JP3175596B2 - 表示機能を有する撮影機器 - Google Patents

表示機能を有する撮影機器

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JP3175596B2
JP3175596B2 JP16502396A JP16502396A JP3175596B2 JP 3175596 B2 JP3175596 B2 JP 3175596B2 JP 16502396 A JP16502396 A JP 16502396A JP 16502396 A JP16502396 A JP 16502396A JP 3175596 B2 JP3175596 B2 JP 3175596B2
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克行 難波
浩一 黒田
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ミノルタ株式会社
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  • Indication In Cameras, And Counting Of Exposures (AREA)
  • Liquid Crystal Display Device Control (AREA)
  • Control Of Indicators Other Than Cathode Ray Tubes (AREA)
  • Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表示機能を有する
撮影機器に関するものであり、更に詳しくは、表示機能
を有するカメラ等の撮影機器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】2次元的に配列された多数の小さなドッ
トの集合により文字や記号等を表示するドットマトリク
ス表示装置や、比較的少数の大きな、そして多くの場
合、ある形状を有するように予め形成されたセグメント
により、文字や記号等を表示するセグメント表示装置が
知られている。このうち、ドットマトリクス表示装置
は、定められた領域内で多種の文字や図形をかなり自由
に表現することができるため、表示すべき情報量が多い
場合に有利である。一方、セグメント表示装置は、限ら
れた領域内での表示文字,記号等の数は少ないが、制御
が簡単であるという特長がある。このような両方式の特
長を考慮して、上記両表示装置を表示部として備え、各
々に適した情報を各表示部に表示させるように構成され
た機器は、既に知られている。
【0003】一般に、カメラのような撮影機器において
は、様々な撮影不可能状態を表示する必要がある。撮影
不可能状態としては、例えば、イニシャルロード失敗,
電池消耗,レンズ未装填,フィルム巻き戻し完了,フィ
ルム無し等が挙げられる。このような撮影不可能状態が
生じた場合、それぞれの状況に応じた表示がなされる
が、特にフィルムに関してはフィルムのパトローネマー
クを点滅させるのが一般的である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の場合、
フィルムがいずれの状態にあるのかを一見して識別する
ことができない。それを撮影者に知らせるために、上記
ドットマトリクス表示部の比較的自由な表示が可能とい
う特長を生かして、キャラクター等でいずれの状態にあ
るかを示すことは考えられるが、一般にドットマトリク
ス表示装置は消費電力が大きいため、長時間表示すると
電力が消耗してしまう。
【0005】本発明は、上記のような点に鑑みてなされ
たものであって、撮影不可状態が生じた場合に、それが
どのような種類の撮影不可状態であるかを容易に識別す
ることができる、表示機能を有する撮影機器を提供する
ことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明の表示機能を有する撮影機器
は、多数の小さいドットの2次元配置により各種情報の
表示を行うドットマトリクス表示部と、少数の大きなセ
グメントにより表示を行うセグメント表示部と、撮影不
可能状態を検知する検知手段と、該検知手段により撮影
不可能状態が検知されたとき、撮影不可能状態であるこ
とを前記セグメント表示部で表示するとともに、発生し
ている撮影不可状態の内容を示す絵をドットマトリクス
表示部により表示するように制御する制御手段と、を備
えたことを特徴とする。
【0007】また、請求項2に記載の発明に係る撮影機
器においては、前記ドットマトリクス表示部と前記セグ
メント表示部とが隣接して設けられていることを特徴と
する。また、請求項3に記載の発明に係る撮影機器にお
いては、前記撮影不可能状態がイニシャルロード失敗状
態であることを特徴とする。また、請求項4に記載の発
明に係る撮影機器においては、前記ドットマトリクス表
示部による表示はエラーの状態を表わす表示であること
を特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しつつ説明する。
【0009】《ハード構成》図1は本実施の形態のカメ
ラ表示システム全体のブロック図である。この表示シス
テム全体を制御するのが、マイコンで構成される制御部
1である。制御部1には、フラッシュ回路4、測光回路
5、それに、マイコンを内蔵するカード回路6等が接続
され、制御部1は、フラッシュ回路4からはガイドナン
バーのデータ、測光回路5からは測光データ、そして、
カード回路6からはカードデータを受け取る。
【0010】制御部1には表示IC2が接続され、制御
部1はこの表示IC2に対して各種表示データを送る。
表示IC2は液晶表示部7に対する表示を制御するもの
であり、マイコンを中心に構成されている。液晶表示部
7は、図3に示すようにカメラ本体15の右側上面に設
けられ、図4に示すように、縦横に多数配列された小さ
なドットの集合により表示を行うドットマトリクス表示
部(DOT-LCD)16と小数の比較的大きなセグメント単位
で表示を行うセグメント表示部(SEG-LCD)17とから成
る。
【0011】図1に戻り、表示IC2は液晶ドライバを
内蔵し、この内蔵ドライバを介して、それに接続された
液晶表示部7のセグメント表示部17を制御する。一
方、表示IC2は外部の液晶ドライバIC3とも接続さ
れ、この外部液晶ドライバIC3を用いて表示部7のド
ットマトリクス表示部16の表示を制御する。
【0012】両表示部16,17は同一パネル内に隣接
して設けられるが、表示部7をこのように2種類の部分
に分割した理由は次の通りである。ドットマトリクス液
晶表示(LCD)は、小さなドットを自由に制御すること
により、自由な絵柄を表示することができるという特長
を有するが、一般的に自由な絵柄を表現するために表示
面積が広く、駆動電圧も高いことから、消費電力が大き
いという欠点を有し、電池の容量がそれほど大きくない
場合には常時表示しておくことは好ましくない。このた
め、一定時間(表示保持時間)カメラが操作されずに放置
されたときには表示を停止させることも考えられるが、
フィルムカウンタ等、やはり常時表示しておくことが望
ましい情報もある。そこで、細かい絵柄で表示すること
が必要な場合にはドットマトリクスLCDを用い、常時
表示することが必要な情報についてはドットマトリクス
LCDに比べて消費電力の少ないセグメントLCDを用
いる、という使い分けをするために、両表示装置を並列
に用いているのである。
【0013】ドットマトリクスLCDとセグメントLC
Dの特性上の違いからも、この使い分けによる有利な効
果がある。ドットマトリクスLCDは、上述の通り、多
くの表示要素(ドット)を有するため、本来はそれに応じ
