JP3174982U - ワッフルガーゼ紋織物およびその製品 - Google Patents

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Abstract

【課題】ワッフル紋織り組織にガーゼ地組織を組み合わせ肌触りが良く、やわらかさ感を向上させたワッフルガーゼ紋織物およびこれを使った製品を提供する。
【解決手段】ワッフル組織とガーゼ組織からなる接結二重織り組織を有するワッフルガーゼ紋織物であり、表面ワッフル組織1と裏面ガーゼ組織2を接結糸で連結してワッフルガーゼ紋織物およびバスローブやタオル等のワッフルガーゼ紋織物製品を形成する。
【選択図】図1

Description

本考案は生活資材用、殊に、バスローブ・ガウン、タオル、ハンカチ、バス用製品、寝装用、浴用等に好適なワッフルガーゼ紋織物およびその製品に関する。
浮き糸を四角形に使って枡(ます)型の凹凸を織り出すことによって、ちょうど蜂の巣、お菓子のワッフルに似ているので、ハニカムクロス、ワッフルクロス、ます織とも呼ばれる生地が知られている。地厚い感じを与え、肌ざわりが良く、夏はさらっとした感じ、冬は保温性があって暖かい。変化組織で布面に蜂の巣状の凹凸を織り出したタオルなどが知られている。
一方、タオル(パイル)地とガーゼ地とを不規則に交錯させて中間にパイルを織り込んだ織物が開示されているが、通常のタオル織物であり、織物の重厚性、およびボリューム感がない(特許文献1)。
実用新案登録第3098854号公報
従来のワッフルクロスは、変化組織で布面に地厚い感じを与えデザイン面では優れるものの、もうひとつ、取り扱い性や柔らかさ面が不足していた。本考案は、消費者のニーズに答えるべく、特にバスローブ・ガウン、タオル等として用いる場合の肌触りと柔らかさ感の両方を満足する織物の開発を課題とする。
本考案は、ワッフル組織とガーゼ組織からなるワッフル紋織物であり、表面ワッフル組織と、裏面ガーゼ組織は接結糸で連結されているワッフルガーゼ紋織物を特徴とする。
本考案のワッフルガーゼ紋織物は、ワッフル面とガーゼ面からなり、従来のワッフル織物に比べて厚手でボリューム感が得られると同時に良好な肌触りと柔らかさが得られ、表面のワッフル組織のデザイン、意匠性は抜群であり、加えて、裏面のガーゼ組織による、夏はサラッとした肌触りと、適度なクール感が付与できる。冬は保温性があって暖かい。また、通気性が良く、保温性も兼ね備えており、濡れた場合、乾燥が速いのも特徴の一つである。更に一方面側はワッフル組織でボリューム感が付与され、他方面側はガーゼ組織により、肌触りが良く、柔らかさが付与されるのが特徴である。
ガーゼ面の緯糸に接触冷感繊維を用いることにより、接触冷感が付与されて夏には最適である。また、ガーゼ面の緯糸に発熱繊維を用いることにより、暖かさが付与されて冬には最適である。さらに、ワッフル面の効果として、ワッフル部を肌に当てることにより、ワッフル組織での空気の保温性と通気性の効果が得られ、快適な保温の効果が得られる。
本考案実施例1の概略見取り図であり、表面ワッフル、裏面ガーゼからなるワッフルガーゼ紋織物を示す。 本考案実施例1の表面ワッフル、裏面ガーゼからなるワッフルガーゼ紋織物の経通し全体組織図である。 本考案実施例1の表面ワッフル、裏面ガーゼからなるワッフルガーゼ紋織物の織前から見た断面図である。
本考案は、ワッフル組織とガーゼ組織からなるワッフルガーゼ紋織物であり、表面ワッフル組織と、裏面ガーゼ組織は接結糸で連結されているワッフルガーゼ紋織物及びその製品である。本考案にいう製品とは、生活資材用、衣料用、寝装用、浴用等に好適なタオル製品を言う。殊に、バスローブ・ガウンなどには最適である。本考案のワッフルガーゼ紋織物は、織物の表面はワッフル組織からなり、デザイン性に富み、厚手でボリューム感が形成されている。裏面はガーゼ組織で構成され、良好な肌触り感と柔らかさが付与されている。
本考案の織物のガーゼ組織を構成する、緯糸に機能繊維を用いることによって、異なる付加的な機能が高められる。例えば、接触冷感繊維を用いることにより、製品の接触冷感性を向上させることができる。また、発熱繊維を用いることにより、製品の暖かさを向上させることができる。もちろん、通常の繊維を用いても、肌触りがよく、軽くてボリューム感があり、吸水性、発汗性が優れるとともに、家庭用洗濯機で充分に洗濯することも可能である。
(実施例1)
タオル織機を用い、二重ビーム(パイルビーム、グランドビーム)、カザリ(綜絖)枠12枚(ワッフルパイル糸6枚、ガーゼ糸6枚)を用いて図2に示す組織図に基づいて織成した。
図1は、本考案のワッフルガーゼ紋織物の概略を示す。1は、表面ワッフル、2は、裏面ガーゼを示す。
図2は、実施例1のワッフルガーゼ紋織物の組織図を示す。たての1〜24の数字は、緯糸ピック数を示す。よこの1〜12の数字はカザリ(綜絖)枠数を示す。Pはパイル糸、Gはガーゼ糸を示す。Aは上げる、Sは沈む、Tは止める(引っ掛け)を示す。
図3は、実施例1の表面ワッフル、裏面ガーゼからなるワッフルガーゼ紋織物の織前から見た断面図を示す。
従来に無いボリューム感と重厚性を有し、かつ、良好な肌触りと柔らかさが付与されたワッフルガーゼ紋織物及びその製品を提供することができる。
1 表面ワッフル
2 裏面ガーゼ

Claims (2)

  1. ワッフル組織とガーゼ組織からなるワッフル紋織物であり、表面ワッフル組織と、裏面ガーゼ組織は接結糸で連結されているワッフルガーゼ紋織物。
  2. 請求項1に記載のワッフルガーゼ紋織物からなる製品。
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