JP3175427B2 - 給油口ぶたの燃料タンクへの取付構造 - Google Patents

給油口ぶたの燃料タンクへの取付構造

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JP3175427B2 JP25414393A JP25414393A JP3175427B2 JP 3175427 B2 JP3175427 B2 JP 3175427B2 JP 25414393 A JP25414393 A JP 25414393A JP 25414393 A JP25414393 A JP 25414393A JP 3175427 B2 JP3175427 B2 JP 3175427B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、給油口ぶたの燃料タン
クへの取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の給油口ぶたの燃料タンクへの取付
構造を図7および図8をもって説明する。図7は、燃料
タンクaの表面から突出されるいわゆる樹脂製ネジ込み
タイプの給油口ぶたbが燃料タンクaの給油口cを閉じ
ている状態を示す斜視図である。このタイプの給油口ぶ
たbの燃料タンクaへの取り付けは、給油口ぶたbの内
周面に切った図示しない雌ネジ部と、給油口cの外周面
に形成した図示しない雄ネジ部との螺合によって為され
る取付構造dによる。このタイプの給油口ぶたbは、主
にモトクロッサーなどで使用される。
【0003】しかして、上記樹脂製ネジ込みタイプの給
油口ぶたの燃料タンクへの取付構造dによれば、給油口
ぶたcが燃料タンクaの表面から出っ張る構造であるた
め、給油口ぶたcが他のものと触れ易い。このため、自
動二輪車が転倒等して外部から衝撃があった場合には、
給油口ぶたcが最初にダメージを受け易い。また、燃料
タンクaの給油口cに給油口ぶたbをネジ込む途中で給
油口ぶたbと燃料タンクaとの間をシールする図示しな
いシールゴムがグリップしやすいので、給油口ぶたbの
締まりを妨げないようにするための処理が必要である。
例えば、ブレーキフルードのリザーブタンクでは、樹脂
製スライダーを設けて対処している。
【0004】図8は、樹脂製ネジ込みタイプの給油口ぶ
たの燃料タンクへの取付構造dの上記問題点を解決する
ために考えられたものであって、燃料タンク内a’に埋
設されるいわゆるエアプレーンタイプの給油口ぶたeの
縦断面図を示す。このタイプの給油口ぶたeは、ロード
スポーツなどで使用されることが多い。
【0005】エアプレーンタイプの給油口ぶたeは、燃
料タンクa’から出っ張らないので、上記樹脂製ネジ込
みタイプの給油口ぶたの燃料タンクへの取付構造dの欠
点は解消される。しかし、給油口ぶたeと給油口fとの
間からガソリン漏れがないようにするためのシール構造
上次のような問題があった。上記問題を説明する前に当
該エアプレーンタイプの給油口ぶたの燃料タンクへの取
付構造gを説明する。
【0006】給油口ぶたeは、その外周面と、給油口ぶ
たeが嵌入される給油口fの内周面とに設けられたネジ
構造hによって給油口fに螺着される。そして、給油口
ぶたeが給油口fに完全に締付けられると、給油口ぶた
eと給油口fとの間に配置されかつ給油口ぶたeに取付
られるシール部材としてのOリングiは、給油口fのシ
ール面f1に押圧されるようになる。この結果、給油口
ぶたeと給油口fとの間に生じるシール圧が高まり、給
油口ぶたeと給油口fとの間の気密性が保たれるため、
給油口fからのガソリン漏れが防止される。
【0007】しかして、上記構造gにあっては、給油口
ぶたeを給油口fに締付けて行くに当たり、ネジ構造h
における雄ネジh1と雌ネジh2との間の摺動抵抗以外
に、Oリングiが給油口ぶたeと一体になって回動する
ので、当該回動に伴うOリングiとシール面f1との間
に生じる摺動抵抗が給油口fに給油口ぶたeを締めて行
く際に同時に生じる。このため、これらの摺動抵抗に抗
して、給油口ぶたeを給油口fに締付けて行かなければ
ならなかった。
【0008】したがって、完全なシール状態で給油口ぶ
たeを給油口fに取付るには、大きな締付力を必要とし
た。このため、当該従来の給油口ぶたの燃料タンクへの
取付構造gにあっては、取り付けが面倒であるという問
題があった。また、Oリングiとシール面f1との間に
生じる摩擦力によって、Oリングiが痛みやすいという
