JP2019098266A - 沈殿物除去システム及び沈殿物除去方法 - Google Patents

沈殿物除去システム及び沈殿物除去方法 Download PDF

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曉 佐々木
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【課題】従来よりも省エネルギー化を図ることができる沈殿物除去システム及び沈殿物除去方法を提供する。【解決手段】沈殿池101の池底103に形成された集砂トラフ105に設けられた混気ジェットノズル11と、混気ジェットノズル11と配管23,24で接続され混気ジェットノズル11に水を送り込んで混気ジェットノズル11から沈殿池101の液中に噴出させる集砂水ポンプ22と、集砂トラフ105の下流に接続されている揚砂ピット41の底部41aよりも上部に位置して揚砂ピット41に堆積する沈殿物を水と共に吸い込む吸込口68とを備えている。混気ジェットノズル11は、その噴出する水により集砂トラフ105上の沈殿物を揚砂ピット41に移送すると共に揚砂ピット41内の沈殿物を攪拌して巻き上げる。【選択図】図1

Description

本発明は、沈殿物除去システム及び沈殿物除去方法に関する。
本技術分野の背景技術として、特開2008−126145号公報(特許文献1)がある。この公報には、「揚砂ポンプの砂吸込口を配設した揚砂ピットに向かって低くなるよう傾斜した池底の形状を備えた沈砂池の底部に向かって水を噴射するように集砂ノズルを配設した沈砂池の集砂装置において、集砂ノズルを、水面上に配設すると共に、噴射水が沈砂池の側壁と池底とが接する隅角部の近傍域に到達するようにする。」と記載されている(要約参照)。
特開2008−126145号公報
特許文献1の技術では、集砂ノズルで揚砂ピットに集めた沈殿物を砂吸込口で水と共に吸いこんで排出するようにしている。
しかしながら、大雨などにより揚砂ピットに大量の沈殿物が流れ込むと、砂吸込口が閉塞するという不具合が発生する場合がある。かかる問題点を解決するために、揚砂ピット内にピット攪拌ノズルを設け、ピット攪拌ノズルの水の吹出しにより沈殿物を攪拌して、舞い上がらせ、砂吸込口に閉塞が生じることを防止しつつ砂吸込口で沈殿物を吸込できるようにすることも行われている。
しかし、ピット攪拌ノズルを用いる場合、砂吸込口で沈殿物を吸い込んでいる最中は常時ピット攪拌ノズルを駆動し続けなければならない。そのため、ピット攪拌ノズルを駆動するため大きな電力が必要となり、システムの省エネルギー化を図ることができないという問題がある。
そこで、本発明は、従来よりも省エネルギー化を図ることができる沈殿物除去システム及び沈殿物除去方法を提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明の沈殿物除去システムの一形態は、沈砂池又は沈殿池の池底に形成されたトラフに設けられた第1ノズルと、前記第1ノズルと配管で接続され当該第1ノズルに水を送り込んで当該第1ノズルから前記沈砂池又は沈殿池の液中又は気中に噴出させる送水装置と、前記トラフの下流に接続されている揚砂ピットの底部よりも上部に位置して前記揚砂ピットに堆積する沈殿物を水と共に吸い込む吸込口とを備え、前記第1ノズルは、その噴出する水により前記トラフ上の沈殿物を前記揚砂ピットに移送すると共に前記揚砂ピット内の前記沈殿物を攪拌して巻き上げることを特徴とする。
本発明の沈殿物除去方法の一形態は、沈砂池又は沈殿池の池底に形成されたトラフに設けられた第1ノズルと、前記第1ノズルと配管で接続され当該第1ノズルに水を送り込む送水装置と、前記トラフの下流に接続されている揚砂ピットの底部よりも上部に位置している吸込口とを用いて行う沈殿物除去方法であって、前記第1ノズルから前記沈砂池又は沈殿池の液中又は気中に噴出させて、その噴出する水により前記トラフ上の沈殿物を前記揚砂ピットに移送すると共に前記揚砂ピット内の沈殿物を攪拌して巻き上げる第1工程と、前記巻き上げられた沈殿物を水と共に前記吸込口で吸い込む第2工程とを実行することを特徴とする。
