JP3172375B2 - 基板搬送装置 - Google Patents

基板搬送装置

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JP3172375B2
JP3172375B2 JP23907794A JP23907794A JP3172375B2 JP 3172375 B2 JP3172375 B2 JP 3172375B2 JP 23907794 A JP23907794 A JP 23907794A JP 23907794 A JP23907794 A JP 23907794A JP 3172375 B2 JP3172375 B2 JP 3172375B2
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克己 嶋治
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体製造装置や液晶
基板製造装置などにおいて、半導体ウエハ、液晶用ガラ
ス角型基板、カラーフィルタ用基板などの基板を搬送す
る基板搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の基板搬送装置として、例えば実公
平5−11992号公報に開示された装置がある。この
装置では、搬送ハンドによってLCD基板を3点支持す
るに際して、LCD基板を1カ所で真空吸着する。すな
わち、LCD基板を下方から支持する平板状の搬送ハン
ドの表面上の1カ所に真空吸着孔を形成してその孔の上
面外周にOリングを配置するとともに、その他の2カ所
にもOリングを配置し、LCD基板を1カ所で真空吸着
しつつ3つのOリングによってLCD基板を下方から支
持して搬送するように構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな装置では、基板を1カ所でしか真空吸着しないの
で、基板に反りがあった場合には、その基板を良好に支
持しつつ搬送することが困難となる場合がある。
【0004】そこで、本発明は、基板に反りがあっても
良好に基板を支持して搬送することが可能でかつそのハ
ンド部分の厚みが小さな基板搬送装置を提供することを
目的とする。
【0005】また、本発明は、圧力調整手段の故障など
が生じた場合に、基板の支持中に基板支持手段が下降し
てハンドの上面に基板が接触するといった事態が生じな
い基板搬送装置を提供することを目的とする。
【0006】また、本発明は、基板を確実に支持して搬
送することが可能となる基板搬送装置を提供することを
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
請求項1の基板搬送装置は、基板を下方から支持して搬
送する基板搬送装置において、基板を受け渡しするため
に移動自在であるとともに、平坦な上面とその上面に向
けて開口する凹部が形成されたハンドと、凹部内に配置
されてその下方に閉空間を形成し、上下2層からなる
撓性部材と、閉空間内の圧力を調整する圧力調整手段
と、上側の可撓性部材に支持され、圧力調整手段により
閉空間内の圧力が調整されて可撓性部材が上向きに凸の
形状となった際に、基板を下方から支持する複数の基板
支持部材と、上下2層の可撓性部材の間の空間を真空吸
引によって減圧することで、基板支持部材上に支持され
た基板を吸着して保持するために、上側の可撓性部材に
形成された吸引口と、を有することを特徴とする。
【0008】また、請求項2の基板搬送装置は、可撓性
部材が、閉空間の常圧状態において基板支持部材の上部
がハンドの上面から突出しない位置に基板支持部材を配
置させる形状を有しているとともに、圧力調整手段が、
閉空間内の圧力を増加させることにより基板支持部材を
ハンドの上面から突出させる。
【0009】また、請求項3の基板搬送装置は、可撓性
部材が、閉空間の常圧状態において基板支持部材の上部
がハンドの上面から突出する位置に基板支持部材を配置
させる形状を有しているとともに、圧力調整手段が、閉
