JP3175900B2 - 電着塗装アルミニウム用プライマー - Google Patents

電着塗装アルミニウム用プライマー

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JP3175900B2 JP17715894A JP17715894A JP3175900B2 JP 3175900 B2 JP3175900 B2 JP 3175900B2 JP 17715894 A JP17715894 A JP 17715894A JP 17715894 A JP17715894 A JP 17715894A JP 3175900 B2 JP3175900 B2 JP 3175900B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の技術分野】本発明はプライマー組成物および
その製造方法に関する。さらに詳しくは、常温で乾燥
し、電着塗装アルミニウムなどの被着体の表面に強固で
透明な被膜を形成し、これによって該被着体とシリコー
ンゴムとの間に優れた接着性を付与するプライマー組成
物およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】室温硬化性シリコーンゴムの用途の一つ
として、構造物のシーリングがある。被着体と室温硬化
性シリコーンゴムとの接着のために、あらかじめ被着体
を各種のプライマーで処理した後、室温硬化性シリコー
ンゴムを施して接着させる方法はきわめて一般的なもの
であり、広く行われている。従来、建物の外装材とし
て、二次電解着色アルミニウムが、軽量化、着色性、耐
候性などの点で多用されていた。しかし、近年、アクリ
ル系などのつや消し電着塗装が実用化され、電着塗装さ
れたアルミニウムが、建物の外装材として多用されるよ
うになっている。電着塗装は、塗装効率がよく、均一な
塗膜が得られ、静電塗装などに比べコストが安価で、自
動化に対応できるため大量生産に適し、また、二次電解
着色アルミニウムと比較して耐食性がよいなどの数々の
長所を有している。反面、従来から用いられている二次
電解着色アルミニウム、ウレタン樹脂塗装アルミニウム
などと比較して、シリコーンゴムを接着させることがき
わめて難しく、各種のプライマーを用いても十分な接着
力を得ることができなかった。
【0003】これらの各種の電着塗装アルミニウムから
なる被着体表面に良好な接着性を示すプライマーが存在
しなかったために、従来は電着塗装面をナイロンタワシ
などを用いて研磨し、表面を荒らしてからプライマーを
用いて接着力を付与させることがしばしば行われ、その
作業の煩雑さは著しいものであった。したがって、電着
塗装アルミニウムを含め、使用されるすべての被着体に
対して良好な接着性を発揮するプライマーの開発が、強
く要望されていた。
【0004】このような要望を達成するため、水酸基ま
たはアルコキシル基を含有するポリオルガノシロキサ
ン、アミノ基含有シランおよびチタン酸エステルからな
る組成物(特開平2−219885号公報)が提案され
ている。しかしながら、このプライマー組成物は、ウレ
タン樹脂系やフッ素樹脂系などの塗装アルミニウムに対
しては良好な接着性を発揮するが、アクリル樹脂系の電
着塗装アルミニウムなど、被着体によっては、長時間、
水などで浸漬状態にさらされたり、浸漬時に引張拘束応
力が働くような状態に置かれたりすると、界面から剥離
を起こすという問題があった。
【0005】また、有機ケイ素化合物、チタン酸エステ
ル、酸および有機溶媒からなる組成物(特開平4−57
870号公報)が提案されている。しかしながら、この
プライマー組成物は接着安定性に欠け、また、成分とし
て酸を含有するために、被着体によっては表面を腐食さ
せるおそれがあった。
【0006】さきに、本発明者のひとりにより、水酸基
またはアルコキシル基を含有するポリオルガノシロキサ
ン、アミノ基含有アルコキシシラン、メルカプト基含有