本発明によれば、従来よりも省エネルギー化を図ることができる沈殿物除去システム及び沈殿物除去方法を提供することができる。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本発明の一実施例にかかる沈殿物除去システムを設置した沈殿池の縦断面図である。 本発明の一実施例にかかる沈殿物除去システムの混気ジェットノズルを含めた集砂トラフの縦断面図である。 本発明の一実施例にかかる沈殿物除去システムの集砂トラフ及び集砂カバーの横断面図である。 本発明の一実施例にかかる沈殿物除去システムに好適な揚砂ピット及び吸込口の構造の一例を示す縦断面図である。 図4の比較例となる従来の揚砂ピット及び吸込口の構造の一例を示す縦断面図である。 本発明の一実施例にかかる沈殿物除去システムの制御系を示すブロック図である。 本発明の一実施例にかかる沈殿物除去システムの動作(沈殿物除去方法)を経時的に説明する集砂トラフ及び揚砂ピットの平面図である。 本発明の一実施例にかかる沈殿物除去システムの動作(沈殿物除去方法)を経時的に説明する集砂トラフ及び揚砂ピットの平面図である。 本発明の一実施例にかかる沈殿物除去システムの動作(沈殿物除去方法)を経時的に説明する集砂トラフ及び揚砂ピットの平面図である。 本発明の一実施例にかかる沈殿物除去システムの動作(沈殿物除去方法)を経時的に説明する集砂トラフ及び揚砂ピットの平面図である。 本発明の一実施例にかかる沈殿物除去システムの動作(沈殿物除去方法)を経時的に説明する集砂トラフ及び揚砂ピットの平面図である。 本発明の一実施例にかかる沈殿物除去システムの動作(沈殿物除去方法)を経時的に説明する集砂トラフ及び揚砂ピットの平面図である。 本発明の一実施例にかかる沈殿物除去システムの動作(沈殿物除去方法)を経時的に説明する集砂トラフ及び揚砂ピットの平面図である。 本発明の一実施例にかかる沈殿物除去システムの動作(沈殿物除去方法)を経時的に説明する集砂トラフ及び揚砂ピットの平面図である。 本発明の一実施例にかかる沈殿物除去システムの沈殿物除去システムの変形例を示す混気ジェットノズルを含めた集砂トラフの縦断面図である。
以下、本発明の一実施例について図面を用いて説明する。
図1は、本実施例にかかる沈殿物除去システム1を設置した沈殿池101の縦断面図である。なお、沈殿物除去システム1は沈砂池(汚水処理施設、ポンプ場、浄水施設等に設置される沈砂池、雨水滞留池等)に設けてもよい。下記の説明で各配管に付された矢印は、水や空気等の流れの方向を示している。この沈殿池101には、図の左側から矢印102で示すように沈殿物を含む水が流入する。沈殿池101の池底103には、池底103内に沈殿した沈殿物を吸い上げるために沈殿物を集めるエリアとなる凹部である揚砂ピット41が設けられ、また、長細い形状をした集砂トラフ(トラフ)105も設けられている。集砂トラフ105の長手方向は揚砂ピット41に向かっていて、その先端は揚砂ピット41に接続されている。図1においては、揚砂ピット41の左右にそれぞれ集砂トラフ105が設置されている。集砂トラフ105は、図1の紙面に垂直な方向の左右に夫々複数本配列されている。図1では、沈殿池101に水が溜まった状態を図示していて、符号106がその水面を示している。
本実施例の沈殿物除去システム1は、沈殿池101の底部(池底103)に堆積する砂等の沈殿物を沈殿池101外に排出する装置である。本実施例の沈殿物除去システム1は、混気ジェットノズル11(第1ノズル)、ピット攪拌ノズル73(第2ノズル)、制御部91(図6)、各種配管、各種ポンプ及び各種弁等から構成される。まず、池底103には送水装置となる集砂水ポンプ22が設けられている。集砂水ポンプ22は、比較的低電力により駆動し、比較的低圧で水を送給するポンプである。この集砂水ポンプ22には、集砂水収集配管23が接続され、この集砂水収集配管23には、開閉弁27と当該開閉弁27の集砂水ポンプ22側に設けられた逆止弁27aとが配設されている。この集砂水収集配管23の開閉弁27よりも先では、沈殿池101の外側で複数本の集砂水供給配管24に分岐する。複数本の集砂水供給配管24のうち何本か(図1の図示では1本)を除いて他の集砂水供給配管24には、それぞれ集砂弁21と、手動弁である集砂弁26とが直列に接続されて配設されている。集砂弁21や、後述する吸気弁32、攪拌弁71等の弁は自動制御あるいは手動操作により動作する。自動制御により動作するときは、当該弁は電動弁、空気作動弁あるいは電磁弁を用いる。後述の制御の説明に関しては、当該制御対象となる弁は電動弁、あるいは電磁弁である。これら、集砂弁21及び集砂弁26が配設された各集砂水供給配管24の先は、再び沈殿池101内に延びてそれぞれ混気ジェットノズル11に接続されている。各混気ジェットノズル11は各集砂トラフ105内に吹出し口を揚砂ピット41側に向けて設けられている。
各混気ジェットノズル11には、給気配管31の一端が接続され、この給気配管31の他端側は沈殿池101内の気相部あるいは外に存在して、自動弁である吸気弁32が配設されている。吸気弁32を開くことにより吸気弁32より先の給気配管31の端部から給気配管31を介して混気ジェットノズル11は空気を取り入れることができる。吸気弁32の混気ジェットノズル11側には逆止弁33が設けられている。混気ジェットノズル11は、後述のとおり水を噴出するが、その水の噴出方向は破線矢印に示すように揚砂ピット41方向である。