空間内の圧力を減少させることにより基板支持部材をハ
ンドの上面から凹部内に収納する。
【0010】また、請求項4の基板搬送装置は、基板を
複数枚収容可能なカセットからの基板の取出し、および
このカセットへの基板の収容が可能である。
【0011】
【作用】請求項1の基板搬送装置では、圧力調整手段に
よって可撓性部材の下方の閉空間の圧力を調整して基板
支持部材を支持する可撓性部材を上向きに凸の形状とす
るので、閉空間の圧に応じて基板支持部材を適宜上昇さ
せて基板を支持させることができる。したがって、基板
に反りがあっても良好に基板を支持して搬送することが
可能となる。しかも、可撓性部材は上下2層からなり、
かつ、可撓性部材の下方の閉空間の圧力調整のみによっ
て基板支持部材の上下動を調節するので、基板支持部材
を昇降させる構成でありながらハンドの厚みを小さく抑
えることができる。さらには、上下2層の可撓性部材の
間の空間を真空吸引によって減圧することにより、基板
支持部材上に支持された基板を確実に支持して搬送する
ことが可能となる。
【0012】さらに、請求項2の基板搬送装置では、可
撓性部材が、閉空間の常圧状態において基板支持部材の
上部がハンドの上面から突出しない位置に基板支持部材
を配置させる形状を有しているとともに、圧力調整手段
が閉空間の圧力を増加させることにより基板支持部材を
ハンドの上面から突出させるので、圧力調整手段の故障
が生じてもハンドの上面から基板支持部材が突出しない
状態となり、ハンドをその厚みが最も小さい状態に維持
することができる。
【0013】また、請求項3の基板搬送装置では、可撓
性部材が、閉空間の常圧状態において基板支持部材の上
部がハンドの上面から突出する位置に基板支持部材を配
置させる形状を有しているとともに、圧力調整手段が、
閉空間内の圧力を減少させることにより基板支持部材を
ハンドの上面から凹部内に収納するので、圧力調整手段
の故障などが生じた場合に、基板の支持中に基板支持手
段が下降してハンドの上面に基板が接触するといった事
態が生じない。
【0014】また、請求項4の基板搬送装置では、更
、上記基板搬送装置は、基板を複数枚収容可能なカセ
ットからの基板の取出し、およびこのカセットへの基板
の収容が可能となる。
【0015】
【実施例】図1は、この発明にかかる基板搬送装置を適
応可能な基板洗浄装置を示す図である。以下、この基板
洗浄装置の概要構成および動作を簡単に説明した後、こ
の発明にかかる基板搬送装置の構成などについて詳細に
説明する。
【0016】この基板洗浄装置は、インデクサ部1と、
洗浄処理ユニット2と、基板搬送装置3とで構成されて
いる。このインデクサ部1には、基板を複数枚、例えば
25枚収納可能なカセット4を載置するためのカセット
載置部11が3箇所、方向Xに沿って設けられている。
このため、図示を省略するAGV(無人搬送車)により
当該装置に搬送されてきたカセット4が各カセット載置
部11に載置されると、インデクサ部1では3つのカセ
ット4が方向Xに配列されることになり、後で詳説する
基板搬送装置3によるカセット4からの基板の取出しお
よびカセット4への基板の収納が可能となる。なお、図
1において、符号12は自動搬送ロボットとの間でカセ
ット4を受渡しするためのくぼみ部を示している。
【0017】洗浄処理ユニット2には、基板の両面(あ
るいは裏面のみ)を洗浄するブラシモジュール21と、
基板を回転させながら基板表面を洗浄するスピン部22
とがインデクサ部1から一定間隔だけ方向Yに離隔した
状態で、カセット4の配列方向Xとほぼ平行に対向配列
されている。また、ブラシモジュール21の上方に、基
板表面に紫外線を照射して基板表面上の有機物を焼いて
灰化する処理、つまりドライ洗浄を実行するUVランプ
ハウス23が配置されている。このように、洗浄処理ユ
ニット2では、複数の洗浄処理部(以下、ブラシモジュ
ール21、スピン部22およびUVランプハウス23を
総称する際には、この用語を用いる)が設けられ、基板
を適当な順序で搬送しながら各洗浄処理部で基板に対し
洗浄処理を行うようになっている。なお、この実施例で
