共に既
設のバスに対するインターフェイスの容易な改良に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図13は従来の電流送出型のバスインタ
ーフェイス装置の構成ブロック図である。図において、
一対の信号線L1,L2は共通伝送路バスで、電流信号
を伝送する。通信局STはバスに複数配置されて、バス
上の信号の授受をするもので、送信部TXと受信部RX
を有している。送信部TXは、通信局ST内部に別途設
けられる通信フレーム作成部からの直列1ビット信号を
入力し、この直列1ビット信号に対応する電流信号を出
力するもので、例えばHレベルは19mA、Lレベルは
1mA、非送出時の中立レベルは10mAとする。ここ
で、信号線L1,L2のインピーダンスが100Ωとす
ると、この電流信号10±9mAに対応する電圧は0.5
±0.45Vになる。
【0003】このような電流送信型によれば、バス条件
を良好に維持できるという利点がある。例えば、ある通
信局STに故障が発生してHレベル電流がバスへ流れ続
けたとしても、バス全体にとっては一時的な中立レベル
の変動と等価である。これに対して、電圧送信型ではあ
る通信局STに故障が発生してHレベル電圧がバスへ流
れ続けたとすると、バス全体でHレベル電圧と認識され
るので、爾後バスを解しての通信が行えなくなる。そこ
で、電流送信型によれば呼出し/無応答のバス用法を用
いて故障局の遠隔探索を実施することも可能になる。
【0004】反面、電流送信型の欠点としては、バス上
に配置可能な局数が各通信局の電流送信能力により制限
されるので、意図する局数に応じて各通信局の電流送信
能力を増強する必要があることである。例えば、中立レ
ベル10mAの通信局をバス上に10局配置する場合に
は、バス上で中立レベル電流の重ね合わせが起こり、バ
ス上には直流電圧5Vが常駐することになる。このた
め、各通信局はこの常駐電圧を乗り越えて電流を供給す
る能力を必要とする課題を生ずる。
【0005】図14は共通伝送路バスの回路図で,
(A)は直流整合形の終端構造、(B)は交流整合形の
終端構造を表している。一対の信号線L1,L2はツイ
ストペアと呼ばれる形式の共通伝送路バスで、図14
(A)ではその終端には2個の終端抵抗RTと一個の接
地コンデンサC0が設けられている。ここでRTを50
Ω、C0を10μFとすると、インピーダンスは全周波
数帯域で100Ωとなる。これに対して、図14(B)
のように各信号線L1,L2に終端抵抗RTと接地コン
デンサC0を一組として交流整合形の終端構造とする
と、直流域や低周波数領域において開放インピーダンス
となる。第3の類型として、交流整合形の終端構造に直
流電圧をバイアス電流として供給し、各通信局の電流送
出能力を軽減させるものがある。
【0006】このような数種類の共通伝送路バスに対し
て、バスインターフェイス装置の適合性は次のようにな
っている。まず、電流送信型のバスインターフェイス装
置では、直流整合形の終端構造を持つバスと、バイアス
電流の印加された交流整合形の終端構造のバスには適合
するが、単純な交流整合形の終端構造を持つバスには適
合しない。単純な交流整合形では直流域でのインピーダ
ンスが開放に相当しているので、通信局の中立レベル電
流により飽和してしまい、信号伝送ができなくなるから
である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】以上説明したように、
電流送信型のバスインターフェイス装置はバス条件を良
好に維持できるという利点があるが、中立レベル電流の
重ね合わせによりバス上に多数の局を配置することが困
難であると共に、交流適合形の終端構造を有するバスに
は接続できないという課題があった。本発明は上記の課
題を解決するもので、バス上に多数の局を配置すること
が可能であると共に、交流適合形の終端構造を有するバ
スにも接続できる電流送信型のバスインターフェイス装
置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
る本発明は、一対の信号線L1,L2に直列1ビットの
信号を、この1ビットの信号のハイレベル、ローレベル
並びに中立レベルの3レベルの電流値により送信するバ
スインターフェイス装置であって、直列に接続された第
1及び第2の可変電流源Q1,Q2と、この第1及び第
2の可変電流源の中間接続点と前記信号線の一方L1と
