JP3172131B2 - セメント焼成装置からの有害物質の除去方法及び装置 - Google Patents

セメント焼成装置からの有害物質の除去方法及び装置

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JP3172131B2
JP3172131B2 JP30991397A JP30991397A JP3172131B2 JP 3172131 B2 JP3172131 B2 JP 3172131B2 JP 30991397 A JP30991397 A JP 30991397A JP 30991397 A JP30991397 A JP 30991397A JP 3172131 B2 JP3172131 B2 JP 3172131B2
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    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B7/00Hydraulic cements
    • C04B7/36Manufacture of hydraulic cements in general
    • C04B7/364Avoiding environmental pollution during cement-manufacturing

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ロータリキルン方
式のセメント焼成装置から、アルカリ、塩素、硫黄、重
金属等の有害物質を効率よく除去する方法及び装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】セメント原料中に含まれるアルカリ(N
2 O、K2 O)、塩素化合物(NaCl、KCl、C
aCl2 )、硫酸化合物(Na2 SO4 、K2 SO4
CaSO4 )、炭酸化合物(Na2 CO3 、K2
3 )等の低溶融点物質は、キルンで加熱され揮発(ガ
ス化)する。これらはキルン排ガスとともにサスペンシ
ョンプレヒータ、又は仮焼炉及びサスペンションプレヒ
ータに入り、ここで凝縮固化して粉体と一緒に再度キル
ンに入り、再度揮発してサスペンションプレヒータ、又
は仮焼炉及びサスペンションプレヒータへと流れ、キル
ンと、サスペンションプレヒータ、又は仮焼炉及びサス
ペンションプレヒータとの間にアルカリ、塩素等のサイ
クル現象が生ずる。
【0003】そして、次々に入ってくる原料から揮発し
たアルカリ、塩素等がサイクルに加わり、その濃度があ
る限界値以上になると、サスペンションプレヒータ等で
凝縮固化する時、これら低溶融点物質が糊の役目をし
て、原料粉の凝集や炉壁へのコーチング、サスペンショ
ンプレヒータを構成するサイクロンの閉塞を発生させ、
キルンの運転を阻害する原因となる。とくに最近では、
産業廃棄物、汚泥、都市ごみ等をセメント焼成用原料の
一部又は燃料の一部として再利用することが行われてお
り、この場合、焼成装置内にアルカリ、塩素、硫黄、重
金属等の有害物質が蓄積され、以前にも増してコーチン
グトラブル、製品品質低下の問題が発生することが多
い。
【0004】これらの問題に対して、従来、アルカリ、
塩素等の揮発分濃厚ガスの一部を抽気して系外に取り出
す、いわゆるアルカリバイパス方式が知られており、下
記の示すような種々の方法及び装置が提案されている
が、いずれも実用上何らかの問題が未解決であった。す
なわち、従来技術の問題点として、(1)抽気ダクト内
にコーチングが発生する。(2)原料(ダスト)損失が
多い。(3)熱損失が多い。(4)窯尻へ原料が直落
し、安定な操業ができない。が挙げられるが、従来のア
ルカリバイパス方式は、いずれも実用上、(1)〜
(4)のうちの少なくともいずれかが解決されていな
い。
【0005】アルカリバイパス方式の一例として、特開
昭49−69758号公報には、キルン排ガスを一部バ
イパスし、水噴射によりアルカリを10〜20μm 以下
に凝固させ、第1分離器で10〜20μm 以上のダスト
を分離して焼成装置に戻し、10〜20μm 未満のダス
トを第2分離器で分離する水噴霧によりセメントクリン
カのアルカリ含量を減少させる方法及び装置が記載され
ている。また、特開昭54−11132号公報には、キ
ルン排ガスの一部をバイパスとして系外に排出してアル
カリ等を除去し、バイパス量の変化に対応して冷却装置
