JP3175140B2 - バスインターフェイス装置 - Google Patents

バスインターフェイス装置

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JP3175140B2
JP3175140B2 JP31452694A JP31452694A JP3175140B2 JP 3175140 B2 JP3175140 B2 JP 3175140B2 JP 31452694 A JP31452694 A JP 31452694A JP 31452694 A JP31452694 A JP 31452694A JP 3175140 B2 JP3175140 B2 JP 3175140B2
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  • Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はプロセス制御等で広く用
いられている31.25kbps程度の伝送速度を有する共
通伝送路バスに用いて好適なバスインターフェイス装置
に係り、特に直流電流に重畳してパルス電流を送信する
形式のバスの汎用化に関する。
【0002】
【従来の技術】本出願人は、例えば実開昭61−168
734号で二線式バス用の送信機を提案しており、また
実開平5−25855号でもバスインターフェイス装置
を提案しており、プロセス制御等の計装用に標準的に採
用されている。図12は共通伝送路バスの一般的な構造
とバスインターフェイス装置との関係の説明図である。
一対の信号線L1,L2はツイストペアと呼ばれる形式
の共通伝送路バスで、その各終端には各信号線L1,L
2に終端抵抗RTと接地コンデンサC0を一組として二
組設けられいる。そして、一方の終端の接地コンデンサ
C0間が接地され、他方の終端の接地コンデンサC0間
は接地されていない。ここで終端に用いられる素子の定
数は、例えばRTを50Ω、C0を10μFとする。バ
ス用電源PS1は所定の直流電圧VL1,L2でバスに直流
電流を供給する回路であり、例えば20mH程度の出力
インダクタンスZ1が直列に挿入される。
【0003】送受信局STはバスに1ビットのパルス列
信号を出力するもので通信局STはバスに複数配置され
て、バス上の信号の授受をするもので、送信部TXと受
信部RXを有すると共に、動作用の局用電源PS2が付
設されている。送信部TXは、通信局ST内部に別途設
けられる通信フレーム作成部からの直列1ビット信号を
入力し、この直列1ビット信号に対応する電流信号を出
力する。このような共通伝送路バスに対して、バス用電
源PS1の電圧は20V、10Vあるいは0V等の一定
電圧に選定される。このようなバスに接続される送受信
局STは電流型になっており、このバス用電源PS1の
電圧での電流送出が行われる。
【0004】ここで、出力インダクタンスZ1を設けた
のは、直流インピーダンスが直流抵抗分のみで2Ω程度
と低く、周波数の増大に比例してインピーダンスが増大
する為である。すると、直流インピーダンスが低いた
め、バスに直流電流を供給する際に消費電流を少なくで
きる。他方、パルス列信号を伝送するキャリア周波数で
は、送信局STの出力インピーダンスを考慮すると、出
力インダクタンスZ1のインピーダンスは十分高いの
で、パルス信号が円滑に伝送されるのである。
【0005】図13は送信局TXの構成例を示すブロッ
ク図で、実開平5−25855号の実施例を変形したも
のである。図において、電圧制御部LCは直列1ビット
信号TXINを入力し、電流出力部CDにパルス制御信
号を出力するもので、CMOS論理素子を使用するとよ
い。電圧制御部LCの出力するパルス制御信号電圧は、
PS2−を基準とした電源電圧Vcc(例えば5V)に対
してローレベルでは1.9V、ハイレベルでは3.1Vの0.5
Vcc±1.2Vに選定する。電流出力部CDはトランジス
タTrのベース端子に分圧抵抗RB1,RB2で分圧したパ
ルス制御信号を入力し、コレクタ端子とエミッタ端子の
間をオンオフするもので、エミッタ端子はエミッタ抵抗
Eを介して局基準電位PS2−と接続される。する
と、ダイオードブリッジDBを介して信号線L1,L2
には電流出力部CDのオンオフ動作に付随したオンオフ
電流が流れる。即ち、信号線L1,L2にはトランジス
タTrオンでエミッタ抵抗REから定まるオン電流が流
れ、トランジスタTrオフで両者は接続が解除される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ここで問題となるの
は、ダイオードブリッジDBの順電圧降下ΔVDBとトラ
ンジスタTrのベース・エミッタ間電圧降下ΔVBEのも
たらす影響である。信号線L1,L2にはバス用電源P
S1によりバス電位VL1,L2として例えば20Vが印加
されており、ダイオードブリッジDBの順電圧降下ΔV
DB1.4Vが作用して、電流出力部CDのトランジスタT
rのコレクタ・エミッタ間電位VCEとエミッタ抵抗RE
での電圧降下VREとの和であるバイアス電圧VBIASは1
8.6Vとなる。ベース端子に印加される電圧は、パルス
制御信号を分圧抵抗RB1,RB2で分圧した電圧であり、
分圧比を1/2とするとハイレベル電位は1.55Vとなる。
従って、バイアス電圧VBIASが18.6Vであると、ベース
端子に印加されるパルス制御信号電位に比較して十分大
きいから、送信局TXの信号線L1,L2に対する電流
送出が円滑に行える。尚、バイアス電圧の許容最低値V
BIASMINは、次の関係式で表される。 VBIASMIN=VRB2−VRE+VCESAT=1.55−0.6+0.3≒1.25[V] (1) ここで、VRB2は分圧抵抗RB2での電圧降下、VCESAT
トランジスタが正常動作するのに必要な飽和電圧で約0.