問題があった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題点
を解決するものであって、その課題は、給油口ぶたの取
り付けに当たり大きな力を必要とせずとも十分にシール
して給油口ぶたの取り付けができるとともに、Oリング
を痛みにくくしてOリングの寿命を延ばすことができる
給油口ぶたの燃料タンクへの取付構造を提供することに
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係る給油口ぶた
の燃料タンクへの取付構造は、以上のような課題を解決
するものであって、次のようなものである。すなわち、
本発明給油口ぶたの燃料タンクへの取付構造は、燃料タ
ンクの給油口用開口に固定されて当該燃料タンクの給油
口を形成する両端開口筒状の給油口形成体に嵌入される
ことによって前記給油口を閉じる給油口ぶたの燃料タン
クへの取付構造におけるものである。そして、前記給油
口ぶたは、前記筒状の給油口形成体の内周面の一部に当
該給油口形成体の軸方向に形成された雌ネジ部とかみ合
う雄ネジ部が外周面に形成された有底筒状の噛合体と、
前記雌ネジ部に対する前記雄ネジ部の送り量を制御する
とともに当該送り量に応じて前記給油口形成体に対して
その軸方向に前記噛合体と共に移動する操作用取手と、
この操作用取手および前記噛合体と同一軸上にあってそ
れらを一体にする支軸体と、この支軸体が摺動および回
動可能状態に接触嵌入されるものであるとともに前記操
作用取手と前記噛合体との間に介在され、前記給油口形
成体の内周面のうち前記雌ネジ部が形成されていない部
分と当接し当該当接部分を前記給油口形成体に対する前
記操作用取手の前記軸方向への移動に合わせてシールす
るシール体を備えたふた本体とからなる。また、操作用
取手とふた本体との間に摺動部材を介在させてもよい。
【0011】
【作用】したがって、請求項1に係る本発明給油口ぶた
の燃料タンクへの取付構造によれば、操作用取手および
噛合体は支軸体を介して同一軸上にありかつそれらは一
体であるため、操作用取手を回動すると支軸体と噛合体
も同時に回動する。
【0012】噛合体が回動すると、噛合体はその雄ネジ
部を介して給油口形成体の内周面の雌ネジ部と螺合して
おり、かつ給油口形成体は燃料タンクの給油口用開口に
固定されているので、当該回動する噛合体は、操作用取
手の回動方向に応じた軸方向に、操作用取手および支軸
体とともに移動する。同時に操作用取手と噛合体との間
に介在されたふた本体も、操作用取手および噛合体の移
動とともに当該移動方向に合わせて軸方向へと移動する
力を操作用取手又は噛合体から受けるようになる。
【0013】したがって、操作用取手と支軸体と噛合体
とシール体を備えたふた本体とからなる給油口ぶたは、
操作用取手を回動すると、その全体が、当該回動に合わ
せて軸方向へ向けて前進移動(給油口ぶたを締める方向
への移動)または後退移動(給油口ぶたを緩める方向へ
の移動)するようになり、当該両移動に合わせて、給油
口形成体の内周面のうち前記雌ネジ部が形成されていな
い部分と当接するふた本体の周縁部に設けられたシール
体は、当該当接部分に対して軸方向において離れたり接
したりするようになる(以下「離接する」という。)。
そして、当該離れたときにシールが為され、接するとき
にシールが為される。
【0014】また、シール体を有するふた本体は、支軸
体を介して一体にされている噛合体および操作用取手と
は別体であり、しかもふた本体には、支軸体が、摺動お
よび回動可能状態に接触嵌入されているので、給油口形
成体の雌ネジ部と噛合体の雄ネジ部との間で生じる摺動
抵抗は、ふた本体には直接伝わらなくなる。
【0015】したがって、給油口ぶたを給油口に締めて
行き、シール体が給油口形成体の内周面のうちの前記当
接部分に接した後は、噛合体と操作用取手とは回動して
も、当該当接部分とシール体との間の摩擦力によって、
シール体を有するふた本体は、噛合体および操作用取手
および支軸体とともに絶えず回動することは少なくとも
なくなる。
【0016】したがって、給油口形成体のシール体当接
部分とシール体とが摺動しにくくなるので、両者間にお
ける摺動抵抗もそれに合わせて減少する。このため、操
作用取手を回した場合においてかかる摺動抵抗は、給油
口形成体の雌ネジ部と噛合体の雄ネジ部との間に生じる
ものだけにほぼなるといえる。
【0017】また、請求項2に係る本発明給油口ぶたの
燃料タンクへの取付構造によれば、操作用取手とふた本
体との間に摺動部材を介在させたので、操作用取手とふ