接続すると共に、前記信号線の他方L2と基準電位とを
接続する信号導出手段10と、この一方の信号線に生ず
る信号電圧と、外部より指令される信号電圧TXINと
を入力し、両者が一致するように前記第1及び第2の可
変電流源の出力電流を差動的に増減させる制御信号を出
力する演算増幅器U1とを具備することを特徴としてい
る。
【0009】
【作用】第1及び第2の可変電流源Q1,Q2は、一方
からの電流を他方が受け取るもので、余剰電流がバスを
構成する一対の信号線L1,L2に流れる。演算増幅器
は、第1及び第2の可変電流源の中間接続点の電位を外
部より指令される信号電圧TXINと一致させること
で、バスに流れる余剰電流の行き場の有無にかかわら
ず、動作点を一定値に保持している。これにより、交流
整合形の終端構造を持つバスにも接続可能になる。
【0010】好ましくは、中立レベルの電流値を、第1
及び第2の可変電流源相互で送受する電流値を等しくし
て、前記一対の信号線に流れる電流をゼロとすると共
に、一方の信号線に生ずる信号電圧もゼロにするとよ
い。すると、中立レベルの電流値に重ね合わせ現象が生
じないから、バス上に多くのバスインターフェイス装置
を装着できる。
【0011】
【実施例】図1は本発明の一実施例を示すバスインター
フェイス装置の構成ブロック図である。図において、第
1電流源Q1は定電圧回路E1から電力の供給を受け、
第2電流源Q2は定電圧回路E2から電力の供給を受け
ると共に、両者は直列に接続されている。そして、第1
電流源Q1に流れる電流をIQ1とし、第2電流源Q2に
流れる電流をIQ2とする。信号線L1は第1電流源Q1
と第2電流源Q2の中間接続点と接続されたもので、そ
の出力電流Ioutは第1電流源Q1から流れ出す電流か
ら第2電流源Q2に流れ込む電流の差である余剰電流
(IQ1−IQ2)に等しくなっている。信号線L2は送信
局TXの内部で接地されている。
【0012】演算増幅器U1は第1電流源Q1と第2電
流源Q2に制御信号を送って、信号線L1に流れる出力
電流Iout及び出力電圧を制御するもので、プラス端子
には外部のμプロセッサ等から送られる1ビット信号T
XINが入力され、マイナス端子には帰還抵抗RFBを介
して信号線L1の電位が入力される。演算増幅器U1の
出力端子とマイナス端子の間には積分用の帰還コンデン
サCFBが接続されており、1ビット信号TXINと信号
線L1の電位とが一致するように出力電流Ioutを制御
している。信号線L1に流れる出力電流Ioutには交流
成分が重畳することがあるが、これを平滑化するため帰
還抵抗RFBと帰還コンデンサCFBのインピーダンス比に
よる減衰を与え、演算増幅器U1の制御出力に帰還抵抗
FBの影響が現れないようにしている。また、演算増幅
器U1の出力端子と第1電流源Q1・第2電流源Q2の
制御端子との間は破線で接続されているが、これは第1
電流源Q1・第2電流源Q2の制御入力の形式に適合す
るように変換することを内在的に考慮しているからであ
る。
【0013】図2は図1の装置で取り扱う信号の説明図
である。1ビット信号TXINには、+0.5V(ハイ
レベル)、0V(中立レベル)並びに−0.5V(ロー
レベル)の3種類がある。すると、定常状態では演算増
幅器U1の出力信号は1ビット信号TXINと同一とな
り、第1電流源Q1に流れる電流IQ1はそれぞれ10/
5/1mA、第2電流源Q2に流れる電流IQ2はそれぞ
れ1/5/10mAとなる。そこで、信号線L1に流れ
る出力電流Ioutは9/0/−9mAとなる。今バスの
インピーダンスが100Ω系であるとすると、バス上に
は0±0.45Vの電圧波が発生することになる。中立
レベルの電圧が0Vとなるので、バス上に直流電圧が常
駐せず、バスに対する多局配置が容易になる。
【0014】図3は本発明の第2の実施例を示す回路図
で、送信局TX内部の動作電圧とバスの動作電圧とを独
立して設定できるように構成したものである。図におい
て、第1電流源10はトランジスタQ1のエミッタ端子
に接続された抵抗R1に電流IQ1を流すもので、ベース
端子には直流電源電圧Vccを抵抗R3と抵抗R4+R5
で分圧した電圧が印加されている。第2電流源20はト
ランジスタQ2のエミッタ端子に接続された抵抗R2に
電流IQ2を流すもので、ベース端子には直流電源電圧V
ccを抵抗R3+R4と抵抗R5で分圧した電圧が印加さ
れている。そして、トランジスタQ1,Q2のコレクタ