た数の端子を必要とするが、コスト及び配線上の困難性
のため、少ない端子を用いて、その端子に乗せる信号を
時間的に分割するデューティ制御が行われる。ドット数
が増大し、あるいは逆に端子数を減らそうとするにつ
れ、このデューティ制御のデューティ比を小さくする必
要がある。しかし、駆動信号のデューティ比が小さくな
るほど、コントラスト(表示が明瞭に見える度合)が低く
なる(表示が見にくくなる)。したがって、撮影時に素早
くかつ明瞭に視認する必要のあるシャッター速度や絞り
値の表示は、デューティ比が小さく、コントラストの低
いドットマトリクスLCDではなく、デューティ比を大
きくしたセグメントLCDで表示する方が好ましい。
【0014】このため、図5に示す通り、セグメント表
示部17は1/4デューティ・1/3バイアスのLCD駆動信
号(a)で駆動され、ドットマトリクス表示部16は1/16
デューティ・1/5バイアスの駆動信号(b)で駆動され
る。この図において、Aで示した範囲が選択信号(LC
Dの表示駆動信号)であり、Bで示した範囲が非選択波
形(LCDの非表示駆動信号)である。
【0015】図5に示す各信号波形の電圧レベル((a)
ではV0〜V3、(b)ではV0〜V5)は、図2(a)に示すLC
D駆動電圧発生部14の出力電圧V5を抵抗R1〜R5で分割
して取り出したものである。表示IC2の内蔵液晶ドラ
イバへは、セグメント表示部駆動のためにV0〜V3が供給
され、外部液晶ドライバIC3へは、ドットマトリクス
表示部16駆動のためにV0〜V5が供給される。なお、L
CD駆動電圧発生部14は、本実施の形態においては、
負の温度特性を持った温度補償用のサーミスタTh1、補
正係数調整用の抵抗R6,R7、及びDC/DCコンバータから構
成されている。液晶は作動温度が上昇すると最適駆動電
圧が低くなるため、このような負の温度補償回路を設け
るのである。また、DC/DCコンバータは他の回路系の消
費電力の変動等による電源電圧VDDの変動に対して液晶
駆動電圧V0〜V5を一定に保つために設けられるものであ
る。
【0016】図6に示すように、液晶表示部7の上面に
は透明パネルスイッチ8が配置されている。透明パネル
スイッチ8は上面板8aと下面板8bとを重ね合わせて
構成され、液晶表示部7のドットマトリクス表示部16
の上面を6つの領域に分割し、各領域に接点(図1のSA
〜SF(8)参照)を設けて6個のパネルスイッチSA〜SF
としている。
【0017】図1に戻り、制御部1には、その他にカメ
ラを制御するための多数のスイッチが接続される。次に
これらのスイッチを、図3を参照しつつ説明する。 SM=メインスイッチ21。撮影者がカメラの使用を開
始するときに操作する。左へスライドさせるとONとな
る。 S1=測光開始用スイッチ。シャッターボタン20を少
し押した状態でONとなる。 S2=シャッターレリーズスイッチ。シャッターボタン
20を深く押すとONとなる。 SSET=セットスイッチ18。各種設定作業を開始する
ときに操作する。押している間のみONとなる。 SUP=アップスイッチ。各種設定作業時に、設定値の増
加等、設定値の変更に用いる。 SDN=ダウンスイッチ。SUPと逆の変更動作を行う。ス
ライドスイッチ19を右側(b方向)に押すとアップスイ
ッチSUPがONとなり、左側(a方向)に押すとダウンス
イッチSDNがONとなる。手を離すと、バネによりスラ
イドスイッチ19は中間位置に戻る。 SRC=裏蓋スイッチ。カメラ本体の裏蓋を閉めたときに
OFFとなる。 SPAT=フィルムカートリッジ(パトローネ)検出スイッ
チ。フィルムカートリッジがカメラ本体内にセットされ
ているときにONとなる。 SCAS=DXコード(フィルム感度)入力用スイッチ。フ
ィルムカートリッジ上のDXコード接点によりフィルム
感度を自動的に入力する。 SREW=フィルム巻戻スイッチ。撮影者がフィルムを巻
戻すときに操作する。 SSLS=フィルム巻取状態検出スイッチ。フィルムがス
プールに巻付くとOFFとなる。
【0018】制御部1には時計機能用の発振子9が接続
され、この発振子9によるクロック信号は液晶駆動タイ
ミング用として表示IC2及びドットマトリクス表示部
用ドライバIC3へ供給される。制御部1には更に、シ
ステムクロック発生用発振子10も接続され、このクロ
ック信号も表示IC2及びドライバIC3にシステムク
ロック用として供給される。
【0019】これらの回路に対する電源VDDは、図2
(b)に示す電池11から供給されるが、この電池11を
交換するときにも本システムの時計機能を継続させるた
めに、一時的補助電池12も備えられている。電池11
が外されたときのみ、この補助電池12からの電気がダ
イオード13を通して供給される。
【0020】《制御部の動作》次に、上記の制御部1に
より行われる各種動作を、表示に関する処理を中心に、
図7及び図15〜図22のフローチャートと図8(a)〜
図13(x)及び図14の表示例を参照しつつ説明する。
【0021】図7は制御部1により実行される表示関係
ルーチンのフローチャートであり、電池11がカメラ本
体15に装着される(#1)と本ルーチンが開始する。最初
にステップ#2でメインスイッチSMの状態をチェックす
る。ここでメインスイッチSMがOFFの場合、ステッ
プ#3へ進み、メインスイッチがOFFであることを示す
データ及び撮影枚数データを表示IC2へ送信する。
【0022】これらのデータを受信した表示IC2は、
内部のRAMに記憶している文字データ及び現時刻デー
タを外部液晶ドライバIC3に送るとともに、受信した
撮影枚数データを内部ドライバを介してセグメント表示
部17に表示する。外部液晶ドライバIC3は、受け取
った文字データ及び時刻データに従い、ドットマトリク
ス表示部16にこれらのデータを表示する。
【0023】このときの表示の例を図8(a)に示す。文
字データ「M.JACKSON」は予め撮影者により入
力されたものであり、自分の名前等を表示しておくこと
ができる。現時刻「16:35:24」は、クロック信
号を内部カウンタによりカウントして得られたものであ
る。右側のセグメント表示部17では、フィルムが装填
されていること、及び、フィルムカウンタが「8」、す
なわち、次の撮影が8コマ目であることを示している。
【0024】なお、ドットマトリクス表示部16を直接
駆動しているのは外部ドライバIC3であるが、そのド
ライバIC3に表示データを与えるのは表示IC2であ
る。表示IC2はセグメント表示部17も直接駆動して
いるのであるが、この表示IC2自身も、すべて制御部
1から受け取るデータに基づいて作動している。従っ
て、以後、本ルーチンの説明に際しては、これらの関係
を簡略化して、「制御部が表示を行う」という表現を用
いる。
【0025】メインスイッチSMがOFFである間は、
処理はステップ#2と#3の間でループし、図8(a)の表示
が継続する。メインスイッチSMがONとなったときに
は、ステップ#2からステップ#4へ進み、測光開始スイッ
チS1をチェックする。測光開始スイッチS1がONであ
るときにはステップ#5へ進み、各種データの入力を行
う。具体的には、測光回路5から測光データ、フラッシ
ュ回路4からはガイドナンバーデータ、そしてカード回
路6からはカードデータを入力する。その後、選択され
ている露出制御モード(後述)に応じた露出演算をステッ
プ#6で行い、シャッター速度(Tv),絞り値(Av)を求め
る。そして、その演算結果に基づいてステップ#7で撮影
モードを自然光撮影又はフラッシュ撮影のいずれとすべ
きかを決定する。自然光撮影の場合にはステップ#8へ進
み、各種設定内容の表示に関するデータを表示IC2に
送信する。
【0026】このときの表示例を図8(b),(c),(d)に
示す。ドットマトリクス表示部16の上部のエリアAR-A
に露出補正量の表示(図8(b)の「+/−:−2.
