JP3175180B2 - 露光方法及び露光装置 - Google Patents
露光方法及び露光装置Info
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- laser
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- G03F7/00—Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
- G03F7/70—Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
- G03F7/70483—Information management; Active and passive control; Testing; Wafer monitoring, e.g. pattern monitoring
- G03F7/7055—Exposure light control in all parts of the microlithographic apparatus, e.g. pulse length control or light interruption
- G03F7/70575—Wavelength control, e.g. control of bandwidth, multiple wavelength, selection of wavelength or matching of optical components to wavelength
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- Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は露光方法及び露光装置に
関する。特に本発明はバンド幅が狭いレーザービームに
よる露光により半導体デバイスを製造する時に使用され
る、露光方法及び露光装置に関する。
関する。特に本発明はバンド幅が狭いレーザービームに
よる露光により半導体デバイスを製造する時に使用され
る、露光方法及び露光装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年の半導体デバイスの高集積化の要求
を満足する為には、線幅0.5μm程度の回路パターン
をウエハ上に転写しなければならない。
を満足する為には、線幅0.5μm程度の回路パターン
をウエハ上に転写しなければならない。
【0003】このような非常に微細な回路パターンの転
写を可能にする露光装置として、KrFエキシマレーザ
ーからの波長248.4nmのレーザービームと縮小投
影レンズ系とを用いてレチクルの回路パターンの像を投
影する投影露光装置が注目を浴びている。
写を可能にする露光装置として、KrFエキシマレーザ
ーからの波長248.4nmのレーザービームと縮小投
影レンズ系とを用いてレチクルの回路パターンの像を投
影する投影露光装置が注目を浴びている。
【0004】この種の装置に関しては、例えば本件出願
人による、GBP2153543(CFE150G
B)、USP4811055(CFE175),USP
4711568(CFE348),USP490504
1(CFE808),USP4974919(CFE6
23),USP4968868(CFE729)或はU
SP4773750(ATT)等に開示してある。
人による、GBP2153543(CFE150G
B)、USP4811055(CFE175),USP
4711568(CFE348),USP490504
1(CFE808),USP4974919(CFE6
23),USP4968868(CFE729)或はU
SP4773750(ATT)等に開示してある。
【0005】この装置は上記USP4773750に示
されているように、投影レンズ系で生じる色収差を抑制
する為に、エキシマレーザーからのレーザービームのバ
ンド幅を0.005nm程度に狭帯域化している。この
狭帯域化は通常レーザーの共振器内にエタロン、プリズ
ム、回折格子等を設置することにより行なわれる。
されているように、投影レンズ系で生じる色収差を抑制
する為に、エキシマレーザーからのレーザービームのバ
ンド幅を0.005nm程度に狭帯域化している。この
狭帯域化は通常レーザーの共振器内にエタロン、プリズ
ム、回折格子等を設置することにより行なわれる。
【0006】共振器内にプリズム及び回折格子を設置し
たエキシマレーザーの一例を図6に示す。図中、1はレ
ーザー、2が共振器内のビームパスの端部に置いた反射
型レリーフ格子、3がビーム径を拡大する機能を持つプ
リズム、4,4´がアパーチャー(開口)を持つ絞り、
5,5´は放電チャンバーの窓、6が放電チャンバー、
7が紙面に垂直な方向に互いに対向して配置される一対
の放電電極の一方、8が出力ミラー、Aが出力ミラー8
から出射するレーザー光を示す。
たエキシマレーザーの一例を図6に示す。図中、1はレ
ーザー、2が共振器内のビームパスの端部に置いた反射
型レリーフ格子、3がビーム径を拡大する機能を持つプ
リズム、4,4´がアパーチャー(開口)を持つ絞り、
5,5´は放電チャンバーの窓、6が放電チャンバー、
7が紙面に垂直な方向に互いに対向して配置される一対
の放電電極の一方、8が出力ミラー、Aが出力ミラー8
から出射するレーザー光を示す。
【0007】放電チャンバー6内で放電電極7に電圧を
印加すると、放電チャンバー6内のエキシマガスが励起
され、出力ミラー8と格子2の間で形成される共振器に
よって狭帯域化されたレーザー光(レーザービーム)が
発振する。このとき格子2を一回往復したレーザー光の
スペクトル幅は次にように考えられる。
印加すると、放電チャンバー6内のエキシマガスが励起
され、出力ミラー8と格子2の間で形成される共振器に
よって狭帯域化されたレーザー光(レーザービーム)が
発振する。このとき格子2を一回往復したレーザー光の
スペクトル幅は次にように考えられる。
【0008】格子2の紙面に垂直方向に伸びる刻線のピ
ッチをd、格子2への光線の入射角をθB 、格子2での
反射回折の次数をmとすると、格子2で選択される波長
λは次の式で与えられる。
ッチをd、格子2への光線の入射角をθB 、格子2での
反射回折の次数をmとすると、格子2で選択される波長
λは次の式で与えられる。
【0009】 λ=(2d/m)sinθB ‥‥‥‥(1) 格子2に入射する光束は、角度ΔθB なる広がりを持っ
ているので、格子2で反射して回折してプリズム3へ戻
る光束のスペクトルの幅ΔλBは(1)式から ΔλB =(2d/m)cosθB ・ΔθB ‥‥‥‥(2) といった式で表わされる。
ているので、格子2で反射して回折してプリズム3へ戻
る光束のスペクトルの幅ΔλBは(1)式から ΔλB =(2d/m)cosθB ・ΔθB ‥‥‥‥(2) といった式で表わされる。
【0010】尚、平面波のような広がりがない光束が格
子2に入射した場合、プリズム3へ戻る光束のスペクト
ルの幅ΔλK は格子2の格子線に直交する方向の被照明
領域の幅をDとすると、 ΔλK =λ(d/mD) ‥‥‥‥(3) で表わされ、一般的にはΔλK <ΔλB なる関係があ
る。
子2に入射した場合、プリズム3へ戻る光束のスペクト
ルの幅ΔλK は格子2の格子線に直交する方向の被照明
領域の幅をDとすると、 ΔλK =λ(d/mD) ‥‥‥‥(3) で表わされ、一般的にはΔλK <ΔλB なる関係があ
る。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】通常のエキシマレーザ
ー或は類似の共振器構造を持つレーザーは、前記(2)
式で示されるスペクトルの広がりを持つ。従って共振器
内にエタロン、プリズム、回折格子等の狭帯域化素子を
配置しているにも係らず、それが放射するレーザー光の
バンド幅(半値幅:FWHM)が比較的広がる傾向があ
る。そして共振器の電極の劣化等により共振器内のレー
ザー光の強度分布が変化すると、この変化に応じてバン
ド幅変化し、バンド幅が広がるといった問題点が生じて
くる。
ー或は類似の共振器構造を持つレーザーは、前記(2)
式で示されるスペクトルの広がりを持つ。従って共振器
内にエタロン、プリズム、回折格子等の狭帯域化素子を
配置しているにも係らず、それが放射するレーザー光の
バンド幅(半値幅:FWHM)が比較的広がる傾向があ
