JP3172687B2 - 木材もしくは類似材料への注入方法及び装置 - Google Patents

木材もしくは類似材料への注入方法及び装置

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好麿 倉科
滿雄 大▲やなぎ▼
喜次 神林
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好麿 倉科
大柳 満雄
有限会社東伸計測
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、木材もしくは類似
材料の組織中に注入剤を注入する方法及びそのための装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】木材に対する防腐処理などのために、木
材用防腐剤を浸透させることが従来からおこなわれてい
る。その従来の方法は釜状ないしはプール状の容器に防
腐剤を満たし、その中に木材を投入して浸透させるもの
である。その際、浸透性を高めるために前記の容器を加
温したり、煮沸することが行なわれている。
【0003】さらに、開放容器でなく、加圧注入方法が
とれるような装置で注入を行なうことも公知である。け
れども、そのための設備が大規模となり、高圧化による
危険性も増すという問題がある。また、大容量の釜状な
いしプール状の容器では、その容器内の液温を上げるこ
と、また一定の温度を保つことが非常に困難である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記の点に着
目してなされたものであり、その課題はなるべく低い能
力で生産性を高めること、具体的には木材もしくは類似
材料への注入剤の注入性能を高めることである。
【0005】また本発明は木材もしくは類似材料への注
入剤の注入技術における安全性を高めることを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は前記の課題を解
決するため木材もしくは類似材料を器内にて減圧するこ
とによって組織内の圧力を低下させ、その低圧状態にあ
る組織内に相対的に高圧の、かつ磁気処理された注入剤
を導入することによって前記組織中に注入剤を加圧注入
するという手段を講じたものである。
【0007】この注入方法は、木材もしくは類似材料を
セットする耐圧性の圧力容器を備えており、同容器に開
閉弁Aを設けた排気路によって真空ポンプを接続すると
ともに、開閉弁Bを設けた加圧路によって圧力ポンプを
圧力容器に接続し、さらに、大気開放のための開閉弁G
を設け、注入剤を貯溜したタンクと圧力容器とを、加圧
ポンプによって加圧される注入剤が循環する循環経路で
連絡し、圧力容器への注入剤の流通制御のための開閉弁
C、Dを前記循環経路に設け、循環経路に、注入剤を磁
気処理するための磁気処理器を設けた注入装置によって
実施することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明に係る木材もしくは類似材
料(以下木材等という)への注入方法及び装置は、木材
組織ないし内部構造への注入剤の注入を目的とする。
【0009】<方法の構成> 注入方法の発明においては、初めに木材等に対する減圧
を実施するという手順を踏む。これは、木材等に注入剤
を注入する前に、注入剤が入り込める状態を木材等の組
織、内部構造中に作り出しておくためである。木材等に
対する減圧の実施によって、その内部に存在していた空
気等が排除され、低圧状態となるから、その後注入剤は
1気圧で供給しても、内外の圧力差によって木材等の内
部へ自然に浸透して行く。
【0010】木材等に対する減圧を実施する手段、構成
としては耐圧性の容器を使用する方法が適当である。但
し耐圧性の容器は、その中へセットする木材等の容積と
比較して大き過ぎない方が良い。また例えば、木材等が
樹脂製等の気密なカバーで覆われている場合は、そのカ
バーを容器として、内部の気体を吸引し減圧状態とする
ことができる。
【0011】注入方法の発明における次の段階は低圧状
態にある木材等の組織中に注入剤を注入する過程であ
る。この注入は前記したように木材内外の圧力差による
浸透に基づいて行なわれるので、特に加圧しなくても自
然に浸透して行く。従って、注入剤を加圧注入すること
によって、浸透性を著しく高めることができる。注入剤
は圧力差の大きいところから小さいところへ浸透して行
き、圧力差がなくなると浸透が止まる。注入剤は磁気処