0」、(d)の「+/− 0.0」。但し、設定フィルム
感度がスイッチSCASにより読み込んだDXコードによ
る感度から変更されている場合には、図8(c)のように
設定フィルム感度「ISO200」を表示する。)が、
下部左側のエリアAR-BにはAF(オートフォーカス)ゾー
ン(焦点検出ゾーン)の設定モードの表示((b)ではスポ
ットAFモード、(c),(d)ではワイドAFモード)、下
部中央のエリアAR-Cにはフィルム巻き上げドライブモー
ドの表示((b)は連写モード、(c)は単写モード、(d)
はセルフタイマーモード)、下部右側のエリアAR-Dには
カード機能選択スイッチの表示を行っている。このカー
ド機能選択スイッチの表示は、カメラにカードが装着さ
れているときのみ行われる。すなわち、図8(c),(d)
がカードが装着されている場合を示しており、図8(b)
はカードが装着されていない場合を示している。なお、
このカード機能選択スイッチの表示は、文字が白抜きの
ネガティブ表示となっているが、これは、他のエリアの
表示(ISO値,ドライブモード,AFゾーン等)との違
いを際だたせ、スイッチに関する表示であることを連想
させるためである。
【0027】図7に戻り、ステップ#7でフラッシュ撮影
であると判定された場合には、ステップ#9で、この撮影
モードに関するデータを表示部7に表示する。この場合
の表示例を図8(e)に示す。ドットマトリクス表示部1
6を上下2つのエリアAR-E及びAR-Fに分け、上部AR-Eに
はフラッシュ撮影が可能な範囲をメートル単位で表示
「0.7−5.0m」し、下部AR-Fにはフィート単位で
表示「2.3−16ft」する。この距離値のデータ
は、ステップ#5においてフラッシュ回路4から入力した
ガイドナンバー値及びレンズから入力した開放絞り値、
最大絞り値に基づいて算出される。すなわち、表示の左
側の最短撮影可能距離は、最小発光ガイドナンバーを最
大絞り値で除したものであり、右側の最長撮影可能距離
は最大発光ガイドナンバーを開放絞り値で除したもので
ある。
【0028】ステップ#8又は#9の表示を行うとステップ
#10へ進み、図8(b)〜(e)に示すように、表示部7の
右側のセグメント表示部17の上から2段目のエリアAR
-Gにシャッター速度(TV)、3段目のエリアAR-Hに絞り値
(AV)を表示する。
【0029】次にステップ#11へ進み、現在の露出制御
モードをセグメント表示部16の最上段のエリアAR-Jに
表示する。これは、図4に示される同エリアに用意され
た4文字「P」(プログラムモード),「A」(絞り優先
モード),「M」(マニュアルモード),「S」(シャッタ
ー速度優先モード)のうちのいずれか1つが、選択され
ている露出制御モードに応じて表示される。
【0030】次のステップ#12では、セグメント表示部
17の最下段のエリアAR-Iにフィルムカウンタとフィル
ムマークを表示する。このフィルムマークは2つのセグ
メントSEG-A及びSEG-Bから成るが、フィルムが装填され
ていないときには、両セグメント共表示されない。
【0031】そして、ステップ#13でカード機能データ
を確認し、カード機能がONの場合のみ、図8(c)に示
すように、セグメント表示部17の左側にあるセグメン
トSEG-C「CARD」を表示する。カードが装着されていな
いとき(図8(b))やカードが装着されていてもカード機
能がOFFのとき(図8(d))は、このセグメントSEG-C
の表示はされない。その後、処理はステップ#2に戻る。
【0032】ステップ#4で測光開始スイッチS1がOF
Fの場合にはステップ#14へ進み、カメラ本体に装填さ
れたフィルムの最初の巻き上げ(イニシャルロード)を行
うか否かの判断を行う。ここでは、裏蓋スイッチSRCが
前回のチェック時にON(裏蓋開)であったのが今回OF
F(閉)となっており、かつ、フィルムカートリッジ検出
スイッチSPATがONのときに、イニシャルロード条件
が満足されたとする。この条件が満足されたときにはス
テップ#17へ進み、イニシャルロード関連処理を行う。
この処理については図15のフローチャートにより説明
する。
【0033】まずステップ#17-1でフィルム巻き上げモ
ータ等を駆動して、フィルムの最初の巻き上げ(イニシ
ャルロード)を行う。ステップ#17-2では、巻取状態検出
スイッチSSLSによりフィルムの巻取りが成功したか否
かをチェックする。巻取りが成功したときにはステップ
#17-3で図9(f)の表示を行い、操作者に巻取り成功を
知らせると共に、フィルムカウンタを「1」にする(セ
グメントSEG-A及びSEG-Bも表示)。そして、ステップ#17
-4で、5秒計時タイマTMAをスタートさせ、図7のステ
ップ#2に戻る。このタイマTMAは、メインスイッチSMが
OFFあるいは測光開始スイッチS1がONになると、
カウント動作を停止する。このタイマTMAの機能につい
ては、後にステップ#39のところで詳しく述べる。
【0034】ステップ#17-2でイニシャルロード失敗と
判断されると、ステップ#17-5で図9(g)の表示を行
い、操作者に巻取り失敗を知らせると共に、フィルムカ
ウンタを「0」とし、このカウンタとセグメントSEG-A
を点滅させる(セグメントSEG-Bは表示しない)。ドット
マトリクス表示部16の矢印は、操作者に裏蓋を開ける
ことを促すためのものである。ステップ#17-6では操作
者が裏蓋を開けるまで待ち、裏蓋が開けられると(すな
わち、スイッチSRCがONとなると)、図7のステップ#
2へ戻る。
【0035】図7のステップ#14でイニシャルロード開
始条件が成立していない場合にはステップ#15へ進み、
巻戻しスイッチSREWの状態をチェックする。このスイ
ッチSREWがONされており、かつ、フィルムカートリ
ッジ検出スイッチSPATがON(すなわち、フィルムが装
填されている)のときは、ステップ#18でフィルム巻戻し
処理を行う。この処理は図16のフローチャートにより
説明する。
【0036】まずステップ#18-1でフィルム巻戻しモー
タ等を駆動して、フィルムの巻戻しを開始する。ステッ
プ#18-2ではフィルムが巻戻し中であることを示す表示
を図9(h)のように行い、ステップ#18-3では巻取状態
検出スイッチSSLSにより、フィルムがスプールから離
れたか否かをチェックする。スイッチSSLSがOFFの
ときには、ステップ#18-4で裏蓋スイッチSRCをチェッ
クし、スイッチSRCもOFFのとき(すなわち、フィル
ムが未だスプールに巻き付いており、しかも、裏蓋は閉
じられているとき)は、ステップ#18-3へ戻って、巻戻し
を継続する。ステップ#18-3でスイッチSSLSがONであ
るときには、ステップ#18-5で巻戻し動作を停止し、ス
テップ#18-6で巻戻し完了の表示を行う(図9(i))。
【0037】次にステップ#18-8で裏蓋が開けられるま
で待ち、開けられると(スイッチSRCがON)図7のステ
ップ#2に戻る。ステップ#18-3でスイッチSSLSがOFF
で、かつ、ステップ#18-4でスイッチSRCがONのとき
(巻戻し途中に裏蓋が開けられたとき)は、ステップ#18-
7へ進んで巻戻しを停止して、ステップ#2に戻る。
【0038】図7のステップ#15で巻戻し条件が成立し
ていないときには、ステップ#16でセットスイッチSSET
の状態をチェックする。セットスイッチSSETがONの
ときはステップ#19で上述の5秒タイマTMAを再スタート
させ、ステップ#20で、図9(j)に示すように、パネル
スイッチSA〜SFの機能を示すための表示を行う。すな