る。そして共振器の電極の劣化等により共振器内のレー
ザー光の強度分布が変化すると、この変化に応じてバン
ド幅変化し、バンド幅が広がるといった問題点が生じて
くる。
【0012】この為、この種のレーザーを搭載した投影
露光装置は、投影レンズ系の色収差を抑制するのに十分
なバンド幅のレーザー光を得ることができない場合が生
じたり、或はレーザー光のバンド幅の変化により投影レ
ンズ系で色収差が発生したりする等、安定性に欠けると
いった問題点があった。
露光装置は、投影レンズ系の色収差を抑制するのに十分
なバンド幅のレーザー光を得ることができない場合が生
じたり、或はレーザー光のバンド幅の変化により投影レ
ンズ系で色収差が発生したりする等、安定性に欠けると
いった問題点があった。
【0013】本発明は上記問題に鑑みてなされたもので
あり、改良された露光方法及び露光装置を提供すること
を目的とする。
あり、改良された露光方法及び露光装置を提供すること
を目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明の露光方
法は、エキシマレーザーから狭帯域化されて射出したビ
ームで感光性基板を露光する露光方法において、該エキ
シマレーザーはその共振器内に回折格子を有し、該ビー
ムの断面強度分布を検出し、該断面強度分布に基づいて
該ビームのバンド幅の変化を検出し、絞りにより該回折
格子の格子線方向と直交する方向に関して該ビームを絞
ることによって、該ビームのバンド幅の変化を実質的に
補正することを特徴としている。請求項2の発明の露光
方法は、エキシマレーザーから狭帯域化されて射出した
ビームで感光性基板を露光する露光方法において、該ビ
ームの断面強度分布を検出し、該断面強度分布に基づい
て該ビームのバンド幅の変化を検出し、絞りにより該ビ
ームの断面の短手方向に関して該ビームを絞ることによ
って、該ビームのバンド幅の変化を実質的に補正するこ
とを特徴としている。請求項3の発明は請求項2の発明
において、前記エキシマレーザーはその共振器内に回折
格子を有しており、前記短手方向は該回折格子の格子線
方向と直交する方向であることを特徴としている。請求
項4の発明は請求項1、2、又は3の発明において、前
記エキシマレーザーはKrFエキシマレーザーであるこ
とを特徴としている。請求項5の発明は請求項1、2、
又は3の発明において、前記絞りの開口を通過したビー
ムをレンズアセンブリを介して前記感光性基板に導光し
ていることを特徴としている。請求項6の発明は請求項
5の発明において、前記絞りの開口径は前記ビームのバ
ンド幅が0.005nm以下となるように調整されてい
ることを特徴としている。請求項7の発明は請求項5の
発明において、前記絞りの開口径は前記ビームのバンド
幅が0.003nm以下となるように調整されているこ
とを特徴としている。請求項8の発明は請求項5の発明
において、前記レンズアセンブリは実質的に単一の硝材
より構成されていることを特徴としている。請求項9の
発明は請求項5の発明において、前記硝材は合成石英で
あることを特徴としている。請求項10の発明の露光装
置は、請求項1から9のいずれか1項記載の露光方法を
利用していることを特徴としている。
法は、エキシマレーザーから狭帯域化されて射出したビ
ームで感光性基板を露光する露光方法において、該エキ
シマレーザーはその共振器内に回折格子を有し、該ビー
ムの断面強度分布を検出し、該断面強度分布に基づいて
該ビームのバンド幅の変化を検出し、絞りにより該回折
格子の格子線方向と直交する方向に関して該ビームを絞
ることによって、該ビームのバンド幅の変化を実質的に
補正することを特徴としている。請求項2の発明の露光
方法は、エキシマレーザーから狭帯域化されて射出した
ビームで感光性基板を露光する露光方法において、該ビ
ームの断面強度分布を検出し、該断面強度分布に基づい
て該ビームのバンド幅の変化を検出し、絞りにより該ビ
ームの断面の短手方向に関して該ビームを絞ることによ
って、該ビームのバンド幅の変化を実質的に補正するこ
とを特徴としている。請求項3の発明は請求項2の発明
において、前記エキシマレーザーはその共振器内に回折
格子を有しており、前記短手方向は該回折格子の格子線
方向と直交する方向であることを特徴としている。請求
項4の発明は請求項1、2、又は3の発明において、前
記エキシマレーザーはKrFエキシマレーザーであるこ
とを特徴としている。請求項5の発明は請求項1、2、
又は3の発明において、前記絞りの開口を通過したビー
ムをレンズアセンブリを介して前記感光性基板に導光し
ていることを特徴としている。請求項6の発明は請求項
5の発明において、前記絞りの開口径は前記ビームのバ
ンド幅が0.005nm以下となるように調整されてい
ることを特徴としている。請求項7の発明は請求項5の
発明において、前記絞りの開口径は前記ビームのバンド
幅が0.003nm以下となるように調整されているこ
とを特徴としている。請求項8の発明は請求項5の発明
において、前記レンズアセンブリは実質的に単一の硝材
より構成されていることを特徴としている。請求項9の
発明は請求項5の発明において、前記硝材は合成石英で
あることを特徴としている。請求項10の発明の露光装
置は、請求項1から9のいずれか1項記載の露光方法を
利用していることを特徴としている。
【0015】請求項11の発明のデバイス製造方法は、
エキシマレーザーから狭帯域化されて射出したビームに
より回路パターンを照明し、該回路パターンを投影レン
ズ系によりウエハ上の感光層に投影する段階を有するデ
バイス製造方法において、該エキシマレーザはその共振
器内に回折格子を有し、該ビームの断面強度分布を検出
し、該断面強度分布に基づいて該ビームのバンド幅の変
化を検出し、絞りにより該回折格子の格子線方向と直交
する方向に関して該ビームを絞ることによって該ビーム
のバンド幅の変化を実質的に補正することを特徴として
いる。請求項12の発明のデバイス製造方法は、エキシ
マレーザーから狭帯域化されて射出したビームにより回
路パターンを照明し、該回路パターンを投影レンズ系に
よりウエハ上の感光層に投影する段階を有するデバイス
製造方法において、該ビームの断面強度分布を検出し、
該断面強度分布に基づいて該ビームのバンド幅の変化を
検出し、絞りにより該ビームの断面の短手方向に関して
該ビームを絞ることによって、該ビームのバンド幅の変
化を実質的に補正することを特徴としている。請求項1
3の発明は請求項12の発明において、前記エキシマレ
ーザーはその共振器内に回折格子を有し、前記短手方向
は、該回折格子の格子線方向と直交する方向であること
を特徴としている。請求項14の発明は請求項11、1
2又は13の発明において、前記投影レンズは実質的に
単一の硝材より成るレンズアセンブリより構成されてい
ることを特徴としている。請求項15の発明は請求項1
4の発明において、前記硝材は合成石英であることを特
徴としている。請求項16の発明は請求項15の発明に
おいて、前記絞りの開口径は前記ビームのバンド幅が
0.005nm以下となるように調整されていることを
特徴としている。請求項17の発明は請求項15の発明
において、前記絞りの開口径は前記ビームのバンド幅が
0.003nm以下となるように調整されていることを
特徴としている。
エキシマレーザーから狭帯域化されて射出したビームに
より回路パターンを照明し、該回路パターンを投影レン
ズ系によりウエハ上の感光層に投影する段階を有するデ
バイス製造方法において、該エキシマレーザはその共振
器内に回折格子を有し、該ビームの断面強度分布を検出
し、該断面強度分布に基づいて該ビームのバンド幅の変
化を検出し、絞りにより該回折格子の格子線方向と直交
する方向に関して該ビームを絞ることによって該ビーム
のバンド幅の変化を実質的に補正することを特徴として
いる。請求項12の発明のデバイス製造方法は、エキシ
マレーザーから狭帯域化されて射出したビームにより回
路パターンを照明し、該回路パターンを投影レンズ系に
よりウエハ上の感光層に投影する段階を有するデバイス
製造方法において、該ビームの断面強度分布を検出し、
該断面強度分布に基づいて該ビームのバンド幅の変化を
検出し、絞りにより該ビームの断面の短手方向に関して
該ビームを絞ることによって、該ビームのバンド幅の変
化を実質的に補正することを特徴としている。請求項1
