JP3172847B2 - 抵抗溶接機のチップ間電圧検出方法およびその装置 - Google Patents
抵抗溶接機のチップ間電圧検出方法およびその装置Info
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Description
モニタリングする場合や品質を一定に制御する場合に、
有効な制御因子としての抵抗溶接機のチップ間電圧検出
方法およびその装置に関する。
抗溶接が良好に行われたか否かをモニターする方法が種
々考えられている。それらのモニター方法は、いずれも
溶接時のチップ間電圧の変化を検出することによって、
溶接が良好に行われたか否かを判定するものであり、チ
ップ間電圧の変化をいかにして正確に検出するかどうか
が重要な問題となる。さらに、抵抗溶接機の基本性能を
改善可能な電源として、インバータ電源を用いた直流溶
接機が広く使用されており、この種の抵抗溶接機のチッ
プ間電圧の検出方法も重要になりつつある。
としてはチップに直接、またはチップホルダーなどチッ
プに近い部位にリード線を取り付け検出する方法があ
る。このとき、溶接電流により誘起されチップ間電圧に
重畳される誘導電圧を打ち消し、正確にチップ間電圧を
検出する方式が特公昭56−4354号公報および特公
平1−52115号公報に開示されている方式が一般的
であった。特公昭56−4354号公報の方式は、チッ
プ間電圧をVt 、溶接電流をIW 、測定されたリード線
間電圧をVS とすればVS は
零となるときのリード線間電圧VS を検出し、その値を
チップ間電圧Vt とするものである。また、特公平1−
52115号公報の方式は溶接電流IW が交流電流であ
ることを利用し、上式の半周期積分することで、微分項
Vt の平均値を検出できる。
プ間電圧検出方法において、リード線を介して検出する
ものでは、上、下のチップに接続したリード線をよじり
合わせることによって、チップ間電圧に重畳した誘導電
圧を打消すことができるが、リード線がチップ間に被溶
接物を溶接する妨げとなり実用的ではない。また、誘導
電圧の影響を電気的な処理を施し、チップ間電圧を検出
する方式の特公昭56−4354号公報においては溶接
電流周期の内、半周期に1回しかチップ間電圧が検出で
きない。また、特公平1−52115号公報において
は、半周期の平均値だけを検出するものである。この点
は品質モニター方法によっては、チップ間電圧の検出デ
ータ数が不足する、または、データの精度が低いという
問題点を生じ、モニター精度を確保することが困難とな
る場合がある。さらに、従来の方式は溶接電源にインバ
ータ電源を用いた場合、溶接電流IW による誘導電圧分
電源は直流電源であるため半周期間(1)式を積分して
も微分項は零にならず、適用が困難である問題点があ
る。
もので、溶接電流による誘導電圧が重畳したチップ間電
圧からチップ間電圧のみ通電時間の任意の時点で検出が
可能で、交流電源およびインバータ電源を用いた抵抗溶
接機に適用できるようにした抵抗溶接機のチップ間電圧
検出方法およびその装置を提供することを目的とする。
に、本発明の抵抗溶接のチップ間電圧検出方法およびそ
の装置は溶接電流による誘導電圧VA と、前記誘導電圧
が重畳したチップ間電圧VB を検出し、溶接電流の立ち
上がり時点における誘導電圧VA0と、同時点における前
記誘導電圧が重畳したチップ間電圧VB0の比を用いて、
前記誘導電圧V A と、前記誘導電圧が重畳したチップ間
電圧V B の少なくとも一方を調整し、調整された後の誘
導電圧VA と前記誘導電圧が重畳したチップ間電圧VB
の差分を抵抗溶接のチップ間電圧V t とするものであ
る。また、溶接電流が減少から増加に変化した直後の時
点T1における溶接電流による誘導電圧VAT1 と誘導電
圧が重畳したチップ間電圧VBT1 と、減少から増加に転
じる直前の時点T2における誘導電圧VAT2 と誘導電圧
が重畳したチップ間電圧VBT2 を検出し、あるいは、溶
接電流が増加期間中の時点T1と、減少期間中の時点T
2においてVAT1,VAT2,VBT1,VBT2 を検出し、式
(|VAT1 −VAT2 |)の値と式(|VBT1 −V
BT2 |)の値が同一値になるように調整し、調整された
後の誘導電圧VA と前記誘導電圧が重畳したチップ間電
圧VB の差分を得て、これを抵抗溶接機のチップ間電圧
