JP3175665U - 紙製容器 - Google Patents

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Abstract


【課題】
本考案は、紙製容器の胴部に120g/平方メートル(坪量)程度よりの坪量の少ない紙を用いながら容器の開口部にカール部を有する紙製容器の提供を課題とし、特に坪量の少ない紙を胴部に用いても型崩れがしにくく、強度を有し、又液体等にも用いることのできる紙製容器の提供を課題とする。
【解決手段】
容器の開口部周縁にカール部を有する紙製容器で、紙製容器の開口部周縁を形作る鍔部を有するカール部と、紙製容器の円筒状胴体部分を形成する胴部とからなり、この胴部とカール部を別々に成形した上で接着するものであり、該胴部は紙シートを円錐形状の型に巻きつけて中空円錐形状に形成し、その先端部分を切断した円筒状胴体部分とした紙製容器である。
【選択図】 図3

Description

本考案は紙製容器に関し、特にトップカールを有する薄紙の紙製容器であって簡単にかつ大量生産に資する薄紙の紙製容器に関する。
紙製容器、例えば紙コップや紙カップに関しては把持時における容器の強度を保つために該コップ等の開口外周にカール部即ちトップカールを有するものである。
これによって紙製でありながら開口外周の強度を高めることができ、前記のように開口部分の把持時点における型崩れを防止し、内容物の零れ等のない紙製容器例えば紙製コップなどの提供を可能としている。
従って飲み物用等の紙コップにおいてはほとんどの場合飲み口である開口外周にはカール部を有しているものである。
例えば特開2003−212228号(特許文献1)や特開2006−347616号(特許文献2)があり、その製造方法や製造装置等に関しても特開2003−335316号(特許文献3)・特開2004−249553号(特許文献4)・特開2004‐291566号(特許文献5)・特開2004−330423号(特許文献6)・特開2006‐168811号(特許文献7)・特開2009−184169号(特許文献8)等が存在している。
特開2003−212228号 特開2006−347616号 特開2003−335316号 特開2004−249553号 特開2004‐291566号 特開2004−330423号 特開2006‐168811号 特開2009−184169号
以上の様に、紙製容器例えば紙製コップやカップの開口部の外周である周縁にカール部を有するものは多用されているものである。
しかし、カール部は一のシートをカップ状にした上でその一周縁部分を丸めこんで構成するものであり、紙を丸めこんで形作ることからどうしても一定の厚みを有する紙を用いないと丸めこむことができず、又丸めこんだ形の維持ができないものである。
特に現在使用されているカール部を有する紙製容器は少なくとも紙が120g/平方メートル(坪量)程度以上の厚みのある紙でないとカール部を形成できないものである。
このことより例えばカール部を有する紙製容器は紙コップを含めいずれも一定の厚みのある坪量のある紙を用いているものでないと成形できないものである。
例えば通常の紙コップに関しては、一般的に280g/平方メートル(坪量)程度の厚みを有する紙を用いているものである。
従って試飲用等の小型の紙コップに関しても、通常のコップの大きさの紙コップと同質の坪量を有する厚手の紙を用いないと形成できないことから、同等の紙が用いられているものであり、その成形には一定以上の時間がかかるものである。
このような欠点を有することから例えば薄手の小型容器を必要とする場合には、もはや紙を用いることができず、カール部をもたない樹脂シート等を用いた容器等となり紙製ではなくなるものである。
例えばヨーグルト容器等の場合のように紙コップと同様の厚手の坪量のある120g/平方メートル(坪量)程度以上の厚みのある紙を用いるか、或いは紙ではなく樹脂シートを用いて、特にカール部等をもたない容器とならざるを得ないものとなる。
従って、カール部を有する開口部に強度のあるカップやコップに関してはどうしても120g/平方メートル(坪量)程度以上の厚みのある紙を用いないとできないものであり、このために例えば小型のコップやカップには不釣り合いな厚手の紙をもって形成されているものなる。
