JP3175736B2 - 電気湯沸かし器 - Google Patents

電気湯沸かし器

Info

Publication number
JP3175736B2
JP3175736B2 JP25240699A JP25240699A JP3175736B2 JP 3175736 B2 JP3175736 B2 JP 3175736B2 JP 25240699 A JP25240699 A JP 25240699A JP 25240699 A JP25240699 A JP 25240699A JP 3175736 B2 JP3175736 B2 JP 3175736B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
container
water purification
purification section
molded body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP25240699A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001070162A (ja
Inventor
聡 清水
英賢 川西
英明 小林
和一 岡田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP25240699A priority Critical patent/JP3175736B2/ja
Publication of JP2001070162A publication Critical patent/JP2001070162A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3175736B2 publication Critical patent/JP3175736B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cookers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は水質改善材を備えた
電気湯沸かし器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の電気湯沸かし器には活性炭、天然
の麦飯石原石、貝殻や珊瑚の化石のような天然のミネラ
ル添加剤、セラミックボールや成型体等が水質改善材と
して提案あるいは実施されていた。
【0003】
【発明が解決する課題】しかし、これらの水質改善材で
お茶や紅茶の色や味を損い、また汚れの原因となる銅や
鉄の除去に対して効果があって、お湯の味や臭いへの影
響、熱水による劣化、有機物やスケール成分の付着によ
る目詰まり、雑菌の繁殖等の問題が無く、電気湯沸かし
器で長期間安心して使用できるようなものは殆ど見られ
なかった。
【0004】セラミックボールや成型体は24時間風呂
や浄水器等で水質改善材として使用されており、お茶や
紅茶の色や味を損い、また汚れの原因となる鉄や銅の除
去に対して効果が見られるものがあったが、比較的に低
温で焼成された多孔質なものである為にセラミックボー
ルや成型体からの溶出が多くてお湯の味や臭いに影響が
有り、機械的な強度も小さく微粉の発生等の問題があっ
た。
【0005】一方緻密なセラミックボールや成型体は浄
水器等に使用されているが、比表面積が少ない為に効果
が小さいという問題があった。
【0006】また、麦飯石の原石は電気湯沸かし器でも
よく使用されているが、緻密なセラミックボールや成型
体同様に効果が少ないという問題があった。
【0007】また、電気湯沸かし器では赤錆やスケール
が容器内やポンプに付着し、問題であったが、このよう
な場合にはクエン酸やスルファミン酸等を用いてスケー
ルを溶解する方法が効果的であった。
【0008】しかし、上記の方法によって洗浄を行う際
には、従来の浄水部はクエン酸やスルファミン酸等に溶
けて水が濁ったり、クエン酸やスルファミン酸を多量に
吸着してお湯の味に影響する水質改善材が収納されてい
た為に電気湯沸かし器から取り外す必要があった。
【0009】また、電気湯沸かし器では、水質改善材を
多く充填できるようなスペースを確保することが困難で
あり、効果的に使用する必要が求められていた。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明の一つの手段は、ボデーの内側に設けた発熱体
を有する容器の下方部から容器の上方に連結する湯の循
環路に第一の浄水部を設け、前記第一の浄水部に石英斑
岩、長石及び粘土を含有し、見掛け気孔率が10%以下
になるように1100〜1300℃の範囲で焼成したセ
ラミック成型体を収納し、かつ前記循環路で、容器内側
上方部付近に、第二の浄水部を設け、第二の浄水部には
貝殻や珊瑚の化石及び活性炭を収納したことによって、
長期間に渡り吸着作用等によりお茶や紅茶の味を損い、
また汚れの原因となる銅や鉄を除去できるようにしたも
のである。
【0011】さらに、クエン酸やスルファミン酸を使用
して赤錆やスケールを除去する際に浄水部を取り外す手
間を省くと同時にセラミック成型体の表面に付着した銅
や鉄やスケールを取り除くことを可能にしたものであ
る。
【0012】
【発明の実施の形態】請求項1記載の発明は、ボデーの
内側に設けた発熱体を有する容器の下方部から容器の上
方に連結する湯の循環路に第一の浄水部を設け、前記第