端子間は、ダイオードD1,D2を介して接続されると
共に、このダイオードD1,D2の共通接続点が出力回
路40を介して信号線L1と接続されている。ダイオー
ドD1,D2は各トランジスタQ1,Q2が、高いコレ
クタ電圧になる等の原因で低インピーダンスとなり、可
変電流値が維持できないような状態となっても信号線L
1に影響を及ぼさないように、保護のため設けてある。
【0015】出力回路40は送信局TXとバスL1間の
直流電位差のある場合を考慮して絶縁用コンデンサCL
1と、インピーダンス整合用に信号線L1,L2間に挿
入された抵抗RL1を有している。この抵抗RL1は、
信号線L1,L2間に静電気が蓄電されるのを防止する
もので、バスのインピーダンスに対して無視できる程度
に高い抵抗値を選定する。そして、出力回路40とダイ
オードD1,D2の共通接続点との間に動作確認点CP
が設けられている。
【0016】入力回路50は送信局TXと外部機器との
直流電圧差を考慮して、1ビット信号TXINをコンデ
ンサC21を介して入力している。ここでは1ビット信
号TXINを直流電源電圧Vccを中立レベルに変換して
演算増幅器U1のプラス端子に入力したいので、直流電
源電圧Vccを抵抗R21,R22で分圧して中立レベル
を定め、ハイレベルとローレベルは中立レベルを基準に
上下する信号として現れる。演算増幅器U1のマイナス
端子には、動作確認点CPの電位を帰還抵抗R FBを介し
て帰還すると共に、出力端子との間には積分用の帰還コ
ンデンサCFBが装着されている。
【0017】電流値設定部30は、演算増幅器U1の出
力端子と第1及び第2の電流源との間に設けられたもの
で、トランジスタQ1のエミッタ端子とトランジスタQ
2のエミッタ端子との間を接続する抵抗R11〜R14
が直列に接続されると共に、抵抗R12と並列にコンデ
ンサC11が接続され、抵抗R13と並列にコンデンサ
C12が接続されている。コンデンサC11,C12を
抵抗R12,R13と並列に接続することで、DC的な
消費電流が低減されると共に、AC成分での低インピー
ダンス化をしている。そして、直流電源電圧Vccから抵
抗R1と抵抗R3を流れる電流について、一方はR1→
トランジスタQ1→ダイオードD1→ダイオードD2→
トランジスタQ2→R2という経路があり、分流経路と
してR1→R11→R12+C11→R13+C12→
R14→R2が存在することになる。演算増幅器U1の
出力端子は、抵抗R12、R13の共通接続点と接続さ
れている。
【0018】このように構成された装置の動作を次に説
明する。入力回路50は、直流電源電圧Vccをで分圧し
て中立レベルを定めている。そこで、Vccを5Vとし、
抵抗R21,R22を同じ抵抗値で選定すると、この中
立レベルは2.5Vとなる。そこで、1ビット信号TX
INとして送られるハイレベルとローレベルは2.5±
0.5Vの信号として現れる。そして、信号線L1に流
れる出力電流Ioutは、一例としては任意の中立レベル
上にのる±0.375V〜±0.5Vの範囲にあるば足りる。即
ち、バスに流れる電圧の精度としては25%の誤差が許
容されているから、第1及び第2電流源の電流値の精度
も数%程度の精度でたりる。
【0019】第1電流源10と第2電流源20の具体的
な数値について説明する。今、Vccを5Vとし、抵抗R
3〜R5を大略同一の抵抗値とすると、トランジスタQ
1のベース電圧は3.4Vでバイアスされ、トランジスタ
Q2のベース電圧は1.6Vでバイアスされる。このバイ
アス電圧によって、各トランジスタQ1,Q2は導通
し、エミッタ抵抗R1,R2(共に抵抗値は110Ω程
度とする)に対して、例えば8.5mAの電流を流す。こ
のエミッタ電流は電流設定部30にも流れる。
【0020】図4は演算増幅器U1の出力電圧と各部に
おける電流値の説明図である。1ビット信号TXINが
+0.5V(ハイレベル)、0V(中立レベル)又は−
0.5V(ローレベル)であるかに応じて、演算増幅器
U1の出力電圧も3.0/2.5/2.0Vの3種類存在する。す
ると、第2欄のI(R1+R11)で示す項には、エミ
ッタ抵抗R1に流れる電流と抵抗R11に流れる電流と
が表示されており、それぞれ(8.3+1.7)/(8.5-1.7)/(8.9
-7.6)mAの電流が流れる。また、第3欄のI(R2+
R14)で示す項には、エミッタ抵抗R2に流れる電流