更に厚手の紙を用いる場合には、どうしても容器の円筒状への丸めこみに際して、アーム型の成形機をもって一つずつ成形して容器を形成することが必要となる。
即ち厚手の紙例えば120g/平方メートル(坪量)程度以上の厚みのある紙を容器の円筒形胴部に成形するにはどうしても大型の強力なアーム型の成形機で一つずつ成形した上で糊付け等を必要とし、成形時に必要となる時間は一定程度掛かるものである。
このことは一定時間内に成形できる容器の数もそれほど多くはならず、成形に時間が掛かるものとなる。
従って、時間をかけて厚手の高額の紙を用い、一個あたりの単価が高く、かつ成形に時間が掛かる紙製容器とならざるを得ないものである。
このことから、より薄手の紙を持って成形でき、かつ短時間に多数の成形を可能とし、更には出来上がった容器自体についても開口部にカール部を有しており、開口部の強度のみならず容器自体の強度の極めて高い紙製容器の提供を課題とする。
以上より請求項1に係る考案のように、容器の開口部周縁にカール部を有する紙製容器であって、紙製容器の開口部周縁を形作る鍔部を有するカール部と、紙製容器の円筒状胴体部分を形成する胴部とからなり、この胴部と鍔部を有するカール部を別々に成形した上で該カール部と胴部とを接着して成形するものであり、該胴部は紙シートを円錐形状の型に巻きつけて中空円錐形状に形成した上でその先端部分を切断した上部に開口部と下部に開口部をそれぞれ有する上下の開口部の径の異なる円筒状胴体部分とした紙製容器によって達成できる。
或いは請求項2に係る考案のようにカール部の鍔部を胴部に接着することにより成形する紙製容器を用いてもよい。
又、請求項3に係る考案のように、胴部の底面には底部を接着して構成した紙製容器でもよい。
更に、請求項4に係る考案のように、カール部が120g/平方メートル(坪量)よりも厚手の紙で構成する紙製容器でもよい。
又、請求項5に係る考案のように胴部が120g/平方メートル(坪量)程度よりも薄手の紙で構成する紙製容器でもよい。
特に、請求項6に係る考案のように胴部が60g/平方メートル(坪量)程度よりも薄手の紙で構成する紙製容器をもち知ることもできる。
以上の通り構成することにより、まず請求項1に係る考案によって胴部とカール部とを別々に構成でき、カール部とは異なる紙素材を用いて紙製容器を構成できる。
特にカール部は少なくとも120g/平方メートル(坪量)よりも厚手の紙を用いないと形成できないが、胴部をこれと異なるより坪量の少ない紙等の任意の紙を用いることができるものであり、紙製容器の成形の範囲を極めて大きく広げることができる。
次に請求項2に係る考案によって、鍔部を有するカール部の該鍔部分によって胴部と接着することができ、紙製容器の成形を容易にすると共に両者によってより確実な接着を可能とするものである。
又請求項3に係る考案によって本紙製容器の底面には別途底部を別部材として接着して成形できるものとなり、必要に応じて任意の底部を接着できるものとなる。
従って底部に関してもより用は成形上の応用範囲を広げることができ、必要に応じて各種の容器に対応できるものとなる。
更に請求項4に係る考案によってカール部に関して、カール部が120g/平方メートル(坪量)よりも厚手の紙で構成する紙製容器であることが必要であり、これによって初めてカール部を確実に成形できるものとなる。
又、請求項5に係る考案により別部材で構成される胴部に関して、一般的に多用されているカール部を有する紙製のカップなどのような280g/平方メートル(坪量)程度の厚みを有する紙素材を用いなくとも20g/平方メートル(坪量)程度よりも薄手の紙で構成することができ、カール部を有する紙製容器でありながらこの様な薄手の胴部を有する紙製容器を提供できるものとなる。