からの空気を窯尻に供給して窯尻流速を確保するように
したセメント焼成方法及び装置が記載されている。
【0006】また、特開昭54−138021号公報に
は、キルン排ガス全量に空気を供給して800℃以下に
冷却してサイクロンに導入し、このサイクロンでダスト
を捕集してキルンに戻し、サイクロン排ガスを熱交換器
に導入して熱回収した後、電気集塵機で除塵して排出
し、ダストを廃棄するようにしたセメント焼成方法が記
載されている。また、特開昭62−252349号公報
には、キルン排ガスの一部に空気を供給して600〜7
00℃に冷却した後、分級器に導入して10μm 程度以
上のダストを分離してキルンに戻し、サイクロン排ガス
をボイラで熱交換した後、集塵機で微粉を除去するセメ
ントキルン排ガスの処理方法が記載されている。さら
に、特開平2−116649号公報には、キルン排ガス
の一部をバイパスとして抽気する際に、バイパス管抜出
し部を二重構造とし、空気を内管と外管との間に吹き込
んだ後、内管内に流入させることにより、バイパス管内
のスケール付着を防止するようにしたセメント焼成装置
のスケール付着防止方法及び装置が記載されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】特開昭49−6975
8号公報記載の方式では、抽気ダクト内の温度が高いの
で抽気ダクト内にコーチングが発生し、また、水を噴霧
するので熱損失が多く、さらに、ガスを抽気するとその
分だけ原料予熱系統へ流入するガス量が減るので、窯
尻、すなわちキルン入口フード部分へ原料が直落すると
いう問題がある。また、特開昭54−11132号公報
記載の方式では、燃焼用空気の一部を窯尻にバイパスさ
せるので、仮焼炉での燃焼性が悪化し、また、抽気ダク
ト内の温度が高いので抽気ダクト内にコーチングが発生
し、また、バイパスラインに設けられた集塵機で捕集さ
れたダストは廃棄されるので、原料(ダスト)損失が多
く、さらに、熱損失が多いという問題がある。
【0008】また、特開昭54−138021号公報記
載の方式においては、通常のサイクロンでは、大型・高
温の場合、分級性能が良くないので、原料(ダスト)損
失が多くなる傾向があり、また、抽気ダクト内にコーチ
ングが発生し、さらに、キルン排ガス全量を抜き出すの
で、熱損失が多く、仮焼炉での燃焼量が増大するという
問題がある。また、特開昭62−252349号公報記
載の方式においては、通常のサイクロンでは、大型・高
温の場合、分級性能が良くないので、原料(ダスト)損
失が多くなる傾向があり、また、抽気ダクト内にコーチ
ングが発生し、さらに、排ガスを抽気するとその分だけ
原料予熱系統へ流入するガス量が減るので、窯尻へ原料
が直落するという問題がある。さらに、特開平2−11
6649号公報記載の方式では、二重管の内管を短かく
して、導入空気のサスペンションプレヒータ側への流出
を防止する工夫が採用されているが、このような構造で
は空気の一部はサスペンションプレヒータ側にも流れ、
熱損失が多く、また、排ガスを抽気するとその分だけ原
料予熱系統へ流入するガス量が減るので、窯尻へ原料が
直落するという問題がある。
【0009】本発明は上記の諸点に鑑みなされたもの
で、本発明の目的は、抽気ダクト、その他の部位のコー
チングの発生を抑制し、安定操業を行うことができ、ま
た、原料損失及び熱損失の減少を図ることができ、か
つ、有害物質含有量の少ない高品質のセメントクリンカ
を得ることができる方法及び装置を提供することにあ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明のセメント焼成装置からの有害物質の除去
方法は、ロータリキルン方式のセメント焼成装置におけ
るキルン入口フードからキルン排ガスの一部を抽気する
とともに、抽気抜出し部に冷却用空気を噴出・供給して
抽気排ガスを600〜800℃の範囲に冷却した後、こ
の冷却排ガスをサイクロンに導入して粗粒ダストを分離
捕集し、捕集された粗粒ダストを前記キルン入口フード
に循環導入するとともに、サイクロン排ガスの一部をキ
ルン入口フードに循環導入し、サイクロン排ガスの残部
を熱回収又は冷却した後、集塵機に導入して微粒ダスト
を除去するように構成されている(図1、図6参照)。
この場合、ロータリキルン内において、アルカリ等の有
害物質の蒸気は、キルン内の上部を流れるので、キルン
入口フードのキルン側の部分からキルン排ガスの一部を