一の浄水部に、石英斑岩、長石及び粘土を含有し、見掛
け気孔率が10%以下になるように1100〜1300
℃の範囲で焼成したセラミック成型体を収納し、かつ
記循環路で、容器内側上方部付近に、第二の浄水部を設
、第二の浄水部には貝殻や珊瑚の化石及び活性炭を収
納したことで、お湯に殆ど溶解せず、耐熱水性及び機械
的な強度を保持しながらセラミック成型体の表面にお茶
や紅茶の味を損い、また汚れの原因になる銅や鉄を除去
できる効果を有する。
【0013】また、石英斑岩、長石及び粘土を含有し、
見掛け気孔率が10%以下になるように1100〜13
00℃の範囲で焼成したことで、クエン酸やスルファミ
ン酸等を使用しても、セラミック成型体が溶解すること
及びクエン酸やスルファミン酸を吸着してお湯の味に影
響することが防止できる。
【0014】また、赤錆やスケールを除去する際に浄水
部を取り外す手間を省くと同時にセラミック成型体の表
面に付着した銅や鉄やスケールを取り除く効果を有す
る。
【0015】請求項2記載の発明は、前記浄水部は2つ
に分割され、容器の下方部付近に設置される第一の浄水
部と、容器の上方部付近に設置される第二の浄水部とか
らなり、前記セラミック成型体を少なくともいずれか一
方の浄水部に収納したことで、収納できるスペースが拡
大されるので、複数の水質改善材の性能確保に必要な量
を収納できる効果を有する。
【0016】
【実施例】(実施例1) 以下、本発明の実施例1について説明する。図1におい
て、1はステンレス板等で形成した容器である。容器1
の底面には電気ヒーター等からなる発熱体2と水の温度
を検知するサーミスタ等の感温素子3が装着されてい
る。
【0017】容器1の下部からは出湯口4に至る出湯路
5を設けている。出湯路5の出湯口4の上流側には流路
切替え弁6を設けている。バイパス路7は流路切替え弁
6と容器1を連結している。
【0018】流路切替え弁6は流路を出湯口4側または
容器1側へ選択的に切り替える。出湯路5の最上流には
容器1内の湯を導出するポンプ8を設けている。
【0019】流路切替え弁6は通常流路を出湯口4側に
開となっていて、出湯路5とバイパス路7とで湯の循環
路9を構成している。循環路9にセラミック成型体10
を20g収納する浄水部11を設けている。
【0020】尚、このセラミック成型体10は次のよう
にして準備した。麦飯石、段戸石、シリカ、長石、粘土
を粉砕し、これらの粉砕品を混合して、φ5mmの球状
に造粒して1100〜1300℃の範囲で焼結したもの
である。
【0021】12はボデーであり、容器1やポンプ8、
出湯路5、循環路9等を内蔵している。13は蓋であ
り、容器1の上部を覆っている。蓋13はボデー12に
ヒンジ結合されており一部に入力操作部14を備えてい
る。
【0022】次に動作を説明する。容器1に水を入れ電
源に接続すると発熱体2により湯沸かしが始まる。所定
の水温に達したことを感熱素子3が検知するとマイコン
(図示せず)のプログラムによりポンプ8が動作を始
め、容器1内の湯が循環する。
【0023】このとき湯は浄水部11内のセラミック成
型体10を押し上げたり揺動させたりする。感熱素子3
が高温側の所定温度を検知するとマイコンの指示により
ポンプ8の回転が止まり湯の循環が停止する。この後も
発熱体2で加熱を続け湯が沸騰点に達したあと短時間沸
騰してから保温モードに移行する。蓋13の入力操作部
14にある出湯キーを押すと、流路切替え弁6が出湯口
4側に開となりかつポンプ8が回転して湯が出湯口4よ
り出てくる。
【0024】以下、このような構成の電気湯沸かし器の
銅及び鉄の除去性、耐久性、耐クエン酸性について評価
を行った。尚、セラミック成型体は見掛け気孔率が1
%、2.5%、5%、7.5%、10%、15%のもの
を用いた電気湯沸かし器をそれぞれ順番にNO.1〜N
O.6とした。また、比較の為にセラミック成型体を用
いなかった電気湯沸かし器をNO.7として同様に評価
を行った。
【0025】銅及び鉄の除去性は保温モード直後のお湯
に含まれる銅及び鉄の濃度を測定し、除去率を求めるこ
とにより評価を行い、結果を(表1)に示した。また、
水道水中の銅イオン濃度を約1.0ppm及び鉄イオン
濃度を約0.3ppmになるように予め調節し、それぞ
れの除去率を求めた。耐久性は、湯沸かしの繰り返し3
650回後にセラミック成型体に微粉が生じたか否かで
評価した。尚、微粉が全く無いものは○、微粉が生じた
ものは×とした。
【0026】また、耐クエン酸性はクエン酸80gと水
3.0Lを入れて湯沸かしを行ってから保温を40分し
た後に、一度水を完全に入れ替えて水道水にて湯沸かし
を行い、次に水を完全に入れ替えて水道水にて湯沸かし
後のお湯の味に違和感がないか評価した。尚、違和感が
無いものは○、違和感があったものは×とした。
【0027】
【表1】
【0028】この結果から、見掛け気孔率が10%以下
であるNO.1〜NO.5が銅及び鉄の除去率、耐久性
及び耐クエン酸性に優れることが明らかになった。尚、
耐クエン酸性と同様に耐スルファミン酸に対しても同様
に優れた結果を示した。
【0029】(実施例2) 以下、本発明の実施例2について説明する。図2におい
て、循環路21で容器22の下方部付近に粒状活性炭を
10g及びセラミック成型体23を10g収納する第一
の浄水部24を設けている。
【0030】循環路21で容器22内側上方部付近に粒
状活性炭10g及びセラミック成型体23を10g収納
する第二の浄水部25を設けている。尚、第二の浄水部
25は着脱可能な構成としている。