図2は、混気ジェットノズル11を含めた集砂トラフ105の縦断面図である。混気ジェットノズル11は、集砂水ポンプ22により送給される水111を、その入口の吹出し口12から噴出する。また、混気ジェットノズル11の上部には、空気取入れ口13が設けられ、空気取入れ口13は前記の給気配管31(図1)と接続されている。これは吹出し口12から水を噴出する際の負圧により空気取入れ口13から空気を取り込んで(矢印112で示す)、当該空気を吹出し口12から噴出する水111に混気するための空気取入れ口である。
混気ジェットノズル11は、例えば断面が円筒形状の集砂カバー14に覆われ、この集砂カバー14は、混気ジェットノズル11の先に集砂トラフ105の長手方向に沿って延びている。混気ジェットノズル11の先における集砂カバー14の下部には開口14aが設けられている。
図3は、集砂トラフ105及び集砂カバー14の横断面図である。集砂トラフ105は、その池底103における両側が傾斜面151になっていて、この傾斜面151に続いて下方に径断面形状が略円筒形状の曲面として集砂トラフ105が存在する。この曲面の集砂トラフ105に囲まれて、円筒形状の集砂カバー14が存在し、この集砂カバー14の円筒形状の略中心軸線上に混気ジェットノズル11の吹出し口12が位置している。集砂カバー14の下部には開口14aが設けられている。
図1に戻り、まず、沈殿池101の外部には、揚砂ポンプ61が設けられている。揚砂ポンプ61の吸込側には揚砂配管63が接続され、その先は沈殿池101に挿入されて揚砂ピット41に達している。揚砂配管63の入口には吸込口68が設けられて、揚砂ピット41の底部41aの上方に延在している。揚砂ポンプ61の吐出側には、揚砂配管64が延び、当該揚砂配管64には揚砂ポンプ61側に逆止弁65aが配置された開閉弁65が配設されている。この揚砂配管64の先は沈砂洗浄分離設備66に接続されている。揚砂ポンプ61は揚砂ピット41から沈殿物を含む水(揚砂水)を汲み上げて沈砂洗浄分離設備66に送る。沈砂洗浄分離設備66では、揚砂水から沈殿物を分離する。沈殿物を分離された水(排水)は、排水管67により沈殿池101に戻される。分離後の沈殿物は沈砂洗浄分離設備66から排出される。
前記した集砂水供給配管24のうちの1本は複数に分岐して各先端部にピット攪拌ノズル73が設けられ、ピット攪拌ノズル73は揚砂ピット41内に延在している。集砂水供給配管24には、自動弁である攪拌弁71と、手動弁である攪拌弁72とが直列に配設されている。
ところで、各集砂トラフ105では混気ジェットノズル11により水(及び空気)を噴射して集砂トラフ105に堆積する沈殿物を揚砂ピット41に向けて移送し、混気ジェットノズル11は移送装置となる。
ここで、大雨が降った場合等に揚砂ピット41に大量の沈殿物が流れ込むと、吸込口68が閉塞するという不具合が発生する場合がある。かかる問題点を解決するために、揚砂ピット41内にピット攪拌ノズル73を設け、ピット攪拌ノズル73の水の吹出しにより沈殿物を攪拌して、舞い上がらせ、揚砂ピット41閉塞を生じることを防止しつつ吸込口68で沈殿物を吸い込めるようにすることも行われている。
しかし、ピット攪拌ノズル73を用いる場合、吸込口68で沈殿物を吸い込んでいる最中は、常時、ピット攪拌ノズル73を駆動し続けなければならない。そのため、ピット攪拌ノズル73を駆動するため大きな電力が必要となり、沈殿物除去システム1のシステムの省エネルギー化を図ることができないという問題がある。
そこで、以下では、従来に比べて省エネルギー化を図ることができる沈殿物除去システム1の構成や作用効果について説明する。
まず、混気ジェットノズル11は、単に水(及び空気)を噴射して集砂トラフ105に堆積する沈殿物を揚砂ピット41に向けて移送するだけではない。混気ジェットノズル11が噴射する水(及び空気)は、揚砂ピット41内の沈殿物を攪拌して吸込口68の近傍まで巻き上げる機能を有する。すなわち、混気ジェットノズル11が噴出する水(及び空気)は、揚砂ピット41内の沈殿物を攪拌して吸込口68の近傍まで巻き上げるだけの打力を有している。
そして、図4は、この場合に好適な揚砂ピット41及び吸込口68の構造の一例を示す縦断面図である。揚砂ピット41は、集砂トラフ105の下端からの深さbが従来よりも浅くなっている。すなわち、揚砂ピット41は、混気ジェットノズル11が噴出する水(及び空気)によって、揚砂ピット41の底部41aに堆積している沈殿物を攪拌して吸込口68の先端近傍まで巻き上げるのに好適な深さになっている。これにより、攪拌ノズル73を使用しなくとも、吸込口68が沈殿物で閉塞することを防止しつつ、吸込口68で沈殿物を吸い込むことができる。
また、吸込口68の入口は、集砂トラフ105トラフからの水流(集砂水)の流れる方向にある。