は、図1に示すように、インデクサ部1に対し洗浄処理
ユニット2の背面側にブラシモジュール21からスピン
部22に基板を搬送するための搬送ハンド5が設けられ
ている。
【0018】このように構成された基板洗浄装置では、
基板は、例えば以下のようにして洗浄される。まず、後
で詳説する基板搬送装置3によってカセット4から未処
理の基板をブラシモジュール21に搬入し、ブラシモジ
ュール21およびスピン部22でこの順序に従って洗浄
処理を行った後、同じ基板搬送装置3によって、スピン
部23から基板を搬出し、所定のカセット4内に戻す。
なお、ブラシモジュール21によるブラシ洗浄処理の前
に、UVランプハウス23によるドライ洗浄処理を行っ
てもよく、洗浄処理の組み合わせは任意である。
【0019】このようにして、基板洗浄装置では、1枚
の基板に所定の手順で洗浄処理を施している。
【0020】次に、基板搬送装置3の詳細について説明
する。
【0021】図2は、基板搬送装置3を示す斜視図であ
る。この基板搬送装置3は、インデクサ部1と洗浄処理
ユニット2とで挟まれた搬送通路6(図1)に配置され
ている。この搬送通路6では、方向Xに延びるガイドレ
ール31が基板洗浄装置本体の底部に固定され、そのガ
イドレール31に沿って基台32が往復移動自在となっ
ている。また、この基台32には、図示を省略するX駆
動機構が連結されており、基板洗浄装置全体を制御する
制御部(図示省略)からの指令に応じてX駆動機構が動
作し、基台32を方向Xに移動させる。
【0022】基台32には、3軸搬送ロボット33が固
定されており、上記のX駆動機構によりこの搬送ロボッ
ト33をカセット4の配列および洗浄処理ユニット2内
での洗浄処理部の配列に沿って往復移動させ、任意のカ
セット4あるいは洗浄処理部の前に位置させることがで
きるようになっている。
【0023】この搬送ロボット33は、ロボット本体3
4から垂直方向Zに伸縮するコラム35を有しており、
コラム35に連結されたZ駆動機構(図示省略)が制御
部からの指令を受け、コラム35を方向Zに伸縮駆動す
る。このコラム35の先端には、水平方向に伸びる第1
アーム36の一方端が回転軸A1回りに回転自在に取り
付けられている。また、第1アーム36の他方端に第2
アーム37の一方端が、また第2アーム37の他方端に
ハンド38の一方端が、それぞれ回転軸A2、A3回りに
回転自在となっている。そして、搬送ロボット33に
は、図示を省略しているが、各回転軸A1、A2、A3の
回りに各部を回転させるための駆動源たるモータが組み
込まれている。このため、この搬送ロボット33では、
続いて説明するようにしてハンド38により基板を吸着
保持した状態で、制御部からの指令に応じて、ハンド3
8を三次元的に移動させることができ、搬送ロボット3
3の停止位置に対応するカセット4や洗浄処理部との間
で基板搬入および基板搬出を行うことができる。
【0024】図3はハンド38の先端側の拡大平面図で
あり、図4はハンドの断面構造と基板を吸着保持するた
めの機構とを示す概略図であり、図5は吸着保持保持機
構の断面構造を示す図である。
【0025】図3及び図4に示すように、ハンド38の
平坦な上面側には、計4個の吸着保持機構39A、39
A、39B、39Bが一列に形成されている。これらの
うち、外側の2個の吸着保持機構39A、39Aは、未
処理の基板Wを吸着支持するためのものであり、内側の
2個の吸着保持機構39B、39Bは、処理済み基板W
を吸着支持するためのものである。
【0026】図5に示すように、吸着保持機構39A
は、ハンド38の上面に向けて開口する複数の凹部13
7内に形成されている。この吸着保持機構39Aは、2
層の円形のダイアフラム139A、139Bから形成し
た可撓性の円板状部材139と、この円板状部材139
上に固定されるとともに基板Wを直接支持するフッ化物
製樹脂のリング状のパッド239とを備える。
【0027】各ダイアフラム139A、139Bは、例
えばシリコンゴムなどの弾性体から成型したもので、外
周が凹部137の側壁137Aに固定され、外圧がかか
