JP3175903B2 - 二線式の信号伝送装置 - Google Patents

二線式の信号伝送装置

Info

Publication number
JP3175903B2
JP3175903B2 JP01147795A JP1147795A JP3175903B2 JP 3175903 B2 JP3175903 B2 JP 3175903B2 JP 01147795 A JP01147795 A JP 01147795A JP 1147795 A JP1147795 A JP 1147795A JP 3175903 B2 JP3175903 B2 JP 3175903B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voltage
current
signal
bus
output
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP01147795A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH08204738A (ja
Inventor
忠 畔上
俊介 林
均 安井
賢治 山口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yokogawa Electric Corp
Original Assignee
Yokogawa Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yokogawa Electric Corp filed Critical Yokogawa Electric Corp
Priority to JP01147795A priority Critical patent/JP3175903B2/ja
Publication of JPH08204738A publication Critical patent/JPH08204738A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3175903B2 publication Critical patent/JP3175903B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Small-Scale Networks (AREA)
  • Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はプロセス制御等で広く用
いられている31.25kbps程度のキャリア周波数を有
する共通伝送路バスに用いて好適な二線式の信号伝送装
置に係り、特にバスとの直流インピーダンスを低く保持
しつつパルス信号のキャリア周波数帯域では高いインピ
ーダンスを有する状態で接続する機器の小型化に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図8は共通伝送路バスのシステム構成の
説明図である。一対の信号線L1,L2はツイストペア
と呼ばれる形式の共通伝送路バスで、その各終端には各
信号線L1,L2に終端抵抗RTと接地コンデンサC0
を一組として二組設けられいる。そして、一方の終端の
接地コンデンサC0間が接地され、他方の終端の接地コ
ンデンサC0間は接地されていない。ここで終端に用い
られる素子の定数は、例えばRTを50Ω、C0を10
μFとする。
【0003】通信局STはバスに複数配置されて、バス
上の信号の授受をするもので、送信部TXと受信部RX
を有している。直流インピーダンスZDCは、通信局ST
の送信局に付設されたもので、信号線L1,L2との直
流インピーダンス成分を表している。ここで送信局TX
は、通信局ST内部に別途設けられる通信フレーム作成
部からの直列1ビット信号を入力し、この直列1ビット
信号に対応する電流信号を出力するもので、例えば本出
願人の提案にかかる特願平6−263811号明細書に
開示された省電流型のバスインターフェイス装置を用い
ると、Hレベルは9mA、Lレベルは−9mA、非送出
時の中立レベルは0mAとなる。
【0004】フィールド機器FDは、圧力計や流量計等
の計装用センサで、信号線L1,L2を流れる直流電流
を動力に用いる電子回路を有しており、また測定値等を
信号線L1,L2を介して通信局STに伝送している。
ここでは、電子回路がバス用電源PSにとっては直流負
荷DCLとして作用する。また、バス用電源PSと同様
に周波数依存性インピーダンスZACが接続されている。
【0005】バス用電源PSはバスに所定電圧の直流電
流を供給する回路であり、周波数依存性インピーダンス
ACを介して信号線L1,L2と接続される。ここで周
波数依存性インピーダンスZACは、直流域では低インピ
ーダンスでバス用電源PSの信号線L1,L2に対する
電流供給を円滑に行うと共に、信号線L1,L2に流れ
る信号の周波数領域では高インピーダンスでバス用電源