図5は、図4の比較例となる従来の揚砂ピット141及び吸込口168の構造の一例を示す縦断面図である。まず、本実施例にかかる揚砂ピット41及び吸込口68の各部における寸法の一例を示す。集砂トラフ105の下端からの揚砂ピット41の深さbは、例えば、0mmを超え200mm以下とするのが好適である。また、吸込口68の先端から揚砂ピット41の底部41aまでの高さcは、例えば、深さbが50mmであれば、100mm程度とするのが好ましい。また、揚砂ピット41の短手方向の幅aは1000mm程度とするのが好ましい。揚砂ピット41の短手方向の幅aも、混気ジェットノズル11に対応する水を吹き出す従来のノズル(図示せず)が噴出する水によって、吸込口168の先端近傍まで沈殿物が巻き上がりやすいように従来構成よりも狭くしている。
これに対し、図5に示す従来構成の一例では、揚砂ピット141の深さbは、805mmであり、吸込口168の先端から揚砂ピット141の底部141aまでの高さcは、200mmであり、揚砂ピット141の短手方向の幅aは3000mm程度である。この従来構成の例では、図4の本実施例に比べて、揚砂ピット141の方が深く、揚砂ピット141の短手方向の幅が長く、吸込口168の入口が揚砂ピット141内に位置している。なお、図5の幅aは図4の幅aよりも3倍長い例を示したが、図上では便宜上、図5の幅aと図4の幅aとは同じ幅で図示している。また、かかる幅サイズとの関係で吸込口68の直径と吸込口168の直径とは、後者の方が長いかのように見えるが、実際は同じでよい。
図6は、沈殿物除去システム1の制御系を示すブロック図である。この制御系は、コンピュータ等で実現される制御部91を中心に構成される。制御部91には、集砂水ポンプ22を駆動する集砂水ポンプ駆動装置92と、揚砂ポンプ61を駆動する揚砂ポンプ駆動装置93と、複数個ある集砂弁21(図6では1つのみ図示)を個別に駆動できる集砂弁駆動装置94と、複数個ある吸気弁32(図6では1つのみ図示)を個別に駆動できる吸気弁駆動装置95と、複数個ある攪拌弁71(図6では1つのみ図示)を個別に駆動できる攪拌弁駆動装置96とが接続されている。また、制御部91には、沈殿物の負荷(単位水量当たりの沈殿物の重量等)を揚砂ポンプ61に供給されている電流値等から判断する判断部91aの機能が設けられている。
次に、本実施例の沈殿物除去システム1及び当該沈殿物除去システム1を用いて実行する沈殿物除去方法の作用効果について説明する。
図1に示すように、揚砂ピット41の左右両側には集砂トラフ105が配置されている。矢印102のように汚水が沈殿池101に流入して溜まると、時間経過と共に汚水中の沈殿物が集砂トラフ105内に沈殿する。ここで、開閉弁27を開いて制御部91によって集砂水ポンプ駆動装置92を介して集砂水ポンプ22を駆動し、沈殿池101内の水(集砂水)を集砂水収集配管23で送給する。そして所望の混気ジェットノズル11に対応した集砂弁21を、制御部91によって集砂弁駆動装置94を介して開くと、対応する集砂水供給配管24を介して集砂水が該当する混気ジェットノズル11に送られる。そして、図2に示す吹出し口12から集砂水が噴出する。このとき集砂弁26は開かれている。
そして該当の混気ジェットノズル11に対応する吸気弁32を制御部91が吸気弁駆動装置95を介して開いておくと、図2に示すように、混気ジェットノズル11内では、吹出し口12から噴出する水111(図2中に噴出方向を矢印で示している)によって生じる負圧により給気配管31を介して大気中から空気を吸い込み、空気取入れ口13から取り入れられる(矢印112)。この空気は吹出し口12から噴出する水111に混気する。この混気した水111は集砂トラフ105の長手方向に沿って集砂カバー14内で噴射される。この際に水111の勢いが作り出す負圧により、開口14aからも水流121(その方向を矢印により示している)を引き寄せ、吹出し口12から噴出する水111と当該水流121とが合流して、より大きな水の流れとなる。この大きな流れとなった噴射水122(その方向を矢印により示している)の圧力により、沈殿物123を集砂トラフ105の長手方向に沿って流動移送し、揚砂ピット41に送り込む。噴射水122中には、前記の空気131が混入している。このとき、噴射水122は、沈殿物123を集砂トラフ105の長手方向に沿って流動移送するのみならず、図4に示すように、揚砂ピット41内の沈殿物123を攪拌して、吸込口68の入口近傍まで巻き上げる。
このようにして、集砂トラフ105の沈殿物123が揚砂ピット41に集中し、それが噴射水122によって吸込口68の入口近傍で巻き上がった状態で、制御部91が揚砂ポンプ駆動装置93を介して揚砂ポンプ61を駆動して、揚砂配管63及び64を介して沈殿物123が混じった水(揚砂水)を吸い上げる。この際に、揚砂ピット41内の沈殿物は混気ジェットノズル11によって吸込口68の入口近傍で巻き上がるので、沈殿物123の量が多くても吸込口68が閉塞することがない。
