JP3210754U - タオル製品 - Google Patents

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秀一 穂積
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Abstract

【課題】蜂巣織の特徴を維持するとともに、吸水性、軽量性、肌触り感を向上できるタオル製品を提供する。【解決手段】基本構成は一般的な蜂巣織構造と同様である。第1の特徴は、中空率30〜60%の中空糸を用いることである。蜂巣織構造においては経糸および緯糸を収縮させるため、相互の拘束が緩い。そのため、中空率30〜60%の中空糸を用いても、中空が極端に潰れることはない。すなわち、中空糸の形状を維持できる。この構成により、吸水性、軽量性、肌触り感および乾燥性が向上する。一方、第1の特徴により、耐久性が若干低下する。第2の特徴として、有効繊維長25mm〜42mmの綿花を撚って構成される中空糸を用いる。その結果、耐久性を維持できる。【選択図】図1

Description

本考案は、蜂巣織構造を有するタオル製品に関する。
蜂巣織のタオル製品は、発祥の地であるヨーロッパを中心に広く使用されており、今日では、日本においても使用されている。例えば、タオル、バスタオル、タオル製浴衣などのガウン、その他には台所用の布巾と言った如くに広範囲な分野で用いられている。蜂巣織は、ワッフル菓子に織り目が似ていることからワッフルと呼ばれることもある(特許文献1)。
蜂巣織のタオルは、一般的な表面にループパイルを持ったタオルと異なり、経糸1に対して緯糸1を交差させて織り上げる平織りの変形組織であり、生地自体の収縮によって生じた凸凹を持つことを特徴としている。この構成により、以下の作用・効果が得られる。
例えば、汗を拭きとる場合、タオルを軽く肌に接触させる。このとき、凸部のみが肌に接触し、水分を吸収する。凸部に吸収された水分は、一部は蒸発し、一部は凹部に移動する。その結果、凸部は常に乾燥した状態を維持する。
これにより、繰り返し汗を拭いても、使用者は毎回さらさらした触感を得る。言い換えると、べたつき感がない。この特徴を風呂場の足拭きマットに適用しても、同様の効果が得られる。
また、蜂巣織のタオルは、表面にループパイルを持ったタオルと比べて薄い。そのためコンパクトである。更に、パイル抜けなどがなく、繊維の脱落が少ない。
特開2009−160212号公報
しかし、上記蜂巣織のタオル製品の特長は、反面、課題にもなり得る。
一般に、タオル製品においては、吸水性、乾燥性、軽量性、肌触り感等の諸性能をバランスよく満たすことが好ましい。例えば入浴後に濡れた体を拭く為にタオルが用いられることが多く、吸水性は必須の性能である。タオルは、毎日使うものであり、また、子供から老人まで使う。したがって、軽量化を図ることが好ましい。タオルは人肌に直接密着するものであり、肌触り感は使い心地に影響を与える。肌触り感が粗雑で硬いと使用感が悪い。また、室内干しする場合、乾燥時間が長いと、細菌が増殖し不快臭発生の原因となる。乾燥機を用いて乾燥させる場合、乾燥時間が長いと、エネルギーの浪費になる。
一方で、従来の蜂巣織タオルは、吸水性、軽量性、肌触り感に関し、以下の様な課題がある。
水分を拭きとる場合、タオルを軽く肌に接触させる。このとき、凸部のみが肌に接触する。すなわち、接触面積が少ない。その結果、充分な吸水性が得られない。
太い糸で密に織り上げることにより、吸水性は向上するが、一方、重量は大きくなり、また肌触りも硬くなる。
また、蜂巣織タオルは、密に織りあげた組織をさらに収縮させて凸凹を生じさせるため、面積当りの重量は比較的大きくなる。すなわち、コンパクトな外観と比べて、軽量性に劣る。
細い密実糸を用いることにより、軽量性は向上するが、細い密実糸は収縮率が小さいため、生地に大きな凹凸を生じさせることが出来ず、蜂巣織の立体感のある感触を得ることが難しい。また吸水性も低下する。
さらに、蜂巣織タオルは、凹凸による弾力感はあるものの、ループパイルタオルに比べると、柔らかな肌触り感はない。特に、凸部の肌触りは硬い。
撚り回数の少ない密実糸と粗い組織を組み合わせることにより、柔らかな肌触り感は向上するが、撚り回数の少ない密実糸と粗い組織はどちらも収縮率が小さいため、生地に大きな凹凸を生じさせることが出来ず、蜂巣織の立体感のある感触を得ることが難しい。また吸水性も低下する。