PSを信号線L1,L2に接続する影響を低減するもの
で、例えば20mH程度の出力インダクタンスLが直列
に挿入される。
【0006】図9は、バス用電源PSの構成ブロック図
である。基準電圧発生部Vrefは、バス用電源PSから
電力の供給を受けて、所定の基準電圧を出力する。制御
電圧発生部U2は、電圧バッファU11の出力電圧をプ
ラス端子に入力し、基準電圧Vrefをマイナス端子に入
力して、両者が一致するような制御信号を電圧バッファ
U1の入力端子に送る。電圧バッファU11は、制御電
圧発生部U2から送られる制御電圧により、バス用電源
PSの電力を所定の出力電圧で、出力インダクタンスL
を介して信号線L1,L2に供給する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、周波数依存性
インピーダンスZACに用いられる出力インダクタンスL
は比較的大型である。即ち、直流として20V、50m
Aを伝送すると共に、30kHzの信号に対して高イン
ピーダンスとするため、直流により鉄芯が磁気飽和する
のを防止する必要上、E140程度の重く大きいものを
使用しているが、近年の電子回路の高度集積化に伴い、
インダクタンスが機器の小型化の障害になるという課題
があった。また、インダクタンスとして用いられるチョ
ークコイルの巻数は数百ターンになるが、これに付随し
て寄生容量が生じて交流でのインピーダンスが低下した
り、隣接する他のインダクタンスと漏洩磁束結合を生じ
て漏話を生じるという課題があった。更に、重大な欠点
として直流負荷応答が振動的になりやすい性質を持って
いて、バス上の機器に長時間の状態整定待ちを強いると
いう課題があった。
【0008】本発明は上記課題を解決したもので、磁性
部品であるチョークコイルと同様の周波数依存性インピ
ーダンスZAC機能を有する小型の二線式の信号伝送装置
を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
る本発明は、一方の信号線に接続された終端抵抗RT1
とコンデンサC0とを介して他方の信号線と接続される
当該一対の信号線L1,L2と、この一対の信号線の間
に所定電圧VBUSの直流電流を供給するバス用電源PS
と、この一対の信号線に接続されて、所定周期の信号を
送信する送信局STとを備える二線式の信号伝送装置で
あって、次の構成としたものである。
【0010】即ち、前記バス用電源は、所定の直流電圧
を供給する直流電圧供給部10と、この直流電圧供給部
から供給される直流電圧を用いて前記一対の信号線に直
流電流を出力すると共に、この出力電流の値は制御入力
電圧により制御される電圧バッファU11と、この電圧
バッファの出力電流に応じる出力電圧を発生する出力電
流検出部R12と、この出力電流検出部の出力電圧を、
前記信号の周期に比較して大きく定められた時定数の時
定数回路で遅延させる時定数回路DLYとを備え、この
時定数回路で遅延された前記出力電圧と基準電圧Vref
とを比較して、誤差電圧を小さくする制御入力電圧を前
記電圧バッファに送ることを特徴としている。
【0011】
【作用】バス用電源は一対の信号線L1,L2にバス電
圧を与えるが、ここでは制御入力電圧により出力電流が
制御される電圧バッファを用いている。出力電流検出部
は、電圧バッファの出力電流に対応する電圧信号を出力
し、時定数回路に送る。電圧バッファに送る制御入力電
圧は時定数回路により帰還量の調整を受けて、基準電圧
との差異が小さくなるように制御入力電圧が定められ
る。時定数回路は周波数依存性を有するので、キャリア
周波数等の高周波数帯域に対しては帰還が強く作用し
て、定電流源としての性格を強し、低周波数帯域に対し
ては帰還が弱く作用して、電圧バッファとしての性格を
強くする。これにより、電圧バッファと時定数回路を含
む帰還回路は、周波数依存性インピーダンスZACの働き
をする。
【0012】
【実施例】図1は本発明の一実施例を示す二線式の信号
伝送装置の構成ブロック図である。尚、図1において前
記図8と同一作用をするものには同一符号を付して説明
を省略する。図において、直流電圧供給部10は、パワ
ートランスPTの一次巻線側AC1,AC2に商用の交
流電源を接続し、二次巻線に誘起された電流をダイオー
ドD1,D2により整流し、平滑コンデンサC1により
直流化する。この一次巻線と二次巻線との巻線比は、交
流電源の電圧とバス電圧との比を考慮して定める。
【0013】基準電圧発生部20は、直流電圧供給部1
0の平滑コンデンサC1と並列に接続された抵抗R1と
定電圧素子RD1を有する。ここで、定電圧素子RD1
にはゼナーダイオード等を用い、端子eには基準電位V
refが出力される。時定数回路DLYは、基準電圧発生
部20の定電圧素子側端子eに一端が接続された時定数
抵抗R11と、この時定数抵抗の他端に一端が接続され
た帰還コンデンサC11を有し、このCRの時定数(R1
1・C11)-1はキャリア信号の周期(約30μS)に比較
して大きく定める。