た本体との間での摺動がスムースになる。
【0018】
【実施例】以下、図面を参照して、本発明に係る給油口
ぶたの燃料タンクへの取付構造1をエアプレーンタイプ
の給油口ぶたの燃料タンクへの取付構造として図示した
実施例に従って詳細に説明する。図1は本発明に係る給
油口ぶたの燃料タンクへの取付構造が採用された自動二
輪車の側面図、図2は図1のII-II線断面図、図3は本
発明に係る給油口ぶたの平面図、図4は図3の側断面
図、図5は図4のV−V線断面図、図6は本発明に係る給
油口ぶたの燃料タンクへの取付構造の分解斜視図であ
る。
【0019】自動二輪車2の燃料タンク3の給油口用開
口4には、給油口形成体としてのベース6が嵌着固定さ
れて燃料タンク2の給油口8を形成する。ベース6は、
両端開口筒状をしており、上端にはその周方向に連続し
たフランジ6aが外方へ向けて突出形成されている。ま
た、ベース6の内周面の一部にはそのほぼ中央から下端
にかけて雌ネジ部6bがベース6の軸方向(上下方向)
に形成されている。雌ネジ部6bとフランジ6aとの間
は、雌ネジ部6bが形成されていない傾斜周面部6cと
されている。この傾斜周面部6cに後述するシール体と
してのOリング22が当接する。また、傾斜周面部6c
は、図4からわかるように上方径の方が下方径よりも大
径であって、そのほぼ中央部分における径Lは、後述す
るOリング22が備えられたキャップ18の周縁部18
cの径lとほぼ同じ寸法径となっている。
【0020】ベース6には、給油口8を閉じる次に述べ
る給油口ぶた10が取付られる。給油口ぶた10は、給
油口ぶた10の下方に位置する噛合体としてのキャップ
アンダー12と、上方に位置する操作用取手としてのハ
ンドル14と、キャップアンダー12とハンドル14と
をボルト16を介して一体にするための支軸体17と、
キャップアンダー12とハンドル14との間に介在され
るふた本体としてのキャップ18と、キャップ18とハ
ンドル14との間に介在されて摩擦抵抗を軽減するため
の摺動部材としてのスライダー19とからなる。
【0021】キャップアンダー12は、上端開口有底の
筒状をしており、その外周面にはベース6の雌ネジ部6
bとかみ合う雄ネジ部12aが形成されている。また、
キャップアンダー12の底部中央には截頭逆円錐状のボ
ス部12bが一体に形成されている。ボス部12bに
は、支軸体17の後で詳述する軸部17bの先端部が埋
設される凹部12b1および凹部12b1に連通されかつ
凹部12b1と同一軸上の貫通孔12b2が穿設されてい
る。凹部12b1の断面形状は、図5でわかるように非
円形のトラック形状である。
【0022】ハンドル14は、上底の方が下底よりも長
い台形状をした板状体であって、ベース6の雌ネジ部6
bに対するキャップアンダー12の雄ネジ部12aの送
り量を支軸体17を介して制御するものである。また、
支軸体17を介してキャップアンダー12と一体のハン
ドル14は、当該送り量に応じて、ベース6に対し、キ
ャップアンダー12および支軸体17と共にその軸方向
に移動する。
【0023】支軸体17は、ボス部17aとボス部17
aよりも小径の軸部17bとからなるものであって、ハ
ンドル14およびキャップアンダー12と同一軸上にあ
る。ボス部17aは、ハンドル14の下端中央にハンド
ル14と一体形成された浅い円柱形状をしたものであっ
て、スライダー19をキャップ18の後述する底部18
aとの間で押さえるものである。
【0024】軸部17bは、ボス部17aと一体形成さ
れており、キャップアンダー12の底部中央に向けて延
びている。また、図5からわかるようにその先端部の小
口方向における断面は非円形のトラック形状であって、
断面が非円形をした前記トラック形状の凹部12b1
嵌入固定されるようになっている。また、軸部17bの
先端からほぼ中央にかけての範囲には、螺孔17cが形
成されている。なお、図4からわかるように軸部17b
は、キャップ18の前記底部18aよりもほぼ倍の長さ
がある。
【0025】キャップ18は、図4からわかるように支
軸体17の軸部17bを中心にその底部18aが放射状
形状に延ばされており、かつ上部開口で中空の截頭円錐
を逆さまにしたような形状をしている。また、キャップ
18の中空は、ハンドル14を回転させたときにできる
截頭円錐を逆さにしたごとき形状であって、当該逆截頭
円錐よりもわずかに大きめの形状をしており、ハンドル
14が、この中を回動する。
【0026】キャップ18の底部18aは、その中央に