3Vになっている。
【0007】しかしながら、バス用電源PS1によるバ
ス電位VL1,L2が低下して、ΔVDB1.4Vとパルス制御信
号の分圧電位は1.55Vを加えた3Vよりも低くなると、
送信局TXの信号線L1,L2に対する電流送出の電位
が当初想定したものよりも低下して支障を生ずるという
課題があった。同様に、バス電位VL1,L2が負電圧の−
20Vの場合にも、ダイオードブリッジDBの作用でト
ランジスタTrのベース・エミッタ電位のバイアス電圧
BIASは+18.6Vとなるから、バス電位VL1,L 2が−3
Vよりも絶対値が小さくなると電流送出に支障を生ず
る。結局バス電位VL1,L2が+3Vから−3Vの範囲で
は、使用不可能となるデッドゾーンが存在している。す
ると、信号線L1,L2の設置されている現場の個別具
体的な状況では、一部データの送受信できない区間が発
生してプラントの操業に支障を生ずる虞れがあった。
【0008】本発明は上記の課題を解決するもので、バ
ス用電源PS1によるバス電位VL1 ,L2が0Vに近い値
でも電流パルス信号の送信が可能なバスインターフェイ
ス装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
る本発明は、バス用電源PS1により所定の直流バス電
圧の印加された一対の信号線L1,L2に直列1ビット
の信号を、この1ビットの信号のハイレベル、ローレベ
ル並びに中立レベルの3レベルの電流値により送信する
バスインターフェイス装置であって、このバスインター
フェイス装置に直流電圧Vccを供給する局用電源PS2
と、この局用電源のプラス側PS2+と入出力端子の一
方が接続され、制御端子に与えられる第1の制御電圧V
Q1により入出力端子の他方に第1の電流IQ1を供給する
第1の可変電流源10と、この局用電源のマイナス側P
S2−と入出力端子の一方が接続され、制御端子に与え
られる第2の制御電圧VQ2により入出力端子の他方から
第2の電流IQ2を吸い込む第2の可変電流源20と、当
該第1の可変電流源の他方の入出力端子にアノード端子
が接続された第1のダイオードD1と、当該第2の可変
電流源の他方の入出力端子にカソード端子が接続された
第2のダイオードD2を有し、この第1のダイオードの
カソード端子と第2のダイオードのアノード端子が共通
に接続されて前記信号線の一方L1とも接続されるダイ
オード出力回路30と、外部より指令される信号電圧T
XINを入力し、この信号電圧がハイレベル、ローレベ
ル並びに中立レベルの3レベルの電圧値に応じて主制御
電圧VLCを出力する入力回路40と、この入力回路から
送られる主制御電圧を入力し、前記第1の制御電圧と第
2の制御電圧を出力して、第1および第2の可変電流源
の出力電流を差動的に増減させる電流設定部50とを具
備することを特徴としている。
【0010】
【作用】第1及び第2の電流源はダイオード出力回路を
介して直列に接続されており、両者の出力電流の非平衡
電流がダイオード出力回路を介して一対の信号線L1,
L2に出力される。入力回路は1ビット信号を入力し、
電流設定部に主制御電圧を送る。すると電流設定部で
は、この主制御電圧に応じた非平衡電流が一対の信号線
に出力されるように、第1及び第2の電流源の出力電流
を差動的に増減させる信号を供給する。バス用電源は一
対の信号線L1,L2にバス電圧を与えるが、何らかの
原因で0V近くまで低下する場合でも、バイアス電圧に
起因して電流出力に不都合が生じた側の第1又は第2の
電流源と信号線との間をダイオード出力回路が遮断して
出力パルス電流信号には影響を及ぼさない。ここで、ダ
イオード出力回路は信号線上の電位の絶対値が高い場合
には、ダイオードスイッチとしての作用により二つの電
流源のうち一方を選択して電流パルス送信を行い、また
0V近くまで低下する場合でも、第1及び第2の電流源
が差動的に動作することで電流パルス送信が可能にな
る。
【0011】
【実施例】図1は本発明の一実施例を示すバスインター
フェイス装置の構成ブロック図である。尚、図1におい
て前記図12と同一作用をするものには同一符合を付し
て説明を省略する。図において、第1電流源10はPN
PトランジスタQ1のエミッタ端子に接続された抵抗R
1に電流IQ1を流すもので、ベース端子には直流電源電