以上は、単体の混気ジェットノズル11に関して沈殿物123の吸込の作用の説明であるが、沈殿池101の池底103には、図1の紙面に垂直な方向に、揚砂ピット41の左右に集砂トラフ105が複数本並んでいる。そして、各集砂トラフ105にはそれぞれ混気ジェットノズル11が設置されており、吸込口68も沈殿池101の池底103近くの複数個所にそれぞれ設置されている。この全体が沈殿物除去システム1であるため、以下では、沈殿物除去システム1全体としてはどのように動作するのかについて説明する。
図7A〜図7Hは、この順に経時的に沈殿物除去システム1の動作(沈殿物除去方法)について説明する集砂トラフ105及び揚砂ピット41の平面図である。図7A〜図7Hに示すように、この例では単一の吸込口68に対して左右に2本ずつの集砂トラフ105が対応している。左右それぞれで2本の集砂トラフ105は何れも隣り合っている。
揚砂ピット41において、図7A〜図7Hでそれぞれ下側に位置する左右各1本の集砂トラフ105の上流側における正面に吸込口68が位置している。各集砂トラフ105には混気ジェットノズル11が設置されている。そして、沈殿池101の池底103には多数の集砂トラフ105が設置されて、各集砂トラフ105は揚砂ピット41に接続されており、図7A〜図7Hに示す集砂トラフ105の構造は図1の紙面に垂直な方向に複数本配列されている。この図7A〜図7Fに示す単一の吸込口68と4本の集砂トラフ105とで1単位をなす構造においては、それぞれ作用が同じであるため、図7A〜図7Hに示す構造について順を追って作用効果を説明することで、全体の説明とする。
図7A〜図7Hにおいて、揚砂ピット41及び集砂トラフ105においてグレーで示す部分は堆積している沈殿物123を示しており、白く示している部分は沈殿物123が除去されていることを示している。
図7Aに示すように、白抜き矢印方向に処理水が集砂トラフ105及び揚砂ピット41に流入し、各集砂トラフ105とこれに接続している揚砂ピット41には、沈殿物123が堆積している。
図7B、図7Cに示すように、制御部91は、まず、下流側が吸込口68と正対している集砂トラフ105の混気ジェットノズル11を順次駆動し、同集砂トラフ105に堆積している沈殿物123を揚砂ピット41に移送する。さらに、混気ジェットノズル11の噴射水122で揚砂ピット41内を攪拌して揚砂ピット41内の沈殿物123を吸込口68の近傍まで巻き上げる(矢印171)(第1工程)。そして、この巻き上げた沈殿物123を吸込口68で吸い込む(第2工程)。この第1工程及び第2工程は、図7B、図7Cの例では、まず左下の集砂トラフ105で実行し(図7B)、続いて右下の集砂トラフ105で実行している(図7C)。
次に、図7D、図7Eに示すように、制御部91は、下流側が吸込口68と正対していない集砂トラフ105の混気ジェットノズル11を順次駆動し、同集砂トラフ105に堆積している沈殿物123を揚砂ピット41に移送する。さらに、混気ジェットノズル11の噴射水122で揚砂ピット41内を攪拌して揚砂ピット41内の沈殿物123を巻き上げる(矢印171)(第1工程)。そして、この巻き上げた沈殿物123は吸込口68の近傍にまで達し、吸込口68で吸い込む(第2工程)。この第1工程及び第2工程とは、図7D、図7Eの例では、まず左上の集砂トラフ105で実行し(図7D)、続いて右上の集砂トラフ105で実行している(図7E)。
このような処理により、集砂トラフ105に堆積している沈殿物123の略全てと、揚砂ピット41の集砂トラフ105に接続している部分の沈殿物123の略全てとが吸込口68に吸い込まれて排出される。
しかし、揚砂ピット41のうち、隣り合って並ぶ集砂トラフ105が接続されていない位置、すなわち隣合って並ぶ集砂トラフ105間の壁105aに接続された部分の沈殿物123については、図7B〜図7Eの処理によっても十分に吸い込むことができずに残留してしまう可能性がある。
そこで、揚砂ピット41のうち、隣り合って並ぶ集砂トラフ105間の壁105aに接続された部分にピット攪拌ノズル73を設けている。この例では、揚砂ピット41内に6個のピット攪拌ノズル73が設置されている。各ピット攪拌ノズル73は吹出し口が吸込口68側を向いている。図7A〜図7Hにおいて、図で一番上に位置する2つのピット攪拌ノズル73は、図でこの上に図示しない別の吸込口68が存在する場合は、そちらの方向に吹出し口が向くようにしてよい。
このような構成で、制御部91は攪拌弁駆動装置96を介して攪拌弁71を個別に駆動する。図7A〜図7Hの例では、図7Fに示すように、同図で上側に位置する4つのピット攪拌ノズル73を駆動して水を吹き出す(矢印172で図示)。これにより、揚砂ピット41内に残留している沈殿物123を攪拌して巻き上げ(第3工程)、この巻き上げた沈殿物123を吸込口68で吸い込む(第4工程)。
