JP6133102B2 - 汚染土輸送洗浄装置および汚染土輸送洗浄方法 - Google Patents
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特に、散水配管の複数の噴出口からホッパの内面に向かって下方に水が噴出されるので、ホッパの内面に均一に水の流れを形成することが可能となる。それにより、簡単な構成によりホッパの内面の全体の潤滑性を確保することができる。
特に、散水配管の複数の噴出口からホッパの内面に向かって下方に水が噴出されるので、ホッパの内面に均一に水の流れを形成することが可能となる。それにより、簡単な構成によりホッパの内面の全体の潤滑性を確保することができる。
図1は本発明の一実施の形態に係る汚染土輸送洗浄装置の正面図である。図2は図1の汚染土輸送洗浄装置の側面図である。図3は図1の汚染土輸送洗浄装置の平面図である。
次に、本実施の形態に係る汚染土輸送洗浄装置1による汚染土の輸送洗浄動作について図1〜図4を参照しながら説明する。
以上のように、本実施の形態に係る汚染土輸送洗浄装置1によれば、ホッパ10の内周面の潤滑性が確保された状態で重力および高圧噴射流のエジェクタ作用の両方によりホッパ10内の汚染土が混気ジェットポンプ30の本体管31内に高い流速で吸入される。また、吸入された汚染土が高圧噴射流と混合されることにより混合流体として高い流速で吐出管35から混合流体配管80内に吐出される。
(a)上記実施の形態では、ホッパ10の内周面が逆円錐形状を有するが、これに限定されない。
(5) 参考形態
(1)参考形態に係る汚染土輸送洗浄装置は、汚染土を目的地点まで輸送するとともに洗浄するための汚染土輸送洗浄装置であって、下端部に排出口を有し、汚染土を収容するためのホッパと、ホッパ内に水を供給する給水系と、圧力水を供給する圧力水配管と、ホッパの排出口に連通する吸入口、圧力水配管により供給される圧力水が流入する流入口、空気を導入するための空気導入部、および汚染土と圧力水との混合流体を吐出する吐出口を有する混気ジェットポンプと、混気ジェットポンプの吐出口から混合流体を目的地点へ導くための混合流体配管とを備え、混気ジェットポンプは、ホッパの下方に設けられ、流入口から流入する圧力水と空気導入部から導入される空気とからなる高圧噴射流を形成し、ホッパの排出口から排出される汚染土を高圧噴射流により吸入口を通して吸入するとともに高圧噴射流と汚染土との混合流体を吐出口から混合流体配管へ吐出するように構成されるものである。
この汚染土輸送洗浄装置においては、ホッパ内に汚染土が投入される。また、給水系によりホッパ内に水が供給されるとともに、圧力水が圧力水配管を通して混気ジェットポンプの流入口に供給される。ホッパ内に供給された水は汚染土に浸透してホッパの内面を伝って排出口に向かって流れる。それにより、ホッパ内の汚染土とホッパの内面との間に水の流れが形成される。ホッパ内の汚染土は、重力によりホッパの内面を伝って排出口に向かって移動する。このとき、ホッパの内面上を流れる水によりホッパの内面の潤滑性が確保されるため、汚染土がホッパの内面上を円滑に移動する。したがって、汚染土は、排出口の上部で架橋状態(ブリッジ)を形成することなく、排出口内に円滑に吸い込まれる。
一方、混気ジェットポンプにおいては、流入口に供給される圧力水と空気導入部から導入される空気とからなる高圧噴射流が形成される。高圧噴射流により混気ジェットポンプの吸入口付近の領域が負圧状態となり、ホッパの排出口から排出される汚染土が吸入口を通して混気ジェットポンプ内に吸入される。
この場合、汚染土は、自重および高圧噴射流のエジェクタ作用の両方により高い流速で高圧噴射流に衝突するとともに高圧噴射流と混合されることにより、汚染土と高圧噴射流との混合流体が形成され、混合流体配管内に吐出される。それにより、高圧噴射流による汚染土の攪拌作用が生じる。その結果、汚染土に付着した汚染物質が攪拌作用により汚染土から剥離され、水中に溶解する。汚染土を含む混合流体は、混合流体配管を通して目的地点に輸送されるとともに洗浄される。
このように、ホッパの内面の潤滑性が確保された状態でホッパ内の汚染土が重力および高圧噴射流のエジェクタ作用の両方により混気ジェットポンプ内に高い流速で吸入される。そのため、混気ジェットポンプ内に汚染土を吸入するために混気ジェットポンプに高い圧力の圧力水を多量に供給する必要がない。したがって、圧力水を混気ジェットポンプに供給するために大容量の加圧ポンプが不要となる。