理した上で使用する。
【0012】注入工程の実施のための手段、構成には、
前記減圧工程においても使用可能な耐圧性の容器を使用
するのが適当である。加圧方法には容器内の空気を加圧
する方法と注入剤を加圧する方法があるが、効率上後者
の方が適当である。なお、木材には、木部つまり水を通
道する組織があり、前記減圧及び注入もこれによって行
なわれるのであるが、木材を1本の管と仮定して、例え
ばその一端から内部の気体等を吸引除去し、他の一端か
ら注入剤を加圧充填するという手法をとれば、処理容器
の耐圧性は前記のカバーのように殆どなくても良いであ
ろう。
【0013】<装置の構成> 次に木材等への注入方法の実施に直接使用する注入装置
の発明について説明する。本発明に係る注入装置は木材
等をセットする圧力容器10を有し、それに同容器10
内を減圧する真空ポンプ12を排気路11によって接続
している。同排気路11には開閉弁Aを設ける。また同
容器10内の圧力と大気圧とを平衡させるための枝管1
3に開閉弁Gを設けている。
【0014】さらに圧力容器10には圧力ポンプ20を
接続する。17は圧力ポンプ20と圧力容器10とを結
ぶ加圧路であり、該加圧路17は開閉弁Bによって開閉
される。18は同加圧路17に設けた、定圧化のための
レギュレーターを示す。
【0015】圧力容器10には、注入剤を貯溜したタン
ク14から注入剤を導入し、また用済み後圧力容器10
から該タンク14へ注入剤を導出する配管が接続され
る。該タンク14の採用により注入剤の定温化が容易に
なる。配管は、本発明では圧力容器10→タンク14→
圧力容器10と循環する経路15を構成しており、同循
環経路15に設けられた加圧ポンプ16によって加圧さ
れた注入剤が循環する。この循環経路15には圧力容器
10への注入剤の流通制御のための開閉弁C、Dが設け
られる。
【0016】この加圧ポンプ16は注入剤が液体からな
る場合にもこれに十分な圧力を印加することができるタ
イプのものである。例えばプランジャポンプなどの往復
ポンプはこの目的に特に適合する。
【0017】圧力容器10へ通じる循環経路には磁気処
理器19を設ける磁気処理器19は、注入剤に磁気処
理を施すもので、それによって注入剤の浸透性を高める
ことができる。磁気により浸透性を向上できることの学
術的な裏付けは明らかでないが、磁力線にさらされた注
入剤の木材組織への浸透性は明らかに向上する。
【0018】圧力容器10と注入剤タンク14との間に
フィルター22を設け、木材等との接触によって混入し
た夾雑物を除去する。なおEは耐圧リリーフ弁、Fは安
全弁を示す。
【0019】装置は、例えば、図2に示す圧力容器10
を中心とした作業部21と、図3に示す制御部22とに
分けて構成される。圧力容器10は例えば数本の木材の
セットが可能な大きさとする。実施例では圧力容器10
を、木材等のセットのための本体31と、その上部に位
置してエア溜まりの機能果たす一種の緩衝体32に分離
し、両者を配管33で連通した構造としている。緩衝体
32は各種計器類を取り付けるための基台としても利用
される。そして圧力容器内径300mm、全長5000
mmとし、加圧ポンプ16として元圧10kgf/cm
の往復動型水圧ポンプを用い、真空ポンプ12として
50l/minのものを用い、好結果を得た。4種の重
要なバルブA、B、C、Dはタイマー23によって作動
し、作動中であることをランプ24が表示する。
【0020】装置の作動について説明する。木材等は圧
力容器10に例えば側面の開閉部25を開いてセットさ
れ、その後開閉部25を閉じ、電源スイッチが入れられ
る。初めに開閉弁Aのみが開かれ、タイマーで設定され
た時間、真空ポンプ12が作動する。減圧状態はバキュ
ームメーター26で確認され、開閉弁Aがタイムアウト
によって閉じるまで木材等に対する減圧作業が行なわれ
る。
【0021】次いで開閉弁Cのタイマーがスタートし、
その設定時間注入剤が圧力容器10内へ導入される。注
入剤量は、その界面高が圧力容器内の少なくとも2分の
1以上、好ましくは3分の2以上になるように設定する
のが良い。注入剤は多くの場合、液体が選択されるが、
気体や粉体も使用可能である。注入剤は加圧ポンプ16
によって加圧されており、木材等は減圧されているの
で、極めてスムーズに木材等の組織中に浸透して行く。
この加圧注入工程では、圧力ポンプ20による加圧力を
強弱変化させてさらに浸透性を高めることができる。ま
た磁気処理器19も注入剤に磁界をかけるだけでなく、