以上の様に、従来の蜂巣織タオルは、吸水性、軽量性、肌触り感に係る課題がある。何れか一つの性能を改善しようとすれば、他の性能はさらに低下する。すなわち、吸水性、軽量性、肌触り感のいずれをも向上させるのは、難しい。
本考案は上記課題を解決しようとするものであり、従来技術の蜂巣織の特徴を維持するとともに、従来技術に比べ、吸水性、軽量性、肌触り感を向上できるタオル製品を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本考案のタオル製品は、蜂巣織構造を有し、綿中空糸により構成される。
蜂巣織構造においては経糸および緯糸を収縮させるため、相互の拘束が緩い。そのため、綿中空糸を用いても、中空が極端に潰れることはない。すなわち、綿中空糸の形状を維持できる。
上記構成により、従来技術に比べ、吸水性、軽量性、肌触り感および乾燥性を向上できる。
好ましくは、前記中空糸は、中空率30〜60%である。
これにより、特に、軽量性向上を実感できる。
更に好ましくは、前記中空糸は、中空率40〜50%である。
これにより、更に明確な効果が得られるとともに、かつ、中空糸の形状維持に係る懸念もなくなる。
好ましくは、前記中空糸は、有効繊維長25mm〜42mmの綿花を撚って構成される。
中空糸は、断面積が少ないため、中空糸の軸方向の強度についての検討が必要になる。すなわち、耐久性に係る課題がある。
上記構成により、耐久性低下を防止できる。
更に好ましくは、前記中空糸は、有効繊維長25mm〜37mmの綿花を撚って構成される。
これにより、耐久性と併せ、経済性、実用性も満たす。
本考案は、従来技術の蜂巣織の特徴を維持するとともに、従来技術に比べ、吸水性、軽量性、肌触り感を向上できる。
概略組織図
〜基本構成〜
本考案の一実施形態について説明する。図1は、蜂巣織構造の組織図である。本実施形態の蜂巣織構造も一般的な蜂巣織構造と同様な構成である。経糸1に対して緯糸1を交差させて織り上げる平織りの変形組織であり、生地自体の収縮によって生じた凸凹を持つことを特徴としている。より詳細な構成については説明を省略する。
〜特徴構成1〜
本実施形態の特徴は、中空率30〜60%の中空糸を用いることである。
なお、中空率30%未満である場合は、後述する効果が充分得られない。たとえば、中空率30%未満である場合は、20%未満の重量減となり、軽量性向上を実感できない。一方、中空率30%以上である時は、20%以上の重量減となり、軽量性向上を実感できる等、明確な効果が得られる。
本考案者による調査によれば、密実糸を用いた蜂巣織タオルと20%重量減の蜂巣織タオルとの軽量性の違いをほとんどの者が実感できた。
中空率60%超であると、中空糸自体がその形状を維持できない。つまり、中空糸を実用できる上限である。
更に、中空率40〜50%であることが好ましい。当該範囲とすることにより、更に明確な効果が得られるとともに、かつ、中空糸の形状維持に係る懸念もない。
〜作用効果〜
蜂巣織構造においては経糸および緯糸を収縮させるため、相互の拘束が緩い。そのため、中空率30〜60%の中空糸を用いても、中空が極端に潰れることはない。すなわち、中空糸の形状を維持できる。更に、吸水性、軽量性、肌触り感および乾燥性について説明する。
例えば、中空率50%の中空糸を用いると、30%以上の重量減となり、軽量性向上を実感できる。
なお、中空率50%の中空糸を用いると、中空が若干潰れるように変形するため、密実糸用いたタオルと比較して、タオルのボリュームが減る。密実糸と同程度のボリューム感を維持するには、組織密度を高くする(糸の本数を増やす)必要がある。その結果、中空率50%の中空糸を用いても、50%の重量減とならない。
汗などの少量の水分を拭き取る場合は、タオルを軽く肌に接触させる。このとき、凸部のみが肌に接触する。少量の水分であれば、凸部のみで吸水できる。
一方、入浴後に濡れた体を拭く場合は、タオルを加圧し、肌に密着させる。中空率30〜60%の中空糸は、密実糸に比べて、可撓性や柔軟性が格段に向上する。その結果、凸部に加えて凹部も肌に接触する。すなわち、接触面積が増え、充分な吸水性が得られる。
中空率30〜60%の中空糸は、密実糸に比べて、可撓性や柔軟性が格段に向上する。これにより、タオル自体の柔らかな肌触り感が得られる。
さらに、中空率30〜60%の中空糸を用いることにより、早く乾燥する。
このように、従来技術に比べ、軽量性、吸水性、肌触り感および乾燥性を向上できる。
一方で、中空率30〜60%の中空糸を用いたとしても、従来技術の蜂巣織に係る特徴は維持される。
〜新たな課題〜
しかしながら、中空率30〜60%といった、中空率が特別に大きい中空糸のみでタオルを織った場合、生地としての強度は弱く、洗濯による損傷度が大きなものとなり、商品としての価値(耐久性)が根本的に欠けるものであった。従って、中空糸を用いてタオルを織るにしても、如何にするかを考えなければならなかった。
なお、種々の検討の結果、中空率60%以下であれば、中空が極端に潰れることがないことを確認している(上述)。すなわち、中空糸断面方向の強度については、問題はない。したがって、中空糸の軸方向の強度についての検討が必要になる。
〜特徴構成2〜
本実施形態の中空糸は、有効繊維長25mm〜42mmの綿花を撚って構成されることを特徴とする。
綿花を分解すると、種々の長さの繊維が取れる。一般に、長い繊維綿であるほど、糸にした場合に継ぎ目が少なく、強度が出る。
通常、タオルの製造には、有効繊維長20mm〜25mmの綿花をミックスし、有効繊維長の平均値が22mm〜23mmの綿糸が用いられている。
これに対し、有効繊維長25mm未満の綿花を撚って、中空糸を構成する場合は、充分な強度が得られない。一方、有効繊維長25mm以上の綿花を撚って、中空糸を構成する場合は、実用に耐える強度が得られる。
有効繊維長42mmは、一般的な綿花の繊維長上限である。個体差はあるものの、長さ42mmを超える繊維は得られない。
更に、有効繊維長25mm〜37mmであることが好ましい。有効繊維長42mm程度の繊維は、ごく限られた特定の品種からしか取れず、有効繊維長42mm程度の繊維を集めることは、経済性および実用性に欠ける。これに対し、有効繊維長25mm〜37mmの綿花は、高級衣料や寝具用として流通しており、この綿花をタオル用として用いることで、経済性、実用性も満たすことができる。
〜効果〜
有効繊維長25mm〜42mmの綿花を撚って構成される中空糸を用いることにより、充分な軸方向の強度を得ることができる。その結果、繰り返しの洗濯に耐えるような耐久性が得られる。
〜補足〜
本考案をするに当たり、考案者は、蜂巣織タオルに、中空率20%の中空糸を用いることを検討した。なお、後述の理由により、様々なタオルにおいて軽量化を図る場合は、中空率20%程度の中空糸を用いることが一般的である。
中空率20%の中空糸を用いると、中空が若干潰れるように変形するため、密実糸用いたタオルと比較して、ボリュームが減る。密実糸と同程度のボリューム感を維持するには、組織密度を高くする(糸の本数を増やす)必要がある。その結果、中空率20%の中空糸を用いても、10〜15%の重量減にしかならなかった。
10%程度の重量減では、充分な軽量性向上を実感することが出来なかった。すなわち、10%重量減ということと、10%重量減を実感できることとは、全く異なる。
本考案者による調査によれば、密実糸を用いた蜂巣織タオルと、10%重量減の蜂巣織タオルとの軽量性の違いを実感する者は非常に少なかった。
一方、考案者は、蜂巣織構造とは別に、中空率50%の中空糸を試作し、その使用用途について検討していた。例えば、経糸と緯糸を交互に浮き沈みさせて織る、単純な平織構造では経糸と緯糸とが相互に拘束する(拘束される)ため、中空率50%の中空糸を用いると、中空が潰れてしまい、平織構造を維持できないとともに、中空糸の特性を維持できない。すなわち、タオル構造の特性を理解しつつ、中空率50%の中空糸の用途について検討する必要があった。
考案者は、蜂巣織構造においては経糸および緯糸を収縮させるため、相互の拘束が緩いことに着目し、中空率50%の中空糸の適用を検討し、本考案を完成するに至った。
すなわち、考案者は、蜂巣織構造の特性および中空糸の特性の両方を熟知しており、本考案を想到することができた。
本考案は、タオル・バスタオル・タオル製ガウン等の製品において特に有用である。また、タオル製品のみならず、室内着やパジャマなどの衣料用の素材として、また乳幼児用品の素材としても有用である。

Claims (3)

  1. 蜂巣織構造を有し、
    綿中空糸により構成される
    ことを特徴とするタオル製品。
  2. 前記綿中空糸は、有効繊維長25mm〜42mmの綿花を撚って構成される
    ことを特徴とする請求項1記載のタオル製品。
  3. 前記綿中空糸は、有効繊維長25mm〜37mmの綿花を撚って構成される
    ことを特徴とする請求項2記載のタオル製品。
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