【0014】電圧電流変換器VICは、電圧バッファU
11と電流検出抵抗R12とよりなり、時定数抵抗R1
1の他端aに生ずる電位Vaを制御入力として、電流検
出抵抗R12を介して信号線L1に直流電流IDCを供給
する。ここでは、電圧バッファU11により端子aの制
御電位Vaを受けて、電流検出抵抗R12に送ってい
る。そして電圧バッファU11の動作用電源としては、
直流電圧供給部10の平滑コンデンサC1に蓄えられた
電圧を用いている。同時に、電流検出抵抗R12の信号
線側bの電位Vbを帰還コンデンサC11の他端に帰還
する線路を有するが、この端子a,b間の電位差ΔVab
はバスへの供給電流IDCを反映したものである。 ΔVab=R12・IDC (1)
【0015】リミット回路LIMは、電圧電流変換器V
ICの端子a,b間の電位差ΔVabを制限するものであ
る。若し、バスにフィールド機器FDを接続する場合、
接続に起因して過渡的にバス電圧VBUSが低下すること
があるが、若しフィールド機器FDのリセット電圧より
も低下してしまうと各フィールド機器FDはリセット動
作を行って送受信が停止してしまうという虞がある。そ
こで、バス電圧VBUSの下限電位をリセット電圧よりも
高くする機能を持つと良い。また逆に、バスからフィー
ルド機器FDを取り外す場合、離脱に起因して過渡的に
バス電圧VBUSが上昇することがあるが、若しフィール
ド機器FDの上限電圧を超えてしまうと過電圧により破
損してしまうという虞がある。そこで、バス電圧VBUS
の上限電位を制限する機能も持たせるとよい。リミット
回路LIMに、例えばダイオードの順方向降下電圧を利
用すると、0.6Vとなる。例えば電流検出抵抗R12の
抵抗値を12Ωとすると、リミット回路LIMが0.6V
に制限したことによる上限電流値は50mAとなる。
【0016】このように構成された装置の動作を次に説
明する。まず、定常状態では端子eの基準電位Vrefに
対応する供給電流IDCが電流検出抵抗R12を介して信
号線L1に供給されている。この供給電流IDCに対応す
る電圧信号が電圧電流変換器VICの端子a,b間の電
位差ΔVabとして帰還コンデンサC11に帰還される。
そして、帰還コンデンサC11に蓄電されている電荷電
位は基準電位Vrefを反映するものとなり、端子aの電
位Vaはそのまま維持される。
【0017】次に、バスにフィールド機器FDが新規に
接続された等の事情により、電流検出抵抗R12を流れ
る供給電流IDCがIDC+ΔIDCに増大したと仮定する。
すると、端子bの電位Vbは供給電流の増加分だけ低下
してVb−ΔVbとなる。すると、帰還コンデンサC11
に蓄電されている電荷量は、電位Vbの低下により印加
される電位差が実質的に増大するが、抵抗R11を介し
て基準電圧発生部20より帰還コンデンサC11に給電
されるので応答が間に合わず、当初は端子aの電位Va
がVa−ΔVbだけ低下する。そこで、電圧電流変換器
VICの供給電流も減少して従前の供給電流IDCに戻
る。しかし、端子eと端子aの電位には非平衡電圧差が
生じているので、抵抗R11を介して基準電圧発生部2
0より帰還コンデンサC11に徐々に給電されるから、
端子aの電位Va−ΔVbも徐々に増大して新たな供給
電流IDC+ΔIDCに平衡する電圧値になる。
【0018】次に、バスに流れるパルス電流の影響につ
いて述べる。パルス電流は、前述したようにH,Lレベ
ルの繰り返し信号であって、H,Lレベルの電流値の平
均をゼロmAに選定してある。そこで、例えばバスにH
レベルの信号が流れている時点について考えると、電流
検出抵抗R12を流れる供給電流IDCもIDC+ΔIDC
増大したと仮定する。すると、端子bの電位Vbは供給
電流の増加分だけ低下してVb−ΔVbとなる。すると、
帰還コンデンサC11に蓄電されている電荷量は、電位
Vbの低下により印加される電位差が実質的に増大する
が、抵抗R11を介して基準電圧発生部20より帰還コ
ンデンサC11に給電されるので応答が間に合わず、端
子aの電位VaがVa−ΔVbだけ低下する。そこで、
電圧電流変換器VICの供給電流も減少して従前の供給
電流IDCに戻る。そして、次の半周期後にはLレベルに
なるので、上述の事情は逆になるから、結局電流検出抵
抗R12を流れる供給電流IDCもパルス電流の有無にか
かわらず一定に保持される。また、信号線L2から帰還
コンデンサC11に給電されることもないから、パルス
電流を送信する局からみて、バス用電源PSの存在は実
質的に影響を受けないことになる。
【0019】図2は図1に開示されたバス用電源PSの
構成ブロック図である。尚、図2において、前記図9と
同一作用をするものには同一符合を付して説明を省略す
る。図では、電圧バッファU11の出力電圧を制御電圧
発生部U2に帰還するのに際して、出力電流検出部(I
/V変換器)、リミット回路LIM並びに時定数回路D
LYを挿入している。これにより、バス用電源PSの出
力電流を検出して、電圧バッファU11の制御電圧を制