わち、図6に示す透明パネル8の6つのスイッチSA〜
SFの位置と1:1に対応するようにドットマトリクス
表示部16を6つの領域AR-K,AR-L,AR-M,AR-B,AR-C,AR-
Dに分け、各スイッチの機能を表示する。
【0039】そして、ステップ#21〜#26で各パネルスイ
ッチSA〜SFが押されているか否かをチェックし、押さ
れた(ONとなった)スイッチに対応する設定処理(ステ
ップ#36,#32,#37,#33,#38,#34,#35)を行う。これらのス
イッチSA〜SFがすべてOFFの場合には、ステップ#2
7で測光開始スイッチS1をチェックし、このスイッチS
1がONされているときにはステップ#2に戻る。スイッ
チS1がOFFのときにはステップ#28でメインスイッチ
SMをチェックする。メインスイッチSMがOFFのとき
にはステップ#2へ戻り、ONのときにはステップ#29で
5秒タイマTMAをチェックする。タイマTMAがカウント中
(すなわち、ステップ#19のスタート時から5秒以内)の
場合はステップ#21へ戻り、5秒カウントが終了したと
きはステップ#2に戻る。これらのステップ#27以降の処
理は、セットスイッチSSETがONされてから5秒間は
ステップ#21〜#26を繰り返し、いずれかのパネルスイッ
チSA〜SFが操作されるのを待つが、その間に測光開始
スイッチS1がONされたとき、あるいはメインスイッ
チがOFFされたときにはステップ#2に戻るということ
である。
【0040】ここで各パネルスイッチが押されたときの
ステップ#36,#32,#37,#33,#38,#34,#35の表示処理につ
いて、以下に個別に説明する。
【0041】〈フィルム感度設定〉まず、スイッチSB
が押されたときの処理(ステップ#32)について、図17
のフローチャートと図10(k)の表示例を参照して説明
する。このステップはフィルム感度(ISO値)設定に対
応するものであり、最初にステップ#32-1で、ドットマ
トリクス表示部16の左下のエリアAR-Nにダウンスイッ
チを表すマーク、ステップ#32-2で右下のエリアAR-Qに
アップスイッチを表すマークの表示を行う。これらのマ
ークの上を押すことにより、透明パネル8のパネルスイ
ッチSD又はSFがONとなり、フィルム感度を手動で設
定することができる。なお、フィルム感度の設定はカメ
ラ本体15のスライドスイッチ19(右方向スライドで
アップスイッチSUP、左方向スライドでダウンスイッチ
SDN)によっても行うことができる。
【0042】次にステップ#32-3で5秒計時タイマTMAを
スタートさせ、ステップ#32-4でドットマトリクス表示
部16の下段中央のエリアAR-Pに現在設定されているフ
ィルム感度値を表示する。更にステップ#32-5で中段部
の横長のエリアAR-Sに指針マークM2、ステップ#32-6
で上段部の横長のエリアAR-Rに横方向のスケールを表示
する。これはフィルム感度のスケールであり、中央上の
「□」マークM1がフィルムカートリッジのDXコード
から読み取ったフィルム感度値(自動設定値)を表し、下
の指針マークM2が現在設定されているフィルム感度値
を表す。設定フィルム感度値がDXコードによるフィル
ム感度値と同じであれば、指針マークM2はスケール中
心の「□」マークM1と一致し、手動によりフィルム感
度値がDXコード値よりもプラス側に設定されると、指
針マークM2が右の方に移動する。
【0043】エリアAR-Rのスケールの大目盛りが1Ev
に相当し、小目盛りが1/3Evに相当する。従って、例え
ば図10(l)のように、DXコードによるフィルム感度
値が100のときにフィルム感度値が200に設定されると、
指針マークM2は右方向に1Evだけ移動することにな
る。従って、「□」マークM1と指針マークM2との間
の長さが自動設定感度値と手動設定感度値との差の絶対
値を示し、また、指針マークM2が「□」マークM1よ
りも右にあるときは、その差がプラス、左にあるとき
は、マイナスを示すことになる。設定フィルム感度値を
更に上昇させてゆくと、指針マークM2は右端の2+1/3
Evのところで停止し、今度はスケールの方が逆に左の
方向に移動してゆく、という表示方法に切り換わる。例
えば、フィルム感度値を1600に設定すると、図10(m)
のような表示となる。
【0044】このように設定フィルム感度値がDXコー
ドによるフィルム感度値と大きく離れた場合の表示方法
として、このほかにも種々のバリエーションが考えられ
る。例えば、指針マークM2が右端(又は左端)まで行っ
た後は、指針マークM2を点滅表示させる、あるいは指
針マークM2の形を変えるというようにすると、プログ
ラムが多少簡略化される。
【0045】また、フィルム感度手動設定の操作性を向
上させるために、次のような方法も考えられる。図14
(a)の下の図に示すように、透明パネル8-1のスケール
表示エリアAR-R上の部分を細かいパネルスイッチTS1〜1
5に分割し、スケール上の任意の点を直接押すことによ
り、フィルム感度の入力をダイレクトに素早く行うこと
ができる。例えば、スケールの最も左の大目盛りの位置
を押すことによりパネルスイッチTS2がONとなり、手
動設定感度値を200からダイレクトに50に変更すること
ができる。図14(a)の上の図のようにパネルスイッチ
8-2の分割をもう少し粗く、1Ev毎とし、1Evよりも
細かい(1/3Ev毎の)フィルム感度の設定は前記例と同様
にアップスイッチSF又はダウンスイッチSDにより行う
というようにしてもよい。
【0046】更に、図14(b)に示すように、透明パネ
ル8-3のパネルスイッチを4つ用い、下の段のパネルス
イッチSD,SFで粗い(1Ev毎の)設定を行い、上の段の
パネルスイッチSA,SC(及びスライドスイッチ19)で
細かい(1/3毎の)設定を行うようにしてもよい。このと
き、粗い変更を行うスイッチSD,SFに対応する表示エ
リアAR-N,AR-Qには速い移動を示すマーク「<<」,「>>」
を表示すると、わかりやすい。
【0047】図17に戻り、ステップ#32-7でダウンス
イッチ(パネルスイッチSD又はスライドスイッチ19の
左スライド)がONとなっているか否かを調べ、いずれ
かがONとなっていればステップ#32-13で現在のフィル
ム感度値から1/3Evを減じて新しいフィルム感度値と
し、ステップ#32-3へ戻る。いずれのダウンスイッチも
ONされていなければ、ステップ#32-8でアップスイッ
チ(パネルスイッチSF又はスライドスイッチ19の右ス
ライド)をチェックし、いずれかがONとなっていれば
ステップ#32-12でフィルム感度値を1/3Evだけ増加す
る。アップスイッチも操作されていなければ、ステップ
#32-9でメインスイッチSMを、ステップ#32-10で測光開
始スイッチS1を各々チェックし、ステップ#32-11でこ
のフィルム感度設定処理に入ってから(図7のステップ#
22でパネルスイッチSBが押されてから)5秒経過したか
否かをチェックする。これらのステップ#32-9〜#32-11
の処理は図7のステップ#27〜#29の処理と同じであるの
で、説明を省略する。
【0048】〈フィルム巻き上げドライブモード設定〉
次に、ステップ#24でパネルスイッチSDのONが検出さ
れたときの処理(ステップ#33)を、図18のフローチャ
ートを参照して説明する。最初にステップ#33-1で5秒
計時タイマTMAをスタートさせ、ステップ#33-2で、図1
1(n)に示すように、ドットマトリクス表示部16の下
段左のエリアAR-Bに単写モードを表すマーク、中央のエ