っていないときは、ともに上向きに凹状態となってい
る。上側のダイアフラム139Aの中央には、吸引口3
39が形成されている、したがって、上下のダイアフラ
ム139A、139B間の空間を真空吸引によって減圧
することにより、パッド239上に載置された基板を吸
着して確実に保持することができる。また、下側のダイ
アフラム139Bの下方には、凹部137の底面137
Bとの間に閉空間237が形成されている。この閉空間
237に加圧空気を供給することにより、上下のダイア
フラム139A、139Bが上向きに凸状態となり、ハ
ンド38の上面からパッド239の上端が突出する。な
お、上下のダイアフラム139A、139Bの間隔は、
適当な構造物によって一定に保たれているので、下側の
ダイアフラム139Bの上昇にともなって上側のダイア
フラム139Aも上昇し、パッド239の上端もハンド
38の上面から突出する。この際、上下のダイアフラム
139A、139B間の空間を減圧しても、上下ダイア
フラム139A、139Bの間隔を一定に保つ構造物に
よって、上側のダイアフラム139Aも上向きに凸状態
を維持するので、ハンド38の上面からパッド239の
上端が突出したままである。
【0028】なお、他の3個の吸着保持機構39A、3
9B、39Bも、すべて図5の吸着保持機構39Aと同
一構造となっているが、その動作タイミングを変えるこ
とにより、処理済み及び未処理基板の別に応じて吸着支
持を切替えることができる。
【0029】図4に示すように、吸着保持機構39A、
39A、39B、39Bは、真空吸引装置81と加圧装
置82とに3方弁タイプの電磁弁83A〜83Dを介し
て接続されている。電磁弁83Aは、外側の一対の吸着
保持機構39A、39Aの上下ダイアフラム139A、
139B間の空間を選択的に真空吸引装置81に接続し
たり、大気に開放したりする。また、電磁弁83Bは、
内側の一対の吸着保持機構39B、39Bの上下ダイア
フラム139A、139B間の空間を選択的に真空吸引
装置81に接続したり、大気に開放したりする。また、
電磁弁83Cは、吸着保持機構39A、39Aの閉空間
237を選択的に加圧装置82に接続したり、大気に開
放て常圧状態にしたりする。また、電磁弁83Dは、吸
着保持機構39B、39Bの閉空間237を選択的に加
圧装置82に接続したり、大気に開放して常圧状態にし
たりする。
【0030】電磁弁83A〜83Dの開閉は、制御部か
らの指令に応じて動作する電磁弁ドライバ85によって
制御する。例えば、吸着保持機構39A、39Aによっ
て未処理の基板Wを吸着支持する場合、電磁弁83Dを
大気側に切替えて吸着保持機構39B、39Bのパッド
239をハンド38の上面から下側に待避させて凹部1
37内に収納する。さらに、電磁弁83Cを加圧装置8
2側に切替えて吸着保持機構39A、39Aのパッド2
39をハンド38の上面から上側に突出させる。さら
に、電磁弁83Aを真空吸引装置81側に切替えて吸着
保持機構39A、39Aのパッド239上に基板Wを吸
着支持させる。逆に、吸着保持機構39A、39Aによ
って処理済みの基板Wを吸着支持する場合、電磁弁83
Cを大気側に切替えて吸着保持機構39A、39Aのパ
ッド239をハンド38の上面から下側に待避させて凹
部137内に収納する。さらに、電磁弁83Dを加圧装
置82側に切替えて吸着保持機構39B、39Bのパッ
ド239をハンド38の上面から上側に突出させる。さ
らに、吸着保持機構39B、39Bのパッド239が基
板Wの下面に接触すると同時またはその直前に、電磁弁
83Bを真空吸引装置81側に切替えてパッド239上
に基板Wを吸着支持させる。
【0031】図6は、吸着保持機構39Aの動作をより
詳細に説明した図である。図6(a)は、図4の電磁弁
83Cを大気側に切替えて吸着保持機構39Aのパッド
239をハンド38の上面から下側に退避させた状態を
示し、図6(b)は、電磁弁83Cを加圧装置82側に
切替えて吸着保持機構39Aのパッド239をハンド3
8の上面から上側に突出させた状態を示し、図6(c)