磁極を反転させる作用をするのでさらに浸透性が増す。
【0022】注入剤の注入が終了すると、開閉弁B、D
のみが開となり、注入剤に対する圧力ポンプ20による
加圧が実行される。加圧状態はプレッシャメーター27
で確認され、開閉弁B、Dがタイムアウトによって閉じ
るまでに、注入剤は全て注入剤タンク10へ戻される。
その際にフィルター22で木材のやにや屑、あくその他
の不純物が除去される。
【0023】そののち開閉弁D、Gのみが開となって圧
力容器10の内外気圧差が解消される。注入工程を終え
た木材等は圧力容器10からこの段階でとり出される。
なお、特に不純物除去と注入剤の活性化を目的として注
入剤を循環させるような場合には、開閉弁C、Dのみ開
とすれば良い。
【0024】
【発明の効果】本発明は以上の如く構成されかつ作用す
るものであるから、木材もしくは類似材料への磁気処理
された注入剤の注入を減圧後の注入剤への直接加圧によ
って著しく高い効率で実施することができるという効果
を奏する。本発明によれば、 気処理された注入剤を循
環させるため、注入剤の液温管理が容易化するととも
に、不純物の除去が可能になり、特に磁気処理による注
入剤の浸透性が向上し、また木材もしくは類似材料の防
腐処理、防虫処理、耐火性の付与、耐水、耐湿性の改
善、或いは着色、染色ないし漂白そして軟化又は硬化処
理等への適用等応用範囲も広がる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る木材もしくは類似材料への注入方
法の実施に使用する注入装置のブロック図。
【図2】同上装置の圧力容器を中心とした作業部を示す
正面図。
【図3】同上装置の制御部を示す正面図。
フロントページの続き (72)発明者 倉科 好麿 埼玉県所沢市並木3丁目1番6号804 (72)発明者 大▲やなぎ▼ 滿雄 千葉県浦安市美浜4丁目9番20号 (72)発明者 神林 喜次 埼玉県川越市大字小ケ谷716番地12 有 限会社東伸計測内 (56)参考文献 特開 昭54−98302(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B27K 3/00 - 3/10

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 木材もしくは類似材料の組織中に注入剤
    を注入する方法において、木材もしくは類似材料を器内
    にて減圧することによって組織内の圧力を低下させ、そ
    の低圧状態にある組織内に相対的に高圧の、かつ磁気処
    理された注入剤を導入することによって前記組織中に注
    入剤を加圧注入することを特徴とする木材もしくは類似
    材料への注入方法。
  2. 【請求項2】 注入剤への直接加圧により注入剤を加圧
    注入する請求項第1項記載の木材もしくは類似材料への
    注入方法。
  3. 【請求項3】 木材もしくは類似材料の組織中に注入剤
    を注入する装置において、木材もしくは類似材料をセッ
    トする耐圧性の圧力容器を備えており、同容器に開閉弁
    Aを設けた排気路によって真空ポンプを接続するととも
    に、開閉弁Bを設けた加圧路によって圧力ポンプを圧力
    容器に接続し、さらに、大気開放のための開閉弁Gを設
    け、注入剤を貯溜したタンクと圧力容器とを、加圧ポン
    プによって加圧された注入剤が循環する循環経路で連絡
    し、圧力容器への注入剤の流通制御のための開閉弁C、
    Dを前記循環経路に設け、循環経路に、注入剤を磁気処
    理するための磁気処理器を設けたことを特徴とする木材
    もしくは類似材料への注入装置。
  4. 【請求項4】 開閉弁C、Dのみ開として循環経路の注
    入剤を循環可能とした請求項3記載の木材もしくは類似
    材料への注入装置。
  5. 【請求項5】 開閉弁Aのみ開として圧力容器内を減圧
    し、 開閉弁Cのみ開として圧力容器内に注入剤を導入し、か
    つ圧力容器内にセットされた木材もしくは類似材料に注
    入剤を加圧注入し、 開閉弁B、Dのみ開として圧力容器内の注入剤を注入剤
    タンクへ環流し、また開閉弁D、Gのみ開としたとき圧
    力容器内外の気圧を平衡させるようにした 請求項3記載
    の木材もしくは類似材料への注入装置。
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