圧−Vccを電流設定部30で分圧した制御電圧VQ1が印
加されている。この抵抗R1の一端は局用電源PS2の
プラス側PS2+と接続されている。第2電流源20は
NPNトランジスタQ2のエミッタ端子に接続された抵
抗R2に電流IQ2を流すもので、ベース端子には直流電
源電圧−Vccを電流設定部30で分圧した制御電圧VQ2
が印加されている。この抵抗R2の一端は局用電源PS
2のマイナス側PS2−と接続されている。また、局用
電源PS2のプラス側PS2+は信号線L2と接続され
いる。ここでは、バス用電源PS1の基準電位を信号線
L2に選定しているので、PS2+が基準電位となり、
PS2−が直流電源電圧−Vccになっている。
【0012】ダイオード出力回路30は、PNPトラン
ジスタQ1のコレクタ端子にアノード端子が接続された
ダイオードD1と、NPNトランジスタQ2のコレクタ
端子にカソード端子が接続されたダイオードD2とを有
するもので、このダイオードD1のカソード端子がダイ
オードD2のアノード端子に接続されると共に、信号線
L1とも接続されている。そして、第1電流源10から
供給される電流IQ1と第2電流源20の吸い込む電流I
Q2が、ダイオードD1,D2のオンオフ状態に応じて信
号線L1への出力電流Ioutとして流れる。
【0013】入力回路40は外部から入力された1ビッ
ト信号TXINを抵抗Rinを介してバッファU1のプラ
ス端子に入力すると共に、分圧抵抗R10,R11を用
いて基準電位PS2+と直流電源電圧−Vcc(PS2
−)を分圧し、動作電位をバス用電源PS1の出力電圧
の半分である−Vcc/2にしている。すると、バッファ
U1の出力する主制御電圧VLCの動作電圧が中立レベル
に対して対称的になる。
【0014】電流値設定部50は、入力回路40と第1
及び第2の電流源との間に設けられたもので、トランジ
スタQ1のエミッタ端子とトランジスタQ2のエミッタ
端子との間を接続する抵抗R3,R5,R6及びR4が
この順序で直列に接続される。そして、抵抗R3とR5
の接続点の電位は制御電圧VQ1として、トランジスタQ
1のベース端子に送られる。また抵抗R6とR4の接続
点の電位は制御電圧V Q2として、トランジスタQ2のベ
ース端子に送られる。更に、抵抗R5とR6の接続点に
は、バッファU1から主制御電圧VLCが送られる。
【0015】図2は図1の装置で取り扱う信号の説明図
で、局用電源PS2のマイナス側PS2−を基準として
電圧を表している。1ビット信号TXINには、ハイレ
ベル、中立レベル並びにローレベルの3種類があり、例
えばCMOS論理素子であればハイレベルが5V、中立
レベルがオフ状態でローレベルが0Vで表わされる。す
ると、定常状態ではバッファU1の出力する主制御電圧
LCはそれぞれ3.1/2.5/1.9Vとなる。 これに対応し
て、電流設定部30の制御電圧VQ1はそれぞれVP S2
0.95/VPS2−1.25/VPS2−1.55Vとなり、制御電圧VQ2
はそれぞれ1.55/1.25/0.95Vとなる。ここで、VPS2
局用電源PS2のマイナス側PS2−を基準としたとき
のプラス側PS2+の電位である。そこで、第1電流源
Q1の供給する電流IQ1はそれぞれ5/10/15m
A、第2電流源Q2に流れる電流IQ2はそれぞれ15/
10/5mAとなる。
【0016】図3は、信号線電位VLineと第1及び第2
の電流源Q1,Q2の動作の関係を説明する図で、
(A)は回路図、(B)は動作図である。ここでは、図
1の第1電流源Q1と第2電流源Q2はダイオードD
1,D2を介して直列に接続されている部分を抜き出し
ている。ダイオードD1,D2の共通接続点と接続され
た信号線の電位VLineは、第2電流源Q2のコモン側を
基準電位として表したものである。信号線電位VLine
高いときHは、第1電流源Q1は停止し、第2電流源Q
2により電流パルス送信の機能が発揮される。他方、信
号線電位VLineが低いときLは、第2電流源Q2は停止
し、第1電流源Q1により電流パルス送信の機能が発揮
される。そして、信号線電位VLineが中間的な遷移的電
位のときMは、第1電流源Q1と第2電流源Q2との差
動的動作により電流パルス送信の機能が発揮される。
【0017】図4は信号線電位VL1,L2とダイオード出
力回路の動作の関係を説明する図で、第1欄には信号線