と抵抗R14に流れる電流とが表示されており、それぞ
れ(8.9-7.6)/(8.5-1.7)/(8.3+1.7)mAの電流が流れ
る。従って、抵抗R1の電流IQ1と抵抗R2の電流IQ2
は、第4欄に示すようにそれぞれ10/5.3/1.3mAと1.3/
5.3/10mAになっている。
【0021】このような図3の装置によれば、100Ω
系の信号線L1に流れる出力電流Ioutの電圧レベルは
±0.43Vとなって、図1の装置の±0.45Vと実質的に等
しい特性が得られ、バスを通じてハイレベル/中立レベ
ル/ローレベルの3状態の信号が伝送できる。また中立
レベルでは電位がゼロなので、多数の局をバスに接続し
ても、少数局をバスに接続したのと同様に、各送信局は
バスに信号を出力することができ、バスに接続する局数
を考慮して送信局の送信能力を定める必要がなくなく
る。
【0022】図5は送信局TXから100Ω系バスに送
出される電流の波形図で、信号線L1と信号線L2の間
に直流電圧10Vが印加されている例を示している。図
において、(A)は演算増幅器U1の出力電位VU1
(B)はバスに流れる電流IBU S、(C)は信号線L
1,L2間の電位VL1,L2、(D)は動作確認点CPで
の電位VCPである。演算増幅器U1の出力電位VU1は当
初の50μS程度は中立レベルを表す2.5Vであるが、
その後15μS程度の周期でハイレベル3Vとローレベ
ル2Vを繰り返している。これに対応して、バスに流れ
る電流IBUSは当初の50μS程度は中立レベルを表す
0mAであるが、その後15μS程度の周期でハイレベ
ル10mAとローレベル−10mAを繰り返している。
次に、信号線L1,L2間の電位VL1,L2は当初の50
μS程度は中立レベルを表す10Vであるが、その後1
5μS程度の周期でハイレベル10.5Vとローレベル9.5
Vを繰り返している。また、動作確認点CPでの電位V
CPはほぼ演算増幅器U1の出力電位VU1と同様の動きを
示している。
【0023】図6は送信局TXから100Ω系バスに送
出される電流の波形図で、信号線L1と信号線L2の間
に直流電圧−10Vが印加されている例を示している。
ここでは、演算増幅器U1の出力電位VU1、バスに流れ
る電流IBUSの波形図並びに動作確認点CPでの電位V
CPは図5(A),(B)並びに(D)と同様である。信
号線L1,L2間の電位VL1,L2は印加直流電圧の影響
を受けるので、当初の50μS程度は中立レベルを表す
−10Vであるが、その後15μS程度の周期でハイレ
ベル−9.5Vとローレベル-10.5Vを繰り返している。
【0024】図7は図5に示す100Ω系バスからバス
の終端を取り外して開放状態としたときの波形図であ
る。演算増幅器U1の出力電位VU1は図5(A)と同様
である。しかしバスには直流電流の線路がなく、また交
流電流の線路もない。そこで、バスに流れる電流IBUS
は殆どゼロであり、これに対応して信号線L1,L2間
の電位VL1,L2も第1及び第2電流源の飽和電圧値で与
えられる電圧波形となり、当初の50μS程度は中立レ
ベルを表す10Vであるが、その後15μS程度の周期
でハイレベル11.5Vとローレベル7.5Vを繰り返してい
る。すると、動作確認点CPでの電位VCPは当初の50
μS程度は中立レベルを表す2.5Vであるが、その後1
5μS程度の周期でハイレベル4Vとローレベル1Vを
繰り返している。
【0025】図8は信号線L1,L2間に40kHz程
度の正弦波が印加された場合の波形図である。図におい
て、(A)は演算増幅器U1の出力電位VU1、(D)は
動作確認点CPでの電位VCP、(E)はバスに生ずる電
位VBUSである。ここでは、正弦波はバスに生ずる電位
BUSとして与えられ、±0.5Vの電圧波となっている。
他方、演算増幅器U1の出力電位VU1は2.5Vであり、
バスへの信号送信を停止している。送信器TX内部の動
作確認点CPでの電位VCPは、電位VBUSと同様の±0.5
Vの電圧波となっている。
【0026】即ち、出力回路40に外部電圧が印加され
た場合、動作確認点CPでの電位V CPはバスの電位とほ
ぼ等しくなる。これは第1電流源10から供給される電
流は第2電流源20に全て流れ込み、この電流値は外部
電圧の影響を受けず、従って出力回路40より送信器T
Xの内部には電流が流入しない構造になっていることを
表している。
【0027】図9は信号線L1,L2を直流電圧10V