は、電磁弁83Aを真空吸引装置81側に切替えて吸着
保持機構39A、39Aのパッド239に基板Wを吸着
支持させた状態を示す。なお、図6(c)の状態から図
6(a)の状態に戻すには、電磁弁83Aを大気側に切
替えて、パッド239上から基板Wを取り去るとともに
電磁弁83Cを大気側に切替えてパッド239をハンド
38の上面から下側に退避させる。
【0032】以上説明のように、実施例の基板搬送装置
によれば、加圧装置82に接続されている電磁弁83
C、83Dの切り換えによって吸着保持機構39A、3
9A、39B、39Bの下部の閉空間237の圧力を調
整し、一対のパッド239を上昇させて基板Wを支持さ
せるので、基板Wに反りがあっても基板Wにパッド23
9を良好にフィットさせることができ、基板Wを良好に
支持して搬送することが可能となる。しかも、薄い円板
状部材139下に形成された閉空間237の圧力調整の
みによってパッド239の上下動を調節するので、ハン
ドの厚みが小さなものとなる。さらに、真空吸引装置8
1と電磁弁38A、38Bの調節によって基板Wがパッ
ド239に吸着支持されるので、反りのある基板Wの保
持がより確実なものとなる。さらに、Oリングなどの弾
性体でなくフッ化物製樹脂のパッド239によって基板
Wを支持しているので、吸着する基板Wの下面側に吸着
跡が残りにくい。
【0033】さらに、故障などによって電磁弁83A〜
Dが大気側に開放されてしまった場合には、全パッド2
39がハンド38の上面から下側に待避するので、未処
理の基板Wの裏面が処理済み用の吸着保持機構39B、
39B側のパッド239に接触して処理液などで汚染さ
れるといった事態や、洗浄などの処理済みの基板Wの裏
面が未処理用の吸着保持機構39A、39A側のパッド
239に接触してパーティクルなどで汚染されるといっ
た事態が防止される。
【0034】図7は、図5に示す吸着保持機構39Aの
変形例を示す。この場合の吸着保持機構1039Aは、
上下のダイアフラム1139A、1139Bが、外圧が
かかっていない時にともに上向きに凸状態となってい
る。したがって、下側のダイアフラム1139Bの下方
の閉空間237を大気に開放するか図4の加圧装置82
の代わりに設けた真空吸引装置に接続するかによってパ
ッド239が上下動することとなる。図7(a)に示す
ように、ダイアフラム1139B下の閉空間237を真
空吸引装置(図4の真空吸引装置81と共通であっても
よい。)側に接続することにより、吸着保持機構103
9Aのパッド239をハンド38の上面から下側に待避
させることができる。また、図7(b)に示すように、
ダイアフラム1139B下の閉空間237を大気側に開
放することにより、吸着保持機構1039Aのパッド2
39をハンド38の上面から突出させることができる。
さらに、図7(c)に示すように、上下のダイアフラム
1139A、1139B間の空間を前述の真空吸引装置
側に接続することにより、パッド239上に基板Wを吸
着支持させることができる。
【0035】なお、図7の吸着保持機構1039Aを用
いた場合、故障などによって電磁弁83A〜Dが大気側
に開放されてしまった場合には、全パッド239がハン
ド38の上面から上側に突出するので、未処理の基板W
の裏面がハンド38に接触して汚染されるといった事態
が防止される。
【0036】図8も、図5に示す吸着保持機構39Aの
変形例を示す。この場合の吸着保持機構2039Aは、
上下のダイアフラム2139A、2139Bが、外圧が
かかっていない時にともに平坦な状態となっている。ま
たこの時、吸着保持機構39Aのパッド239は、ハン
ド38の上面から下側に退避している。したがって、ダ
イアフラム2139B下の閉空間237を大気側に開放
することにより、パッド239をハンド38の上面から
下側に退避させることができ、ダイアフラム2139B
下の閉空間237を図4の加圧装置82側に接続するこ
とにより、パッド239をハンド38の上面から突出さ
せることができる。さらに、上下のダイアフラム213
9A、2139B間の空間を図4の真空吸引装置81側