アルコキシシランならびに有機チタン化合物および/ま
たは有機ジルコニウム化合物を含有するプライマー組成
物(特開平6−128553号公報)が提案された。こ
の組成物は、塗装金属や二次電解着色アルミニウムをは
じめとする各種の被着体にシリコーンゴムを接着させる
プライマーとして、優れた接着性を示すが、つや消し電
着塗装アルミニウムに対しては、十分な接着性が得られ
ていない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前述のよう
な問題点を解決するためになされたもので、近年、アル
ミニウム系の建築部材の塗装として多用されてきている
アクリル系などの電着塗装面に対して有効なプライマー
組成物およびその製造方法を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の目
的を達成するために鋭意検討を重ねた結果、分子中にケ
イ素原子に結合した水酸基およびフェニル基を有するポ
リオルガノシロキサンに、炭素官能性アミノ基およびケ
イ素官能性アルコキシル基を有する有機ケイ素化合物、
有機チタン化合物および/または有機ジルコニウム化合
物、ならびに有機溶剤を含む組成物を加熱処理して得ら
れるプライマー組成物によって、上記の目的を達成しう
ることを見出して、本発明を完成するに至った。
【0009】すなわち、本発明は、 (A)分子中、ケイ素原子1個に対して、ケイ素原子に
結合したR(Rは1価の置換または非置換の炭化水素基
を表す)が0.9〜1.55個存在し、該R中のフェニ
ル基の割合が20〜80%であり、ケイ素原子に結合し
た水酸基を分子中に少なくとも2個有するポリオルガノ
シロキサン100重量部; (B)炭素原子に結合したアミノ基を分子中に少なくと
も1個、およびケイ素原子に結合したアルコキシル基を
分子中に少なくとも2個有する有機ケイ素化合物0.1
〜100重量部; (C)有機チタン化合物および/または有機ジルコニウ
ム化合物0.1〜100重量部;ならびに (D)有機溶媒10〜5,000重量部を含むプライマ
ーに関する。また本発明は、上記のプライマーを調製す
る際に、全成分含む組成物を40℃以上で加熱処理する
ことを特徴とするプライマーの製造方法に関する。さら
に本発明は、該成分(A)〜(C)のうち任意の2成分
と成分(D)からなる組成物を調製して40℃以上で加
熱処理し、ついで成分(A)〜(C)のうちの残余の成
分を配合することを特徴とする、上記のプライマーの製
造方法に関する。
【0010】本発明に用いられる成分(A)のポリオル
ガノシロキサンは、基本的にR3 SiO1/2 単位、R2
SiO単位、RSiO3/2 単位およびSiO2 単位(式
中、Rは前述のとおり)の1種または2種以上を構成単
位とする、樹脂状ないし液状の反応性ポリオルガノシロ
キサンである。Si原子に対するRの割合、すなわちR
/Si比は、被膜の形成性、接着性および合成のしやす
さから0.7〜1.55であり、1.0〜1.5の範囲
が好ましい。R/Siが0.7未満のものは合成しにく
く、また保存安定性が悪い。さらに、1.0未満のもの
は、後述の加熱処理の際に極度の増粘やゲル化を起こし
やすい。R/Siが1.55を越えると、硬化速度が不
十分であり、得られたプライマーが、被着体によっては
十分な接着性を示さない。
【0011】さらに、成分(A)のポリオルガノシロキ
サンにおいて特徴的なことは、上記R中の20〜80
%、好ましくは30〜70%がフェニル基であることで
あり、このことによって、安定で、電着塗装アルミニウ
ムをはじめとする広範囲の被着体に対して十分な接着性
を示すプライマーが得られ、特に後述の加熱処理による
接着性と安定性の向上効果が大きい。R中のフェニル基
の割合が20%未満では、ケイ素原子に結合した官能基
である水酸基の反応性が大きくて、成分(B)、(C)
を配合した後の保存安定性が十分でなく、また特に後述