抽気することが好ましい(図1、図6参照)。また、原
料の成分分析の結果により、冷却排ガスの温度を600
〜800℃の範囲のうち適切な温度に決定する。600
℃未満の場合は熱損失が大きくなり、800℃を超える
と揮発有害物質の凝縮が少なくなる。なお、600〜8
00℃の範囲で、揮発有害成分の大部分が凝縮する。
【0011】上記の方法において、抽気抜出し部を空冷
ボックス構造にして多数の空気噴出孔から冷却用空気を
抽気ガス中に噴出させて、抽気抜出し部の全面を均一に
冷却することが好ましい(図2〜図4参照)。また、サ
イクロンとしては、粒径10μm 程度以上の粗粒ダスト
を捕集できるものを、1基又は複数基並列に接続して用
いることが好ましい。また、キルン入口フードに循環導
入するキルン排ガスの一部を、キルン入口フードから抽
気する抽気量と略同量とし、系外へ排出するサイクロン
排ガスの残部を、冷却用空気量と略同量とすることが好
ましい。
【0012】本発明のセメント焼成装置からの有害物質
の除去装置は、サスペンションプレヒータ、又はサスペ
ンションプレヒータと仮焼炉とを含む原料予熱系統と、
予熱された原料を焼成するロータリキルンと、焼成され
たクリンカを冷却するクリンカクーラとからなるセメン
ト焼成装置において、キルン入口フードのキルン側の部
分に排ガスの一部を抽気するための抽気抜出し部を設
け、この抽気抜出し部に冷却用空気供給管を接続すると
ともに、この抽気抜出し部に抽気排ガス導管を介して1
基又は並列複数基のサイクロンを接続し、該サイクロン
の底部とキルン入口フードとを捕集ダスト回収管を介し
て接続し、該サイクロンの排ガス出口導管を分岐し、一
方のサイクロン排ガス導管をキルン入口フードに接続
し、他方のサイクロン排ガス導管に熱交換器又は冷却
器、及び集塵機を直列に設けたことを特徴としている
(図1、図6参照)。
【0013】上記の装置において、抽気抜出し部を、内
管に多数の空気噴出孔を有する二重管からなる空冷ボッ
クス構造とすることが好ましい(図2〜図4参照)。ま
た、サイクロンとして、例えば、上側部に接線方向に排
ガスを導入する排ガス導入口を有するとともに、上面中
央部に排ガス排出管を有する円筒胴体の下部に、略逆円
錐胴体を連設し、この略逆円錐胴体の下部に拡大壁部を
連設し、さらに、この拡大壁部に略逆円錐胴部を連設
し、略逆円錐胴体の下端部内径D1 と排ガス排出管の内
径dがD1 ≧dの関係を有し、円筒胴体の内径Dと拡大
壁部の下端部内径D2 との間にD2 =(0.8〜1.
0)×Dの関係を有するようにした高効率サイクロンを
用いることが好ましい(図5参照)。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施を説明する
が、本発明は下記の実施の形態に何ら限定されるもので
はなく、適宜変更して実施することができるものであ
る。図1は本発明の実施の第1形態によるセメント焼成
装置からの有害物質の除去装置で、サスペンションプレ
ヒータと仮焼炉とを有するニューサスペンションプレヒ
ータ(NSP方式)を含む場合を示している。10はサ
スペンションプレヒータで、複数基(図1では一例とし
て4基)のサイクロンC1 、C2 、C3 、C4 からなっ
ている。このサスペンションプレヒータ10と仮焼炉1
2とで原料予熱系統が構成される。13は排ガスファン
である。仮焼炉12の下端は、キルン入口フード14を
介してロータリキルン16の一端に接続され、ロータリ
キルン16の他端は空冷式のクリンカクーラ18に接続
されている。19は高温空気管、20はキルンバーナで
ある。
【0015】キルン入口フード14のキルン側の部分
に、排ガスの一部を抽気するための抽気抜出し部22が
設けられ、この抽気抜出し部22に冷却用空気供給管2
4が接続されている。26は冷却用空気供給ファン、2
8は冷却用空気流量調節弁(例えばダンパ)である。ま
た、抽気抜出部22には抽気排ガス導管(アルカリバイ
パス管)30を介してサイクロン32が接続され、この
サイクロン32の底部とキルン入口フード14の内部と
が捕集ダスト回収管34を介して接続されている。この
サイクロン32の排ガス出口導管36は2本に分岐して
おり、一方のサイクロン排ガス導管38はキルン入口フ
ード14の、例えば反キルン側に接続され、他方のサイ
クロン排ガス導管40には熱交換器42及び電気集塵機
44が直列に設けられている。なお、熱交換器42の代