に接続することにより、パッド239上に基板Wを吸着
支持させることができる。
【0037】図9も、図5に示す吸着保持機構39Aの
変形例を示す。この場合の吸着保持機構3039Aは、
パッド239を支持するダイアフラム3139Aと、ダ
イアフラム3139Aを下方から上下に駆動する風船状
部材3139Bとを備える。この風船状部材3139B
内に形成される閉空間3237には、図4の電磁弁83
Cを介して加圧装置82が接続される。したがって、風
船状部材3139B内の閉空間3237を大気側に開放
することにより、パッド239をハンド38の上面から
下側に待避させることができる。また、風船状部材31
39B内の閉空間3237を図4の加圧装置82側に接
続することにより、パッド239をハンド38の上面か
ら突出させることができる。さらに、ダイアフラム31
39Aと風船状部材3139Bとの間の空間を図4の真
空吸引装置81側に接続することにより、パッド239
上に基板Wを吸着支持させることができる。なお、この
場合、風船状部材3139Bの上側は、可撓性部材とし
て機能するが、風船状部材3139Bの下側は、凹部1
37の底面に阻止されて可撓性部材として機能しない。
【0038】図10は図3に示すハンド38の先端側の
拡大平面図の変形例を示す図である。図3において2対
の吸着保持機構39A、39B、39B、39Aは一直
線上に一列に配置されていたが、図10においてはこれ
が2列に配置されているとともに、各吸着保持機構39
A、39Bはそれぞれ4個ずつからなり図示のように配
列されている。このような構成において、例えば一方の
4個の吸着保持機構39Aによって未処理の基板が支持
され、他方の4個の吸着保持基板39Bによって処理済
の基板が支持されて搬送される。このように構成するこ
とにより、少ない個数の吸着保持機構によって、未処理
の基板を支持しているときのその基板の撓み量と処理済
みの基板を支持しているときのその基板の撓み量との差
をできるだけ小さくすることができる。
【0039】以上、実施例に即して本発明を説明した
が、この発明は上記実施例に限定されるものではない。
例えば、可撓性部材として用いたダイアフラム139
A、139Bの材質は、ゴムなどの弾性材料に限るもの
ではなく、ステンレスの薄板を適宜加工することによっ
て可撓性を与えたものであってもよい。
【0040】
【発明の効果】以上のように、請求項1の基板搬送装置
では、圧力調整手段によって可撓性部材の下方の閉空間
の圧力を調整してこれを上向きに凸の形状とするので、
必要に応じて基板支持部材を上昇させて基板を支持させ
ることができる。したがって、基板に反りがあっても良
好に基板を支持して搬送することが可能となる。しか
も、可撓性部材は上下2層からなり、かつ、可撓性部材
の下方の閉空間の圧力調整のみによって基板支持部材の
上下動を調節するので、基板支持部材を昇降させる構成
でありながらハンドの厚みを小さく抑えることができ
る。さらには、上下2層の可撓性部材の間の空間を真空
吸引によって減圧することにより、基板支持部材上に支
持された基板を確実に支持して搬送することが可能とな
る。
【0041】さらに、請求項2の基板搬送装置では、可
撓性部材が、閉空間の常圧状態において基板支持部材の
上部がハンドの上面から突出しない位置に基板支持部材
を配置させる形状を有しているとともに、圧力調整手段
が閉空間の圧力を増加させることにより基板支持部材を
ハンドの上面から突出させるので、圧力調整手段の故障
が生じてもハンドの上面から基板支持部材が突出しない
状態となり、ハンドをその厚みが最も小さい状態に維持
することができる。
【0042】また、請求項3の基板搬送装置では、可撓
性部材が、閉空間の常圧状態において基板支持部材の上
部がハンドの上面から突出する位置に基板支持部材を配
置させる形状を有しているとともに、圧力調整手段が、
閉空間内の圧力を減少させることにより基板支持部材を
ハンドの上面から凹部内に収納するので、圧力調整手段
の故障などが生じた場合に、基板の支持中に基板支持手
段が下降してハンドの上面に基板が接触するといった事