の加熱処理を行う場合に、極度の増粘やゲル化を起こし
やすい。一方、フェニル基が80%を越えると、合成し
にくいうえ、プライマーの接着性が低下する。また、該
官能基としてアルコキシル基のみを有するものは、加熱
処理を行っても、被着体が電着塗装アルミニウムに対す
る十分な接着性が得られない。
【0012】なお、成分(A)として、相互に相溶性の
2種以上の樹脂状ポリオルガノシロキサンを混合して用
いることができる。この場合、上記のR/Si比および
R中のフェニル基の割合は、混合物である成分(A)全
体について適用される。
【0013】フェニル基以外のRとしては、メチル、エ
チル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、デシル
のようなアルキル基;シクロヘキシルのようなシクロア
ルキル基;2−フェニルエチル、2−フェニルプロピル
のようなアラルキル基;ビニル、アリルのようなアルケ
ニル基;ならびにクロロメチル、3−クロロプロピル、
3,3,3−トリフルオロプロピル、3−メトキシプロ
ピルのような置換炭化水素など、各種の1価の置換また
は非置換の炭化水素基が例示され、うち、メチル、エチ
ル、プロピルのようなアルキル基;およびクロロメチ
ル、3,3,3−トリフルオロプロピルのようなハロア
ルキル基が好ましい。特に、合成が容易なこと、良好な
接着性が得られること、および安定性の面から、最も好
ましい樹脂状重合体は、Rがメチル基およびフェニル基
からなり、基本単位がR2 SiO単位およびRSiO
3/2 単位で構成されるものである。このような樹脂状重
合体の製造方法は、当業者には知られている。この樹脂
状重合体は、各種の有機溶媒、たとえばベンゼン、トル
エン、キシレンなどの芳香族炭化水素溶媒に溶解させた
溶液の状態で用いるのが好ましい。
【0014】また、特に加熱処理によって、優れた接着
性と安定性を兼ね備えたプライマーを与えるために、成
分(A)の樹脂状ポリオルガノシロキサンは、ケイ素官
能性基として、ケイ素原子に直接結合した水酸基を1分
子中に少なくとも2個有することが必要である。
【0015】本発明に用いられる成分(B)の有機ケイ
素化合物は、接着向上剤として寄与するものである。こ
のような有機ケイ素化合物としては、3−アミノプロピ
ルトリメトキシシラン、3−アミノプロピルトリエトキ
シシラン、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロ
ピルトリメトキシシラン、N−(2−アミノエチル)−
3−アミノプロピルトリエトキシシラン、4−アミノブ
チルトリメトキシシラン、3−アミノプロピルメチルジ
メトキシシラン、3−アミノプロピルメチルジエトキシ
シラン、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピ
ルメチルジメトキシシランなどのアミノ系シランカップ
リング剤、およびその部分加水分解縮合物が例示され、
単独で使用しても、2種以上を併用しても差支えない。
入手が容易で、接着性向上効果が大きいことから、N−
(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルトリメトキ
シシランが好ましい。
【0016】成分(B)の配合量は、成分(A)100
重量部に対し、0.1〜100重量部、好ましくは1〜
20重量部の範囲である。0.1重量部未満では接着性
が十分でなく、100重量部を越えると、長時間、水浸
漬状態にさらされたり、浸漬時に引張拘束力が働くよう
な状態に置かれたりすると、接着性が悪くなるので、い
ずれも好ましくない。
【0017】本発明に用いられる成分(C)の有機チタ
ン化合物および/または有機ジルコニウム化合物は、硬
化触媒として作用するとともに、ポリオルガノシロキサ
ン(A)と強固な被膜を形成し、かつ接着性を向上させ
るものである。ここで、有機チタン化合物、有機ジルコ