御することで信号線L1,L2に一定電流を供給してい
る。ここで、時定数回路DLYが周波数特性を持つた
め、キャリア周波数等の高周波数帯域に対しては帰還が
強く作用して、定電流源としての性格が強くなる。これ
に対して低周波数帯域に対しては帰還が弱く作用して、
電圧バッファとしての性格が強くなる。また、リミット
回路LIMが存在するため、過度の変動に対しては帰還
量を制限して、出力電流の荒れを防止している。
【0020】図3は図1の装置の動作を説明する波形図
で、(A)は信号線L1,L2間の電位差VL1,L2(=
BUS)、(B)はバス用電源PSの供給するバス電流
DC、(C)は通信局STに流れる電流ISTである。こ
こでは、通信局STが全振幅15mAで約6kHzの交
流信号を信号線に流すと共に、直流電流として12mA
程度を消費している。時刻T0(1mS)で信号線L
1,L2間に別の局ST、若しくはフィールド機器FD
が接続され、時刻T1(3mS)で平衡状態に到達す
る。接続された機器の直流消費電流は40mAである。
尚、ここで交流信号を6kHzとしたのは、キャリア周
波数である32kHzで表すと交流波形が図面の時間軸
との関係で見にくくなるので、周波数を低くして描いた
ものである。
【0021】まず、通信局ST単独状態の時刻T0以前
では、信号線L1,L2間の電位差VL1,L2は20V
で、通信局STによる6kHzの交流信号が全振幅1V
として重畳している。この時バス電流IDCは12mAで
ある。バス用電源PSに設けられた時定数回路DLYと
電圧電流変換器VICの作用で、通信局STの出力する
交流信号の影響は低減されている。そして、別の機器が
接続されると、時刻T2以降の平衡状態では、信号線L
1,L2間の電位差VL1,L2は18.5Vに低下する。他
方、バス電流IDCは52mAに増加して、接続された機
器の電力需要をまかなう。通信局STに流れる電流IST
には、バス電流IDCと通信局STの出力する交流信号と
が重畳している。また、時刻T0から時刻T1までは、
各信号ともに遷移状態にある。
【0022】図4は、信号線L1,L2に接続されるフ
ィールド機器FDが容量性負荷の場合の説明図である。
フィールド機器FDの負荷容量C0(例えば10μF)
が信号線L1,L2に接続されるため、接続時に一時的
に突入電流が流れる。この突入電流は結果としてバス用
電源PSより供給されるが、その際の過渡応答が問題と
なる。
【0023】図5は信号線L1,L2との接続にチョー
クコイルを挿入した従来のDC−DCコンバータをバス
用電源PSとして用い、容量性フィールド機器FDを接
続した場合の過渡応答波形図で、(A)は信号線L1,
L2間の電位差VL1,L2(=VBUS)、(B)はバス用電
源PSの供給するバス電流IDCである。チョークコイル
LとコンデンサC0の共振回路が形成され、その振動周
波数はfc=(2πL・C0)-1である。容量性フィールド
機器FDを接続した時刻T0から4mSを経過しても過
渡振動に充分な減衰は生じていない。そこで、信号線L
1,L2間の電位差VL1,L2に定格直流電圧を超えた過
大な電圧が発生し、接続されている他の局STやフィー
ルド機器FDを損壊する虞が生ずる。また過渡振動が充
分に減衰するまでの間、局STは信号線L1,L2を介
してパルス信号を送信することができないという課題を
生ずる。
【0024】図6は図4の二線式のパルス信号伝送装置
で、容量性フィールド機器FDを接続した場合の過渡応
答波形図で、(A)は信号線L1,L2間の電位差V
L1,L2(=VBUS)、(B)はバス用電源PSの供給する
バス電流IDCである。時刻T0で容量性フィールド機器
FDが接続され、時刻T1でバス電流IDCがリミット回
路LIMの上限電流値に到達するので、時刻T2に至ま
での間バス電流IDCが50mAに制限される。それと同
時に、図3に示したように、時定数回路DLYと電圧電
流変換器VICの作用で、容量性フィールド機器FDを
接続した時刻T0から2mS程度後には供給電流を増加
させて接続された容量性フィールド機器FDの必要とす
る消費電流を賄う。そこで、時刻T0から2mS程度経
過した時刻T3では、バス電流IDCが定常値に到達し、
その後時刻T4で信号線L1,L2間の電位差VL1,L2
も定常値に到達する。このようにして、容量性フィール
ド機器FDの接続時にも迅速な減衰波形が得られ、局S
Tからの送信が早期に可能になるという効果がある。
【0025】図7は図1のバス用電源の具体的な回路の
一例を示す回路図である。直流電圧供給部10からの直
流電流は主電流バス11と帰還パス12を用いて供給さ
れる。電圧電流変換器VICは、トランジスタQ11に
より図1の電圧バッファU11の役割を担当させてい
る。ここでは、トランジスタQ11のコレクタ端子を主
電流バス11と接続し、エミッタ端子を電流検出抵抗R
12と接続し、しかして直流電圧供給部10からの直流
電流を電流検出抵抗R12に流している。ベース端子は
端子a、即ち抵抗R11と帰還コンデンサC11との接