支軸体17の軸部17bが挿入される挿入孔18bが設
けられており、その挿入孔18bには、支軸体17が挿
入されたときに支軸体17の周囲に巻着されて支軸体1
7とキャップ18との間をシールするためのOリング2
0の入る溝孔18b1が形成されている(図4参照)。
【0027】Oリング20によって、軸部17bは、挿
入孔18bにシール状態で摺動および回動可能状態にな
るように接触嵌入される。したがって、キャップ18と
支軸体17とは相互に他方に対してその軸方向に摺動お
よび回動自在な関係にある。キャップ18の周縁部18
cには、シール体であって、ベース6の傾斜周面部6c
をベース6に対するハンドル14の軸方向への移動に合
わせてシールするOリング22が備えられている。スラ
イダー19は、平たいリング形状をした樹脂ワッシャー
であって、ボス部17aとその外径がほぼ同径にされて
いる。
【0028】このような各構成部品からなる給油口ぶた
10を組み立てるには、まず、ハンドル14と一体形成
された支軸体17の軸部17bにスライダー19を通し
てから軸部17bをキャップ18の挿入孔18bに挿入
する。このとき既に挿入孔18bの溝孔18b1には、
Oリング20が入れられている。
【0029】次に軸部17bの先端をキャップアンダー
12のボス部12bに形成された凹部12b1に入れ、
貫通孔12b2を介してボルト16を軸部17bの螺孔
17cに螺入することにより、支軸体17を備えたハン
ドル14、スライダー19、キャップ18、キャップア
ンダー12およびボルト16の5部材が図4に示すよう
に上下に一体化して一列配列される。このようにして、
給油口ぶた10が組み立てられる。組み立てられた給油
口ぶた10は、ベース6の雌ネジ6bにキャップアンダ
ー12の雄ネジ部12aを噛み合わすことによって、図
4に示すように嵌められる。
【0030】しかして、上述のように給油口ぶた10の
燃料タンク2への取付構造1によれば、次のような作用
効果を奏する(図4参照)。まず、ハンドル14および
キャップアンダー12は、支軸体17を介して一体であ
るため、ハンドル14を回動すると支軸体17とキャッ
プアンダー12も同時に回動する。このときハンドル1
4とキャップ18の底部18aとの間にはスライダー1
9が介在されているので、ハンドル14は底部18a上
でスムースに回転する。
【0031】キャップアンダー12が回動すると、キャ
ップアンダー12は、その雄ネジ部12aを介してベー
ス6の内周面の雌ネジ部6bと螺合しており、かつベー
ス6は燃料タンク2の給油口用開口4に固定されている
ので、当該回動するキャップアンダー12は、ハンドル
14の回動方向に応じた軸方向に沿って、ハンドル14
および支軸体17と共に上下に移動する。
【0032】しかして、給油口ぶた10を給油口8に締
付る場合、すなわち、ハンドル14を当該締付る方向に
回転して、給油口ぶた10を下方に移動すると、傾斜周
面部6cは、前述のように、上方径の方が、下方径より
も大径であり、かつその中央部分における径LとOリン
グ22を備えたキャップ18の周縁部18cの径lとが
同じ寸法径であるので、キャップ18はその進行が傾斜
周面部6cによって阻止されるようになる。しかも、O
リング22を有するキャップ18は、支軸体17を介し
て一体にされているキャップアンダー12およびハンド
ル14とは別体であり、かつ支軸体17が摺動および回
動可能状態に接触嵌入されているので、ベース6の雌ネ
ジ部6bとキャップアンダー12の雄ネジ部12aとの
間で生じる摺動抵抗は、キャップ18には直接伝わらな
くなる。
【0033】したがって、給油口ぶた10を給油口8に
締めて行き、Oリング22がベース6の傾斜周面部6c
に接した後は、キャップアンダー12とハンドル14と
は回動しても、傾斜周面部6cとOリング22と間の摩
擦力によって、Oリング22を有するキャップ18は、
キャップアンダー12・ハンドル14および支軸体17
と共に絶えず回動することは、少なくともなくなる。
【0034】したがって、ベース6の傾斜周面部6cと
Oリング22とが摺動しにくくなるので、両者間におけ
る摺動抵抗もそれに合わせて減少する。このため、ハン
ドル14を回した場合においてかかる摺動抵抗は、ベー
ス6の雌ネジ部6bとキャップアンダー12の雄ネジ部
12aとの間に生じるものと、軸部17bとOリング2
0の締め代から生じるものだけであるので、従来技術に
比して大きな力を必要とせずとも給油口ぶたの取り付け
ができる。また、当該摺動抵抗が減少する分、Oリング