ニウム化合物とは、それぞれチタンまたはジルコニウム
原子に直接結合した有機基を有する化合物には限定され
ず、上記の金属原子に酸素原子などを介して結合した有
機基、および/または中心金属原子とキレート環を形成
するように結合した有機基を有する化合物を包含する。
【0018】このような有機チタン化合物としては、チ
タン酸エステル、チタンキレート化合物などが挙げられ
る。チタン酸エステルとしてはチタン酸テトラエチル、
チタン酸テトラ−n−プロピル、チタン酸テトライソプ
ロピル、チタン酸テトラ−n−ブチル、チタン酸テトラ
− sec−ブチル、チタン酸テトラ−tert−ブチル、チタ
ン酸テトラヘキシル、チタン酸テトラ(2−エチルヘキ
シル)、チタン酸テトラ(2−メトキシエチル)、チタ
ン酸テトラ(2−エトキシエチル)およびチタン酸テト
ラ(2−ブトキシエチル)などの置換または非置換のア
ルキルエステルおよびそれらの部分加水分解物が例示さ
れる。チタンキレート化合物としては、ジイソプロポキ
シチタンビス(アセチルアセトネート)、1,3−ブロ
パンジオキシチタンビス(アセチルアセトネート)など
のアセチルアセトナトチタン化合物;およびジイソプロ
ポキシチタンビス(メチルアセトアセテート)、ジイソ
プロポキシチタンビス(エチルアセトアセテート)、
1,3−プロパンジオキシチタンビス(エチルアセトア
セテート)、ジブトキシチタンビス(エチルアセトアセ
テート)などのアルキルアセトアセタトチタン化合物が
例示される。
【0019】また、ジルコニウム化合物としては、アル
コキシジルコニウム化合物、ジルコニウムキレート化合
物などが例示される。アルコキシジルコニウム化合物と
しては、テトライソプロポキシジルコニウム、テトラ−
n−ブトキシジルコニウムおよびそれらの部分加水分解
生成物が例示される。ジルコニウムキレート化合物とし
ては、ジブトキシジルコニウムビス(アセチルアセトネ
ート)、ジプロポキシアセチルアセトニルステアリルオ
キシジルコニウム、ジブトキシアセチルアセトニルステ
アリルオキシジルコニウムのようなアセチルアセトナト
ジルコニウム化合物;およびジブトキシジルコニウムビ
ス(エチルアセトアセテート)などのアルキルアセトア
セタトジルコニウム化合物が例示される。
【0020】触媒として優れた硬化速度を与え、プライ
マーに優れた接着性を与えることから、有機チタン化合
物が好ましい。また、後述の加熱処理により、優れた接
着性と保存安定性をプライマーに付与するためには、チ
タン原子またはジルコニウム原子に結合したアルコキシ
ル基を、分子中に少なくとも1個有することが好まし
い。
【0021】成分(C)の配合量は、成分(A)100
重量部に対し0.1〜100重量部、好ましくは1〜2
0重量部の範囲である。0.1重量部未満では被膜形成
性および接着性が十分でなく、100重量部を越えると
形成される被膜強度が低下し、かつ被着体に対するぬれ
性が劣るため、好ましくない。
【0022】本発明に用いられる成分(D)の有機溶媒
は、成分(A)〜(C)に対する溶解性、組成物を加熱
処理するのに適した沸点、およびプライマーとして塗布
作業に当たっての被着体へのぬれ性および蒸発性などを
考慮して選択される。このような有機溶媒としては、ベ
ンゼン、トルエン、キシレン、エチルベンゼン、イソプ
ロピルベンゼンのような芳香族炭化水素類;n−ヘキサ
ン、n−ヘプタン、シクロヘキサンのような脂肪族炭化
水素類;トリクロロエチレン、テトラクロロエチレンの
ようなハロゲン化炭化水素類;テトラヒドロフランのよ
うなエーテル類;エタノール、イソプロパノール、ブタ
ノールのようなアルコール類;2−メトキシエタノー
ル、2−エトキシエタノール、2−ブトキシエタノール
のようなエーテルアルコール類;アセトン、メチルエチ
ルケトンのようなケトン類などが例示される。これらの
有機溶剤は、単独または2種以上の混合溶媒として使用
される。成分(D)の配合量は、加熱処理の際に安定な