L1,L2間の電位VL1,L2、第2欄にはダイオードD
1、第3欄にはダイオードD2、第4欄には出力電流I
outを表している。まず、信号線電位VL1,L2が20V,10V,
0VのときはダイオードD1はオフ状態となり、ダイオー
ドD2はオン状態となるので、第2電流源20の吸い込
む電流IQ2がダイオードD2に流れる。この電流IQ2
図2の第4欄右側に記載されている値である。そこで、
信号線L1への出力電流IoutはH,Lレベルに応じて
10±5mAとなる。
【0018】次に、信号線電位VL1,L2が-10V,-20Vのと
きはダイオードD1はオン状態となり、ダイオードD2
はオフ状態となるので、第1電流源10の出力する電流
Q1がダイオードD1に流れる。この電流IQ1は図2の
第4欄左側に記載されている値である。そこで、信号線
L1への出力電流IoutはH,Lレベルに応じて−10
±5mAとなる。
【0019】ところで、信号線電位VL1,L2が-2.5Vのよ
うに、ダイオードD1,D2を同時にオン状態させる遷
移的電位になることがある。この場合には、信号線L1
への出力電流Ioutは次の式で表される。 Iout=IQ1+IQ2 (2) 即ち、信号線L1への出力電流IoutはH,Lレベルに
応じて0±10mAとなる。従来例では、信号線電位V
L1,L2が−3〜+3Vの範囲でデッドソーンが存在して
いたが、ここではいずれの範囲でも出力電流Ioutが送
出できるという効果がある。
【0020】図5は本発明の第2の実施例を示す構成図
である。ここでは図1の回路に帰還回路60を付設し
て、ダイオードD1,D2を同時にオン状態させる遷移
的電位でも、信号線L1への出力電流IoutがH,Lレ
ベルに応じて0±5mAとなるようにパルス電流値の波
高値を帰還制御するものである。これにより、ダイオー
ドD1,D2のいずれか一方がオン状態で、他方がオフ
状態の場合のパルス電流値の波高値±5mAと同一にな
り、パルス信号の信号振幅が統一される。
【0021】図において、分圧抵抗R7,R8は一方が
トランジスタQ1のエミッタ端子、他方がトランジスタ
Q2のエミッタ端子と接続されている。ここでは、分圧
抵抗R7,R8の抵抗値を抵抗R1,R2に比較して1
桁程度大きくして帰還回路60を接続した影響が第1及
び第2の電流源に及ばないように配慮している。この分
圧抵抗R7,R8の接続点は帰還コンデンサCFBを介し
て演算増幅器U2のマイナス端子と接続されている。演
算増幅器U2のプラス端子には、入力回路40より1ビ
ット信号TXINが入力抵抗Rinを介して供給される。
演算増幅器U2が出力する主制御電圧VLCは、帰還抵抗
R13によりマイナス端子に帰還されている。
【0022】このように構成された装置の動作を以下説
明する。図6は図1の装置で信号線L1,L2間の電位
L1,L2が10Vの場合の波形図で、(A)は主制御電
圧VLC、(B)はバスに供給する出力電流Iout、
(C)は信号線電位VL1,L2である。時刻T0は48μ
S経過時で、時刻T0前は中立レベル、時刻T0後は
H,Lレベルを交互に約30μS周期で繰り返す波形図
を示している。主制御電圧VLCは中立レベルでは2.5V
になっており、Hレベルでは3V、Lレベルでは2Vと
なっている。そして出力電流Ioutは図4で記載されて
いるように、中立レベルでは10mA、Hレベルでは1
5mA、Lレベルでは5mAとなっている。また、信号
線電位VL1,L2は中立レベルではバス用電源PS1によ
る電位10Vになっている。しかし、Hレベルでは出力
電流Ioutと線路の特性インピーダンスZACによる電圧
変動を受けて9.75Vとなり、Lレベルでは10.25Vにな
る。ここで、出力電流Ioutの増大が信号線電位VL1,L2
の低下をもたらしているのは、送信局TXでは基準電位
をPS2−に採っているのに対して、信号線電位V
L1,L2では基準電位を信号線L2、即ち局用電源のプラ
ス側PS2+に採っているから、符合が逆転するためで
ある。
【0023】図7は図1の装置で信号線L1,L2間の
電位VL1,L2が−10Vの場合の波形図である。図6と
比較すると、主制御電圧VLCは同一であり、出力電流I
outは図4で記載されているように、中立レベルでは−
10mA、Hレベルでは−5mA、Lレベルでは−15