リアAR-Cに連写モードを示すマーク、右側のエリアAR-D
にセルフタイマーモードを示す時計マークを表示し、現
在のモードのマーク上に指針マークM2(図11(n)で
は単写モード)を表示する。そして、ステップ#33-3,#33
-4,#33-5で、各マークの上のパネルスイッチSD,SE,S
Fをチェックする。いずれかのスイッチがONされてい
る場合には、それぞれに応じたモードに変更し、指針マ
ークM2をそのモードの所に表示すべく、ステップ#33-
9,#33-10,#33-11の処理を行う。いずれのスイッチも押
されていなければ、ステップ#33-6〜#33-8で、図7のス
テップ#27〜#29と同様に、メインスイッチSMと測光開
始スイッチS1のチェック及び5秒待ちの処理を行う。
【0049】〈露出値オーバーライド設定〉ステップ#2
1でパネルスイッチSAのONが検出されたときの処理
(ステップ#36)を、図19のフローチャートを参照して
説明する。最初にステップ#36-1で5秒計時タイマTMAを
スタートさせ、ステップ#36-2で図11(o)の表示を行
う。この場合のエリア分割及び表示はフィルム感度設定
の場合(図10(k)〜(m))と同様であるが、下段中央の
エリアAR-Pには露出値のオーバーライド量(ここでは
「−2.0Ev」)を表示し、スケールは左右に±4Ev
までとなっている。従って、ここでは小目盛りは1/2Ev
を表す。オーバーライド量が0のときは、エリアAR-Sの
指針マークM2はスケールの中央(「□」マークM1の
箇所)にあり、パネルスイッチSD又はSFを押すことに
より(あるいはスライドスイッチ19を左右にスライド
させることにより)、ステップ#36-3〜#36-11の処理によ
りオーバーライド量が1/2Evずつ−又は+方向に変更さ
れる。ここにおける処理は図17のステップ#32-7〜#32
-13の処理と同様であるので、説明を省略する。
【0050】〈露出制御モード設定〉ステップ#23でパ
ネルスイッチSCのONが検出されたときの処理(ステッ
プ#37)を、図20のフローチャートを参照して説明す
る。最初にステップ#37-1で5秒計時タイマTMAをスター
トさせ、ステップ#37-2で図11(p)の表示を行う。こ
の場合には、ドットマトリクス表示部16では、左右上
下隅のエリアAR-K,AR-M,AR-B,AR-D、それら4つのエリ
アの各々の中央寄りに隣接する指針マークM2表示用の
小さなエリアAR-O、それに中央部のエリアAR-Zを用い
る。ステップ#37-2では、左上のエリアAR-Kにはプログ
ラムモードを表す「P」、右上のエリアAR-Mには絞り優
先モードを表す「A」、左下のエリアAR-Bにはシャッタ
ー速度優先モードを表す「S」、そして右下のエリアAR
-Dにはマニュアルモードを表す「M」を表示し、現在の
モードのエリアに隣接するエリアAR-Oに指針マークM2
を表示する。中央のエリアAR-Zには、露出制御モード設
定を行っていることを示すために、「MODE」と表示
する。ステップ#37-3〜#37-6で各モード表示エリアAR-
K,AR-M,AR-B,AR-Dに対応するパネルスイッチSA,SC,S
D,SFが押されているか否かをチェックし、ステップ#37
-10〜#37-13で、押されたスイッチに対応するモードに
変更を行い、そのモードの表示に隣接するエリアAR-Oに
指針マークM2の表示を行う。ステップ#37-7,#37-8,#3
7-9の処理は前述のステップ#27,#28,#29の処理と同じで
ある。
【0051】なお、現在のモードを表示する方法として
は、上記のように指針マークM2を用いるほかに、図1
2(q)に示すように現モードの表示を点滅させる方法、
図12(r)に示すように現モードの表示を反転させる方
法、あるいは図12(s)に示すように現モードを表す文
字を別の場所(図では中央)に表示させる方法等が考えら
れる。
【0052】〈AFゾーン設定〉ステップ#25でパネル
スイッチSEのONが検出されるとステップ#38に進み、
図21のフローチャートに示される処理を行う。最初に
ステップ#38-1で5秒計時タイマTMAをスタートさせ、ス
テップ#38-2で図12(t)の表示を行う。ここでは、中
央のエリアAR-TにAFゾーンモードの設定を行っている
ことを示すために「AF」の文字を表示し、左下のエリ
アAR-BにはワイドAFゾーンモードを示すマーク、右下
のエリアAR-DにはスポットAFゾーンモードを示すマー
クを表示して、現在のモードの表示の上のエリアAR-AA
に指針マークM2を表示する。
【0053】その後、ステップ#38-3及び#38-4で、両マ
ークに対応したパネルスイッチSD及びSFが押されてい
るか否かをチェックし、ステップ#38-9又は#38-10で、
押されたスイッチに応じたモードの設定を行い、指針マ
ークM2をその上のエリアAR-AAに表示する。パネルス
イッチSD及びSFが共にOFFのときは、続いてステッ
プ#38-5でアップスイッチ又はダウンスイッチ(スライド
スイッチ19)のチェックを行い、いずれかのスイッチ
がONのときには、両モードの間でモード変更を行う。
これらのスイッチがいずれも操作されていなければ、ス
テップ#38-6,#38-7,#38-8で、ステップ#27〜#29と同
様、メインスイッチSM、測光開始スイッチS1、タイマ
TMAをチェックする。なお、ここでも、現モードの表示
は前述の露出制御モードの表示と同様、点滅表示,反転
表示,別の場所への表示等で行うことができる。
【0054】〈カード設定〉図9(j)の状態でパネルス
イッチSFが押されたときには、ステップ#26からステッ
プ#34に進んでカードの有無をチェックし、カードが装
着されているときにはステップ#35でカード設定表示の
処理を行う。カードの有無はステップ#5でカードとの間
でデータ交信を行う際に既に判明しており、フラグによ
り記憶されている。カードが装着されていないときには
ステップ#27に戻る。ステップ#35の処理を図22のフロ
ーチャートを参照して説明する。
【0055】最初にステップ#35-1でカードとデータ交
信を行い、カードの種類,設定内容等のデータをカード
から入力する。そして、ステップ#35-2,#35-3,#35-4等
でカードの種類の判断を行うが、ここでは、ポートレー
トカード及びAEブラケットカードの2種類のカードに
ついてのみ説明を行い、他の種類のカード(ステップ#35
-4以下)については説明を省略する。
【0056】ポートレートカードはポートレート撮影を
主目的とし、被写体と背景のボケ具合いがポートレート
撮影に適した状態となるように制御するためのカードで
ある。また、AEブラケットカードは、適正露出値を中
心として、+及び−両方向に、設定された枚数だけ、設
定された値(露出値ステップ)づつ、露出値をシフトさせ
て自動的に撮影するためのカードである。このポートレ
ートカード及びAEブラケットカードについては特願昭
63-131289号に詳しい記載がある。
【0057】ステップ#35-2で、装着されたカードがポ
ートレートカードであると判断されると、ステップ#35-
5で、図12(u)に示すように、そのカード名「POR
TRAIT」をドットマトリクス表示部16に表示す
る。そして、ステップ#35-6で5秒計時タイマTMAをスタ
ートさせ、ステップ#35-7,#35-8,#35-9で図7のステッ
プ#27〜#29と同様、メインスイッチSM,測光開始スイ
ッチS1が操作されない限り5秒間表示を継続する。
【0058】ステップ#35-2でポートレートカードでな