V t とするものである。さらに、溶接電流が減少から増
加に変化する時点、または増加から減少に変化する時点
における誘導電圧の変化幅と、誘導電圧の重畳したチッ
プ間電圧の変化幅を検出し、両変化幅が同一値になるよ
うに調整し、調整された後の誘導電圧VA と前記誘導電
圧が重畳したチップ間電圧VB の差分を得て、これを抵
抗溶接機のチップ間電圧V t とする構成を有している。
圧VA と、誘導電圧が重畳したチップ間電圧VB を検出
するが、VA とVB は
A とKB は検出回路に起因する誘起電圧係数である。ま
た、溶接電流の値が零に近い立ち上がり時点において検
出するため、チップ間電圧Vt は Vt =IW ・Rt (Rt はチップ間抵抗)≒0 ・・・・(4) となり、溶接電流の立ち上がり時点における誘導電圧V
AOと、同時点における前記誘導電圧が重畳したチップ間
電圧VB0は
VB は誘導電圧成分のみが検出される。ここで、VB0と
VAOの比をもとめ、その値をK0 とすると
る。誘導電圧VA を調整した場合は
プ間電圧Vt を得ることができる。また、インバータ電
源を用いた場合の溶接電流が減少から増加に変化した直
後の時点T1 における溶接電流による誘導電圧VAT1 と
誘導電圧が重畳したチップ間電圧VBT1 と、減少から増
加に転じる直前の時点T2 における誘導電圧VAT2と誘
導電圧が重畳したチップ間電圧VBT2 を検出する。時点
T1 のチップ間電圧VtT1 、時点T2 のチップ間電圧を
VtT2 とすると、VtT1 とVtT2 は溶接電流IW がイン
バータ電源においては、ほぼ同一値に制御されており、
検出時間差もインバータ発振周期(1ms程度)以下で
あることからほぼ等しい。ここでVtT 1 とVtT2 をVt
と置くと、(7)式を用いて VBT1 =K0 VAT1 +Vt ・・・・(9) VBT2 =K0 VAT2 +Vt ・・・・(10) と表せる。したがって、 (|VBT1 −VBT2 |)={K0 (|VAT1 −VAT2 |)} ・・・(11) ここで、検出ゲインを調整し、(|VBT1 −VBT2 |)
=(|VAT1 −VAT2 |)、すなわち、K0 =1すなわ
ち(2)(3)式において、KA =KB とすることによ
り、溶接電流による誘導電圧と、誘導電圧が重畳したチ
ップ間電圧の差分を取ればチップ間電圧Vt が検出でき
る。
接電流の増加期間中の時点と、減少期間中の時点に検出
時点を拡張したもので、VtT1 とVtT2 が等しいと仮定
する場合の誤差が増加するが実用的には問題ない範囲で
あり、検出時点の設定をより容易なものとしている。
いて、溶接電流が減少から増加に変化した時点、または
増加から減少に変化した時点における溶接電流による誘
導電圧の変化幅(VAUまたはVAD)と、誘導電圧の重畳
したチップ間電圧の変化幅(VBUまたはVBD)を検出す
る。この場合、検出時点は一点であるため、前述したチ
ップ間電圧の時間変動の誤差は発生しない。したがっ
て、(9)(10)式と同様に、 VBU=K0 VAU ・・・・(12) または、 VBD=K0 VAD ・・・・(13) となり、K0 =1となるよう検出ゲインを調整すれば、
溶接電流による誘導電圧と、誘導電圧が重畳したチップ
間電圧の差分を取ればチップ間電圧が検出できる。
1、図3および図4を参照しながら説明する。
ップ2と下部チップ3が接続され、被溶接材4が挿入さ
れる。上部チップ2と下部チップ3はリード線で第1増
幅回路6に接続され、また、サーチコイルとしてトロイ
ダルコイル5が第2増幅回路7に接続されている。第2
増幅回路7の出力によりサンプリングパルスを出力する
周期パルス発生回路8が、サンプル/ホールド回路9、
10のサンプル/ホールド入力に接続されており、サン
プル/ホールド回路9、10の信号入力は第1増幅回路
6の出力と第2増幅回路7の出力に接続され、それぞれ
の出力を取り込み、ホールドする。サンプル/ホールド
回路9、10の出力は信号比検出回路として使用される
除算回路11の入力に接続され、その除算出力は第2増
幅回路7の出力とともに増幅度調整回路としての乗算回
路12の入力に接続され、乗算回路12の出力は差動増
幅回路13の一方の入力に接続され、他の入力端には第
1増幅回路6の出力が接続される。
電源1の出力に接続され、加圧シリンダー(図示せず)