組成物が得られることから、成分(A)100重量部に
対し10〜5,000重量部、好ましくは1,000〜
2,000重量部の範囲である。10重量部未満では、
各成分を配合する際に、ゲル化や沈殿を起こすおそれが
あり、また、塗布作業に適した組成物が得られない。一
方、5,000重量部を越えると有効成分の割合が少な
くなり、安定した接着性が得られない。
【0023】本発明のプライマーは、上述の成分(A)
〜(D)を含むことを特徴とするが、本発明者らの見出
したところによると、該プライマーを調製する際に、上
述の全成分を含む組成物を加熱処理するか、(A)〜
(C)のうち任意の2成分と(D)からなる組成物を加
熱処理し、ついで(A)〜(C)のうちの残余の成分を
配合することが好ましい。そのことによって、電着塗装
アルミニウムに対する接着性、特に温水浸漬後の接着性
をいっそう向上させることができる。プライマーの接着
性を向上させる効果の大きいことから、加熱処理は
(A)〜(D)の4成分を配合した組成物について行う
ことが特に好ましい。加熱温度は、常圧では40℃以
上、より好ましくは50℃以上であり、また、使用する
成分(D)の沸点付近ないしそれ以下が好ましい。加熱
処理は、たとえば成分(D)の還流状態で行ってもよ
い。加熱時間は1時間以上で任意に設定できる。加圧す
ることにより、使用する成分(D)の沸点を上げ、加熱
温度を上げることも可能である。
【0024】このような加熱処理により、該処理に供さ
れた成分(A)の水酸基と成分(B)および/または成
分(C)のアルコキシル基との間の縮合反応が起こり、
官能基を残した共縮合物が得られるので、保存中の安定
性が増す。また同時に、成分(A)相互の水酸基による
部分縮合によって分子量を増し、塗布後、より短時間
で、接着性を有する硬化被膜となるようなポリオルガノ
シロキサンが形成される。その結果、接着性に優れ、か
つ経時的に増粘、ゲル化、沈澱などを生じない、保存安
定性に優れたプライマーが得られる。なお、上記の成分
(A)、(B)および(C)の相互2種以上の共縮合物
が形成される場合、プライマー中のその量は、それぞれ
の出発原料である(A)、(B)および/または(C)
の配合量の中に包含される。
【0025】必要に応じて、加熱処理の間に、成分
(D)である有機溶媒の一部を留出によって抜き取った
り、加熱処理後に、成分(D)として用いた有機溶媒、
または異種の有機溶媒を配合して、プライマーの塗布作
業に適した粘度に調製してもよい。
【0026】なお、本発明において、加熱処理前の組成
物または加熱処理後のプライマーに、必要に応じて、成
分(B)以外の炭素官能性有機ケイ素化合物を配合して
もよい。このような有機ケイ素化合物としては、3−グ
リシドキシプロピルトリメトキシシラン、3−グリシド
キシプロピルメチルジメトキシシラン、3−メルカプト
プロピルトリメトキシシランなどが例示される。
【0027】
【発明の効果】本発明のプライマーは、保存安定性と風
乾性が優れており、室温硬化性シリコーンゴムを、硬化
途上に接触している各種被着体に、強固かつ耐久性よく
接着させるために、該被着体の前処理に用いられる。
【0028】本発明のプライマーにより、電着塗装アル
ミニウム基材を前処理すると、室温硬化性シリコーンゴ
ムが強固かつ耐久性よく接着するようになるので、建築
におけるシーリング工事のプライマーとして好適であ
る。特に被着体が電着塗装アルミニウムである場合、従
来のプライマーと比較して効果が大きく、また、特に低
モジュラス型のシリコーンゴムをシーリング材として用
いる際のプライマーとして適している。
【0029】
【実施例】以下、実施例および比較例により、本発明を
さらに具体的に説明する。本発明はこれらの実施例に限
定されるものではない。なお、実施例および比較例中、
部はすべて重量部を意味する。また、表において次の略
号を用いる。 M50:50%伸長時の応力(kgf/cm2) Tmax :破壊時の最大応力(kgf/cm2) E:最大伸び率(%) CF:凝集破壊率(%)
