JP3173061U - スラリー生成装置 - Google Patents

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董 岩波
純一 富永
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ニフコプラント株式会社
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Abstract

【課題】加圧状態で粉体と液体を混合することにより、攪拌装置を使用しなくても溶け残りのないスラリーを得られるスラリー生成装置を提供する。
【解決手段】粉体を供給するための粉体供給槽の下側に、供給された粉体と液体からスラリーを生成するスラリー槽が配置され、上記スラリー槽には、液体を供給するための液体供給弁とスラリーを排出するためのスラリー排出弁が接続され、上記粉体供給槽とスラリー槽の間を遮断可能な遮断弁が設けられ、上記粉体供給槽からスラリー槽に粉体を供給するときには遮断弁を開弁し、液体供給弁を介してスラリー槽に液体を供給することにより生成したスラリーをスラリー排出弁を介して排出するときには、上記遮断弁を閉弁してスラリー槽内を加圧状態にするように構成されている。加圧状態で粉体と液体が十分に混合されてスラリーとなって排出され、溶け残りが生じてろ過性能が低下するおそれがない。
【選択図】図1

Description

本考案は、粉体と液体を混合してスラリーを生成するスラリー生成装置に関し、好ましくは、研削盤,旋盤,マシニングセンタ等に用いられるクーラント液に存在する異物を除去するろ過装置におけるろ過助剤をつくる装置に適用可能なスラリー生成装置に関するものである。
従来から、研削盤や旋盤等の工作機械に用いられる切削液のろ過装置としては、ろ材としてセルロースや珪藻土のような粉体のろ過助剤を使用し、フィルタチューブの外周面に、上記セルロース等の粉体によるプリコート層を形成し、このプリコート層にクーラント液を透過させてろ過することが行われる。セルロースのようなろ過助剤は、あらかじめクーラント液と混ぜてスラリー状にしてから装置に供給される。
図3は、一般的なスラリー供給装置を示す。この装置は、貯留したクーラント液にろ過助剤を投入してスラリーとするスラリータンク100と、スラリータンク100に供給するろ過助剤を貯留する助剤タンク101を有している。上記スラリータンク100には、フロースイッチ102が設けられ、液面が低下すると電磁弁を開弁してクーラント液を補充するとともに、助剤タンク101に貯留されたろ過助剤が適切な配合量となる量だけフィーダー103によって補充されるようになっている。投入されたろ過助剤は、攪拌装置104等により攪拌して適切な配合量のスラリーを生成するようになっている。
このような装置では、スラリータンク100と助剤タンク101が並設されるため、装置の設置面積が大きく、大きな装置スペースが必要になるという問題がある。また、攪拌装置104も必要で設備コスト面で不利である。
一方、粉体供給槽と粉液混合槽を縦置き型にするとともに攪拌装置を使用しない混入溶解装置として、下記の特許文献1に示すものが開示されている。
特許文献1の装置は、下部に粉体出口(7a)を開口した粉体収容体(2)と、外部からの水を内部に導入する導水管(12)を設けた混入溶解用筒状体(3)を上下に配置したものである。上記導水管(12)の先端開口(12a)を、上記混入溶解用筒状体(3)の内周面に沿う方向に向けて開口している。上記混入溶解用筒状体(3)の内周面の上記導水管(12)の下側部分にじょうご状の傾斜面である下側周壁(11)を形成し、この下側周壁(11)の下端に流出口(14a)を設けている。
この装置では、混入溶解用筒状体(3)に導水管(12)から液体を導入し、その内部に内周面に沿って渦巻き状に回転しながら流下する渦流を発生させ、この渦流に上方から粉体を落下させて混入することが行われる。なお、カッコ内の符号は公報に記載のものである。
特開平7−8771号公報
しかしながら、特許文献1の装置では、自重で渦を巻く液体に対して自重で粉体が投入されて混入が行われる。このように、液体や粉体には自重しか作用しないため、攪拌効果に乏しく、一部の粉体が溶け残って塊になりやすい。そうすると、一部スラリーが形成されないこととなり、それがそのままろ過装置に供給されると、ろ過性能が低下する要因となる。
本考案は、上記課題を解決するためになされたものであり、加圧状態で粉体と液体を混合することにより、攪拌装置を使用しなくても溶け残りのないスラリーを得られるスラリー生成装置の提供をその目的とする。
上記の目的を達成するため、本考案のスラリー生成装置は、粉体を供給するための粉体供給槽の下側に、供給された粉体と液体からスラリーを生成するスラリー槽が配置され、
上記スラリー槽には、液体を供給するための液体供給弁とスラリーを排出するためのスラリー排出弁が接続され、
上記粉体供給槽とスラリー槽の間を遮断可能な遮断弁が設けられ、
上記粉体供給槽からスラリー槽に粉体を供給するときには遮断弁を開弁し、
液体供給弁を介してスラリー槽に液体を供給することにより生成したスラリーをスラリー排出弁を介して排出するときには、上記遮断弁を閉弁してスラリー槽内を加圧状態にするように構成されていることを要旨とする。
本考案のスラリー生成装置は、液体供給弁を介してスラリー槽に液体を供給することにより生成したスラリーをスラリー排出弁を介して排出するときには、上記遮断弁を閉弁してスラリー槽内を加圧状態にするため、加圧状態で粉体と液体が十分に混合されてスラリーとなって排出される。したがって、従来のように溶け残りが生じてろ過性能が低下するおそれがない。また、粉体供給槽の下側にスラリー槽が配置されており、設置面積をとらず、コンパクト性に優れている。
本考案において、上記スラリー排出弁を介してスラリーの排出が終了したときに、上記遮断弁を開弁して粉体供給槽からスラリー槽に次の粉体を供給する前に、スラリー槽内の残圧を解放する残圧解放弁をさらに備えている場合には、
残圧が残ったまま遮断弁を開弁して次の粉体を供給しようとすると、遮断弁を開けた瞬間に、スラリー槽に残ったスラリーが粉体供給槽に逆流して粉体供給槽内の粉体を湿らせ固めてしまうところ、上記残圧解放弁を備えることにより、そのようなトラブルを防止できる。
本考案において、上記残圧解放弁によって残圧を解放したときに、上記遮断弁を開弁して粉体供給槽からスラリー槽に次の粉体を供給する前に、スラリー槽内に残った残スラリーを吸引して液面を低下させるための吸引弁をさらに備えている場合には、
あらかじめ液面を下げることにより、粉体供給槽からスラリー槽に次の粉体を供給したときに粉体が落下するスペースを確保しておき、規定量の粉体を供給し、粉体の配合比が不安定になるのを防止する。
本考案において、ろ過槽に対して供給するろ過助剤を供給するためのスラリーを生成するものであり、遮断弁の高さ位置が、ろ過槽の液面よりも低くなるよう設定されている場合には、
スラリー槽に対してろ過槽を満たす液の液圧がかかり、スラリー生成中にスラリー槽内を十分な攪拌効果を得られるだけの加圧状態にすることができる。また、必ずといっていいほど残圧が残る構造なので、上記残圧解放を行う効果が顕著に得られる。
本考案の一実施の形態におけるスラリー生成装置を示す図である。 上記スラリー生成装置をろ過装置に適用した例を示す図である。 フィルタユニットを示す図であり、(a)は横断面図、(b)は正面図である。 フィルタユニットの周辺構造を示す図であり、(a)は平面図、(b)は正面図である。 フィルタユニットのA−A断面図とその周辺構造を示す図である。 エジェクタ装置の構造を示す図である。 従来例のスラリー生成装置を示す図である。
以下、本考案のスラリー生成装置の実施の形態について詳細に説明する。
図1は本考案の一実施形態におけるスラリー生成装置40を示す図である。
このスラリー生成装置40は、粉体を供給するための粉体供給槽41の下側に、供給された粉体と液体からスラリーを生成するスラリー槽42が配置されている。
上記粉体供給槽41は、上側が上広がりのホッパ部45になっていて、下側がスクリュー44が内部に配置される筒状部46になっている。上記スクリュー44はモータ43により回転駆動され、ホッパ部45に供給された粉体を下方に搬送するようになっている。
上記スラリー槽42は、粉体供給槽41の筒状部46と略同径に設定された有底筒状体である。上記スラリー槽42には、液体を供給するための液体供給弁54とスラリーを排出するためのスラリー排出弁51が接続されている。上記液体供給弁54は、後述するポンプ3に接続されてろ過槽2内のフィルタユニット1で濾過されたクリーン液を粉体供給槽41に供給するための液体供給管55に設けられている。上記スラリー排出弁51は、後述するスラリー供給配管15に接続されたスラリー排出管56に設けられている。
上記粉体供給槽41とスラリー槽42は、粉体供給槽41の下端に設けられたフランジ部47とスラリー槽42の上端に設けられたフランジ部48を介して接続されている。両フランジ部47、48の間には、上記粉体供給槽41とスラリー槽42の間を遮断可能な遮断弁50が設けられている。
上記遮断弁50、液体供給弁54およびスラリー排出弁51は、上記粉体供給槽41からスラリー槽42に粉体を供給するときには遮断弁50を開弁し、液体供給弁54を介してスラリー槽42に液体を供給することにより生成したスラリーをスラリー排出弁51を介して排出するときには、上記遮断弁50を閉弁してスラリー槽42内を加圧状態にするように構成されている。
また、この装置は、上記スラリー排出弁51を介してスラリーの排出が終了したときに、上記遮断弁50を開弁して粉体供給槽41からスラリー槽42に次の粉体を供給する前に、スラリー槽42内の残圧を解放する残圧解放弁52をさらに備えている。上記残圧解放弁52は、スラリー槽42のフランジ部48近傍に設けられてスラリー槽42内を大気解放可能な大気解放路49に設けられている。
さらに、この装置は、上記残圧解放弁52によって残圧を解放したときに、上記遮断弁50を開弁して粉体供給槽41からスラリー槽42に次の粉体を供給する前に、スラリー槽42内に残った残スラリーを吸引して液面を低下させるための吸引弁53をさらに備えている。上記吸引弁53は、後述するエジェクタ装置27の吸引部に接続される吸引路57に設けられている。
この例では、上記吸引路57および上述した液体供給管55は、スラリー槽42における大気解放路49の接続部よりも所定寸法(図示のL)だけ下側に接続された液面路58に接続されている。すなわち、液面路58は、液体供給弁54を介してスラリー槽42に液体を供給するときは液面路58からスラリー槽42内に液体が導入される導入路として機能する。また、液面路58は、吸引弁53を介してスラリー槽42内に残った残スラリーを吸引して液面を低下させたときに、液面路58より液面は下がらず、吸引後の液面を決定する液面決定管として機能する。各弁の開閉等の制御については後に詳しく説明する。
図2は上記スラリー生成装置40をろ過装置に適用した状態を示す図である。
このろ過装置は、中空状のフィルタユニット1と、上記フィルタユニット1が収容されるろ過するとともにダーティ液が貯留されるろ過槽2と、上記フィルタユニット1内の液体を吸引するポンプ3と、上記フィルタユニット1の周辺に供給されるろ過助剤のスラリーを供給するスラリー生成装置40とを備えている。そして、上記フィルタユニット1の表面に、粉粒状のろ過助剤の堆積層を形成させ、上記堆積層で液体をろ過するようになっている。
より詳しく説明すると、上記ろ過槽2には複数(この例では2基)のフィルタユニット1が収容され、導入ライン11により、工作機械から排出された研削液等のダーティ液がろ過槽2内に導入されるようになっている。また、上記ろ過槽2の底部には、フィルタユニット1から除去された使用済みのろ過助剤を排出する排出コンベア12が設けられている。上記排出コンベア12は、並設されたフィルタユニット1の下に敷設されており、各フィルタユニット1から剥離脱落した使用済みのろ過助剤を受け取り、ろ過槽2の外部に排出するようになっている。
図3は上記フィルタユニット1を示す図である。
上記フィルタユニット1は、筒状体7の周壁に、複数(この例では8つ)の薄箱状のフィルタパネル5が、相互に内部が連通するよう平面視放射状に配設されて構成されている。上記各フィルタパネル5両面のフィルタ板17は、多数のパンチ孔6が穿設されるとともに、金属メッシュ8で覆われている。上記フィルタユニット1は、フィルタ板17の板面が横に向くよう(すなわちフィルタ板17自体は上下方向になるよう)ろ過槽2に収容されている。なお、筒状体7の周壁にフィルタパネル5を取り付けるようにしたが、筒状体7を使用せずにフィルタパネル5同士を平面視で放射状に連結してもよい。
上記フィルタユニット1の上側部には(図2に戻る)、スラリー生成装置40に接続されたスラリー供給配管15が設けられている。スラリー供給配管15は、上述したように、スラリー生成装置40のスラリー排出管56に接続され、適切な配合量のスラリーが供給されるようになっている。
図4は、フィルタユニットの周辺構造を示す図である。
上記スラリー供給配管15は、四角環状で、フィルタユニット1の上側部に配設されている。そして、放射状に配設されたフィルタパネル5の略向かい合ったフィルタ板17の間に、スラリー供給配管15から分岐した供給パイプ16が垂下されている。上記供給パイプ16の先端開口すなわちスラリーの供給開口は、フィルタ板17の板面の中央付近に位置している。すなわち上記供給パイプ16および供給開口は、V字状になったフィルタパネル5の略中央付近に配置されている。上記供給パイプ16から、ろ過助剤のスラリーがフィルタ板17の近傍に供給されるようになっている。
上記フィルタユニット1の筒状体7内は、ポンプ連通路9を介してポンプ3と連通し、中空状のフィルタユニット1内の液体を吸引するようになっている。上記吸引により、フィルタユニット1内を負圧にし、フィルタパネル5のフィルタ板17の板面(金属メッシュ8の表面上)にろ過助剤が吸い寄せられて堆積層を形成させるとともに、この堆積層にダーティ液を通過させ、異物のろ過が行われるようになっている。そして、上記ポンプ3で吸引されろ過されたクリーン液は、供給ライン13により、工作機械に供給される。
このように、上記フィルタユニット1がフィルタ板17の板面が横に向くようろ過槽2に収容され、上記フィルタ板17の板面近傍にろ過助剤を供給するとともに、上記フィルタユニット1内の液体をポンプ3で吸引するようになっているため、ポンプ3によって発生するフィルタユニット1内の負圧により、フィルタ板17の板面近傍に供給されたろ過助剤が、フィルタ板17の板面に吸い寄せられ、素早く堆積層を形成させる。したがって、従来のようにろ過が中断することがほとんど無くなるうえ、ろ過助剤による高いろ過精度を確保できる。さらに、フィルタ板17の板面が横に向くようろ過槽に収容されていることから、使用済みのろ過助剤の堆積層がフィルタ板17の板面から容易に剥がれて落下し、堆積層の剥離に伴うろ過の中断時間を大幅に短縮できる。
ここで、上記ポンプ連通路9は、フィルタユニット1の下側に接続され、フィルタユニット1の下側から内部の液体を吸引するようになっている。このようにすることにより、ポンプの吸引力と重力との相互作用で液体を吸引することとなり、エネルギー効率がよくなる。
一方、このろ過装置には、電磁開閉弁19を介して上記ポンプ連通路9にクリーン液を供給することにより、上記ポンプ連通路9およびフィルタユニット1内の負圧を解除するためのブレイクタンク20が設けられている。このブレイクタンク20とポンプ連通路9とはブレイク路29を介して接続されている。このブレイクタンク20には、フロースイッチ21が設けられ、液面が低下すると、クリーン液補充路33の電磁開閉弁22を開弁して供給ライン13からクリーン液が補充されるようになっている。
なお、上記ブレイクタンク20にフロースイッチ21を設けず、クリーン液補充路33に電磁開閉弁22を設けないようにすることもできる。この場合は、ブレイクタンク20には常にクリーン液補充路33からクリーン液が補充し続けられ、オーバーフローしたクリーン液は、環流路34からろ過槽2内に環流させるようにする。このようにした場合でも、ろ過槽2内の液体は常にポンプ3で吸引されてろ過され、クリーン液となって工作機械等に供給されるため、ろ過槽2が溢れることはない。また、電磁開閉弁22やフロースイッチ21等の設備を省略することができて設備コストやメンテナンスコストの面で有利である。
上記ポンプ連通路9の下流側はクリーン液を工作機械等のクリーン液使用設備に供給する供給ライン13になっている。また、上記ポンプ連通路9には、ポンプ連通路9内の圧力変化を検知する圧力センサ18が設けられている。そして、フィルタパネル5に形成されたろ過助剤の堆積層が目詰まりし、ポンプ連通路9およびフィルタユニット1内の負圧が所定値に達したときに、電磁開閉弁19を開弁するようになっている。
さらに、上記ブレイクタンク20は、ろ過槽2の上側に設けられ、電磁開閉弁22が開弁すると、クリーン液がブレイク路29を通って重力でポンプ連通路9に勢いよく流れ込む。そして、上記フィルタユニット1内の負圧が所定値に達したときに上記ポンプ連通路9にクリーン液を供給することにより、フィルタユニット1内の負圧を解除して使用済みのろ過助剤をフィルタ板17の板面から剥離させると同時に、上記供給ライン13にクリーン液を供給するようになっている。
このようにすることにより、ろ過が進んでろ過助剤の堆積層に目詰まりが生じてフィルタユニット1内の負圧が所定値に達したときに、フィルタユニット1内の負圧を解除して使用済みのろ過助剤をフィルタ板17の板面から剥離するのと同時に、上記供給ライン13にクリーン液が供給される。通常この種のろ過装置では、ろ過助剤の剥離の際にはフィルタユニット1内の負圧が解除されてどうしてもろ過が一時中断するが、そのとき負圧の解除と同時に供給ライン13にクリーン液を供給することにより、ろ過助剤を剥離している最中でもクリーン液を工作機械等のクリーン液使用設備に対して供給できることから、クリーン液の供給が全く中断しなくなるのである。
一方、上記フィルタユニット1の上部には、本発明のユニット揺動手段であるエアシリンダ10が取り付けられ、フィルタユニット1を上下に揺動しうるようになっている。そして、フィルタパネル5に形成されたろ過助剤の堆積層が目詰まりし、圧力センサ18がポンプ連通路9およびフィルタユニット1内の負圧が所定値に達したことを検知すると、電磁開閉弁19を開弁してフィルタユニット1内の負圧を解除すると同時に、エアシリンダ10を稼動してフィルタユニット1を揺動させるようになっている。
このようにすることにより、ろ過助剤の堆積層が目詰まりしてフィルタユニット1内の負圧が所定値に達したとき、自動的にフィルタユニット1内の負圧が解除されるとともに、自動的にフィルタユニット1が揺動される。そして、フィルタユニット1内の負圧の解除とフィルタユニット1の揺動とが同時に行なわれ、フィルタ板17の板面が横に向くようろ過槽に収容されたフィルタユニット1のフィルタ板17から使用済みのろ過助剤の堆積層が容易に剥がれて落下し、堆積層の除去に時間がかからず、堆積層の剥離にともなうろ過の中断時間が極めて短時間ですむ。
図5は、フィルタユニットのA−A断面図とその周辺構造を示す図である。
上記フィルタユニット1の上部(この例では筒状体7の上端部)には、フィルタユニット1内に生じたエア溜まりのエアを排出する気泡排出路28が接続されている。上記気泡排出路28は、ポンプ連通路9に設けられた気体吸引手段としてのエジェクタ装置27に接続されている。
図6は、エジェクタ装置の構造を示す図である。
上記エジェクタ装置27は、例えば、T字状の流路を有し、ポンプ連通路9でフィルタユニット1から吸引されたクリーン液が、図示の上下方向の流路30を流れて供給ライン13から工作機械等に供給され、気泡排出路28は、図示の横方向に分岐した分岐路31に接続されている。そして、クリーン液が流れる流路30内の分岐路31の近傍に、クリーン液の流速を高める流速向上部材である先窄まり状の筒体32が設けられている。そして、クリーン液が筒体32を通過する際に流速が速くなり、その液流によって分岐路31内に負圧を与え、気泡排出路28からフィルタユニット1内の気泡を吸引するようになっている。
このように、上記フィルタユニット1の上部から内部に残存した気泡を吸引除去することから、従来のように、フィルタユニット1内に残存した気泡の作用でろ過効率を低下させるようなことがほとんどなくなる。また、フィルタユニット1内に残存した気泡の影響により、ろ過助剤の堆積層がうまく形成されなかったり、せっかく形成された堆積層が剥がれ落ちてしまうというトラブルがほとんどなくなり、安定したろ過精度を維持することができるようになる。
また、気体吸引手段は、フィルタユニット1内の液体を吸引するポンプが接続されたポンプ連通路9に設けられたエジェクタ装置27であり、上記エジェクタ装置27とフィルタユニット1の上部とが気泡排出路28で接続されていることから、フィルタユニット1内の液体を吸引するポンプ3が発生するポンプ連通路9内の液体の流れを利用し、エジェクタ装置27によって気泡排出路28に負圧を発生させ、この負圧により気泡を吸引除去できる。このように、ポンプ3で得られた液体の流れを利用して負圧を発生させることから、気泡の吸引のための動力を別途設ける必要がなく、設備が簡素化し、エネルギー効率もよくなる。
さらに、上記フィルタユニット1の下側にポンプ連通路9が接続され、このポンプ連通路9と距離を隔てた反対側である上側に気泡排出路28が接続されている。したがって、気泡排出路28に発生するエジェクタ装置27による負圧が、ポンプ3の吸引力の影響をあまり受けることがなく、フィルタユニット1の上部に滞留する気泡を効果的に吸引排出することができるのである。
また、上述したように、上記エジェクタ装置27の吸引部は、スラリー生成装置40の吸引路57に接続されている。
上記構造のスラリー生成装置40では、例えば、次のように動作してスラリーを供給することができる。
初期状態では、遮断弁50、スラリー排出弁51、残圧解放弁52、吸引弁53および液体供給弁54は全て閉じた状態である。この状態から、遮断弁50を開弁し、モータ43を所定時間回転させて所定量の粉体を、粉体供給槽41からスラリー槽42に投入する。上記所定時間が経過して投入が終わると遮断弁50を閉じる。
ついで、スラリー排出弁51と液体供給弁54を同時に開弁する。フィルタユニット1でろ過された液体がポンプ3から圧送されて液体供給管55からスラリー槽42に圧入される。この液体の導入により、スラリー槽42に投入された粉体と混ざってスラリーが生成され、スラリー排出管56およびスラリー供給配管15を介してフィルタユニット1に供給される。あらかじめ設定された所定時間の経過がタイマ等でカウントされると、スラリー排出弁51と液体供給弁54を同時に閉じる。
つぎに、残圧解放弁52および吸引弁53を同時に開弁する。このとき、まず、大気解放路49を介してスラリー槽42内が大気解放されることによりスラリー槽42内の残圧が解放される。この残圧の解放により、次に遮断弁50を開けたときのスラリーの逆流を防止する。
これとほぼ同時に、吸引路57および液面路58を介してエジェクタ装置27による負圧がスラリー槽42にかかり、槽内に残ったスラリーが吸引される。このとき、スラリー槽42内の液面は液面路58の高さ位置まで低下し、液面の上に、次の粉体の供給を受けるだけの空間が確保される。あらかじめ設定された所定時間の経過がタイマ等でカウントされると、残圧解放弁52および吸引弁53を同時に閉じ、初期状態に復帰する。
上述した構造をとることにより、本実施形態のスラリー生成装置は、下記の作用効果を奏する。
すなわち、液体供給弁54を介してスラリー槽42に液体を供給することにより生成したスラリーをスラリー排出弁51を介して排出するときには、上記遮断弁50を閉弁してスラリー槽42内を加圧状態にするため、加圧状態で粉体と液体が十分に混合されてスラリーとなって排出される。したがって、従来のように溶け残りが生じてろ過性能が低下するおそれがない。また、粉体供給槽41の下側にスラリー槽42が配置されており、設置面積をとらず、コンパクト性に優れている。