で加圧される上部チップ2と下部チップ3の間に被溶接
材4を挿入し、溶接電流IW が通電され溶接が開始され
る。(以下の説明で溶接電源1に交流電源を使用した場
合は図3を参照し、溶接電源1がインバータ電源を用い
た場合には図4を参照する。)また、上部チップ2と下
部チップ3の間の電圧が第1増幅回路6に入力され、第
1増幅回路6の出力として溶接電流IW による誘導電圧
が重畳したチップ間電圧VB (以下電圧VB と記す)が
得られる。同時にサーチコイルとしてトロイダルコイル
5を電流通路に介挿し、溶接電流による誘導電圧を検出
し、第2増幅回路7に入力される。第2増幅回路7の出
力電圧V A (以下電圧VA と記す)は微分回路と比較回
路で構成され、電圧VA の立ち上がりに同期したサンプ
リングパルスを出力する同期パルス発生回路8に入力さ
れる。サンプル/ホールド回路9、10は同期パルス発
生回路8の出力パルスにより、それぞれ第1増幅回路6
の出力値である電圧VB と第2増幅回路7の出力値であ
る電圧VA を取り込み、ホールドする。図3において溶
接電流IW の立ち上がり時点、すなわち、電圧VA の立
ち上がり時点であるt0 で同期パルス発生回路8はサン
プリングパルスを発生し、サンプル/ホールド回路9、
10はそれぞれ電圧VB0、電圧VAOを取り込み出力す
る。電圧VB0、電圧VAOは信号比検出回路として使用さ
れる除算回路11において除算され、両者の比に相当す
る電圧V KO(VKO=VB0/VAO)が出力される。増幅度
調整回路としての乗算回路12は電圧VA と除算回路1
1の出力電圧VKOを乗算し、その出力電圧は差動増幅回
路13に入力され、差動増幅回路13の他の入力端には
第2増幅回路7の出力電圧VB が入力されている。電圧
VA は、乗算回路12で増幅度が調整され(VKO×
VA )となり、また(VKO=KB /KA )であるので差
動増幅回路13の出力はチップ間電圧Vt となる。
チップ間電圧検出方法およびその装置は、誘導電圧VA
と誘導電圧の重畳したチップ間電圧VB を溶接電流の立
ち上がり時点のそれぞれの電圧VAO、VB0をサンプル/
ホールド回路9、10に取り込み、除算回路11で取り
込んだVAOとVB0の比を求め、その比に相当する除算回
路11の出力により誘導電圧VA のゲイン調整を乗算回
路12で行い、乗算回路12の出力と電圧VB を差動増
幅回路13に入力し、両入力の差分であるチップ間電圧
を得るので、溶接電流を通電中の全期間チップ間電圧を
検出できるため、チップ間電圧が必要となる任意の時点
でその値を得ることができる。
と電圧VB を利用するためインバータ電源にも適用でき
る。
について、図2および図4を参照しながら説明する。な
お、第1の実施例で説明したものと同一構成部材には同
一番号を用い、その説明を省略する。図1と異なるのは
第1増幅器6と第2増幅器7の出力がマルチプレクサ1
4に接続され、さらにマルチプレクサ14の出力はA/
D変換回路15のアナログ入力とつながり、A/D変換
回路15のデジタル出力はCPU回路16に接続され
る。また、マルチプレクサ14の入力切り替え端子はC
PU回路16に接続されている。
電源1の出力に接続され、加圧シリンダー(図示せず)
で加圧される上部チップ2と下部チップ3の間に被溶接
材4を挿入し、溶接電流IW が通電され溶接が開始され
る。本実施例の場合、溶接電源1はインバータ電源が使
用される。上部チップ2と下部チップ3の間の電圧が第
1増幅回路6に入力され、第1増幅回路6の出力として
溶接電流IW による誘導電圧が重畳したチップ間電圧V
B (以下電圧VB と記す)が得られる。同時にサーチコ
イルとしてトロイダルコイル5を電流通路に介挿し、溶
接電流による誘導電圧を検出し、第2増幅回路7に入力
される。第2増幅回路7の出力電圧VA(以下電圧VA
と記す)と電圧VB はマルチプレクサ14に入力され、
電圧VAと電圧VB はCPU回路16からの入力切り替
え信号に対応してマルチプレクサ14から出力される。
A/D変換回路15は前記入力切り替え信号に同期した
A/D変換信号をCPU回路16から受け、電圧VA と
電圧VB をアナログ値からデジタル値に変換する。な
お、CPU回路16は演算処理回路、記憶回路、I/O
回路(図示せず)を含み、記憶回路に記憶した動作プロ