3の発明は請求項12の発明において、前記エキシマレ
ーザーはその共振器内に回折格子を有し、前記短手方向
は、該回折格子の格子線方向と直交する方向であること
を特徴としている。請求項14の発明は請求項11、1
2又は13の発明において、前記投影レンズは実質的に
単一の硝材より成るレンズアセンブリより構成されてい
ることを特徴としている。請求項15の発明は請求項1
4の発明において、前記硝材は合成石英であることを特
徴としている。請求項16の発明は請求項15の発明に
おいて、前記絞りの開口径は前記ビームのバンド幅が
0.005nm以下となるように調整されていることを
特徴としている。請求項17の発明は請求項15の発明
において、前記絞りの開口径は前記ビームのバンド幅が
0.003nm以下となるように調整されていることを
特徴としている。
【0016】請求項18の発明の露光装置は、エキシマ
レーザーからの狭帯域化されたレーザービームを照明系
を介してレチクルステージに載置したレチクルの回路パ
ターンに照射し、該レチクルの回路パターンを投影レン
ズ系でウエハステージに載置したウエハに投影する露光
装置において、該照明系は該レーザービームを絞る絞り
部材と、該絞り部材の開口を通過したレーザービームの
径を拡大し、このレーザービームを強度分布が実質的に
均一な照明光束にして該レチクルを照明する光学系と、
該絞り部材の開口径を調整する調整機構と該レーザービ
ームの断面強度分布を検出する検出器とを有しており、
該調整機構は該レーザービームの該断面強度分布の変化
に応じて該絞り部材の開口径を調整することによって、
該レーザービームのバンド幅の変化を補償することを特
徴としている。請求項19の発明は請求項18の発明に
おいて、前記エキシマレーザーは、その共振器内に回折
格子を備えたKrFエキシマレーザーであることを特徴
としている。請求項20の発明は請求項18の発明にお
いて、前記調整機構は前記絞りの開口の前記回折格子の
格子線と直交する線に対応する方向に沿った幅を変化さ
せることを特徴としている。請求項21の発明は請求項
18の発明において、前記調整機構は前記絞りの開口の
前記レーザービームの断面の短手方向に関する幅を変化
させることを特徴としている。請求項22の発明は請求
項18の発明において、前記エキシマレーザーはKrF
エキシマレーザーであることを特徴としている。請求項
23の発明は請求項18の発明において、前記検出器は
前記レーザービームの光路中に置かれ、その上の照度分
布が観察されるガラス部材を備えていることを特徴とし
ている。請求項24の発明は請求項18の発明におい
て、前記検出器は前記レーザービームの強度分布に応じ
た信号を出力する光検出器を備えていることを特徴とし
ている。請求項25の発明は請求項24の発明におい
て、前記光検出器からの信号に応答して前記調整機構を
駆動する駆動手段を備えていることを特徴としている。
請求項26の発明は請求項18の発明において、前記絞
り部材は前記レーザービームの光路中から着脱可能に設
けられていることを特徴としている。請求項27の発明
は請求項18の発明において、前記絞り部材は互いに径
が異なる複数の開口を備えており、前記調整機構で前記
絞り部材を動かして前記複数の開口のある開口を前記レ
ーザービームの光路中に位置ずけることにより、前記絞
り部材の開口径を調整することを特徴としている。請求
項28の発明は請求項18の発明において、前記絞り部
材は該絞りの開口を定める2枚の可動遮光板を備えてお
り、前記調整機構で前記2枚の可動遮光板を動かして前
記絞り部材の開口径を調整することを特徴としている。
請求項29の発明は請求項18の発明において、前記エ
キシマレーザーはKrFエキシマレーザーより成り、前
記投影レンズ系は合成石英を主成分とした実質的に単一
の硝材より成るレンズアセンブリで構成することを特徴
としている。
レーザーからの狭帯域化されたレーザービームを照明系
を介してレチクルステージに載置したレチクルの回路パ
ターンに照射し、該レチクルの回路パターンを投影レン
ズ系でウエハステージに載置したウエハに投影する露光
装置において、該照明系は該レーザービームを絞る絞り
部材と、該絞り部材の開口を通過したレーザービームの
径を拡大し、このレーザービームを強度分布が実質的に
均一な照明光束にして該レチクルを照明する光学系と、
該絞り部材の開口径を調整する調整機構と該レーザービ
ームの断面強度分布を検出する検出器とを有しており、
該調整機構は該レーザービームの該断面強度分布の変化
に応じて該絞り部材の開口径を調整することによって、
該レーザービームのバンド幅の変化を補償することを特
徴としている。請求項19の発明は請求項18の発明に
おいて、前記エキシマレーザーは、その共振器内に回折
格子を備えたKrFエキシマレーザーであることを特徴
としている。請求項20の発明は請求項18の発明にお
いて、前記調整機構は前記絞りの開口の前記回折格子の
格子線と直交する線に対応する方向に沿った幅を変化さ
せることを特徴としている。請求項21の発明は請求項
18の発明において、前記調整機構は前記絞りの開口の
前記レーザービームの断面の短手方向に関する幅を変化
させることを特徴としている。請求項22の発明は請求
項18の発明において、前記エキシマレーザーはKrF
エキシマレーザーであることを特徴としている。請求項
23の発明は請求項18の発明において、前記検出器は
前記レーザービームの光路中に置かれ、その上の照度分
布が観察されるガラス部材を備えていることを特徴とし
ている。請求項24の発明は請求項18の発明におい
て、前記検出器は前記レーザービームの強度分布に応じ
た信号を出力する光検出器を備えていることを特徴とし
ている。請求項25の発明は請求項24の発明におい
て、前記光検出器からの信号に応答して前記調整機構を
駆動する駆動手段を備えていることを特徴としている。
請求項26の発明は請求項18の発明において、前記絞
り部材は前記レーザービームの光路中から着脱可能に設
けられていることを特徴としている。請求項27の発明
は請求項18の発明において、前記絞り部材は互いに径
が異なる複数の開口を備えており、前記調整機構で前記
絞り部材を動かして前記複数の開口のある開口を前記レ
ーザービームの光路中に位置ずけることにより、前記絞
り部材の開口径を調整することを特徴としている。請求
項28の発明は請求項18の発明において、前記絞り部
材は該絞りの開口を定める2枚の可動遮光板を備えてお
り、前記調整機構で前記2枚の可動遮光板を動かして前
記絞り部材の開口径を調整することを特徴としている。
請求項29の発明は請求項18の発明において、前記エ
キシマレーザーはKrFエキシマレーザーより成り、前
記投影レンズ系は合成石英を主成分とした実質的に単一
の硝材より成るレンズアセンブリで構成することを特徴
としている。
【0017】請求項30の発明の露光方法は、狭帯域化
したレーザービームで基板を露光する露光方法におい
て、該レーザービームの断面強度分布を検出し、該断面
強度分布に基づいて該レーザービームのバンド幅の変化
を検出し、絞りにより該レーザービームのバンド幅の変
化を実質的に補正することを特徴としている。請求項3
1の発明は請求項30の発明において、前記レーザービ
ームはレンズアセンブリを介して前記基板に向けられて
いることを特徴としている。請求項32の発明は請求項
31の発明において、前記レーザービームは前記レンズ
アセンブリで色収差が実質的に発生しないように絞られ
ていることを特徴としている。請求項33の発明は請求
項31の発明において、前記レーザービームは波長が3
00nm以下の光であることを特徴としている。請求項
34の発明は請求項33の発明において、前記レーザー
ビームはKrFエキシマレーザーから放射される光であ
ることを特徴としている。請求項35の発明の露光装置
は、請求項30から34のいずれか1項記載の露光方法
を利用することを特徴としている。請求項36の発明の
デバイス製造方法は、請求項30から34のいずれか1
項記載の露光方法を利用することを特徴としている。
したレーザービームで基板を露光する露光方法におい
て、該レーザービームの断面強度分布を検出し、該断面
強度分布に基づいて該レーザービームのバンド幅の変化
を検出し、絞りにより該レーザービームのバンド幅の変
化を実質的に補正することを特徴としている。請求項3
1の発明は請求項30の発明において、前記レーザービ