mAとなっている。また、信号線電位VL1,L2は中立レ
ベルではバス用電源PS1による電位−10Vとなり、
Hレベルでは−10.25Vとなり、Lレベルでは−9.75V
になる。
【0024】図8は図1の装置で信号線L1,L2間の
電位VL1,L2が0Vの場合の波形図で、図6と比較する
と、主制御電圧VLCと出力電流Ioutは同一である。ま
た、信号線電位VL1,L2は中立レベルでは電位0Vだか
ら、Hレベルでは−0.25Vとなり、Lレベルでは+0.25
Vになる。
【0025】これに対して、遷移的電位の場合には少し
事情が異なる。図9は図1の装置で信号線L1,L2間
の電位VL1,L2が−2.5Vの場合の波形図で、(A)〜
(C)は図6と同様である。主制御電圧VLCは中立レベ
ルでは2.5Vになっており、Hレベルでは3V、Lレベ
ルでは2Vとなっている。そして出力電流Ioutは図4
で記載されているように、中立レベルでは0mA、Hレ
ベルでは10mA、Lレベルでは−10mAとなってい
る。また、信号線電位VL1,L2は中立レベルではバス用
電源PS1による電位−2.5Vになっている。しかし、
Hレベルでは−3.0Vとなり、Lレベルでは−2.0Vにな
る。
【0026】今度は、第2実施例たる図5の装置の場合
を説明する。図10は図5の装置で信号線L1,L2間
の電位VL1,L2が10Vの場合の波形図で、(A)は主
制御電圧VLC、(B)はバスに供給する出力電流Iou
t、(C)は信号線電位VL1,L2である。ここでは帰還ル
ープを組んでいる関係で、演算増幅器U1の出力する主
制御電圧VLCは中立レベルでは2.5Vになっており、H
レベルでは3.5V、Lレベルでは1.5Vと、少し図1の装
置とは相違している。そして出力電流Ioutは、中立レ
ベルでは5mA、Hレベルでは10mA、Lレベルでは
0mAとなっている。また、信号線電位VL1,L2は中立
レベルではバス用電源PS1による電位10Vで、Hレ
ベルでは9.75Vとなり、Lレベルでは10.25Vになる。
【0027】次に、遷移的電位の場合を説明する。図1
1は図5の装置で信号線L1,L2間の電位VL1,L2が−
2.5Vの場合の波形図で、(A)〜(C)は図10と同
様である。主制御電圧VLCは中立レベルでは2.5Vにな
っており、Hレベルでは3.3V、Lレベルでは1.7Vとな
っている。そして出力電流Ioutは中立レベルでは0m
Aとなる点で図9と同様になるが、Hレベルでは6m
A、Lレベルでは−6mAと図10の場合に近いパルス
波高値となっている。また、信号線電位VL1,L2は中立
レベルではバス用電源PS1による電位−2.5Vになっ
ている。しかし、Hレベルでは−2.3Vとなり、Lレベ
ルでは−2.7Vになる。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば信
号線L1,L2にパルス電流を供給する送信局におい
て、ダイオード出力回路を介して第1の電流源と第2の
電流源から電流を供給するようにしたので、従来装置に
存在したデッドゾーンが無くなって、全てのバス用電源
電圧PS1に対してパルス電流の送信が行えるという効
果がある。
【0029】また、第2実施例のように、ダイオード出
力回路から出力されるパルス電流量を帰還する回路を設
けると、ダイオードD1,D2の双方がオン状態となる
遷移的電位の場合にも、ダイオードD1,D2の一方の
みがオン状態となる通常の場合と同様のパルス電流振幅
となり、信号送出の統一がとれるという効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す構成ブロック図であ
る。
【図2】図1の装置で取り扱う信号の説明図である。
【図3】信号線電位と第1及び第2の電流源の動作の関
係を説明する図である。
【図4】信号線電位VL1,L2とダイオード出力回路の動
作の関係を説明する図である。
【図5】本発明の第2の実施例を示す構成図である。
【図6】図1の装置で信号線電位VL1,L2が10Vの場
合の波形図である。
【図7】図1の装置で信号線電位VL1,L2が−10Vの
場合の波形図である。
【図8】図1の装置で信号線電位VL1,L2が0Vの場合
の波形図である。
【図9】図1の装置で信号線電位VL1,L2が−2.5Vの場
合の波形図である。