次に、図7Gに示すように、同図で最も下側に位置する2つのピット攪拌ノズル73を駆動して水を吹き出す(矢印172)。これにより、揚砂ピット41内に最後まで残留している沈殿物123を攪拌して巻き上げ(第3工程)、この巻き上げた沈殿物123を吸込口68で吸い込む(第4工程)。
以上の工程により、図7Hに示すように、各集砂トラフ105及び揚砂ピット41に堆積していた沈殿物123を吸込口68で吸い込んで略除去することができる。
すなわち、図7B〜図7Eの工程においては、揚砂ピット41に堆積している沈殿物123を巻き上げるのに従来のようなピット攪拌ノズル73を用いる必要はなく、混気ジェットノズル11で当該沈殿物123の巻き上げを行うことができる。ピット攪拌ノズル73の使用は、図7F、図7Gでの補助的な使用で足りる。そのため、従来に比べてピット攪拌ノズル73の駆動時間が短くなって、その分、ピット攪拌ノズル73駆動用の電力消費を節約でき、省エネルギーを図ることができる。
また、本実施例の沈殿物除去システム1によれば、図2に示すように、噴射水122中には外気から取り込んだ空気131が多分に含まれている。前記のとおり、集砂水ポンプ22は、沈殿物123の流動移送に使用する動力源としては、比較的低電力で駆動されており、そのため、吹出し口12から噴出する水111の水圧も比較的低い。しかしながら、沈殿物123を移送する噴射水122中には多分に空気131の粒を含んでいるため、水及び空気からなる噴射水122の打力は大きい。そのため、図1に示すように、沈殿池101に水が溜まっていても、すなわち、水中であっても、噴射水122により効果的に沈殿物123を揚砂ピット41に向かって移送することができる。さらに、吸込口68の近傍で揚砂ピット41内の沈殿物123を効果的に巻き上げて吸込口68に吸い込み易くし、吸込口68の閉塞を防止することができる。
さらに、揚砂ピット41は、その深さが混気ジェットノズル11が噴出する噴射水122により底部41a上の沈殿物123を吸込口68の近傍まで巻き上げ可能な深さであるため、沈殿物123を効果的に巻き上げて吸込口68に吸い込み易くすることができる。
その上、吸込口68の入口は、集砂トラフ105からの水流の流れる方向にあるため、当該集砂トラフ105に設置した混気ジェットノズル11の作り出す噴射水122により容易に吸込口68の入口近傍で沈殿物123を効果的に巻き上げることができる。
また、集砂トラフ105は並列した複数本が同一の揚砂ピット41に接続している。そして、制御部91は、最初に、各集砂トラフ105のうち上流側が吸込口68と対峙しているものに設置されている混気ジェットノズル11、次に、その他の集砂トラフ105に設置されている混気ジェットノズル11を駆動するように制御する。そのため、最初に上流側が吸込口68と対峙している集砂トラフ105の混気ジェットノズル11で吸込口68の近傍で沈殿物123を大きく巻き上げて大量の沈殿物123を吸込口68で吸い込むことができる。よって、沈殿物123を吸込口68で効果的に吸い込むことができる。
さらに、揚砂ピット41内で混気ジェットノズル11によっても吸い込むことができなかった沈殿物123は、ピット攪拌ノズル73の駆動により巻き上げて吸込口68で効果的に吸い込むことができる。よって、池底103に堆積する沈殿物123を吸込口68で漏れなく吸い込むことができる。
この場合に、ピット攪拌ノズル73は、揚砂ピット41のうち隣り合って並ぶ集砂トラフ105が接続されていない位置(壁105aの正面)の沈殿物123を吸込口68側に向かって移送する。そのため、揚砂ピット41内で混気ジェットノズル11によっても吸い込むことができなかった沈殿物123を吸込口68で効果的に吸い込むことができる。
その上、混気ジェットノズル11が噴射する水111は、開口14aからも水流を引き込み、吹出し口12から噴出する水111の流れはさらに大きな水の流れである噴射水122となるので、この点でも効果的に沈殿物123を揚砂ピット41に向かって移送することができる。また、効果的に沈殿物123を吸込口68近傍で巻き上げることができる。
また、集砂弁21は様々に開度を変えて、吹出し口12から噴出する水111中に含める空気量を調節できるので、沈殿物123の状況に応じて適切な量の空気を水111と共に吹き出すことができる。
この場合に、当該空気量は、判断部91aで判断して、制御部91で制御することができる。すなわち、揚砂ポンプ61の駆動電流値等を判断部91aでモニタする。ここで、揚砂ポンプ61の駆動電流値等が高い場合は、沈殿物123の負荷が高い、すなわち、例えば単位水量当たりの沈殿物の重量が重い等と判断することができる。その場合は、制御部91が吸気弁32の開度を大きくし、噴射水122の空気131の量を多くして、噴射水122の打力を高めて、沈殿物123の負荷が高くても効果的に沈殿物123を揚砂ピット41に向かって移送し、吸込口68の入口近傍に効果的に沈殿物123を巻き上げることができる。