ームはレンズアセンブリを介して前記基板に向けられて
いることを特徴としている。請求項32の発明は請求項
31の発明において、前記レーザービームは前記レンズ
アセンブリで色収差が実質的に発生しないように絞られ
ていることを特徴としている。請求項33の発明は請求
項31の発明において、前記レーザービームは波長が3
00nm以下の光であることを特徴としている。請求項
34の発明は請求項33の発明において、前記レーザー
ビームはKrFエキシマレーザーから放射される光であ
ることを特徴としている。請求項35の発明の露光装置
は、請求項30から34のいずれか1項記載の露光方法
を利用することを特徴としている。請求項36の発明の
デバイス製造方法は、請求項30から34のいずれか1
項記載の露光方法を利用することを特徴としている。
【0018】請求項37の発明の露光方法は、狭帯域化
されたレーザービームで基板を露光する露光方法におい
て、該レーザービームの断面強度分布を検出し、該断面
強度分布に基づいて該レーザービームのバンド幅の変化
を検出し、該レーザービームのバンド幅が0.005n
mを越えるとき、該絞りにより該レーザービームを絞る
ことによりバンド幅を0.005nm以下にしたことを
特徴としている。請求項38の発明は請求項37の発明
において、前記レーザービームはレンズアセンブリを介
して前記基板に向けられていることを特徴としている。
請求項39の発明は請求項38の発明において、前記レ
ーザービームのバンド幅が0.003nm以下になるよ
うに前記絞りにより前記レーザービームを絞ったことを
特徴としている。請求項40の発明は請求項38の発明
において、前記レーザービームは波長が300nm以下
の光であることを特徴としている。請求項41の発明は
請求項40の発明において、前記レーザービームはKr
Fエキシマレーザーから放射される光であることを特徴
としている。請求項42の発明の露光装置は、請求項3
7から41のいずれか1項記載の露光方法を利用するこ
とを特徴としている。請求項43の発明のデバイス製造
方法は、請求項37から41のいずれか1項記載の露光
方法を利用することを特徴としている。
されたレーザービームで基板を露光する露光方法におい
て、該レーザービームの断面強度分布を検出し、該断面
強度分布に基づいて該レーザービームのバンド幅の変化
を検出し、該レーザービームのバンド幅が0.005n
mを越えるとき、該絞りにより該レーザービームを絞る
ことによりバンド幅を0.005nm以下にしたことを
特徴としている。請求項38の発明は請求項37の発明
において、前記レーザービームはレンズアセンブリを介
して前記基板に向けられていることを特徴としている。
請求項39の発明は請求項38の発明において、前記レ
ーザービームのバンド幅が0.003nm以下になるよ
うに前記絞りにより前記レーザービームを絞ったことを
特徴としている。請求項40の発明は請求項38の発明
において、前記レーザービームは波長が300nm以下
の光であることを特徴としている。請求項41の発明は
請求項40の発明において、前記レーザービームはKr
Fエキシマレーザーから放射される光であることを特徴
としている。請求項42の発明の露光装置は、請求項3
7から41のいずれか1項記載の露光方法を利用するこ
とを特徴としている。請求項43の発明のデバイス製造
方法は、請求項37から41のいずれか1項記載の露光
方法を利用することを特徴としている。
【0019】この他、本発明の方法及び装置の更なる特
徴や他の形態は、後述する実施例の説明から明らかにな
る。
徴や他の形態は、後述する実施例の説明から明らかにな
る。
【0020】
【実施例】図1は本発明の実施例1を示す概略図であ
る。図中1がKrFエキシマレーザー、2が反射型レリ
ーフ格子(グレーティング)、3がビーム径を拡大する
機能を持ち、かつ格子2を均一な照度で照明するプリズ
ム、4,4´がアパーチャー(開口)を持つ絞り、5,
5´が放電チャンバーの窓、6が放電チャンバー、7が
放電電極、8は出力ミラーを示す。ここまでの構成は図
6のレーザーとほぼ同じである。さて、図中Aは出力ミ
ラー8から出射する中心波長248.4nmでバンド幅
(半値幅)が0.005nmを越えるレーザー光を示
し、Bはバンド幅を0.003nm以下まで狭くしたレ
ーザー光を示す。
る。図中1がKrFエキシマレーザー、2が反射型レリ
ーフ格子(グレーティング)、3がビーム径を拡大する
機能を持ち、かつ格子2を均一な照度で照明するプリズ
ム、4,4´がアパーチャー(開口)を持つ絞り、5,
5´が放電チャンバーの窓、6が放電チャンバー、7が
放電電極、8は出力ミラーを示す。ここまでの構成は図
6のレーザーとほぼ同じである。さて、図中Aは出力ミ
ラー8から出射する中心波長248.4nmでバンド幅
(半値幅)が0.005nmを越えるレーザー光を示
し、Bはバンド幅を0.003nm以下まで狭くしたレ
ーザー光を示す。
【0021】又、9は紙面上下方向(x方向)に開口幅
が可変なスリット(絞り)、10は半導体露光装置本体
への導入光学系、11は全反射ミラー、12は照明光学
系、13はレチクル、14は投影レンズ系、15はウエ
ハ、90はスリット9を駆動する駆動器、130はレチ
クルステージ、150はウエハステージをそれぞれ表わ
している。
が可変なスリット(絞り)、10は半導体露光装置本体
への導入光学系、11は全反射ミラー、12は照明光学
系、13はレチクル、14は投影レンズ系、15はウエ
ハ、90はスリット9を駆動する駆動器、130はレチ
クルステージ、150はウエハステージをそれぞれ表わ
している。
【0022】スリット9の開口部の長手方向はグレーテ
ィング2の刻線(格子線)の方向と平行で紙面に垂直な
方向であり、スリット9は図示する遮光板の間隔を駆動
器90で遮光板を動かすことにより、この長手方向に直
交するx方向(幅方向)に関してその開口の幅が可変で
ある。即ち開口幅の調整は駆動機構(調整機構)90に
より行なわれる。
ィング2の刻線(格子線)の方向と平行で紙面に垂直な
方向であり、スリット9は図示する遮光板の間隔を駆動
器90で遮光板を動かすことにより、この長手方向に直
交するx方向(幅方向)に関してその開口の幅が可変で
ある。即ち開口幅の調整は駆動機構(調整機構)90に
より行なわれる。
【0023】又、スリット9の各遮光板はステンレス、
アルミ等の金属で構成される。スリット9を正面から見
た図を図2(B)に示す。尚、図2(B)中、Axは照
明系(10,11,12)の光軸である。
アルミ等の金属で構成される。スリット9を正面から見
た図を図2(B)に示す。尚、図2(B)中、Axは照
明系(10,11,12)の光軸である。
【0024】放電チャンバー6に封じ込められたエキシ
マーガスは対向放電電極7に高電圧を印加することによ
って励起される。出力ミラー8はグレーティング2との
間で共振器を形成しており、この結果出力ミラー8から
狭帯域化されたエキシマレーザー光Aが発振する。狭帯
域化エキシマレーザー1から発生したレーザー光Aは幅
可変スリット9を通過し、ここで幅可変スリット9の絞
りとしての働きによってレーザー光Aの空間的コヒーレ
ンスを向上させないでレーザー光Aのスペクトル幅を更
に狭帯域化し、改良されたレーザー光Bを導入光学系1
0に入射せしめる。導入光学系10を通過したレーザー
光は光学系10によりビーム整形及びビーム拡大され
て、全反射ミラー11を経由して照明光学系12に入射
し、ここで公知の例えばUSP4974919に示され
る方法によって、断面強度分布が均一な照明光束に変換
されてレチクル13に到達する。
マーガスは対向放電電極7に高電圧を印加することによ
って励起される。出力ミラー8はグレーティング2との
間で共振器を形成しており、この結果出力ミラー8から
狭帯域化されたエキシマレーザー光Aが発振する。狭帯
域化エキシマレーザー1から発生したレーザー光Aは幅
可変スリット9を通過し、ここで幅可変スリット9の絞
りとしての働きによってレーザー光Aの空間的コヒーレ
ンスを向上させないでレーザー光Aのスペクトル幅を更
に狭帯域化し、改良されたレーザー光Bを導入光学系1
0に入射せしめる。導入光学系10を通過したレーザー
光は光学系10によりビーム整形及びビーム拡大され
て、全反射ミラー11を経由して照明光学系12に入射
し、ここで公知の例えばUSP4974919に示され