グラムに基づきデータの入出力、演算処理を行う。CP
U回路16はマルチプレクサ14の入力を交互に切り替
え、同時にA/D変換回路15にA/D変換信号を送
り、電圧VA と電圧VB を交互に連続して変換させる。
A と電圧VB を取り込み、記憶し、電圧VA (または電
圧VB )の極性が負から正に変化する時点を検出し、そ
の時点の直後に取り込んだA/D変換回路15の変換デ
ータのうち、電圧VA のデータをVAT1 とし、電圧VB
のデータをVBT1 とする。さらに、電圧VA (または電
圧VB )の変化周期の1周期後に同様の極性変化をした
時点の直前に取り込んだ変換データのうち、電圧VA の
データをVAT2 とし、電圧VB のデータをVBT 2 として
いる。
B を取り込み、記憶し、電圧VA (または電圧VB )の
極性が正の期間に取り込んだ変換データのうち、電圧V
A のデータをVAT1 とし、電圧VB のデータをVBT1 と
している。さらに、電圧VA(または電圧VB )の極性
が負の期間に取り込んだ変換データのうち、電圧VAの
データをVAT2 とし、電圧VB のデータをVBT2 として
いる。この場合、VAT 1 、VAT2 、VBT1 、VBT2 の取
り込みタイミングはチップ間電圧の検出誤差を少なくす
るため電圧VA (または電圧VB )が正の期間の中心時
点、および負の時間の中心時点を採用している。
BT1 −VBT2 |)および、(|VAT1−VAT2 |)の演
算を行い、両演算結果より前記した(11)式のK0 を
求め、K0 の値を用いて電圧VA の値を調整し、K0 の
値を用いて調整処理された電圧VA と電圧VB の引き算
処理を行いチップ間電圧Vt を検出している。
た電圧VA と電圧VB を取り込み、記憶し、電圧V
A (または電圧VB )の極性が負から正に変化する時点
を検出し、その時点に取り込んだ変換データのうち、電
圧VA のデータをVAUとし、電圧VB のデータをVBUと
し、VAUとVBUの比を求め、前記した(12),(1
3)式に示すK0 を算出している。そのK0 の値を用い
て調整処理された電圧VA と電圧VB の引き算処理を行
いチップ間電圧Vt を検出している。上記動作の他に、
電圧VA (または電圧VB )の極性が正から負に変化す
る時点を検出し、その時点に取り込んだ変換データのう
ち、電圧VA のデータをVADとし、電圧VB のデータを
VBDとしても(13)式に示すようにチップ間電圧Vt
が同様な動作で検出できる。
ップ間電圧検出方法およびその装置は、誘導電圧VA と
誘導電圧の重畳したチップ間電圧VB をマルチプレクサ
14、A/D変換回路15およびCPU回路16により
連続して取り込み、電圧VA(または電圧VB )の極性
変化の判別を行い、あるいは電圧VA (または電圧
V B )極性の判別を行い、それぞれの判別時点でCPU
回路16が取り込んだ電圧VA (または電圧VB )のデ
ータからVAT1 、VAT2 、VBT1 、VBT2 を求め、前記
した(11)式{(|VBT1 −VBT2 |=K0 |VAT1
−VAT2 |)}からK0 を算出し、その値により電圧V
A の値を調整している。そして、CPU回路16はK0
の値を用いて調整処理された電圧VA と電圧VB の引き
算処理を行いチップ間電圧Vt を検出している。
性変化の判別を行い、判別時点でCPU回路16が取り
込んだ電圧VA (または電圧VB )のデータからV
AU(またはVAD)とVBU(またはVBD)の比を求め、K
0 を算出している。そして、CPU回路16はK0 の値
を用いて調整処理された電圧VA と電圧VB の引き算処
理を行いチップ間電圧Vt を検出している。
ップ間電圧を検出できるため、チップ間電圧が必要とな
る任意の時点でその値を得ることができ、従来困難であ
ったインバータ電源を用いた場合にも適用できる。
によれば溶接電流による誘導電圧VAと、誘導電圧が重
畳したチップ間電圧VB を検出し、溶接電流の立ち上が
り時点における誘導電圧VA0と、同時点における前記誘
導電圧が重畳したチップ間電圧VB0の比を用いて、前記
誘導電圧V A と、前記誘導電圧が重畳したチップ間電圧
V B の少なくとも一方を調整し、調整された後の誘導電
圧VA と前記誘導電圧が重畳したチップ間電圧VB の差