わりに、水を散布して排ガス温度を下げる冷却器、例え
ばスタビライザーを設けることも可能である。46は排
ガスファン、48は排ガス流量調節弁(例えばダン
パ)、50は排ガス循環ファン、52は排ガス循環流量
調節弁(例えばダンパ)である。
【0016】図2は抽気抜出し部22の一例を示し、図
3は図2におけるA−A線断面の一例を示している。こ
の抽気抜出し部22は、内管70に多数の空気噴出孔7
2を有する二重管からなる空冷ボックス構造に形成され
ている。74は外管、76は空気入口、78は空冷ボッ
クスである。この場合、図3に示すように、空気入口7
6を外管74の接線方向に接続し、空気噴出孔72を排
ガス流が旋回流となるように斜め方向に設けることが好
ましい。このように構成すれば、より効率よく内管70
及び抽気を冷却することができる。図4は抽気抜出し部
22aの他の例を示している。この抽気抜出し部22a
は、内管70内にプラグダンパ80を設けたものであ
る。他の番号は図2における番号と同じ部材を示してい
る。原料中のアルカリ等の有害物質が少ない場合は、抽
気する必要がないので、このような場合には、プラグダ
ンパ80を閉位置(図4における鎖線で示す位置)に移
動させて、抽気量を零とする。
【0017】サイクロン32を複数基並列に設置する場
合もある。この場合は、サイクロンの径が、1基設置の
場合に比べて小さくなるので、より細かいダストを捕集
することができる。サイクロン32としては、例えば、
実公平7−46357号公報に示されているような高効
率サイクロンを用いることが好ましい。この高効率サイ
クロンは、図5に示すように、上側部に接線方向に排ガ
スを導入する排ガス導入口82を有するとともに、上面
中央部に排ガス排出管84を有する円筒胴体86の下部
に、略逆円錐胴体88を連設し、この略逆円錐胴体88
の下部に拡大壁部90を連設し、さらに、この拡大壁部
90に略逆円錐胴部92を連設し、略逆円錐胴体88の
下端部内径D1 と排ガス排出管84の内径dがD1 ≧d
の関係を有し、円筒胴体86の内径Dと拡大壁部90の
下端部内径D2 との間にD2 =(0.8〜1.0)×D
の関係を有するように構成されたものである。このよう
な構造のサイクロンを使用することにより、10〜20
μm 程度以上のダストを効率よく捕集することができ
る。
【0018】上記のように構成されたセメント焼成装置
において、ロータリキルン16からの排ガスはキルン入
口フード14を経て仮焼炉12及びサスペンションプレ
ヒータ10に導入され、これらを順次に、原料の流れと
は反対方向に通過して原料を予熱し、排ガスファン13
により系外に排出される。予熱された原料は、予熱原料
導入管15からキルン入口フード14に供給される。ま
た、空冷式のクリンカクーラ18からの高温空気は、高
温空気管19を経て仮焼炉12に導入され、仮焼炉の燃
焼用空気として用いられる。この場合、ロータリキルン
16からの排ガスは、通常、1100℃前後の温度を有
し、かつ、原料ダスト、及び霧化又は気化した状態のア
ルカリ、塩素化合物等を含んでいる。霧化又は気化した
状態のアルカリ等はロータリキルン16内の上部を流れ
るので、キルン入口フード14のキルン側の部分からキ
ルン排ガスの一部を抽気するとともに、抽気抜出し部2
2に冷却用空気を多数の空気噴出孔72から、例えば、
20〜30m /s の流速で噴出し、抽気排ガスを600
〜800℃の範囲で設定された温度(原料中の成分によ
り異なる)に冷却する。
【0019】このように、抽気排ガスは600〜800
℃に急激に冷却される。この場合、アルカリ蒸気等はき
わめて小さい粒子に凝固するものと、原料ダストに付着
・凝固するものとがある。そして、アルカリ等有害物質
の大半は粒径10〜20μm以下のダスト中に含まれ
る。600〜800℃に冷却された排ガスはサイクロン
32に導入されて、粗粒ダストが分離捕集される。この
場合、粒径10〜20μm 程度以上、好ましくは粒径1
0μm 程度以上の粗粒ダストを捕集できるようなサイク
ロンが用いられる。捕集された粗粒ダストは、アルカリ
分の少ない原料ダストが大部分を占めるので、これをキ
ルン入口フード14内に戻す。また、サイクロン排ガス
の一部をキルン入口フード14に戻す。この場合、キル
ン入口フード14のキルンと反対側の部分に戻すことが
好ましい。また、サイクロン排ガスの残部を熱交換器4
2に導入して熱回収した後、電気集塵機44に導入して