る方法によって、断面強度分布が均一な照明光束に変換
されてレチクル13に到達する。
【0025】この照明光束で照らされたレチクル13の
回路パターンの像は投影レンズ系14によってウエハ1
5面上に縮小投影される。従ってウエハ15の感光層と
してのレジストが、この回路パターン像で露光され、そ
れに縮小された回路パターンが転写される。
回路パターンの像は投影レンズ系14によってウエハ1
5面上に縮小投影される。従ってウエハ15の感光層と
してのレジストが、この回路パターン像で露光され、そ
れに縮小された回路パターンが転写される。
【0026】ここで幅可変スリット9の作用、即ちレー
ザー光の空間的コヒーレンスを向上させないで、そのス
ペクトル幅を狭くする効果について説明する。(1)式
で示したようにグレーティング2の反射角θB での波長
はλ=(2d/m)sinθB で表わされる。
ザー光の空間的コヒーレンスを向上させないで、そのス
ペクトル幅を狭くする効果について説明する。(1)式
で示したようにグレーティング2の反射角θB での波長
はλ=(2d/m)sinθB で表わされる。
【0027】図1で出力ミラー8から出た直後のレーザ
ー光Aの断面にグレーティング2の刻線方向と直交する
方向にx軸を採る。
ー光Aの断面にグレーティング2の刻線方向と直交する
方向にx軸を採る。
【0028】一方、共振器内の光線が格子2で角度θB
=θ0で反射したときのレーザー光A内の、この光線の
位置をxの原点x=0とすると、θB :θB →θ0 +Δ
θと変化したときx:0→xと変化する。このときxと
Δθの間にはkを比例定数として x=k・Δθ で近似される。Δθ《1とすると、波長変化Δλは Δλ=(2d/m)sinθ =(2d/m)sin(x/k) ≒const・x ‥‥‥‥‥‥‥(4) と近似することができる。
=θ0で反射したときのレーザー光A内の、この光線の
位置をxの原点x=0とすると、θB :θB →θ0 +Δ
θと変化したときx:0→xと変化する。このときxと
Δθの間にはkを比例定数として x=k・Δθ で近似される。Δθ《1とすると、波長変化Δλは Δλ=(2d/m)sinθ =(2d/m)sin(x/k) ≒const・x ‥‥‥‥‥‥‥(4) と近似することができる。
【0029】図4に狭帯域化素子としてグレーティング
及びプリズムを用いた場合の共振器の出力ミラーから射
出するレーザー光の、そのパスを横切る格子の刻線に直
交する軸に対応する方向についての波長の変化を示す。
グレーティングでの分散を反映してビーム内で波長がリ
ニアに変化していく様子をみることができる。例えばビ
ームの中心をx=0とし、x=0を基準とすると、波長
のずれΔλはxの絶対値が大きくなるほど大きい。
及びプリズムを用いた場合の共振器の出力ミラーから射
出するレーザー光の、そのパスを横切る格子の刻線に直
交する軸に対応する方向についての波長の変化を示す。
グレーティングでの分散を反映してビーム内で波長がリ
ニアに変化していく様子をみることができる。例えばビ
ームの中心をx=0とし、x=0を基準とすると、波長
のずれΔλはxの絶対値が大きくなるほど大きい。
【0030】従って本実施例のように出力ミラー8の後
に格子の刻線に直交するビームの短軸方向であるx方向
に関する幅が可変なスリット9を置いてx方向のレーザ
ー光Aの幅を制限すれば、レーザー光Aのスペクトルを
x=0付近の値に抑制でき、非常に狭帯域化されたレー
ザー光Bを得ることができることが分かる。
に格子の刻線に直交するビームの短軸方向であるx方向
に関する幅が可変なスリット9を置いてx方向のレーザ
ー光Aの幅を制限すれば、レーザー光Aのスペクトルを
x=0付近の値に抑制でき、非常に狭帯域化されたレー
ザー光Bを得ることができることが分かる。
【0031】又、幅可変スリット9はレーザー1の共振
器外に設けているのでレーザー1の固有の特性である比
較的弱い空間的コヒーレンスを強くすることがない。
器外に設けているのでレーザー1の固有の特性である比
較的弱い空間的コヒーレンスを強くすることがない。
【0032】参考の為、図5にKrFエキシマレーザー
からの狭帯域化されたレーザー光をスリットで絞り、こ
のスリットの開口幅を変化させたときのスリットの開口
の幅(mm)と開口を通過したレーザー光のバンド幅
(pm:ピコメートル、半値幅)との関係を示す。図5
から理解できるように絞りの開口径とレーザー光のバン
ド幅(半値幅)は、ほぼリニアな関係にある。
からの狭帯域化されたレーザー光をスリットで絞り、こ
のスリットの開口幅を変化させたときのスリットの開口
の幅(mm)と開口を通過したレーザー光のバンド幅
(pm:ピコメートル、半値幅)との関係を示す。図5
から理解できるように絞りの開口径とレーザー光のバン
ド幅(半値幅)は、ほぼリニアな関係にある。
【0033】尚、図4,図5のグラフはKrFエキシマ
レーザーの射出口から2m離れた位置で行なった測定結
果に基づいて作成した。
レーザーの射出口から2m離れた位置で行なった測定結
果に基づいて作成した。
【0034】本実施例では、このスリット9(絞り)の
開口径とレーザー光のバンド幅(半値幅)のリニアな関
係を応用し、スリット9の開口の幅を変化させることに
より、レーザー光Bのバンド幅(半値幅)を調整できる
ようにしている。従って、レーザー1の電極6の劣化等
により経時的にレーザー光Aのバンド幅が変化して、そ
れが拡がってもこのバンド幅の変化を検出し、スリット
9の開口の幅を所定量狭めることにより、常に予め決め
たバンド幅のレーザー光Bを供給できる。
開口径とレーザー光のバンド幅(半値幅)のリニアな関
係を応用し、スリット9の開口の幅を変化させることに
より、レーザー光Bのバンド幅(半値幅)を調整できる
ようにしている。従って、レーザー1の電極6の劣化等
により経時的にレーザー光Aのバンド幅が変化して、そ
れが拡がってもこのバンド幅の変化を検出し、スリット
9の開口の幅を所定量狭めることにより、常に予め決め
たバンド幅のレーザー光Bを供給できる。
【0035】本実施例では投影レンズ系14として合成
石英のみを主成分とした硝材より成るレンズアセンブリ
を使用しており、投影レンズ系14の色収差の発生を抑
制する為に、レーザー光Bのバンド幅が常に0.003
nmを越えないようにスリット9の幅を調整する。尚、
レンズアセンブリのタイプや回路パターンの線幅によっ
てレーザー光のバンド幅が決定されるから、レーザー光
Bのバンド幅は0.003nm以下に限定されるもので
は無く、だいたい0.005nm以下に抑えればよい。
石英のみを主成分とした硝材より成るレンズアセンブリ
を使用しており、投影レンズ系14の色収差の発生を抑
制する為に、レーザー光Bのバンド幅が常に0.003
nmを越えないようにスリット9の幅を調整する。尚、
レンズアセンブリのタイプや回路パターンの線幅によっ
てレーザー光のバンド幅が決定されるから、レーザー光
Bのバンド幅は0.003nm以下に限定されるもので
は無く、だいたい0.005nm以下に抑えればよい。
【0036】レーザー光Aのバンド幅を検出する為の光
検出器としては様々なものが使用できるが、本実施例で
は図2(A)に示すような検出器でバンド幅を検出して
いる。図2(A)において30はPSD等の光検出器で
あり、この検出器30をレーザー光Aのパスを横切るよ
うに動かして、光検出器30によりレーザー光Aを走査
しながら光検出器30からの出力をモニターする。これ
によりレーザー光Aの、その短軸方向(x方向)の強度
分布を検出し、この強度分布とレーザー1固有の空間的
な波長分布(図4参照)とからレーザー光Aの波長スペ
クトルを求め、この波長スペクトルからバンド幅(半値
幅)を求める。
検出器としては様々なものが使用できるが、本実施例で
は図2(A)に示すような検出器でバンド幅を検出して
いる。図2(A)において30はPSD等の光検出器で
あり、この検出器30をレーザー光Aのパスを横切るよ
うに動かして、光検出器30によりレーザー光Aを走査
しながら光検出器30からの出力をモニターする。これ
によりレーザー光Aの、その短軸方向(x方向)の強度
分布を検出し、この強度分布とレーザー1固有の空間的
な波長分布(図4参照)とからレーザー光Aの波長スペ
クトルを求め、この波長スペクトルからバンド幅(半値
幅)を求める。
【0037】又、単にレーザー光Aのバンド幅が拡がっ
たことを検出する場合には、レーザー光Aの強度分布の