あるいは、判断部91aにはタイマを備えていて、当該タイマに所定のカウント時間をセットし、このタイマがカウントアップしたときは、沈殿物123の負荷が高いと判断してもよい。タイマにセットするカウント時間は、作業者の経験知や沈殿物除去システム1の運転実績に基づいて定めることができる。
あるいは、判断部91aでモニタした揚砂ポンプ61の駆動電流値等が予め設定した値より高いときには、沈殿物123の負荷が予め設定した値以上に高いと判断できる。あるいは、判断部91aにタイマを備えている場合に、作業者の経験知や沈殿物除去システム1の運転実績に基づいて定めるカウント時間をタイマにセットし、このタイマがカウントアップしたときは、沈殿物123の負荷が予め設定した値以上に高いと判断できる。これらの場合は連続的に吸気弁32の開度を大きくしたり小さくしたりを繰り返し、噴射水122の空気131の量を多くしたり少なくしたりを繰り返すようにしてもよい。これによって、混気した噴射水122の打力を脈動させることができ、集砂トラフ105に強固に付着する沈殿物123も前後に揺さぶって剥がれやすくすることができる。これにより、効果的に沈殿物123を揚砂ピット41に向かって移送することができる。
なお、噴射水122の水圧が高い場合は、噴射水122中には空気131を混気させない構成としてもよい。
また、噴射水122が噴射される領域の周囲には集砂カバー14が設けられているため、沈殿物123が噴射水122で集砂カバー14外に舞い上がるのを防止することができ、沈殿物123を確実に流動移送することができる。
図8は、本実施例の沈殿物除去システム1の変形例を示す混気ジェットノズル11を含めた集砂トラフ105の縦断面図である。
図8の例が、図2の例と異なるのは、集砂カバー14の配置である。すなわち、図2の例では、集砂カバー14は、混気ジェットノズル11も覆っていたが、図8の例では、集砂カバー14の先端14bと混気ジェットノズル11の入口との間には間隔81が空いている。また、開口14aも集砂カバー14の入口に設けられている。そのため、吹出し口12から噴出する水111によって生じる負圧によって、水流121の他に間隔81の上側から噴射水122に合流する水流125(矢印で方向を示している)も発生する。これにより、噴射水122は図2の例よりさらに大きな流れとなり、効果的に沈殿物123を揚砂ピット41に向かって移送することができる。
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることも可能である。
例えば、図7A〜図7Hで示す例では、単一の吸込口68に左右2本ずつの集砂トラフ105を対応させているが、単一の吸込口68に左右3本ずつの集砂トラフ105を対応させてもよい。この場合には左右の真ん中の集砂トラフ105の下流側正面に吸込口68を配置し、当該真ん中の集砂トラフ105で先に混気ジェットノズル11を駆動した後、左右の上下の集砂トラフ105で混気ジェットノズル11を駆動するようにすることが望ましい。なお、吸込口68の吸込力に応じて、単一の吸込口68に左右4本以上ずつの集砂トラフ105を対応させてもよい。
また、上記の制御部91等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計する等によりハードウェアで実現してもよい。また、上記の各構成、機能等は、プロセッサがそれぞれ機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによりソフトウェアで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、メモリや、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)等の記録装置、又はICカード、SDカード、DVD等の記録媒体に置くことができる。
また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてよい。
1 沈殿物除去システム
11 混気ジェットノズル(第1ノズル)
13 空気取入れ口
22 集砂水ポンプ(送水装置)
41 揚砂ピット
41a 底部
68 吸込口
73 ピット攪拌ノズル(第2ノズル)
101 沈砂池
103 池底
105 集砂トラフ(トラフ)
123 沈殿物

Claims (14)

  1. 沈砂池又は沈殿池の池底に形成されたトラフに設けられた第1ノズルと、