また、給水系によりホッパ内に供給される水はホッパの内面の潤滑性を確保するために用いられるので、ホッパ内の汚染土の全体に水が浸透する程度の水量は必要ではない。そのため、混合流体中の水の体積に対する汚染土の体積の割合を高くすることができる。
さらに、汚染土と高圧噴射流との混合流体において生じる攪拌作用により、汚染土に付着していた汚染土の多くが汚染土から剥離された状態で混合流体が目的地点に輸送される。
これらの結果、高い輸送効率でかつ低コストで汚染土を輸送および洗浄するとともに汚染土に含まれる汚染物質の量を低減することが可能となる。
(2)給水系は、ホッパ内の周方向において分散的に設けられる複数の噴出口を有してもよい。
この場合、ホッパの内面に均一に水の流れを形成することが可能となる。それにより、ホッパの内面の全体の潤滑性を確保することができる。
(3)給水系は、ホッパ内の上部においてホッパの内面に沿うように配置される散水配管を含み、散水配管は複数の噴出口を有してもよい。
この場合、簡単な構成によりホッパの内面の全体の潤滑性を確保することができる。
(4)吸入口は混気ジェットポンプの上部に設けられ、混気ジェットポンプは、吸入口がホッパの排出口の直下に位置するように設けられてもよい。
この場合、汚染土の自重を最大限に利用してホッパの排出口から排出される汚染土を効率的に混気ジェットポンプの吸入口に導くことができる。
(5)汚染土輸送洗浄装置は、圧力水配管および給水系に圧力水を供給する加圧装置をさらに備えてもよい。
この場合、共通の加圧装置により圧力水配管および給水系に圧力水を供給することができる。それにより、汚染土輸送洗浄装置のコストが低減される。また、ホッパ内への水の供給と混気ジェットポンプへの圧力水の供給とが同時に開始されかつ同時に終了されるので、汚染土の輸送洗浄処理の開始および終了を容易に制御することができる。
(6)参考形態に係る汚染土輸送洗浄方法は、汚染土を目的地点まで輸送するとともに洗浄するための汚染土輸送洗浄方法であって、下端部に排出口を有するホッパに汚染土を収容するステップと、給水系によりホッパ内に水を供給するステップと、ホッパの下方に設けられた混気ジェットポンプの流入口に圧力水を供給することにより、混気ジェットポンプ内において流入口から流入する圧力水と混気ジェットポンプの空気導入部から導入される空気とからなる高圧噴射流を形成し、ホッパの排出口から排出される汚染土を高圧噴射流により混気ジェットポンプの吸入口を通して混気ジェットポンプ内に吸入するとともに高圧噴射流と汚染土との混合流体を混気ジェットポンプの吐出口から混合流体配管へ吐出するステップと、混合流体配管を通して混合流体を目的地点まで導くステップとを含むものである。
この汚染土輸送洗浄方法によれば、ホッパ内に汚染土が投入される。また、給水系によりホッパ内に水が供給されるとともに、圧力水が圧力水配管を通して混気ジェットポンプの流入口に供給される。ホッパ内に供給された水は汚染土に浸透してホッパの内面を伝って排出口に向かって流れる。それにより、ホッパ内の汚染土とホッパの内面との間に水の流れが形成される。ホッパ内の汚染土は、重力によりホッパの内面を伝って排出口に向かって移動する。このとき、ホッパの内面上を流れる水によりホッパの内面の潤滑性が確保されるため、汚染土がホッパの内面上を円滑に移動する。したがって、汚染土は、排出口の上部で架橋状態(ブリッジ)を形成することなく、排出口内に円滑に吸い込まれる。
一方、混気ジェットポンプにおいては、流入口に供給される圧力水と空気導入部から導入される空気とからなる高圧噴射流が形成される。高圧噴射流により混気ジェットポンプの吸入口付近の領域が負圧状態となり、ホッパの排出口から排出される汚染土が吸入口を通して混気ジェットポンプ内に吸入される。
この場合、汚染土は、自重および高圧噴射流のエジェクタ作用の両方により高い流速で高圧噴射流に衝突するとともに高圧噴射流と混合されることにより、汚染土と高圧噴射流との混合流体が形成され、混合流体配管内に吐出される。それにより、高圧噴射流による汚染土の攪拌作用が生じる。その結果、汚染土に付着した汚染物質が攪拌作用により汚染土から剥離され、水中に溶解する。汚染土を含む混合流体は、混合流体配管を通して目的地点に輸送されるとともに洗浄される。
このように、ホッパの内面の潤滑性が確保された状態でホッパ内の汚染土が重力および高圧噴射流のエジェクタ作用の両方により混気ジェットポンプ内に高い流速で吸入される。そのため、混気ジェットポンプ内に汚染土を吸入するために混気ジェットポンプに高い圧力の圧力水を多量に供給する必要がない。したがって、圧力水を混気ジェットポンプに供給するために大容量の加圧ポンプが不要となる。