【0031】尚、このセラミック成型体23は次のよう
にして準備した。麦飯石、長石、医王石、アルミナ、粘
土を粉砕し、これらの粉砕品を混合して、φ5mmの球
状に造粒し、1200℃で焼結したものである。以下、
実施例1と同様の構成を有している。
【0032】このように浄水部を2つに分けて設ける構
成にすることで、セラミック成型体23、粒状活性炭を
収納する浄水部を循環路21に設置することができる。
【0033】しかし、セラミック成型体23、粒状活性
炭を循環路21に一つの浄水部として構成した場合で
は、一箇所に大きな設置スペースが必要で電気湯沸かし
器の外観を犠牲にしたり、浄水部の大きさや設置場所を
限定して性能を犠牲にしなければならなかった。
【0034】また、循環21に2つの浄水部を設けるこ
とで、循環路21内外の一箇所に大きな設置スペースを
設けるよりも、それぞれの浄水部がコンパクトになり、
水が効率よく行き渡ることで、セラミック成型体23、
粒状活性炭のそれぞれの水質改善効果が大きくなった。
【0035】尚、第一の浄水部24と第二の浄水部25
の設置場所は実施例2では、第一の浄水部24を容器の
下方部付近に、第二の浄水部25を容器22内側の上方
部付近にしたが、循環路に2つの浄水部に分けることが
できればどこでもよいが、容器22内の水量を確認する
ガラス管等の水位ゲージを循環路21内に設けるには、
浄水部を容器22の上方と下方に設置すると水量が少な
くてもあるいは水量が多くても確認できるような上下に
長く、浄水部が邪魔をしない確認し易い水位ゲージにで
きる。
【0036】また、それぞれの浄水部に収納する水質改
善材は少なくともセラミック成型体23をいずれか一方
の浄水部に収納すればよく、それ以外にどのようなもの
をどのように組み合わせて使用してもよい。
【0037】しかし、少なくとも耐久性や性能の低下が
早く、定期的な交換が必要な水質改善材はどちらか一方
の浄水部に集めて収納することで、もう一方の浄水部に
耐久性や性能の低下が遅いあるいは殆どない水質改善材
を残すことができている為に経済的に水質改善材を使用
することができる。
【0038】尚、実施例2では活性炭に粒状活性炭を用
いたが、フェルトやクロスの繊維状活性炭やセラミック
成型体と複合したようなものでもよい。
【0039】また、水質改善材としてはセラミック成型
体23の他に活性炭を用いたが、耐熱性があるような水
質改善材であれば用いることができる。
【0040】尚、実施例1及び2ではセラミック成型体
10及び23の形状を球状としたが、球状が最も加工性
や摩耗性に優れていたが、どのような形状でも比表面積
を同じにすれば同様の効果を得ることができる。
【0041】(実施例3) 以下、本発明の実施例3について説明する。図3におい
て、循環路31で容器32下方部付近に第一の浄水部3
3を設けている。循環路31で容器32内側上方部付近
に第二の浄水部34を設けている。
【0042】第一の浄水部33及び第二の浄水部34に
セラミック成型体35と活性炭とをそれぞれ20gずつ
を(表2)に示したNO.8〜NO.13のように収納
した。
【0043】
【表2】
【0044】尚、セラミック成型体35は次のようにし
て準備した。麦飯石、長石、アルミナ、セピオライト、
粘土を粉砕し、この粉砕品を混合して造粒した後、φ4
mmの球状に成型し1150℃で焼結したものである。
以下、実施例1及び2と同様の構成を有している。
【0045】このように準備したNO.8〜NO.13
の電気湯沸かし器の遊離塩素、カビ臭、トリハロメタ
ン、銅及び鉄の除去性について評価を行った。
【0046】尚、遊離塩素、カビ臭、トリハロメタン、
銅及び鉄の除去性は保温モード直後のお湯に含まれる各
成分の除去率を測定することにより評価を行い、結果を
(表3)に示した。
【0047】
【表3】
【0048】尚、水道水中の遊離塩素濃度を約1.0p
pm、カビ臭として2−メチルイソボルネオール濃度を
約100ppt及びトリハロメタン濃度を約40ppb
になるように予め調節し、それぞれの除去を求めた。
【0049】尚、銅イオン濃度を1.0ppm及び鉄イ
オン濃度を0.3ppmになるように予め調節し、それ
ぞれの除去率を求めた。
【0050】(表3)から明らかなように、セラミック
成型体35と活性炭を異なる浄水部に収納したNO.8
とNO.13とがすべての除去率に優れた結果を示し
た。
【0051】尚、実施例2及び3では浄水部を2つとし
たが、収納しなければならない水質改善材が多い場合に
は2つ以上の浄水部を設けてもよいが、浄水部が増える
と電気湯沸かし器の構成が複雑になる為に粒度や耐久寿
命の近い水質改善材同士を一緒にして2つに分けて収納
するのが望ましい。
【0052】尚、実施例1〜3の電気湯沸かし器では麦
飯石、段戸石、医王石の何れかを用いたが、珪酸塩鉱物
からなる上記以外の石英斑岩を用いることもできるが、
これらの岩石を用いることにより銅及び鉄の除去率が大
きくなった。
【0053】(実施例4) 以下、本発明の実施例4について説明する。図4におい
て、循環路41で容器42下方部付近にセラミック成型
体43を20g収納する第一の浄水部44を設けてい
る。45は貝殻や珊瑚の化石で40gが第二の浄水部4
6に活性炭10gと左右に隔てて収納されている。47
は切替え弁であり、水を所定温度に達するまでは第二の
浄水部の活性炭側に所定温度に達した後は貝殻や珊瑚の
化石45側に切替えられる。
【0054】尚、このセラミック成型体43は次のよう
にして準備した。麦飯石、長石、シリカ、アルミナ、粘