態が生じない。
【0043】また、請求項4の基板搬送装置では、更
、上記基板搬送装置は、基板を複数枚収容可能なカセ
ットからの基板の取出し、およびこのカセットへの基板
の収容が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかる基板搬送装置が組み込まれた
基板処理装置の一例を示す側面図である。
【図2】基板搬送装置の斜視図である。
【図3】ハンドの部分拡大平面図である。
【図4】ハンドの断面構造と基板の吸着保持機構とを示
す図である。
【図5】吸着保持機構の断面構造を示す図である。
【図6】図5の吸着保持機構の動作を説明する図であ
る。
【図7】図5の吸着保持機構の一変形例を説明する図で
ある。
【図8】図5の吸着保持機構の別の変形例を説明する図
である。
【図9】図5の吸着保持機構の別の変形例を説明する図
である。
【図10】図3のハンドの別の実施例を示す部分拡大平
面図である。
【符号の説明】
2 ブラシ洗浄部 3 基板搬送装置4 カセット 21 ブラシモジュール 22 スピン部 23 UVランプハウス 38 ハンド 39A、39B 吸着保持機構 81 真空吸引装置 82 加圧装置83A〜D 電磁弁 137 凹部 139A、139B ダイアフラム1139A、1139B ダイアフラム 2139A、2139B ダイアフラム 3139A ダイアフラム 3139B 風船状部材 237 閉空間239 パッド 339 吸引口 W 基板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き 審査官 深澤 幹朗 (56)参考文献 特開 平3−12948(JP,A) 特開 昭58−184248(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/68 B65G 49/07

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板を下方から支持して搬送する基板搬
    送装置において、 基板を受け渡しするために移動自在であるとともに、平
    坦な上面とその上面に向けて開口する凹部が形成された
    ハンドと、 凹部内に配置されてその下方に閉空間を形成し、上下2
    層からなる可撓性部材と、 閉空間内の圧力を調整する圧力調整手段と、上側の 可撓性部材に支持され、圧力調整手段により閉空
    間内の圧力が調整されて可撓性部材が上向きに凸の形状
    となった際に、ハンドの上面から突出して基板を下方か
    ら支持する基板支持部材と 上下2層の可撓性部材の間の空間を真空吸引によって減
    圧することで、基板支持部材上に支持された基板を吸着
    して保持するために、上側の可撓性部材に形成された吸
    引口と、 を有することを特徴とする基板搬送装置。
  2. 【請求項2】 可撓性部材は、閉空間の常圧状態におい
    て基板支持部材の上部がハンドの上面から突出しない位
    置に基板支持部材を配置させる形状を有しているととも
    に、圧力調整手段は、閉空間内の圧力を増加させること
    により基板支持部材をハンドの上面から突出させること
    を特徴とする請求項1記載の基板搬送装置。
  3. 【請求項3】 可撓性部材は、閉空間の常圧状態におい
    て基板支持部材の上部がハンドの上面から突出する位置
    に基板支持部材を配置させる形状を有しているととも
    に、圧力調整手段は、閉空間内の圧力を減少させること
    により基板支持部材をハンドの上面から凹部内に収納す
    ることを特徴とする請求項1記載の基板搬送装置。
  4. 【請求項4】 更に、上記基板搬送装置は、基板を複数
    枚収容可能なカセットからの基板の取出し、およびこの
    カセットへの基板の収容が可能であることを特徴とする
    請求項1から請求項3までのいずれか記載の基板搬送装
    置。
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