続点と接続され、コレクタ端子からエミッタ端子に流れ
る電流を制御している。電流検出抵抗R12は逆電圧保
護ダイオードD3を介して信号線L1と接続されてい
る。
【0026】リミット回路LIMは、トランジスタQ1
2を有するもので、トランジスタQ12のコレクタ端子
を端子a、即ち抵抗R11と帰還コンデンサC11との
接続点と接続し、エミッタ端子を端子bと接続してい
る。ベース端子は、抵抗R14を介して主電流バス11
と接続され、抵抗R13を介してトランジスタQ11の
エミッタ端子と接続されている。そして、供給電流IDC
による電流検出抵抗R12の両端電位差がトランジスタ
Q12をオンさせる値に到達すると、トランジスタQ1
2のコレクタ電流によりトランジスタQ11のベース電
圧を制限する。このような構成とすると、トランジスタ
も2個ですみ、簡単な構造のバス用電源が得られるとい
う効果がある。
【0027】尚、上記実施例においては信号線L1,L
2が接地コンデンサC0を介して設置されている場合を
示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、コ
ンデンサC0は単に信号線L1,L2をコンデンサ結合
させるもので、接地されていなくても同様の効果を有す
る。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば信
号線L1,L2に直流電流を供給するバス用電源PSに
おいて、直流では低インピーダンスで、信号のキャリア
周波数では高インピーダンスの周波数依存型インピーダ
ンス回路を、従来の磁性部品に代えて電圧バッファU1
1並びに時定数回路DLYを含む帰還回路で構成したの
で、装置が小型化される。またリミット回路をバス用電
源に付設すると、容量性負荷をバスに着脱する場合にも
過渡振動が迅速に減衰して通信が早期に回復するという
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す構成ブロック図であ
る。
【図2】本発明にかかるバス用電源PSの構成ブロック
図である。
【図3】図1の装置の動作を説明する波形図である。
【図4】信号線L1,L2に接続されるフィールド機器
FDが容量性負荷の場合の説明図である。
【図5】従来のDC−DCコンバータをバス用電源PS
として用い、容量性フィールド機器FDを接続した場合
の過渡応答波形図である。
【図6】図4の二線式のパルス信号伝送装置で、容量性
フィールド機器FDを接続した場合の過渡応答波形図で
ある。
【図7】図1のバス用電源の具体的な回路の一例を示す
回路図である。
【図8】共通伝送路バスのシステム構成の説明図であ
る。
【図9】従来のバス用電源PSの構成ブロック図であ
る。
【符号の説明】
L1.L2 信号線 FD フィールド機器 PS バス用電源 ST 送受信局 10 直流電圧供給部 20 基準電圧発生部 DLY 時定数回路 LIM リミット回路 VIC 電圧電流変換器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭57−20055(JP,A) 特開 平6−197457(JP,A) 特開 平8−125672(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04L 12/28 H04L 25/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一方の信号線に接続された終端抵抗(RT
    1)とコンデンサ(C0)とを介して他方の信号線と接
    続される当該一対の信号線(L1,L2)と、この一対
    の信号線の間に所定電圧(VBUS)の直流電流を供給す
    るバス用電源(PS)と、この一対の信号線に接続され
    て所定周期の信号を送信する送信局(ST)とを備える
    二線式の信号伝送装置であって、 前記バス用電源は、所定の直流電圧を供給する直流電圧
    供給部(10)と、 この直流電圧供給部から供給される直流電圧を用いて前
    記一対の信号線に直流電流を出力すると共に、この出力
    電流の値は制御入力電圧により制御される電圧バッファ
    (U11)と、 この電圧バッファの出力電流に応じる出力電圧を発生す
    る出力電流検出部(R12)と、 この出力電流検出部の出力電圧を、前記信号の周期に比
    較して大きく定められた時定数の時定数回路で遅延させ
    る時定数回路(DLY)とを備え、 この時定数回路で遅延された前記出力電圧と基準電圧
    (Vref)とを比較して、誤差電圧を小さくする制御入
    力電圧を前記電圧バッファに送ることを特徴とする二線
    式の信号伝送装置。
  2. 【請求項2】前記出力電流検出部の出力電圧の上限若し
    くは下限の少なくとも一方を制限して、前記時定数回路
    に送るリミット回路(LIM)を付加したことを特徴と