分を抵抗溶接のチップ間電圧V t としているため、溶接
電流の通電時間の任意の時点でチップ間電圧V t の検出
が可能で、溶接電源は交流電源およびインバータ電源の
いずれにも用いられる抵抗溶接機のチップ間電圧検出方
法およびその装置を実現できる。
直後の時点T1 における溶接電流による誘導電圧VAT1
と誘導電圧が重畳したチップ間電圧VBT1 、および溶接
電流が減少から増加に転じる直前の時点T2 における誘
導電圧VAT2 と誘導電圧が重畳したチップ間電圧VBT2
を検出し、あるいは、溶接電流が増加期間中の時点T 1
と、減少期間中の時点T2 において、前記VAT1 、V
AT2 、VBT1 、VBT2 の検出を行い、(|VAT1 −V
AT2 |)の値と(|VBT1 −VBT2 |)の値が同一値に
なるように調整し、調整された後の誘導電圧VA と前記
誘導電圧が重畳したチップ間電圧VB の差分を抵抗溶接
のチップ間電圧としているため、インバータ電源を使用
した抵抗溶接機の溶接電流通電時間の任意の時点でチッ
プ間電圧の検出が可能な抵抗溶接機のチップ間電圧検出
方法およびその装置を実現できる。
る時点、または増加から減少に変化する時点における誘
導電圧の変化幅と、誘導電圧の重畳したチップ間電圧の
変化幅を検出し、両変化幅が同一値になるように調整
し、調整された後の誘導電圧V A と前記誘導電圧が重畳
したチップ間電圧VB の差分を得て、これを抵抗溶接の
チップ間電圧としているため、インバータ電源を使用し
た抵抗溶接機の溶接電流通電時間の任意の時点でチップ
間電圧の検出が可能な抵抗溶接機のチップ間電圧検出方
法およびその装置を実現できる。
電圧検出装置のブロック図。
電圧検出装置のブロック図。
溶接機のチップ間電圧検出装置の電圧・電流波形図。
電源を用いた抵抗溶接機のチップ間電圧検出装置の電圧
・電流波形図。
Claims (9)
- 【請求項1】 溶接電流の立ち上がり時点において溶接
電源とチップを接続した配線上の溶接電流による誘導電
圧V A0 と被溶接材をはさむ上下のチップ間の溶接電流に
よる誘導電圧が重畳したチップ間電圧V B0 とを検出する
第1のステップと、誘導電圧の重畳していないチップ間
電圧V t を検出したい時点において前記溶接電源と前記
チップを接続した前記配線上の溶接電流による誘導電圧
V A と前記上下のチップ間の溶接電流による誘導電圧が
重畳したチップ間電圧V B とを検出する第2のステップ
と、前記第1のステップで検出された前記誘導電圧が重
畳したチップ間電圧V B0 と前記誘導電圧V A0 の比を用い
て、前記第2のステップで検出された前記誘導電圧V A
と前記誘導電圧が重畳したチップ間電圧V B の少なくと
も一方を調整し、調整された前記誘導電圧が重畳したチ
ップ間電圧V B と前記誘導電圧V A の差分を算出し、前
記誘導電圧が重畳していないチップ間電圧V t を得る第
3のステップとを備える抵抗溶接機のチップ間電圧検出
方法。 - 【請求項2】 溶接電流による誘導電圧V A と、誘導電
圧が重畳したチップ間電圧V B を検出し、前記溶接電流
が減少から増加に変化した直後の時点T1 における前記
溶接電流による誘導電圧VAT1 と誘導電圧が重畳したチ
ップ間電圧VBT1 と、減少から増加に転じる直前の時点
T2 における誘導電圧VAT2 と誘導電圧が重畳したチッ
プ間電圧VBT2 を抽出し、(|VAT1 −VAT2 |)の値
と(|VBT1 −VBT2 |)の値が同一値になるように前
記誘導電圧V A と前記誘導電圧が重畳したチップ間電圧
V B の少なくとも一方を調整し、調整された後の前記誘
導電圧VA と前記誘導電圧が重畳したチップ間電圧VB
の差分を得ることを特徴とする抵抗溶接機のチップ間電
圧検出方法。 - 【請求項3】 溶接電流による誘導電圧V A と、誘導電
圧が重畳したチップ間電圧V B を検出し、前記溶接電流
が増加期間中の時点T1 における溶接電流による誘導電
圧VAT1 と誘導電圧が重畳したチップ間電圧VBT1 と、
減少期間中の時点T2 における誘導電圧VAT2 と誘導電
圧が重畳したチップ間電圧VBT2 を抽出し、式(|V
AT1 −VAT2 |)の値と式(|VBT1 −VBT2 |)の値
が同一値になるように前記誘導電圧V A と前記誘導電圧
が重畳したチップ間電圧V B の少なくとも一方を調整