が印加されたバスに接続したときの過渡応答を示す波形
図で、接続時は1mS経過時である。接続により、信号
線L1,L2間の電位VL1,L2は0Vからバスの直流印
加電圧と等しい10Vに上昇し、これに随伴して動作確
認点CPでの電位VCPも0Vから10Vに上昇する。す
ると、演算増幅器U1ではTXINとの電圧不均衡に応
動して、第1電流源10をオフすると共に、第2電流源
20の電流維持を行うから、信号線L1,L2から接続
されたバスへの電流送出が電流IBUSとして現れ、ここ
では−7mA程度の電流がほぼ2.5mSの間流れる。電
流IBUSにより絶縁用コンデンサCL1が充電され、動
作確認点CPでの電位VCPも10Vから3V近傍まで徐
々に低下する。
【0028】すると、第1電流源10のオフが解除さ
れ、演算増幅器U1によるフィードバック制御が開始さ
れる。演算増幅器U1の出力電位VU1は動作確認点CP
での電位VCPが中立レベルたる2.5Vに回復するように
2.3V程度の電圧で低速で変化するが、このような変化
はコンデンサC12と抵抗R13を通じて第2電流源2
0に送られ、微調整がなされる。尚、第1電流源10が
オフしたときは、抵抗R1を流れる電流がトランジスタ
Q1のベースへ抜けて抵抗R4に流れ、トランジスタQ
2の電流を増加させる働きをする。他方、この抵抗R4
に流れる電流は抵抗R5に流れる電流を減少させる作用
を持つから、両者は打ち消し合って結局第1電流源10
のオフは第2電流源20の電流にあまり影響を与えな
い。
【0029】図10は本発明の第3の実施例を示す回路
図で、図3の回路図と比較すると過電圧保護回路60が
追加されている。過電圧保護回路60は、演算増幅器U
1と動作確認点CPとを接続する帰還抵抗RFBと帰還コ
ンデンサCFBの機能に、過電圧保護機能を付加したもの
である。即ち、動作確認点CPと演算増幅器U1のマイ
ナス端子との間は直列接続された二つの帰還抵抗R3
1,R32により接続され、この帰還抵抗R31,R3
2の接続点と演算増幅器U1の出力端子との間は定電圧
形のリミッタダイオードD31,D32が接続されてい
る。また、演算増幅器U1のマイナス端子と出力端子と
の間は帰還コンデンサC31とリミッタ抵抗R33の並
列回路が接続されている。ここでリミッタ抵抗R33
は、演算増幅器U1の出力電圧を制限する比例形のリミ
ッタ抵抗である。
【0030】このように構成された装置の動作を次に説
明する。演算増幅器U1はプラス端子に入力される1ビ
ット信号TXIN2.5±0.5Vをゲイン1で出力するもの
である。リミッタダイオードD31,D32の制限電圧
としてはシリコンダイオードとしては一般的な±0.6V
程度を使用するとよい。このようにすると、通常動作時
において過電圧保護回路60は送信器TXの動作にほと
んど影響を与えず、過電圧が加わるときのみ保護作用を
する。具体的には、図9に示すような信号線L1,L2
を直流電圧10Vが印加されたバスに接続したとき、動
作確認点CPでの電位VCPが過大となって帰還抵抗RFB
I加わる場合である。このとき、リミッタダイオードD
32が導通して演算増幅器U1の出力電圧VU1が過剰に
遷移するのを防止する。即ち、演算増幅器U1の出力電
圧VU1は通常の使用範囲内に抑制されるので、その後に
おこるレベルの回復を容易にする。
【0031】次に、リミッタ抵抗R33の動作について
説明する。図11は図10の装置においてリミッタ抵抗
R33を除去した装置の動作を説明する波形図で、
(A)は演算増幅器U1の出力電位VU1、(D)は動作
確認点CPでの電位VCPである。時刻T0で信号線L
1,L2が直流電圧10Vの印加されたバスに接続され
る。すると、時刻T0〜T1の間は前述したように第1
電流源10がオフされ、動作確認点CPでの電位VCP
徐々に低下する。そして時刻T1で第1電流源10のオ
フが解除され、演算増幅器U1によるフィードバック制
御が開始される。しかし、時刻T2で動作確認点CPで
の電位VCPは中立レベルたる2.5Vを超過して低下して
オーバーシュート状態となる。そして、時刻T3で最終
的に整定する。
【0032】図12は図10の装置の動作を説明する波
形図で、図11の波形図と比較することでリミッタ抵抗
R33の動作が明確になる。即ち、時刻T0で信号線L
1,L2が直流電圧10Vの印加されたバスに接続され
る。すると、時刻T0〜T1の間は前述したように第1
電流源10がオフされ、動作確認点CPでの電位VCP