22が痛みにくくなる。
【0035】また、キャップ18のOリング22には、
軸方向に沿って作用する押圧力を主として受けるように
なるため、給油口ぶた10が締付られるようにハンドル
14を回転しハンドル14を下方に移動していくと、当
該移動に伴って、キャップ18のOリング22は、ベー
ス6の傾斜周面部6cに接した後で徐々に均等に変形し
て行き、それによりシール圧が高まり、給油口ぶた10
と給油口8との間の気密性が保たれるようになるので、
給油口8からの給油漏れが防止されるようになる。した
がって、内圧が何らかの原因で上昇したときの気密性や
使用中の緩みなどの問題が発生しにくくなる。
【0036】以上のことから、給油口ぶた10の取り付
けに当たり大きな力を必要とせずとも十分なシール状態
で給油口ぶた10の取り付けができるとともに、Oリン
グ22を痛みにくくしてその寿命を延ばすことができ
る。
【0037】逆にOリング22によるシールが解かれる
場合にあっては、前記押圧力を受けなくなるので、シー
ル圧が減り給油口ぶた10と給油口8との間の気密性が
なくなって最後には給油口ぶた10が給油口8から離れ
るようになる。
【0038】
【発明の効果】本発明給油口ぶたの燃料タンクへの取付
構造によれば、給油口ぶたの取り付けに当たり大きな力
を必要とせずとも十分なシール状態で給油口ぶたの取り
付けができるとともに、シール体を痛みにくくしてその
寿命を延ばすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る給油口ぶたの燃料タンクへの取付
構造が採用された自動二輪車の側面図である。
【図2】図1のII-II線断面図である。
【図3】本発明に係る給油口ぶたの平面図である。
【図4】図3の側断面図である。
【図5】図4のV−V線断面図である。
【図6】本発明に係る給油口ぶたの燃料タンクへの取付
構造の分解斜視図である。
【図7】従来技術を説明する図である。
【図8】別の従来技術を説明する図である。
【符号の説明】
1 給油口ぶたの燃料タンクへの取付構造 3 燃料タンク 4 給油口用開口 6 給油口形成体 6b 雌ネジ部 8 給油口 10 給油口ぶた 12 噛合体 12a 雄ネジ部 14 操作用取手 17 支軸体 18 ふた本体 19 摺動部材 22 シール体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭59−131387(JP,U) 実開 昭57−5387(JP,U) 実開 昭52−95797(JP,U) 実開 昭57−40642(JP,U) 実開 昭48−16039(JP,U) 実開 昭56−42558(JP,U) 特公 昭44−7916(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62J 35/00 F16J 13/12

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料タンクの給油口用開口に固定されて
    当該燃料タンクの給油口を形成する両端開口筒状の給油
    口形成体に嵌入されることによって前記給油口を閉じる
    給油口ぶたの燃料タンクへの取付構造において、前記給
    油口ぶたは、前記筒状の給油口形成体の内周面の一部に
    当該給油口形成体の軸方向に形成された雌ネジ部とかみ
    合う雄ネジ部が外周面に形成された有底筒状の噛合体
    と、前記雌ネジ部に対する前記雄ネジ部の送り量を制御
    するとともに当該送り量に応じて前記給油口形成体に対
    してその軸方向に前記噛合体と共に移動する操作用取手
    と、この操作用取手および前記噛合体と同一軸上にあっ
    てそれらを一体にする支軸体と、この支軸体が摺動およ
    び回動可能状態に接触嵌入されるものであるとともに前
    記操作用取手と前記噛合体との間に介在され、前記給油
    口形成体の内周面のうち前記雌ネジ部が形成されていな
    い部分と当接し当該当接部分を前記給油口形成体に対す
    る前記操作用取手の前記軸方向への移動に合わせてシー
    ルするシール体を備えたふた本体とからなる給油口ぶた
    の燃料タンクへの取付構造。
  2. 【請求項2】 操作用取手とふた本体との間に摺動部材
    を介在させたことを特徴とする請求項1記載の給油口ぶ
    たの燃料タンクへの取付構造。
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