し、調整された後の前記誘導電圧VA と前記誘導電圧が
重畳したチップ間電圧VB の差分を得ることを特徴とす
る抵抗溶接機のチップ間電圧検出方法。 - 【請求項4】 溶接電流による誘導電圧V A と、誘導電
圧が重畳したチップ間電圧V B を検出し、前記溶接電流
が減少から増加に変化する時点、または増加から減少に
変化する時点における前記誘導電圧V A の変化幅と、同
時点における前記誘導電圧の重畳したチップ間電圧V B
の変化幅を算出し、両変化幅が同一値になるように前記
誘導電圧V A と前記誘導電圧が重畳したチップ間電圧V
B の少なくとも一方を調整し、調整された後の前記誘導
電圧VA と前記誘導電圧が重畳したチップ間電圧VB の
差分を得ることを特徴とする抵抗溶接機のチップ間電圧
検出方法。 - 【請求項5】 溶接電流通路に介挿したサーチコイル
と、そのコイルに流れる溶接電流により誘起する電圧を
増幅する第2増幅回路と、溶接電流による誘導電圧が重
畳したチップ間電圧を検出して増幅する第1増幅回路
と、前記溶接電流の立ち上がり時の前記第1増幅回路と
前記第2増幅回路の出力電圧の比を検出する信号比検出
回路と、その信号比検出回路からの比を前記第2増幅回
路の出力に乗算する増幅度調整回路と、前記第1増幅回
路および前記増幅度調整回路の出力波形の差分を増幅す
る差動増幅回路を備えたことを特徴とする抵抗溶接機の
チップ間電圧検出装置。 - 【請求項6】 溶接電流通路に介挿したサーチコイル
と、そのコイルに流れる溶接電流により誘起する電圧を
増幅する第2増幅回路と、溶接電流による誘導電圧が重
畳したチップ間電圧を検出して増幅する第1増幅回路
と、前記溶接電流の立ち上がり時点の前記第1増幅回路
と前記第2増幅回路の出力電圧の比を算出し、算出した
出力電圧の比を任意の時点における前記第2増幅回路の
出力に乗算した値と前記第1増幅回路の出力の差分を算
出するCPU回路を備えたことを特徴とする抵抗溶接機
のチップ間電圧検出装置。 - 【請求項7】 溶接電流通路に介挿したサーチコイル
と、そのコイルに流れる溶接電流により誘起する電圧を
増幅する第2増幅回路と、溶接電流による誘導電圧が重
畳したチップ間電圧を検出して増幅する第1増幅回路
と、前記溶接電流が減少から増加に変化した直後の時点
T 1 において前記第2増幅回路から出力され る誘導電圧
V AT1 と同時点において前記第1増幅回路から出力され
る誘導電圧が重畳したチップ間電圧V BT1 と、前記溶接
電流が減少から増加に転じる直前の時点T 2 において前
記第2増幅回路から出力される誘導電圧V AT2 と同時点
において前記第1増幅回路から出力される誘導電圧が重
畳したチップ間電圧V BT2 を抽出し、式(|V AT1 −V
AT2 |)の値と式(|V BT1 −V BT2 |)の値の比を算
出し、算出した比を任意の時点において前記第2増幅回
路から出力される誘導電圧V A に乗算した値と前記第1
増幅回路から出力される誘導電圧が重畳したチップ間電
圧V B の差分を得るCPU回路を備えたことを特徴とす
る抵抗溶接機のチップ間電圧検出装置。 - 【請求項8】 溶接電流通路に介挿したサーチコイル
と、そのコイルに流れる溶接電流により誘起する電圧を
増幅する第2増幅回路と、溶接電流による誘導電圧が重
畳したチップ間電圧を検出して増幅する第1増幅回路
と、前記溶接電流が増加期間中の時点T 1 において前記
第2増幅回路から出力される誘導電圧V AT1 と同時点に
おいて前記第1増幅回路から出力されるチップ間電圧V
BT1 と、前記溶接電流が減少期間中の時点T 2 において
前記第2増幅回路から出力される誘導電圧V AT2 と同時
点において前記第1増幅回路から出力される誘導電圧が
重畳したチップ間電圧V BT2 を抽出し、式(|V AT1 −
V AT2 |)の値と式(|V BT1 −V BT2 |)の値の比を
算出し、算出した比を任意の時点において前記第2増幅
回路から出力される誘導電圧V A に乗算した値と前記第
1増幅回路から出力される誘導電圧が重畳したチップ間
電圧V B の差分を得るCPU回路を備えたことを特徴と
する抵抗溶接機のチップ間電圧検出装置。 - 【請求項9】 溶接電流通路に介挿したサーチコイル
と、そのコイルに流れる溶接電流により誘起する電圧を
増幅する第2増幅回路と、溶接電流による誘導電圧が重