いと判断されると、次にステップ#35-3でAEブラケッ
トカードであるか否かが判断される。装着カードがAE
ブラケットカードであるときには、ステップ#35-10へ進
んで、図13(v)に示すような表示を行う。ドットマト
リクス表示部16の左上から下段にかけてのL字形のエ
リアAR-BBにはカードの種類「AE BRACKET」
を表示し、右上の領域AR-Uには設定開始スイッチの位置
を示すために「SET」の文字を表示する。このエリア
AR-Uの位置はパネルスイッチSCと同じ位置であり(図
6)、透明パネル8のこの位置を押すことによりパネル
スイッチSCがONとなり、AEブラケット撮影に関す
る上記の設定値(露出値ステップ、撮影枚数)の入力が可
能となる。セグメント表示部17の3段目のエリアAR-H
(通常は絞り値を表示する箇所)には現在の露出値ステッ
プの値「0.3(Ev)」、その下のエリアAR-I(通常はフ
ィルムカウンタを表示する箇所)には撮影枚数「5」を
表示する。そして、ステップ#35-12でパネルスイッチS
Cが押されているか否かを判定し、押されていなけれ
ば、上記と同様、ステップ#35-13〜#35-15で5秒待処理
を行う。
【0059】図13(v)の表示開始後5秒以内にスイッ
チSCが押されるとステップ#35-16以降へ進み、カード
設定内容の変更の処理を行う。ステップ#35-16では、図
13(w)に示すように、パネルスイッチの位置と設定項
目との関連付けのための表示を行う。ドットマトリクス
表示部16の上段左の、スイッチSAに対応するエリアA
R-Vには、露出値ステップを示す「△EV」、上段中央
のスイッチSBに対応するエリアAR-Wには撮影枚数を示
す「FILM」、そして、他の設定操作とも共通するよ
うに、下段左と右のスイッチSDとSFに対応するエリア
AR-XとAR-Yにはダウンスイッチマークとアップスイッチ
マークが表示される。セグメント表示部17の2段目の
エリアAR-Gには、ドットマトリクス表示部16での「A
E BRACKET」の表示場所がなくなったため、そ
れを意味する「brAc」の文字をセグメントで表示す
る。3段目、4段目のエリアAR-H,AR-Iには、引続き露
出ステップ値と撮影枚数が表示される。
【0060】この状態で、ステップ#35-17〜#35-20でパ
ネルスイッチSA,SB,SC,SD,SFをチェックし、いず
れかが押された場合には、そのスイッチに対応する処理
をステップ#35-24〜#35-28で行う。詳しく述べると、ス
テップ#35-17でスイッチSAが押されたと判定される
と、ステップ#35-25で、図13(w)に示すように、エリ
アAR-VとAR-Hの表示を点滅させ、露出値ステップ量の設
定を行うモードに入ったことを操作者に知らせる。その
後、ステップ#35-16へ戻って、スイッチ操作を待ち、ス
テップ#35-19又は#35-20でダウンスイッチ(スイッチS
D)又はアップスイッチ(スイッチSF)が操作されたこと
を検出すると、露出値ステップ量を減少又は増加させ、
それに応じてエリアAR-Hの表示を変化させる(ステップ#
35-27又は#35-28)。ステップ#35-18でスイッチSBが押
されたことを検出した場合にも、同様に、撮影枚数設定
値の変更処理を行う。なお、本実施の形態では、ダウン
スイッチを押す毎に露出値ステップ量は0.7→0.5→0.3
(Ev)と切り換わり、撮影枚数は7→5→3(枚)と切り
換わる。アップスイッチの場合には逆に切り換わる。
【0061】上段右上のエリアAR-Uの「SET」の文字
は、ステップ#35-10から引続いてステップ#35-16でも表
示され、これに対応するスイッチSCが押されたときに
は(ステップ#35-21)、設定値をカードへ送信し(ステッ
プ#35-24)、設定を終了する。
【0062】上記パネルスイッチSA,SB,SC,SD,SF
がいずれも押されないときには、ステップ#35-22,#35-2
3でメインスイッチSM及び測光開始スイッチS1をチェ
ックし、メインスイッチSMがON、かつ、測光開始ス
イッチS1がOFFのときはステップ#35-16に戻って設
定操作を待つ。なお、このときには5秒待タイマは作動
せず、スイッチSCの操作による設定終了(あるいは、メ
インスイッチSM及び測光開始スイッチS1による設定中
断)までステップ#35-16〜#35-23の処理を繰り返す。
【0063】以上で設定処理に関する説明を終わる。図
7に戻り、ステップ#16でセットスイッチSSETがOFF
の場合には、ステップ#39で、図7のステップ#17のイニ
シャルロード関連処理(図15のステップ#17-4)でスタ
ートさせた5秒計時タイマTMAをチェックし、未だカウ
ント中であればステップ#2に戻る。すなわち、イニシャ
ルロード後、巻戻しスイッチSREW又はセットスイッチ
SSETが操作されなければ、図9(f)の表示が5秒間継
続される。
【0064】イニシャルロード完了から5秒経過する
と、ステップ#40で、ステップ#8(図8(b),(c),(d))
におけると同様、各種モードをドットマトリクス表示部
16に表示し、ステップ#41で、現在設定されているシ
ャッター速度及び絞り値をセグメント表示部17の該当
エリアAR-G,AR-Hに表示する。このとき、シャッター速
度はS(シャッター速度優先)モードとM(マニュアル)モ
ード時に、絞り値はA(絞り優先)モードとMモード時に
表示される。その後、ステップ#11へ進み、エリアAR-J
への露出制御モードの表示、エリアAR-Iへのフィルム関
連表示(ステップ#12)、及びセグメントSEG-Cでのカード
表示(ステップ#13)を行い、ステップ#2へ戻る。このと
きの表示例を図13(x)に示す。
【0065】《表示ICの動作》次に、表示IC2が制
御部1から受信したデータを基に液晶表示部7のドット
マトリクス表示部16及びセグメント表示部17に表示
を行うときの処理を、図23,図24のフローチャート
及び図8(a)〜図13(z)の表示例を参照して説明す
る。
【0066】このルーチンでは、表示IC2は、最初に
ステップ#40-1で制御部1から表示に関するデータが送
信されて来るのを待つ。なんらかのデータを受信すると
ステップ#40-2へ進み、1時間計時タイマをチェックす
る。このタイマのスタートは後述するステップ#40-48で
行われるが、このタイマは、使用者がカメラのスイッチ
類をなんら操作せずに一定時間(本実施の形態では1時
間)経過したときには、消費電力低減のために、ドット
マトリクス表示部16の表示を消すという表示保持時間
のカウントのために用いられている。従って、ステップ
#40-2でこのタイマが1時間のカウントを終了している
ならば、ステップ#40-8でドットマトリクス表示部用の
液晶ドライバIC3に動作停止コマンドを送信する。
【0067】図8(a)の表示の状態(メインスイッチSM
がOFFのとき)でこのカウンタが1時間のカウントを
終了したときは、図13(y)のように、消費電力の大き
いドットマトリクス表示部16の表示は消され、消費電
力の小さいセグメント表示部17のフィルムマーク(SEG
-A及びSEG-B)とフィルムカウンタの表示のみが残され
る。メインスイッチSMがONであり、例えば露出制御
モードがM(マニュアル)モードであるときにカウンタが
カウントを終了すると、図13(z)に示すように、消費
電力の大きいドットマトリクス表示部16の表示が消さ
れることは同様であるが、セグメント表示部17では、
フィルムマークとフィルムカウンタ以外に、モード
「M」,シャッター速度「250」及び絞り値「5.
