JP3173413B2 - 産業車両の油圧制御装置 - Google Patents

産業車両の油圧制御装置

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JP3173413B2
JP3173413B2 JP06770697A JP6770697A JP3173413B2 JP 3173413 B2 JP3173413 B2 JP 3173413B2 JP 06770697 A JP06770697 A JP 06770697A JP 6770697 A JP6770697 A JP 6770697A JP 3173413 B2 JP3173413 B2 JP 3173413B2
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check valve
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敏之 竹内
丈治 松崎
靖彦 成瀬
牧生 塚田
滋人 中島
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は産業車両の油圧制御
装置に係り、詳しくはフォークリフトのリフトシリンダ
の制御に好適な油圧制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】フォークリフトにおいては、車両の前部
に設けられたアウタマスト及びインナマストを備えたマ
ストによりリフトブラケットとともにフォークを昇降さ
せる。マストはリフトシリンダの作動により伸縮され、
ティルトシリンダの作動により傾動される。そして、リ
フトレバーの操作に基づいてフォークが昇降され、ティ
ルトレバーの操作に基づいてフォークが傾動される。
【0003】図6に示すように、フォークリフトのリフ
トシリンダ61及びティルトシリンダ62は、リフト用
制御弁63及びティルト用制御弁64により作動が制御
されるようになっている。リフト用制御弁63はリフト
レバー65により手動操作され、ティルト用制御弁64
はティルトレバー66により手動操作される。リフト用
制御弁63は、リフトレバー65の上昇、中立及び下降
操作位置に対応して移動するスプールを備えている。リ
フト用制御弁63は管路67を介してリフトシリンダ6
1のボトム室61aに接続されている。リフト用制御弁
63は管路68aを介して油圧ポンプ(図示せず)に接
続され、戻り管路68bを介してオイルタンク(図示せ
ず)に接続されている。そして、リフト用制御弁63
は、リフトレバー65が上昇位置に操作されると管路6
8aと管路67とを連通させ、リフトレバー65が下降
位置に操作されると戻り管路68bと管路67とを連通
させる。また、リフトレバー65が中立位置に操作され
ると、リフト用制御弁63は管路67を管路68a及び
戻り管路68bから遮断し、ピストンロッド61bを所
定位置に保持するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】リフトシリンダ61に
よるフォークの下降動作は、フォーク及びマスト等の重
量による圧力でピストンロッド61bが下降移動される
ことにより行われる。従って、従来装置ではリフトレバ
ー65が下降位置に操作されて、リフトシリンダ61の
ボトム室61aがオイルタンクに連通されると、油圧ポ
ンプの停止状態においても、フォークは下降移動する。
そのため、フォークを上昇位置に配置してリフトシリン
ダ61の作動を停止した状態で、フォークリフトの運転
停止中(即ちエンジンの停止中あるいはバッテリ車では
電源スイッチオフの状態)に第三者あるいは作業者が誤
ってリフトレバー65を下降位置に操作すると、フォー
クが下降移動するという問題がある。
【0005】本発明は前記の問題点に鑑みてなされたも
のであって、その目的はフォーク等の荷役用アタッチメ
ントを上昇位置に配置してリフトシリンダの作動を停止
した状態でのフォークリフトの運転停止中に、誤ってリ
フトレバーが操作されてもフォーク等が下降することを
防止できる産業車両の油圧制御装置を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明では、手動操作によりリフト
シリンダへの作動油の供給、排出を切換え制御するリフ
ト用制御弁を備えた産業車両において、前記リフト用制
御弁とリフトシリンダのボトム側の油室とを接続する管
路の途中に、前記ボトム側の油室からリフト用制御弁へ
向かう作動油の流れを規制するパイロット操作逆止弁を
設け、油圧ポンプの駆動時に前記パイロット操作逆止弁
を開放させるパイロット圧を供給可能なパイロット圧供
給手段を設けた産業車両の油圧制御装置にあって、前記
パイロット圧供給手段は前記リフト用制御弁の下降操作
時のみに前記パイロット操作逆止弁を開放させるパイロ
ット圧を供給可能な状態に制御される制御弁を備え、前
記パイロット操作逆止弁はパイロット圧が供給された状
態で逆方向の流れを規制する構成であり、前記制御弁は
前記リフト用制御弁の下降操作時に前記パイロット操作
逆止弁のパイロット圧供給ポートをオイルタンクと連通
する状態に保持するロジック弁である。
【0007】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載の発明において、前記パイロット圧供給手段は前記油
圧ポンプと前記リフト用制御弁とを接続するメイン管路
から分岐された管路を備えている。
【0008】請求項3に記載の発明では、手動操作によ