徐々に低下する。そして時刻T1で第1電流源10のオ
フが解除され、演算増幅器U1によるフィードバック制
御が開始される。そして、時刻T2で動作確認点CPで
の電位VCPは中立レベルたる2.5Vに整定する。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば演
算増幅器U1により1ビット入力信号TXINに対応す
る電流出力を信号線L1,L2に行っているので、バス
に直流電圧が常駐せず多数の送信局を同一バス上に配置
しても、少数の送信局をバスに配置する場合と同一の送
信局が使用でき、汎用性が高まるという効果がある。
【0034】また図3に示す第2の実施例によれば、出
力回路40と入力回路50にコンデンサを直列に装着し
て送信器内部と外部信号線とを直流的に絶縁しているの
で、直流電圧が印加されたバスに対しても、インピーダ
ンスの管理されていない開放バスに対しても接続するこ
とができるという効果がある。更に、図10に示す第3
の実施例によれば過電圧保護回路60を設けているの
で、バスに対して接続したときバスに対する影響も低減
され、フィールドに設置する際の適応力が増大するとい
う効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す構成ブロック図であ
る。
【図2】図1の装置で取り扱う信号の説明図である。
【図3】本発明の第2の実施例を示す構成ブロック図で
ある。
【図4】演算増幅器U1の出力電圧と各部における電流
値の説明図である。
【図5】送信局TXから100Ω系バスに送出される電
流の波形図である。
【図6】送信局TXから100Ω系バスに送出される電
流の波形図である。
【図7】図5に示す100Ω系バスからバスの終端を取
り外して開放状態としたときの波形図である。
【図8】信号線L1,L2間に40kHz程度の正弦波
が印加された場合の波形図である。
【図9】信号線L1,L2を直流電圧10Vが印加され
たバスに接続したときの過渡応答を示す波形図である。
【図10】本発明の第3の実施例を示す回路図である。
【図11】図10の装置においてリミッタ抵抗R33を
除去した装置の動作を説明する波形図である。
【図12】図10の装置の動作を説明する波形図であ
る。
【図13】従来の電流送出型のバスインターフェイス装
置の構成ブロック図である。
【図14】共通伝送路バスの回路図である。
【符号の説明】
10 第1電流原 20 第2電流源 30 電流値設定部 40 出力回路 50 入力回路 U1 演算増幅器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭51−28713(JP,A) 特開 昭64−16022(JP,A) 特開 平4−181834(JP,A) 特開 平8−125693(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04L 12/40 H04L 25/49

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一対の信号線(L1,L2)に直列1ビッ
    トの信号を、この1ビットの信号のハイレベル、ローレ
    ベル並びに中立レベルの3レベルの電流値により送信す
    るバスインターフェイス装置であって、 直列に接続された第1及び第2の可変電流源(Q1,Q
    2)と、 この第1及び第2の可変電流源の中間接続点と前記信号
    線の一方(L1)と接続すると共に、前記信号線の他方
    (L2)と基準電位とを接続する信号導出手段と、 この一方の信号線に生ずる信号電圧と、外部より指令さ
    れる信号電圧(TXIN)とを入力し、両者が一致する
    ように前記第1及び第2の可変電流源の出力電流を差動
    的に増減させる制御信号を出力する演算増幅器(U1)
    と、を具備することを特徴とするバスインターフェイス
    装置。
  2. 【請求項2】前記中立レベルの電流値は、第1及び第2
    の可変電流源相互で送受する電流値を等しくして、前記
    一対の信号線に流れる電流をゼロとすると共に、一方の
    信号線に生ずる信号電圧もゼロにすることを特徴とする
    請求項1記載のバスインターフェイス装置。
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