6」も引続き表示される。これらの値は次回撮影しよう
とするときにはすぐに必要なデータであるので、撮影者
がなんらのボタン操作をすることなく直ちにこれらの値
を読み取ることができるようにしているのである。
【0068】表示保持時間経過後の残留表示としては、
P(プログラム)モードのときにはモードとフィルムマー
クとフィルムカウンタ、A(絞り優先)モードのときには
それら3つ以外に設定絞り値、そしてS(シャッター速
度優先)モードのときにはモードとフィルムマークとフ
ィルムカウンタの3つと設定シャッター速度となる。な
お、M,A,Sモードのときでも、フィルムマークとフ
ィルムカウンタのみ表示するようにしてもよい。
【0069】ステップ#40-2で1時間タイマが未だカウ
ント中あるいはタイマが作動していないときは、ステッ
プ#40-3でドットマトリクス液晶ドライバIC3に動作
開始コマンド及び継続コマンドを送信する。ステップ#4
0-3又は#40-8の後はステップ#40-4以降へ進み、上記ス
テップ#40-1で制御部1から受信した表示データを解読
し、データの内容に応じた表示をドットマトリクス表示
部16及びセグメント表示部17上に現すための処理を
行う。以下、各データ毎に表示処理を説明する。
【0070】〈イニシャルロード成功〉ステップ#40-4
で受信データがイニシャルロード成功の表示に関するも
の(図7のステップ#17=図15のステップ#17-3で送信
されるもの)であると判定すると、表示IC2はステッ
プ#40-5で、図9(f)の表示を行うように、各ドットの
点灯・非点灯データを液晶ドライバIC3に送信する。
そして、ステップ#40-6で、内部の液晶ドライバを用い
てセグメント表示部17のフィルムマーク(SEG-A及びSE
G-B)とフィルムカウンタ値表示「1」に対応するセグメ
ントのみを点灯させる。
【0071】〈イニシャルロード失敗〉ステップ#40-9
で受信データがイニシャルロード失敗の表示に関するも
の(図7のステップ#17=図15のステップ#17-5で送信
されるもの)であると判定すると、表示IC2はステッ
プ#40-10で、図9(g)の表示を行うように、各ドットの
点灯・非点灯データを液晶ドライバIC3に送信する。
そして、ステップ#40-11で、内部の液晶ドライバを用い
て、セグメント表示部17のフィルムマークのうちのカ
ートリッジマークSEG-Aとフィルムカウンタ値表示
「0」を点滅表示させる。
【0072】〈巻戻し中〉ステップ#40-12で受信データ
が巻戻し中の表示に関するもの(図7のステップ#18=図
16のステップ#18-2で送信されるもの)であると判定す
ると、表示IC2はステップ#40-13で、図9(h)の表示
を行うように、各ドットの点灯・非点灯データを液晶ド
ライバIC3に送信する。そして、ステップ#40-14で、
セグメント表示部17の表示をすべて消す。
【0073】〈巻戻し完了〉ステップ#40-15で受信デー
タが巻戻し中の表示に関するもの(図7のステップ#18=
図16のステップ#18-6で送信されるもの)であると判定
すると、表示IC2はステップ#40-16で、図9(i)の表
示を行うように、各ドットの点灯・非点灯データを液晶
ドライバIC3に送信する。そして、ステップ#40-17
で、セグメント表示部17の表示をすべて消す。
【0074】〈フィルム感度設定〉ステップ#40-18で受
信データがフィルム感度設定の表示に関するもの(図7
のステップ#32=図17のステップ#32-1〜#32-6で送信
されるもの)であると判定すると、表示IC2はステッ
プ#40-19で、図10(k),(l),(m)等の表示を行うよう
に、各ドットの点灯・非点灯データを液晶ドライバIC
3に送信する。そして、ステップ#40-20で、セグメント
表示部17の表示をすべて消す。
【0075】〈ドライブモード設定〉ステップ#40-21で
受信データがドライブモード設定の表示に関するもの
(図7のステップ#33=図18のステップ#33-2で送信さ
れるもの)であると判定すると、表示IC2はステップ#
40-22で、図11(n)の表示を行うように、各ドットの
点灯・非点灯データを液晶ドライバIC3に送信する。
そして、ステップ#40-23で、セグメント表示部17の表
示をすべて消す。
【0076】〈露出値オーバーライド量設定〉ステップ
#40-24で受信データが露出値オーバーライド量設定の表
示に関するもの(図7のステップ#36=図19のステップ
#36-2で送信されるもの)であると判定すると、表示IC
2はステップ#40-25で、図11(o)の表示を行うよう
に、各ドットの点灯・非点灯データを液晶ドライバIC
3に送信する。そして、ステップ#40-26で、セグメント
表示部17の表示をすべて消す。
【0077】〈露出制御モード設定〉ステップ#40-27で
受信データが露出値制御モード設定の表示に関するもの
(図7のステップ#37=図20のステップ#37-2で送信さ
れるもの)であると判定すると、表示IC2はステップ#
40-28で、図11(p)の表示を行うように、各ドットの
点灯・非点灯データを液晶ドライバIC3に送信する。
そして、ステップ#40-29で、セグメント表示部17の最
上段のエリアAR-Jに受信したモード値(図11(p)では
「P」)に対応するセグメントの表示を行う。
【0078】〈AFゾーンモード設定〉ステップ#40-30
で受信データがAFゾーンモード設定の表示に関するも
の(図7のステップ#38=図21のステップ#38-2で送信
されるもの)であると判定すると、表示IC2はステッ
プ#40-31で、図12(t)の表示を行うように、各ドット
の点灯・非点灯データを液晶ドライバIC3に送信す
る。そして、ステップ#40-32で、セグメント表示部17
の表示をすべて消す。
【0079】〈カード設定〉上記いずれの表示データで
もないと判定されると、図24のフローへ進み、ステッ
プ#40-33で受信データがカード設定の表示に関するもの
(図7のステップ#35=図22のステップ#35-5,#35-10,#
35-16等で送信されるもの)であるか否かを判定する。そ
うであると判定すると、表示IC2はステップ#40-34
で、図12(u);図13(v),(w)等の表示を行うよう
に、各ドットの点灯・非点灯データを液晶ドライバIC
3に送信し、設定状況に応じて、セグメント表示部17
の表示を行う。
【0080】〈パネルスイッチ表示〉ステップ#40-35
で、図7のステップ#20で送信されるパネルスイッチ表
示データであると判定すると、表示IC2はステップ#4
0-36で、図9(j)の表示を行うように、各ドットの点灯
・非点灯データを液晶ドライバIC3に送信する。そし
て、ステップ#40-37で、セグメント表示部17の表示を
すべて消す。
【0081】〈フラッシュ表示〉ステップ#40-38で、図
7のステップ#9で送信されるフラッシュ表示データであ
ると判定すると、表示IC2はステップ#40-39で、図8
(e)の表示を行うように、各ドットの点灯・非点灯デー
タを液晶ドライバIC3に送信する。
【0082】〈撮影シャッター速度,絞り値表示〉ステ
ップ#40-40で、図7のステップ#10で送信される撮影シ
ャッター速度・絞り値表示データであると判定すると、
表示IC2はステップ#40-41で、内部液晶ドライバを用
いて、撮影を行うシャッター速度と絞り値の表示を図8
(b)等のように行うため、セグメント表示部17の2段
目及び3段目のエリアAR-G及びAR−Hの該当セグメン
ト端子を駆動する。
【0083】〈露出制御モード表示〉ステップ#40−
42で、図7のステップ#11で送信される露出制御モー
ド表示データであると判定すると、表示IC2はステッ
プ#40-43で、内部液晶ドライバを用いて、現在設定され
ている露出制御モードの表示を図8(b)等のように行う
ため、セグメント表示部17の最上段のエリアAR-Jの該
当セグメント端子を駆動する。
【0084】〈フィルム関連表示〉ステップ#40-44で、
図7のステップ#12で送信されるフィルム関連表示デー
タであると判定すると、表示IC2はステップ#40-45
で、内部液晶ドライバを用いて、現在のフィルムの状況
を示す表示を図8(b)等のように行うため、セグメント
表示部17の最下段のエリアAR-Iの該当セグメント端子
を駆動する。
【0085】〈ドットマトリクス部通常表示〉ステップ
#40-46で、図7のステップ#8又は#40で送信されるドッ
トマトリクス部通常表示データであると判定すると、表
示IC2はステップ#40-47で、図8(b),(c),(d)等の
表示を行うように、各ドットの点灯・非点灯データを液
晶ドライバIC3に送信する。
【0086】〈設定シャッター速度,絞り値表示〉ステ
ップ#40-49で、図7のステップ#41で送信される設定シ
ャッター速度・絞り値表示データであると判定すると、
表示IC2はステップ#40-50で、内部液晶ドライバを用
いて、設定されたシャッター速度又は絞り値の表示を図