本考案に係る紙製容器の一例を示す図 図1に示す本考案に係る紙製容器の断面図 図1に示す本考案に係る紙製容器の分解図 本考案に係る紙製容器の胴部を形成する紙シートの一例を示す図 本考案に係る紙製容器の成形のための紙シートを型に巻き込む一例を示す図 本考案に係る紙製容器の成形のための紙シートを型に巻き込む一例を示す図 本考案に係る紙製容器の成形のための紙シートを型に巻き込む一例を示す図 本考案に係る紙製容器の胴部の形成手段の一例を示す図 本考案に係る紙製容器の他の一例を示す図 本考案に係る紙製容器の他の一例を示す図
図1は本考案に係る紙製容器の一例を示す図である。
本図構成において該紙製容器は該容器の開口周縁に設けられたカール部1と周壁からなる胴部2と底部3とからなる。
まず周壁は紙製容器の周面を構成する胴部2であり、紙製シートを筒状に丸めて構成したものである。
更にカール部1は紙製容器の開口周縁部分にあり、開口部分の周縁を丸めこんで構成したものである。
更に胴部2には底に底部3を有している。
この場合これら3つの部分はそれぞれ別個に構成してこれらを接着して紙製容器を構成しているものである。
まずカール部1に関しては、予め筒状の円筒の周縁を例えば雄型と雌型の金型を用いて、この金型に挟み込んで圧接して、その一周縁部分を丸めこんでカール部1を構成したものであり、カール部1からやや鍔部11を残して切断し、これをカール部1として用いるものである。
次に、胴部2は紙製容器の周壁部分を構成するものであり、例えばローラ等により扇状シートを丸めこんで筒状に構成したものである。
従ってカール部1と胴部2はそれぞれ別部材として成形した後に接着などすることにより紙製容器を作るものである。
更にこの筒状の胴部2の底には底部3を配設している。
従ってこれらの三部材をそれぞれ接着等することにより紙製容器が形成されている。
この様に構成されるものであり、まず鍔部11を有するカール部1に関しては、少なくとも120g/平方メートル(坪量)程度以上の厚みのある紙を用いて構成することが必要である。
これによりこの部分を構成するための紙シートを用いてカール部1を構成できるものとなる。
即ちほぼ120g/平方メートル(坪量)程度に満たない紙を用いた場合には、一のシートをカップ状にした上でその一周縁部分を丸めこんで構成するカール部1について、紙の強度が足らず成形時につぶれてしまい、丸めこんだ形にすることができないことから成形できないものである。
従って、この部分については少なくとも紙シートを丸めて円筒形状にした上で、更に成形機によりカール部1を成形するものであり、このカール部1を構成するためには少なくとも120g/平方メートル(坪量)程度以上の厚みのある紙を用いて成形するものである。
例えば一般的に多用されている紙コップは280g/平方メートル(坪量)程度の厚みを有する紙を用いており、この様に厚手の紙を用いることから成形機で紙コップを成形できると共に特にカール部1を丸めこんで形作れるものである。
しかし、これよりも薄手の紙になるほどカール部1ができにくくなり、例えば成形機にて形成するに際しては180g/平方メートル(坪量)程度以上の厚みのある紙が望ましく、特に手造りとして考えてもほぼ120g/平方メートル(坪量)程度に満たない紙ではもはやカール部1を形成できないものである。
特にカール部1は容器の変形を防止するために必要であって開口部周縁を強固にするものであることから、これらのように容器の強度を高く維持し開口部周縁の強化につながるカール部1を形成するには少なくとも120g/平方メートル(坪量)よりも厚手の紙であることが必要となる。
従って、この様にカール部1を形作るための120g/平方メートル(坪量)よりも厚い強固な紙を使用することにより初めてカール部1を構成できるものである。
例えば円筒形状の筒体を成形した上でその周縁部にカール部1を成形し、更にカール部1に残る鍔部11を一部残した状態でカットし、このカール部1を有する部分を本考案に係る紙製容器のカール部1として用いる。
更にそのカットして残った筒体の周縁部分に更にカール部1を成形して鍔部11を含めてカットする。
これを繰り返すことにより順次多数の鍔部11を有するカール部1を簡単にかつ短時間に成形できる。
或いは当初より紙製シートについて鍔部11を含んだカール部1の必要幅にカットし、これを順次鍔部11を有するカール部1として成形するものであってよい。