畳したチップ間電圧を検出して増幅する第1増幅回路
と、前記溶接電流が減少から増加に変化する時点、また
は増加から減少に変化する時点において前記第2増幅回
路から出力される誘導電圧の変化幅V AU またはV AD と同
時点において前記第1増幅回路から出力される誘導電圧
が重畳したチップ間電圧の変化幅V BU またはV BD とを抽
出し、両変化幅の比を算出し、算出した比を任意の時点
において前記第2増幅回路から出力される誘導電圧V A
に乗算した値と前記第1増幅回 路から出力される誘導電
圧が重畳したチップ間電圧V B の差分を得るCPU回路
を備えたことを特徴とする抵抗溶接機のチップ間電圧検
出装置。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25872492A JP3172847B2 (ja) | 1992-09-29 | 1992-09-29 | 抵抗溶接機のチップ間電圧検出方法およびその装置 |
EP93112285A EP0581315B1 (en) | 1992-07-31 | 1993-07-30 | Resistance welding monitor |
CA002101712A CA2101712C (en) | 1992-07-31 | 1993-07-30 | Resistance welding monitor |
US08/099,360 US5343011A (en) | 1992-07-31 | 1993-07-30 | Resistance welding monitor |
DE69321670T DE69321670T2 (de) | 1992-07-31 | 1993-07-30 | Widerstandsschweissmonitor |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25872492A JP3172847B2 (ja) | 1992-09-29 | 1992-09-29 | 抵抗溶接機のチップ間電圧検出方法およびその装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06106363A JPH06106363A (ja) | 1994-04-19 |
JP3172847B2 true JP3172847B2 (ja) | 2001-06-04 |
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ID=17324211
Family Applications (1)
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JP25872492A Expired - Lifetime JP3172847B2 (ja) | 1992-07-31 | 1992-09-29 | 抵抗溶接機のチップ間電圧検出方法およびその装置 |
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JP (1) | JP3172847B2 (ja) |
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---|---|---|---|---|
JP5330677B2 (ja) * | 2006-11-17 | 2013-10-30 | 積水化学工業株式会社 | 抵抗溶接監視方法及び抵抗溶接制御方法 |
JP4971398B2 (ja) * | 2009-09-17 | 2012-07-11 | ナストーア株式会社 | 抵抗溶接の監視装置及び監視方法 |
EP2475087B1 (en) | 2011-01-11 | 2016-03-23 | OSRAM GmbH | Power supply device, for example for light sources |
-
1992
- 1992-09-29 JP JP25872492A patent/JP3172847B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Publication date |
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