土を粉砕し、これらの粉砕品を混合して、φ5mmの球
状に造粒し、1200℃で焼結したものである。貝殻や
珊瑚の化石45は大きさが約1.2mm程度を使用し
た。以下、実施例1、2及び3と同様の構成を有してい
る。
【0055】次に動作を説明する。容器42に水を入れ
電源に接続すると発熱体48により湯沸かしが始まる。
低温側所定の水温に達したことを感熱素子49が検知す
るとマイコン(図示せず)のプログラムによりポンプ5
0が動作を始め、容器42内の湯が循環する。このとき
湯は第一の浄水部44内のセラミック成型体10及び第
二の浄水部46の活性炭側に水を供給する。
【0056】次に、所定の水温に達した時にマイコンの
指示により切替え弁47を動かして第二の浄水部46の
貝殻や珊瑚の化石45側に水を供給する。さらに、高温
側所定温度にポンプ50の回転が止まり湯の循環が停止
する。以下は実施例1と同様の動作を行う。
【0057】このような構成の電気湯沸かし器をNO.
14とし、第二の浄水部46に活性炭と貝殻の珊瑚の化
石45を混合して収納し、それ以外の構成はNO.14
と同じ構成の電気湯沸かし器をNO.15とし、比較の
ために貝殻の珊瑚の化石45を使用しなかった電気湯沸
かし器をNO.16として銅及び鉄の除去性及び重量変
化率を評価した結果を(表4)に示した。
【0058】尚、銅及び鉄の除去率は保温モード直後の
お湯に含まれる銅及び鉄の除去率を測定することにより
評価を行った。
【0059】尚、水道水中の銅イオン濃度を約1.0p
pm及び鉄イオン濃度を約0.3ppmになるように予
め調節し、それぞれの除去率を求めた。重量変化率は、
湯沸かしの繰り返し730回後と初期の重量の減少率で
評価した。
【0060】尚、NO.14は、循環を始める温度を3
5℃、活性炭側から貝殻や珊瑚の化石側に切替えて供給
する温度を65℃、循環を止める温度を95℃とした。
【0061】
【表4】
【0062】(表4)から明らかなようにNO.14及
び15はともにセラミック成型体43と活性炭のみを使
用したNO.16より大きな除去率を示した。
【0063】しかし、重量変化率は、NO.15が65
%でかなり変化し、貝殻や珊瑚の化石45の表面が溶け
て徐々に小さくなり問題があった。
【0064】一方、NO.14は5%と殆ど変わらず、
730回程度は問題なく使用できることがわかった。
【0065】上記の結果から貝殻や珊瑚の化石45にも
銅や鉄の除去が可能であること、さらに所定の水温に達
した後に、水を供給することで溶解を防止できることが
明らかになった。
【0066】尚、実施例4では貝殻や珊瑚の化石に水を
供給する温度として65℃としたが、温度を上げること
で、さらに溶出を防ぐことができるようになる。
【0067】尚、高温側所定温度で循環を止めた後に再
び保温中等にポンプ50を動かして循環を行い、貝殻や
珊瑚の化石45に水を供給することもできる。
【0068】尚、所定の水温に達した後に、引き続き活
性炭に水を供給しながら貝殻や珊瑚の化石45に水を供
給することもできる。
【0069】尚、実施例4では銅及び鉄の除去を行うの
にセラミック成型体43と貝殻や珊瑚の化石45を併用
したが、セラミック成型体43はクエン酸にて洗浄する
ことで再生することができるが、貝殻や珊瑚の化石45
は同様の再生はできない為に1年程度で交換して使用す
るのが望ましい。
【0070】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、お湯に殆
ど溶解せず、耐熱水性及び機械的な強度を保持しなが
ら、お茶や紅茶の味を損い、また汚れの原因になる銅や
鉄を除去する効果が得られる。また、クエン酸やスルフ
ァミン酸等を使用しても、セラミック成型体が溶解する
こと及びクエン酸やスルファミン酸を吸着してお湯の味
に影響することが防止できる。また、赤錆やスケールを
除去する際に浄水部を取り外す手間を省くと同時にセラ
ミック成型体の表面に付着した鉄や銅やスケールを取り
除く効果が得られる。
【0071】請求項2記載の発明によれば、多孔質で、
主に炭酸カルシウムや炭酸マグネシウムからなる貝殻や
珊瑚の化石に所定温度まで水温を上げてから水を供給
し、貝殻や珊瑚の化石の溶解を防ぐことで、長期間に渡
り吸着作用等によりお茶や紅茶の味を損い、また汚れの
原因となる銅や鉄を除去できる効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1における電気湯沸かし器の要
部断面図
【図2】本発明の実施例2における電気湯沸かし器の要
部断面図
【図3】本発明の実施例3における電気湯沸かし器の要
部断面図
【図4】本発明の実施例4における電気湯沸かし器の要
部断面図
【図5】本発明の実施例4における第二の浄水部の断面
【符号の説明】
1、22、32、42 容器 2、48 発熱体 9、21、31、41 循環路 10、23、35、43 セラミック成型体 11 浄水部 12 ボデー 24、33、44 第一の浄水部 25、34、46 第二の浄水部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡田 和一 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 平10−14767(JP,A) 特開 平8−192171(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47J 27/21 101