次に胴部2は、特に厚みを有する紙よりならなくとも薄手の紙製シートをもって構成するものであってもよい。
従って120g/平方メートル(坪量)程度よりも薄手の紙を用いてもよい。
例えば30g/平方メートル(坪量)乃至60g/平方メートル(坪量)程度のグラシン紙や純白紙或いはクラフト紙等を用いたものであってもよい。
もとよりこれよりも坪量の少ない30g/平方メートル(坪量)以下の紙を用いてもよく、又60g/平方メートル(坪量)程度以上の紙を用いてもよい。
更には120g/平方メートル(坪量)程度よりも坪量の大きい紙を用いてももちろんよい。
これを排除するものではない。
少なくとも、ロール部1と胴部2とを別々の部材で構成した後に両者を用いて紙製容器を構成するものであればよい。
特に坪量の少ない紙を用いることにより、簡単に成形できるものであり、従来の紙コップのように280g/平方メートル(坪量)程度の厚みを有する容器を筒状に成形するにはアーム式の大型の成形機を必要とするとともに成形のための時間の若干長時間かかるものであるが、この様に薄手の紙を用いることにより胴部を簡単かつ短時間に大量に製造できるものであると共に成形機も小型の低廉な機器によって成形できることとなる。
更に紙の使用範囲が特に坪量の少ない範囲を使用可能とするものであり、各種の紙を使用することができ、多様性を有するものとなる。
次に本図では更に底面には底部3を張り付けているものであり、これにより底部3を形成している。
以上のように構成することにより胴部の紙の厚みや強度にかかわらずカール部1を有する各種容器の成形を可能とするものであり、容器の強度を確保した各種の紙製容器を構成できるものである。
尚、カール部1、胴部2、底部3を構成する紙製シート地は紙を基調として構成しているものであればよく、樹脂シートとの多層紙をもって構成するものであってももちろんよい。
図2は、図1の断面図であり、カール部1と胴部2と底部3により紙製容器が構成されている。
この場合カール部1には鍔部11を有しており、この鍔部11が胴部2と接して接着しているものである。
この接着に際して樹脂層による熱或いは超音波等による接着でも、或いは更に接着促進剤を用いて接着しているものでも、接着部材を用いて接着しているものであってもよい。
尚、カール部1の鍔部11が胴部2の内側と接着しているが、これに限らず胴部2の外側即ち外周部分と接着しているものであってもよい。
又、カール部1の鍔部11の幅に関して、その長さは任意の長さを有すればよいものであり、幅広であっても幅狭であってもよい。
少なくとも鍔部11で胴部2との接着を可能とするものであればよい。
これら場合カール部1の丸めこみ部分にまで胴部2の端辺部分を挿入するものであってももちろんよい。
例えばこのカール部1の丸めこみ部分にまで若干挿入することにより、カール部1と胴部2との結合をより強固にするものであってもよい。
次に底部3と胴部2とは例えば本図のように底部3の上部方向に鍔状の突出部31を有し、この突出部分と胴部2とを接着するものである。
この接着はカール部1の鍔部11と同様であればよい。
なお本図と異なり底部3が底よりやや上部に位置して突出部31が下部に出っ張っており、下駄状の底部を有するものであってもよいが、この場合には下部に突出した突出部31と胴部2とを接着するものでよい。
これらの底部3の接着に関しては、液漏れ防止のため更に各種折り返し部分を有するものであってもよいものである。
以上のようにカール部1を別途形成して胴部2に接着することにより紙製容器を形成できるものであり、カール部1を用いることから容器の開口部をカール部1によって強化でき、これにより紙製容器自体の強度を極端に高められる。
即ち薄紙を用いた胴部2をもって形成する容器であっても、カール部1により強度を増すことができることから一定程度重量のある内容物を入れても容器自体が変形せずに内容物を入れることができ、容器として使用できるものである。
例えば飲料用コップ等のように例えば一般的には280g/平方メートル(坪量)程度の厚みのある紙を用いて構成するものであり、厚紙であることとカール部を有することから液体を入れても変形せずに使用できる。