    する請求項1記載の二線式の信号伝送装置。
JP01147795A 1995-01-27 1995-01-27 二線式の信号伝送装置 Expired - Fee Related JP3175903B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP01147795A JP3175903B2 (ja) 1995-01-27 1995-01-27 二線式の信号伝送装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP01147795A JP3175903B2 (ja) 1995-01-27 1995-01-27 二線式の信号伝送装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08204738A JPH08204738A (ja) 1996-08-09
JP3175903B2 true JP3175903B2 (ja) 2001-06-11

Family

ID=11779154

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP01147795A Expired - Fee Related JP3175903B2 (ja) 1995-01-27 1995-01-27 二線式の信号伝送装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3175903B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH08204738A (ja) 1996-08-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6973394B2 (en) Device for remote power feeding a terminal in a telecommunication network, and a concentrator and a repreater including the device
KR101877654B1 (ko) 파워 오버 이더넷 시스템을 위한 검출 및 분류 방안
US4755922A (en) DC to DC converter for ethernet transceiver
EP0777311A2 (en) Combined data and power transmission
US8661273B2 (en) AC disconnect of power over ethernet devices
US4875223A (en) Twisted pair adapter
US9929671B2 (en) Power converter in powered device of power-over-ethernet system and control method thereof
US6519339B1 (en) Method of regulating power transfer across an isolation barrier
KR100821422B1 (ko) 평형 전송 종단 장치 및 그것을 이용한 수신 장치
EP0727900A2 (en) Isolated high impedance, DC current sources for telecommunications applications
JP3175903B2 (ja) 二線式の信号伝送装置
US6408069B1 (en) Compatibility circuit for telephone headset
WO2023207588A1 (zh) 反激电源和充电器
US4731829A (en) Circuit for detecting current variations
JP3175904B2 (ja) バス用直流電源装置
JP3175139B2 (ja) 二線式のパルス信号伝送装置
US5331213A (en) Pulse transmission circuit with undershoot eliminating circuitry
JPS58501610A (ja) 通信ラインのための検出回路
CA2000933C (en) Data communications system
US6370150B1 (en) S0-interface for an ISDN base connection
JP3229134B2 (ja) 2線式通信装置
JP3164139B2 (ja) バスインターフェイス装置
JP3146631B2 (ja) 電話回線電力利用回路
US20050094802A1 (en) Direct access arrangement
JP3146630B2 (ja) 電話回線電力利用回路

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees