JP2014079696A - 揚砂装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】メンテナンス等の維持管理の手間を低減することができる揚砂装置を提供する。
【解決手段】2つの旋回流式沈砂池70A,70Bの底部に沈降した砂Sを揚砂する揚砂装置1は、旋回流式沈砂池70A,70Bの外部に配置され、旋回流式沈砂池70A,70Bの底部に沈降した砂Sを吸い込み、旋回流式沈砂池70A,70Bの外に排出する1つのジェットポンプ18と、旋回流式沈砂池70A,70Bのそれぞれに配置され、ジェットポンプ18に接続されて旋回流式沈砂池70A,70Bの底部の砂を吸い上げる2つの吸込管11A,11Bと、ジェットポンプ18に接続する吸込管11A,11Bを選択的に切り替える吸込管切替部12とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、沈砂池の底部に沈降した砂を揚砂する揚砂装置に関する。
特許文献1には、噴射式揚砂システムが記載されている。この揚砂システムでは、沈砂池内に沈んだ砂は集砂手段により沈砂池内の所定の場所に集められる。集められた砂は、揚砂手段により水と共に揚水される。砂を含む揚水された水は、固液分離手段により砂と水とに分離される。
特開2011−245414号公報
しかしながら、特許文献1に記載された噴射式揚砂システムによれば、1つの沈砂池に1つの噴射式揚砂システムが配置される。従って、終末下水処理場等において複数の沈砂池が設けられている場合には、沈砂池毎に噴射式揚砂システムが必要になるため、機器が多くメンテナンス等の維持管理に手間を要するという問題があった。
そこで、本発明は、機器を減らしメンテナンス等の維持管理の手間を低減することができる揚砂装置を提供することを目的とする。
本発明に係る揚砂装置は、複数の沈砂池の底部に沈降した砂を揚砂する揚砂装置であって、沈砂池の外部に配置され、沈砂池の底部に沈降した砂を吸い込み沈砂池の外に排出する1つのジェットポンプと、沈砂池のそれぞれに配置され、ジェットポンプに接続されて沈砂池の底部の砂を吸い上げる複数の吸込管と、ジェットポンプに接続する吸込管を選択的に切り替える吸込管切替部とを備える。
この揚砂装置は、複数の沈砂池のそれぞれに配置された吸込管が吸込管切替部により選択的にジェットポンプに接続される。この構成によれば、沈砂池が複数であっても、吸込管を沈砂池毎に配置するだけで1つのジェットポンプで揚砂に対応することが可能である。従って、複数の沈砂池毎に揚砂装置を配置する場合と比較して、ジェットポンプの数が低減されるので、メンテナンス等の維持管理の手間を低減することができる。
本発明に係る揚砂装置が配置される沈砂池は、旋回流を発生させて砂と水とを分離するための分離部を備えた旋回流式沈砂池であり、吸込管は、分離部において分離された砂を吸い上げることとしてもよい。また、本発明に係る揚砂装置が配置される沈砂池は、砂を沈降させるためのピットを底部に備えた平流式沈砂池であり、吸込管は、ピットに沈んだ砂を吸い上げることとしてもよい。また、本発明に係る揚砂装置が配置される沈砂池は、砂を沈降させると共に曝気を行うためのピットを底部に備えた曝気式沈砂池であり、吸込管はピットに沈んだ砂を吸い上げることとしてもよい。
この揚砂装置は、沈砂池が旋回流式沈砂池、平流式沈砂池又は曝気式沈砂池のいずれであっても、吸込管を沈砂池毎に配置するだけで1つのジェットポンプで揚砂に対応することが可能である。従って、複数の沈砂池毎に揚砂装置を配置する場合と比較して、ジェットポンプの数が低減されるので、メンテナンス等の維持管理の手間を低減することができる。
本発明による揚砂装置によれば、メンテナンス等の維持管理の手間を低減することができる揚砂装置が提供される。
第1実施形態に係る揚砂装置を示す図である。 第2実施形態に係る揚砂装置を示す図である。 第3実施形態に係る揚砂装置を示す図である。
以下、図面を参照しつつ本発明に係る揚砂装置の実施形態を詳細に説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態に係る揚砂装置1を示す図である。図1に示すように、揚砂装置1は、終末下水処理場に設置された2つの旋回流式沈砂池70A,70Bに配置される。旋回流式沈砂池70A,70Bは、砂等を含む被処理水Wに旋回流を生じさせて、いわゆるサイクロン効果により比較的大きい比重を有する砂と、比較的小さい比重を有する被処理水Wと分離する。本実施形態では、2つの旋回流式沈砂池70A,70Bから砂S等を揚砂する揚砂装置1について説明する。
旋回流式沈砂池70Aは、旋回流を発生させて砂と水とを分離するための分離部71と、分離された砂を集積するための集砂部72Aとを有している。分離部71は例えば円筒状の形状をなしている。分離部71の側壁73には砂を含む被処理水Wを導入するための入水口74及び砂が分離された被処理水Wを排出するための排出口76が設けられている。この旋回流式沈砂池70Aでは、入水口74から連続的又は間欠的に被処理水Wが導入される。集砂部72Aは例えば円筒状の形状であり、分離部71よりも小さい内径を有している。集砂部72Aの上端は分離部71の底部77に開口している。なお、旋回流式沈砂池70Bは、旋回流沈砂池70Aと同様の構成を有するため、同一の要素には同一の符号を付し重複する説明を省略する。
揚砂装置1は、旋回流式沈砂池70A,70Bの底部である集砂部72A,72Bに沈降した砂Sを揚砂する。揚砂装置1は、旋回流式沈砂池70Aに配置された吸込管11Aと、旋回流式沈砂池70Bに配置された吸込管11Bと、吸込管切替部12と、揚水部13と、を備えている。
吸込管11Aは、分離部71の上面部75の中央部から旋回流式沈砂池70A内に挿入されている。吸込管11Aが分離部71の中心に配置されることにより、分離部71において発生する被処理水Wの旋回流の発生を妨げることがない。吸込管11Aの一端は、分離部71を通過して集砂部72Aの底部72aの近傍まで延びている。吸込管11Aの一端には、砂S及び被処理水Wを吸込管11Aの内部に吸い込むための吸込口14Aが設けられている。吸込管11Aの他端は、後述する吸込管切替部12に接続されている。また、吸込管11Bは、吸込管11Aと同様の構成をもって、旋回流式沈砂池70Bに配置されている。
吸込管切替部12は、吸込管11A又は吸込管11Bのいずれか一方を選択して揚水部13に接続する。吸込管切替部12には、吸込管11A,11Bの他端がそれぞれ接続されている。また、吸込管切替部12には、揚水部13が接続されている。吸込管切替部12は、2つの吸込弁16A,16Bと、吸込弁16A,16Bのそれぞれを揚水部13に接続する配管17と、を含んでいる。吸込弁16Aには、吸込管11Aの他端が接続されている。また、吸込弁16Bには、吸込管11Bの他端が接続されている。吸込弁16A,16Bの開閉を制御することにより、吸込管11A又は吸込管11Bのいずれか一方を選択して揚水部13に接続することができる。吸込弁16A,16Bの開閉は、作業員により手動で実施されてもよいし、吸込弁16A,16Bのそれぞれに接続された制御装置(不図示)により実施されてもよい。
より詳細に説明すると、旋回流式沈砂池70Aにおいて揚砂を実施する場合には、吸込管11Aの吸込弁16Aを開状態とし、吸込管11Bの吸込弁16Bを閉状態とする。吸込弁16A,16Bをこのように設定することにより、旋回流式沈砂池70Aに配置された吸込管11Aが揚水部13に接続される。また、旋回流式沈砂池70Bにおいて揚砂を実施する場合には、吸込管11Bの吸込弁16Bを開状態とし、吸込管11Aの吸込弁16Aを閉状態とする。吸込弁16A,16Bをこのように設定することにより、旋回流式沈砂池70Bに配置された吸込管11Bが揚水部13に接続される。
揚水部13は旋回流式沈砂池70A,70Bの集砂部72A,72Bに沈降した砂Sを吸い込み、旋回流式沈砂池70A,70Bの外に排出する。揚水部13は、旋回流式沈砂池70A,70Bの外部に配置されている。揚水部13は、ジェットポンプ18と、タンク19と、タンク19に接続された圧力ポンプ21とを有している。圧力ポンプ21はジェットポンプ18に所定の圧力を有する圧力水を供給するものであり、所定の圧力は所望の値に制御可能に構成されている。ジェットポンプ18に供給された圧力水は、ジェットポンプ18内の噴射室に噴射され、高圧の水の噴射により生じるエジェクタ作用(いわゆるジェットポンプ作用)がジェットポンプ18内に生じる。このエジェクタ効果によりジェットポンプ18は、集砂部72A,72Bに沈降した砂Sを砂S付近の水Wと共に吸い込み、固液分離装置79へ排出する。
ここで、例えば、旋回流式沈砂池70Aから砂Sを揚砂するときを例にしてジェットポンプ18の動作を説明する。なお、旋回流式沈砂池70Aから砂Sを揚砂するときは、吸込弁16Aが開状態とされ、吸込弁16Bが閉状態とされている。圧力水が圧力ポンプ21からジェットポンプ18内の加圧水室に供給される。この圧力水は、ジェットポンプ18内部で噴射される。ジェットポンプ18に噴射された圧力水は、高い流速で通過し、配管22を介して固液分離装置79に排出される。このように、圧力水がジェットポンプ18の噴射室内で高速流動することにより、吸込管11A側が真空状態となり、吸引力が生じる。その結果、旋回流式沈砂池70Aの集砂部72Aに沈降した砂S等が、吸込口14Aから吸込管11Aに吸い込まれる。
旋回流式沈砂池70A,70Bに設置された揚砂装置1は、さらに、旋回流発生部78を備えている。旋回流発生部78は、回転羽78aと、回転軸78bと、電動機78cとを有している。回転羽78aは、中心が分離部71の中心と略一致するように、分離部71の底部77に配置されている。回転羽78aは、回転軸78bに固定されている。回転軸78bは、中心が分離部71の中心と略一致するように、分離部71の底部77から旋回流式沈砂池70A,70Bの上面部75まで延在している。
旋回流式沈砂池70A,70Bに配置された回転軸78bの一端には、回転羽78aが取り付けられている。分離部71の上面部75から突出した回転軸78bの他端には、変速機78dを介して電動機78cが取り付けられている。電動機78cを回転軸78bに変速機78dを介して取り付けることにより、回転軸78bに固定された回転羽78aの回転数を調整することができる。
旋回流発生部78は、回転羽78aを回転させることにより、分離部71の内部に導入された被処理水Wを撹拌する。この撹拌により、分離部71内に被処理水Wの旋回流が発生する。その結果、旋回流によるサイクロン効果により、砂Sと被処理水Wとが分離される。
なお、吸込管11A,11Bを上面部75に対して回転可能に構成した場合には、吸込管11A,11Bを回転軸78bとして用いてもよい。すなわち、この場合の吸込管11A,11Bは、旋回流発生部78の回転羽78aを回転させるための回転シャフトとしての機能を有する。
固液分離装置79は、揚水部13から排出された砂Sを含む揚砂水Wpを貯留する分離水タンク79aと、分離水タンク79aに貯留された揚砂水Wpの砂S等を水切りしながら斜め上方に搬送し、砂S等を固形分として揚砂水Wpから分離するスクリューコンベア79bと、スクリューコンベア79bによって搬送された固形分をホッパ(不図示)に落下させて排出する排出部79cとを有している。
揚砂装置1を用いた揚砂方法について説明する。まず、それぞれの旋回流式沈砂池70A,70Bに被処理水Wが導入される。次に、旋回流発生部78を動作させて被処理水Wの旋回流を発生させることにより、砂Sと被処理水Wとが分離される。続いて、吸込管11Aの吸込弁16Aを開状態にするとともに、吸込管11Bの吸込弁16Bを閉状態にする。そして、揚水部13の圧力ポンプ21を動作させて庄力水をジェットポンプ18に供給することにより、旋回流式沈砂池70Aから砂S及び被処理水Wが吸い上げられる。例えば、圧力水の供給は予め設定された時間だけ行われる。設定時間を経過すると、圧力ポンプ21を制御して圧力水の供給を停止する。
次に、開状態である吸込弁16Aを閉状態にするとともに、閉状態である吸込弁16Bを開状態にする。そして、再び揚水部13の圧力ポンプ21を動作させて圧力水をジェットポンプ18に供給することにより、吸込管11Bが配置された旋回流式沈砂池70Bから砂S及び被処理水Wが吸い上げられる。
本実施形態の揚砂装置1によれば、2つの旋回流式沈砂池70A,70Bのそれぞれに配置された吸込管11A,11Bが吸込管切替部12により選択的にジェットポンプ18に接続される。この構成によれば、2つの旋回流式沈砂池70A,70Bであっても、吸込管11A,11Bを旋回流式沈砂池70A,70B毎に配置するだけで、1つのジェットポンプ18を備える1つの揚砂装置1で揚砂に対応することが可能である。従って、2つの旋回流式沈砂池70A,70B毎にジェットポンプ18を配置する場合と比較して、必要なジェットポンプ18の数が低減されるので、揚砂装置1のメンテナンス等の維持管理の手間及び設備費を低減することができる。
また、揚砂装置1は、ジェットポンプ18を有する揚水部13を備えているので、揚砂のためのジェットポンプ18の内部に砂Sが入り込むことを防止する必要がない。このため、砂Sの排出経路に砂Sを一時的に貯留するための装置を配置する必要がない。さらに、ジェットポンプ18を有する揚水部13によれば、揚砂を連続的に実行することができる。
[第2実施形態]
図2は、第2実施形態に係る揚砂装置2を示す図である。図2に示すように、揚砂装置2は、例えば終末下水処理場に設けられた2つの平流式沈砂池80A,80Bに適用され、平流式沈砂池80A,80Bの集砂ピット81A,81Bに沈んだ砂Sの集砂を行うとともに、集砂された砂Sを含む水を揚砂水Wpとして揚水することにより揚砂を行う。揚砂装置2は、この集砂及び揚砂により平流式沈砂池80A,80Bから砂Sを除去するものである。平流式沈砂池80A,80Bは、流入側(図示左側)から流入する被処理水W中の砂Sを沈降させるためのものである。この平流式沈砂池80A,80Bの底部には、流入側と流出側との中間の位置において、集砂された砂Sを一時的に溜めるための凹状の集砂ピット81A,81Bが設けられている。
揚砂装置2は、平流式沈砂池80Aに配置された吸込管11Aと、平流式沈砂池80Bに配置された吸込管11Bと、吸込管切替部12と、揚水部13とを備えている。吸込管11Aの吸込口14Aは、平流式沈砂池80Aの集砂ピット81A内における上流側に配置されている。また、吸込管11Bの吸込口14Bは、平流式沈砂池80Bの集砂ピット81B内における上流側に配置されている。
第2実施形態に係る揚砂装置2は、第1実施形態の揚砂装置1が備える旋回流発生部78に代えて、平流式沈砂池80Aに配置された集砂装置82Aと、平流式沈砂池80Bに配置された集砂装置82Bを備えている。集砂装置82A,82Bは、いわゆる平流式沈砂池80A,80B内に設けられた低圧〜中圧集砂を行うためのものである。
集砂装置82Aは、平流式沈砂池80Aの底部に向けて設置された複数の集砂管83a〜83cと、集砂ピット81Aにおいて流れ方向に沿って並設された複数の噴射ノズル84を有している。集砂管83a〜83cの一端は、揚水部13の圧力ポンプ21に接続され、圧力ポンプ21から集砂管83a〜83cに圧力水が供給される。集砂管83a〜83cのそれぞれには、圧力水の噴射又は噴射の停止を実行するための集砂弁86a〜86cが設けられている。噴射ノズル84は、各集砂管83a〜83cの下端に設けられ、平流式沈砂池80Aの底部に対し被処理水Wの流れる方向と逆方向に向けられている。集砂装置82Aでは、集砂弁86a〜86cが開状態とされ、集砂管83a〜83cに圧力水が供給されることにより、各噴射ノズル84から集砂ピット81A内において上流側に向けて圧力水が噴射される。なお、集砂弁86a〜86cは図示しない制御装置によって開閉制御され、この開閉制御により各噴射ノズル84からの圧力水の噴射/停止を切替可能とされている。なお、集砂装置82Bは、集砂装置82Aと同様の構成を有するため詳細な説明は省略する。
揚砂装置2の動作について説明する。まず、吸込口14A,14Bから最も離れた集砂管83aに接続された集砂弁86aを開状態とし、上流側へ圧力水を噴射させる。この噴射により、砂Sが上流側へ移動する。続いて、集砂弁86bを開状態として集砂管83bから上流側へ圧力水を噴射させる。この噴射により、砂Sがさらに上流側へ移動される。そして、集砂弁86cを開状態として集砂管83cから上流側へ圧力水を噴射させる。この噴射により、砂Sが吸込口14A,14Bの近傍まで移動される。このように集砂管83a〜83cに接続された集砂弁86a〜86cを操作することにより、集砂ピット81A,81Bの底に沈降した砂Sが、集砂ピット81A,81Bの上流側に配置された吸込口14A,14Bの近傍まで移動される。
集砂ピット81A,81Bに沈降した砂Sが、吸込口14A,14Bの近傍まで移動された後に、揚砂装置2を用いて砂S等を揚砂する。揚砂装置2を用いた場合でも、第1実施形態の揚砂装置1を用いた揚砂方法と同様に、吸込弁16A,16Bの開閉状態を操作することにより平流式沈砂池80A又は平流式沈砂池80Bからの揚砂が行われる。具体的には、平流式沈砂池80Aから揚砂を行う場合には、吸込弁16Aを開状態とし吸込弁16Bを閉状態として、ジェットポンプ18に圧力水を供給する。また、平流式沈砂池80Bから揚砂を行う場合には、吸込弁16Aを閉状態とし吸込弁16Bを開状態として、ジェットポンプ18に圧力水を供給する。
第2実施形態に係る揚砂装置2は、第1実施形態に係る揚砂装置1と同様に、吸込管11A,11Bを、2つの平流式沈砂池80A,80Bのそれぞれに対して配置するだけで、1つのジェットポンプ18を備える揚砂装置2で揚砂に対応することが可能である。従って、揚砂装置2のメンテナンス等の維持管理の手間を低減することができる。
[第3実施形態]
図3は、第3実施形態に係る揚砂装置3を示す図である。図3に示すように、揚砂装置3は、例えば終末下水処理場等の曝気式沈砂池90A,90Bに適用され、曝気式沈砂池90A,90Bに設けられた集砂ピット91A,91Bに沈んだ砂Sの集砂を行うとともに、集砂された砂Sを含む水を揚砂水Wpとして揚水することにより揚砂を行う。揚砂装置3は、この集砂及び揚砂により曝気式沈砂池90A,90Bから砂Sを除去するものである。
曝気式沈砂池90A,90Bでは、流入側(図示左側)から流入する被処理水W中の砂Sが沈降されると共に、被処理水W中に空気を導入する曝気が行われる。この曝気式沈砂池90の底部には、流入側と流出側との中間の位置において、集砂された砂Sを一時的に溜めるための凹状の集砂ピット91A,91Bが設けられている。
第3実施形態に係る揚砂装置3は、曝気式沈砂池90Aに配置された吸込管11Aと、曝気式沈砂池90Aに配置された吸込管11Bと、吸込管切替部12と、揚水部13と、曝気式沈砂池90Aに配置された集砂装置82Aと、曝気式沈砂池90Bに配置された82Bとを備えている。揚砂装置3は、さらに、曝気式沈砂池90Aに配置された曝気装置92Aと、曝気式沈砂池90Bに配置された92Bを備えている。すなわち、第3実施形態に係る揚砂装置3は、第2実施形態に係る揚砂装置2が曝気装置92A,92Bをさらに備えたものである。
曝気装置92Aは、集砂ピット91A内に空気を導入して曝気を行うためのものである。曝気装置92Aは、曝気式沈砂池90Aの底部に向けて設置された複数の散気管93と、集砂ピット91Aにおいて流れ方向に沿って並設された複数の散気口94と、を有している。各散気管93の一端は、空気の供給源96に接続されている。供給源96からは、被処理水W中に散気される空気が供給される。散気口94は、各散気管93の下端に設けられ曝気式沈砂池90Aの底部に向かう方向に空気を放出する。なお、曝気装置92Bは、曝気装置92Aと同様の構成を有するため詳細な説明は省略する。
揚砂装置3は、揚砂装置2が曝気装置92A,92Bを備えたものである。従って、揚砂装置2の操作と同様に揚砂装置3を操作することにより、集砂及び揚砂を実行することができる。
第3実施形態に係る揚砂装置3は、第1実施形態に係る揚砂装置1と同様に、吸込管11A,11Bを、2つの曝気式沈砂池90A,90Bのそれぞれに対して配置するだけで、1つのジェットポンプ18を備える揚砂装置3で揚砂に対応することが可能である。従って、揚砂装置3のメンテナンス等の維持管理の手間を低減することができる。
なお、上述した実施形態は揚砂装置の一例を示すものである。本発明に係る揚砂装置1〜3は、上述した実施形態に限られるものではなく、請求項に記載した要旨を変更しない範囲で、上述した実施形態に係る揚砂装置1〜3を変形し、又は他のものに適用したものであってもよい。
上記第1〜第3実施形態では、2つの沈砂池に対して配置される揚砂装置1〜3を例に説明したが、揚砂装置1〜3は、2つ以上の沈砂池に対して配置されてもよい。2つ以上の沈砂池に対して揚砂装置1〜3を配置する場合には、揚砂装置1〜3が沈砂池の数に対応した吸込管11を備え、吸込管切替部12がそれぞれの吸込管11に対応する吸込弁16を備えていればよい。
また、揚砂装置1〜3は、旋回流式沈砂池、平流式沈砂池又は曝気式沈砂池以外の構成を有する沈砂池に適用されてもよい。
1,2,3…揚砂装置、11A,11B…吸込管、12…吸込管切替部、13…揚水部、18…ジェットポンプ、70A,70B…旋回流式沈砂池、71…分離部、72A,72B…集砂部、78…旋回流発生部、79…固液分離装置、80A,80B…平流式沈砂池、81A,81B…集砂ピット、82A,82B…集砂装置、90A,90B…曝気式沈砂池、91A,91B…集砂ピット、92A,92B…曝気装置、W…被処理水、S…砂。

Claims (4)

  1. 複数の沈砂池の底部に沈降した砂を揚砂する揚砂装置であって、
    前記沈砂池の外部に配置され、前記沈砂池の底部に沈降した前記砂を吸い込み前記沈砂池の外に排出する1つのジェットポンプと、
    前記沈砂池のそれぞれに配置され、前記ジェットポンプに接続されて前記沈砂池の底部の前記砂を吸い上げる複数の吸込管と、
    前記ジェットポンプに接続する前記吸込管を選択的に切り替える吸込管切替部とを備えることを特徴とする揚砂装置。
  2. 前記沈砂池は、旋回流を発生させて砂と水とを分離するための分離部を備えた旋回流式沈砂池であり、
    前記吸込管は、前記分離部において分離された砂を吸い上げることを特徴とする請求項1に記載の揚砂装置。
  3. 前記沈砂池は、砂を沈降させるためのピットを底部に備えた平流式沈砂池であり、
    前記吸込管は、前記ピットに沈んだ砂を吸い上げることを特徴とする請求項1に記載の揚砂装置。
  4. 前記沈砂池は、砂を沈降させると共に曝気を行うためのピットを底部に備えた曝気式沈砂池であり、
    前記吸込管は、前記ピットに沈んだ砂を吸い上げることを特徴とする請求項1に記載の揚砂装置。
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