【0030】実施例1、2、比較例1、2 CH3 SiO3/2 単位34モル%、(CH3)2 SiO単
位26モル%および(C65)SiO3/2 単位40モル
%からなり、ケイ素原子に結合した炭化水素基と水酸基
との比が1対0.7(赤外線吸収スペクトル分析によ
る、以下同じ)である樹脂状重合体の60%キシレン溶
液(A−1)100部、N−(2−アミノエチル)−3
−アミノプロピルトリメトキシシラン11.2部、チタ
ン酸テトラ−n−ブチル2.72部およびトルエン96
0部を撹拌により混合し、さらに70℃で2時間加熱撹
拌して、実施例1のプライマーを得た。また、実施例2
として、実施例1と同じ組成で、加熱処理を施さないプ
ライマーを用意した。さらに、比較例1として、A−1
の代わりにCH3 SiO3/2 単位74モル%と(CH3)
2 SiO3/2 単位26モル%からなり、ケイ素原子に結
合したメチル基と水酸基との比が1対0.4の樹脂状重
合体の60%キシレン溶液(A−2)を用いた以外は実
施例1と同様の組成のものを、70℃で2時間の加熱処
理を行ってプライマーを得た。また、比較例2として、
比較例1と同じ組成で、加熱処理を施さないプライマー
を用意した。
【0031】これらのプライマーを、表1に示した各種
のテストパネルに刷毛で塗布した。室温で30分間乾燥
した後、アミノキシタイプ低モジュラス型シリコーンシ
ーリング材トスシール361(商品名、東芝シリコーン
社製)を施して、JIS A5758に規定された引張
接着試験用の2形試験体を作成し、室温で7日間、つい
で50℃で7日間空気中に放置して硬化させた。常態、
および50℃の温水中に7日間浸漬した試験体につい
て、それぞれ50mm/minの引張速度で引張試験を行っ
た。外観、ならびに常態および温水浸漬後の引張接着試
験の結果を表1に示す。
【0032】
【表1】
【0033】実施例3〜7、比較例3〜7 実施例1に用いたポリオルガノシロキサン樹脂状重合体
の60%キシレン溶液(A−1)、またはCH3 SiO
3/2 単位37モル%、(CH3)2 SiO単位5モル%、
65 SiO3/2 単位41モル%および(C65)2
SiO単位17モル%からなり、ケイ素原子に結合した
炭化水素基と水酸基との比が1対1.25である樹脂状
重合体の60%キシレン溶液(A−3)、および表2に
示す量の各成分を常温で撹拌して混合し、さらに70℃
で10時間加熱撹拌して、それぞれプライマーを得た。
【0034】
【表2】
【0035】これらのプライマーの外観をそれぞれ観察
した。調製直後のこれらのプライマーを、それぞれつや
消し電着塗装アルミニウム(T社)に処理し、実施例1
と同様にして2形試験体を作成し、養生を行った。常態
および50℃の温水中に7日間浸漬した2形試験体につ
いて、それぞれ50mm/minの引張速度で引張接着試験を
行った。その結果を表3に示す。
【0036】
【表3】
【0037】一方、保存安定性を評価するために50℃
の恒温槽で14日間の促進試験を行った後のプライマー
について、同様に外観を観察し、また実施例3〜7のプ
ライマーについては、プライマー調製後と同様に2形試
験体による引張接着試験を行った。比較例3のプライマ
ーは、促進試験中にゲル化して、処理不能であった。そ
れらの結果を表4に示す。
【0038】
【表4】
【0039】実施例8〜15、比較例8 実施例1と同様に、表5に示す量の、実施例1に用いた
ポリオルガノシロキサン樹脂状重合体の60%キシレン
溶液(A−1)、N−(2−アミノエチル)−3−アミ
ノプロピルトリメトキシシラン、チタン酸テトラ−n−
ブチルおよびトルエンを撹拌して混合し、さらに、表5
に示す条件で加熱撹拌して、それぞれプライマー(実施
例8〜12)を得た。また、ポリオルガノシロキサン樹
脂状重合体の60%キシレン溶液(A−1)以外の3成
分を撹拌して混合し、70℃で2時間加熱撹拌した後、