初期状態(予め測定しておく)からの変化を検出するだ
けでもいい。従って図2(A)の光検出器30により検
出する方法以外にも、例えばガラス等をレーザー光Aの
パスに挿入しガラス上の照度分布を観察したりすること
によっても強度分布の変化を検出できる。
たことを検出する場合には、レーザー光Aの強度分布の
初期状態(予め測定しておく)からの変化を検出するだ
けでもいい。従って図2(A)の光検出器30により検
出する方法以外にも、例えばガラス等をレーザー光Aの
パスに挿入しガラス上の照度分布を観察したりすること
によっても強度分布の変化を検出できる。
【0038】又、光検出器30でレーザー光Aを走査す
る代わりに1次元或は2次元の光電変換素子アレイをレ
ーザー光Aのパスに挿入して、レーザー光Aの強度分布
を検出してもいい。
る代わりに1次元或は2次元の光電変換素子アレイをレ
ーザー光Aのパスに挿入して、レーザー光Aの強度分布
を検出してもいい。
【0039】又、スリット9の開口の幅の調整は、レー
ザー光Aの強度分布をモニターした結果に基づいて自動
的に或は手動でスリット9を動かすことにより行なう。
自動的に行なう場合には、光検出器30と露光装置のコ
ントローラとを信号線で連絡しておき光検出器からの出
力信号をコントローラー内部で処理してバンド幅を求
め、それに応じて駆動器90によるスリット9の移動量
を制御する。
ザー光Aの強度分布をモニターした結果に基づいて自動
的に或は手動でスリット9を動かすことにより行なう。
自動的に行なう場合には、光検出器30と露光装置のコ
ントローラとを信号線で連絡しておき光検出器からの出
力信号をコントローラー内部で処理してバンド幅を求
め、それに応じて駆動器90によるスリット9の移動量
を制御する。
【0040】スリット9によりレーザー光Aを絞るの
は、レーザー光Aが所定のバンド幅に狭帯域化されてい
ない時であるから、必要に応じてスリット9をレーザー
光Aのパスに挿入するような形態、即ちスリット9を着
脱可能に支持するように構成してもいい。
は、レーザー光Aが所定のバンド幅に狭帯域化されてい
ない時であるから、必要に応じてスリット9をレーザー
光Aのパスに挿入するような形態、即ちスリット9を着
脱可能に支持するように構成してもいい。
【0041】又、本実施例のスリットは2枚の可動遮光
板で構成していたが、4枚の遮光板で開口を定め、2枚
若しくは4枚全部を可動にしたスリットを用いてもい
い。又、1枚の遮光板に複数の互いに径が異なる開口を
形成しておき、この遮光板を動かして所定の開口をレー
ザー光のパスに位置付けるような形態も採れる。
板で構成していたが、4枚の遮光板で開口を定め、2枚
若しくは4枚全部を可動にしたスリットを用いてもい
い。又、1枚の遮光板に複数の互いに径が異なる開口を
形成しておき、この遮光板を動かして所定の開口をレー
ザー光のパスに位置付けるような形態も採れる。
【0042】以上述べた本実施例のスリット9の開口幅
調整法及び変形例は、以下に述べる図3の実施例2の装
置にも適用される。
調整法及び変形例は、以下に述べる図3の実施例2の装
置にも適用される。
【0043】図3は本発明の実施例2の要部概略図であ
る。同図において図1で示した要素と同一要素には同符
番を付している。またこの装置も図2(A)に示した強
度分布モニターを有している。即ち1は光源であるKr
Fエキシマレーザーの共振器、2は狭帯域化を行なう分
散素子としてのグレーティングである。4及び4´は共
振器内アパーチャー(絞り)、5と5´は放電チャンバ
ーのウィンドウ、6は放電チャンバー、7は対向放電電
極、8は出力ミラーを表わす。レーザー1の共振器の外
側の部分で9はx方向の開口幅が可変のスリット(絞
り、図2(B)参照)、10は半導体露光装置本体への
導入光学系、11は全反射ミラー、12は照明光学系、
13は半導体デバイス製造用のレチクル、14は投影レ
ンズ系、15はウエハをそれぞれ表わしている。
る。同図において図1で示した要素と同一要素には同符
番を付している。またこの装置も図2(A)に示した強
度分布モニターを有している。即ち1は光源であるKr
Fエキシマレーザーの共振器、2は狭帯域化を行なう分
散素子としてのグレーティングである。4及び4´は共
振器内アパーチャー(絞り)、5と5´は放電チャンバ
ーのウィンドウ、6は放電チャンバー、7は対向放電電
極、8は出力ミラーを表わす。レーザー1の共振器の外
側の部分で9はx方向の開口幅が可変のスリット(絞
り、図2(B)参照)、10は半導体露光装置本体への
導入光学系、11は全反射ミラー、12は照明光学系、
13は半導体デバイス製造用のレチクル、14は投影レ
ンズ系、15はウエハをそれぞれ表わしている。
【0044】図3の構成での特徴はグレーティング2を
均一に照明する共振器内光学系として、シリンドリカル
エキスパンダー16を用いていることである。この方式
であると、斜めに置くグレーティング2以外は全てレー
ザーの光軸上に垂直に構成していくことができるので、
装置の配置が簡単になる。シリンドリカルエキスパンダ
ー16を構成しているシリンドリカルレンズの母線方向
はグレーティング2の刻線方向と一致している。
均一に照明する共振器内光学系として、シリンドリカル
エキスパンダー16を用いていることである。この方式
であると、斜めに置くグレーティング2以外は全てレー
ザーの光軸上に垂直に構成していくことができるので、
装置の配置が簡単になる。シリンドリカルエキスパンダ
ー16を構成しているシリンドリカルレンズの母線方向
はグレーティング2の刻線方向と一致している。
【0045】装置としての作用は図1に示したのと同様
である。即ち放電チャンバー6に封じ込められたエキシ
マーガスは対向放電電極7に高電圧を印加することによ
って励起され、この結果出力ミラー8から狭帯域化され
たエキシマレーザー光が発振する。KrFエキシマレー
ザー1から発生したレーザー光Aは幅可変スリット9の
開口を通過し、ここで幅可変のスリット9の働きによっ
て空間的コヒーレンスを向上させないでスペクトル幅が
更に狭帯域化されたレーザー光Bが導入光学系10に入
射する等である。導入光学系10、ミラー11及び照明
光学系12を通過したレーザー光はレチクル13に到達
し、投影レンズ系14によってウエハ15がレーザー光
が作る回路パターン像で露光される。
である。即ち放電チャンバー6に封じ込められたエキシ
マーガスは対向放電電極7に高電圧を印加することによ
って励起され、この結果出力ミラー8から狭帯域化され
たエキシマレーザー光が発振する。KrFエキシマレー
ザー1から発生したレーザー光Aは幅可変スリット9の
開口を通過し、ここで幅可変のスリット9の働きによっ
て空間的コヒーレンスを向上させないでスペクトル幅が
更に狭帯域化されたレーザー光Bが導入光学系10に入
射する等である。導入光学系10、ミラー11及び照明
光学系12を通過したレーザー光はレチクル13に到達
し、投影レンズ系14によってウエハ15がレーザー光
が作る回路パターン像で露光される。
【0046】これまでの実施例では幅可変のスリット9
は狭帯域化エキシマレーザー1と導入光学系10の間に
配置されていた。しかしながら幅可変のスリット9の位
置は必ずしもこの場所に限るものではない。導入光学系
10以降の光学系において図1,図2で示す位置と光学
的に等価な位置が存在する場合、そこに幅可変のスリッ
ト9を配置しても、これまでに説明してきた実施例と全
く同じ効果を期待することができる。このような位置と
しては導入光学系10の中、導入光学系10と照明光学
系12の間、あるいは照明光学系12の中など、レチク
ル13に光が到達するまでの経路が考えられる。
は狭帯域化エキシマレーザー1と導入光学系10の間に
配置されていた。しかしながら幅可変のスリット9の位
置は必ずしもこの場所に限るものではない。導入光学系
10以降の光学系において図1,図2で示す位置と光学
的に等価な位置が存在する場合、そこに幅可変のスリッ
ト9を配置しても、これまでに説明してきた実施例と全
く同じ効果を期待することができる。このような位置と
しては導入光学系10の中、導入光学系10と照明光学
系12の間、あるいは照明光学系12の中など、レチク
ル13に光が到達するまでの経路が考えられる。
【0047】いずれの場合にも幅可変スリット9の長手
方向はグレーティング2の位置で考えると刻線の方向と
平行であり、レーザー1から出力されるレーザー光Aに