また、上記スラリー排出弁51を介してスラリーの排出が終了したときに、上記遮断弁50を開弁して粉体供給槽41からスラリー槽42に次の粉体を供給する前に、スラリー槽42内の残圧を解放する残圧解放弁52をさらに備えているため、
残圧が残ったまま遮断弁50を開弁して次の粉体を供給しようとすると、遮断弁50を開けた瞬間に、スラリー槽42に残ったスラリーが粉体供給槽41に逆流して粉体供給槽41内の粉体を湿らせ固めてしまうところ、上記残圧解放弁52を備えることにより、そのようなトラブルを防止できる。
また、上記残圧解放弁52によって残圧を解放したときに、上記遮断弁50を開弁して粉体供給槽41からスラリー槽42に次の粉体を供給する前に、スラリー槽42内に残った残スラリーを吸引して液面を低下させるための吸引弁53をさらに備えているため、
あらかじめ液面を下げることにより、粉体供給槽41からスラリー槽42に次の粉体を供給したときに粉体が落下するスペースを確保しておき、規定量の粉体を供給し、粉体の配合比が不安定になるのを防止する。
また、ろ過槽に対して供給するろ過助剤を供給するためのスラリーを生成するものであり、遮断弁50の高さ位置が、ろ過槽2の液面よりも低くなるよう設定されているため、
スラリー槽42に対してろ過槽2を満たす液の液圧がかかり、スラリー生成中にスラリー槽42内を十分な攪拌効果を得られるだけの加圧状態にすることができる。また、必ずといっていいほど残圧が残る構造なので、上記残圧解放を行う効果が顕著に得られる。
1:フィルタユニット
2:ろ過槽
3:ポンプ
5:フィルタパネル
6:パンチ孔
7:筒状体
8:金属メッシュ
9:ポンプ連通路
10:エアシリンダ
11:導入ライン
12:排出コンベア
13:供給ライン
15:スラリー供給配管
16:供給パイプ
17:フィルタ板
18:圧力センサ
19:電磁開閉弁
20:ブレイクタンク
21:フロースイッチ
22:電磁開閉弁
27:エジェクタ装置
28:気泡排出路
29:ブレイク路
30:流路
31:分岐路
32:筒体
33:クリーン液補充路
34:環流路
40:スラリー生成装置
41:粉体供給槽
42:スラリー槽
43:モータ
44:スクリュー
45:ホッパ部
46:筒状部
47:フランジ部
48:フランジ部
49:大気解放路
50:遮断弁
51:スラリー排出弁
52:残圧解放弁
53:吸引弁
54:液体供給弁
55:液体供給管
56:スラリー排出管
57:吸引路
58:液面路
100:スラリータンク
101:助剤タンク
102:フロースイッチ
103:フィーダー
104:攪拌装置

Claims (4)

  1. 粉体を供給するための粉体供給槽の下側に、供給された粉体と液体からスラリーを生成するスラリー槽が配置され、
    上記スラリー槽には、液体を供給するための液体供給弁とスラリーを排出するためのスラリー排出弁が接続され、
    上記粉体供給槽とスラリー槽の間を遮断可能な遮断弁が設けられ、
    上記粉体供給槽からスラリー槽に粉体を供給するときには遮断弁を開弁し、
    液体供給弁を介してスラリー槽に液体を供給することにより生成したスラリーをスラリー排出弁を介して排出するときには、上記遮断弁を閉弁してスラリー槽内を加圧状態にするように構成されていることを特徴とするスラリー生成装置。
  2. 上記スラリー排出弁を介してスラリーの排出が終了したときに、上記遮断弁を開弁して粉体供給槽からスラリー槽に次の粉体を供給する前に、スラリー槽内の残圧を解放する残圧解放弁をさらに備えている請求項1記載のスラリー生成装置。
  3. 上記残圧解放弁によって残圧を解放したときに、上記遮断弁を開弁して粉体供給槽からスラリー槽に次の粉体を供給する前に、スラリー槽内に残った残スラリーを吸引して液面を低下させるための吸引弁をさらに備えている請求項2記載のスラリー生成装置。
  4. ろ過槽に対して供給するろ過助剤を供給するためのスラリーを生成するものであり、遮断弁の高さ位置が、ろ過槽の液面よりも低くなるよう設定されている請求項1〜3のいずれか一項に記載のスラリー生成装置。
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