これに対して120g/平方メートル(坪量)程度よりも少ない薄手の紙を用いた場合にはそもそもカール部も形成できず、開口周縁が簡単に変形する紙製容器となり、液体どころか重量のあるものを入れることができない。
これに対して例えば試飲用のコップ等は小型のコップであるが、液体を入れるために通常の飲料用コップと同様の280g/平方メートル(坪量)程度の厚みのある紙を用いて構成しなければならず、極めてかさばる強固な容器の使用が必要となっていた。
更にその他の商品を封入する容器例えばヨーグルト等の容器に際しても、紙製容器の場合にはどうしても極めて厚手の容器を使用しなければならず、費用がかかると共にその容器の成形に対しても効果なかつ大型の機械を使用することが必要であり、又1つの成形に際してかかる時間も一定以上かかるものであり、大量生産の際に大きなネックになっているものである。
これに対して本考案は、薄手の紙を用いた容器であるにもかかわらず容器自体の強度はカール部1によって保つことができ、液体を入れることや重量のある内容物を入れてもカール部1である容器の開口周縁が変形せずに型崩れしない容器として使用が可能となる。
更にその成形に際して薄紙の使用で胴部2を構成できることから胴部2の成形に対して小型の機器で足りると共に円筒形状を短時間で大量の製造の製造も可能となる。
又、一個当たりのコストもより低減できるものであり、極めて有用な容器の提供を可能とするものである。
更には胴部には各種任意の紙を用いることを可能とするものであり、カール付きの紙製容器の範囲を極端に広げることができ多様多彩な紙製容器の提供を可能とするものである。
図3は図2の分解図であり、鍔部11を有するカール部1と胴部2と底部3がそれぞれ別部材からなり、これらを接着することにより紙製容器を成形できるものである。
本図に示すようにカール部1と胴部2と底部3とをそれぞれ別に構成することによりそれぞれの部位にあった紙を用いることができると共に少なくともカール部1を120g/平方メートル(坪量)よりも厚手の紙を用いて作ることによりカール部1を形成できることとなると共にこのカール部1によって容器の強度を増すことができ、即ち開口周縁部分を強化できることに伴う容器自体の強化が図れる。
従って胴部2に薄紙を用いても液体等を入れる紙製容器を形成できるものである。
図4は特に胴部2を成形するための薄手の紙シートを示す図である。
略三角形の一辺を弧状に形成した形状を基調とする紙シートであり、更に本図構成はその孤状辺202の一部を直線203として形成した紙シートである。
より具体的には、三角形の2辺200、201を直線で形成し、他の一辺を弧状に形成すると共に孤状辺202を中空円錐容器の開口周縁となるように形成した紙シートである。
更にこの孤状辺202に関してはその略三分の二の箇所から直線状に形成した辺203からなる一例を示す。
例えばこの紙シートを丸めて中空円錐形状に形成した際に該容器の開口周縁部分にこの孤状辺202が位置するものである。
この様に形成すると孤状辺202に続く略三分の一程度の直線部分から形成される辺203の部分は重なり部となり、貼着等を可能とする部分となる。
もとより一辺全体が弧状に形成して一部を重なり部として形成するものであってももちろんよい。
図5は、紙シートを円錐形状の金型4に巻きつけて中空円錐体の容器を形成するために円錐形状の型4に合わせた状態の一例を示す。
従って、単純にこの円錐形状の円錐体の型4に巻きつければ中空円錐形状の容器が完成する。
本図は更に円錐体の型4の尖頭部41を紙シートの角部204よりやや上部の辺200部分に合わせて、更に紙シートの角部204を突出させた位置に配置した一例である。
もとよりこの様に角部204を離しても、或いは本図と異なり角部204に合わせてもいずれでもよい。
これらのように位置させた上で更に円錐体の型4の周囲に紙シートを巻きつけて形成するものである。
図6は更に少なくとも孤状辺202部分を巻き込んで開口周縁回りを形成する程度容器を形成した状態であり、一部の紙シート部分がまだ巻き切れていない状態の一例を示す。
この未巻き付け部分には例えば接着部材を塗着して巻き込めば中空円錐体の容器が完成する。