対しグレーティングの刻線方向と90度を成すx方向の
広がりを制御することは同一である。又スリット9の開
口幅はある期間固定されていても良く、必要に応じてス
リット9の開口幅を変え、レーザー光Bのバンド幅を調
整する。スリットはレーザー光がほぼ平行となっている
光路中に設けることが望ましい。
方向はグレーティング2の位置で考えると刻線の方向と
平行であり、レーザー1から出力されるレーザー光Aに
対しグレーティングの刻線方向と90度を成すx方向の
広がりを制御することは同一である。又スリット9の開
口幅はある期間固定されていても良く、必要に応じてス
リット9の開口幅を変え、レーザー光Bのバンド幅を調
整する。スリットはレーザー光がほぼ平行となっている
光路中に設けることが望ましい。
【0048】以上、説明した各実施例では光源としてK
rFエキシマレーザーを備えた露光装置を示したが、他
のエキシマーガスを使用したエキシマレーザーや他のタ
イプのレーザーを光源に用いてもいい。又投影レンズ系
の構成も単一の硝材より成るレンズアセンブリではな
く、合成石英とホタル石等の複数の硝材を用いたレンズ
アセンブリを使用することも可能である。
rFエキシマレーザーを備えた露光装置を示したが、他
のエキシマーガスを使用したエキシマレーザーや他のタ
イプのレーザーを光源に用いてもいい。又投影レンズ系
の構成も単一の硝材より成るレンズアセンブリではな
く、合成石英とホタル石等の複数の硝材を用いたレンズ
アセンブリを使用することも可能である。
【0049】又、本発明は露光装置のタイプを投影露光
装置に限定しない。例えば本発明は遠紫外線レーザー光
をレンズアセンブリによりウエハ等の被露光板に集光し
て、レーザー光によりパターンを描画するような形態の
装置にも適用でき、上記実施例同様、レンズアセンブリ
を合成石英を主成分とした単一硝材で構成することも可
能になる。このような効果は、特に本発明を使用可能な
硝材が限られている波長300nm以下のレーザー光を
放射するレーザーに適用することにより生じる。
装置に限定しない。例えば本発明は遠紫外線レーザー光
をレンズアセンブリによりウエハ等の被露光板に集光し
て、レーザー光によりパターンを描画するような形態の
装置にも適用でき、上記実施例同様、レンズアセンブリ
を合成石英を主成分とした単一硝材で構成することも可
能になる。このような効果は、特に本発明を使用可能な
硝材が限られている波長300nm以下のレーザー光を
放射するレーザーに適用することにより生じる。
【0050】又、当業者であれば本発明の思想に基づい
て、ここで示した形態以外の様々な形態の方法及び装置
が容易に提供できる。
て、ここで示した形態以外の様々な形態の方法及び装置
が容易に提供できる。
【0051】
【発明の効果】本発明によれば前述の如くレーザーの共
振器の外にスリット(絞り)を挿入することにより、レ
ーザー光自体の空間的コヒーレンスを向上させることな
く、実効的にレーザー光のバンド幅を狭くする。
振器の外にスリット(絞り)を挿入することにより、レ
ーザー光自体の空間的コヒーレンスを向上させることな
く、実効的にレーザー光のバンド幅を狭くする。
【0052】従って、狭帯域化レーザーを光源とする半
導体露光方法及び露光装置では、空間的コヒーレンスが
向上しない為、スペックル等の不要の干渉現象を抑える
ことができる一方、スペクトル幅が狭くなった効果とし
て投影レンズ系の色収差の影響を小さくすることがで
き、解像力の向上を図ることができる。従って、良好な
半導体デバイスを安定して供給できるといった特長を有
する露光方法及び露光装置を達成することができる。
導体露光方法及び露光装置では、空間的コヒーレンスが
向上しない為、スペックル等の不要の干渉現象を抑える
ことができる一方、スペクトル幅が狭くなった効果とし
て投影レンズ系の色収差の影響を小さくすることがで
き、解像力の向上を図ることができる。従って、良好な
半導体デバイスを安定して供給できるといった特長を有
する露光方法及び露光装置を達成することができる。
【図1】 本発明の実施例1の要部概略図
【図2】 (A)はレーザー光Aの波長分布をモニター
する検出器の一例を示す説明図、(B)はレーザー光A
とスリット9の関係を示す正面図
する検出器の一例を示す説明図、(B)はレーザー光A
とスリット9の関係を示す正面図
【図3】 本発明の実施例2の要部概略図
【図4】 レーザー光の断面における波長スペクトルを
示すグラフ図
示すグラフ図
【図5】 レーザー光のバンド幅のスリットの開口幅に
対する依存性を示すグラフ図
対する依存性を示すグラフ図
【図6】 通常のエキシマレーザーの共振器の構造を示
す説明図
す説明図
1 エキシマレーザー 2 グレーティング(格子) 3 プリズム 4,4´ 絞り 5,5´ 放電チャンバーの窓 6 放電チャンバー 7 放電電極 8 出力ミラー 9 絞り 10 導入光学系 11 ミラー 12 照明系 13 レチクル 14 投影レンズ系 15 ウエハ 16 シリンドリカルエキスパンダー 90 調整機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/027 G03F 7/20 505 G03F 7/20 521 H01S 3/134
Claims (43)
- 【請求項1】 エキシマレーザーから狭帯域化されて射
出したビームで感光性基板を露光する露光方法におい
て、該エキシマレーザーはその共振器内に回折格子を有
し、該ビームの断面強度分布を検出し、該断面強度分布
に基づいて該ビームのバンド幅の変化を検出し、絞りに
より該回折格子の格子線方向と直交する方向に関して該
ビームを絞ることによって、該ビームのバンド幅の変化
を実質的に補正することを特徴とする露光方法。 - 【請求項2】 エキシマレーザーから狭帯域化されて射
出したビームで感光性基板を露光する露光方法におい
て、該ビームの断面強度分布を検出し、該断面強度分布
に基づいて該ビームのバンド幅の変化を検出し、絞りに
より該ビームの断面の短手方向に関して該ビームを絞る
ことによって、該ビームのバンド幅の変化を実質的に補
正することを特徴とする露光方法。 - 【請求項3】 前記エキシマレーザーはその共振器内に
回折格子を有しており、前記短手方向は該回折格子の格
子線方向と直交する方向であることを特徴とする請求項
2の露光方法。 - 【請求項4】 前記エキシマレーザーはKrFエキシマ
レーザーであることを特徴とする請求項1、2又は3の
露光方法。 - 【請求項5】 前記絞りの開口を通過したビームをレン
ズアセンブリを介して前記感光性基板に導光しているこ
とを特徴とする請求項1、2又は3の露光方法。 - 【請求項6】 前記絞りの開口径は前記ビームのバンド
幅が0.005nm以下となるように調整されているこ
とを特徴とする請求項5の露光方法。 - 【請求項7】 前記絞りの開口径は前記ビームのバンド
幅が0.003nm以下となるように調整されているこ
とを特徴とする請求項5の露光方法。 - 【請求項8】 前記レンズアセンブリは実質的に単一の
硝材より構成されていることを特徴とする請求項5の露
光方法。 - 【請求項9】 前記硝材は合成石英であることを特徴と
する請求項5の露光方法。 - 【請求項10】 請求項1から9のいずれか1項記載の
露光方法を利用していることを特徴とする露光装置。 - 【請求項11】 エキシマレーザーから狭帯域化されて
射出したビームにより回路パターンを照明し、該回路パ
ターンを投影レンズ系によりウエハ上の感光層に投影す
る段階を有するデバイス製造方法において、該エキシマ
レーザはその共振器内に回折格子を有し、該ビームの断
面強度分布を検出し、該断面強度分布に基づいて該ビー
ムのバンド幅の変化を検出し、絞りにより該回折格子の
格子線方向と直交する方向に関して該ビームを絞ること
によって該ビームのバンド幅の変化を実質的に補正する
ことを特徴とするデバイス製造方法。 - 【請求項12】 エキシマレーザーから狭帯域化されて
射出したビームにより回路パターンを照明し、該回路パ
ターンを投影レンズ系によりウエハ上の感光層に投影す
る段階を有するデバイス製造方法において、該ビームの
断面強度分布を検出し、該断面強度分布に基づいて該ビ
ームのバンド幅の変化を検出し、絞りにより該ビームの
断面の短手方向に関して該ビームを絞ることによって、
該ビームのバンド幅の変化を実質的に補正することを特
