JP3173400B2 - 集光型太陽電池装置 - Google Patents

集光型太陽電池装置

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JP3173400B2 JP33345296A JP33345296A JP3173400B2 JP 3173400 B2 JP3173400 B2 JP 3173400B2 JP 33345296 A JP33345296 A JP 33345296A JP 33345296 A JP33345296 A JP 33345296A JP 3173400 B2 JP3173400 B2 JP 3173400B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、太陽光を追尾して
効率的な発電が可能な集光型太陽電池装置の改良に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、太陽電池を用いた発電システ
ムの低コスト化のため、太陽光をレンズを用いて集光
し、高価な太陽電池セルの使用面積を小さくする技術が
知られている。また、その際に太陽電池装置の発電効率
を向上させるため、太陽を追尾する技術も知られてい
る。しかし、このような追尾システムは、装置の駆動コ
ストを高くするという問題がある。そこで、太陽を追尾
するための可動部分をできるだけ少なくし、最小限の駆
動力で効率よく太陽光を追尾することが必要となる。
【0003】このためには、例えば本出願人が特願平7
−127733号として提案したような、セルステージ
上に太陽電池セルを複数個並べ、集光レンズを固定した
まま、このセルステージを移動させて太陽の追尾を行う
システムが考えられる。これにより、通常太陽電池セル
に比べて大きくしかも重量の重い集光レンズを駆動しな
くて済み、駆動エネルギの節約を図ることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述したよう
な、集光レンズを固定し、太陽電池セルのみを動かす追
尾方法では、集光レンズの収差により集光レンズの入射
面と太陽光との角度が90°からずれ、斜め入射になる
に従い焦点の広がりが大きくなる。このため、集光レン
ズに垂直に入射する場合に比べ、45°方向から入射す
る場合には、その集光度が約1/4程度まで減少してし
まう。したがって、斜め入射時においても集光された太
陽光を全て太陽電池セルの受光面で受けようとした場
合、太陽電池セルの面積を大きくしなくてはならなくな
る。この結果、太陽電池の製造に要するエネルギを太陽
電池で発電できるエネルギで回収するのに要する期間で
あるエネルギペイバックタイムが増加してしまう。
【0005】結晶シリコン太陽電池の場合、シリコンウ
エハを製造するために要するエネルギが非常に大きいの
で、太陽電池セルの面積を減らすことがエネルギペイバ
ックタイムを減少させるために不可欠である。
【0006】本発明は上記従来の課題に鑑みなされたも
のであり、その目的は、集光度を高く維持しつつ、小さ
なエネルギで効率よく太陽を追尾できる集光型太陽電池
装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、集光レンズと太陽電池セルとが内部に一
体的に配置された透明球体と、透明球体が面上に複数配
列された可動板と、太陽の位置を検出するための位置検
出センサと、を備えた集光型太陽電池装置であって、可
動板を駆動して透明球体を回転させ、位置検出センサに
より検出した太陽光に集光レンズを向けることを特徴と
する。
【0008】また、上記発明において、透明球体が可動
板と押え板との間に挟まれている構成も好適である。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を図面に基づいて説明する。
【0010】図1には、本発明に係る集光型太陽電池装
置の一実施形態の断面図が示される。図1において、集
光レンズ10と太陽電池セル12とが透明材料で形成さ
れた透明球体14中に一体的に配置されている。この集
光レンズ10としては、例えば樹脂製で平面形状のフレ
ネルレンズが用いられる。また、太陽電池セル12は、
集光レンズ10の焦点位置近傍に配置されている。
【0011】透明球体14は、可動板16の上に複数個
配列されている。この場合、透明球体14は、支え板1
8によりその位置が移動せず、かつ回転可能なように支
持されている。また、透明球体14の上部には、ガラス
等で構成された透明板20が設けられている。図1に示
されるように、透明球体14と透明板20とは、互いに
擦れ合うことを防止するために接しないように配置され
ているが、透明板20の透明球体14側の面を透明球体
14の曲率に合わせて凹状に加工するのも好適である。
なお、透明板20と透明球体14とのギャップは、0.
1〜0.5mm程度とするのがよい。これらの支え板1
8、透明板20等は外枠22に固定されている。
【0012】上述した可動板16は、駆動装置24のプ
ーリ26に巻回されたワイヤ28と接続されており、プ
ーリ26が回転してワイヤ28が巻上げられることによ
り、図の左右方向に移動することができる。なお、この
ような可動板16の駆動機構は、図の紙面に垂直方向に
も設けられており(図示せず)、これらによってx−y
方向(水平方向)への移動が可能となる。可動板16が
このように移動されることにより、この面上に配列され
た透明球体14も回転する。従って、適当なセンサによ
り太陽光30の方向を検出し、その方向に透明球体14
中に設けられた集光レンズ10の受光面が向くように可
動板16を移動させれば、太陽の追尾を行うことができ
る。駆動装置24は、この位置検出センサからの信号に
基づいて例えばON,OFF制御が行われ、集光レンズ
10の受光面が正しく太陽光30の方向に向くように制
御される。
【0013】図2には、上述した透明球体14の断面図
が示される。透明球体14の内部には、フレネルレンズ
で構成された集光レンズ10と太陽電池セル12とが一
体的に配置されており、透明球体14が回転すると集光
レンズ10と太陽電池セル12とが一体的に回転するよ
うに構成されている。太陽電池セル12は、その周囲に
土手状の補強部32が設けられており、冷却管34を構
成する下板36に補強部32を介して接着されている。
なお、下板36には、太陽電池セル12が設けられてい
る部分に光を通過させるための穴38が設けられてい
る。また、冷却管34には、冷却液供給配管40を介し
て水等の冷却液が循環されている。冷却管34中を循環
する冷却液は、穴38を介して太陽電池セル12の受光
面に直接接触し、これにより太陽電池セル12を冷却す
る。太陽電池セル12の受光面に冷却液を直接接触させ
ることにより、大きな冷却能力を得ることができる。
【0014】図3には、図2に示された透明球体14を
集光レンズ10の方向から見た図が示される。図2及び
図3に示されるように、太陽電池セル12は、受光面の
裏側に電極が設けられた裏面電極構造となっており、そ
の電極から出力される発電電力は配線42によって外部
に取り出される。
【0015】集光レンズ10と太陽電池セル12の受光
面との距離lは、集光レンズ10の焦点距離とほぼ一致
されている。集光レンズ10として使用されるフレネル
レンズは、一般に収差を十分に抑制しつつその焦点距離
を小さくすることができるので、図2に示されるよう
に、集光レンズ10と太陽電池セル12とを透明球体1
4の中に収めることが可能となる。例えば、集光レンズ
10として40mm角のフレネルレンズを使用した場合
に、上述したlの値としては、30mm程度とすること
ができる。従って、透明球体14の大きさとしては50
φ程度の大きさとなる。また、集光レンズ10として上
述した40mm角のフレネルレンズを使用した場合、太
陽電池セル12の受光面は3mm角〜6mm角程度とす
るのが適当である。3mm角とした場合の集光度は17
8倍であり、6mm角とした場合の集光度は44倍とな
る。
【0016】透明球体14は、例えばアクリル等の透明
樹脂によって構成し、可動板16との間の摩擦係数を大
きくするために、可動板16と接する下部球面44は、
ゴム等の材料を設けておくのが好適である。これによ
り、可動板16がx−y方向に移動した場合に、透明球
体14も可動板16の動きとずれずに回転運動すること
が可能となる。なお、透明球体14の集光レンズ10の
上部に該当する部分は必ずしも必要なく、集光レンズ1
0をむきだしの状態とすることも可能である。
【0017】以上のように、可動板16上に複数個設け
られた透明球体14には、それぞれ1個ずつ太陽電池セ
ル12が設けられているが、これらの少なくとも1つ
に、太陽電池セル12の代わりに図4に示される位置検
出センサ46を設ける。この位置検出センサ46は、図
4に示されるように、対角線方向で4分割されており、
4つの台形のセンサx+ 、x- 、y+ 、y- から構成さ
れている。全体としては正方形の形状となっている。こ
れら4つの台形のセンサx+ 、x- 、y+ 、y-で構成
される位置検出センサ46の中央部には、4つの台形の
頂部によって囲まれた穴があいている。この穴には、太
陽電池セルあるいはフォトダイオードを設けてもよい
し、穴のままにしておいてもよい。なおこの穴の形状は
四角形状に限られるものではなく、例えば円形の穴とし
てもよい。
【0018】位置検出センサ46は、4つの台形のセン
サx+ 、x- 、y+ 、y- のどこに太陽光30が当たっ
ているかを検出するものであり、4つの部分あるいは中
央部に太陽光30が当たった時にそれぞれ別々の信号が
発生するように構成されている。従って、位置検出セン
サ46のいずれかの位置に、集光レンズ10によって集
光された太陽光30すなわち集光スポットが当たった場
合に、その位置が常に位置検出センサ46の中央部48
に移動するように駆動装置24によって可動板16を動
かし、透明球体14を回転させて太陽の追尾を実施す
る。
【0019】図5には、上述した位置検出センサ46に
よって太陽の位置を追尾する場合の動作のフローチャー
トが示される。図5において、位置検出センサ46の4
つの台形センサのうちセンサx+ に集光スポットが当た
った場合、これがONとなる(S1)。これにより、図
1に示された駆動装置24のプーリ26を駆動するモー
タが正回転し、可動板16がX方向に移動される。これ
に伴い、透明球体14も回転し、センサx+ に当たって
いる集光スポットが位置検出センサ46の中央部48に
向かって移動する(S2)。集光スポットが位置検出セ
ンサ46の中央部48に一致した時にセンサx+ がOF
Fとなり(S3)、可動板16をX方向に移動させるモ
ータが停止される(S4)。なお、この場合、中央部4
8に太陽電池セルあるいはフォトダイオードを設けてお
いて、ここに集光スポットが当たった時に信号を出さ
せ、この信号によりモータを停止させる構成としてもよ
い。
【0020】次に、集光レンズ10で集光された集光ス
ポットが、位置検出センサ46の中のセンサx- に当た
った場合、センサx- がONとなる(S5)。これによ
り、上記と同様に駆動装置24のモータが上述とは逆回
転し、x- に当たっていた集光スポットが位置検出セン
サ46の中央部48に移動する(S6)。集光スポット
が中央部48に当たると、センサx- がOFFとなり
(S7)、モータが停止される(S8)。
【0021】また、S1、S5において、センサx+
- がONとなっていない場合には、可動板16をX方
向に移動させる駆動装置24のモータは駆動されず、次
のステップに移る。
【0022】以下同様にしてS9〜S16のステップに
より、センサy+ 、y- のON/OFFに基づき、図示
しない、可動板16をY方向に移動させる駆動装置のモ
ータのON,OFFが制御され、集光スポットのY方向
のずれについても追尾することができる。
【0023】以上の制御により、集光スポットが位置検
出センサ46の中央部48に位置した場合には、いずれ
のセンサx+ 、x- 、y+ 、y- もONとならないの
で、この状態で駆動装置24は駆動されず、可動板16
はその位置に停止する。これにより、他の全ての透明球
体14中に設けられた太陽電池セル12に高い集光度で
太陽光が集光されることになる。これは、位置検出セン
サ46によって太陽を追尾し、その太陽光30の方向に
応じて可動板16を移動させ、透明球体14を回転させ
ることにより集光レンズ10を太陽光30に向け、集光
レンズ10の受光面が太陽光30の方向と常に90°を
なすように制御されるからである。集光レンズ10の受
光面が太陽光30の方向と90°をなすと、斜め入射時
に比べ、集光スポットが最も小さくなるので集光率を最
大にできる。これにより、太陽電池セル12の発電効率
を最も高い状態に維持することができる。また、上述し
たように集光レンズ10と太陽光30とが常に90°の
配置となるので、収差の影響により集光スポットが広が
ることを防止でき、太陽電池セル12の受光面を大きく
しなければならないということもないので、よりいっそ
う太陽電池セル12の面積を小さくすることが可能とな
る。
【0024】また、本実施形態においては、太陽の追尾
を小さな透明球体14を回転させることによって実施す
るので、追尾機構を簡素化でき、必要な駆動エネルギも
小さくすることができる。
【0025】図6には、本実施形態に使用される透明球
体の他の例が示される。図6において、透明球体14中
には、集光レンズ10及び太陽電池セル12が設けられ
ているが、太陽電池セル12を冷却するための冷却管は
設けられておらず、冷却液は冷却液供給配管40を介し
て透明球体14の内部に直接供給される。ただし、太陽
電池セル12の電極部分をぬらさないために、下板36
は設けられており、この下板36に設けられた穴38の
位置に太陽電池セル12がその補強部32によって接着
されている点は図2の例と同様である。
【0026】以上のような本実施形態においては、上述
したように、集光レンズ10に常に直角に太陽光30が
入射するので、集光レンズ10に斜め入射させる方式に
比べ収差によって太陽電池セル12の受光面からもれて
いた光も発電に寄与させることができる。これにより、
1m2 相当のパネルを製作して比較した場合、8月の晴
天時、午前9時〜午後3時まででレンズを固定しセルス
テージのみ駆動して追尾するタイプ(本出願人が特願平
7−127733号として提案したタイプ)の発電量が
587Whであったのに対し、本実施例では715Wh
の発電量を得ることができた。なお、この場合の集光倍
率は50倍とし、太陽電池セル12は変換効率15%
(集光なしの場合)のものを使用した。
【0027】さらに、上記先出願で開示した方式では集
光が難しかった朝7時30分〜9時、夕方3時〜6時3
0分の時間帯でも本実施形態においては十分発電が可能
となった。これは、集光レンズ10への斜め入射ではな
く常に太陽光30の方向に集光レンズ10を向ける方式
としたためである。このため、本実施形態においては、
朝7時30分〜夕方6時30分までの発電量として78
4Whを得ることができた。なお、参考までに、従来か
ら市販されていた太陽電池装置の場合、午前9時〜午後
3時までの発電量は1m2 当たり532Whであり、朝
6時〜夕方6時までの総発電量でも621Whにとどま
っていた。
【0028】図7には、本発明に係る集光型太陽電池装
置の他の実施形態の断面図が示される。図7において、
透明球体14は、可動板16と押え板50との間に挟ま
れている。可動板16と押え板50とは、バネ52によ
って互いの方向に付勢されており、透明球体14と可動
板16及び押え板50との密着性を高め、これらの間で
滑りが発生することを防止している。なお、押え板50
は透明ガラスあるいは低密度ポリエチレン等の透明樹脂
で構成されている。図7においては、図1に示された、
支え板18、透明板20、外枠22等の他の部材は省略
してある。
【0029】本実施形態の場合、押え板50は固定され
ており、可動板16のみが図1に示されような駆動装置
24によって移動され、これによって透明球体14が所
定方向に回転される。この際、透明球体14は押え板5
0と滑らないように接しているので、その回転運動を正
確に行わせることができ、長期間の使用により太陽の追
尾が不正確となることを防止することができる。なお、
本実施形態に係る押え板50は、透明板20と兼用する
こともでき、その場合には、図8に示されるような構成
となる。この場合には、可動板16と透明板20とがバ
ネ52により互いの方向に付勢され、透明板20は透明
球体14と接するように配置される。
【0030】図9には、透明球体14を駆動するための
更に他の実施形態が示される。図9において、透明球体
14はその上部につり下げ部材54が設けられており、
このつり下げ部材54につり下げフック56がかけられ
てこの点を中心に透明球体14が動けるように構成され
ている。また、透明球体14の下部には、駆動用穴58
が設けられており、この駆動用穴58に駆動用フック6
0がかけられている。この駆動用穴58と駆動用フック
60との拡大図が図10に示される。図10に示される
ように、駆動用フック60は駆動用穴58にかけられる
が、穴が所定の大きさとなっており、その穴の中をフッ
クがある程度自由に動けるので透明球体14を駆動用フ
ック60を移動させることによって動かす際に自由な動
きが可能となる。図9において、駆動用フック60は可
動板16上に設けられているが、この可動板16として
は、図に示されるようにメッシュ状としてもよい。
【0031】本実施形態によれば、各透明球体14のそ
れぞれが駆動用穴58にかけられた駆動用フック60に
よって移動させられるので、太陽の追尾に伴う透明球体
14の動きを信頼性の高いものとすることができる。
【0032】以上に述べた各実施形態においては、太陽
光30を集光レンズ10で集光しこれを太陽電池セル1
2に照射して発電するシステムとなっており、太陽電池
セル12は水等の冷却水で冷却されている。従って、高
効率で熱を回収することも可能となる。例えば、冷却水
温度20℃の場合に、真夏の晴天時に相当する1000
W/m2 の入射光量があると、非集光時には2時間で4
2.0℃までしか冷却水温度が上昇しないのに対し、5
0倍集光時では46.5℃、100倍集光時では48.
