JP3173023U - 便器汚れ防止具 - Google Patents

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Abstract

【課題】不特定多数の者が使用するトイレの洋式便器であっても、清潔に使用することができる上に、排泄物による便器の汚れ、排泄物による飛沫の人・便器への付着を防止すると共に、用便後に排泄物の状態を確認することができる便器汚れ防止具を提供する。
【解決手段】開示の便器汚れ防止具100は、便座に腰掛ける人と該便座との間に敷いて使用する便座シート部110と、便器内にある水たまり150の上方に位置し、該便器内を覆う袋形状の便器保護部120とにより便器汚れ防止具を形成する。前記便座シート部の便器内側部分と前記便器保護部の前記袋形状の口部分とが接続され、当該便器汚れ防止具の材料を、水洗便所で流すことができる材料とする。
【選択図】図4

Description

排泄物の便器内への付着を防止し、人への排泄物・水などの跳ね返りを防止する技術に関する。
公共の場所に設置されているトイレの洋式便器は、不特定多数の者が使用するため、直接便座に腰掛けて使用することは衛生的な問題がある場合もある。そういった問題点を解決するために、使い捨ての便座カバーについて種々の提案が存在する。
一方、洋式便器にて用を足す際、人が排泄した尿や便が便器内に付着し便器を汚してしまうこともある。特に、下痢腹等である場合などは、その傾向が強い。他方、人が排泄した尿や便が便器内の水たまりに落ちた際のその飛沫が便座に着座する者に付着すると、不快な気持になると共に、非常に不衛生でもある。そういった問題点を解決するために、例えば、特許文献1に記載されるような技術が提案されている。
実登3060865号公報
しかしながら、上記文献で提案される器具では便器内の一部分しか覆われないため、便や尿による便器内の汚れを十分に防ぐことができないという問題点があった。
さらに、排泄物の色や軟らかさなどを見て、体調の良し悪しをある程度知ることができるところ、上記の従来技術では、排泄物が便器内の水たまりに落ちてしまうため、排泄物の色や軟らかさなどを見て確認することができないという問題点があった。
そこで本考案では、上記問題点に鑑み、不特定多数の者が使用するトイレの洋式便器であっても、清潔に使用することができる上に、排泄物による便器の汚れ、及び排泄物による飛沫の人・便器への付着を防止すると共に、用便後に排泄物の状態を確認することができる便器汚れ防止具を提案することを目的とする。
開示する便器汚れ防止具の一形態は、便座に腰掛ける人と該便座との間に敷いて使用する便座シート部と、便器内の水たまり上部に配置され、該便器内を覆う袋形状の便器保護部と、を有する便器汚れ防止具であって、前記便座シート部の便器内側部分と前記便器保護部の前記袋形状の口部分とが接続され、当該便器汚れ防止具の材料が、水洗便所で流すことができる材料であることを特徴とする。
また、開示する便器汚れ防止具の一形態は、さらに、前記材料が、柔軟性を備え、折り畳み可能であることを特徴とする。
また、開示する便器汚れ防止具の一形態は、さらに、前記材料が、紙であることを特徴とする。
開示する便器汚れ防止具は、不特定多数の者が使用するトイレの洋式便器であっても、清潔に使用することができる上に、排泄物による便器の汚れ、及び排泄物による飛沫の人・便器への付着を防止すると共に、用便後に排泄物の状態を確認することができる。
本実施の形態に係る便器汚れ防止具の斜視図である。 本実施の形態に係る便器汚れ防止具(折り畳んだ状態)の側面図である。 本実施の形態に係る便器汚れ防止具(折り畳んだ状態)の正面図である。 本実施の形態に係る便器汚れ防止具の使用方法を説明する図である。
図面を参照しながら、本考案を実施するための形態について説明する。
(便器汚れ防止具の構造)
図1乃至図3を用いて、本実施の形態に係る便器汚れ防止具100の構造について説明する。図1は、開いた状態の便器汚れ防止具100の斜視図であり、図2は、折り畳んだ状態の便器汚れ防止具100の側面図であり、図3は、折り畳んだ状態の便器汚れ100の正面図である。
図1で示すように、便器汚れ防止具100は、便座シート部110、便器保護部120を有する。
便座シート部110は、便座に腰掛け用を足す人160と便座140との間に敷く便座シートである。用を足す人160の太腿や尻と便座140との間で挟むことによって、用を足す人160が便器130に直接触れることを防止する。また、便座シート部110の裏面(便座140に接する面)には、滑り止め機構(例えば、シールが貼ってあったり、糊が塗ってあったりする)を備えていても良い。