徴とするデバイス製造方法。 - 【請求項13】 前記エキシマレーザーはその共振器内
に回折格子を有し、前記短手方向は、該回折格子の格子
線方向と直交する方向であることを特徴とする請求項1
2のデバイス製造方法。 - 【請求項14】 前記投影レンズは実質的に単一の硝材
より成るレンズアセンブリより構成されていることを特
徴とする請求項11、12又は13のデバイス製造方
法。 - 【請求項15】 前記硝材は合成石英であることを特徴
とする請求項14のデバイス製造方法。 - 【請求項16】 前記絞りの開口径は前記ビームのバン
ド幅が0.005nm以下となるように調整されている
ことを特徴とする請求項15のデバイス製造方法。 - 【請求項17】 前記絞りの開口径は前記ビームのバン
ド幅が0.003nm以下となるように調整されている
ことを特徴とする請求項15のデバイス製造方法。 - 【請求項18】 エキシマレーザーからの狭帯域化され
たレーザービームを照明系を介してレチクルステージに
載置したレチクルの回路パターンに照射し、該レチクル
の回路パターンを投影レンズ系でウエハステージに載置
したウエハに投影する露光装置において、該照明系は該
レーザービームを絞る絞り部材と、該絞り部材の開口を
通過したレーザービームの径を拡大し、このレーザービ
ームを強度分布が実質的に均一な照明光束にして該レチ
クルを照明する光学系と、該絞り部材の開口径を調整す
る調整機構と該レーザービームの断面強度分布を検出す
る検出器とを有しており、該調整機構は該レーザービー
ムの該断面強度分布の変化に応じて該絞り部材の開口径
を調整することによって、該レーザービームのバンド幅
の変化を補償することを特徴とする露光装置。 - 【請求項19】 前記エキシマレーザーは、その共振器
内に回折格子を備えたKrFエキシマレーザーであるこ
とを特徴とする請求項18の露光装置。 - 【請求項20】 前記調整機構は前記絞りの開口の前記
回折格子の格子線と直交する線に対応する方向に沿った
幅を変化させることを特徴とする請求項18の露光装
置。 - 【請求項21】 前記調整機構は前記絞りの開口の前記
レーザービームの断面の短手方向に関する幅を変化させ
ることを特徴とする請求項18の露光装置。 - 【請求項22】 前記エキシマレーザーはKrFエキシ
マレーザーであることを特徴とする請求項18の露光装
置。 - 【請求項23】 前記検出器は前記レーザービームの光
路中に置かれ、その上の照度分布が観察されるガラス部
材を備えていることを特徴とする請求項18の露光装
置。 - 【請求項24】 前記検出器は前記レーザービームの強
度分布に応じた信号を出力する光検出器を備えているこ
とを特徴とする請求項18の露光装置。 - 【請求項25】 前記光検出器からの信号に応答して前
記調整機構を駆動する駆動手段を備えていることを特徴
とする請求項24の露光装置。 - 【請求項26】 前記絞り部材は前記レーザービームの
光路中から着脱可能に設けられていることを特徴とする
請求項18の露光装置。 - 【請求項27】 前記絞り部材は互いに径が異なる複数
の開口を備えており、前記調整機構で前記絞り部材を動
かして前記複数の開口のある開口を前記レーザービーム
の光路中に位置ずけることにより、前記絞り部材の開口
径を調整することを特徴とする請求項18の露光装置。 - 【請求項28】 前記絞り部材は該絞りの開口を定める
2枚の可動遮光板を備えており、前記調整機構で前記2
枚の可動遮光板を動かして前記絞り部材の開口径を調整
することを特徴とする請求項18の露光装置。 - 【請求項29】 前記エキシマレーザーはKrFエキシ
マレーザーより成り、前記投影レンズ系は合成石英を主
成分とした実質的に単一の硝材より成るレンズアセンブ
リで構成することを特徴とする請求項18の露光装置。 - 【請求項30】 狭帯域化したレーザービームで基板を
露光する露光方法において、該レーザービームの断面強
度分布を検出し、該断面強度分布に基づいて該レーザー
ビームのバンド幅の変化を検出し、絞りにより該レーザ
ービームのバンド幅の変化を実質的に補正することを特
徴とする露光方法。 - 【請求項31】 前記レーザービームはレンズアセンブ
リを介して前記基板に向けられていることを特徴とする
請求項30の露光方法。 - 【請求項32】 前記レーザービームは前記レンズアセ
ンブリで色収差が実質的に発生しないように絞られてい
ることを特徴とする請求項31の露光方法。 - 【請求項33】 前記レーザービームは波長が300n
m以下の光であることを特徴とする請求項31の露光方
法。 - 【請求項34】 前記レーザービームはKrFエキシマ
レーザーから放射される光であることを特徴とする請求
項33の露光方法。 - 【請求項35】 請求項30から34のいずれか1項記
載の露光方法を利用することを特徴とする露光装置。 - 【請求項36】 請求項30から34のいずれか1項記
載の露光方法を利用することを特徴とするデバイス製造
方法。 - 【請求項37】 狭帯域化されたレーザービームで基板
を露光する露光方法において、該レーザービームの断面
強度分布を検出し、該検出した断面強度分布に基づいて
該レーザービームのバンド幅の変化を検出し、該レーザ
ービームのバンド幅が0.005nmを越えるとき、該
絞りにより該レーザービームを絞ることによりバンド幅
を0.005nm以下にしたことを特徴とする露光方
法。 - 【請求項38】 前記レーザービームはレンズアセンブ
リを介して前記基板に向けられていることを特徴とする
請求項37の露光方法。 - 【請求項39】 前記レーザービームのバンド幅が0.
003nm以下になるように前記絞りにより前記レーザ
ービームを絞ったことを特徴とする請求項38の露光方
法。 - 【請求項40】 前記レーザービームは波長が300n
m以下の光であることを特徴とする請求項38の露光方
法。 - 【請求項41】 前記レーザービームはKrFエキシマ
レーザーから放射される光であることを特徴とする請求
項40の露光方法。 - 【請求項42】 請求項37から41のいずれか1項記
載の露光方法を利用することを特徴とする露光装置。 - 【請求項43】 請求項37から41のいずれか1項記
載の露光方法を利用することを特徴とするデバイス製造
方法。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP06400291A JP3175180B2 (ja) | 1990-03-09 | 1991-03-05 | 露光方法及び露光装置 |
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US08/444,929 US5661547A (en) | 1990-03-09 | 1995-05-19 | Exposure method and apparatus and device produced thereby in which a stop includes an opening which is variable to substantially compensate for a change in bandwidth of a laser beam |
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JP5961490 | 1990-03-09 | ||
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ID=26400671
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- 1991-03-05 JP JP06400291A patent/JP3175180B2/ja not_active Expired - Fee Related
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1995
- 1995-04-27 US US08/430,158 patent/US5597670A/en not_active Expired - Fee Related
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---|---|
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