3℃までそれぞれ冷却水の温度を上昇させることができ
た。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
太陽電池セルと集光レンズとが透明球体内に設置され、
太陽の方向に合わせて透明球体を回転させ、常に太陽光
が集光レンズに垂直に入射するように構成されているの
で、常に集光レンズの最高の集光度で集光し発電するこ
とができる。また、太陽の追尾は透明球体を回転させる
だけなのでその駆動も簡単になり、消費エネルギを減ら
すことができる。
【0034】また、透明球体を回転させる際に、透明球
体の上下から挟持するように構成すれば、透明球体の回
転制御を更に正確に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る集光型太陽電池装置の一実施形
態の断面図である。
【図2】 図1に示された集光型太陽電池装置に使用さ
れる透明球体の内部を示す断面図である。
【図3】 図2に示された透明球体を集光レンズの方向
から見た図である。
【図4】 図1に示された集光型太陽電池装置に使用さ
れる位置検出センサの例を示す図である。
【図5】 図1に示された集光型太陽電池装置の太陽の
追尾動作を示すフローチャート図である。
【図6】 図1に示された集光型太陽電池装置に使用さ
れる透明球体の他の例を示す図である。
【図7】 本発明に係る集光型太陽電池装置の他の実施
形態を示す断面図である。
【図8】 図7に示された実施形態の変形例を示す断面
図である。
【図9】 本発明に係る集光型太陽電池装置の透明球体
の駆動方法の他の例を示す図である。
【図10】 図9に示された実施形態において使用され
る駆動用穴及び駆動用フックの拡大図である。
【符号の説明】
10 集光レンズ、12 太陽電池セル、14 透明球
体、16 可動板、18 支え板、20 透明板、22
外枠、24 駆動装置、26 プーリ、28ワイヤ、
30 太陽光、32 補強部、34 冷却管、36 下
板、38 穴、40 冷却液供給配管、42 配線、4
4 下部球面、46 位置検出センサ、48 中央部、
50 押え板、52 バネ、54 つり下げ部材、56
つり下げフック、58 駆動用穴、60 駆動用フッ
ク。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−122914(JP,A) 特開 平8−321630(JP,A) 特開 昭52−105792(JP,A) 特開 昭59−124304(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 31/04 - 31/078 F24J 2/00 - 2/52

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 集光レンズと太陽電池セルとが内部に一
    体的に配置された透明球体と、前記透明球体が面上に複
    数配列された可動板と、太陽の位置を検出するための位
    置検出センサと、を備えた集光型太陽電池装置であっ
    て、 前記可動板を駆動して前記透明球体を回転させ、前記位
    置検出センサにより検出した太陽光に前記集光レンズを
    向けることを特徴とする集光型太陽電池装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の集光型太陽電池装置にお
    いて、前記透明球体は、前記可動板と押え板との間に挟
    まれていることを特徴とする集光型太陽電池装置。
JP33345296A 1996-12-13 1996-12-13 集光型太陽電池装置 Expired - Fee Related JP3173400B2 (ja)

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