【図10】図5の装置で信号線電位VL1,L2が10Vの
場合の波形図である。
【図11】図5の装置で信号線電位VL1,L2が−2.5Vの
場合の波形図である。
【図12】共通伝送路バスの一般的な構造とバスインタ
ーフェイス装置との関係の説明図である。
【図13】従来の送信局TXの構成例を示すブロック図
である。
【符号の説明】
10 第1電流源 20 第2電流源 30 ダイオード出力回路 40 入力回路 50 電流設定部 60 帰還回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭54−32009(JP,A) 特開 平4−181834(JP,A) 特開 昭51−28713(JP,A) 特開 平5−292101(JP,A) 特開 平6−133366(JP,A) 特公 昭43−14723(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04L 12/28 H04L 25/02

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】バス用電源(PS1)により所定の直流バ
    ス電圧の印加された一対の信号線(L1,L2)に直列
    1ビットの信号を、この1ビットの信号のハイレベル、
    ローレベル並びに中立レベルの3レベルの電流値により
    送信するバスインターフェイス装置であって、 このバスインターフェイス装置に直流電圧(Vcc)を供
    給する局用電源(PS2)と、 この局用電源のプラス側(PS2+)と入出力端子の一
    方が接続され、制御端子に与えられる第1の制御電圧
    (VQ1)により入出力端子の他方に第1の電流(IQ1
    を供給する第1の可変電流源(10)と、 この局用電源のマイナス側(PS2−)と入出力端子の
    一方が接続され、制御端子に与えられる第2の制御電圧
    (VQ2)により入出力端子の他方から第2の電流
    (IQ2)を吸い込む第2の可変電流源(20)と、 当該第1の可変電流源の他方の入出力端子にアノード端
    子が接続された第1のダイオード(D1)と、当該第2
    の可変電流源の他方の入出力端子にカソード端子が接続
    された第2のダイオード(D2)を有し、この第1のダ
    イオードのカソード端子と第2のダイオードのアノード
    端子が共通に接続されて前記信号線の一方(L1)とも
    接続されるダイオード出力回路(30)と、 外部より指令される信号電圧(TXIN)を入力し、こ
    の信号電圧がハイレベル、ローレベル並びに中立レベル
    の3レベルの電圧値に応じて主制御電圧(VLC)を出力す
    る入力回路(40)と、 この入力回路から送られる主制御電圧を入力し、前記第
    1の制御電圧と第2の制御電圧を出力して、第1および
    第2の可変電流源の出力電流を差動的に増減させる電流
    設定部(50)と、 を具備することを特徴とするバスインターフェイス装
    置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の局用電源(PS2)、第1
    の可変電流源(10)、第2の可変電流源(20)、ダ
    イオード出力回路(30)並びに入力回路(40)を有
    すると共に、 この入力回路から送られる主制御電圧を入力し、当該第
    1および第2の可変電流源の出力電流を加算して入力
    し、当該加算された出力電流を制御する第3の制御電圧
    を出力する出力電流制御部(60)と、 この出力電流制御部から送られる第3の制御電圧を入力
    し、前記第1の制御電圧と第2の制御電圧を出力して、
    第1および第2の可変電流源の出力電流を差動的に増減
    させる電流設定部(70)と、 を具備することを特徴とするバスインターフェイス装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101510859B (zh) * 2009-03-20 2011-08-10 贵州航天电器股份有限公司 一种可进行总线切换的耦合器

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