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボデーの内側に設けた発熱体を有する容
    器の下方部から容器の上方に連結する湯の循環路に第一
    の浄水部を設け、前記第一の浄水部に石英斑岩、長石及
    び粘土を含有し、見掛け気孔率が10%以下になるよう
    に1100〜1300℃の範囲で焼成したセラミック成
    型体を収納し、かつ前記循環路で、容器内側上方部付近
    に、第二の浄水部を設け、第二の浄水部には貝殻や珊瑚
    の化石及び活性炭を収納した電気湯沸かし器。
  2. 【請求項2】 ボデーの内側に設けた発熱体を有する容
    器の下方部から容器の上方に連結する湯の循環路に浄水
    部を設け、前記浄水部に貝殻や珊瑚の化石を収納し、容
    器内の水温が所定温度に達した後に貝殻や珊瑚の化石に
    水が供給される制御手段を備えた電気湯沸かし器。
JP25240699A 1999-09-07 1999-09-07 電気湯沸かし器 Expired - Fee Related JP3175736B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25240699A JP3175736B2 (ja) 1999-09-07 1999-09-07 電気湯沸かし器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25240699A JP3175736B2 (ja) 1999-09-07 1999-09-07 電気湯沸かし器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001070162A JP2001070162A (ja) 2001-03-21
JP3175736B2 true JP3175736B2 (ja) 2001-06-11