りリフトシリンダへの作動油の供給、排出を切換え制御
するリフト用制御弁を備えた産業車両において、前記リ
フト用制御弁とリフトシリンダのボトム側の油室とを接
続する管路の途中に、前記ボトム側の油室からリフト用
制御弁へ向かう作動油の流れを規制するパイロット操作
逆止弁を設け、油圧ポンプの駆動時に前記パイロット操
作逆止弁を開放させるパイロット圧を供給可能なパイロ
ット圧供給手段を設けた産業車両の油圧制御装置にあっ
て、前記パイロット圧供給手段は前記油圧ポンプと前記
リフト用制御弁とを接続するメイン管路から分岐された
管路を備え、前記パイロット操作逆止弁はパイロット圧
が供給された状態で逆方向の流れを許容する構成であ
り、前記メイン管路から分岐された管路には、前記リフ
ト用制御弁の下降操作を検出する下降操作検出手段の検
出信号に基づいて、前記リフト用制御弁が下降操作位置
にあるときは開状態に保持され、その他のときは閉状態
に保持される電磁弁が設けられている。
【0009】請求項4に記載の発明では、手動操作によ
りリフトシリンダへの作動油の供給、排出を切換え制御
するリフト用制御弁を備えた産業車両において、前記リ
フト用制御弁とリフトシリンダのボトム側の油室とを接
続する管路の途中に、前記ボトム側の油室からリフト用
制御弁へ向かう作動油の流れを規制するパイロット操作
逆止弁を設け、油圧ポンプの駆動時に前記パイロット操
作逆止弁を開放させるパイロット圧を供給可能なパイロ
ット圧供給手段を設けた産業車両の油圧制御装置にあっ
て、前記パイロット圧供給手段は前記リフト用制御弁の
下降操作時のみに前記パイロット操作逆止弁を開放させ
るパイロット圧を供給可能な状態に制御される制御弁を
備えると共に、前記油圧ポンプと前記リフト用制御弁と
を接続するメイン管路から分岐された管路を備え、前記
パイロット操作逆止弁はパイロット圧が供給された状態
で逆方向の流れを許容する構成であり、前記メイン管路
から分岐された管路には、前記リフト用制御弁の下降操
作を検出する下降操作検出手段の検出信号に基づいて、
前記リフト用制御弁が下降操作位置にあるときは開状態
に保持され、その他のときは閉状態に保持される電磁弁
が設けられている。
【0010】請求項5に記載の発明では、請求項4に記
載の発明において、前記パイロット操作逆止弁はパイロ
ット圧が供給された状態で逆方向の流れを規制する構成
であり、前記制御弁は前記リフト用制御弁の下降操作時
に前記パイロット操作逆止弁のパイロット圧供給ポート
をオイルタンクと連通する状態に保持するロジック弁で
ある。
【0011】従って、請求項1に記載の発明では、リフ
ト用制御弁の手動操作によりリフトシリンダへの作動油
の供給、排出が切換え制御される。リフト用制御弁とリ
フトシリンダのボトム側の油室とを接続する管路を介し
て、作動油の前記油室への供給と、油室からの排出とが
行われる。そして、前記管路に設けられたパイロット操
作逆止弁(パイロットチェック弁)により、通常は前記
油室からリフト用制御弁を経てオイルタンクに戻される
作動油(油圧油)の流れが規制される。パイロット圧供
給手段油圧は、油圧ポンプの駆動時にパイロット操作逆
止弁を開放させるパイロット圧を供給可能な状態とな
る。即ち、油圧ポンプが停止する運転停止時にはパイロ
ット操作逆止弁を介して前記油室内の作動油がタンクに
戻ることが阻止される。従って、フォーク等のアタッチ
メントが上昇位置に配置された状態での運転停止中に、
リフトレバーが下降位置に操作されてもフォーク等が下
降移動することはない。また、前記パイロット圧供給手
段は、制御弁の作用により前記リフト用制御弁の下降操
作時のみに前記パイロット操作逆止弁を開放させるパイ
ロット圧を供給可能な状態となる。前記パイロット操作
逆止弁はパイロット圧が供給された状態で逆方向の流れ
を規制する構成であり、前記リフト用制御弁の下降操作
時以外はリフトシリンダのボトム側の油室に連通する管
路からパイロット圧が供給された状態にある。従って、
リフト用制御弁の下降操作時以外は、ボトム側の油室か
らリフト用制御弁へ向かう作動油の流れが阻止される。
そして、リフト用制御弁の下降操作時には、ロジック弁
の作用により、パイロット操作逆止弁のパイロット圧供
給ポートがオイルタンクと連通する状態に保持されて、
ボトム側の油室からリフト用制御弁へ向かう作動油の流
れが許容される状態になりリフトシリンダの収縮即ちフ
ォーク等のアタッチメントの下降が可能となる。
【0012】請求項2に記載の発明では、請求項1の発
明において、前記パイロット圧供給手段は前記油圧ポン
プと前記リフト用制御弁とを接続するメイン管路から分
岐された管路によりパイロット圧を供給する。従って、
油圧ポンプが駆動されない運転停止中には、パイロット
操作逆止弁を開放させるパイロット圧が供給されない。
【0013】請求項3に記載の発明では、リフト用制御
弁の手動操作によりリフトシリンダへの作動油の供給、
排出が切換え制御される。リフト用制御弁とリフトシリ
ンダのボトム側の油室とを接続する管路を介して、作動
油の前記油室への供給と、油室からの排出とが行われ
る。そして、前記管路に設けられたパイロット操作逆止
弁(パイロットチェック弁)により、通常は前記油室か
らリフト用制御弁を経てオイルタンクに戻される作動油
(油圧油)の流れが規制される。パイロット圧供給手段
油圧は、油圧ポンプの駆動時にパイロット操作逆止弁を
開放させるパイロット圧を供給可能な状態となる。即
ち、油圧ポンプが停止する運転停止時にはパイロット操
作逆止弁を介して前記油室内の作動油がタンクに戻るこ
とが阻止される。従って、フォーク等のアタッチメント
が上昇位置に配置された状態での運転停止中に、リフト
レバーが下降位置に操作されてもフォーク等が下降移動
することはない。また、前記パイロット圧供給手段は前
記油圧ポンプと前記リフト用制御弁とを接続するメイン
管路から分岐された管路によりパイロット圧を供給す
る。従って、油圧ポンプが駆動されない運転停止中に
は、パイロット操作逆止弁を開放させるパイロット圧が
供給されない。油圧ポンプが駆動されて管路にパイロッ
ト圧が供給された状態であっても、電磁弁の閉状態では
パイロット操作逆止弁にパイロット圧が供給されない。
電磁弁は前記リフト用制御弁が下降操作位置にあるとき
以外は閉状態に保持され、その状態では前記ボトム側の
油室からリフト用制御弁へ向かう作動油の流れがパイロ
ット操作逆止弁で阻止される。従って、リフト用制御弁
が中立位置に操作された状態におけるリフト用制御弁か
らの作動油の漏れに起因する自然下降が抑制される。
【0014】請求項4に記載の発明では、リフト用制御
弁の手動操作によりリフトシリンダへの作動油の供給、
排出が切換え制御される。リフト用制御弁とリフトシリ
ンダのボトム側の油室とを接続する管路を介して、作動
油の前記油室への供給と、油室からの排出とが行われ
る。そして、前記管路に設けられたパイロット操作逆止
弁(パイロットチェック弁)により、通常は前記油室か
らリフト用制御弁を経てオイルタンクに戻される作動油
(油圧油)の流れが規制される。パイロット圧供給手段
油圧は、油圧ポンプの駆動時にパイロット操作逆止弁を
開放させるパイロット圧を供給可能な状態となる。即
ち、油圧ポンプが停止する運転停止時にはパイロット操
作逆止弁を介して前記油室内の作動油がタンクに戻るこ
とが阻止される。従って、フォーク等のアタッチメント
が上昇位置に配置された状態での運転停止中に、リフト
レバーが下降位置に操作されてもフォーク等が下降移動
することはない。また、前記パイロット圧供給手段は、
制御弁の作用により前記リフト用制御弁の下降操作時の
みに前記パイロット操作逆止弁を開放させるパイロット
圧を供給可能な状態となる。前記パイロット圧供給手段
は前記油圧ポンプと前記リフト用制御弁とを接続するメ
イン管路から分岐された管路によりパイロット圧を供給
する。従って、油圧ポンプが駆動されない運転停止中に
は、パイロット操作逆止弁を開放させるパイロット圧が
供給されない。油圧ポンプが駆動されて管路にパイロッ
ト圧が供給された状態であっても、電磁弁の閉状態では
パイロット操作逆止弁にパイロット圧が供給されない。
電磁弁は前記リフト用制御弁が下降操作位置にあるとき
以外は閉状態に保持され、その状態では前記ボトム側の
油室からリフト用制御弁へ向かう作動油の流れがパイロ
ット操作逆止弁で阻止される。従って、リフト用制御弁
が中立位置に操作された状態におけるリフト用制御弁か
らの作動油の漏れに起因する自然下降が抑制される。
【0015】請求項5に記載の発明では、請求項4に記
載の発明において、前記パイロット操作逆止弁はパイロ
ット圧が供給された状態で逆方向の流れを規制する構成
であり、前記リフト用制御弁の下降操作時以外はリフト
シリンダのボトム側の油室に連通する管路からパイロッ
ト圧が供給された状態にある。従って、リフト用制御弁
の下降操作時以外は、ボトム側の油室からリフト用制御
弁へ向かう作動油の流れが阻止される。そして、リフト
用制御弁の下降操作時には、ロジック弁の作用により、
パイロット操作逆止弁のパイロット圧供給ポートがオイ
ルタンクと連通する状態に保持されて、ボトム側の油室
からリフト用制御弁へ向かう作動油の流れが許容される
状態になりリフトシリンダの収縮即ちフォーク等のアタ
ッチメントの下降が可能となる。
【0016】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)以下、本発明を荷役用アタッチメ
ントとしてフォークが取り付けられた産業車両としての
フォークリフトの油圧制御装置に具体化した第1の実施
形態を図1及び図2に従って説明する。
【0017】図2に示すように、フォークリフト1の車
体フレーム2にはその前部にマスト3が設けられてい
る。マスト3は車体フレーム2に対して傾動可能に支持
された左右一対のアウタマスト3aと、その内側に昇降
可能に装備されたインナマスト3bとからなる。両アウ
タマスト3aの後側にはリフトシリンダ4がアウタマス
ト3aと平行に固定され、そのピストンロッド4aの先
端がインナマスト3bの上部に連結されている。インナ
マスト3bの内側にはリフトブラケット5がインナマス
ト3bに沿って昇降可能に装備され、リフトブラケット
5にフォーク6が取り付けられている。インナマスト3
bの上部にはチェーンホイール7が支承され、チェーン
ホイール7には第1端部がリフトシリンダ4あるいはア
ウタマスト3aの上部に、第2端部がリフトブラケット
5にそれぞれ連結されたチェーン8が掛装されている。
そして、リフトシリンダ4の伸縮によりチェーン8を介
してフォーク6がリフトブラケット5とともに昇降動さ
れる。
【0018】車体フレーム2前部の左右両側にはティル
トシリンダ9の基端が回動可能に支持され、そのピスト
ンロッド9aの先端がアウタマスト3aに回動可能に連
結されている。そして、ティルトシリンダ9のピストン
ロッド9aの伸縮によりアウタマスト3aが傾動され
る。
【0019】運転室10の前部にはステアリング11、
リフト用操作手段としてのリフトレバー12及びティル
ト用操作手段としてのティルトレバー13がそれぞれ設
けられている。図2においては両レバー12,13が重
なった状態で示されている。リフトレバー12の操作に
よりリフトシリンダ4が伸縮され、ティルトレバー13
の操作によりティルトシリンダ9が伸縮されるようにな
っている。
【0020】次にリフトシリンダ4及びティルトシリン
ダ9を駆動するための油圧回路を図1に従って説明す
る。図1に示すように、リフトシリンダ4は管路14を
介してリフト用制御弁15に接続されている。リフト用
制御弁15には直動式のスプール弁が使用されている。
リフト用制御弁15には7ポート3位置切換弁が使用さ
れ、フォーク6の昇降及び停止を指示するリフトレバー
12の上昇、中立及び下降操作位置に対応して、a,
b,cの3つの状態に切換可能となっている。ティルト
用制御弁16には6ポート3位置切換弁が使用され、フ
ォーク6の傾動及び停止を指示するティルトレバー13
の前傾、中立及び後傾操作位置に対応して、c,b,a
の3つの状態に切換可能となっている。
【0021】各シリンダ4,9にオイルタンク17内の
作動油を供給する油圧ポンプ18はエンジンE(図2に
図示)により駆動される。油圧ポンプ18はメイン管路
としての作動油供給用管路19を介してリフト用制御弁
15のポートP1 に接続されている。作動油供給用管路
19には油圧ポンプ18から供給される作動油を荷役装
置側(リフトシリンダ4及びティルトシリンダ9)と、
パワーステアリング用バルブ20側とに分流するフロー
デバイダ21が設けられている。作動油供給用管路19
はフローデバイダ21より下流側において分岐された分
岐管路19a,19bを介してポートP2 及びポートP
3 にそれぞれ接続されている。分岐管路19aには逆止
弁22が設けられている。また、作動油供給用管路19
はリリーフ弁23が設けられた管路24aを介して戻り
管路25に接続されている。リフト用制御弁15はポー
トT1 において戻り管路25に、ポートA1 において管
路14に、ポートA2 において管路24bに、ポートA
3 において管路26にそれぞれ接続されている。管路2
4bは戻り管路25に接続されるとともに、途中にリリ
ーフ弁27が設けられている。リリーフ弁27の設定圧
力はリリーフ弁23の設定圧力より小さな値に設定され
ている。管路14はリフトシリンダ4のボトム側の油室
としてのボトム室4bに接続されている。
【0022】リフト用制御弁15とリフトシリンダ4の
ボトム室4bとを接続する管路14の途中には、ボトム
室4bからリフト用制御弁15へ向かう作動油の流れを
規制するパイロット操作逆止弁28が設けられている。
パイロット操作逆止弁28はパイロット圧が供給された
状態で逆方向の流れを許容する構成であり、パイロット
操作逆止弁28のパイロット圧供給ポートPには管路2
9が接続されている。管路29はパイロット操作逆止弁
28を油圧ポンプ18の駆動時に開放可能なパイロット
圧を供給するパイロット圧供給手段を構成する。管路2
9は作動油供給用管路19のフローデバイダ21より上
流側において作動油供給用管路19から分岐された分岐
管路として構成されている。
【0023】リフト用制御弁15はリフトレバー12の
上昇操作に基づいてa位置に配置され、a位置において
管路19aと管路14とを連通させてリフトシリンダ4
を伸長させる。リフト用制御弁15はリフトレバー12
の下降操作に基づいてc位置に配置され、c位置におい
て管路14と戻り管路25とを、作動油供給用管路19
と管路26とを、管路19bと管路24bとをそれぞれ
連通させてリフトシリンダ4を収縮させる。
【0024】また、リフト用制御弁15はリフトレバー
12の中立操作に基づいてb位置に配置され、b位置に
おいて作動油供給用管路19と管路26とを、管路19
bと管路24bとをそれぞれ連通させる。そして、管路
14と管路19a及び戻り管路25との連通を遮断し、
リフトシリンダ4内の作動油の移動を阻止する状態に保
持するようになっている。
【0025】油圧ポンプ18は作動油供給用管路19か
ら分岐した作動油供給用管路30を介してティルト用制
御弁16のポートP11及びポートP12に接続されてい
る。作動油供給用管路30には逆止弁31が設けられて
いる。ティルト用制御弁16のポートP13には管路26
が接続されている。ティルト用制御弁16はポートT11
において戻り管路25aに、ポートT12において戻り管
路25bにそれぞれ接続されている。ティルト用制御弁
16はポートA11において管路32aに、ポートA12に
おいて管路32bにそれぞれ接続されている。管路32
aはティルトシリンダ9のロッド室9bに、管路32b
はボトム室9cにそれぞれ接続されている。ティルト用
制御弁16のスプールにはスプール弁33が内蔵され、
スプール弁33はポートP11に作動油が供給された状態
でオリフィスを作動油が通過可能な状態に配置されるよ
うになっている。
【0026】ティルト用制御弁16は、ティルトレバー
13の後傾操作に基づいてa位置に配置され、a位置に
おいて作動油供給用管路30と管路32aとを、戻り管
路25aと管路32bとをそれぞれ連通させる状態に配
置されてティルトシリンダ9を収縮可能とする。ティル
ト用制御弁16はティルトレバ13の前傾操作に基づい
てc位置に配置される。c位置においては、作動油供給
用管路30と管路32bとが連通されるとともに、管路
32aを戻り管路25aと連通させる状態に配置されて
ティルトシリンダ9を伸長可能とする。また、ティルト
用制御弁16はティルトレバー13の中立操作に基づい
て図1のb位置に配置され、両管路32a,32bと作
動油供給用管路30及び戻り管路25aとの連通を遮断
して、ティルトシリンダ9内の作動油の移動を阻止する
状態に保持される。
【0027】なお、両制御弁15,16、逆止弁22,
31、リリーフ弁23,27及びパイロット操作逆止弁
28は1個のハウジング内に形成されて、全体として1
個のコントロールバルブ34を構成している。
【0028】次に前記のように構成された油圧制御装置
の作用を説明する。エンジンEが作動されて油圧ポンプ
18が駆動されると、オイルタンク17内の作動油が作
動油供給用管路19へ吐出される。従って、パイロット
操作逆止弁28に接続された管路29には、油圧ポンプ
18が駆動されるとすぐにパイロット圧が供給可能な状
態となる。そして、リフトレバー12を上昇操作する
と、リフト用制御弁15のスプールがa位置に配置さ
れ、作動油供給用管路19が管路14と連通状態にな
り、油圧ポンプ18から吐出される作動油が作動油供給
用管路19、リフト用制御弁15及び管路14を介して
リフトシリンダ4のボトム室4bに供給され、リフトシ
リンダ4が伸長してフォーク6が上昇する。
【0029】リフトレバー12を下降操作すると、リフ
ト用制御弁15のスプールがc位置に配置され、管路1
4が戻り管路25に連通されてボトム室4bの作動油が
オイルタンク17へと戻される。そして、リフトシリン
ダ4が収縮してフォーク6が下降する。リフトレバー1
2の中立操作に基づいてリフト用スプールがb位置に配
置され、管路14は作動油供給用管路19及び戻り管路
25のいずれに対しても連通が遮断される。その結果、
リフトシリンダ4内の作動油の移動が阻止され、フォー
ク6が所望の位置に保持される。
【0030】また、ティルトレバー13の前傾操作によ
りティルトシリンダ9が伸長され、マスト3がフォーク
6とともに前傾され、後傾操作によりティルトシリンダ
9が収縮され、マスト3がフォーク6とともに後傾され
る。ティルトレバー13が中立位置に操作された状態で
は、ティルトシリンダ9の伸縮作動が阻止され、フォー
ク6は所定の位置に保持される。
【0031】フォークリフト1の運転を停止すると、エ
ンジンEが停止されて油圧ポンプ18から作動油の吐出
がなくなる。そして、パイロット操作逆止弁28にパイ
ロット圧が供給されなくなり、パイロット操作逆止弁2
8はリフト用制御弁15側からリフトシリンダ4のボト
ム室4bへ向かう作動油の移動のみ許容する状態とな
る。従って、フォーク6が上昇位置に配置されてフォー
クリフト1の運転が停止された状態で、第三者がリフト
レバー12を操作して下降位置に移動させることによ
り、管路14が戻り管路25と連通状態になっても、ボ
トム室4b内の作動油は管路14内を流れることができ
ず、フォーク6が下降することが確実に防止される。
【0032】この実施の形態では以下の効果を有する。 (イ) 手動操作によりリフトシリンダ4への作動油の
供給、排出を切換え制御するリフト用制御弁15と、リ
フトシリンダ4のボトム室4bとを接続する管路14の
途中に、ボトム室4bからリフト用制御弁15へ向かう
作動油の流れを規制するパイロット操作逆止弁28を設
け、油圧ポンプ18の駆動時にパイロット操作逆止弁2
8に該逆止弁28を開放させるパイロット圧を供給可能
にした。従って、フォーク6を上昇位置に配置してフォ
ークリフト1の運転を停止した状態で、第三者がリフト
レバー12を操作したり、作業者が誤ってリフトレバー
12を下降位置に移動させても、フォーク6が下降する
ことが防止される。即ち、フォークリフトのエンジンキ
ーを抜いた状態において、第三者がリフトレバーをいた
ずらしても、フォーク6の下降移動を確実に防止でき
る。
【0033】(ロ) パイロット操作逆止弁28にパイ
ロット圧を供給するパイロット圧供給手段を、リフトシ
リンダ4への作動油供給管路19から分岐された管路2
9で構成したため、パイロット圧供給手段の構成が簡単
になる。
【0034】(ハ) 両制御弁15,16、パイロット
操作逆止弁28などが1個のハウジング内に組み込まれ
ているため、装置がコンパクトになる。また、フォーク
リフト1に組み付ける際の工数が少なくなる。
【0035】(第2の実施の形態)次に第2の実施の形
態を図3に従って説明する。この実施の形態では油圧ポ
ンプ18の駆動時においても、前記パイロット操作逆止
弁28へのパイロット圧の供給を停止可能にした点が前
記実施の形態と異なっている。前記実施の形態と同一部
分は同一符号を付して詳しい説明を省略し、異なる点の
み説明する。
【0036】前記管路29の途中には、電磁弁35が接
続されている。電磁弁35はオンオフ電磁弁で構成さ
れ、オン(励磁)状態で開状態に保持され、オフ(消
磁)状態で閉状態に保持されるようになっている。即
ち、電磁弁35にはノーマルクローズタイプのオンオフ
電磁弁が使用されている。この実施の形態では、管路2
9及び電磁弁35がパイロット圧供給手段を構成し、電
磁弁35がリフト用制御弁15の下降操作時のみにパイ
ロット操作逆止弁28を開放させるパイロット圧を供給
可能な状態に制御される制御弁として機能する。
【0037】リフトレバー12の近傍にはリフト用制御
弁15の下降操作を検出する下降操作検出手段としての
マイクロスイッチ36が設けられている。マイクロスイ
ッチ36はリフトレバー12が下降操作位置に配置され
た状態ではオンに、それ以外の状態ではオフとなる。マ
イクロスイッチ36は電磁弁35に励磁電流を供給する
ソレノイド駆動回路37と電気的に接続されている。ソ
レノイド駆動回路37はマイクロスイッチ36がオンの
ときに電磁弁35に励磁電流を供給し、オフのときには