便器保護部120は、便器130内にある水たまり150の上方に位置し、袋形状をしている部位である。便器保護部120が袋形状をしており、便器130の内部を覆っているため、便器汚れ防止具100は、排泄物による便器の汚れ、排泄物による飛沫の人・便器への付着を防止すると共に、用便後に排泄物の状態を確認することができる。
図1で示すように、便座シート部110の便器130内側部分と便器保護部120の袋形状の口部分とが、接続されている。このような構造であるため、便器汚れ防止具100は、便器保護部120の位置を、便器130内の水たまり150の上方に固定することができる。
また、便座汚れ防止具100は、使用後、便器130の洗浄機能を利用し、排泄物・トイレットペーパーと共に洗い流すことができるように、水洗便所で流すことができる材料で作製される。なお、水洗便所で流すことができる材料とは、水洗便所を詰まらせる恐れが無い材料のことであり、例えば、紙であるが、水洗便所で流すことが許可されていれば、紙に限定されるものではない。
さらに、図2及び図3で示すように、便器汚れ防止具100の材料が紙のように柔軟性を備えるものである場合、便器汚れ防止具100は、シート状に薄く折り畳むことができる。このような機能を有することで、便器汚れ防止具100は、保管時に嵩張らず、移動時にも、鞄などの所持品入れに入れて、持ち歩くことも容易である。その場合、便器汚れ防止具100の使用時には、図2及び図3で示す折り畳んだ状態から、図1で示す状態に広げて使用する。
(便器汚れ防止具の使用方法)
図4などを用いて、便器汚れ防止具100の使用方法について説明する。図4は、便器汚れ防止具100の使用状態・使用方法を説明するための図である。
図4で示すように、ユーザ160は、便座シート部110を左右に広げると共に、左右に有る便座カバー140の上に配置し、その便座シート部110上に腰掛ける。その際、便器保護部120は、ユーザ160の尻の下位置、かつ、便器130内の水たまり150の上位置に配置される。
ユーザ160は、その状態で用を足す。ユーザ160の出した排泄物は、全て便器保護部120内に収容されるので、必要に応じ、ユーザ160は、収容された自分の排泄物の状態について確認する。その後、ユーザ160は、便器汚れ防止具100を、自分の排泄物と共に、便器130の洗浄機能を使って洗い流す。
こうすることで、ユーザ160は、公共の場に設置されるトイレの洋式便器であっても、清潔に使用することができる上に、排泄物によって便器130を汚すことも無く、排泄物による飛沫が人・便器へ付着することも無い。また、ユーザ160は、必要に応じ、自分の排泄物の状態を確認することもできる。
(総括)
便器汚れ防止具100は、シンプルで使い易い構造である。
便器汚れ防止具100は、使用後、便器130の洗浄機能を利用して洗い流すことができる。
便器汚れ防止具100は、排泄物の便器130への付着を防止し、便器130周辺への飛沫の付着も防止する。これは、トイレ空間の衛生状態の向上に寄与する。さらには、トイレ空間内での異臭発生源が無くなるため、防臭剤・芳香剤等を設置する必要が無くなり、消費者の支出を抑制すると共に、鼻腔を介した体内への化学物質の取り込みを防止する。
便器汚れ防止具100は、便器130をはじめとするトイレ空間全体を清潔に保たせるため、掃除の手間を軽減させる。そして、便器汚れ防止具100は、掃除の手間を軽減させるため、家庭内であれば、家事従事者による家事負担を軽減させ、公共のトイレ施設であれば、設置者の清掃コスト削減にも寄与する。
以上、本考案の実施の形態について詳述したが、本考案は係る特定の実施の形態に限定されるものではなく、実用新案登録請求の範囲に記載された本考案の要旨の範囲において、種々の変形・変更が可能である。
100 便器汚れ防止具
110 便座シート部
120 便器保護部
130 便器
140 便座カバー
150 便器内の水たまり
160 便器に座っている(用を足す)人

Claims (3)

  1. 便座に腰掛ける人と該便座との間に敷く便座シート部と、
    便器内にある水たまりの上方に位置し、該便器内を覆う袋形状の便器保護部と、を有する便器汚れ防止具であって、
    前記便座シート部の便器内側部分と前記便器保護部の前記袋形状の口部分とが接続され、
    当該便器汚れ防止具の材料が、水洗便所で流すことができる材料であることを特徴とする便器汚れ防止具。
  2. 当該便器汚れ防止具の材料が、可撓性を有し、
    折り畳み可能であることを特徴とする請求項1に記載の便器汚れ防止具。
  3. 当該便器汚れ防止具の材料が、紙であることを特徴とする請求項2に記載の便器汚れ防止具。

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