8(b)等のように行うため、セグメント表示部17のエ
リアAR-G又はAR-Hの該当セグメント端子を駆動する。こ
こでは、設定されない方(シャッター速度又は絞り値)の
該当セグメントの端子には駆動電圧はかけられない。
【0087】〈メインスイッチOFF表示〉ステップ#4
0-51で、図7のステップ#3で送信されるメインスイッチ
OFF表示データであると判定すると、表示IC2はス
テップ#40-52で、図8(a)の表示を行うように、各ドッ
トの点灯・非点灯データを液晶ドライバIC3に送信す
る。そして、ステップ#40-53で、内部の液晶ドライバを
用いてセグメント表示部17のフィルムマーク(SEG-A及
びSEG-B)とフィルムカウンタ値表示(図8(a)では
「8」)に対応するセグメントのみを点灯させる。
【0088】〈カード表示〉ステップ#40-54で、図7の
ステップ#13で送信されるカード表示データであると判
定すると、表示IC2はステップ#40-55で、図8(c)に
示すセグメント表示部17の該当セグメントSEG-Cの端
子を駆動する。
【0089】ステップ#40-54でカード表示データでない
と判定すると、すなわち、受信データが各種表示データ
のいずれにもあてはまらない場合には、なんら処理を行
うことなく、図23のステップ#40-7に進む。
【0090】以上が各種表示データに対する表示IC2
の処理であるが、これらのデータ判定処理は、大きく分
けて、ステップ#40-40以前の処理と#40-42以降の処理の
2種類に分けられる。図7の制御部1の行うルーチンを
参照するとわかるように、前者のグループでは各種スイ
ッチの操作等によりカメラが作動しているときのみ表示
IC2へ送られるデータに関するものであり、後者はス
テップ#3のメインスイッチSMがOFFのときの表示
や、ステップ#16でセットスイッチSSETがOFFと判定
され、ステップ#39以降の全ての操作がなされていない
ときの処理ルーチンで送られて来るデータに関するもの
である。
【0091】従って、前者のグループの表示処理(ステ
ップ#40-4〜#40-41)が行われた後は、ステップ#40-7へ
進んで1時間タイマをリセットし、ストップさせる。こ
れにより、表示は表示保持時間(1時間)に関係なく行わ
れ、ドットマトリクス表示部16の表示は消えることは
ない。一方、後者のグループの表示処理(ステップ#40-4
2〜#40-51)が行われた後は、ステップ#40-7を実行せ
ず、#40-48において1時間タイマをスタートさせる。す
でにこのタイマが作動中であれば、そのままタイマ動作
を継続させる。そして、ステップ#40-1へ戻る。これに
より、1時間の表示保持を行った後は図13(y)又は
(z)の表示に変わり、電力を節約する。
【0092】上記の通り、本実施の形態では液晶表示部
をドットマトリクス液晶表示部16とセグメント表示部
17とに分割し、カメラが操作されなくなってから所定
時間(本実施の形態では1時間)後はドットマトリクス表
示部16の表示のみを停止する(図23のステップ#40-
2,#40-8)。これにより、電池11の電力消費が節約さ
れ、しかも、その後もフィルム関連表示や必要最小限の
撮影条件の表示はセグメント表示部で行われるため(図
13(y),(z))、撮影者は何らスイッチを操作すること
なく、常に、かつ直ちに、これらの情報を得ることがで
きる。
【0093】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
セグメント表示部とドットマトリクス表示部を有し、撮
影不可能状態であることをセグメント表示部で表示し、
その撮影不可能状態の内容をドットマトリクス表示部で
表示するようにしている。これにより、撮影不可能状態
であることと、何によって撮影不可能状態になっている
かという詳細な情報が表示されるので、使用者はカメラ
がどのような状態にあるかを正確に素早く把握すること
ができる。尚、前記ドットマトリクス表示部は、通常時
は各種情報の表示を行うものであり、特殊な場合、即ち
前記エラー時に、上記撮影不可能状態の内容を表示する
ので、カメラの如き小さな撮影機器にとって表示部のス
ペースが大きくならなくて済むという効果もある。ま
た、請求項2のようにドットマトリクス表示部と前記セ
グメント表示部とが隣接していると、両表示部を同時且
つ瞬時にみることができるので、上記カメラ状態の把握
がより短時間にできる。また、請求項3のように上記請
求項1の表示手法をフィルムのイニシャルロード失敗の
表示に適用すると、一般に把握が難しいといわれるイニ
シャルロード失敗の表示を分かり易く表示できる。ま
た、請求項4のようにドットマトリクス表示部でエラー
状態を表示するので、具体的なエラーが把握できること
になり、表示の価値が増大する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施したカメラの制御装置の構成を示
すブロック図である。
【図2】図1の構成の一部を示す回路図である。
【図3】本発明を実施したカメラの上面図である。
【図4】液晶表示部の平面図である。
【図5】液晶駆動信号のタイミングチャートである。
【図6】液晶表示部とその上に設けられる透明パネルス
イッチを示す分解斜視図である。
【図7】制御部の行う表示関係の処理のフローチャート
である。
【図8】液晶表示部の表示例である。
【図9】液晶表示部の表示例である。
【図10】液晶表示部の表示例である。
【図11】液晶表示部の表示例である。
【図12】液晶表示部の表示例である。
【図13】液晶表示部の表示例である。
【図14】液晶表示部の表示とパネルスイッチの関係を
示す説明図である。
【図15】図7のフローチャートの一部を詳細に示すフ
ローチャートである。
【図16】図7のフローチャートの一部を詳細に示すフ
ローチャートである。
【図17】図7のフローチャートの一部を詳細に示すフ
ローチャートである。
【図18】図7のフローチャートの一部を詳細に示すフ
ローチャートである。
【図19】図7のフローチャートの一部を詳細に示すフ
ローチャートである。
【図20】図7のフローチャートの一部を詳細に示すフ
ローチャートである。
【図21】図7のフローチャートの一部を詳細に示すフ
ローチャートである。
【図22】図7のフローチャートの一部を詳細に示すフ
ローチャートである。
【図23】表示ICの行う表示のための処理のフローチ
ャートである。
【図24】表示ICの行う表示のための処理のフローチ
ャートである。
【符号の説明】 7 …液晶表示部 8 …パネルスイッチ 14 …LCD用駆動電圧発生部 15 …カメラ本体 16 …ドットマトリクス表示部 17 …セグメント表示部 18 …セットスイッチ 19 …スライドスイッチ(アップ・ダウンスイッチ) 20 …シャッターボタン(測光開始スイッチS1,シャ
ッターレリーズスイッチS2) 21 …メインスイッチSM
フロントページの続き (72)発明者 泉 修二 大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大 阪国際ビル ミノルタ株式会社内 (56)参考文献 特開 昭63−194242(JP,A) 特開 昭62−34143(JP,A) 特開 昭55−55325(JP,A) 特開 昭61−229149(JP,A) 特開 昭63−212923(JP,A) 特開 昭62−215820(JP,A) 実開 昭61−192332(JP,U) 実開 昭56−128651(JP,U) 実開 昭63−175257(JP,U) 実開 昭63−75706(JP,U)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】多数の小さいドットの2次元配置により各
    種情報の表示を行うドットマトリクス表示部と、 少数の大きなセグメントにより表示を行うセグメント表
    示部と、 撮影不可能状態を検知する検知手段と、 該検知手段により撮影不可能状態が検知されたとき、撮
    影不可能状態であることを前記セグメント表示部で表示
    するとともに、発生している撮影不可状態の内容を示す
    絵をドットマトリクス表示部により表示するように制御
    する制御手段と、 を備えたことを特徴とする表示機能を有する撮影機器。
  2. 【請求項2】前記ドットマトリクス表示部と前記セグメ
    ント表示部とが隣接して設けられていることを特徴とす
    る請求項1に記載の表示機能を有する撮影機器。
  3. 【請求項3】前記撮影不可能状態がイニシャルロード失
    敗状態であることを特徴とする請求項1に記載の表示機
    能を有する撮影機器。
  4. 【請求項4】前記ドットマトリクス表示部による表示は
    エラーの状態を表わす表示であることを特徴とする請求
    項1に記載の撮影機器。
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