励磁電流の供給を停止する。
【0038】前記実施の形態ではエンジンEにより油圧
ポンプ18が駆動されると、常にパイロット操作逆止弁
28にパイロット圧が供給された状態になる。即ち、パ
イロット操作逆止弁28は油圧ポンプ18の駆動時には
逆止弁の作用は発揮しない。従って、リフト用制御弁1
5が中立位置に配置された状態では、リフトシリンダ4
のボトム室4bの作動油に加わる荷重はそのままリフト
用制御弁15に作用する。リフト用制御弁15はスプー
ル弁で構成されており、スプール弁は大きな圧が加わっ
た状態では摺動面から作動油が徐々に漏れる。その結
果、フォーク6が上昇位置に配置された状態でリフト用
制御弁15が中立位置に配置され、その状態で放置する
とフォーク6が自然降下する。
【0039】しかし、この実施の形態では、電磁弁35
がオフ状態にあれば油圧ポンプ18の駆動中でもパイロ
ット操作逆止弁28にパイロット圧が供給されず、パイ
ロット操作逆止弁28はボトム室4bからリフト用制御
弁15への作動油の流れを阻止する状態に保持される。
そして、電磁弁35はリフト用制御弁15が下降位置に
操作されたときのみオン状態となるため、リフト用制御
弁15が中立位置に配置された状態ではパイロット操作
逆止弁28は管路14を遮断した状態に保持される。従
って、リフト用制御弁15にリフトシリンダ4のボトム
室4bの油圧がかからず、リフト用制御弁15からの作
動油の漏れがほとんど無くなり、フォークの自然降下量
が少なくなる。なお、この実施の形態においても前記実
施の形態の(イ)〜(ハ)と同様の効果を有する。
【0040】(第3の実施の形態)次に第3の実施の形
態を図4に従って説明する。この実施の形態では油圧ポ
ンプ18の駆動時においても、リフト用制御弁15が下
降操作位置に配置されない限り、パイロット操作逆止弁
が開放されない点は前記第2の実施の形態と同じであ
る。しかし、その構成及び作用が大きく異なっている。
前記実施の形態と同一部分は同一符号を付して詳しい説
明を省略し、異なる点のみ説明する。
【0041】管路14にはパイロット操作逆止弁38が
設けられている。第1及び第2の実施の形態ではパイロ
ット操作逆止弁28はパイロット圧が供給された状態で
開放されて、逆方向への流れを許容する構成であった
が、この実施の形態で使用されるパイロット操作逆止弁
38はパイロット圧が供給された状態では逆方向への流
れを阻止し、パイロット圧が供給されない状態になると
逆方向への流れを許容する構成となっている。パイロッ
ト操作逆止弁38へのパイロット圧にはリフトシリンダ
4のボトム室4bの圧が使用され、管路14から分岐さ
れたパイロット圧供給用の管路39がパイロット操作逆
止弁38のパイロット圧供給ポートPに接続されてい
る。
【0042】パイロット操作逆止弁38へのパイロット
圧の供給、遮断(開放)は、管路29の途中に設けられ
た制御弁としてのロジック弁40により制御されるよう
になっている。リフト用制御弁15には、前記7個のポ
ートに加えてポートA4及びポートT2を備えた9ポー
ト3位置切換弁が使用されている。リフト用制御弁15
はポートA4において管路29に接続され、ポートT2
において戻り管路25に接続されている。リフト用制御
弁15は下降操作位置に配置された状態でのみポートA
4とポートT2とを連通させるようになっている。な
お、管路29にはロジック弁40より上流側にフィルタ
41が設けられている。
【0043】ロジック弁40は3ポート2位置切換弁の
構成を有し、オリフィス42を有する通路43を介して
スプールの両側にパイロット圧が供給されるようになっ
ている。そして、スプールの両側に作用する圧力がバラ
ンスしている状態では図4に示すように、管路39を介
してパイロット操作逆止弁38のパイロット圧供給ポー
トPをリフトシリンダ4のボトム室4bと連通させる状
態に保持する。また、ロジック弁40はリフト用制御弁
15のポートA4とポートT2とが連通された状態では
パイロット圧供給ポートPをオイルタンク17と連通す
る状態に保持するようになっている。
【0044】この実施の形態ではリフト用制御弁15が
下降位置に操作されない限り、パイロット操作逆止弁3
8のパイロット圧供給ポートPがボトム室4bと連通さ
れてパイロット圧が供給された状態に保持され、パイロ
ット操作逆止弁38はリフトシリンダ4のボトム室4b
からリフト用制御弁15へ向かう作動油の移動を規制
(阻止)する状態となる。リフト用制御弁15が下降位
置に操作されると、管路29がポートA4,T2を介し
て戻り管路25と連通状態となる、そして、ロジック弁
40のオリフィス43よりポートA4側の圧力が小さく
なり、スプールが移動されてパイロット操作逆止弁38
のパイロット圧供給ポートPがオイルタンク17と連通
する状態となる。その結果、パイロット操作逆止弁38
はリフトシリンダ4のボトム室4bからリフト用制御弁
15へ向かう作動油の流れを許容する状態となる。
【0045】従って、この実施の形態においても第1の
実施の形態の(イ)〜(ハ)と同様の効果を有するとと
もに、第2の実施の形態と同様にリフト用制御弁15が
中立位置に配置された状態で、リフト用制御弁15から
の作動油の漏れがほとんど無くなり、フォークの自然降
下量が少なくなる。また、この実施の形態では第2の実
施の形態と異なり、電気的な制御信号を使用せずにリフ
ト用制御弁15が下降操作位置に配置されたときのみパ
イロット操作逆止弁38を作動油の逆方向への流れを許
容可能とすることができ、下降操作検出手段が不要とな
って制御が簡単になる。