ポリオルガノシロキサン樹脂状重合体の60%キシレン
溶液(A−1)を添加したもの(実施例13)、N−
(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルトリメトキ
シシラン以外の3成分を撹拌して混合し、70℃にて2
時間加熱撹拌した後、N−(2−アミノエチル)−3−
アミノプロピルトリメトキシシランを添加したもの(実
施例14)、およびチタン酸テトラ−n−ブチル以外の
3成分を撹拌して混合し、70℃にて2時間加熱撹拌し
た後、チタン酸テトラ−n−ブチルを添加したもの(実
施例15)を調製した。さらに、比較例8として、単に
上記の各成分を均一に混合したのみで、加熱処理を施さ
ないものも調製した。
【0040】
【表5】
【0041】これら、表5に示した条件で得られたプラ
イマーのそれぞれを、つや消し電着塗装アルミニウム
(S社)に処理して、実施例1と同様に2形試験体を作
成し、養生を行った。この2形試験体の、常態、および
50℃の温水中に7日間浸漬したものについて、それぞ
れ50mm/minの引張速度で引張試験を行った。その結果
を表6に示す。
【0042】
【表6】
【0043】実施例1617、比較例12 表7に示すシロキサン単位、およびケイ素原子に結合し
た炭化水素基と水酸基もしくはアルコキシル基との比を
有する樹脂状重合体の、表7に示す溶媒と濃度の溶液
に、表7に示す量の各成分を常温で攪拌して混合し、さ
らに50℃で8時間攪拌して、それぞれプライマーを得
た。
【0044】これらのプライマーを、つや消し電着塗装
アルミニウム(S社)に処理して、実施例1と同様に2
形試験体を作成し、養生を行った。この2形試験体の、
常態、および50℃の温水中に7日間浸漬したものにつ
いて、それぞれ50mm/minの引張速度で引張接着試験を
行った。その結果を表7に示す。
【0045】
【表7】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−162660(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08L 83/06 C08K 5/5415 C08K 5/56 C09D 183/06

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 A)分子中、ケイ素原子1個に対し
    て、ケイ素原子に結合したR(Rは1価の置換または非
    置換の炭化水素基を表す)が0.9〜1.55個存在
    し、該R中のフェニル基の割合が20〜80%であり、
    ケイ素原子に結合した水酸基を分子中に少なくとも2個
    有するポリオルガノシロキサン100重量部; (B)炭素原子に結合したアミノ基を分子中に少なくと
    も1個、およびケイ素原子に結合したアルコキシル基を
    分子中に少なくとも2個有する有機ケイ素化合物0.1
    〜100重量部; (C)チタン原子またはジルコニウム原子に結合したア
    ルコキシル基を、分子中に少なくとも1個有する有機チ
    タン化合物および/または有機ジルコニウム化合物0.
    1〜100重量部;ならびに (D)有機溶媒 10〜5,000重量部を含む組成物
    を40℃以上(D)の沸点以下の温度で加熱処理する
    か、または(A)〜(C)のうち任意の2成分と(D)
    からなる組成物を40℃以上(D)の沸点以下の温度で
    加熱処理し、ついで(A)〜(C)のうちの残余の成分
    を配合することにより、(A)、(B)および(C)の
    相互2種以上の共縮合物を形成して得られる、電着塗装
    アルミニウムにアミノキシタイプシリコーンシーリング
    材を接着させるのに用いられるプライマー。
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