本図においては紙シートの角部204を折り込んでいるものであるが、これに限らずこの様な折り込み部のないもの例えば紙シートの角部204に合わせて円錐体の型4の尖頭部41を併せてきっちりと巻き込むものであってももちろんよい。
図7は円錐体の型4に紙シートを巻きつけて中空円錐体の容器の胴部の基本部分を形成した一例を示す。
このようにして容器の基本を成形する。
即ちローラで巻き込んで円錐形状の容器本体を形作れるものであり、大量生産に資するものである。
更に図8に示すようにこの中空円錐体の容器本体2の先端部分2bを切り離すものである。
これにより上下面に開口を有する容器本体である紙製容器の胴部2の円筒状胴体部分2aを形成できるものであり、本考案に係る紙製容器の胴部2が形成できるものである。
本考案に係る紙製容器の胴部2である上下の開口部の径の異なる円筒状胴体部分を簡単にかつ大量生産を可能とする胴部2として形成できるものである。
特に容器の胴部2には薄紙を用いるものであることからローラによって簡単にかつ一時に大量に成形できるものである。
特に紙シートと円錐体の型4を用いるものであり、両者の角部分41、204できっちりと位置合わせができ、ずれなどや複雑な位置合わせ機器を有しなくともきっちりとした容器を成形できるものである。
このことにより容器の成形の送りこみ速度を極力高めることができ、大量生産に資するものである。
図9は図2に示す本考案に係る紙製容器の一例の断面図と異なりカール部1の鍔部11が胴部2の外周面と接して、この位置で接着している一例を示す図である。
もとより前記のようにこの様に構成してもよいものである。
更に図10は、図2に示す本考案に係る紙製容器の一例の断面図と異なり底部3が下部方向に突出部31を有しており、底部3の底面が上部に位置する構成の一例を示す図である。
本図に示す構成に関しても前記の通り、突出部31と胴部2の接着を可能とし、更に必要に応じて突出部31と胴部2との接着と共にこの接着部分を折り込んでより強固な結合を図り、液漏れを防止するものであってもよい。
例えばこの底部を120g/平方メートル(坪量)程度よりも大きい厚手の紙を用いて構成してもよい。 これによっても更に底部を強化できるものとなる。
1 カール部
11 鍔部
2 胴部
200 紙シートの辺
201 紙シートの辺
202 孤状辺
203 直線状に形成した辺
204 紙シートの角部
4 型
41 尖頭部

Claims (6)

  1. 容器の開口部周縁にカール部1を有する紙製容器であって、
    紙製容器の開口部周縁を形作る鍔部11を有するカール部1と、紙製容器の円筒状胴体部分を形成する胴部2とからなり、
    この胴部2と鍔部11を有するカール部1を別々に成形した上で該カール部1と胴部2とを接着して成形するものであり、
    該胴部2は紙シートを円錐形状の型に巻きつけて中空円錐形状に形成した上でその先端部分を切断した上部に開口部と下部に開口部をそれぞれ有する上下の開口部の径の異なる円筒状胴体部分としたことを特徴とする紙製容器。
  2. カール部1の鍔部11を胴部2に接着することにより成形することを特徴とする請求項1記載の紙製容器。
  3. 胴部2の底面には底部3を接着して構成したことを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載の紙製容器。
  4. カール部1が120g/平方メートル(坪量)よりも厚手の紙で構成することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の紙製容器。
  5. 胴部2が120g/平方メートル(坪量)程度よりも薄手の紙で構成することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の紙製容器。
  6. 胴部2が60g/平方メートル(坪量)程度よりも薄手の紙で構成することを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の紙製容器。
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