    前記第1ノズルと配管で接続され当該第1ノズルに水を送り込んで当該第1ノズルから前記沈砂池又は沈殿池の液中又は気中に噴出させる送水装置と、
    前記トラフの下流に接続されている揚砂ピットの底部よりも上部に位置して前記揚砂ピットに堆積する沈殿物を水と共に吸込む吸込口とを備え、
    前記第1ノズルは、その噴出する水により前記トラフに溜まった沈殿物を前記揚砂ピットに移送すると共に前記揚砂ピット内の前記沈殿物を攪拌して巻き上げることを特徴とする沈殿物除去システム。
  2. 前記第1ノズルに設けられ、当該第1ノズルから放出される水の作り出す負圧により当該第1ノズルから噴出する水に混気する空気を取り入れる空気取入れ口を備えることを特徴とする請求項1に記載の沈殿物除去システム。
  3. 前記揚砂ピットは、その深さが前記第1ノズルが噴出する水流により前記底部上の前記沈殿物を巻き上げ可能な深さであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の沈殿物除去システム。
  4. 前記吸込口の入口は、前記トラフからの水流の流れる下流の方向にあることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れかの一項に記載の沈殿物除去システム。
  5. 前記トラフは並列した複数本が同一の前記揚砂ピットに接続していて、
    最初に、前記各トラフのうち上流側が前記吸込口と対峙しているものに設置されている前記第1ノズル、次に、その他のトラフに設置されている前記第1ノズルを駆動するように制御する制御部を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れかの一項に記載の沈殿物除去システム。
  6. 前記揚砂ピット内に設けられ水を噴出することにより当該揚砂ピット内の前記沈殿物を攪拌して巻き上げる第2ノズルを備え、
    前記制御部は、最初に、前記第1ノズルを駆動し、次に、前記第2ノズルを駆動することを特徴とする請求項5に記載の沈殿物除去システム。
  7. 前記第2ノズルは、前記揚砂ピットのうち隣合って並ぶ前記トラフが接続されていない位置の前記沈殿物を前記吸込口側に向かって移送することを特徴とする請求項6に記載の沈殿物除去システム。
  8. 沈砂池又は沈殿池の池底に形成されたトラフに設けられた第1ノズルと、
    前記第1ノズルと配管で接続され当該第1ノズルに水を送り込む送水装置と、
    前記トラフの下流に接続されている揚砂ピットの底部よりも上部に位置している吸込口とを用いて行う沈殿物除去方法であって、
    前記第1ノズルから前記沈砂池又は沈殿池の液中又は気中に噴出させて、その噴出する水により前記トラフに溜まった沈殿物を前記揚砂ピットに移送すると共に前記揚砂ピット内の沈殿物を攪拌して巻き上げる第1工程と、
    前記巻き上げられた沈殿物を水と共に前記吸込口で吸い込む第2工程とを実行することを特徴とする沈殿物除去方法。
  9. 前記第1工程は、前記第1ノズルに設けられた空気取入れ口から当該第1ノズルから放出される水の作り出す負圧により当該第1ノズルから噴出する水に混気する空気を取り入れて当該空気を混気する場合に比べて当該噴出する水の打力を高めることを特徴とする請求項8に記載の沈殿物除去方法。
  10. 前記第2工程は、前記揚砂ピットを、その深さが前記第1ノズルが噴出する水流により前記底部上の前記沈殿物を巻き上げ可能な深さに位置させて行うことを特徴とする請求項8又は請求項9に記載の沈殿物除去方法。
  11. 前記第2工程は、前記吸込口を、前記トラフからの水流の流れる下流の方向に位置させて行うことを特徴とする請求項8乃至請求項10の何れかの一項に記載の沈殿物除去方法。
  12. 前記トラフは並列した複数本が同一の前記揚砂ピットに接続していて、
    前記第1工程は、最初に、前記各トラフのうち上流側が前記吸込口と対峙しているものに設置されている前記第1ノズル、次に、その他のトラフに設置されている前記第1ノズルを駆動することを特徴とする請求項8乃至請求項11の何れかの一項に記載の沈殿物除去方法。
  13. 前記揚砂ピット内に設けられ水を噴出する第2ノズルを備え、
    前記第1工程の後に、前記第2ノズルを駆動して前記揚砂ピット内の前記沈殿物を攪拌して巻き上げる第3工程と、
    この巻き上げた沈殿物を前記吸込口で吸い込む第4工程とを実行することを特徴とする請求項12に記載の沈殿物除去方法。
  14. 前記第3工程は、前記第2ノズルを、前記揚砂ピットのうち隣合って並ぶ前記トラフが接続されていない位置の前記沈殿物を前記吸込口側に向かって移送することを特徴とする請求項13に記載の沈殿物除去方法。
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