また、給水系によりホッパ内に供給される水はホッパの内面の潤滑性を確保するために用いられるので、ホッパ内の汚染土の全体に水が浸透する程度の水量は必要ではない。そのため、混合流体中の水の体積に対する汚染土の体積の割合を高くすることができる。
さらに、汚染土と高圧噴射流との混合流体において生じる攪拌作用により、汚染土に付着していた汚染土の多くが汚染土から剥離された状態で混合流体が目的地点に輸送される。
これらの結果、高い輸送効率でかつ低コストで汚染土を輸送および洗浄するとともに汚染土に含まれる汚染物質の量を低減することが可能となる。
10 ホッパ
11 環状周面部
12 逆円錐部
13 排出管
14 排出口
15 支持部材
16 梯子
20 台座
30 混気ジェットポンプ
31 本体管
32 流入管
33 空気調整弁
34 吸入管
35 吐出管
36 噴射管
37 吸入口
38 流入口
39 吐出口
40 散水配管
41 取付部材
42,401 噴出口
50 加圧装置
51 加圧ポンプ
52 モータ
53 水供給配管
60,61,62 圧力水配管
63 圧力計
64 流量調整弁
65 流量計
70 制御盤
80 混合流体配管
321 絞り部
322 噴出孔
331 空気導入孔
351 上流部
352 中間部
353 下流部
400 給水経路
F1,F2,F3,F4,F5,F6,F7,F8 フランジ
Claims (4)
- 汚染土を目的地点まで輸送するとともに洗浄するための汚染土輸送洗浄装置であって、
下端部に排出口を有し、汚染土を収容するためのホッパと、
前記ホッパ内に水を供給する給水系と、
圧力水を供給する圧力水配管と、
前記ホッパの排出口に連通する吸入口、前記圧力水配管により供給される圧力水が流入する流入口、空気を導入するための空気導入部、および汚染土と圧力水との混合流体を吐出する吐出口を有する混気ジェットポンプと、
前記混気ジェットポンプの前記吐出口から前記混合流体を目的地点へ導くための混合流体配管とを備え、
前記混気ジェットポンプは、前記ホッパの下方に設けられ、前記流入口から流入する圧力水と前記空気導入部から導入される空気とからなる高圧噴射流を形成し、前記ホッパの前記排出口から排出される汚染土を前記高圧噴射流により前記吸入口を通して吸入するとともに前記高圧噴射流と前記汚染土との混合流体を前記吐出口から前記混合流体配管へ吐出するように構成され、
前記給水系は、前記ホッパ内の上部において前記ホッパの内面に沿うように配置される散水配管を含み、
前記散水配管は、前記ホッパ内の周方向において分散的に設けられる複数の噴出口を有し、前記複数の噴出口は、前記ホッパの内面に向かって下方に水を噴出するように形成される、汚染土輸送洗浄装置。 - 前記吸入口は前記混気ジェットポンプの上部に設けられ、
前記混気ジェットポンプは、前記吸入口が前記ホッパの前記排出口の直下に位置するように設けられる、請求項1に記載の汚染土輸送洗浄装置。 - 前記圧力水配管および前記給水系に圧力水を供給する加圧装置をさらに備える、請求項1および2のいずれかに記載の汚染土輸送洗浄装置。
- 汚染土を目的地点まで輸送するとともに洗浄するための汚染土輸送洗浄方法であって、
下端部に排出口を有するホッパに汚染土を収容するステップと、
給水系により前記ホッパ内に水を供給するステップと、
前記ホッパの下方に設けられた混気ジェットポンプの流入口に圧力水を供給することにより、前記混気ジェットポンプ内において前記流入口から流入する圧力水と前記混気ジェットポンプの空気導入部から導入される空気とからなる高圧噴射流を形成し、前記ホッパの排出口から排出される汚染土を前記高圧噴射流により前記混気ジェットポンプの吸入口を通して前記混気ジェットポンプ内に吸入するとともに前記高圧噴射流と汚染土との混合流体を前記混気ジェットポンプの吐出口から混合流体配管へ吐出するステップと、
前記混合流体配管を通して前記混合流体を目的地点まで導くステップとを含み、
前記ホッパ内の上部において前記ホッパの内面に沿うように散水配管が配置され、前記散水配管は、前記ホッパ内の周方向において分散的に設けられる複数の噴出口を有し、
前記水を供給するステップにおいては、
前記複数の噴出口から前記ホッパの内面に向かって下方に水を噴出する、汚染土輸送洗浄方法。
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