【0046】なお、実施の形態は上記に限定されるもの
ではなく、例えば次のように変更してもよい。 ○ パイロット圧供給手段を構成する管路29を作動油
供給用管路19から分岐した構成とせずに、図5に示す
ように独立した油圧ポンプ44を設けるとともに管路2
9を油圧ポンプ44に接続する。油圧ポンプ44は油圧
ポンプ18と共にエンジンEにより駆動される。パイロ
ット操作逆止弁28としてパイロット圧が供給された際
に逆方向への流れを許容する構成のものを使用した場
合、フォーク6が大重量の荷を積載した状態では、パイ
ロット圧として比較的大きな圧力が必要となる。管路2
9がリフトシリンダ4及びティルトシリンダ9に作動油
を供給するメイン管路としての作動油供給用管路19か
ら分岐された構成の場合は、荷役作業用に作動油の圧力
の大部分が使用されている状態ではパイロット圧が不十
分となる場合がある。しかし、パイロット圧供給用の油
圧ポンプ44を別にすることにより、荷役作業の状況に
関係なく、パイロット操作逆止弁28の開放動作が円滑
に行われる。従って、第1及び第2の実施の形態では別
の油圧ポンプを設けた方が好ましい。
【0047】○ 第2の実施の形態において下降操作検
出手段は、リフト用制御弁15が下降操作位置に配置さ
れたことを検出可能なものであればよく、リフトレバー
12が下降操作側へ回動されたことを検出するポテンシ
ョメータを使用したり、リフト用制御弁15のスプール
の位置を検知する近接スイッチを設けてもよい。
【0048】○ リフト用制御弁15、ティルト用制御
弁16、パイロット操作逆止弁28,38等を一体に形
成したが、リフト用制御弁15、ティルト用制御弁16
等を別体に形成してもよい。
【0049】○ 荷役用アタッチメントとしてフォーク
6以外のアタッチメント、例えばロール紙の運搬に使用
するロールクランプ、ブロックの運搬や高積み作業に使
用するブロッククランプ、コイル状に巻かれたワイヤ及
びケーブル等コイル状あるいは円筒状の荷の運搬に使用
するラム等を装備した産業車両に適用してもよい。
【0050】○ エンジンを駆動源とする産業車両に限
らず、バッテリを駆動源とする産業車両に適用してもよ
い。前記各実施の形態から把握できる請求項記載以外の
技術思想(発明)について、以下にその効果とともに記
載する。
【0051】(1) 請求項1請求項5のいずれかに
記載の発明において、前記パイロット圧供給手段はリフ
トシリンダ等に作動油を供給する油圧ポンプとは別の油
圧ポンプに接続された管路を備えている。この場合、荷
役作業の状況に関係なく、パイロット操作逆止弁の開放
動作が円滑に行われる。
【0052】
【発明の効果】以上詳述したように請求項1〜請求項5
に記載の発明によれば、フォーク等の荷役用アタッチメ
ントを上昇位置に配置してリフトシリンダの作動を停止
した状態でのフォークリフトの運転停止中に、誤ってリ
フトレバーが操作されてもフォーク等が下降することを
防止できる。
【0053】請求項1に記載の発明によれば、リフト用
制御弁の下降操作時のみにパイロット操作逆止弁が作動
油の逆方向への流れを許容するため、リフト用制御弁が
中立位置に配置された状態でリフト用制御弁からの作動
油の漏れがほとんど無くなり、フォーク(荷役用アタッ
チメント)の自然降下量が少なくなる。また、パイロッ
ト操作逆止弁を作動油の逆方向への流れを許容する状態
にするためのパイロット圧を小さくできる。また、リフ
ト用制御弁の下降操作により自動的にパイロット操作逆
止弁を作動油の逆方向への流れを許容する状態になり、
電気的な制御手段が不要となる。請求項2に記載の発明
によれば、パイロット圧供給手段をメイン管路から分岐
された管路で構成したため、パイロット圧供給手段の構
成が簡単になる。
【0054】請求項3に記載の発明によれば、パイロッ
ト圧供給手段をメイン管路から分岐された管路で構成し
たため、パイロット圧供給手段の構成が簡単になる。ま
た、簡単な構成の電磁弁のオンオフ制御によりパイロッ
ト操作逆止弁へのパイロット圧の供給制御ができる。
【0055】請求項4に記載の発明によれば、リフト用
制御弁の下降操作時のみにパイロット操作逆止弁が作動
油の逆方向への流れを許容するため、リフト用制御弁が
中立位置に配置された状態でリフト用制御弁からの作動
油の漏れがほとんど無くなり、フォーク(荷役用アタッ
チメント)の自然降下量が少なくなる。また、パイロッ
ト圧供給手段をメイン管路から分岐された管路で構成し
たため、パイロット圧供給手段の構成が簡単になる。さ
らに、簡単な構成の電磁弁のオンオフ制御によりパイロ
ット操作逆止弁へのパイロット圧の供給制御ができる。
請求項5に記載の発明によれば、リフト用制御弁の下降
操作時のみにパイロット操作逆止弁が作動油の逆方向へ
の流れを許容するため、リフト用制御弁が中立位置に配
置された状態でリフト用制御弁からの作動油の漏れがほ
とんど無くなり、フォーク(荷役用アタッチメント)の
自然降下量が少なくなる。また、パイロット操作逆止弁
を作動油の逆方向への流れを許容する状態にするための
パイロット圧を小さくできる。また、リフト用制御弁の
下降操作により自動的にパイロット操作逆止弁を作動油
の逆方向への流れを許容する状態になり、電気的な制御
手段が不要となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施の形態の油圧回路図。
【図2】 フォークリフトの側面図。
【図3】 第2の実施の形態の油圧回路図。
【図4】 第3の実施の形態の油圧回路図。
【図5】 別の実施の形態の要部油圧回路図。
【図6】 従来装置の要部油圧回路図。
【符号の説明】 1…産業車両としてのフォークリフト、4…リフトシリ
ンダ、4b…ボトム側の油室としてのボトム室、15…
リフト用制御弁、17…オイルタンク、18,44…油
圧ポンプ、19…メイン管路としての作動油供給用管
路、28,38…パイロット操作逆止弁、29…管路、
35…制御弁としての電磁弁、36…下降操作検出手段
としてのマイクロスイッチ、40…制御弁としてのロジ
ック弁、P…パイロット圧供給ポート。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 塚田 牧生 長野県上水内郡豊野町浅野1671 仁科工 業 株式会社 内 (72)発明者 中島 滋人 長野県上水内郡豊野町浅野1671 仁科工 業 株式会社 内 (56)参考文献 実開 昭64−12905(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B66F 9/22

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 手動操作によりリフトシリンダへの作動
    油の供給、排出を切換え制御するリフト用制御弁を備え
    た産業車両において、前記リフト用制御弁とリフトシリ
    ンダのボトム側の油室とを接続する管路の途中に、前記
    ボトム側の油室からリフト用制御弁へ向かう作動油の流
    れを規制するパイロット操作逆止弁を設け、油圧ポンプ
    の駆動時に前記パイロット操作逆止弁を開放させるパイ
    ロット圧を供給可能なパイロット圧供給手段を設けた産
    業車両の油圧制御装置にあって、 前記パイロット圧供給手段は前記リフト用制御弁の下降
    操作時のみに前記パイロット操作逆止弁を開放させるパ
    イロット圧を供給可能な状態に制御される制御弁を備
    え、 前記パイロット操作逆止弁はパイロット圧が供給された
    状態で逆方向の流れを規制する構成であり、前記制御弁
    は前記リフト用制御弁の下降操作時に前記パイロット操
    作逆止弁のパイロット圧供給ポートをオイルタンクと連
    通する状態に保持するロジック弁である産業車両の油圧
    制御装置。
  2. 【請求項2】 前記パイロット圧供給手段は前記油圧ポ
    ンプと前記リフト用制御弁とを接続するメイン管路から
    分岐された管路を備えている請求項1に記載の産業車両
    の油圧制御装置。
  3. 【請求項3】 手動操作によりリフトシリンダへの作動
    油の供給、排出を切換え制御するリフト用制御弁を備え
    た産業車両において、前記リフト用制御弁とリフトシリ
    ンダのボトム側の油室とを接続する管路の途中に、前記
    ボトム側の油室からリフト用制御弁へ向かう作動油の流
    れを規制するパイロット操作逆止弁を設け、油圧ポンプ
    の駆動時に前記パイロット操作逆止弁を開放させるパイ
    ロット圧を供給可能なパイロット圧供給手段を設けた産
    業車両の油圧制御装置にあって、 前記パイロット圧供給手段は前記油圧ポンプと前記リフ
    ト用制御弁とを接続するメイン管路から分岐された管路
    を備え、 前記パイロット操作逆止弁はパイロット圧が供給された
    状態で逆方向の流れを許容する構成であり、前記メイン
    管路から分岐された管路には、前記リフト用制 御弁の下
    降操作を検出する下降操作検出手段の検出信号に基づい
    て、前記リフト用制御弁が下降操作位置にあるときは開
    状態に保持され、その他のときは閉状態に保持される電
    磁弁が設けられている産業車両の油圧制御装置。
  4. 【請求項4】 手動操作によりリフトシリンダへの作動
    油の供給、排出を切換え制御するリフト用制御弁を備え
    た産業車両において、前記リフト用制御弁とリフトシリ
    ンダのボトム側の油室とを接続する管路の途中に、前記
    ボトム側の油室からリフト用制御弁へ向かう作動油の流
    れを規制するパイロット操作逆止弁を設け、油圧ポンプ
    の駆動時に前記パイロット操作逆止弁を開放させるパイ
    ロット圧を供給可能なパイロット圧供給手段を設けた産
    業車両の油圧制御装置にあって、 前記パイロット圧供給手段は前記リフト用制御弁の下降
    操作時のみに前記パイロット操作逆止弁を開放させるパ
    イロット圧を供給可能な状態に制御される制御弁を備え
    ると共に、 前記油圧ポンプと前記リフト用制御弁とを接
    続するメイン管路から分岐された管路を備え 前記パイロット操作逆止弁はパイロット圧が供給された
    状態で逆方向の流れを許容する構成であり、前記メイン
    管路から分岐された管路には、前記リフト用制御弁の下
    降操作を検出する下降操作検出手段の検出信号に基づい
    て、前記リフト用制御弁が下降操作位置にあるときは開
    状態に保持され、その他のときは閉状態に保持される電
    磁弁が設けられている産業車両の油圧制御装置。
  5. 【請求項5】 前記パイロット操作逆止弁はパイロット
    圧が供給された状態で逆方向の流れを規制する構成であ
    り、前記制御弁は前記リフト用制御弁の下降操作時に前
    記パイロット操作逆止弁のパイロット圧供給ポートをオ
    イルタンクと連通する状態に保持するロジック弁である
    請求項4に記載の産業車両の油圧制御装置。
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