Family

ID=17236909

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25240699A Expired - Fee Related JP3175736B2 (ja) 1999-09-07 1999-09-07 電気湯沸かし器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3175736B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100475104C (zh) * 2002-04-26 2009-04-08 松下电器产业株式会社 电烧水器

Also Published As

Publication number Publication date
JP2001070162A (ja) 2001-03-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI235136B (en) Filter for purifying domestic drinking water
JPH11310481A (ja) アルカリイオン水製造用多孔質セラミックス、該多孔質セラミックスの製造方法及びアルカリイオン水生成器
JP3175736B2 (ja) 電気湯沸かし器
JP2007136304A (ja) 浄水フィルタ、浄水カートリッジ、ウォーターサーバータンク及びウォーターサーバーシステム
EP2539282B1 (en) Device and method for water treatment
JP3794003B2 (ja) リン酸イオン吸着ろ材及び製造方法
JPH08294683A (ja) 水の脱臭浄化剤
JP2002066540A (ja) 浄水剤とその浄水剤の製造方法
JP4579126B2 (ja) 水処理用活性炭と水処理活性炭による水処理方法
JPH09271759A (ja) 竹炭セラミック
JP2663094B2 (ja) 水質精製改質剤および簡易水質精製改質器
KR100575130B1 (ko) 필터식 정수 시스템
JP2709700B2 (ja) 飲料水用ミネラル水の生成装置及びその生成方法
JP3173587B2 (ja) 電気湯沸器
JP2000317439A (ja) 浴湯浄化装置
JPH0975923A (ja) 浄水器
JP2876203B2 (ja) 浄水器
JP3394493B2 (ja) 再生機能付き浄水装置
JPS6168193A (ja) 浄水装置
JPH1094709A (ja) 循環温浴システム
JPH10300235A (ja) 循環温水浄化装置
Ribeiro Control of geometrical parameters of clay particles processed by spray-drying with relevance in water filtration beds
JPH08238486A (ja) ミネラル水生成器
JPH081170A (ja) 循環温水器
JP2001353071A (ja) 電気湯沸器

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080406

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090406

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100406

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110406

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees