JP3173675B2 - エンケファリナ−ゼ及びaceの阻害剤として有用な新規な2−置換インダン−2−メルカプトアセチルアミド誘導体類 - Google Patents

エンケファリナ−ゼ及びaceの阻害剤として有用な新規な2−置換インダン−2−メルカプトアセチルアミド誘導体類

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はエンケファリナーゼ及び
ACEの阻害剤として有用な新規な2−置換インダン−
2−メルカプトアセチルアミド誘導体類に関する。
【0002】
【従来の技術】エンケファリナーゼ、又はより特定的に
は、エンドペプチダーゼ-24.11は、循環しているある種
の調節ペプチド類の代謝的分解に関与する哺乳類の細胞
外酵素(ectoenzyme)である。この酵素は、Zn+2-メタ
ロペプチダーゼであって、細胞外ペプチド類を疎水性残
基のアミノ基で切断することによってその効果を示し、
調節メッセンジャーとしてペプチド類を不活性化する。
【0003】エンケファリナーゼはβ-エンドルフィン
やエンケファリン類のようなエンドルフィン類や、心房
性ナトリウム排泄増加性ペプチド(ANP)及びその他
の循環系調節ペプチド類を含めた種々の循環系調節ペプ
チド類の代謝的分解に関与している。
【0004】エンドルフィン類は脳の種々の領域でアヘ
ン剤受容体に結合し、それによって苦痛の域値を高める
ことで鎮痛効果を提供する天然ポリペプチド類である。
エンドルフィン類はα-エンドルフィン、β-エンドルフ
ィン、γ-エンドルフィン、並びにエンケファリン類を
含めた種々の形式で存在する。エンケファリン類、すな
わちMet-エンケファリンとLeu-エンケファリンは、脳組
織、脊髄、及び胃腸管の神経終末部に存在するペンタペ
プチド類である。他のエンドルフィン類と同様、エンケ
ファリン類は脳内のアヘン剤受容体に結合することによ
って鎮痛効果を提供する。エンケファリナーゼを阻害す
ることにより、天然エンドルフィン類とエンケファリン
類の代謝的分解が抑制され、それによって強力なエンド
ルフィン又はエンケファリン媒介性鎮痛効果が提供され
る。従って、エンケファリナーゼの阻害は、急性又は慢
性の痛みのある患者に有用である。また、エンケファリ
ナーゼの阻害は抑うつ効果を提供し、アヘン剤やモルヒ
ネ投与の停止に伴う禁断症状の程度を下げるにも有用で
ある。
【0005】ANPは、血圧並びにナトリウム及び水分
レベルの恒常性調節に関与する天然ペプチド類の一族を
さす。ANP類はアミノ酸の長さで約21-126個の範囲に
あり、共通した構造上の特徴は、アミノ酸17個がジス
ルフィドでループした配列を1又はそれ以上有すること
であり、種々のアミノ-及びカルボキシ-末端配列がシス
チン部分に結合されている。ANPは、腎臓、副腎、大
動脈、及び血管平滑筋を含めた種々の組織で、特異的な
結合部位に結合することがわかっており、親和度は約50
ピコモル(pM)ないし約500ナノモル(nM)の範囲にあ
ることがわかっている[ニードルマン(Needleman)、H
ypertension 7巻469頁(1985年)]。更に、ANPは脳
内の特定の受容体に結合し、恐らく神経調整剤として、
並びに慣用の末梢ホルモンとして作用するものと考えら
れる。
【0006】ANPの生物学的性質は、強力な利尿/ナ
トリウム排泄効果、及び血管拡張/血圧低下効果、並び
にリ−ニンとアルドステロン分泌に対する抑制効果を含
む[デボルド(deBold)、Science 230巻767頁(1985
年)]。エンケファリナーゼを抑制することによって、
天然ANPの代謝的分解が抑制され、それによって強力
なANP媒介性の利尿、ナトリウム排泄、血圧低下、血
中アルドステロン低下効果が提供される。従って、エン
ケファリナーゼの阻害は、体液、電解質、血圧、眼内
圧、リ−ニン、又はアルドステロン恒常性の異常を特徴
とする病状、例えば限定はされないが高血圧、腎臓病、
高アルドステロン血症、心臓肥大、緑内障、及びうっ血
性心不全にかかった患者に有用である。
【0007】更に本発明の化合物はアンギオテンシン転
換酵素(ACE)の阻害剤である。ACEはアンギオテ
ンシンIをアンギオテンシンIIに変換することを触媒す
るペプチジルジペプチダ−ゼである。アンギオテンシン
IIは血管収縮剤であり、これはまた副人皮質によるアル
ドステロン分泌を刺激する。ACEの阻害は従って、高
血圧及び欝血性心麻痺等の病気にかかった患者に有用で
ある〔ウイリアム W.ダグラス、「ポリペプチド−アン
ギオテンシン,プラズマキニン類及びその他(Polypepti
des-Angiotensin, Plasma Kinins and Others)」27
章、グッドマンアンドギルマンズザファ−マコロジカル
ベイシスオブセラピュウティックス(Goodman And Gillm
an's The Pharmacological Basis of Therapeutics) 第
7版、1985、652〜3頁、ニュ−ヨ−ク州ニュ−ヨ−クの
マクミランパブリッシングカンパニ−〕。更にACE阻
害剤は欝血性の病気を処置するのに有用であることが開
示されている〔ドイツ出願第3901−291−A、1
989年8月3日発行〕
【0008】
【課題を解決する手段】本発明は式(I)
【化27】 〔式中B1とB2はそれぞれ独立に水素、ヒドロキシ、−
OR2であって、R2がC1〜C4アルキル又はAr−Y基
であって、Arが未置換のフェニル又はナフチル基であ
るか又はメチレンジオキシ、ヒドロキシ、C1〜C4アル
コキシ、フルオロ及びクロロからなる群から選択される
基の1〜3個で置換されたフェニル又はナフチルであ
り、Yが結合又はC1〜C4アルキレンであるか、又はB
1とB2が隣接する炭素原子に結合している時はB1とB2
は該隣接する炭素原子と一緒にベンゼン環又はメチレン
ジオキシを形成することもでき、Aはメチレンであり、
1は水素、アセチル、−CH2OC(O)C(CH33
又はベンゾイルであり、R3は水素又は−CH2OC
(O)C(CH33であり、nは0〜3の整数であり、
Qは式
【化28】 の基であり、ここでZはO、NH又はSであり、mは1
〜5の整数である〕の新規化合物を提供することであ
る。
【0009】本発明は更に式(I)の化合物のエンケフ
ァリナ−ゼ阻害有効量を必要とする患者に投与すること
からなる、必要とする患者のエンケファリナ−ゼを阻害
する方法をさらに提供する。本発明は又、式(I)の化
合物のACE阻害有効量を患者に投与することからな
る、必要とする患者のACEを阻害する方法を提供す
る。
【0010】更に、本発明は、不活性担体と混合又は別
の形で組合せた式(I)化合物の検定可能な量を含めてな
る組成物を提供している。本発明はまた、一つ以上の製
薬上受入れられる担体又は付形剤と混合するか、又はそ
の他の方法で組み合わせた式(I)化合物の阻害有効量を
含めてなる製剤組成物を提供している。
【0011】本明細書で使用される用語「C1-C4アルキ
ル」は1-4個の炭素原子の飽和直鎖又は分枝鎖ヒドロカ
ルビル基をさし、メチル、エチル、プロピル、イソプロ
ピル、n-ブチル、イソブチル、第三ブチル等を包含す
る。C1〜C8アルキル及びC1〜C10アルキルという用
語は、飽和直鎖又は分枝鎖の1〜8個及び1〜10個の
炭素原子の炭化水素基をさし、これらにはメチル、エチ
ル、プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチ
ル、第三ブチル、ペンチル、イソペンチル、ヘキシル、
2,3−ジメチル−2−ブチル、ヘプチル、2,2−ジ
メチル−3−ペンチル、2−メチル−2−ヘキシル、オ
クチル、4−メチル−3−ヘプチル等が含まれる。ハロ
ゲン、ハロ、ハライド又はXという用語は塩素、臭素又
はヨウ素原子をさしており、Pgという用語は保護基を
さしている。
【0012】本明細書で使用する「Ar−Y−」という
用語は、Arがアリ−ル基でYがC0−C4アルキルであ
る基をさしている。「Ar」という用語は未置換又は1
〜3個のメチレンジオキシ、ヒドロキシ、C1〜C4アル
コキシ、フルオロ及びクロロからなる群から選択される
置換基でされたフェニル又はナフチル基をさしている。
0〜C4アルキルという用語は0〜4個の炭素原子の飽
和、直鎖又は分枝鎖炭化水素基をさしており、結合、メ
チル、エチル、プロピル、イソプロピル、n−ブチル、
イソブチル、第三ブチル等を含んでいる。Ar−Y−と
いう用語の範囲内に含まれるものは特定していえば、フ
ェニル、ナフチル、フェニルメチル又はベンジル、フェ
ニルエチル、p−メトキシベンジル、p−フルオロベン
ジル及びp−クロロベンジルである。
【0013】本明細書で使用する波型の記号「〜〜」
(波の山と谷がその逆の記号も含む)は立体化学が指定
されていないキラル原子への結合をさしており、ここで
Aが結合である式Iの化合物は5員環であることが理解
される。
【0014】Aが結合、メチレン、酸素、硫黄又はNH
である式Iの化合物は当業者によく知られ認められた手
順と技術を用いて製造できる。これらの化合物を製造す
る為の一般合成反応経路を反応経路Aに述べ、ここで全
ての置換基は示されていない限り前に定義したとおりで
ある。
【0015】反応経路A
【化29】 A’=結合、−CH2−、O、S又はNHである。
【0016】Aが結合メチレン、酸素、硫黄又はNHで
ある式Iの化合物は構造式2の適当な保護されたチオ−
ル/カルボン酸化合物を適当な構造式1のアミノの化合
物と反応させることによって造ることができる。例え
ば、適当な構造式1のアミノ化合物は、適当な中性溶
媒、例えば塩化メチレン中で、EDC(1−エトキシカ
ルボニル−2−エトキシ−1,2−ジヒドロキノリ
ン)、DCC(1,3−ジシクロヘキシルカルボジイミ
ド)、又はジエチルシアノホスホネ−ト等のカップリン
グ試薬の存在下において、適当な構造式2の適当な保護
されたチオ−ル/カルボン酸化合物と反応させることが
でき、式3の適当な三環式化合物を与える。
【0017】別の方法として構造式2の保護されたチオ
−ル/カルボン酸化合物は対応する酸塩化物に転換さ
れ、続いて構造式1の適当なアミノ化合物と反応させら
れ、式Iの適当な化合物を与えることができる。
【0018】適当なチロ−ル保護基、例えばt−ブチル
及び4−メトキシベンジルの選択及び利用は、当業者に
よく知られ、「プトテクティブグル−プスインオ−ガニ
ックシンセシス(Protective Groups in Organic Synth
esis)」セオドラ、W. グリ−ネ、ウイリ−(1981)に記
載されている。
【0019】表1にまとめられるように、式Iの化合物
上のR1とR3基は当業者によく知られ、認められた技術
と手順を用いて操作することができ、構造式4〜8の対
応する化合物を与えることができる。例えば適当な構造
式3の化合物のジフェニルメチルエステル官能基及びチ
オ−ル保護基の両方は除去でき、構造式4の適当なカル
ボン酸/チオ−ル化合物を与える。
【0020】例えば構造式3の適当な三環式化合物は、
モル当量の酢酸第二水銀と接触される。反応体は典型的
には適当な酸性溶媒、例えばトリフルオロ酢酸中で接触
される。反応体は典型的には室温で1〜24時間の範囲
の期間、一緒に撹拌される。水銀は反応混合物から過剰
の硫化水素を添加することによって除去される。構造式
4のカルボン酸/チオ−ル化合物はこの分野で知られる
ように、抽出法によって反応帯域から回収される。これ
はシリカゲルクロマトグラフィで精製できる。
【0021】構造式4の適当なカルボン酸/チオ−ル化
合物のチオ−ル官能基はアルキル化することができ、構
造式5のカルボン酸/ピバロイロキシメチルチオアセタ
−ル化合物を与える。
【0022】例えば構造式5のカルボン酸/ピバロイロ
キシメチルチオアセタ−ル化合物は、構造式4の適当な
カルボン酸/チオ−ル化合物を適当な中性溶媒、例えば
ジメチルホルムアミド中で非親核塩基、例えば炭酸セシ
ウムと共にピバリン酸クロロメチルで処理することによ
って製造出来る。
【0023】構造式4の適当なカルボン酸/チオ−ル化
合物のチオ−ル官能基は、アシル化することができ、構
造式6のカルボン酸/チオアセテ−ト又はチオベンゾエ
−ト化合物を与える。
【0024】例えば、構造式4の適当なカルボン酸/チ
オ−ル化合物はモル当量の適当なアシル化剤、例えば無
水酢酸及び触媒量の酸、例えば硫酸と接触させることが
できる。反応体は典型的には10分〜10時間の範囲の
期間、一緒に撹拌される。構造式6のカルボン酸/チオ
アセテ−ト化合物は反応帯域から溶媒の蒸発によって回
収できる。これはシリカゲルクロマトグラフィで精製で
きる。別の方法として、構造式4の適当なカルボン酸/
チオ−ル化合物はモル当量の適当なアシル化剤、例えば
塩化ベンゾイル、及びモル当量の塩基、例えばピリジン
と接触することができる。反応体は典型的には、10分
〜10時間の範囲の期間一緒に撹拌される。構造式6の
カルボン酸/チオベンゾエ−ト化合物は、溶媒の蒸発に
よって反応帯域から回収できる。これはシリカゲルクロ
マトグラフィで精製できる。
【0025】構造式6の適当なカルボン酸/チオアセテ
−ト又はチオベンゾエ−ト化合物のカルボン酸官能基
は、この分野でよく知られ、認められた技術と手順を用
いて、構造式7の対応するピバロイロキシメチルエステ
ル/チオアセテ−ト又はベンゾエ−トに転換できる。
【0026】例えば構造式7のピバロイロキシメチルエ
ステル/チオアセテ−ト又はベンゾエ−ト化合物は、構
造式6のカルボン酸/チオアセテ−ト又はチオベンゾエ
−ト化合物を1モル当量のピバリン酸クロロメチルと適
当な中性溶媒、例えばジメチルホルムアミド中で非親核
塩基、例えば炭酸セシウムと共に処理することによって
造ることが出来る。
【0027】構造式7のピバロイロキシメチルエステル
/チオアセテ−ト、又はベンゾエ−ト化合物のチオアセ
テ−ト、又はチオベンゾエ−ト官能基は、適当なプロト
ン性溶媒、例えばメタノ−ル中でアンモニアによって対
応する構造式8の対応するピバロイロキシメチルエステ
ル/チオ−ル化合物に加水分解できる。
【0028】構造式4の適当なカルボン酸/チオ−ル化
合物は構造式9の対応するピバロイロキシメチルエステ
ル/ピバロイロキシメチルチオアセタ−ル化合物に転換
出来る。
【0029】例えば構造式9のピバロイロキシメチルエ
ステル/ピバロイロキシメチルチオアセタ−ル化合物
は、適当な中性溶媒、例えばジメチルホルムアミド中で
非親核塩基、例えば炭酸セシウムと共に2モル当量のピ
バリン酸クロロメチルで構造式4のカルボン酸/チオ−
ル化合物を処理することによって製造できる。
【0030】 表 1 1 とR 3 の操作 化合物 1 3 4 H H 5 CH2OCOC(CH3)3 H 6 COCH3又はCOPh H 7 COCH3又はCOPh CH2OCOC(CH3)3 8 H CH2OCOC(CH3)3 9 CH2OCOC(CH3)3 CH2OCOC(CH3)3
【0031】Aが−NR4である式Iの化合物は、当業
者によく知られ認められた技術と手順で製造できる。こ
れらの化合物を製造する一般合成手順は反応経路Bに述
べられる。反応経路Bにおいて全ての置換基は別途示さ
れない限り前に定義した通りである。
【0032】反応経路B
【化30】
【0033】反応経路BはAが−NR4である式Iの化
合物を製造する一般合成手順を与えている。構造式10
の適当なアミノ化合物のアミノ官能基は、この分野でよ
く知られるようにナトリウムシアノボロハイドライドを
用いて、構造式11の適当なアルデヒドでの還元的アル
キル化にかけられ、構造式12の対応するN−アルキル
アミノ化合物を与える。
【0034】Aが−NR4である式Iの化合物上のR1
びR3基は反応経路A及び表1において前に記載したよ
うに操作できる。
【0035】Aが−NCOR5である式Iの化合物は当
業者によく知られ認められた技術と手順で製造できる。
これらの化合物を製造する一般合成手順は反応経路Cに
述べられる。反応経路Cで全ての置換基は別途示されな
い限り前に定義したとおりである。
【0036】反応経路C
【化31】 反応経路CはAが−NCOR5である式1の化合物を製
造するための一般合成手順を与える。構造式10の適当
なアミノ化合物は、適当な構造式13の塩化アシル又は
適当な構造式14の無水物を用いて、この分野でよく知
られるようにアシル化され、構造式15の対応するN−
アシルアミノ化合物を与える。
【0037】R1とR3基はこの分野でよく知られ認めら
れ及び反応経路Aに前記した技術及び手順によって、そ
して表1に示すように操作することができる。
【0038】反応経路Aから反応経路Cで使用される出
発物質は当業者に容易に入手できる。例えばXがSであ
る構造式1のある種の三環式アミノ化合物は、ヨ−ロッ
パ特許0 249 223(1987年12月16日)
中に記載され、Aがメチレンである構造式1の他の三環
式アミノ化合物は、ヨ−ロッパ特許出願であって、フィ
ン及びベイト、第34533A EP(1987年6月
11日)中に記載されるように製造できる。
【0039】AがOである構造式1の三環式アミノ化合
物は、反応経路Dに記載されるように製造できる。反応
経路Dにおいて全ての置換基は別途示さない限り前に定
義した通りである。
【0040】反応経路D
【化32】 反応経路Dは、AがOである構造式1のアミノ化合物を
製造するための一般合成手順を与える。
【0041】段階aにおいて、構造式16の適当なフタ
ロアミド封鎖(S)−フェニルアラニン誘導体が対応す
る酸塩化物に転換され、次に構造式17の適当なL−セ
リンメチルエステルと反応させられ、対応する構造式1
8の1−オキソ−3−フェニルプロピル−L−セリンメ
チルエスエテルを与える。
【0042】例えば、構造式16の適当なフタルイミド
封鎖(S)−フェニルアラニン誘導体は、適当な中性溶
媒、例えば塩化メチレン中で塩化オキザリルと反応させ
ることができる。生じる酸塩化物は次に適当な中性溶媒
例えばジメチルホルムアミド中でN−メチルモルホリン
を用いて構造式17の適当なN−セリンメチルエステル
と結合させることができ、構造式18の適当な1−オキ
ソ−3−フェニルプロピル−L−セリンメチルエステル
を与える。
【0043】段階bにおいて、構造式18の適当な1−
オキソ−3−フェニルプロピル−L−セリンメチルエス
テルのヒドロキシ官能基は、構造式19のアリルイミデ
−トでアリル化されて構造式20の対応する1−オキソ
−3−フェニルプロピル−L−セリン−O−アリルメチ
ルエステルを与える。
【0044】例えば構造式18の適当な1−オキソ−3
−フェニルプロピル−L−セリンメチルエステルは、構
造式19のアリルイミデ−2モル当量及び適当な酸、例
えばトリフルオロメタンスルホン酸1モル当量と接触さ
れる。反応体は典型的には適当な有機溶媒混合物、例え
ば塩化メチレン/シクロヘキサン中で接触される。反応
体は典型的には室温で不活性雰囲気下で2〜24時間の
範囲の期間一緒に撹拌される。構造式20の1−オキソ
−3−フェニルプロピル−L−セリン−O−アリルメチ
ルエステルは、この分野で知られるように抽出方法によ
って反応帯域から回収される。これはシリカゲルクロマ
トグラフィ又は結晶化によって精製できる。
【0045】段階cにおいて、構造式20の適当な1−
オキソ−3−フェニルプロピル−L−セリン−O−アリ
ルメチルエステルは、環化され、対応する構造式21の
(4S)−エナミンを与える。
【0046】例えば構造式20の適当な1−オキソ−3
−フェニルプロピル−L−セリン−O−アリルメチルエ
ステルは、まずモル過剰のオゾン/酸素混合物と接触さ
せられる。反応体は典型的には適当な有機溶媒混合物、
例えば塩化メチレン/メタノ−ル中で接触させられる。
反応体は典型的には5分〜30分の範囲の期間、又は青
色が持続するまで−78℃〜−40℃の温度で一緒に撹
拌される。反応は過剰のメチルスルフィドで停止され、
そして中間体のアルデヒド化合物がこの分野で知られる
抽出法で反応帯域から回収される。
【0047】中間体アルデヒド化合物は次に適当な中性
溶媒、例えば塩化メチレン中のトリフルオロ酢酸と接触
させられ、対応する構造式21の(4S)−エナミンを
与える。
【0048】段階dにおいて、構造式21の適当な(4
S)−エナミンは環化されて、酸触媒フリ−デルクラフ
ト反応によって、構造式22の対応する(4S)−三環
式化合物を与える。例えば、構造式21の適当な(4
S)−エナミンはトリフルオロメタンスルホン酸と無水
トリフルオロ酢酸の適当な中性溶媒、例えば塩化メチレ
ン中の混合物で処理することによって構造式22の対応
する(4S)−三環式化合物に転換出来る。
【0049】段階dにおいて、ワ−クアップの条件のた
めにカルボキシ官能基を再エステル化することが必要か
も知れない。例えば、粗生成物を適当な中性溶媒、例え
ばジメチルホルムアミド中で、非親核塩基、例えば炭酸
セシウムと共にブロモジフェニルメタンで処理すること
を使用でき、対応する(4S)−ジフェニルメチルエス
テルを与える。
【0050】段階eにおいて、構造式22の適当な(4
S)−三環式化合物のフタルイミド保護基は、XがOで
ある構造式23の対応するアミノ化合物を与える為に除
去される。例えば構造式22の適当な(4S)−三環式
化合物のフタルイミド保護基は、メタノ−ル等の適当な
プロトン性溶媒中でヒドラジンモノハイドレ−トを使用
して除去することができ、構造式23の対応する(4
S)−三環式アミノ化合物を与える。
【0051】AがNHである構造式1の三環式アミノ化
合物は、反応経路Eに記載されるように製造できる。反
応経路Eにおいて全ての置換基は別途示されない限り前
に定義したとおりである。
【0052】反応経路E
【化33】 反応経路EはAがNHである構造式1のアミノ化合物を
製造するための別の一般合成手順を提供する。
【0053】段階aにおいて、構造式16の適当なフタ
ルイミド封鎖(S)−フェニルアラニン誘導体は、対応
する酸塩化物に転換され、次に構造式24の3−トリフ
ルオロアセチルアミノ−3−アリル−L−2−アミノプ
ロピオン酸メチルエステルと反応され、以前に反応経路
D段階aに記載したように構造式25の対応する1−オ
キソ−3−フェニルプロピル−N−トリフルオロアセチ
ル−N−アリル−L−アミノ酸メチルエステルを与え
る。
【0054】段階bにおいて、構造式25の適当な1−
オキソ−3−フェニルプロピル−N−トリフルオロアセ
チル−N−アリル−L−アミノ酸メチルエステルは、環
化されて前に反応経路D段階cに記載したように構造式
26の対応するエナミンを与える。
【0055】段階cにおいて、構造式26の適当な(4
S)−エナミンは環化され、反応経路D段階dにおいて
前に記載したように対応する構造式27の(4S)−三
環式化合物を与える。
【0056】段階dにおいて、構造式27の適当な(4
S)−三環式化合物のフタルイミド保護基は、除去さ
れ、反応経路D段階eに記載したように、構造式28の
XがNHである対応する(4S)−アミノ化合物を与え
る。
【0057】Aがメチレンである構造式1の三環式アミ
ノ化合物は、反応経路Fに記載されるように製造でき
る。反応経路Fにおいて全ての置換基は、別途示されな
い限り前に定義したとおりである。
【0058】反応経路F
【化34】 反応経路FはAがメチレンである構造式1の三環式アミ
ノ化合物を製造するための一般合成手順である。
【0059】段階aにおいて構造式16の適当なフタル
イミド封鎖(S)−フェニルアラニン誘導体は、対応す
る酸塩化物に転換することができ、次に結合反応におい
て構造式29の適当なアミノ酸メチルエステルと反応さ
せられる。例えば構造式16の適当なフタルイミド封鎖
(S)−フェニルアラニン誘導体は、適当な中性溶媒、
例えば塩化メチレン中で塩化オキザリルと反応させられ
る。生じる酸塩化物は、次に適当な中性溶媒例えばジメ
チルホルムアミド中でN−メチルモルホリンを使用して
構造式29の適当なアミノ酸メチルエステルと結合させ
ることができ、構造式30の適当な1−オキソ−3−フ
ェニルプロピル−アミノ酸メチルエステル誘導体を与え
る。
【0060】段階bにおいて、構造式30の適当な1−
オキソ−3−フェニルプロピル−アミノ酸メチルエステ
ル誘導体のヒドロキシメチレン官能基は、この分野でよ
く知られ認められた酸化技術によって構造式31の適当
なアルデヒドに酸化できる。例えば、構造式30の適当
な1−オキソ−3−フェニルプロピル−アミノ酸−メチ
ルエステル誘導体のヒドロキシメチレン官能基は、適当
な中性溶媒、例えば塩化メチレン中の塩化オキザリル及
びジメチルスルホキシドを使用してスエルン酸化によっ
て構造式31の適当なアルデヒドに酸化できる。
【0061】段階cにおいて、構造式31の適当なアル
デヒドは、酸触媒によって構造式32の適当なエナミン
に環化できる。例えば構造式31の適当なアルデヒド
は、塩化メチレンなどの適当な中性溶媒中でトリフルオ
ロ酢酸で処理することによって適当な構造式32のエナ
ミンに環化できる。
【0062】段階dにおいて、構造式32の適当なエナ
ミンは酸触媒フリ−デルクラフト反応によって構造式3
3の対応する三環式化合物に変換できる。例えば構造式
32の適当なエナミンは、適当な中性溶媒、例えば塩化
メチレン中でトリフルオロメタンスルホン酸と無水トリ
フルオロ酢酸の混合物で処理することによって構造式3
3の対応する三環式化合物に変換できる。
【0063】段階dにおいて、ワ−クアップの条件のた
めにカルボキシ官能基を再エステル化することが必要か
もしれない。例えばジメチルホルムアミドなどの適当な
中性溶媒中で炭酸セシウム等の非親核塩基と共に粗生成
物をブロモジフェニルメタンで処理することを使用で
き、対応するジフェニルメチルエステルを与える。
【0064】段階eにおいて構造式33の適当な三環式
化合物のフタルイミド保護基はこの分野でよく知られた
技術と手順を用いて除去できる。例えば構造式33の適
当な三環式化合物のフタルイミド保護基は、メタノ−ル
等の適当なプロトン性溶媒中でヒドラジンモノハイドレ
−トを使用して除去でき、構造式34の対応するアミノ
化合物を与える。
【0065】Aが結合である式Iの化合物は当業者によ
く知られ認められた手順と技術を用いて製造できる。こ
られの化合物を製造する一般合成手順は、反応経路Gに
述べられ、ここで全ての置換基は別途示されない限り前
に定義したとおりである。
【0066】反応経路G
【化35】 反応経路GはAが結合である式Iの化合物を製造する一
般合成手順を与える。
【0067】段階aにおいて、構造式35のN−(フェ
ニルメチレン)グリシンメチルエステルはテトラヒドロ
フラン等の適当な中性溶媒中でリチウムジイソプロピル
アミド等の非親核塩基1当量で処理され、続いて構造式
36の4−ハロブテンを加えることによって構造式37
の2−(3−ブテニル)−N−(フェニルメチレン)グ
リシンメチルエステルを与える。
【0068】段階bにおいて、構造式37の2−(3−
ブテニル)−N−(フェニルメチレン)グリシンメチル
エステルのN−(フェニルメチレン)官能基は酸性条件
下、例えば適当な中性溶媒、例えばエチルエ−テル中の
塩化水素酸下で加水分解でき、構造式38の2−(3−
ブテニル)グリシンメチルエステルを与える。
【0069】段階cにおいて、構造式38の適当なアミ
ド化合物は、塩化メチレン等の適当な中性溶媒中でEE
DQによるなどの結合反応条件下で構造式39の2−
(3−ブテニル)グリシンメチルエステルと適当な構造
式16のフタルイミド保護(S)−フェニルアラニン化
合物を反応させることによって造ることができる。
【0070】段階dにおいて、構造式39の適当なアミ
ド化合物のオレフィン官能基は、酸化的開裂の条件下、
例えば適当な溶媒混合物、例えば塩化メチレンとメタノ
−ル中のオゾンでの処理で構造式40の適当なアルデヒ
ド化合物に転換できる。
【0071】Aが結合である式Iの化合物は、反応経路
F段階c〜e及び反応経路Aにおいて前に概略を示した
方法において構造式40の適当なアルデヒドから製造で
きる。
【0072】Aが結合であり、R1がt−ブチル、R3
メチルである式Iの化合物の個々の3(S)及び3
(R)エステルは、反応経路F段階cにおいて前に概略
を示した方法において構造式40の適当なアルデヒドか
ら製造でき、反応経路F段階cにおいて記載した環化反
応から形成されるエナミン化合物の3(S)及び3
(R)エステルを分離し、反応経路F段階d−e及び反
応経路Aにおいて概略を示したように、その方法を完了
させることによって製造できる。
【0073】R1とR3基は、この分野でよく知られ認め
られ反応経路A及び表1において前に記載した技術及び
方法によって操作することができる。
【0074】反応経路D及びGに概略を示した一般合成
手順において使用する出発物質は当業者に容易に入手で
きる。例えばNα−(ベンジルオキシカルボニル)−β
−(アミノ)−L−アラニンは、J. Am. Chem. Soc., 1
07(24) 7105 1985に記載されており、N−(フェニルメ
チレン)グリシンメチルエステルはJ.Org. Chem. 41,34
91 1976に記載され、そしてアリルトリクロロアセトイ
ミデ−トはJ. Chem. Soc. Perkin Trans. 1(11) 2247 1
985に記載されている。3,4−(ジカルボエトキシ)
チオフェンは、Bull.Chem.Soc.Jpn. 41 2532 1968に、
そして、3,4−(ジカルボエトキシ)ピロ−ルは Tet
rahedron Lett. 3165 1971 に記載されている。
【0075】次の実施例は反応経路A〜Gに記載された
典型的な合成を提供している。これらの実施例は説明の
みのものと理解され、いかなることがあっても本発明の
範囲を限定する意図ではない。ここで使用される次の用
語は示される意味を有している。gはグラム、mmol、m
モルはミリモル、mL、mlはミリリットル、bpは沸点、℃
は摂氏の度、mm Hgは水銀ミリメ−トル、μLはマイクロ
リットル、μgはマイクログラム、μMミクロモルをさ
す。
【0076】
【実施例】実施例1 [4S−[4α,7α(R*),
12bβ]]−7−[(2−チオ−インダン)−2−ア
ミド]−1,2,3,4,6,7,8,12b−オクタ
ヒドロ−6−オキソピリド[2,1−a][2]ベンズ
アゼピン−4−カルボン酸反応経路F、段階a:(S)
−N−[2−(1,3−ジヒドロ−1,3−ジオキソ−
2H−イソインド−ル−2−イル)−1−オキソ−3−
フェニルプロピル]−6−ヒドロキシ(S)−ノルロイ
シン、メチルエステル
【0077】無水フタル酸(1.82kg、12.3モ
ル)、(S)−フェニルアラニン(1.84kg、11.
1モル)及び無水ジメチルホルムアミド(2.26L)
を混合する。115〜120℃で2時間窒素雰囲気下で
撹拌する。急速に撹拌する水(32.6L)中に注ぎ、
一夜0℃で冷却する。瀘過し冷水(2×2L)で洗浄
し、空気乾燥する。9Aエタノ−ル(8.05L)と水
(8.05l)の混合物中に溶解し還流温度で加熱す
る。重力瀘過し、環境温度に冷却し、0℃で一夜冷蔵す
る。結晶化生成物を瀘過し、冷たい50:50の9Aエ
タノ−ル/水(2×2L)で洗浄し、空気乾燥し、2.
96kg(90.3%)のN−フタロイル−(S)−フェ
ニルアラニンを生じる、融点177−179℃。
【0078】N−フタロイル−(S)−フェニルアラニ
ン(50.2g、0.17モル)、塩化メチレン(66
0mL)及びジメチルホルムアミド(0.5mL)を窒素雰
囲気下で混合する。塩化オキザリル(17.7mL、0.
2モル)を撹拌しながら約5分間かけて加える。環境温
度で3時間撹拌し、真空で溶媒を蒸発させ、固体として
N−フタロイル−(S)−フェニルアラニン酸塩化物を
残す(54.3g、101.9%)。
【0079】6−ヒドロキシ−(S)−ノルロイシンメ
チルエステル、塩酸塩(33.5g、0.1モル)とジ
メチルホルムアミド(201mL)を混合し、約0℃に冷
却し、窒素雰囲気下におく。滴下によりポット温度が0
〜5℃に留るように冷却しながらN−メチルモルホリン
(51mL、0.46モル)を加える。0〜5℃でさらに
10分間撹拌し、次に塩化メチレン(270mL)中のN
−フタロイル−(S)−フェニルアラニン酸塩化物(5
3.5g、0.17モル)の溶液を30分かけて温度が
0〜5℃に留るように冷却しながら加える。冷却浴を除
去し、室温で18時間撹拌する。
【0080】塩化メチレンを真空で蒸発させ、残ってい
る残留物を酢酸エチル(800mL)で希釈する。生じる
混合物を水(800mL)で抽出し、有機層を分離し1N
塩酸(270mL)続いて水(3×500mL)で抽出す
る。有機層を乾燥し(MgSO4)、瀘過し、真空で蒸
発させ、粗生成物を生じる(76g、98%)。粗生成
物を熱いトルエン(223.5mL)中に溶解し、室温に
冷却し、次に約0℃で一夜冷却する。結晶化生成物を瀘
過し、冷たいトルエンで洗浄し、空気乾燥して表題化合
物56.6g(76%)を生じる、融点128−130
℃。
【0081】反応経路F、段階b:2−(1,3−ジヒ
ドロ−1,3−ジオキソ−2H−イソインド−ル−2−
イル)−1−オキソ−3−フェニルプロピル−6−オキ
ソ(S)−ノルロイシン、メチルエステル 塩化オキザリル(80mL,0.92モル)と塩化メチレ
ン(2L)を混合し、窒素雰囲気下におく。−50℃以
下に冷却し、塩化メチレン(425mL)中のジメチルス
ルホキシド(65.4mL、0.92モル)の溶液を加え
る。15分間撹拌し、塩化メチレン(800mL)中の
(S)−N−[2−(1,3−ジヒドロ−1,3−ジオ
キソ−2H−イソインド−ル−2−イル)−1−オキソ
−3−フェニルプロピル]−6−ヒドロキシ−(S)−
ノルロイシンメチルエステル(200g、0.456モ
ル)の溶液約45分かけて加えるが、30分間ポット温
度を−50℃以下に保つ。30分かけてトリエチルアミ
ン(420mL、3.01モル)を加える。1.25時間
かけて0℃に温めながら撹拌する。反応混合物を12L
のフラスコに移す。ポット温度を15℃以下に保つよう
な速度で水(6.74L)中のオキソン(OXONE)
(カリウムペルオキシモノサルフェ−ト)(566g)
の溶液を加えながら撹拌冷却する。5分間撹拌し、有機
層を分離し、水層を塩化メチレンで抽出する(1L)。
有機層を一緒にし、乾燥し(MgSO4)、そして瀘過
して表題化合物を溶液として生じる。
【0082】反応経路F、段階c:[S−(R*
*)]−N−[2−(1,3−ジヒドロ−1,3−ジ
オキソ−2H−イソインド−ル−2−イル)−1−オキ
ソ−3−フェニルプロピル]−1,2,3,4−テトラ
ヒドロ−2−ピリジンカルボン酸メチルエステル 塩化メチレン(容量約4.5L)中の2−(1,3−ジ
ヒドロ−1,3−ジオキソ−2H−イソインド−ル−2
−イル)−1−オキソ−3−フェニルプロピル]−6−
オキソ−(S)−ノルロイシンメチルエステルの溶液を
12Lのフラスコに移し、窒素雰囲気下におく。撹拌し
一度にトリフルオロ酢酸(440mL、5.71モル)を
加える。生じる混合物を室温で1時間撹拌し、次に約0
℃に急速に冷却する。水(3.4L)中の水酸化ナトリ
ウム(240g、6.0モル)の溶液を遅い流れとして
ポット温度が約0℃に留る速度で激しく撹拌した混合物
に加える。有機層を分離し、水層を塩化メチレン(1
L)で抽出する。有機層を一緒にし、乾燥する(MgS
4)。瀘過して真空で溶媒を除去し残留物を残す(2
62g、137%)。
【0083】ジエチルエ−テル(1L)中に上の残留物を
溶解し、水で洗う(5×500mL)。真空で有機層を蒸
発させ、残留物229gを残す。残留物を塩化メチレン
(200mL)で希釈し、シリカゲルクロマトグラフィ
(塩化メチレン)で精製し、粘性の残留物225gを生
じる。
【0084】上の残留物をジエチルエ−テル(250m
L)で希釈し、室温で24時間放置する。固体を瀘過
し、ジエチルエ−テルで洗浄し、空気乾燥し、123.
2gを生じる。融点140〜142.5℃。ポット温度
が75℃に達するまで溶媒を沸騰除去し、そして生じる
試料を室温で24時間放置することによって再結晶化す
る(塩化メチレン(125mL)/イソプロパノ−ル(6
15mL))。瀘過し、冷たいイソプロパノ−ルで洗浄
し、空気乾燥し、101.5gの表題化合物を生じる。
融点144〜146℃。瀘液を101.5gから真空で
蒸発させ、24gを生じる。再結晶化し(イソプロパノ
−ル)追加の3.5gの表題化合物を生じる。
【0085】真空で123.2gから瀘液を蒸発させ、
62gの油を残す。シリカゲルクロマトグラフィで精製
し(25%酢酸エチル/75%ヘキサン)、21〜50
0mLのフラクションを集める。フラクション9〜20を
一緒にし、真空で蒸発させ、35gの粘性の油を生じ
る。3回再結晶し、(イソプロパノ−ル/5mL/g)追
加の11.9gの表題化合物を生じる。融点142.5
−144.5℃。有用な物質の合計収率116.9g
(61.3%)。
【0086】反応経路F、段階d:[4S−[4α,7
α(R*),12bβ]]−7−[(1,3−ジヒドロ
−1,3−ジオキソ−2H−イソインド−ル−2−イ
ル)]−1,2,3,4,6,7,8,12b−オクタ
ヒドロ−6−オキソピリド[2,1−a][2]ベンズ
アゼピン−4−カルボン酸、ジフェニルメチルエステル
トリフルオロメタンスルホン酸(500g、3.33モ
ル)と無水トリフルオロ酢酸(74.8mL、0.53mL
モル)を混合し、窒素雰囲気下におく。撹拌しポット温
度を35℃以下に保つ速度で、冷却しながら塩化メチレ
ン(1L)中の[S−(R*,R*)]−N−[2−
(1,3−ジヒドロ−1,3−ジオキソ−2H−イソイ
ンド−ル−2−イル)−1−オキソ−3−フェニルプロ
ピル]−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−ピリジン
カルボン酸、メチルエステル(200g、0.48モ
ル)の溶液を加えた。環境温度で2日間撹拌した。激し
く撹拌した氷水(5L)中に注ぎ、30分間撹拌した。
酢酸エチル(3×1L)で抽出し有機層を一緒にし、水
で洗浄する(3×500mL)。真空で蒸発させて残留物
とする。酢酸エチル(4L)中に残留物を溶解し、1/
4飽和炭酸水素カリウム(1L)で抽出し、次に1/3
飽和炭酸水素カリウムで抽出する(7×1L)。水性抽
出物を一緒にし、酢酸エチルで希釈する(2L)。生じ
る混合物を撹拌し、5〜10℃に冷却する。濃塩酸を用
いてpH2に調節する(約750mL)。
【0087】有機層を分離し水層を酢酸エチルで抽出す
る(3×1L)。酢酸エチル抽出物を一緒にし水で洗浄
し(3×1L)、次に飽和塩化ナトリウム(0.8L)で
洗浄し、乾燥する(MgSO4)。瀘過して酢酸エチル
で洗浄する(3×200mL)。真空で蒸発させ、18
8.3g、101.5%の[4S−[4α,7α
(R*),12bβ]]−7−[(1,3−ジヒドロ−
1,3−ジオキソ−2H−イソインド−ル−2−イ
ル)]−1,2,3,4,6,7,8,12b−オクタ
ヒドロ−6−オキソピリド[2,1−a][2]ベンズ
アゼピン−4−カルボン酸を無色のフォ−ムとして残
す。
【0088】塩化メチレン(1.2L)中に[4S−
[4α,7α(R*),12bβ]]−7−[(1,3
−ジヒドロ−1,3−ジオキソ−2H−イソインド−ル
−2−イル)]−1,2,3,4,6,7,8,12b
−オクタヒドロ−6−オキソピリド[2,1−a]
[2]ベンズアゼピン−4−カルボン酸(113.9
g、0.28モル)を溶解し、無水MgSO4(60
g)上で乾燥する。瀘過して塩化メチレンで洗浄する
(3×200mL)。真空で蒸発して残留物にする。残留
物を無水ジメチルホルムアミド(860mL)中に溶解
し、窒素雰囲気下におく。炭酸セシウムを一度に加える
(98.9g、0.3モル)。環境温度で45分間撹拌
する。ブロモジフェニルメタン(164.8g、0.6
7モル)を加える。生じる混合物を環境温度で18時間
撹拌する。反応を酢酸エチル(2.464L)及び水
(630mL)で停止させる。有機層を分離し水で洗浄し
(7×625mL)、1/4飽和炭酸水素カリウム(62
5mL)で洗浄し、水(625mL)で洗浄し、そして飽和
塩化ナトリウム(625mL)で洗浄する。乾燥し(Mg
SO4)、瀘過して真空で蒸発させ、214.4gの油
を生じる。一緒にした水性洗液を酢酸エチルで抽出し
(3×500mL)、水で洗浄し(4×300mL)そして
乾燥する(MgSO4)。瀘過して真空で蒸発させ、追
加の20.2gの油を生じる。
【0089】塩化メチレン(200mL)中に粗生成物
(234.6g)を溶解し、213gのシリカゲルの詰
め物をとおして瀘過し、塩化メチレンで溶離する(2
L)。溶媒を沸騰で除去し、ヘキサンと置き換え(3
L)、ポット温度が最大65℃に達する。環境温度に冷
却し、沈殿した油を傾斜で除き、そして結晶化させ、
(9Aエタノ−ル)96.6g(60%)の表題化合物
を生じる、融点153−155℃。
【0090】反応経路F、段階e:[4S−[4α,7
α(R*),12bβ]]−7−(アミノ)−1,2,
3,4,6,7,8,12b−オクタヒドロ−6−オキ
ソピリド[2,1−a][2]ベンズアゼピン−4−カ
ルボン酸、ジフェニルメチルエステル 窒素雰囲気下で4S−[4α,7α(R*),12b
β]]−7−[(1,3−ジヒドロ−1,3−ジオキソ
−2H−イソインド−ル−2−イル)]−1,2,3,
4,6,7,8,12b−オクタヒドロ−6−オキソピ
リド[2,1−a][2]ベンズアゼピン−4−カルボ
ン酸、ジフェニルメチルエステル(170.9g、0.
3モル)、ヒドラジンモノハイドレ−ト(34.4g、
0.68モル)及びメタノ−ル(3.4L)を混合す
る。5時間還流で加熱する。環境温度に冷却し、瀘過し
てフタロイルヒドラジドを除去する。真空で瀘液を蒸発
させて残留物にし、クロロホルム(600mL)中にスラ
リ−にする。瀘過によって不溶のフタロイルヒドラジド
を除去し、クロロホルムで洗浄する(4×210mL)。
瀘液を水で洗浄し(4×429mL)、乾燥し(MgSO
4)、そして瀘過する。瀘液を表題化合物の固体残留物
に蒸発させる。重量142g(107.7%)。
【0091】反応経路A:[4S−[4α,7α
(R*),12bβ]]−7−[(2−チオ−インダ
ン)−2−アミド]−1,2,3,4,6,7,8,1
2b−オクタヒドロ−6−オキソピリド[2,1−a]
[2]ベンズアセピン−4−カルボン酸 テトラヒドロフラン(800mL)中にジエチルマロネ−
ト(15.2mL,0.100モル)を溶解する。氷浴中
で冷却し、水素化ナトリウム(3.0g,0.10モ
ル,鉱油中80%)で処理する。溶液が達成されるまで
撹拌し、α,α'ジブロモ−o−キシレン26.4g,
0.100モルを加える。30分撹拌し、次に追加の水
素化ナトリウム3.0g,0.10モルを加える。室温
で20時間撹拌し、瀘過助剤を通して瀘過し、真空で溶
媒を蒸発させる。シリカゲルクロマトグラフィで精製し
て、薄黄色の油として2,2−(ジカルボエトキシ)イ
ンダンを得る。16.0g,61.5%。
【0092】ジメチルスルホキシド140mLに2,2−
(ジカルボエトキシ)インダン15.9 g,60.6m
モルを溶解する。水14mLと塩化リチウム7.0g,
0.16モルを加える。還流で4時間加熱し、冷却し、
水150mLと塩化メチレン2x150mLの間に分配す
る。有機層を水150mLで洗浄し、MgSO4で乾燥
し、シリカゲルの詰め物を通して、2−(カルボエトキ
シ)インダンを琥珀色の油として得る。6.49g,5
6%。
【0093】エタノ−ル(95%,150mL)と水(7
5mL)中に2−(カルボエトキシ)インダン6.49
g,34.1mモルを溶解する。水酸化カリウム9.5
g,0.17モルを加え、室温で1時間撹拌する。水1
50mLとエチルエ−テル2x150mLの間に分配する。
水相を塩酸でpH1に酸性にする。塩化メチレン2x15
0mLで抽出し、Na2SO4で乾燥し、真空で溶媒を蒸発
させる。2−インダンカルボキシリックアシドを褐色の
固体として得る。3.82g,69%。
【0094】メタノ−ル60mL中に2−カルボキシイン
ダリックアシッド3.82g,23.5mモルを溶解
し、ジメトキシプロパン5.8mL,47mモル及び硫酸
0.8mLで処理する。室温で6日撹拌する。真空で溶媒
を蒸発させ、塩化メチレン75mLで希釈し、飽和炭酸水
素ナトリウム35mLで洗浄する。水層を塩化メチレン3
0mLで抽出し、一緒にした有機層を塩水30mLで洗浄
し、Na2SO4で乾燥する。真空で溶媒を蒸発させ、シ
リカゲルの詰め物を通過させて、2−(カルボメトキ
シ)インダンを黄色の油として得る。3.98g。
【0095】水酸化ナトリウム(2.5N水溶液、20
ml)とメタノ−ル(10ml)に4−メトキシベンジルチ
−ル(3.0g、19ml)を混合する。飽和硫酸銅水溶
液(1.5ml)を加え、室温で2時間撹拌し、そのとき
混合物の上に空気を吹きつける。固体を瀘過し、水で洗
浄し、乾燥し、薄い黄色の粉末として4−メトキシベン
ジルジスルフィド(2.71g、91%)を与える。
【0096】リチウムヘキサメチルジシラザン(4.2
ml、4.2モル、テトラヒドロフラン中1.0M)を−
78℃に冷却し、テトラヒドロフラン(5ml)中の2−
(カルボメトキシ)インダン(625mg、3.55m
モル)の溶液で処理する。1時間撹拌し、ヘキサメチル
ホスホルアミド(0.93ml、5.3mモル)を加え、
5分間撹拌する。テトラヒドロフラン(10ml)中の4
−メトキシベンジルジスルフィド(1.6g、5.2m
モル)を加える。5時間−78℃で撹拌し、塩化アンモ
ニウムの溶液で停止させる。酢酸エチル(75ml)と塩
水(30ml)の間に分配する。Na2SO4で乾燥し、真
空で溶媒を蒸発させ、シリカゲルクロマトグラフィ
(4:1、ヘキサン/酢酸エチル)で精製し、2−(カ
ルボメトキシ)−2−(4−メトキシベンジルチオ)イ
ンダン(2.20g)を与える。
【0097】95%エタノ−ル(25ml)、水(12m
l)及びテトラヒドロフラン(15ml)中に2−(カル
ボメトキシ)−2−(4−メトキシベンジルチオ)イン
ダン(2.20g、3.55mモル)を溶解する。水酸
化カリウム(1.3g、23mモル)で処理し、室温で
1時間撹拌する。瀘過して真空で溶媒を蒸発させる。水
(125ml)とエ−テル(75ml)の間に分配する。水
層を分離し、冷たい濃塩酸で酸性にする。塩化メチレン
(75ml)で抽出し、Na2SO4で乾燥し、真空で溶媒
を蒸発させる。シリカゲルクロマトグラフィ(2:1、
ヘキサン/酢酸エチル)で精製し、黄色の固体として2
−(カルボキシ)−2−(4−メトキシベンジルチオ)
インダンを得る(0.48g)。
【0098】テトラヒドロフラン(5ml)中に[4S−
[4α,7α(R*)、12bβ]]−7−(アミノ)
−1,2,3,4,6,7,8,12b−オクタヒドロ
−6−オキソピリド−[2,1−a][2]ベンズアゼ
ピン−4−カルボン酸ジフェニルメチルエステル(20
0mg、0.454mモル)及びEDC(130mg、0.
68mモル)を溶解する。2−(カルボキシ)−2−
(4−メトキシベンジルチオ)インダン(143mg、
0.454mモル)で処理する。室温で20時間撹拌
し、真空で溶媒を蒸発させる。酢酸エチル(50ml)中
に残留物を溶解し、5%硫酸(15ml)、次に飽和炭酸
水素ナトリウム(15ml)で洗浄する。Na2SO4で乾
燥し、真空で溶媒を蒸発させる。シリカゲルクロマトグ
ラフィ(2.5:1ヘキサン/酢酸エチル〜3:2ヘキ
サン/酢酸エチル)で精製して、薄黄色の油として[4
S−[4α,7α(R*)、12bβ]]−7−[(2
−(4−メトキシベンジルチオ)−インダン)−2−ア
ミド]−1,2,3,4,6,7,8,12b−オクタ
ヒドロ−6−オキソピリド−[2,1−a][2]ベン
ズアゼピン−4−カルボン酸ジフェニルメチルエステル
を得る(245mg、73.1%)。
【0099】塩化メチレン(3ml)中に[4S−[4
α,7α(R*)、12bβ]]−7−[(2−(4−
メトキシベンジルチオ)−インダン)−2−アミド]−
1,2,3,4,6,7,8,12b−オクタヒドロ−
6−オキソピリド−[2,1−a][2]ベンズアゼピ
ン−4−カルボン酸ジフェニルメチルエステル(120
mg、0.163mモル)を溶解し0℃に冷却する。トリ
フルオロ酢酸(1.5ml)、アニソ−ル(0.19ml,
1.7ml)及び酢酸第二水銀(65mg、0.2mモル)
で処理する。0℃で3時間撹拌し、次に硫化水素ガスを
溶液に10分間通じて泡立てる。瀘過して塩化メチレン
で洗浄する。有機層を水(20ml)で洗浄し、Na2
4で乾燥し、真空で溶媒を蒸発させる。シリカゲルク
ロマトグラフィ(2.5:1、ヘキサン/酢酸エチル〜
1:1ヘキサン/酢酸エチルと1%酢酸)で精製し、表
題化合物を得る(65mg、89%)。
【0100】実施例2 [4S−[4α,7α(R*),12bβ]]−7−
[(2−ピバロイロキシメチルチオ−インダン)−2−
アミド]−1,2,3,4,6,7,8,12b−オク
タヒドロ−6−オキソピリド[2,1−a][2]ベン
ズアゼピン−4−カルボン酸 塩化メチレン(1mL)中に[4S−[4α,7α
(R*),12bβ]]−7−[(2−チオ−ル−イン
ダン)−2−アミド]−1,2,3,4,6,7,8,
12b−オクタヒドロ−6−オキソピリド[2,1−
a][2]ベンズアゼピン−4−カルボン酸(126m
g、0.28mモル)を溶解し、無水MgSO4(60m
g)上で乾燥する。瀘過して塩化メチレン(3×20m
L)で洗浄する。真空で蒸発させて残留物にする。残留
物を無水ジメチルホルムアミド10mL中に溶解し、窒素
雰囲気下におく。一度に炭酸セシウム(100mg、0.
3mモル)を加える。45分間環境温度で撹拌する。ピ
バリン酸クロロメチル(42g、0.28mモル)を加え
る。生じる混合物を環境温度で18時間撹拌する。反応
物を酢酸エチル(3mL)と水(10mL)で停止させる。
有機層を分離し、水(7×10mL)、1/4飽和炭酸水
素カリウム(10mL)、水(10mL)そして飽和塩化ナ
トリウム(10mL)で洗浄する。MgSO4で乾燥し、
瀘過して真空で蒸発させて表題化合物を生じる。
【0101】実施例3 [4S−[4α,7α
(R*),12bβ]]−7−[(2−チオアセテ−ト
−インダン)−2−アミド]−1,2,3,4,6,
7,8,12b−オクタヒドロ−6−オキソピリド
[2,1−a][2]ベンズアゼピン−4−カルボン酸 [4S−[4α,7α(R*),12bβ]]−7−
[(2−チオ−ル−インダン)−2−アミド]−1,
2,3,4,6,7,8,12b−オクタヒドロ−6−
オキソピリド[2,1−a][2]ベンズアゼピン−4
−カルボン酸(2.73g、6.07mモル)及び硫酸
(酢酸中の10%溶液、0.1ml)を混合する。無水酢
酸(0.572ml、6.07mモル)を加え、2時間撹
拌する。エチルエ−テルで希釈し、水で洗浄し、次に飽
和炭酸水素ナトリウムと塩水で洗浄する。MgSO4
乾燥し、真空で溶媒を蒸発させ、シリカゲルクロマトグ
ラフィで精製し、表題化合物を得る。
【0102】実施例4 [4S−[4α,7α(R*),12bβ]]−7−
[(2−チオアセテ−ト−インダン)−2−アミド]−
1,2,3,4,6,7,8,12b−オクタヒドロ−
6−オキソピリド[2,1−a][2]ベンズアゼピン
−4−カルボン酸、ピバロイロキシメチルエステル 塩化メチレン(1mL)中に[4S−[4α,7α
(R*),12bβ]]−7−[(2−チオアセテ−ト
−インダン)−2−アミド]−1,2,3,4,6,
7,8,12b−オクタヒドロ−6−オキソピリド
[2,1−a][2]ベンズアゼピン−4−カルボン酸
(138g、0.28mモル)を溶解し、無水MgSO4
(60mg)上で乾燥する。瀘過し塩化メチレン(3×2
0mL)で洗浄する。真空で残留物に蒸発する。残留物を
無水ジメチルホルムアミド(10mL)に溶解し、窒素雰
囲気下におく。炭酸セシウム(100mg。0.3mモ
ル)を一度に加える。45分間環境温度で撹拌する。ピ
バリン酸クロロメチル(42g、0.28mモル)を加え
る。生じる混合物を環境温度で18時間撹拌する。反応
物を酢酸エチル(3mL)と水(10mL)で停止させる。
有機層を分離し、水(7×10mL)、1/4飽和炭酸水
素カリウム(10mL)、水(10mL)、そして飽和塩化
ナトリウム(10mL)で洗浄する。MgSO4で乾燥
し、瀘過して真空で蒸発させ、表題化合物を生じる。
【0103】実施例5 [4S−[4α,7α
(R*),12bβ]]−7−[(2−チオ−インダ
ン)−2−アミド]−1,2,3,4,6,7,8,1
2b−オクタヒドロ−6−オキソピリド[2,1−a]
[2]ベンズアゼピン−4−カルボン酸、ピバロイロキ
シメチルエステル 加水分解が完了するまで環境温度で[4S−[4α,7
α(R*),12bβ]]−7−[(2−チオアセテ−
ト−インダン)−2−アミド]−1,2,3,4,6,
7,8,12b−オクタヒドロ−6−オキソピリド
[2,1−a][2]ベンズアゼピン−4−カルボン酸
ピバロイロキシメチルエステル(2.42g、4ml)及
び飽和メタノ−ル性アンモニアを撹拌する。真空で溶媒
を蒸発させ、シリカゲルクロマトグラフィで精製し、表
題化合物を得る。
【0104】実施例6 [4S−[4α,7α
(R*),12bβ]]−7−[(2−ピバロイロキシ
メチルチオ−インダン)−2−アミド]−1,2,3,
4,6,7,8,12b−オクタヒドロ−6−オキソピ
リド[2,1−a][2]ベンズアゼピン−4−カルボ
ン酸、ピバロイロキシメチルエステル 塩化メチレン(1ml)中に[4S−[4α,7α
(R*),12bβ]]−7−[(2−チオ−ル−イン
ダン)−2−アミド]−1,2,3,4,6,7,8,
12b−オクタヒドロ−6−オキソピリド[2,1−
a][2]ベンズアゼピン−4−カルボン酸(63mg、
0.14モル)を溶解し、無水MgSO4(60mg)上
で乾燥する。瀘過して塩化メチレン(3×20ml)で洗
浄する。真空で残留物へ蒸発させる。残留物を無水ジメ
チルホルムアミド(10ml)中に溶解し、窒素雰囲気下
におく。炭酸セシウム(100mg、0.3mモル)を一
度に加える。45分間環境温度で撹拌する。ピバリン酸
クロロメチル(42g、0.3mモル)を加える。生じ
る混合物を環境温度で18時間撹拌する。反応物を酢酸
エチル(3ml)と水(10ml)で停止させる。有機層を
分離し、水(7×10ml)、1/4飽和炭酸水素カリウ
ム(10ml)、水(10ml)そして飽和塩化ナトリウム
(10ml)で洗浄する。MgSO4で乾燥し、瀘過して
真空で蒸発させ表題化合物を得る。
【0105】実施例7 [4S−[4α,7α
(R*),12bβ]]−7−[(2−(2−メルカプ
トエチル)−インダン)−2−アミド]−1,2,3,
4,6,7,8,12b−オクタヒドロ−6−オキソピ
リド[2,1−a][2]ベンズアゼピン−4−カルボ
ン酸 ドライアイス/アセトン浴中でリチウムヘキサメチルジ
シラザン(4.2ml、4.2mモル)を冷却し、滴下に
よりテトラヒドロフラン(6ml)中の2−(カルボメト
キシ)インダン(625mg、3.55mモル)の溶液を
加える。30分間撹拌し、次にヘキサメチルホスホルア
ミド(1.0ml、5.7mモル)を加える。45分間撹
拌し、次に1−ブロモ−2−クロロエタン(0.37m
l、4.44mモル)を加える。3時間撹拌し、氷浴を除
去し、室温に温める。水性塩化アンモニウム(30ml)
で停止させ、酢酸エチル(75ml)で抽出する。Na2
SO4で乾燥し、真空で溶媒を蒸発させる。シリカゲル
のつめものを通過させ(6:1ヘキサン/酢酸エチ
ル)、2−(カルボメトキシ)−2−(2−クロロエタ
ン)インダン(0.62g)を与える。
【0106】テトラヒドロフラン(10ml)中に4−メ
トキシベンジルチオ−ル(0.7ml、5mモル)を溶解
し、そしてアルゴン雰囲気下におく。水素化ナトリウム
(鉱油中の80%分散液、144mg、4.8mモル)で
処理する。懸濁液を10分間撹拌し、ヨウ化テトラブチ
ルアンモニウム(40mg、0.11mモル)を加える。
10分間撹拌し、次にテトラヒドロフラン(5ml)中の
2−(カルボメトキシ)−2−(2−クロロエタン)イ
ンダン(0.6g、3.55mモル)の溶液を加える。1
8時間撹拌し、水性塩化アンモニウム(15ml)と酢酸
エチル(50ml)の間に分配する。Na2SO4で乾燥
し、真空で溶媒を蒸発させる。シリカゲルクロマトグラ
フィ(6:1ヘキサン/酢酸エチル)で精製し、2−
(カルボメトキシ)−2−[(2−(4−メトキシベン
ジルチオ)エタン]インダンを与える(0.75g)。
【0107】95%エタノ−ル(16ml)、水(8ml)
及びテトラヒドロフラン(10ml)中に2−(カルボメ
トキシ)−2−[(2−(4−メトキシベンジルチオ)
エタン]インダン(0.75g、3.55mモル)を溶
解する。水酸化カリウム(1.3g、23mモル)で処
理する。1時間撹拌し、真空で溶媒を蒸発させる。水
(50ml)とエチルエ−テル(2×35ml)の間に分配
する。水層を氷浴中で冷却し、濃塩酸でpH1に酸性に
する。塩化メチレン(75ml)で抽出し、Na2SO4
乾燥し、真空で溶媒を蒸発させ、白色固体として2−
(カルボキシ)−2−[(2−(4−メトキシベンジル
チオ)エタン]インダンを得る(147mg)。
【0108】テトラヒドロフラン(5ml)中に[4S−
[4α,7α(R*),12bβ]]−7−(アミノ)
−1,2,3,4,6,7,8,12b−オクタヒドロ
−6−オキソピリド[2,1−a][2]ベンズアゼピ
ン−4−カルボン酸ジフェニルメチルエステル(180
mg、0.409mモル)及びEDC(118mg、0.6
13mモル)を溶解する。テトラヒドロフラン(3ml)
中の2−(カルボキシ)−2−[(2−(4−メトキシ
ベンジルチオ)エタン]インダン(140mg、0.40
9mモル)の溶液で処理する。室温で20時間撹拌し、
真空で溶媒を蒸発させる。残留物を酢酸エチル(40m
l)中に溶解し、5%硫酸(15ml)、次に飽和炭酸水
素ナトリウム(15ml)で洗浄する。Na2SO4で乾燥
し、真空で溶媒を蒸発させる。シリカゲルクロマトグラ
フィ(2:1ヘキサン/酢酸エチル〜3:2ヘキサン/
酢酸エチル)で精製して、[4S−[4α,7α
(R*),12bβ]]−7−[(2−[2−(4−メ
トキシベンジルチオ)エタン−インダン)−2−アミ
ド]−1,2,3,4,6,7,8,12b−オクタヒ
ドロ−6−オキソピリド[2,1−a][2]ベンズア
ゼピン−4−カルボン酸ジフェニルメチルエステルを白
色固体として得る(166mg、53.2%)。
【0109】塩化メチレン(4ml)中に[4S−[4
α,7α(R*),12bβ]]−7−[(2−[2−
(4−メトキシベンジルチオ)エタン−インダン)−2
−アミド]−1,2,3,4,6,7,8,12b−オ
クタヒドロ−6−オキソピリド[2,1−a][2]ベ
ンズアゼピン−4−カルボン酸ジフェニルメチルエステ
ル(166mg、0.217mモル)を溶解し、0℃に冷
却する。トリフルオロ酢酸(2ml)、アニソ−ル(0.
24ml、2.2mモル)及び酢酸第二水銀(86mg、
0.27mモル)で処理する。0℃で3時間撹拌し、硫
化水素ガスを溶液に10分間通じて泡立てる。瀘過して
塩化メチレンで希釈する。有機層を水(20ml)で洗浄
し、Na2SO4で乾燥し、真空で溶媒を蒸発させる。シ
リカゲルクロマトグラフィ(2:1ヘキサン/酢酸エチ
ル〜1:1ヘキサン/酢酸エチルと1%酢酸)で精製
し、表題化合物を得る(78mg、75%)。
【0110】実施例8 [4S−[4α,7α
(R*),12bβ]]−7−[(2−メルカプトメチ
ル−インダン)−2−アミド]−1,2,3,4,6,
7,8,12b−オクタヒドロ−6−オキソピリド
[2,1−a][2]ベンズアゼピン−4−カルボン酸 無水テトラヒドロフラン(500ml)中にジエチルマロ
ネ−ト(7.6ml、50mモル)を溶解し、アルゴン雰
囲気下におく。5℃に冷却し、水素化ナトリウム(1.
2g、50mモル)を加え、手短に均質になるまで撹拌
する。α,α'−ジブロモ−o−キシレン(13.2
g、50mモル)を加え、さらに15分間撹拌する。追
加の水素化ナトリウム(1.2g、50mモル)を加
え、16時間室温に温めながら撹拌する。瀘過して真空
で溶媒を蒸発させ、シリカゲルクロマトグラフィ(1:
1塩化メチレン/ヘキサン)で精製し、2,2−ジカル
ボエトキシ−インダン(9.64g、74%)を与え
る。
【0111】エタノ−ル(150ml)に2,2−ジカル
ボエトキシ−インダン(5.67g、21.7mモル)
を溶解する。1N水酸化リチウム(50ml)を加え、一
夜室温で撹拌する。1時間還流し、溶液を真空で濃縮す
る。酢酸エチル及び6N塩酸の間に分配する。有機層を
分離し、塩水で洗浄する。MgSO4で乾燥し、真空で
溶媒を蒸発させ、灰白色の固体を与える。蒸留し(12
0〜160℃、0.2〜0.5mmHg)、2−カルボキシ
−インダン(2.5g、71%)を与える。
【0112】メタノ−ル中に2−カルボキシ−インダン
(2.5g、15.4mモル)を溶解し、0℃に冷却す
る。塩化水素ガスで飽和させ、次に2,2−ジメトキシ
プロパン(2〜3ml)を加える。一夜撹拌し、次に真空
で溶媒を蒸発させる。シリカゲルクロマトグラフィ
(2:1塩化メチレン/ヘキサン)で精製し、2−カル
ボメトキシ−インダンを水のような白い油として得る
(2.04g、75%)。
【0113】無水テトラヒドロフラン(8ml)中にジイ
ソプロピルアミン(1.90ml、7.8mモル)を溶解
し、−20℃に冷却し、アルゴン雰囲気下におく。滴下
によりn−ブチルリチウム(ヘキサン中の2.5N溶
液、3.12ml、7.8mモル)を加え、20分間−7
0℃に冷却しながら撹拌する。滴下により、無水テトラ
ヒドロフラン(8ml)中の2−カルボメトキシ−インダ
ン(1.34g、7.8mモル)の溶液を加える。−7
0℃で更に30分間撹拌し、次に塩化トリメチルシリル
(酸化バリウムから新たに蒸留、1.0ml、7.8mモ
ル)を加える。10℃に温め、真空で溶媒を蒸発させ、
残留物を真空下で30分間乾燥する。残留物を塩化メチ
レン(30ml)中に懸濁し、臭化亜鉛(300mg、1.
3mモル)を加え、続いてt−ブチルクロロメチルスル
フィド(1.08g、7.8mモル)を加える。室温で
15分間撹拌し、さらに臭化亜鉛(500mg、2.2m
モル)を加える。過剰の飽和炭酸水素ナトリウム上に注
ぎ、激しく振盪する。有機層を分離し、水層を塩化メチ
レン(30ml)で抽出する。有機層を一緒にし、MgS
4で乾燥し、真空で溶媒を蒸発させ、茶色の油(2.
12g、98%)として粗生成物を与える。シリカゲル
クロマトグラフィ(30〜70℃塩化メチレン/ヘキサ
ン)で精製し、再結晶化し(メタノ−ル)結晶性固体と
して2−カルボメトキシ−2−(t−ブチル)チオメチ
ル−インダンを得る(1.3g、61%)。
【0114】メタノ−ル(15ml)中に2−カルボメト
キシ−2−(t−ブチル)チオメチル−インダン(55
7mg、2.0mモル)を溶解し、1N水酸化リチウム
(3.5ml)を加える。手短に温め溶液とし、次に室温
でアルゴン雰囲気下で1時間撹拌する。6時間還流し、
真空で3mlの容量に濃縮し、水で15mlの容量に希釈す
る。塩化メチレンで洗浄し、水層を過剰の2N塩酸で酸
性にする。5分後、生じる白色の沈殿を瀘過で集め、乾
燥して2−カルボキシ−2−(t−ブチル)チオメチル
−インダン(506mg、96%)を得る。融点158〜
163℃。
【0115】テトラヒドロフラン(5ml)中に[4S−
[4α,7α(R*),12bβ]]−7−(アミノ)
−1,2,3,4,6,7,8,12b−オクタヒドロ
−6−オキソピリド[2,1−a][2]ベンズアゼピ
ン−4−カルボン酸ジフェニルメチルエステル(150
mg、0.34mモル)及びEDC(98mg、0.51mモ
ル)を溶解する。2−カルボキシ−2−(t−ブチル)
チオメチル−インダン(113mg、0.426mモル)
の溶液で処理する。室温で15時間撹拌し、真空で溶媒
を蒸発させる。残留物を酢酸エチル(40ml)中に溶解
し、1N塩酸(15ml)次に飽和炭酸水素ナトリウム
(15ml)で洗浄する。Na2SO4で乾燥し、真空で溶
媒を蒸発させる。シリカゲルクロマトグラフィ(2:1
ヘキサン/酢酸エチル)で精製し、[4S−[4α,7
α(R*),12bβ]]−7−[(2−(t−ブチル
チオ)メタン−インダン)−2−アミド]−1,2,
3,4,6,7,8,12b−オクタヒドロ−6−オキ
ソピリド[2,1−a][2]ベンズアゼピン−4−カ
ルボン酸ジフェニルメチルエステルを白色固体として得
る(213mg、91%)。
【0116】塩化メチレン(4ml)中に[4S−[4
α,7α(R*),12bβ]]−7−[(2−(t−
ブチルチオ)メタン−インダン)−2−アミド]−1,
2,3,4,6,7,8,12b−オクタヒドロ−6−
オキソピリド[2,1−a][2]ベンズアゼピン−4
−カルボン酸ジフェニルメチルエステル(210mg、
0.306mモル)を溶解し、0℃に冷却する。トリフ
ルオロ酢酸(2ml)、アニソ−ル(0.3ml、2.7m
モル)及び酢酸第二水銀(122mg、0.38mモル)
で処理する。室温で一夜撹拌し、次に硫化水素ガスを溶
液に10分間通して泡立てる。瀘過して塩化メチレンで
希釈する。有機層を水(20ml)で洗浄し、Na2SO4
で乾燥し、真空で溶媒を蒸発させる。シリカゲルクロマ
トグラフィ(2.5:1ヘキサン/酢酸エチル〜1:1
ヘキサン/酢酸エチルプラス1%酢酸)で精製して表題
化合物(144mg)を得る。
【0117】実施例9 [4S−[4α,7α
(R*)、12bβ]]−7−[(1−チオ−シクロペ
ンタン)−1−アミド]−1,2,3,4,6,7,
8,12b−オクタヒドロ−6−オキソピリド[2,1
−a][2]ベンズアゼピン−4−カルボン酸 テトラヒドロフラン(10ml)中にジイソプロピルアミ
ン(0.46ml、3.3mモル)を溶解し、氷浴中で冷
却する。滴下によりn−ブチルリチウム(ヘキサン中の
1.6M溶液、1.8ml、2.9mモル)を加える。1
5分間撹拌し、−78℃に冷却し、テトラヒドロフラン
(5ml)中のメチルシクロペンタンカルボキシレ−ト
(322mg、2.51mモル)の溶液を加える。1時間
撹拌し、次にヘキサメチルホスホルアミド(0.66m
l、3.8mモル)で処理する。15分間撹拌し、次にテ
トラヒドロフラン(13ml)中の4−メトキシベンジル
ジスルフィド(1.0g、3.3mモル)を加える。3
時間−78℃で撹拌し、飽和塩化アンモニウム水溶液
(5ml)で停止させる。水(2×50ml)と酢酸エチル
(100ml)の間に分配する。Na2SO4で乾燥し、シ
リカゲルのつめものを通過させ(塩化メチレン)、薄い
黄色の油として1−(カルボメトキシ)−1−(4−メ
トキシベンジルチオ)シクロペンタンを得る。
【0118】95%エタノ−ル(18ml)、水(9ml)
及びテトラヒドロフラン(10ml)中に1−(カルボメ
トキシ)−1−(4−メトキシベンジルチオ)シクロペ
ンタン(3.3ml)を溶解する。水酸化カリウム(0.
91g、16mモル)で処理する。室温で2時間撹拌
し、真空で溶媒を蒸発させる。水(50ml)とエチルエ
−テル(30ml)の間に分配する。水層を冷たい濃塩酸
で酸性にし、塩化メチレン(50ml)で抽出する。Mg
SO4で乾燥し、真空で溶媒を蒸発させ、薄い黄色の油
として1−(カルボキシ)−1−(4−メトキシベンジ
ルチオ)シクロペンタンを得る(483mg、72%)。
【0119】テトラヒドロフラン(5ml)中に[4S−
[4α,7α(R*),12bβ]]−7−(アミノ)
−1,2,3,4,6,7,8,12b−−オクタヒド
ロ−6−オキソピリド[2,1−a][2]ベンズアゼ
ピン−4−カルボン酸ジフェニルメチルエステル(20
0mg、0.454mモル)、EDC(130mg、0.6
8mモル)及び1−(カルボキシ)−1−(4−メトキ
シベンジルチオ)シクロペンタン(128mg、0.48
0mモル)を溶解する。室温で16時間撹拌し、真空で
溶媒を蒸発させる。残留物を酢酸エチル(30ml)に溶
解し、5%硫酸(15ml)で次に飽和炭酸水素ナトリウ
ム(15ml)で洗浄する。Na2SO4で乾燥し、真空で
溶媒を蒸発させる。シリカゲルクロマトグラフィ(2:
1ヘキサン/酢酸エチル〜3:2ヘキサン/酢酸エチ
ル)で精製し、[4S−[4α,7α(R*),12b
β]]−7−[(1−(4−メトキシベンジルチオ)−
シクロペンタン)−1−アミド]−1,2,3,4,
6,7,8,12b−オクタヒドロ−6−オキソピリド
[2,1−a][2]ベンズアゼピン−4−カルボン酸
ジフェニルメチルエステルを白色固体として得る(19
5mg、62.3%)。
【0120】塩化メチレン(4ml)中に[4S−[4
α,7α(R*),12bβ]]−7−[(1−(4−
メトキシベンジルチオ)−シクロペンタン)−1−アミ
ド]−1,2,3,4,6,7,8,12b−オクタヒ
ドロ−6−オキソピリド[2,1−a][2]ベンズア
ゼピン−4−カルボン酸ジフェニルメチルエステル(1
95mg、0.283mモル)を溶解し、0℃に冷却す
る。トリフルオロ酢酸(2ml)、アニソ−ル(0.3m
l、2.7mモル)及び酢酸第二水銀(113mg、0.3
54mモル)で処理する。3時間撹拌し、次に硫化水素
ガスを溶液に通して15分間泡立てる。瀘過して塩化メ
チレンで希釈する。有機層を水(20ml)で洗浄し、N
2SO4で乾燥し、真空で溶媒を蒸発させる。シリカゲ
ルクロマトグラフィ(2:1ヘキサン/酢酸エチル〜
1:1ヘキサン/酢酸エチルと1%酢酸)で精製し、表
題化合物(110mg、96.5%)を得る。
【0121】実施例10 [4S−[4α,7α
(R*)、12bβ]]−7−[(2−チオ−1−オキ
ソ−2−メチル)プロピルアミノ]−1,2,3,4,
6,7,8,12b−オクタヒドロ−6−オキソピリド
[2,1−a][2]ベンズアゼピン−4−カルボン酸 無水ジメチルホルムアミド(150ml)中に4−メトキ
シベンジルチオ−ル(14ml、0.10mモル)を溶解
し、窒素で脱気及びパ−ジを行なう。ジイソプロピルエ
チルアミン(20ml、0.115mモル)を加え、次に
エチルブロモアセテ−ト(11.1ml、0.10モル)
で処理する。反応フラスコを冷たい水を含有している冷
却浴中に入れ、室温で64時間撹拌する。水(300m
l)とエ−テル(250ml)の間に分配する。水層を分
離し、エ−テル(250ml)で抽出する。有機層を一緒
にし水(2×150ml)で洗浄し、一緒にした水層をエ
−テル(125ml)で抽出する。Na2SO4で乾燥し、
真空で溶媒を蒸発させる。クロマトグラフィ(6:1ヘ
キサン/酢酸エチル)で精製し、1−(カルボエトキ
シ)−1−(4−メトキシベンジルチオ)メタンを黄色
の油として得る(22g、92%)。
【0122】テトラヒドロフラン(9ml)中にリチウム
ヘキサメチルジシラザン(テトラヒドロフラン中の1.
0M溶液4.2ml、4.2mモル)を溶解し、−78℃
に冷却する。テトラヒドロフラン(4ml)中の1−(カ
ルボエトキシ)−1−(4−メトキシベンジルチオ)メ
タン(1.0g、4.2mモル)の溶液で処理する。4
5分間撹拌し、ヨウ化メチル(0.26ml、4.2mモ
ル)を加え、3時間撹拌する。追加のリチウムヘキサメ
チルジシラザン(テトラヒドロフラン中の1.0M溶
液、4.2ml、4.2mモル)を加え、30分間撹拌
し、ヨウ化メチル(0.3ml、4.8mモル)を加え
る。室温で一夜撹拌する。飽和塩化アンモニム(30m
l)と酢酸エチル(50ml)の間に分配する。有機層を
分離しNa2SO4で乾燥し、真空で溶媒を蒸発させる。
クロマトグラフィ(5:1ヘキサン/酢酸エチル)で精
製し、薄い黄色の油として2−(カルボエトキシ)−2
−(4−メトキシベンジルチオ)プロパンを得る(1.
05g、93.8%)。
【0123】95%エタノ−ル(18ml)、水(9ml)
及びテトラヒドロフラン(10ml)の混合物中に2−
(カルボエトキシ)−2−(4−メトキシベンジルチ
オ)プロパン(1.05g、3.91mモル)を溶解す
る。水酸化カリウム(1.4g、25mモル)を加え、
室温で2時間撹拌し、次に55℃で1時間撹拌する。真
空で溶媒を蒸発させ、水(50ml)とエ−テル(50m
l)の間に分配する。濃塩酸でpH1に酸性にし、塩化
メチレン(50ml)中に抽出する。Na2SO4で乾燥
し、真空で溶媒を蒸発させ、2−(カルボキシ)−2−
(4−メトキシベンジルチオ)プロパンを褐色の固体と
して得る(763mg)。
【0124】塩化メチレン(5ml)中に[4S−[4
α,7α(R*),12bβ]]−7−(アミノ)−
1,2,3,4,6,7,8,12b−オクタヒドロ−
6−オキソピリド[2,1−a][2]ベンズアゼピン
−4−カルボン酸ジフェニルメチルエステル(175m
g、0.40mモル)、EEDQ(101mg、0.41m
モル)及び2−(カルボキシ)−2−(4−メトキシベ
ンジルチオ)プロパン(96mg、0.40mモル)を溶
解する。室温で18時間撹拌し、真空で溶媒を蒸発させ
る。残留物を酢酸エチル(30ml)中に溶解し、5%硫
酸(15ml)で洗浄し、次に飽和炭酸水素ナトリウム
(15ml)で洗浄する。Na2SO4で乾燥し、真空で溶
媒を蒸発させる。シリカゲルクロマトグラフィ(3:2
ヘキサン/酢酸エチル〜1:1ヘキサン/酢酸エチル)
で精製し、[4S−[4α,7α(R*),12b
β]]−7−[(2−(4−メトキシベンジルチオ)−
1−オキソ−2−メチル)−2プロピルアミノ]−1,
2,3,4,6,7,8,12b−オクタヒドロ−6−
オキソピリド[2,1−a][2]ベンズアゼピン−4
−カルボン酸ジフェニルメチルエステルを白色フォ−ム
として得る(260mg)。
【0125】塩化メチレン(5ml)中に[4S−[4
α,7α(R*),12bβ]]−7−[(2−(4−
メトキシベンジルチオ)−1−オキソ−2−メチル)−
2−プロピルアミノ]−1,2,3,4,6,7,8,
12b−オクタヒドロ−6−オキソピリド[2,1−
a][2]ベンズアゼピン−4−カルボン酸ジフェニル
メチルエステル(260mg、0.40mモル)を溶解
し、0℃に冷却する。アニソ−ル(0.43ml、4.0
mモル)と酢酸第二水銀(159mg、0.50mモル)で
処理し、次にトリフルオロ酢酸(2.5ml)で処理す
る。3時間撹拌し、次に硫化水素ガスを溶液に10分間
通して泡立てる。瀘過して塩化メチレンで希釈する。有
機層を水(20ml)で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、真
空で溶媒を蒸発させる。シリカゲルクロマトグラフィ
(1:1ヘキサン/酢酸エチルと1%酢酸)で精製し、
白色固体(114mg)として表題化合物を得る。
【0126】実施例11 [4S−[4α,7α
(R*)、12bβ]]−7−[(1−チオ−シクロプ
ロパン)−1−アミド]−1,2,3,4,6,7,
8,12b−オクタヒドロ−6−オキソピリド[2,1
−a][2]ベンズアゼピン−4−カルボン酸 リチウムヘキサメチルジシラザン(テトラヒドロフラン
中の1.0M溶液6ml、6.0mモル)を−78℃に冷
却する。カヌ−レで移すことによってテトラヒドロフラ
ン(10ml)中の1−(カルボエトキシ)−1−(4−
メトキシベンジルチオ)メタン(1.36g、5.66
mモル)の溶液を加える。45分撹拌し、1,3−ジメ
チル−3,4,5,6−テトラヒドロ−2(1H)−ピ
リミジノン(DMPU)(0.73ml、6.0mモル)
を加え、続いて1−ブロモ−2−クロロエタン(0.5
0ml、6.0mモル)を加え、室温で一夜撹拌する。−
78℃に冷却し、リチウムヘキサメチルジシラザン
(6.0ml、6.0mモル)を加え、室温で24時間撹
拌する。飽和塩化アンモニム(5ml)で停止させ、酢酸
エチル(30ml)と水(30ml)の間に分配させる。有
機層を分離し、Na2SO4で乾燥し、真空で溶媒を蒸発
させる。クロマトグラフィ(5:1ヘキサン/酢酸エチ
ル〜2.5:1ヘキサン/酢酸エチル)で精製し、1−
(カルボエトキシ)−1−(4−メトキシベンジルチ
オ)シクロプロパン(317mg、21%)を得る。
【0127】95%エタノ−ル(6ml)、水(3ml)及
びテトラヒドロフラン(6ml)中に1−(カルボエトキ
シ)−1−(4−メトキシベンジルチオ)シクロプロパ
ン(0.310g、1.16ml)を溶解する。水酸化リ
チウムモノハイドレ−ト(420mg、10mモル)で処
理する。穏やかな還流で6時間撹拌し、真空で溶媒を蒸
発させる。水(50ml)を加え、エ−テル(50ml)で
洗浄する。水層を酸性にし、塩化メチレン(50ml)中
に抽出する。Na2SO4で乾燥し、真空で溶媒を蒸発さ
せ、1−(カルボキシ)−1−(4−メトキシベンジル
チオ)シクロプロパンを薄い黄色の固体(266mg)と
して得る。
【0128】テトラヒドロフラン(5ml)中に[4S−
[4α,7α(R*),12bβ]]−7−(アミノ)
−1,2,3,4,6,7,8,12b−オクタヒドロ
−6−オキソピリド[2,1−a][2]ベンズアゼピ
ン−4−カルボン酸ジフェニルメチルエステル(220
mg、0.50ml)、EDC(144mg、0.75mモ
ル)及び1−(カルボキシ)−1−(4−メトキシベン
ジルチオ)シクロプロパン(120mg、0.50ml)を
溶解する。室温で24時間撹拌し、真空で溶媒を蒸発さ
せる。残留物を酢酸エチル(30ml)中に溶解し、5%
硫酸(20ml)、飽和炭酸水素ナトリウム(15ml)及
び塩水(15ml)で洗浄する。Na2SO4で乾燥し、真
空で溶媒を蒸発させる。シリカゲルクロマトグラフィ
(3:2ヘキサン/酢酸エチル〜2:3ヘキサン/酢酸
エチル)で精製し、[4S−[4α,7α(R*),1
2bβ]]−7−[(1−(4−メトキシベンジルチ
オ)−シクロプロパン)−1−アミド]−1,2,3,
4,6,7,8,12b−オクタヒドロ−6−オキソピ
リド[2,1−a][2]ベンズアゼピン−4−カルボ
ン酸ジフェニルメチルエステル(128mg、39%)を
得る。
【0129】塩化メチレン(3ml)中に[4S−[4
α,7α(R*),12bβ]]−7−[(1−(4−
メトキシベンジルチオ)−シクロプロパン)−1−アミ
ド]−1,2,3,4,6,7,8,12b−オクタヒ
ドロ−6−オキソピリド[2,1−a][2]ベンズア
ゼピン−4−カルボン酸ジフェニルメチルエステル(1
28mg、0.193mモル)を溶解し、アニソ−ル
(0.21ml、1.94mモル)と酢酸第二水銀(78m
g、0.245mモル)を加える。0℃に冷却し、トリフ
ルオロ酢酸(1.5ml)で処理する。3.5時間撹拌
し、次に硫化水素ガスを15分間溶液に通して泡立て
る。瀘過して真空で溶媒を蒸発させ、塩化メチレンと四
塩化炭素で希釈する。真空で溶媒を蒸発させ、シリカゲ
ルクロマトグラフィ(1:1ヘキサン/酢酸エチルと1
%酢酸)で精製し、表題化合物を白色の固体(70mg)
として得る。
【0130】実施例12 [4S−[4α,7α
(R*)、12bβ]]−7−[(1−チオ−シクロヘ
キサン)−1−アミド]−1,2,3,4,6,7,
8,12b−オクタヒドロ−6−オキソピリド[2,1
−a][2]ベンズアゼピン−4−カルボン酸 リチウムヘキサメチルジシラザン(テトラヒドロフラン
中の1.0M溶液8.4ml、8.4mモル)を−78℃
に冷却する。カヌ−レで移すことによってテトラヒドロ
フラン(8ml)中の1−(カルボエトキシ)−1−(4
−メトキシベンジルチオ)メタン(2.0g、8.3m
モル)の溶液を加える。45分撹拌し、次にテトラヒド
ロフラン(8ml)中の1−ヨ−ド−5−クロロペンタン
(1.94g、8.32mモル)の溶液を加える。1時
間撹拌し、1,3−ジメチル−3,4,5,6−テトラ
ヒドロ−2(1H)−ピリミジノン(DMPU)(1.
21ml、10.0mモル)を加える。0℃で4時間撹拌
し、室温で6時間撹拌する。−78℃に冷却し、リチウ
ムヘキサメチルジシラザン(8.4ml、8.4mモル)
を加え、室温で一夜撹拌する。飽和塩化アンモニム(5
ml)で停止させ、酢酸エチル(50ml)と水(50ml)
の間に分配する。有機層を分離し、Na2SO4で乾燥
し、真空で溶媒を蒸発させる。クロマトグラフィ(6:
1ヘキサン/酢酸エチル)で精製して、1−(カルボエ
トキシ)−1−(4−メトキシベンジルチオ)シクロヘ
キサンを無色の油として得る(1.45g、56%)。
【0131】水(2.5ml)とテトラヒドロフラン(1
0ml)中に1−(カルボエトキシ)−1−(4−メトキ
シベンジルチオ)シクロヘキサン(1.45g、4.7
mモル)を溶解する。2.5N水酸化ナトリウム(4m
l、10mモル)で処理する。60℃で2時間加熱し、9
5%エタノ−ル(10ml)と水酸化リチウムモノハイド
レ−ト(0.42g、10mモル)を加える。穏やかな
還流に20時間加熱し、冷却し、真空で溶媒を蒸発させ
る。水(50ml)とエ−テル(50ml)の間に分配す
る。水層を分離し、pH1に酸性にする。塩化メチレン
(50ml)で抽出し、Na2SO4で乾燥し、真空で溶媒
を蒸発させ、1−(カルボキシ)−1−(4−メトキシ
ベンジルチオ)シクロヘキサンを白色固体体(1.21
g、92%)として得る。
【0132】テトラヒドロフラン(6ml)中に[4S−
[4α,7α(R*),12bβ]]−7−(アミノ)
−1,2,3,4,6,7,8,12b−オクタヒドロ
−6−オキソピリド[2,1−a][2]ベンズアゼピ
ン−4−カルボン酸ジフェニルメチルエステル(220
mg、0.50ml)、EDC(144mg、0.75mモ
ル)及び1−(カルボキシ)−1−(4−メトキシベン
ジルチオ)シクロヘキサン(140mg、0.50ml)を
溶解する。室温で24時間撹拌し、追加のEDC(95
mg、0.5mモル)と1−(カルボキシ)−1−(4−
メトキシベンジルチオ)シクロヘキサン(70mg、0.
25mモル)を加える。室温で一夜撹拌し、真空で溶媒
を蒸発させる。残留物を酢酸エチル(30ml)中に溶解
し、5%硫酸(15ml)、飽和炭酸水素ナトリウム(1
5ml)及び塩水(15ml)で洗浄する。Na2SO4で乾
燥し、真空で溶媒を蒸発させる。シリカゲルクロマトグ
ラフィ(2:1ヘキサン/酢酸エチル)で精製し、[4
S−[4α,7α(R*),12bβ]]−7−[(1
−(4−メトキシベンジルチオ)−シクロヘキサン)−
1−アミド]−1,2,3,4,6,7,8,12b−
オクタヒドロ−6−オキソピリド[2,1−a][2]
ベンズアゼピン−4−カルボン酸ジフェニルメチルエス
テル(220mg、63%)を得る。
【0133】塩化メチレン(5ml)中に[4S−[4
α,7α(R*),12bβ]]−7−[(1−(4−
メトキシベンジルチオ)−シクロヘキサン)−1−アミ
ド]−1,2,3,4,6,7,8,12b−オクタヒ
ドロ−6−オキソピリド[2,1−a][2]ベンズア
ゼピン−4−カルボン酸ジフェニルメチルエステル(2
20mg、0.313mモル)を溶解し、アニソ−ル
(0.34ml、3.13mモル)と酢酸第二水銀(12
5mg、0.39mモル)を加える。0℃に冷却し、トリ
フルオロ酢酸(2.5ml)で処理する。3時間撹拌し、
次に硫化水素ガスを10分間溶液に通して泡立てる。瀘
過して真空で溶媒を蒸発させる。塩化メチレンと四塩化
炭素で希釈し、真空で溶媒を再度蒸発させる。シリカゲ
ルクロマトグラフィ(1:1ヘキサン/酢酸エチルと1
%酢酸)で精製し、表題化合物白色の固体としてを得る
(100mg、77%)。
【0134】実施例13 [4S−[4α,7α
(R*)、12bβ]]−7−[(5−チオ−4,5−
ジヒドロ−シクロペントイミダゾ−ル)−5−アミド]
−3,4,6,7,8,12b−ヘキサヒドロ−6−オ
キソ−1H−[1,4]−オキサジノ[3,4−a]
[2]ベンズアゼピン−4−カルボン酸
【0135】反応経路D、段階a:N−[2−(1,3
−ジヒドロ−1,3−ジオキソ−2H−イソインド−ル
−2−イル)−1−オキソ−3−フェニルプロピル]−
L−セリン、メチルエステル 塩化メチレン(450ml)中にN−フタロイル−(S)
−フェニルアラニン(90g、0.3モル)をスラリ−
にする。そして滴下により、塩化オキザリル(54ml、
0.62モル)を加える。乾燥雰囲気(CaSO4チュ
−ブ)下におき、ジメチルホルムアミド10μLで処理
する。5時間撹拌し、瀘過して真空で濃縮し、N−フタ
ロイル−(S)−フェニルアラニン酸塩化物を灰白色の
無定形固体として与える。
【0136】テトラヒドロフラン(300ml)中にセリ
ンメチルエステル塩酸塩(56g、0.36モル)を溶
解し次に0℃に冷却し、4−メチルモルホリン(88m
l、0.8mモル)を加える。滴下によりテトラヒドロフ
ラン(200ml)中のN−フタロイル−(S)−フェニ
ルアラニン酸塩化物の溶液を加える。室温に温め3時間
撹拌する。瀘過して真空で瀘液を濃縮する。残留物を酢
酸エチル中に溶解し、有機相を分離する。水、次に飽和
塩化ナトリウムで洗浄しそしてMgSO4で乾燥する。
真空で溶媒を蒸発させ油を与える。シリカゲルクロマト
グラフィ(勾配50%酢酸エチル/ヘキサンないし酢酸
エチル)で生成し、表題化合物を与える(80.8g、
67%)。融点129〜132℃。
【0137】反応経路D、段階b:N−[2−(1,3
−ジヒドロ−1,3−ジオキソ−2H−イソインド−ル
−2−イル)−1−オキソ−3−フェニルプロピル]−
O−2−プロペニル−L−セリン、メチルエステル 塩化メチレン/シクロヘキサン(1:1、600ml)中
にN−[2−(1,3−ジヒドロ−1,3−ジオキソ−
2H−イソインド−ル−2−イル)−1−オキソ−3−
フェニルプロピル)−L−セリン、メチルエステル25
g、63mモルを溶解する。アリルトリクロロアセトイ
ミデイト(26g、128mモル)とトリフロロメタン
スルホン酸(5ml、56.6mモル)を加える。室温で
窒素雰囲気下に5時間撹拌し、塩化メチレンで希釈す
る。飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄し、水で洗浄
しMgSO4で乾燥し、真空で溶媒を蒸発させる。シリ
カゲルクロマトグラフィ(勾配20%酢酸エチル/ヘキ
サンないし35%酢酸エチル/ヘキサン)で精製し、表
題化合物を与える。融点95〜97℃。
【0138】反応経路D、段階c:[S−(R*
*)]−N−[2−(1,3−ジヒドロ−1,3−ジ
オキソ−2H−イソインド−ル−2−イル)−1−オキ
ソ−3−フェニルプロピル]−3,4−ジヒドロ−2H
−1,4−オキサジン−3−カルボン酸、メチルエステ
ル 塩化メチレン/メタノ−ル(10:1,220ml)中に
N−[2−(1,3−ジヒドロ−1,3−ジオキソ−2
H−イソインド−ル−2−イル)−1−オキソ−3−フ
ェニルプロピル]−O−2−プロペニル−L−セリン、
メチルエステル(13g、29.8mモル)を溶解す
る。−78℃に冷却し、オゾン/酸素の混合物をおよそ
10分間青色が続くまで通じる。窒素を10分間−78
℃で通じて過剰のオゾンを除去する。メチルスルフィド
(60ml、0.82mモル)で処理し、室温に温める。
室温で2.5時間撹拌し、真空で溶媒を蒸発させ、残留
物を酢酸エチル(200ml)中に溶解する。水で洗浄し
飽和塩化ナトリウムで洗浄し、MgSO4で乾燥し、真
空で溶媒を蒸発させ、中間体N−[2−(1,3−ジヒ
ドロ−1,3−ジオキソ−2H−イソインド−ル−2−
イル)−1−オキソ−3−フェニルプロピル]−O−2
−オキソエチル−L−セリン、メチルエステルをフォ−
ムとして得る(13.6g)。
【0139】塩化メチレン/トリフロ−ロ酢酸(10:
1/330ml)中にN−[2−(1,3−ジヒドロ−
1,3−ジオキソ−2H−イソインド−ル−2−イル)
−1−オキソ−3−フェニルプロピル]−O−2−オキ
ソエチル−L−セリン、メチルエステル(13.6g)
を溶解する。室温で2.5時間撹拌し、真空で溶媒を蒸
発させる。シリカゲルクロマトグラフィ(35%酢酸エ
チル/ヘキサン)で精製し、再結晶化し(酢酸エチル/
ヘキサン)、表題化合物を与える(8.52g、68
%)。融点70〜72℃。
【0140】反応経路D、段階d:[4S−[4α,7
α(R*)、12bβ]]−7−[(1,3−ジヒドロ
−1,3−ジオキソ−2H−イソインド−ル−2−イ
ル)]−3,4,6,7,8,12b−ヘキサヒドロ−
6−オキソ−1H−[1,4]−オキサジノ[3,4−
a][2]ベンズアゼピン−4−カルボン酸、ジフェニ
ルメチルエステル 塩化メチレン(5ml)中に[S−(R*,R*)]−N−
[2−(1,3−ジヒドロ−1,3−ジオキソ−2H−
イソインド−ル−2−イル)−1−オキソ−3−フェニ
ルプロピル]−3,4−ジヒドロ−2H−オキサジン−
3−カルボン酸、メチルエステル(2.5g、5.9m
モル)を溶解し、そして滴下により、あらかじめ製造し
たトリフオロメタンスルホン酸(4.0ml、45mモ
ル)と無水トリフルオロ酢酸(1.0ml、7.1mモ
ル)の溶液に加える。窒素雰囲気下に置き、室温で12
3時間撹拌する。氷(200g)及び酢酸エチル(20
0ml)を含有している分液漏斗に注ぐ。有機層を分離
し、水(3×200ml)で洗浄し、飽和塩化ナトリウム
水溶液(100ml)で洗浄する。有機層を10%炭酸水
素カリウム(4×40ml)と水(40ml)で抽出する。
一緒にした塩基性の水相をを酢酸エチル(100ml)と
層にし、氷浴中で冷却する。滴下により、6N塩酸を加
えてphを1に調節する一方、温度を5〜10℃に保
つ。有機層を分離し、水相を酢酸エチル(3×200m
l)で抽出し、飽和塩化ナトリウムで洗浄し、MgSO4
で乾燥する。真空で溶媒を蒸発させ56℃で24時間、
高真空下で残留物を乾燥し、中間体[4S−[4α,7
α(R*),12bβ]]−7−[(1,3−ジヒドロ
−1,3−ジオキソ−2H−イソインド−ル−2−イ
ル)]−3,4,6,7,8,12b−ヘキサヒドロ−
6−オキソ−1H−[1,4]−オキサジノ[3,4−
a][2]ベンズアゼピン−4−カルボン酸(1.75
g,73%)を与える。
【0141】塩化メチレン(12ml)中に、[4S−
[4α,7α(R*),12bβ]]−7−[(1,3
−ジヒドロ−1,3−ジオキソ−2H−イソインド−ル
−2−イル)]−3,4,6,7,8,12b−ヘキサ
ヒドロ−6−オキソ−1H−[1,4]−オキサジノ
[3,4−a][2]ベンズアゼピン−4−カルボン酸
(500mg、1.23mモル)を溶解し、ジフェニル
ジアゾメタン(360mg、1.86mモル)で処理す
る。5.5時間撹拌し、真空で溶媒を蒸発させる。シリ
カゲルクロマトグラフィで精製し(勾配20%酢酸エチ
ル/ヘキサンないし35%酢酸エチル/ヘキサン)表題
化合物を得る。(563mg、80%)融点178〜1
81℃(イソプロパノ−ル)。
【0142】反応経路D、段階e:[4S−[4α,7
α(R*)、12bβ]]−7−(アミノ)−3,4,
6,7,8,12b−ヘキサヒドロ−6−オキソ−1H
−[1,4]−オキサジノ[3,4−a][2]ベンズ
アゼピン−4−カルボン酸、ジフェニルメチルエステル メタノ−ル(5ml)中に[4S−[4α,7α
(R*),12bβ]]−7−[(1,3−ジヒドロ−
1,3−ジオキソ−2H−イソインド−ル−2−イ
ル)]−3,4,6,7,8,12b−ヘキサヒドロ−
6−オキソ−1H−[1,4]−オキサジノ[3,4−
a][2]ベンズアゼピン−4−カルボン酸、ジフェニ
ルメチルエステル(296mg、0.517mモル)を
溶解し、ヒドラジンモノハイドレ−ト(メタノ−ル中の
1M溶液1.1ml、1.1mモル)で処理する。室温で
44時間撹拌し、真空で溶媒を蒸発させ、残留物を塩化
メチレン(10ml)中でスラリ−にする。瀘過して真空
で溶媒を蒸発させ、表題化合物(218mg、95%)
を得る。
【0143】反応経路A:[4S−[4α,7α
(R*)、12bβ]]−7−[(5−チオ−4,5−
ジヒドロ−シクロペントイミダゾ−ル)−5−アミド]
−3,4,6,7,8,12b−ヘキサヒドロ−6−オ
キソ−1H−[1,4]−オキサジノ[3,4−a]
[2]ベンズアゼピン−4−カルボン酸 エタノ−ル(500ml)中に4、5イミダゾ−ルジカル
ボン酸(31.2g、0.2モル)を溶解し、濃硫酸
(0.5ml)で処理する。60℃に16時間加熱し、冷
却し、溶媒を真空で50%だけ減少させる。エチルエ−
テル(500ml)で希釈し、飽和炭酸水素ナトリウムで
洗浄し、次に塩水で洗浄する。MgSO4で乾燥し、真
空で溶媒を蒸発させ、4,5−(ジカルボエトキシ)イ
ミダゾ−ルを得る。
【0144】50/50ジオキサン水(25ml)中に
4,5−(ジカルボエトキシ)イミダゾ−ル(1.06
g、5mモル)及びトリエチルアミン(1.5ml、7.
5mモル)を溶解する。[2−(第三ブチルオキシカル
ボニルオキシイミノ)−2−フェニルアセトニトリル]
(1.36g、5.5mモル)を加え、室温で2時間撹
拌する。水(7.5ml)と酢酸エチル(10ml)を加
え、水層を分離し、酢酸エチル(10ml)で洗浄する。
有機層を一緒にし、MgSO4で乾燥し、真空で溶媒を
蒸発させる。残留物をシリカゲルクロマトグラフィで精
製し、N−(カルボ−t−ブチルオキシ)−4,5−
(ジカルボエトキシ)イミダゾ−ルを得る。
【0145】無水テトラヒドロフラン(30ml)中にN
−(カルボ−t−ブチルオキシ)−4,5−(ジカルボ
エトキシ)イミダゾ−ル(3.12g、10mモル)を
溶解し−20℃に冷却する。水素化ホウ素リチウム(2
N溶液7ml)で処理し、窒素雰囲気下で数日間撹拌す
る。注意深く水を加え、酢酸エチルと5%塩酸の間に分
配する。有機層を分離し、塩水で洗浄し、MgSO4
乾燥する。真空で溶媒を蒸発させ、シリカゲルクロマト
グラフィで精製し、N−(カルボ−t−ブチルオキシ)
−4,5−(ジヒドロキシメチル)イミダゾ−ルを得
る。
【0146】テトラヒドロフラン(60ml)中にN−ブ
ロモコハク酸イミド(1.78g、0.01mモル)を
溶解し、テトラヒドロフラン中のトリフェニルホスフィ
ン(2.62g、0.01mモル)の溶液を加える。テ
トラヒドロフラン(25ml)中のN−(カルボ−t−ブ
チルオキシ)−4,5−(ジヒドロキシメチル)イミダ
ゾ−ル(1.14g、5mモル)の溶液の溶液を加え、
固体のほとんどが溶液に移るまで撹拌する。真空で溶媒
を蒸発させ、残留物を水とエチルエ−テルの間に分配す
る。有機層を分離し、水で洗浄する。Na2SO4で乾燥
し、溶媒を真空で蒸発させる。シリカゲルクロマトグラ
フィで精製し、N−(カルボ−t−ブチルオキシ)−
4,5−(ジブロモメチル)イミダゾ−ルを得る。
【0147】テトラヒドロフラン(800ml)中にジエ
チルマロネ−ト(15.2ml、0.100モル)を溶解
する。氷浴中で冷却し、水素化ナトリウム(鉱油中80
%、0.10モル、3.0g)で処理する。溶液が達成
されるまで撹拌し、N−(カルボ−t−ブチルオキシ)
−4,5−(ジブロモメチル)イミダゾ−ル(35.4
g、0.100モル)を加える。30分間撹拌し、次に
追加の水素化ナトリウム(3.0g、0.10モル)を
更に加える。室温で20時間撹拌し、瀘過助剤通して瀘
過し、真空で溶媒を蒸発させる。シリカゲルクロマトグ
ラフィで精製し、5,5−(ジカルボエトキシ)−1−
(カルボ−t−ブチルオキシ)−4,5−ジヒドロ−シ
クロペントイミダゾ−ルを得る。
【0148】ジメチルスルホキシド(140ml)中に
5,5−(ジカルボエトキシ)−1−(カルボ−t−ブ
チルオキシ)−4,5−ジヒドロ−シクロペントイミダ
ゾ−ル(21.3g、60.6mモル)を溶解する。水
(14ml)と塩化リチウム(7.0g、0.16モル)
を加える。還流で4時間加熱し、冷却して水(150m
l)と塩化メチレン(2×150ml)の間に分配する。
有機層を水(150ml)で洗浄し、MgSO4で乾燥
し、そしてシリカゲルつめものを通して5−(カルボエ
トキシ)−1−(カルボ−t−ブチルオキシ)−4,5
−ジヒドロ−シクロペントイミダゾ−ルを得る。
【0149】エタノ−ル(95%、150ml)と水(7
5ml)中に5−(カルボエトキシ)−1−(カルボ−t
−ブチルオキシ)−4,5−ジヒドロシクロペントイミ
ダゾ−ル(9.5g、34.1mモル)を溶解する。水
酸化カリウム(9.5g、0.17モル)加え、室温で
1時間撹拌する。水(150ml)と酢酸エチル(2×1
50ml)の間に分配する。水層を塩酸でpH1に酸性に
する。塩化メチレン(2×150ml)で抽出し、Na2
SO4で乾燥し、真空で溶媒を蒸発させ、5−(カルボ
キシ)−1−(カルボ−t−ブチルオキシ)−4,5−
ジヒドロ−シクロペントイミダゾ−ルを得る。
【0150】メタノ−ル(60ml)中に5−(カルボキ
シ)−1−(カルボ−t−ブチルオキシ)−4,5−ジ
ヒドロ−シクロペントイミダゾ−ル(5.9g、23.
5mモル)を溶解し、ジメトキシプロパン(5.8ml、
47mモル)と硫酸(0.8ml)で処理する。室温で1
日撹拌する。溶媒を真空で蒸発させ、塩化メチレン(7
5ml)で希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム(35ml)で
洗浄する。水層を塩化メチレン(30ml)で抽出し、一
緒にした有機物を塩水(30ml)で洗浄し、Na2SO4
で乾燥する。真空で溶媒を蒸発させ、シリカゲルのつめ
ものを通過させ、5−(カルボメトキシ)−1−(カル
ボ−t−ブチルオキシ)−4,5−ジヒドロ−シクロペ
ントイミダゾ−ルを与える。
【0151】水酸化ナトリウム(2.5N水溶液、20
ml)とメタノ−ル(10ml)中に4−メトキシベンジル
チオ−ル(3.0g、19mモル)を混合する。飽和水
性硫酸銅溶液(1.5ml)を加え、室温で2時間撹拌
し、混合物の上に空気を吹きつける。瀘過して固体を水
で洗浄し、乾燥して薄い黄色の粉末として4−メトキシ
ベンジルジスルフィドを得る(2.71g、91%)。
【0152】リチウムヘキサメチルジシラザン(テトラ
ヒドロフラン中の1.0M、4.2ml、4.2mモル)
を−78℃に冷却し、テトラヒドロフラン(5ml)中の
5−(カルボメトキシ)−1−(カルボ−t−ブチルオ
キシ)−4,5−ジヒドロ−シクロペントイミダゾ−ル
(944mg、3.55mモル)の溶液で処理する。1時
間撹拌し、次にヘキサメチルホスホルアミド(0.93
ml、5.3mモル)を加え、5分間撹拌する。テトラヒ
ドロフラン(10ml)中に4−メトキシベンジルジスル
フィド(1.6g、5.2mモル)を加える。−78℃
で5時間撹拌し、塩化アンモニウムの溶液で停止させ
る。酢酸エチル(75ml)と塩水(30ml)の間に分配
する。Na2SO4で乾燥し、真空で溶媒を蒸発させ、シ
リカゲルクロマトグラフィで精製し、5−(カルボメト
キシ)−1−(カルボ−t−ブチルオキシ)−5−(4
−メトキシベンジルチオ)−4,5−ジヒドロ−シクロ
ペントイミダゾ−ルを得る。
【0153】95%エタノ−ル(25ml)、水(12m
l)及びテトラヒドロフラン(15ml)中に5−(カル
ボメトキシ)−1−(カルボ−t−ブチルオキシ)−5
−(4−メトキシベンジルチオ)−4,5−ジヒドロ−
シクロペントイミダゾ−ル(1.43g、3.55mモ
ル)を溶解する。水酸化カリウム(1.3g、23mモ
ル)で処理し、室温で1時間撹拌する。瀘過して真空で
溶媒を蒸発させる。水(125ml)とエ−テル(75m
l)の間に分配する。水層を分離し、冷たい濃塩酸で酸
性にする。塩化メチレン(75ml)で抽出し、Na2
4で乾燥し、真空で溶媒を蒸発させる。シリカゲルク
ロマトグラフィで精製し、5−(カルボキシ)−1−
(カルボ−t−ブチルオキシ)−5−(4−メトキシベ
ンジルチオ)−4,5−ジヒドロ−シクロペントイミダ
ゾ−ルを得る。
【0154】テトラヒドロフラン(5ml)中に[4S−
[4α,7α(R*),12bβ]]−7−(アミノ)
−3,4,6,7,8,12b−ヘキサヒドロ−6−オ
キソ−1H−[1,4]−オキサジノ[3,4−a]
[2]ベンズアゼピン−4−カルボン酸ジフェニルメチ
ルエステル(201mg、0.454mモル)とEDC
(130mg、0.68mモル)を溶解する。5−(カル
ボキシ)−1−(カルボ−t−ブチルオキシ)−5−
(4−メトキシベンジルチオ)−4,5−ジヒドロ−シ
クロペントイミダゾ−ル(177mg、0.454mモ
ル)で処理する。室温で20時間撹拌し、真空で溶媒を
蒸発させる。残留物を酢酸エチル(50ml)中に溶解
し、5%硫酸(15ml)で洗浄し、次に飽和炭酸水素ナ
トリウム(15ml)で洗浄する。Na2SO4で乾燥し、
真空で溶媒を蒸発させる。シリカゲルクロマトグラフィ
で精製して[4S−[4α,7α(R*),12b
β]]−7−[(5−(4−メトキシベンジルチオ)−
1−(カルボ−t−ブチルオキシ)−4,5−ジヒドロ
−シクロペントイミダゾ−ル)−5−アミド]−3,
4,6,7,8,12b−ヘキサヒドロ−6−オキソ−
1H−[1,4]−オキサジノ[3,4−a][2]ベ
ンズアゼピン−4−カルボン酸ジフェニルメチルエステ
ルを得る。
【0155】塩化メチレン(3ml)中に[4S−[4
α,7α(R*),12bβ]]−7−[(5−(4−
メトキシベンジルチオ)−1−(カルボ−t−ブチルオ
キシ)−4,5−ジヒドロ−シクロペントイミダゾ−
ル)−5−アミド]−3,4,6,7,8,12b−ヘ
キサヒドロ−6−オキソ−1H−[1,4]−オキサジ
ノ[3,4−a][2]ベンズアゼピン−4−カルボン
酸ジフェニルメチルエステル(133mg、0.163m
モル)を溶解し、0℃に冷却する。トリフルオロ酢酸
(1.5ml)、アニソ−ル(0.19ml、1.7mモ
ル)及び酢酸第二水銀(65mg、0.2mモル)で処理
する。0℃で3時間撹拌し、次に10分間硫化水素ガス
を溶液に通して泡立てる。瀘過して塩化メチレンで洗浄
し、有機層を水(20ml)で洗浄し、Na2SO4で乾燥
し、真空で溶媒を蒸発させる。シリカゲルクロマトグラ
フィで精製し、表題化合物を得る。 実施例14 [4S−[4α,7α(R*)、12bβ]]−7−
[(5−チオ−4,5,6−トリヒドロ−シクロペンタ
[c]フラン)−5−アミド]−3,4,6,7,8,
12b−ヘキサヒドロ−6−オキソ−1H−[1,4]
−チアジノ[3,4−a][2]ベンズアゼピン−4−
カルボン酸の製造 無水テトラヒドロフラン(30ml)中に3,4−(ジカ
ルボエトキシ)フラン(21.2g、10mモル)を溶
解し、−20℃に冷却する。水素化ホウ素リチウム(2
N溶液、7ml)で処理し、窒素雰囲気下で数日間撹拌す
る。注意深く水を加え、酢酸エチルと5%塩酸の間に分
配する。有機層を分離し、塩水で洗浄し、MgSO4
乾燥する。真空で溶媒を蒸発させ、シリカゲルクロマト
グラフィで精製し、3,4−(ジヒドロキシメチル)フ
ランを得る。
【0156】2,4,6−コリジン(12.4g)中に
3,4−(ジヒドロキシメチル)フラン(11.9g、
0.093モル)を溶解し、ジメチルホルムアミド(8
0ml)中の臭化リチウム(7.9g、91mモル)の溶
液を加える。−50℃に冷却し、窒素雰囲気下におく。
塩化メタンスルホニル(11.8g)を温度を0℃以下
に保つ速度で加える。0℃で2時間撹拌し、氷水上に注
ぐ。エチルエ−テルで抽出しMgSO4で乾燥し、真空
で溶媒を蒸発させ、シリカゲルクロマトグラフィで精製
し、3,4−(ジブロモメチル)フランを与える。
【0157】テトラヒドロフラン(800ml)中にジエ
チルマロネ−ト(15.2ml、0.100mモル)を溶
解する。氷浴中に冷却し、水素化ナトリウム(3.0
g、0.10mモル、鉱油中80%)で処理する。溶液
が達成されるまで撹拌し、3,4−(ジブロモメチル)
フラン(23.8g、0.100モル)を加える。30
分間撹拌し、次に追加の水素化ナトリウム(3.0g、
0.10モル)を加える。室温で20時間撹拌し、瀘過
助剤を通して瀘過し、真空で溶媒を蒸発させる。シリカ
ゲルクロマトグラフィで精製して5,5−(ジカルボエ
トキシ)−2,4,5,6−テトラヒドロ−シクロペン
タ[c]フランを得る。
【0158】ジメチルスルホキシド(140ml)中に
5,5−(ジカルボエトキシ)−2,4,5,6−テト
ラヒドロ−シクロペンタ[c]フラン(15.3g、6
0.6mモル)を溶解する。水(14ml)と塩化リチウ
ム(7.0g、0.16モル)を加える。還流で4時間
加熱し、冷却して水(150ml)と塩化メチレン(2×
150ml)の間に分配する。有機層を水(150ml)で
洗浄し、MgSO4で乾燥し、シリカゲルのつめものを
通過させて5−(ジカルボエトキシ)−2,4,5,6
−テトラヒドロ−シクロペンタ[c]フランを得る。
【0159】エタノ−ル(95%、150ml)と水(7
5ml)中に5−(ジカルボエトキシ)−2,4,5,6
−テトラヒドロ−シクロペンタ[c]フラン(6.2
g、34.1mモル)を溶解する。水酸化カリウム
(9.5g、0.17mモル)を加え、室温で1時間撹
拌する。水(150ml)とエチルエ−テル(2×150
ml)の間に分配する。水層を塩酸でpH1に酸性にす
る。塩化メチレン(2×150ml)で抽出し、Na2
4で乾燥し、真空で溶媒を蒸発させ、5−(カルボキ
シ)−2,4,5,6−テトラヒドロ−シクロペンタ
[c]フランを得る。
【0160】鉱油(60ml)中に5−(カルボキシ)−
2,4,5,6−テトラヒドロ−シクロペンタ[c]フ
ラン(3.6g、23.5mモル)を溶解し、ジメトキ
シプロパン(5.8ml、47mモル)及び硫酸(0.8m
l)で処理する。室温で1日間撹拌する。真空で溶媒を
蒸発させ、塩化メチレン(75ml)で希釈し、飽和炭酸
水素ナトリウム(35ml)で洗浄する。水層を塩化メチ
レン(30ml)で抽出し、一緒にした有機物を塩水(3
0ml)で洗浄し、Na2SO4で乾燥する。真空で溶媒を
蒸発させ、シリカゲルのつめものを通過させて5−(カ
ルボメトキシ)−2,4,5,6−テトラヒドロ−シク
ロペンタ[c]フランを得る。
【0161】水酸化ナトリウム(2.5N水溶液20m
l)及びメタノ−ル(10ml)中に4−メトキシベンジ
ルチオ−ル(3.0g、19mモル)を混合する。飽和
硫酸銅水溶液(1.5ml)を加え、室温で2時間撹拌
し、混合物の上に空気をふきつける。瀘過し、水で固体
を洗浄し、乾燥して薄い黄色の粉末として、4−メトキ
シベンジルジスルフィドを得る。(2.71g、91
%)
【0162】リチウムヘキサメチルジヒラザン(テトラ
ヒドロフラン中1.0M,4.2ml,4.2モル)を−
78℃に冷却し、テトラヒドロフラン(5ml)中の5−
(カルボメトキシ)−2,4,5,6−テトラヒドロ−
シクロペンタ[c]フラン(589mg、3.55mモ
ル)で処理する。1時間撹拌し、次にヘキサメチルホス
ホルアミド(0.93ml、5.3mモル)を加え、5分
間撹拌する。テトラヒドロフラン(10ml)中に、4−
メトキシベンジルジスルフィド(1.6g、5.2mモ
ル)を加える。−78℃で5時間撹拌し、塩化アンモニ
ウムの溶液で停止させる。酢酸エチル(75ml)と塩水
(30ml)の間に分配する。Na2SO4で乾燥し、真空
で溶媒を蒸発させ、シリカゲルクロマトグラフィで精製
し、5−(カルボメトキシ)−5−(4−メトキシベン
ジルチオ)−2,4,5,6−テトラヒドロ−シクロペ
ンタ[c]フランを得る。
【0163】95%エタノ−ル(25ml)、水(12m
l)及びテトラヒドロフラン(15ml)中に5−(カル
ボメトキシ)−5−(4−メトキシベンジルチオ)−
2,4,5,6−テトラヒドロ−シクロペンタ[c]フ
ラン(1.08g、3.55mモル)を溶解する。水酸
化カリウム(1.3g、23mモル)で処理し、室温で
1時間撹拌する。瀘過して真空で溶媒を蒸発させ、水
(125ml)とエ−テル(75ml)の間に分配する。水
層を分離し、冷たい濃塩酸で酸性にする。塩化メチレン
(75ml)で抽出し、Na2SO4で乾燥し、真空で溶媒
を蒸発させる。シリカゲルクロマトグラフィで精製し、
5−(カルボメトキシ)−5−(4−メトキシベンジル
チオ)−2,4,5,6−テトラヒドロ−シクロペンタ
[c]フランを得る。
【0164】テトラヒドロフラン(5ml)中に[4S−
[4α,7α(R*),12bβ]]−7−(アミノ)
−3,4,6,7,8,12b−ヘキサヒドロ−6−オ
キソ−1H−[1,4]−チアジノ[3,4−a]
[2]ベンズアゼピン−4−カルボン酸ジフェニルメチ
ルエステル(208mg、0.454mモル)及びED
C(130mg、0.68mモル)を溶解する。5−(カ
ルボキシ)−5−(4−メトキシベンジルチオ)−2,
4,5,6−テトラヒドロ−シクロペンタ[c]フラン
(132mg、0.454mモル)で処理する。室温で2
0時間撹拌し、真空で溶媒を蒸発させる。残留物を酢酸
エチル(50ml)中に溶解し、5%硫酸(15ml)で洗
浄し、次に飽和炭酸水素ナトリウム(15ml)で洗浄す
る。Na2SO4で乾燥し、真空で溶媒を蒸発させる。シ
リカゲルクロマトグラフィで精製して[4S−[4α,
7α(R*),12bβ]]−7−[(5−(4−メト
キシベンジルチオ)−2,4,5,6−テトラヒドロ−
シクロペンタ[c]フラン)−5−アミド]−3,4,
6,7,8,12b−ヘキサヒドロ−6−オキソ−1H
−[1,4]−チアジノ[3,4−a][2]ベンズア
ゼピン−4−カルボン酸ジフェニルメチルエステルを得
る。
【0165】塩化メチレン(3ml)中に[4S−[4
α,7α(R*),12bβ]]−7−[(5−(4−
メトキシベンジルチオ)−2,4,5,6−テトラヒド
ロ−シクロペンタ[c]フラン)−5−アミド]−3,
4,6,7,8,12b−ヘキサヒドロ−6−オキソ−
1H−[1,4]−チアジノ[3,4−a][2]ベン
ズアゼピン−4−カルボン酸ジフェニルメチルエステル
(119mg、0.163mモル)を溶解し、0℃に冷却
する。トリフルオロ酢酸(1.5ml)、アニソ−ル
(0.19ml、1.7mモル)及び酢酸第二水銀(65m
g、0.2mモル)で処理する。0℃で3時間撹拌し、次
に10分間硫化水素ガスを溶液に通して泡立てる。瀘過
して塩化メチレンで洗浄する。有機層を水(20ml)で
洗浄し、Na2SO4で乾燥し、真空で溶媒を蒸発させ
る。シリカゲルクロマトグラフィで精製し、表題化合物
を得る。
【0166】実施例15 [4S−[4α,7α(R*),12bβ]]−7−
[(5−チオ−4,5,6−トリヒドロ−シクロペンタ
[c]チオフェン)−5−アミド]−3,4,6,7,
8,12b−ヘキサヒドロ−6−オキソ−1H−[1,
4]−シアジノ[3,4−a][2]ベンズアゼピン−
4−カルボン酸の製造 無水テトラヒドロフラン(30ml)中に3,4−(ジカ
ルボエトキシ)チオフェン(2.28g、10mモル)
を溶解し、−20℃に冷却する。水素化ホウ素リチウム
(2N溶液、7ml)で処理し、窒素雰囲気下で数日間撹
拌する。注意深く水を加え、酢酸エチルと5%塩酸の間
に分配する。有機層を分離し、塩水で洗浄し、MgSO
4で乾燥する。真空で溶媒を蒸発させ、シリカゲルクロ
マトグラフィで精製し、3,4−(ジヒドロキシメチ
ル)チオフェンを得る。
【0167】2,4,6−コリジン(12.4g)中に
3,4−(ジヒドロキシメチル)チオフェン(13.4
g、0.093モル)を溶解し、ジメチルホルムアミド
(80ml)中の臭化リチウム(7.9g、91mモル)
の溶液を加える。−50℃に冷却し、窒素雰囲気下にお
く。トリフルオロメタンスルホニルクロライド(11.
8g)を温度を0℃以下に保つ速度で加える。0℃で2
時間撹拌し、氷水上に注ぐ。エチルエ−テルで抽出しM
gSO4で乾燥し、真空で溶媒を蒸発させ、シリカゲル
クロマトグラフィで精製し、3,4−(ジブロモメチ
ル)チオフェンを与える。
【0168】テトラヒドロフラン(800ml)中にジエ
チルマロネ−ト(15.2ml、0.100mモル)を溶
解する。氷浴中で冷却し、水素化ナトリウム(3.0
g、0.10mモル、鉱油中80%)で処理する。溶液
が達成されるまで撹拌し、3,4−(ジブロモメチル)
チオフェン(25.4g、0.100モル)を加える。
30分間撹拌し、次に水素化ナトリウム(3.0g、
0.10モル)の追加の量を加える。室温で20時間撹
拌し、瀘過助剤を通して瀘過し、真空で溶媒を蒸発させ
る。シリカゲルクロマトグラフィで精製して5,5−
(ジカルボエトキシ)−2,4,5,6−テトラヒドロ
−シクロペンタ[c]チオフェンを与える。
【0169】ジメチルスルホキシド(140ml)中に
5,5−(ジカルボエトキシ)−2,4,5,6−テト
ラヒドロ−シクロペンタ[c]チオフェン(16.2
g、60.6mモル)を溶解する。水(14ml)と塩化
リチウム(7.0g、0.16モル)を加える。還流で
4時間加熱し、冷却して水(150ml)と塩化メチレン
(2×150ml)の間に分配する。有機層を水(150
ml)で洗浄しMgSO4で乾燥し、シリカゲルのつめも
のを通過させて5−(カルボエトキシ)−2,4,5,
6−テトラヒドロ−シクロペンタ[c]チオフェンを得
る。
【0170】エタノ−ル(95%、150ml)と水(7
5ml)中に5−(カルボエトキシ)−2,4,5,6−
テトラヒドロ−シクロペンタ[c]チオフェン(6.6
8g、34.1mモル)を溶解する。水酸化カリウム
(9.5g、0.17mモル)を加え、室温で1時間撹
拌する。水(150ml)とエチルエ−テル(2×150
ml)の間に分配する。水層を塩酸でpH1に酸性にす
る。塩化メチレン(2×150ml)で抽出し、Na2
4で乾燥し、真空で溶媒を蒸発させ、5−(カルボキ
シ)−2,4,5,6−テトラヒドロ−シクロペンタ
[c]チオフェンを得る。
【0171】メタノ−ル(60ml)中に5−(カルボキ
シ)−2,4,5,6−テトラヒドロ−シクロペンタ
[c]チオフェン(3.95g、23.5mモル)を溶
解し、ジメトキシプロパン(5.8ml、47mモル)及
び硫酸(0.8ml)で処理する。室温で1日間撹拌す
る。真空で溶媒を蒸発させ、塩化メチレン(75ml)で
希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム(35ml)で洗浄す
る。水層を塩化メチレン(30ml)で抽出し、一緒にし
た有機物を塩水(30ml)で洗浄し、Na2SO4で乾燥
する。真空で溶媒を蒸発させ、シリカゲルのつめものを
通過させて5−(カルボメトキシ)−2,4,5,6−
テトラヒドロ−シクロペンタ[c]チオフェンを得る。
【0172】水酸化ナトリウム(2.5N水溶液20m
l)とメタノ−ル(10ml)中に4メトキシベンジルチ
オ−ル(3.0g、19mモル)を混合する。飽和硫酸
銅水溶液(1.5ml)を加え、室温で2時間撹拌し、混
合物の上に空気をふきつける。瀘過し、水で固体を洗浄
し、乾燥して、薄い黄色の粉末として、4−メトキシベ
ンジルスルフィド(2.71g、91%)を得る。
【0173】リチウムヘキサメチルジシラザン(テトラ
ヒドロフラン中1.0M,4.2ml,4.2モル)を−
78℃に冷却し、テトラヒドロフラン(5ml)中の5−
(カルボメトキシ)−2,4,5,6−テトラヒドロ−
シクロペンタ[c]チオフェン(646mg、3.55m
モル)の溶液で処理する。1時間撹拌し、次にヘキサメ
チルホスホルアミド(0.93ml、5.3mモル)を加
え、5分間撹拌する。テトラヒドロフラン(10ml)中
に、4−メトキシベンジルジスルフィド(1.6g、
5.2mモル)を加える。−78℃で5時間撹拌し、塩
化アンモニウムの溶液で停止させる。酢酸エチル(75
ml)と塩水(30ml)の間に分配する。Na2SO4で乾
燥し、真空で溶媒を蒸発させ、シリカゲルクロマトグラ
フィで精製し、5−(カルボメトキシ)−5−(4−メ
トキシベンジルチオ)−2,4,5,6−テトラヒドロ
−シクロペンタ[c]チオフェンを得る。
【0174】95%エタノ−ル(25ml)、水(12m
l)及びテトラヒドロフラン(15ml)中に5−(カル
ボメトキシ)−5−(4−メトキシベンジルチオ)−
2,4,5,6−テトラヒドロ−シクロペンタ[c]チ
オフェン(1.14g、3.55mモル)を溶解する。
水酸化カリウム(1.3g、23mモル)で処理し、室
温で1時間撹拌する。瀘過して真空で溶媒を蒸発させ、
水(125ml)とエ−テル(75ml)の間に分配する。
水層を分離し、冷たい濃塩酸で酸性にする。塩化メチレ
ン(75ml)で抽出し、Na2SO4で乾燥し、真空で溶
媒を蒸発させる。シリカゲルクロマトグラフィで精製
し、5−(カルボキシ)−5−(4−メトキシベンジル
チオ)−2,4,5,6−テトラヒドロ−シクロペンタ
[c]チオフェンを得る。
【0175】テトラヒドロフラン(5ml)中に[4S−
[4α,7α(R*),12bβ]]−7−(アミノ)
−3,4,6,7,8,12b−ヘキサヒドロ−6−オ
キソ−1H−[1,4]−チアジノ[3,4−a]
[2]ベンズアゼピン−4−カルボン酸ジフェニルメチ
ルエステル(208mg、0.454mモル)及びED
C(130mg、0.68mモル)を溶解する。5−(カ
ルボキシ)−5−(4−メトキシベンジルチオ)−2,
4,5,6−テトラヒドロ−シクロペンタ[c]チオフ
ェン(139mg、0.454mモル)で処理する。室温
で20時間撹拌し、真空で溶媒を蒸発させる。残留物を
酢酸エチル(50ml)中に溶解し、5%硫酸(15ml)
で洗浄し、次に飽和炭酸水素ナトリウム(15ml)で洗
浄する。Na2SO4で乾燥し、真空で溶媒を蒸発させ
る。シリカゲルクロマトグラフィで精製して[4S−
[4α,7α(R*),12bβ]]−7−[(5−
(4−メトキシベンジルチオ)−2,4,5,6−テト
ラヒドロ−シクロペンタ[c]チオフェン)−5−アミ
ド]−3,4,6,7,8,12b−ヘキサヒドロ−6
−オキソ−1H−[1,4]−チアジノ[3,4−a]
[2]ベンズアゼピン−4−カルボン酸ジフェニルメチ
ルエステルを得る。
【0176】塩化メチレン(3ml)中に[4S−[4
α,7α(R*),12bβ]]−7−[(5−(4−
メトキシベンジルチオ)−2,4,5,6−テトラヒド
ロ−シクロペンタ[c]チオフェン)−5−アミド]−
3,4,6,7,8,12b−ヘキサヒドロ−6−オキ
ソ−1H−[1,4]−チアジノ[3,4−a][2]
ベンズアゼピン−4−カルボン酸ジフェニルメチルエス
テル(122mg、0.163mモル)を溶解し、0℃に
冷却する。トリフルオロ酢酸(1.5ml)、アニソ−ル
(0.19ml、1.7mモル)及び酢酸第二水銀(65m
g、0.2mモル)で処理する。0℃で3時間撹拌し、次
に10分間硫化水素ガスを溶液に通して泡立てる。瀘過
して塩化メチレンで洗浄する。有機層を水(20ml)で
洗浄し、Na2SO4で乾燥し、真空で溶媒を蒸発させ
る。シリカゲルクロマトグラフィで精製し、表題化合物
を得る。
【0177】実施例16 [4S−[4α,7α
(R*)、12bβ]]−7−[(5−チオ−2,4,
5,6−テトラヒドロ−シクロペンタ[c]ピロ−ル)
−5−アミド]−3,4,6,7,8,12b−ヘキサ
ヒドロ−6−オキソ−1H−[1,4]−アザジノ
[3,4−a][2]ベンズアゼピン−4−カルボン酸
の製造反応経路E、段階a:N−[2−(1,3−ジヒ
ドロ−1,3−ジオキソ−2H−イソインド−ル−2−
イル−1−オキソ−3−フェニルプロピル]−(S)−
3−[(トリフルオロアセチル−2−プロペニル)アミ
ノ]−2−アミノ−プロピオン酸メチルエステル メタノ−ル(500ml)中にNα−(カルボベンジロキ
シ)−β−(アミノ)−L−アラニン(47.6g、
0.2モル)を溶解し、濃硫酸(0.5ml)で処理す
る。60℃で16時間加熱し、冷却し、溶媒を真空で5
0%に減少させる。エチルエ−テル(500ml)で希釈
し、飽和炭酸水素ナトリウムで洗浄し、次に塩水で洗浄
する。MgSO4で乾燥し、真空で溶媒を蒸発させ、N
α−(カルボベンジロキシ)−β−(アミノ)−L−ア
ラニンメチルエステルを得る。
【0178】塩化メチレン/シクロヘキサン(1:1、
600ml)中にNα−(カルボベンジロキシ)−β−
(アミノ)−L−アラニンメチルエステル(15.9
g、63mモル)を溶解する。アリルトリクロロアセト
イミデ−ト(26g、128mモル)及びトリフルオロ
メタンスルホン酸(5ml、56.6mモル)を加える。
室温で窒素雰囲気下で5時間撹拌し、塩化メチレンで希
釈する。飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で水で洗浄し、
MgSO4で乾燥し、真空で溶媒を蒸発させる。シリカ
ゲルクロマトグラフィで精製し、Nα−(カルボベンジ
ロキシ)−β−(アリルアミノ)−L−アラニンメチル
エステルを得る。
【0179】無水テトラヒドロフラン(15ml)中にN
α−(カルボベンジロキシ)−β−(アリルアミノ)−
L−アラニンメチルエステル(663mg、2.27mモ
ル)を溶解する。ピリジン(183μl、2.27mモ
ル)で処理し、続いて無水トリフルオロ酢酸(321μ
l、2.27mモル)で処理し、室温で一夜撹拌する。エ
チルエ−テルと水の間に分配する。有機層を分離し、M
gSO4で乾燥し、真空で溶媒を蒸発させ、シリカゲル
クロマトグラフィで精製し、Nα−(カルボベンジロキ
シ)−β−(トリフルオロアセチルアリルアミノ)−L
−アラニンメチルエステルを得る。
【0180】フラスコ中に三臭化ホウ素(215mg、
0.86mモル)を入れ、0℃に冷却する。注意深くト
リフルオロ酢酸(5ml)を撹拌しながら加える。溶媒を
蒸発させ、ボロントリス(トリフルオロアセテ−ト)を
得る。
【0181】トリフルオロ酢酸(10ml)中にボロント
リス(トリフルオロアセテ−ト)(0.3g、0.86
mモル)を溶解し、Nα−(カルボベンジロキシ)−β
−(トリフルオロアセチルアリルアミノ)−L−アラニ
ンメチルエステル(105mg、0.27mモル)を加
える。アルゴン雰囲気下で1時間撹拌し、次に真空で溶
媒を室温で蒸発させる。メタノ−ルを加え、繰返し蒸発
させる。シリカゲルクロマトグラフィで精製し、β−
(トリフルオロアセチルアリルアミノ)−L−アラニン
メチルエステル塩酸塩を得る。
【0182】テトラヒドロフラン(300ml)中にβ−
(トリフルオロアセチルアリルアミノ)−L−アラニン
メチルエステル塩酸塩(104.8g、0.36モル)
を溶解し、次に0℃に冷却し、4−メチルモルホリン
(88ml、0.8モル)を加える。滴下によりテトラヒ
ドロフラン(200ml)中のN−フタロイル(S)−フ
ェニルアラニン酸塩化物(108.7g、0.36mモ
ル)を加える。室温に温め、3時間撹拌する。瀘過して
真空で瀘液を濃縮する。残留物をエチルアセテ−ト中に
溶解し、有機層を分離する。水で洗浄し、次に飽和塩化
ナトリウムで洗浄し、MgSO4で乾燥する。真空で溶
媒を蒸発させ、油を得る。シリカゲルクロマトグラフィ
で精製し、表題化合物を得る。
【0183】反応経路E、段階b:[S−(R*
*)]−N−[2−(1,3−ジヒドロ−1,3−ジ
オキソ−2H−イソインド−ル−2−イル)−1−オキ
ソ−3−フェニルプロピル]−3,4−ジヒドロ−2H
−4−トリフルオロアセチル−1,4−アザジン−3−
カルボン酸,メチルエステル 塩化メチレン/メタノ−ル(10:1、220ml)中に
N−[2−(1,3−ジヒドロ−1,3−ジオキソ−2
H−イソインド−ル−2−イル)−1−オキソ−3−フ
ェニルプロピル]−(S)−3−[(トリフルオロアセ
チル−2−プロペニル)アミノ]−2−アミノ−プロピ
オン酸メチルエステル(15.8g、29.8mモル)
を溶解する。−78℃に冷却し、オゾン/酸素の混合物
をおよそ10分間青色が続くまで通じる。窒素を10分
間−78℃で通じて過剰のオゾンを除去する。メチルス
ルフィド(60ml、0.82モル)で処理し、室温に温
める。室温で2.5時間撹拌し、真空で溶媒を蒸発さ
せ、残留物を酢酸エチル(200ml)中に溶解する。水
で洗浄し、飽和塩化ナトリウムで洗浄し、MgSO4
乾燥し、真空で溶媒を蒸発させ、中間体N−[2−
(1,3−ジヒドロ−1,3−ジオキソ−2H−イソイ
ンド−ル−2−イル)−1−オキソ−3−フェニルプロ
ピル]N−2−オキソエチル,メチルエステルを得る。
【0184】塩化メチレン/トリフルオロ酢酸(10:
1、330ml)中にN−[2−(1,3−ジヒドロ−
1,3−ジオキソ−2H−イソインド−ル−2−イル)
−1−オキソ−3−フェニルプロピル]−(S)−3−
[(トリフルオロアセチル−2−オキソエチル)アミ
ノ]−2−アミノ−プロピオン酸メチルエステル(1
5.9g、29.8mモル)を溶解する。室温で2.5
時間撹拌し、真空で溶媒を蒸発させる。シリカゲルクロ
マトグラフィで精製し、表題化合物を得る。
【0185】反応経路E、段階c:[4S−[4α,7
α(R*)、12bβ]]−7−[(1,3−ジヒドロ
−1,3−ジオキソ−2H−イソインド−ル−2−イ
ル)]−3,4,6,7,8,12b−ヘキサヒドロ−
6−オキソ−1H−4−トリフルオロアセチル−[1,
4]−アザジノ[3,4−a][2]ベンズアゼピン−
4−カルボン酸,ジフェニルメチルエステル 塩化メチレン(5ml)中に[S−(R*,R*)]−N−
[2−(1,3−ジヒドロ−1,3−ジオキソ−2H−
イソインド−ル−2−イル)−1−オキソ−3−フェニ
ルプロピル]−3,4−ジヒドロ−2H−4−トリフル
オロアセチル−1,4−アザジン−3−カルボン酸メチ
ルエステル(3.04g、5.9mモル)を溶解し、滴
下によりトリフルオロメタンスルホン酸(4.0ml、4
5mモル)と無水トリフルオロ酢酸(1.0ml、7.1m
モル)のあらかじめ製造した溶液に加えた。窒素雰囲気
下におき、室温で123時間撹拌する。氷(200g)
と酢酸エチル(200ml)を含有する分液ロ−トに注
ぐ。有機層を分離し、水(3×200ml)と飽和塩化ナ
トリウム水溶液(100ml)で洗浄する。有機層を10
重量%炭酸水素カリウム(4×40ml)と水(40ml)
で抽出する。一緒にした塩基性水層を酢酸エチル(10
0ml)と層にし、氷浴中で冷却する。滴下により6N塩
酸を加え、pHを1に調節する一方、温度を5〜10℃
に保つ。有機層を分離し、水層を酢酸エチル(3×20
0ml)で抽出し、飽和塩化ナトリウムで洗浄し、MgS
4で乾燥する。真空で溶媒を蒸発し、高真空化で56
℃で24時間残留物を乾燥し、中間体[4S−[4α,
7α(R*)、12bβ]]−7−[(1,3−ジヒド
ロ−1,3−ジオキソ−2H−イソインド−ル−2−イ
ル)]−3,4,6,7,8,12b−ヘキサヒドロ−
6−オキソ−1H−4−トリフルオロアセチル−[1,
4]−オキサジノ[3,4−a][2]ベンズアゼピン
−4−カルボン酸を得る。
【0186】塩化メチレン(12ml)中に[4S−[4
α,7α(R*)、12bβ]]−7−[(1,3−ジ
ヒドロ−1,3−ジオキソ−2H−イソインド−ル−2
−イル)]−3,4,6,7,8,12b−ヘキサヒド
ロ−6−オキソ−1H−4−トリフルオロアセチル−
[1,4]−アザジノ[3,4−a][2]ベンズアゼ
ピン−4−カルボン酸(616mg、1.23mモル)
を溶解し、ジフェニルジアゾメタン(360mg、1.
86mモル)で処理する。5.5時間撹拌し、真空で溶
媒を蒸発する。シリカゲルクロマトグラフィで精製し、
表題化合物を得る。
【0187】反応経路E、段階e:[4S−[4α,7
α(R*)、12bβ]]−7−(アミノ)−3,4,
6,7,8,12b−ヘキサヒドロ−6−オキソ−1H
−[1,4]−アザジノ[3,4−a][2]ベンズア
ゼピン−4−カルボン酸,ジフェニルメチルエステル メタノ−ル(5ml)中に[4S−[4α,7α
(R*)、12bβ]]−7−[(1,3−ジヒドロ−
1,3−ジオキソ−2H−イソインド−ル−2−イ
ル)]−3,4,6,7,8,12b−ヘキサヒドロ−
6−オキソ−1H−4−トリフルオロアセチル−[1,
4]−アザジノ[3,4−a][2]ベンズアゼピン−
4−カルボン酸ジフェニルメチルエステル(345m
g、0.517mモル)を溶解し、ヒドラジンモノハイ
ドレ−ト(メタノ−ル1M溶液、1.1ml、1.1mモ
ル)で処理する。室温で44時間撹拌し、真空で溶媒を
蒸発し、残留物を塩化メチレン(10ml)中にスラリ−
にする。瀘過して真空で溶媒を蒸発し、表題化合物を得
る。
【0188】反応経路A:[4S−[4α,7α
(R*)、12bβ]]−7−[(5−チオ−2,4,
5,6−テトラヒドロ−シクロペンタ[c]ピロ−ル)
−5−アミド]−3,4,6,7,8,12b−ヘキサ
ヒドロ−6−オキソ−1H−[1,4]−アザジノ
[3,4−a][2]ベンズアゼピン−4−カルボン酸 50/50ジオキサン水(25ml)中に3,4−(ジカ
ルボエトキシ)ピロ−ル(1.06g、5mモル)を溶
解し、1N水酸化ナトリウムでpH10に緩衝する。滴
下により10℃でジ−t−ブチルジカルボネ−ト(1.
2g、5.5mモル)のエ−テル溶液を滴下する。室温
に温めpH10を保持するために、時々緩衝する。クエ
ン酸ナトリウム/クエン酸緩衝液でpH5に酸性にし、
エチルエ−テル(3×)で抽出し、MgSO4で乾燥
し、真空で溶媒を蒸発させる。残留物をシリカゲルクロ
マトグラフィで精製し、N−(カルボ−t−ブチルオキ
シ)−3,4−(ジカルボエトキシ)ピロ−ルを得る。
【0189】無水テトラヒドロフラン(30ml)中にN
−(カルボ−t−ブチルオキシ)−3,4−(ジカルボ
エトキシ)ピロ−ル(3.11g、10mモル)を溶解
し、−20℃に冷却する。水素化ホウ素リチウム(2N
溶液、7ml)で処理し、窒素雰囲気下に数日間撹拌す
る。注意深く水を加え、酢酸エチルと5%塩酸の間に分
配する。有機層を分離し、塩水で洗浄し、MgSO4
乾燥する。真空で溶媒を蒸発させ、シリカゲルクロマト
グラフィで精製し、N−(カルボ−t−ブチルオキシ)
−3,4−(ジヒドロキシメチル)ピロ−ルを得る。
【0190】テトラヒドロフラン(60ml)中にN−ブ
ロモコハク酸イミド(1.78g、0.01モル)を溶
解し、テトラヒドロフラン中のトリフェニルホスフェン
(2.62g、0.01モル)の溶液を加える。テトラ
ヒドロフラン(25ml)中のN−(カルボ−t−ブチル
オキシ)−3,4−(ジヒドロキシメチル)ピロ−ル
(1.14g、5mモル)の溶液を加え、固体の殆どが
溶液に移るまで撹拌する。真空で溶媒を蒸発させ、残留
物を水とエチルエ−テルの間に分配する。有機層を分離
し、水で洗浄する。Na2SO4で乾燥し、真空で溶媒を
蒸発させる。シリカゲルクロマトグラフィで精製し、N
−(カルボ−t−ブチルオキシ)−3,4−(ジブロモ
メチル)ピロ−ルを得る。
【0191】テトラヒドロフラン(800ml)中にジエ
チルマロメ−ト(15.2ml、0.100モル)を溶解
する。氷浴中で冷却し、水素化ナトリウム(3.0g、
0.10モル、鉱油中80%)で処理する。溶液が達成
されるまで撹拌し、そしてN−(カルボ−t−ブチルオ
キシ)−3,4−(ジブロモメチル)ピロ−ル(35.
3g、0.100モル)を加える。30分間撹拌し、次
に追加の水素化ナトリウム(3.0g、0.10モル)
を加える。室温で20時間撹拌し、瀘過助剤を通して瀘
過し、真空で溶媒を蒸発させる。シリカゲルクロマトグ
ラフィで精製し、5,5−(ジカルボエトキシ)−2−
(カルボ−t−ブチルオキシ)−2,4,5,6−テト
ラヒドロ−シクロペンタ[c]ピロ−ルを得る。
【0192】ジメチルスルホキシド(140ml)中に
5,5−(ジカルボエトキシ)−2−(カルボ−t−ブ
チルオキシ)−2,4,5,6−テトラヒドロ−シクロ
ペンタ[c]ピロ−ル(21.3g、60.6mモル)
を溶解する。水(14ml)と塩化リチウム(7.0g、
0.16モル)を加える。還流で4時間加熱し、冷却
し、水(150ml)と塩化メチレン(2×150ml)の
間に分配する。有機層を水(150ml)で洗浄し、Mg
SO4で乾燥し、シリカゲルのつめものを通して5−
(カルボエトキシ)−2−(カルボ−t−ブチルオキ
シ)−2,4,5,6−テトラヒドロ−シクロペンタ
[c]ピロ−ルを得る。
【0193】エタノ−ル(95%、150ml)及び水
(75ml)中に5−(カルボエトキシ)−2−(カルボ
−t−ブチルオキシ)−2,4,5,6−テトラヒドロ
−シクロペンタ[c]ピロ−ル(9.5g、34.1m
モル)を溶解する。水酸化カリウム(9.5g、0.1
7モル)を加え、室温で1時間撹拌する。水(150m
l)とエチルエ−テル(2×150ml)の間に分配す
る。水層を塩酸でpH1に酸性にする。塩化メチレン
(2×150ml)で抽出し、Na2SO4で乾燥し、真空
で溶媒を蒸発させ、5−(カルボキシ)−2−(カルボ
−t−ブチルオキシ)−2,4,5,6−テトラヒドロ
−シクロペンタ[c]ピロ−ルを得る。
【0194】メタノ−ル(60ml)中に5−(カルボキ
シ)−2−(カルボ−t−ブチルオキシ)−2,4,
5,6−テトラヒドロ−シクロペンタ[c]ピロ−ル
(5.9g、23.5mモル)を溶解し、ジメトキシプ
ロパン(5.8ml、47ml)と硫酸(0.8ml)で処理
する。室温で1日間撹拌する。真空で溶媒を蒸発させ、
塩化メチレン(75ml)で希釈し、飽和炭酸水素ナトリ
ウム(35ml)で洗浄する。水層を塩化メチレン(30
ml)で抽出し、一緒にした有機物を塩水(30ml)で洗
浄し、Na2SO4で乾燥する。真空で溶媒を蒸発させ、
シリカゲルのつめものを通し、5−(カルボメトキシ)
−2−(カルボ−t−ブチルオキシ)−2,4,5,6
−テトラヒドロ−シクロペンタ[c]ピロ−ルを得る。
【0195】水酸化ナトリウム(2.5N水溶液20m
l)中に4−メトキシベンジルチオ−ル(3.0g、1
9mモル)を混合する。飽和硫酸銅水溶液(1.5ml)
を加え、室温で2時間撹拌し、混合物の上に空気をふき
つける。瀘過し、水で固体を洗浄し、乾燥して4−メト
キシベンジルジスルフィドを薄い黄色の粉末として得る
(2.71g、91%)。
【0196】リチウムヘキサメチルジシラザン(テトラ
ヒドロフラン中1.0M,4.2ml,4.2モル)を−
78℃に冷却し、テトラヒドロフラン(5ml)中の5−
(カルボメトキシ)−2−(カルボ−t−ブチルオキ
シ)−2,4,5,6−テトラヒドロ−シクロペンタ
[c]ピロ−ル(941mg、3.55mモル)の溶液で
処理する。1時間撹拌し、次にヘキサメチルホスホルア
ミド(0.93ml、5.3mモル)を加え、5分間撹拌
する。テトラヒドロフラン(10ml)中の4−メトキシ
ベンジルジスルフィド(1.6g、5.2mモル)を加
える。−78℃で5時間撹拌し、塩化アンモニウムの溶
液で停止させる。酢酸エチル(75ml)と塩水(30m
l)の間に分配する。Na2SO4で乾燥し、真空で溶媒
を蒸発させ、シリカゲルクロマトグラフィで精製し、5
−(カルボメトキシ)−2−(カルボ−t−ブチルオキ
シ)−5−(4−メトキシベンジルチロ)−2,4,
5,6−テトラヒドロ−シクロペンタ[c]ピロ−ルを
得る。
【0197】95%エタノ−ル(25ml)、水(12m
l)及びテトラヒドロフラン(15ml)中に5−(カル
ボメトキシ)−2−(カルボ−t−ブチルオキシ)−5
−(4−メトキシベンジルチオ)−2,4,5,6−テ
トラヒドロ−シクロペンタ[c]ピロ−ル(1.43
g,3.55mモル)を溶解する。水酸化カリウム
(1.3g、23mモル)で処理し、室温で1時間撹拌
する。瀘過して真空で溶媒を蒸発させ、水(125ml)
とエ−テル(75ml)の間に分配する。水層を分離し、
冷たい濃塩酸で酸性にする。塩化メチレン(75ml)で
抽出し、Na2SO4で乾燥し、真空で溶媒を蒸発させ
る。シリカゲルクロマトグラフィで精製し、5−(カル
ボキシ)−2−(カルボ−t−ブチルオキシ)−5−
(4−メトキシベンジルチオ)−2,4,5,6−テト
ラヒドロ−シクロペンタ[c]ピロ−ルを得る。
【0198】テトラヒドロフラン(5ml)中に[4S−
[4α,7α(R*),12bβ]]−7−(アミノ)
−3,4,6,7,8,12b−ヘキサヒドロ−6−オ
キソ−1H−[1,4]−アザジノ[3,4−a]
[2]ベンズアゼピン−4−カルボン酸ジフェニルメチ
ルエステル(200mg、0.454mモル)及びED
C(130mg、0.68mモル)を溶解する。5−(カ
ルボキシ)−2−(カルボ−t−ブチルオキシ)−5−
(4−メトキシベンジルチオ)−2,4,5,6−テト
ラヒドロ−シクロペンタ[c]ピロ−ル(177mg、
0.454mモル)で処理する。室温で20時間撹拌
し、真空で溶媒を蒸発させる。残留物を酢酸エチル(5
0ml)中に溶解し、5%硫酸(15ml)で洗浄し、次に
飽和炭酸水素ナトリウム(15ml)で洗浄する。Na2
SO4で乾燥し、真空で溶媒を蒸発させる。シリカゲル
クロマトグラフィで精製して[4S−[4α,7α(R
*),12bβ]]−7−[(5−(4−メトキシベン
ジルチオ)−2−(カルボ−t−ブチルオキシ)−2,
4,5,6−テトラヒドロ−シクロペンタ[c]ピロ−
ル)−5−アミド]−3,4,6,7,8,12b−ヘ
キサヒドロ−6−オキソ−1H−[1,4]−アザジノ
[3,4−a][2]ベンズアゼピン−4−カルボン酸
ジフェニルメチルエステルを得る。
【0199】塩化メチレン(3ml)中に[4S−[4
α,7α(R*),12bβ]]−7−[(5−(4−
メトキシベンジルチオ)−2−(カルボ−t−ブチルオ
キシ)−2,4,5,6−テトラヒドロ−シクロペンタ
[c]ピロ−ル)−5−アミド]−3,4,6,7,
8,12b−ヘキサヒドロ−6−オキソ−1H−[1,
4]−アザジノ[3,4−a][2]ベンズアゼピン−
4−カルボン酸ジフェニルメチルエステル(132mg、
0.163mモル)を溶解し、0℃に冷却する。トリフ
ルオロ酢酸(1.5ml)、アニソ−ル(0.19ml、
1.7mモル)及び酢酸第二水銀(65mg、0.2mモ
ル)で処理する。0℃で3時間撹拌し、次に10分間硫
化水素ガスを溶液に通して泡立てる。瀘過して塩化メチ
レンで洗浄する。有機層を水(20ml)で洗浄し、Na
2SO4で乾燥し、真空で溶媒を蒸発させる。シリカゲル
クロマトグラフィで精製し、表題化合物を得る。
【0200】実施例17 [4S−[4α,7α
(R*)、12bβ]]−7−[(5−チオ−2,4,
5,6−テトラヒドロ−シクロロペンタ[c]ピロ−
ル)−5−アミド]−3,4,6,7,8,12b−ヘ
キサヒドロ−6−オキソ−1H−[1,4]−N4−ト
リフルオロアセチル−アザジノ[3,4−a][2]ベ
ンズアゼピン−4−カルボン酸 無水テトラヒドロフラン(15ml)中に[4S−[4
α,7α(R*)、12bβ]]−7−[(5−(4−
メトキシベンジルチオ)−2−(カルボ−t−ブチルオ
キシ)−2,4,5,6−テトラヒドロ−シクロペンタ
[c]ピロ−ル)−5−アミド]−3,4,6,7,
8,12b−ヘキサヒドロ−6−オキソ−1H−[1,
4]−アザジノ[3,4−a][2]ベンズアゼピン−
4−カルボン酸ジフェニルメチルエステル(1.84
g、2.27mモル)を溶解する。ピリジン(183μ
l、2.27mモル)で処理し、続いて無水トリフルオロ
酢酸(321μl、2.27mモル)で処理し、室温で一
夜撹拌する。酢酸エチルと水の間に分配する。有機層を
分離し、MgSO4で乾燥し、真空で溶媒を蒸発させ
る。シリカゲルクロマトグラフィで精製し、[4S−
[4α,7α(R*)、12bβ]]−7−[(5−
(4−メトキシベンジルチオ)−2−(カルボ−t−ブ
チルオキシ)−2,4,5,6−テトラヒドロ−シクロ
ペンタ[c]ピロ−ル)−5−アミド]−3,4,6,
7,8,12b−ヘキサヒドロ−6−オキソ−1H−
[1,4]−N4−トリフルオロアセチル−アザジノ
[3,4−a][2]ベンズアゼピン−4−カルボン酸
ジフェニルメチルエステルを得る。
【0201】塩化メチレン(3ml)中に[4S−[4
α,7α(R*)、12bβ]]−7−[(5−(4−
メトキシベンジルチオ)−2−(カルボ−t−ブチルオ
キシ)−2,4,5,6−テトラヒドロ−シクロペンタ
[c]ピロ−ル)−5−アミド]−3,4,6,7,
8,12b−ヘキサヒドロ−6−オキソ−1H−[1,
4]−N4−トリフルオロアセチル−アザジノ[3,4
−a][2]ベンズアゼピン−4−カルボン酸ジフェニ
ルメチルエステル(148mg、0.163mモル)を溶
解し、0℃に冷却する。トリフルオロ酢酸(1.5m
l)、アニソ−ル(0.19ml、1.7mモル)及び酢酸
第二水銀(65mg、0.2mモル)で処理する。0℃で
3時間撹拌し、硫化水素ガスを10分間溶液に通して泡
立てる。瀘過して塩化メチレンで洗浄する。有機層を水
(20ml)で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、真空で溶媒
を蒸発させる。シリカゲルクロマトグラフィで精製し、
表題化合物を得る。
【0202】実施例18 [6α(R*)、11bβ]
−6−[(S)−(5−チオ−2,4,5,6−テトラ
ヒドロ−シクロペンタ[c]ピロ−ル)−5−アミド]
−1,2,3,5,6,7,11b−ヘプタヒドロ−5
−オキソ−ピロロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン
−3(S)−カルボン酸、メチルエステル
【0203】反応経路G、段階a:N−(フェニルメチ
レン)−2−(3−ブテニル)グリシンメチルエステル テトラヒドロフラン(250ml)中にジイソプロピルア
ミン(15.4ml、110mモル)を溶解し、窒素雰囲
気下におき、−78℃に冷却する。n−ブチルリチウム
(ヘキサン中の2.7M溶液、39ml、105mモル)
を加える。30分間撹拌し、滴下によりテトラヒドロフ
ラン(25ml)中のN−(フェニルメチレン)グリシン
メチルエステル(17.7g、100mモル)の溶液を
加える。15分間撹拌し、4−ブロモブテン(13.5
g、100mモル)を加え、ゆっくりと室温に温める。
ヘキサメチルホスホルアミド(20ml、100mモル)
を加え、窒素雰囲気下で3時間撹拌する。水中に注ぎ、
エチルエ−テル中に抽出し、塩水で数回洗浄する。Mg
SO4で乾燥し、真空で溶媒を蒸発させ、琥珀色の油
(25g)として表題化合物を得る。
【0204】反応経路G、段階b:2−(3−ブテニ
ル)グリシンメチルエステル エチルエ−テル(400ml)中にN−(フェニルメチレ
ン)−2−(3−ブテニル)グリシンメチルエステル
(25g)を溶解し、1N塩酸(150ml)と水(15
0ml)とともに撹拌する。アルゴン雰囲気下におき、2
時間撹拌する。水層を分離し、pH9に調節し、クロロ
ホルム中に抽出し、乾燥し、真空で溶媒を蒸発させ、明
るい油として表題化合物を得る(4.5g)。
【0205】反応経路G、段階c:(S)−N−[2−
(1,3−ジヒドロ−1,3−ジオキソ−2H−イソイ
ンド−ル−2−イル)−1−オキソ−3−フェニルプロ
ピル]−2−(3−ブテニル)グリシン、メチルエステ
ル 塩化メチレン(30ml)中にN−フタロイル−(S)−
フェニルアラニン(2)(6.0g、20mモル)及び
EEDQ(6.0g、24mモル)を溶解する。2−
(3−ブテニル)グリシンメチルエステル(3.0g、
21mモル)を加え、18時間撹拌する。塩化メチレン
中に注ぎ、10%塩酸(2×100ml)で洗浄し、次に
飽和炭酸水素ナトリウムで洗浄する。乾燥し、真空で溶
媒を蒸発させ、8.3gの黄色の油を得る。シリカゲル
クロマトグラフィ(25%、酢酸エチル/ヘキサン)で
精製し、表題化合物のジアステレオマ−混合物をフォ−
ム(5.2g)として得る。
【0206】反応経路G、段階d:(S)−N−[2−
(1,3−ジヒドロ−1,3−ジオキソ−2H−イソイ
ンド−ル−2−イル)]−フェニルアラニル]−2−
(3−オキソプロピル)グリシン、メチルエステル 塩化メチレン(100ml)及び無水メタノ−ル(10m
l)中に(S)−N−[2−(1,3−ジヒドロ−1,
3−ジオキソ−2H−イソインド−ル−2−イル)−1
−オキソ−3−フェニルプロピル]−2−(3−ブテニ
ル)−グリシンメチルエステル(4.2g、10mモ
ル)のジアステレオマ−混合物を溶解する。−78℃に
冷却し、青色までオゾンで処理する。酸素で脱気し、メ
チルスルフィド(10ml)とピリジン(0.5ml)を加
える。ゆっくりと室温に温め18時間撹拌する。10%
塩酸で洗浄し、次に塩水で洗浄する。乾燥し、真空で溶
媒を蒸発させ、表題化合物のジアステレオマ−混合物を
油(4.5g)として得る。
【0207】反応経路F、段階c:(S)−N−[2−
(1,3−ジヒドロ−1,3−ジオキソ−2H−イソイ
ンド−ル−2−イル)]−1−オキソ−3−フェニルプ
ロピル−1,2,3−トリヒドロ−2(S)−ピロ−ル
カルボン酸、メチルエステル及び(S)−N−[2−
(1,3−ジヒドロ−1,3−ジオキソ−2H−イソイ
ンド−ル−2−イル)]−1−オキソ−3−フェニルプ
ロピル−1,2,3−トリヒドロ−2(R)−ピロ−ル
カルボン酸メチルエステル 1,1,1−トリクロロエタン(150ml)中に(S)
−N−[2−(1,3−ジヒドロ−1,3−ジオキソ−
2H−イソインド−ル−2−イル)]−(S)−フェニ
ルアラニル]−2−(3−オキソプロピル)グリシンメ
チルエステル(4.5g)のジアステレオマ−混合物を
溶解し、トリフルオロ酢酸(0.5ml)で処理する。還
流で18時間加熱し、溶媒を蒸発させ、シリカゲルクロ
マトグラフィ(80%酢酸エチル/ヘキサン)で精製
し、2(S)−表題化合物(700mg)と2(R)−
表題化合物(600mg)を得る。
【0208】反応経路F、段階d: [6α(R*)、
11bβ]]−6−[(S)−(1,3−ジヒドロ−
1,3−ジオキソ−2H−イソインド−ル−2−イ
ル)]−1,2,3,5,6,7,11b−ヘプタヒド
ロ−5−オキソ−ピロロ[2,1−a][2]ベンズア
ゼピン−3(S)−カルボン酸,メチルエステル 無水塩化メチレン(10ml)中に(S)−N−[2−
(1,3−ジヒドロ−1,3−ジオキソ−2H−イソイ
ンド−ル−2−イル)]−1−オキソ−3−フェニルプ
ロピル−1,2,3−トリヒドロ−2(S)−ピロ−ル
カルボン酸メチルエステル(338mg、0.836m
モル)を溶解し、トリフルオロメタンスルホン酸(5m
l)に加える。3.5時間撹拌し、氷浴中で冷却し、注
意深く水(25ml)を加える。酢酸エチル(75ml)で
抽出し、飽和炭酸水素ナトリウム(25ml)で洗浄す
る。Na2SO4で乾燥し、真空で溶媒を蒸発させる。シ
リカゲルクロマトグラフィ(1:1酢酸エチル/ヘキサ
ン〜2:1酢酸エチル/ヘキサン)で精製し、表題化合
物を白色のフォ−ム(314mg、93%)として得
る。
【0209】反応経路F、段階e: [6α(R*)、
11bβ]]−6−[(S)−アミノ]−1,2,3,
5,6,7,11b−ヘプタヒドロ−5−オキソ−ピロ
ロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−3(S)−カ
ルボン酸,メチルエステル メタノ−ル(3ml)中に[6α(R*)、11bβ]]
−6−[(S)−(1,3−ジヒドロ−1,3−ジオキ
ソ−2H−イソインド−ル−2−イル)]−1,2,
3,5,6,7,11b−ヘプタヒドロ−5−オキソ−
ピロロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−3(S)
−カルボン酸メチルエステル(244mg、0.603
mモル)を溶解し、ヒドラジンモノハイドレ−ト(メタ
ノ−ル中1M溶液0.70ml)で処理し、室温で24時
間撹拌する。追加のヒドラジンモノハイドレ−ト(メタ
ノ−ル中1M溶液0.3ml)を加え、48時間撹拌す
る。瀘過助剤を通して瀘過し、真空で溶媒を蒸発させ、
塩化メチレンを加える。ゆっくりとフィルタ−助剤を通
して瀘過し、次に真空で溶媒を蒸発させ、表題化合物を
黄色の油(181mg)として得る。
【0210】反応経路A: [6α(R*)、11b
β]−6−[(S)−(5−チオ−2,4,5,6−テ
トラヒドロ−シクロペンタ[c]ピロ−ル)−5−アミ
ド]−1,2,3,5,6,7,11b−ヘプタヒドロ
−5−オキソ−ピロロ[2,1−a][2]ベンズアゼ
ピン−3(S)−カルボン酸,メチルエステル 塩化メチレン(6ml)中に5−(カルボキシ)−2−
(カルボ−t−ブチルオキシ)−5−(4−メトキシベ
ンジルチオ)−2,4,5,6,−テトラヒドロ−シク
ロペンタ[c]ピロ−ル(329mg、0.845mモ
ル)を溶解し、氷−メタノ−ル浴中に冷却し、塩化オキ
ザリル(0.94ml、11mモル)で処理する。1.5
時間撹拌し、真空で溶媒を0〜5℃で蒸発させる。残留
物を塩化メチレン(3ml)で希釈し、塩化メチレン(6
ml)中の[6α(R*)、11bβ]−6−[(S)−
アミノ]−1,2,3,5,6,7,11b−ヘプタヒ
ドロ−5−オキソ−ピロロ[2,1−a][2]ベンズ
アゼピン−3(S)−カルボン酸メチルエステル(15
5mg、0.565mモル)の溶液を加える。ピリジン
(68μl、0.85mモル)を加え、2時間撹拌する。
酢酸エチル(60ml)で希釈し、1N塩酸(30ml)で
洗浄する。そして飽和炭酸水素ナトリウム(2×30m
l)で洗浄する。MgSO4で乾燥し、真空で溶媒を蒸発
させ、シリカゲルクロマトグラフィで精製し、[6α
(R*)、11bβ]−6−[(S)−(5−(4−メ
トキシベンジルチオ)−2−(カルボ−t−ブチルオキ
シ)−2,4,5,6−テトラヒドロ−シクロペンタ
[c]ピロ−ル)−5−アミド]−1,2,3,5,
6,7,11b−ヘプタヒドロ−5−オキソ−ピロロ
[2,1−a][2]ベンズアゼピン−3(S)−カル
ボン酸メチルエステルを得る。
【0211】塩化メチレン(3ml)中に[6α
(R*)、11bβ]−6−[(S)−(5−(4−メ
トキシベンジルチオ)−2−(カルボ−t−ブチルオキ
シ)−2,4,5,6−テトラヒドロ−シクロペンタ
[c]ピロ−ル)−5−アミド]−1,2,3,5,
6,7,11b−ヘプタヒドロ−5−オキソ−ピロロ
[2,1−a][2]ベンズアゼピン−3(S)−カル
ボン酸メチルエステル(105mg、0.163mモ
ル)を溶解し、0℃に溶解する。トリフルオロ酢酸
(1.5ml)、アニソ−ル(0.19ml、1.7mモ
ル)及び酢酸第二水銀(65mg、0.2mモル)で処理
する。0℃で3時間撹拌し、次に溶液を通して硫化水素
ガスを10分間泡立てる。瀘過して塩化メチレンで洗浄
する。有機層を水(20ml)で洗浄し、Na2SO4で乾
燥し、真空で溶媒を蒸発させる。シリカゲルクロマトグ
ラフィで精製し、表題化合物を得る。
【0212】実施例19 [6α(R*)、11bβ]]−6−[(S)−(5−
チオ−2,4,5,6−テトラヒドロ−シクロペンタ
[c]ピロ−ル)−5−アミド]−1,2,3,5,
6,7,8,11b−ヘプタヒドロ−5−オキソ−ピロ
ロ[2,1−a][2]ベンズアゼピン−3(S)−カ
ルボン酸の製造 メタノ−ル(1.5ml)中に[6α(R*)、11b
β]−6−[(S)−(5−チオ−2,4,5,6−テ
トラヒドロ−シクロペンタ[c]ピロ−ル)−5−アミ
ド]−1,2,3,5,6,7,11b−ヘプタヒドロ
−5−オキソ−ピロロ[2,1−a][2]ベンズアゼ
ピン−3(S)−カルボン酸メチルエステル(42m
g、0.098mモル)を溶解し0℃で脱気する。水酸
化リチウム水溶液(1N脱気溶液0.6ml、0.6mモ
ル)を0℃で加える。テトラヒドロフランを加えて溶液
(4ml)を得て、17時間室温で撹拌し、氷浴中で冷却
し、1N塩酸(1ml)を加える。塩化メチレン(30m
l)と水(15ml)の間に分配し、有機層を分離する。
Na2SO4で乾燥し、真空で溶媒を蒸発させ、シリカゲ
ルクロマトグラフィで精製し、表題化合物を得る。
【0213】更に一つの態様で、本発明は必要な患者で
エンケファリナーゼを阻害する方法を提供しており、こ
の方法は式(I)化合物のエンケファリナーゼ阻害有効量
を上記の患者に投与することを含めてなる。
【0214】本明細書で使用される「患者」という用語
は、ハツカネズミ、ラット、及びヒトを含めた温血動物
又は哺乳類をさす。患者は、急性又は慢性の痛みがある
時に、エンケファリナーゼを阻害するための処置を必要
としているか、エンドルフィン又はエンケファリンで媒
介される鎮痛効果を必要としている。更に、患者が体
液、電解質、血圧、眼内圧、リ−ニン、又はアルドステ
ロン恒常性の異常を特徴とする病状、例えばこれらに限
定はされないが、高血圧、腎臓病、高アルドステロン血
症、心臓肥大、緑内障、及びうっ血性心不全にかかって
いる時には、エンケファリナ−ゼを阻害する処置を必要
としている。これらの場合に、患者はANPで媒介され
る利尿、ナトリウム排泄増加、血圧低下、血中アルドス
テロン低下等の効果を必要としている。エンケファリナ
ーゼの阻害は、エンドルフィンとエンケファリンの代謝
的分解を抑制することによって、エンドルフィン又はエ
ンケファリンで媒介される鎮痛効果を提供しよう。エン
ケファリナーゼの阻害は、ANPの代謝的分解を抑制す
ることによって、ANPで媒介される利尿、ナトリウム
排泄増加、血圧低下、血中アルドステロン低下等の効果
を提供しよう。更に、患者は、抑うつ効果を必要とする
時や、アヘン又はモルヒネ投与の停止に伴う禁断症状の
程度を下げる必要のある時に、エンケファリナーゼを阻
害する処置を必要としている。エンケファリナーゼ阻害
の処置を必要としている患者の確認は、当業者の能力と
知識の範囲内に十分ある。この技術の熟練した臨床医
は、臨床試験、身体検査、及び病歴/家族歴を使用する
ことによって、エンドルフィン又はエンケファリンで媒
介される鎮痛効果を必要とする患者や、ANPで媒介さ
れる利尿、ナトリウム排泄増加、血圧低下、血中アルド
ステロン低下効果を必要とする患者を容易に同定でき
る。
【0215】式(I)化合物のエンケファリナーゼ阻害有
効量は、エンケファリナーゼを阻害するのに有効な量、
従ってエンケファリン類を含めたエンドルフィン類とA
NPのような天然の循環系の調節ペプチド類の代謝的分
解を抑制するのに有効な量である。成功を納める処置
は、患者への予防処置、例えば患者が近い将来において
急性又は慢性の痛みに苦しむことになるような手術を受
ける場合の、手術前の処置などをも包含すると理解され
るべきである。
【0216】式(I)化合物のエンケファリナーゼ阻害有
効量は、必要な患者でエンケファリナーゼを阻害するの
に有効な量であって、例えばエンドルフィン又はエンケ
ファリンで媒介される鎮痛効果又はANPで媒介される
利尿、ナトリウム排泄増加、血圧低下、血中アルドステ
ロン低下等の効果をもたらす量である。
【0217】エンケファリナーゼ阻害に有効な投与量
は、慣用の技術を用いて、また類似の状況下に得られる
結果を観察することによって、容易に決定できる。有効
投与量を決定するには、患者の種類、その体格、年齢、
及び全般的健康;関与している特定の病気;関与の程度
や病気の程度;個々の患者の応答;投与される特定化合
物;投与方式;投与される製剤の生物学的利用率特性;
選ばれる最適投薬計画;及び併用薬剤の使用を含めた幾
つかの因子が考慮されるが、これらに限定はされない。
【0218】式(I)化合物のエンケファリナーゼ阻害有
効量は、一般に1日当たり体重kg当たり約0.01ミリグラ
ム(mg/kg/日)〜約20 mg/kg/日の範囲にあろう。約0.1
mg/kg〜約10 mg/kgの一日量が好ましい。
【0219】更に本発明はACEの阻害を必要とする患
者に式(I)の化合物の有効ACE阻害量を投与するこ
とからなる、そのような患者中のACEを阻害する方法
を提供する。患者が高血圧、慢性の欝血性心麻痺、抗ア
ルドステロン血症、又は認識の病気にかかっているとき
は、患者はACEを抑制する処置を必要としている。A
CEの抑制はアンギオテンシンIIの水準を減少させ、従
ってアンギオテンシンIIによって生じる血管拡張、高血
圧及び高アルドステロン血症効果を抑制する。式(I)
の化合物のACE阻害有効量は、例えば、必要とする患
者における降圧効果を生じるACEの阻害有効量であ
る。ACE阻害有効量及びACE阻害有効投与量はエン
ケファンリナ−ゼ阻害有効量及び投与量について上に記
載されたのと同じである。
【0220】患者の処置を行なうには、式(I)化合物類
は、経口及び非経口経路を含めて、有効量で化合物の生
物利用を可能とする任意の形式又は方式で投与できる。
例えば、経口、皮下、筋肉内、静脈内、経皮、鼻内、直
腸経由などで化合物を投与できる。経口投与が一般に好
ましい。処方剤を調製する当業者は、処置すべき病状、
病気の段階、その他関連の状況に応じて、適切な投与形
式及び方式を容易に選択できる。
【0221】式(I)化合物類は、式(I)化合物類を製薬
上受け入れられる担体又は付形剤と組み合わせることに
よってつくられる製剤組成物又は薬剤の形で投与でき、
担体や付形剤の割合と性質は選ばれた投与経路及び標準
的な製剤実施法によって決定される。
【0222】もう一つの態様で、本発明は一つ以上の不
活性担体と混合又はそれ以外の方法で組み合わせた式
(I)化合物を含めてなる組成物類を提供している。これ
らの組成物は、例えば検定標準として、ばら荷輸送の都
合のよい手段として、又は製剤組成物として有用であ
る。式(I)化合物の検定可能量は、当業者に周知の認め
られた標準的な検定手順及び技法によって容易に測定可
能な量である。式(I)化合物の検定可能量は、一般に組
成物の約0.001〜約75重量%の範囲にあろう。不活性担
体は、式(I)化合物を分解しないか、又はそうでない場
合に、共有結合的に反応しないような任意の材料であり
うる。適当な不活性担体の例は、水;高性能液体クロマ
トグラフィ(HPLC)分析で一般に有用な水性緩衝液;ア
セトニトリル、酢酸エチル、ヘキサン等のような有機溶
媒;及び製薬上受け入れられる担体又は付形剤である。
【0223】更に詳しくは、本発明は一つ以上の製薬上
受け入れられる担体又は付形剤と混合、又はそれ以外の
方法で組み合わせた式(I)化合物の有効量を含めてなる
製剤組成物類を提供している。
【0224】製剤組成物類又は薬剤は、製薬技術で周知
の方法で調製される。担体又は付形剤は、活性成分のビ
ヒクル又は媒体としての働きをする固体、半固体、又は
液体材料でありうる。適当な担体又は付形剤はこの技術
で周知である。製剤組成物は経口又は非経口用に適合化
され、錠剤、カプセル剤、座薬、溶液、懸濁液等の形で
患者に投与できる。
【0225】製剤組成物類は、例えば不活性増量剤又は
食用担体と一緒に、経口投与できる。これらをゼラチン
カプセルに封入するか、又は錠剤に圧縮できる。経口治
療投与のためには、式(I)化合物には付形剤が混入さ
れ、錠剤、トローチ剤、カプセル剤、エリキシル剤、懸
濁液、シロップ剤、ウエハース、チューインガム等の形
で使用できる。これらの製剤は少なくとも4%の活性成
分である式(I)化合物を含有すべきであるが、特定形式
によって変わり、単位の重量の4%〜約70%であるのが
好都合である。組成物中に存在する活性成分の量は、投
与に適した単位適量形式が得られる量である。
【0226】錠剤、丸薬、カプセル剤、トロ−チ剤等
は、一つ又はそれ以上の次の助剤を含有できる。すなわ
ち結合剤、例えば微結晶セルロ−ス、トラガカントガム
又はゼラチン;付形剤、例えば澱粉又は乳糖;崩壊剤、
例えばアルギニン酸、プライモゲル、トウモロコシ澱粉
等;潤滑剤、例えばステアリン酸マグネシウム又はステ
ロテックス;滑剤、例えばコロイド状二酸化珪素;及び
甘味剤、例えば蔗糖又はサッカリンを含有できる。また
香料、例えばペパ−ミント、サリチル酸メチル、又はオ
レンジフレ−バーが加えられる。適量単位形式がカプセ
ルであるときは、これは上の種類の物質に加えて液体担
体、例えばポリエチレングリコ−ル又は脂肪油を含有し
得る。他の適量単位形式は、適量単位の物理的形態を変
更するような他の種々の材料、例えば被覆剤を含有でき
る。従って錠剤又は丸薬は、砂糖、シェラック又は他の
腸溶被覆剤で被覆され得る。シロップ剤は活性成分のほ
か、甘味剤としての蔗糖及びある防腐剤、染料及び着色
剤及び香料を含有できる。これらの種々の組成物を製造
するのに使用される材料は、製薬上純粋なもので、使用
される量において無毒であるべきである。
【0227】非経口投与の目的には、式(I)化合物類は
溶液又は懸濁液に混入できる。これらの製剤は少なくと
も0.1%の本発明化合物を含有すべきであるが、製剤重
量の0.1〜約50%の範囲に及びうる。このような組成物
中に存在する活性成分の量は、適当な投与量が得られる
量である。
【0228】溶液又は懸濁液はまた、一つ又はそれ以上
の次の助剤を含有できる。無菌希釈剤、例えば注射用
水、食塩水溶液、不揮発性油、ポリエチレングリコ−
ル、グリセリン、プロピレングリコ−ル又は他の合成溶
媒;抗細菌剤、例えばベンジルアルコ−ル又はメチルパ
ラベン;酸化防止剤、例えばアスコルビン酸又は重亜硫
酸ナトリウム;キレ−ト化剤、例えばエチレンジアミン
四酢酸;緩衝液、例えば酢酸塩、クエン酸塩、又は燐酸
塩;及び毒性を調整する試薬、例えば塩化ナトリウムや
デキストロ−ス。非経口製剤は、ガラス又はプラスチッ
ク製のアンプル、使い捨て可能な注射器、又は複数投与
量バイアル中に封入できる。
【0229】特定のゼネリックな用途を有する構造的に
関連した化合物の任意の群がそうであるように、ある種
の群及び立体配置が式(I)化合物類の最終用途にとって
好ましい。
【0230】B1が水素又はアルコキシである式(I)
の化合物が好ましい。B2が水素又はアルコキシである
式(I)の化合物が好ましい。R1とR3が水素で、nが
0である式(I)の化合物が好ましい。
【0231】式(I)の化合物は構造異性体及び立体異
性体を含めた種々の異性体形で存在しうることが勿論理
解される。さらに本発明は、それらの種々の構造及び立
体異性体配置における式(I)の化合物を、個々の異性
体及び異性体の混合物として包含することが理解され
る。
【0232】以下の式(I)化合物類は、本発明化合物類
の最終用途に特に好ましい: [4S−[4α,7α(R*),12bβ]]−7−
[(2−チオ−インダン)−2−アミド]−1,2,
3,4,6,7,8,12b−オクタヒドロ−6−オキ
ソピリド[2,1−a][2]ベンズアゼピン−4−カ
ルボン酸 [4S−[4α,7α(R*),12bβ]]−7−
[(2−メルカプトメチル−インダン)−2−アミド]
−1,2,3,4,6,7,8,12b−オクタヒドロ
−6−オキソピリド[2,1−a][2]ベンズアゼピ
ン−4−カルボン酸 [4S−[4α,7α(R*),12bβ]]−7−
[(2−(2−メルカプトエチル)−インダン)−2−
アミド]−1,2,3,4,6,7,8,12b−オク
タヒドロ−6−オキソピリド[2,1−a][2]ベン
ズアゼピン−4−カルボン酸 [4S−[4α,7α(R*),12bβ]]−7−
[(1−チオ−シクロペンタン)−1−アミド]−1,
2,3,4,6,7,8,12b−オクタヒドロ−6−
オキソピリド[2,1−a][2]ベンズアゼピン−4
−カルボン酸
【0233】以下の試験は、エンケファリナーゼ阻害剤
及びACE阻害剤としての本発明化合物類の有用性を例
示している。
【0234】エンケファリナーゼはラット腎臓から部分
的に精製される。酵素はマルフロイ(Malfroy)及びシ
ュワーツ(Schwartz)の方法[J. Biol. Chem. 259巻143
65-14370頁(1984年)]に従って、トリトンX-100を使
用するか、又はアルメノフ(Almenoff)及びオーロウス
キ(Orlowski)の方法[Biochem. 22巻590-599頁(1983
年)]の方法に従って蛋白分解処理を用いて、微絨毛フ
ラクションから抽出される。酵素は、ファーマシアFP
LC系を使用する陰イオン交換クロマトグラフィ(Mono
TMカラム、ファーマシア)によって更に精製され
る。酵素活性は、フロレンティン(Florentin)ら[Ana
l.Biochem. 141巻62-69頁(1984年)]又はアルメノフ
及びオーロウスキ[J. Neurochemistry 42巻151-157頁
(1984年)]の蛍光分析法によって測定できる。酵素は
25℃の50 mM HEPES緩衝液(pH 7.4)中で、基質ダンシ
ル-D-AlaGly(p-ニトロ)PheGly(Km=40μM)12μMを含
有する3.0 ml反応容量として検定される。基質(及び阻
害剤)は、DMSO中の濃厚原液から添加される(0.1 mlの
DMSO最終容量まで)。反応を開始させるために、小容量
の酵素(FPLC精製蛋白約0.1μg)を加え、蛍光計(339
nmで励起、562 nmで発光)を用いて、蛍光増加率を連続
記録する。
【0235】ACEの酵素活性はホルムクイスト等[An
al. Biochem. 95, 540-548(1979)]によって記載された
分光光度的な基質を用い、そしてライアン[Methods of
Enzaymatic Analysis, 第3編、H. U. ベルグマイヤ−
編、V巻、Verlag Chemie,ワインハイム、1983 20〜34
頁]によって記載された緩衝系を使用してモニタ−され
る。
【0236】表1に記載された酵素活性分析の結果は、
本発明化合物類がエンケファリナーゼ阻害剤並びにAC
E阻害剤であることを示している。 表1エンケファリナーゼ阻害剤及びACE阻害剤としての式(I)化合物類のKi値 式(1)化合物 エンケファリナーゼKi(nM) ACEKi(nM) 102,708 <45 <0.2 100,346 <500 <0.2 100,273 >250 0.8 102,769 <7 <0.2 101,069 >7 4 102,708=[4S−[4α,7α(R*),12
bβ]]−7−[(2−チオ−インダン)−2−アミ
ド]−1,2,3,4,6,7,8,12b−オクタヒ
ドロ−6−オキソピリド[2,1−a][2]ベンズア
ゼピン−4−カルボン酸 100,346=[4S−[4α,7α(R*),12
bβ]]−7−[(2−メルカプトメチル−インダン)
−2−アミド]−1,2,3,4,6,7,8,12b
−オクタヒドロ−6−オキソピリド[2,1−a]
[2]ベンズアゼピン−4−カルボン酸 100,273=[4S−[4α,7α(R*),12
bβ]]−7−[(2−(2−メルカプトエチル)−イ
ンダン)−2−アミド]−1,2,3,4,6,7,
8,12b−オクタヒドロ−6−オキソピリド[2,1
−a][2]ベンズアゼピン−4−カルボン酸 102,769=[4S−[4α,7α(R*),12
bβ]]−7−[(1−チオ−シクロペンタン)−1−
アミド]−1,2,3,4,6,7,8,12b−オク
タヒドロ−6−オキソピリド[2,1−a][2]ベン
ズアゼピン−4−カルボン酸 101,069=[4S−[4α,7α(R*),12
bβ]]−7−[(2−チオ−1−オキソ−2−メチ
ル)−2−プロピルアミノ]−1,2,3,4,6,
7,8,12b−オクタヒドロ−6−オキソピリド
[2,1−a][2]ベンズアゼピン−4−カルボン酸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI A61P 25/04 A61P 25/04 43/00 111 43/00 111 (56)参考文献 特開 昭62−298591(JP,A) 特開 平4−282382(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07D 471/04 C07D 487/04 C07D 498/04 A61K 31/55 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (31)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式 【化1】 〔式中B1とB2はそれぞれ独立に水素、ヒドロキシ、−
    OR2であって、R2がC1〜C4アルキル又はAr−Y基
    であって、Arが未置換のフェニル又はナフチル基であ
    るか又はメチレンジオキシ、ヒドロキシ、C1〜C4アル
    コキシ、フルオロ及びクロロからなる群から選択される
    基の1〜3個で置換されたフェニル又はナフチルであ
    り、Yが結合又はC1〜C4アルキレンであるか、又はB
    1とB2が隣接する炭素原子に結合している時はB1とB2
    は該隣接する炭素原子と一緒にベンゼン環又はメチレン
    ジオキシを形成することもでき、 Aはメチレンであり、 R1は水素、アセチル、又は−CH2OC(O)C(CH
    33又はベンゾイルであり、 R3は水素又は−CH2OC(O)C(CH33であり、 nは0〜3の整数であり、 Qは式 【化2】 の基であり、ここでZはO、NH又はSであり、mは1
    〜5の整数である〕を有する化合物。
  2. 【請求項2】 Qが 【化3】 である請求項1に記載の化合物。
  3. 【請求項3】 R1とR3が水素である請求項2に記載の
    化合物。
  4. 【請求項4】 nが0である請求項3に記載の化合物。
  5. 【請求項5】 nが1である請求項3に記載の化合物。
  6. 【請求項6】 nが2である請求項3に記載の化合物。
  7. 【請求項7】 Qが 【化4】 である請求項1に記載の化合物。
  8. 【請求項8】 R1とR3が水素である請求項7に記載の
    化合物。
  9. 【請求項9】 nが0である請求項8に記載の化合物。
  10. 【請求項10】 式 【化5】 〔式中B1とB2はそれぞれ独立に水素、ヒドロキシ、−
    OR2であって、R2がC1〜C4アルキル又はAr−Y基
    であって、Arが未置換のフェニル又はナフチル基であ
    るか又はメチレンジオキシ、ヒドロキシ、C1〜C4アル
    コキシ、フルオロ及びクロロからなる群から選択される
    基の1〜3個で置換されたフェニル又はナフチルであ
    り、Yが結合又はC1〜C4アルキレンであるか、又はB
    1とB2が隣接する炭素原子に結合している時はB1とB2
    は該隣接する炭素原子と一緒にベンゼン環又はメチレン
    ジオキシを形成することもでき、 Aはメチレンであり、 R1は水素、アセチル、−CH2OC(O)C(CH33
    又はベンゾイルであり、 R3は水素又は−CH2OC(O)C(CH33であり、 nは0〜3の整数であり、 Qは式 【化6】 の基であり、ここでZはO、NH又はSであり、mは1
    〜5の整数である〕を有する化合物のエンケファリナ−
    ゼ阻害有効量を含んでいるエンケファリナ−ゼ阻害剤。
  11. 【請求項11】 エンドルフィン又はエンケファリン媒
    介の鎮痛効果を必要とする患者用である請求項10に記
    載の阻害剤。
  12. 【請求項12】 ANP媒介降圧効果を必要とする患者
    用である請求項10に記載の阻害剤。
  13. 【請求項13】 ANP媒介利尿効果を必要とする患者
    用の請求項10に記載の阻害剤。
  14. 【請求項14】 欝血性心麻痺(欝血性心不全)にかか
    った患者用の請求項10に記載の阻害剤。
  15. 【請求項15】 式 【化7】 〔式中B1とB2はそれぞれ独立に水素、ヒドロキシ、−
    OR2であって、R2がC1〜C4アルキル又はAr−Y基
    であって、Arが未置換のフェニル又はナフチル基であ
    るか又はメチレンジオキシ、ヒドロキシ、C1〜C4アル
    コキシ、フルオロ及びクロロからなる群から選択される
    基の1〜3個で置換されたフェニル又はナフチルであ
    り、Yが結合又はC1〜C4アルキレンであるか、又はB
    1とB2が隣接する炭素原子に結合している時はB1とB2
    は該隣接する炭素原子と一緒にベンゼン環又はメチレン
    ジオキシを形成することもでき、 Aはメチレンであり、 R1は水素、アセチル、−CH2OC(O)C(CH33
    又はベンゾイルであり、 R3は水素又は−CH2OC(O)C(CH33であり、 nは0〜3の整数であり、 Qは式 【化8】 の基であり、ここでZはO、NH又はSであり、mは1
    〜5の整数である〕を有する化合物のACE阻害有効量
    を含んでいるACEの阻害剤。
  16. 【請求項16】 降圧効果を必要とする患者用の請求項
    20に記載の阻害剤。
  17. 【請求項17】 認識を強める効果を必要とする患者用
    の請求項20に記載の阻害剤。
  18. 【請求項18】 欝血性心麻痺にかかっている患者用の
    請求項20に記載の阻害剤。
  19. 【請求項19】 [4S−[4α,7α(R*),12
    bβ]]−7−[(2−チオ−インダン)−2−アミ
    ド]−1,2,3,4,6,7,8,12b−オクタヒ
    ドロ−6−オキソピリド[2,1−a][2]ベンズア
    ゼピン−4−カルボン酸である請求項1に記載の化合
    物。
  20. 【請求項20】 [4S−[4α,7α(R*),12
    bβ]]−7−[(2−メルカプトメチル−インダン)
    −2−アミド]−1,2,3,4,6,7,8,12b
    −オクタヒドロ−6−オキソピリド[2,1−a]
    [2]ベンズアゼピン−4−カルボン酸である請求項1
    に記載の化合物。
  21. 【請求項21】[4S−[4α,7α(R*),12b
    β]]−7−[(2−(2−メルカプトエチル−インダ
    ン)−2−アミド]−1,2,3,4,6,7,8,1
    2b−オクタヒドロ−6−オキソピリド[2,1−a]
    [2]ベンズアゼピン−4−カルボン酸である請求項1
    に記載の化合物。
  22. 【請求項22】[4S−[4α,7α(R*),12b
    β]]−7−[(1−チオ−シクロペンタン)−1−ア
    ミド]−1,2,3,4,6,7,8,12b−オクタ
    ヒドロ−6−オキソピリド[2,1−a][2]ベンズ
    アゼピン−4−カルボン酸である請求項1に記載の化合
    物。
  23. 【請求項23】[4S−[4α,7α(R*),12b
    β]]−7−[(1−チオ−シクロヘキサン)−1−ア
    ミド]−1,2,3,4,6,7,8,12b−オクタ
    ヒドロ−6−オキソピリド[2,1−a][2]ベンズ
    アゼピン−4−カルボン酸である請求項1に記載の化合
    物。
  24. 【請求項24】[4S−[4α,7α(R*),12b
    β]]−7−[(1−チオ−シクロプロパン)−1−ア
    ミド]−1,2,3,4,6,7,8,12b−オクタ
    ヒドロ−6−オキソピリド[2,1−a][2]ベンズ
    アゼピン−4−カルボン酸である請求項1に記載の化合
    物。
  25. 【請求項25】[4S−[4α,7α(R*),12b
    β]]−7−[(2−チオ−1−オキソ−2−メチル)
    −2−プロピルアミノ]−1,2,3,4,6,7,
    8,12b−オクタヒドロ−6−オキソピリド[2,1
    −a][2]ベンズアゼピン−4−カルボン酸である請
    求項1に記載の化合物。
  26. 【請求項26】 式 【化9】 〔式中B1とB2はそれぞれ独立に水素、ヒドロキシ、−
    OR2であって、R2がC1〜C4アルキル又はAr−Y基
    であって、Arが未置換のフェニル又はナフチル基であ
    るか又はメチレンジオキシ、ヒドロキシ、C1〜C4アル
    コキシ、フルオロ及びクロロからなる群から選択される
    基の1〜3個で置換されたフェニル又はナフチルであ
    り、Yが結合又はC1〜C4アルキレンであるか、又はB
    1とB2が隣接する炭素原子に結合している時はB1とB2
    は該隣接する炭素原子と一緒にベンゼン環又はメチレン
    ジオキシを形成することもでき、 Aはメチレンであり、 R1は水素であり、 R3は水素であり、 nは0〜3の整数であり、 Qは式 【化10】 の基であり、ここでZはO、NH又はSであり、mは1
    〜5の整数である〕の化合物を製造する方法において、
    式 【化11】 〔式中B1、B2、A、n及びQは上に定義のとおりであ
    り、Pgは適当な保護基である〕の化合物を酸の存在下
    で酢酸第二水銀と反応させることからなる方法。
  27. 【請求項27】 式 【化12】 〔式中B1とB2はそれぞれ独立に水素、ヒドロキシ、−
    OR2であって、R2がC1〜C4アルキル又はAr−Y基
    であって、Arが未置換のフェニル又はナフチル基であ
    るか又はメチレンジオキシ、ヒドロキシ、C1〜C4アル
    コキシ、フルオロ及びクロロからなる群から選択される
    基の1〜3個で置換されたフェニル又はナフチルであ
    り、Yが結合又はC1〜C4アルキレンであるか、又はB
    1とB2が隣接する炭素原子に結合している時はB1とB2
    は該隣接する炭素原子と一緒にベンゼン環又はメチレン
    ジオキシを形成することもでき、 Aはメチレンであり、 R1は−CH2OC(O)C(CH33であり、 R3は水素であり、 nは0〜3の整数であり、 Qは式 【化13】 の基であり、ここでZはO、NH又はSであり、mは1
    〜5の整数である〕の化合物を製造する方法において、
    式 【化14】 〔式中B1、B2、A、n及びQは上に定義のとおりであ
    り、R1とR3は水素である〕の化合物を塩基の存在下で
    ピバリン酸クロロメチルと反応させることからなる方
    法。
  28. 【請求項28】 式 【化15】 〔式中B1とB2はそれぞれ独立に水素、ヒドロキシ、−
    OR2であって、R2がC1〜C4アルキル又はAr−Y基
    であって、Arが未置換のフェニル又はナフチル基であ
    るか又はメチレンジオキシ、ヒドロキシ、C1〜C4アル
    コキシ、フルオロ及びクロロからなる群から選択される
    基の1〜3個で置換されたフェニル又はナフチルであ
    り、Yが結合又はC1〜C4アルキレンであるか、又はB
    1とB2が隣接する炭素原子に結合している時はB1とB2
    は該隣接する炭素原子と一緒にベンゼン環又はメチレン
    ジオキシを形成することもでき、 Aはメチレンであり、 R1はアセチル又はベンゾイルであり、 R3は水素であり、 nは0〜3の整数であり、 Qは式 【化16】 の基であり、ここでZはO、NH又はSであり、mは1
    〜5の整数である〕の化合物を製造する方法において、
    式 【化17】 〔式中B1、B2、A、n及びQは上に定義のとおりであ
    り、R1とR3は水素である〕の化合物をアセチル化剤と
    反応させることからなる方法。
  29. 【請求項29】 式 【化18】 〔式中B1とB2はそれぞれ独立に水素、ヒドロキシ、−
    OR2であって、R2がC1〜C4アルキル又はAr−Y基
    であって、Arが未置換のフェニル又はナフチル基であ
    るか又はメチレンジオキシ、ヒドロキシ、C1〜C4アル
    コキシ、フルオロ及びクロロからなる群から選択される
    基の1〜3個で置換されたフェニル又はナフチルであ
    り、Yが結合又はC1〜C4アルキレンであるか、又はB
    1とB2が隣接する炭素原子に結合している時はB1とB2
    は該隣接する炭素原子と一緒にベンゼン環又はメチレン
    ジオキシを形成することもでき、 Aはメチレンであり、 R1はアセチル又はベンゾイルであり、 R3は−CH2OC(O)C(CH33であり、 nは0〜3の整数であり、 Qは式 【化19】 の基であり、ここでZはO、NH又はSであり、mは1
    〜5の整数である〕の化合物を製造する方法において、
    式 【化20】 〔式中B1、B2、A、R1、n及びQは上に定義のとお
    りであり、R3は水素である〕の化合物を適当な塩基の
    存在下でピバリン酸クロロメチルと反応させることから
    なる方法。
  30. 【請求項30】 式 【化21】 〔式中B1とB2はそれぞれ独立に水素、ヒドロキシ、−
    OR2であって、R2がC1〜C4アルキル又はAr−Y基
    であって、Arが未置換のフェニル又はナフチル基であ
    るか又はメチレンジオキシ、ヒドロキシ、C1〜C4アル
    コキシ、フルオロ及びクロロからなる群から選択される
    基の1〜3個で置換されたフェニル又はナフチルであ
    り、Yが結合又はC1〜C4アルキレンであるか、又はB
    1とB2が隣接する炭素原子に結合している時はB1とB2
    は該隣接する炭素原子と一緒にベンゼン環又はメチレン
    ジオキシを形成することもでき、 Aはメチレンであり、 R1は水素であり、 R3は−CH2OC(O)C(CH33であり、 nは0〜3の整数であり、 Qは式 【化22】 の基であり、ここでZはO、NH又はSであり、mは1
    〜5の整数である〕の化合物を製造する方法において、
    式 【化23】 〔式中B1、B2、A、R3、n及びQは上に定義のとお
    りであり、R1はアセチル又はベンゾイルである〕の化
    合物をアンモニアと反応させることからなる方法。
  31. 【請求項31】 式 【化24】 〔式中B1とB2はそれぞれ独立に水素、ヒドロキシ、−
    OR2であって、R2がC1〜C4アルキル又はAr−Y基
    であって、Arが未置換のフェニル又はナフチル基であ
    るか又はメチレンジオキシ、ヒドロキシ、C1〜C4アル
    コキシ、フルオロ及びクロロからなる群から選択される
    基の1〜3個で置換されたフェニル又はナフチルであ
    り、Yが結合又はC1〜C4アルキレンであるか、又はB
    1とB2が隣接する炭素原子に結合している時はB1とB2
    は該隣接する炭素原子と一緒にベンゼン環又はメチレン
    ジオキシを形成することもでき、 Aはメチレンであり、 R1は−CH2OC(O)C(CH33であり、 R3は−CH2OC(O)C(CH33であり、 nは0〜3の整数であり、 Qは式 【化25】 の基であり、ここでZはO、NH又はSであり、mは1
    〜5の整数である〕の化合物を製造する方法において、
    式 【化26】 〔式中B1、B2、A、n及びQは上に定義のとおりであ
    り、R1とR3は水素である〕の化合物を適当な塩基の存
    在下でピバリン酸クロロメチルと反応させることからな
    る方法。
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