アルカリ等を主成分とする10〜20μm 以下の微粒ダ
ストを除去した後、系外に排出する。なお、熱交換器4
2の代りに、スタビライザー等の冷却器を設ける場合
は、熱回収が行われずに冷却された排ガスが電気集塵機
44に導入される。
【0020】キルン入口フード14から抽気する抽気量
は、キルン排ガスの0〜0.5倍とすることが好まし
い。なお、原料中のアルカリ等の有害物質含有量が少な
い時、例えば、原料に産業廃棄物等を混合しない場合
や、アルカリ等の含有量の少ない原料を用いる場合等に
は、キルン排ガスを抽気する必要がない。上記の0〜
0.5の0は、このような場合に該当する。そして、サ
イクロン排ガスの一部をキルン入口フード14に戻す
量、すなわち循環量を抽気量と等しくすることが好まし
い。このようにすれば、抽気量が変動しても、この抽気
量と同量の循環ガスがキルン入口フード14に入ってく
るので、仮焼炉12に流れるガス量は変動することな
く、安定運転を継続することができる。また、抽気抜出
し部22に供給する冷却用空気量は、抽気量の1.0〜
0.5倍程度である。この場合、1.0倍は600℃に
冷却する時の空気量であり、0.5倍は800℃に冷却
する時の空気量である。前述のように、抽気量と循環量
とが等しくなるように制御する場合は、冷却用空気量と
電気集塵機44から系外へ抜き出される排ガス量とは必
然的に等しくなる。
【0021】図6は本発明の実施の第2形態によるセメ
ント焼成装置からの有害物質の除去装置を示している。
本実施形態は、仮焼炉を省略してサスペンションプレヒ
ータ10のみで原料予熱系統を構成するSP方式の場合
である。仮焼炉を設けないSP方式では、抽気量の上限
は、キルン排ガス量の0.3倍程度となる。他の構成及
び作用は、実施の第1形態の場合と同様である。
【0022】
【発明の効果】本発明は上記のように構成されているの
で、つぎのような効果を奏する。 (1) ロータリキルン方式のセメント焼成装置から、
アルカリ、塩素、硫黄、重金属等の有害物質を効率よく
除去することができ、高品質のセメントクリンカを得る
ことができる。また、抽気ダクト、キルン入口フード、
その他の部位のコーチングの発生を抑制し、窯尻への原
料の直落を防止して安定操業を行うことができ、原料損
失及び熱損失の減少を図ることができる。 (2) 抽気抜出し部に冷却用空気を噴出・供給するの
で、抽気抜出し部の冷却及び抽気したキルン排ガスの冷
却を効率よく行うことができる。とくに、抽気抜出し部
を空冷ボックス構造として、多数の空気噴出孔から冷却
用空気を噴出させる場合は、抽気抜出し部が全面均一に
冷却され、また、空気はほぼ全量が抽気の冷却に有効利
用される。 (3) 1又は複数のサイクロンでダストを比較的高温
のまま回収し、キルン入口フードに戻すので、熱損失及
び原料損失が少なくなる。 (4) サイクロン排ガスの一部をキルン入口フードに
循環回収するので、仮焼炉に噴入するガス量の変動が少
なくなる。とくに、サイクロン排ガスの内、キルン排ガ
スの抽気量と同量をキルン入口フードに循環回収する場
合は、仮焼炉に噴入するガス量は、抽気量(バイパス
率)の変化に対応して常に一定となり、安定運転を継続
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第1形態によるセメント焼成装
置からの有害物質の除去装置で、サスペンションプレヒ
ータと仮焼炉とで原料予熱系統を構成するニューサスペ
ンションプレヒータ(NSP)方式の場合を示す概略構
成図である。
【図2】図1における抽気抜出し部まわりの一例を示す
断面説明図である。
【図3】図2におけるA−A線断面説明図である。
【図4】図1における抽気抜出し部まわりの他の例を示
す断面説明図である。
【図5】図1におけるサイクロンの一例を示す立面説明
図である。
【図6】本発明の実施の第2形態によるセメント焼成装
置からの有害物質の除去装置で、サスペンションプレヒ
ータ(SP)方式の場合を示す概略構成図である。
【符号の説明】
1 〜C4 サイクロン 10 サスペンションプレヒータ 12 仮焼炉 13 排ガスファン 14 キルン入口フード 15 予熱原料導入管 16 ロータリキルン 18 クリンカクーラ 19 高温空気管 20 キルンバーナ 22、22a 抽気抜出し部 24 冷却用空気供給管 26 冷却用空気供給ファン 28 冷却用空気流量調節弁 30 抽気排ガス導管(アルカリバイパス管) 32 サイクロン 34 捕集ダスト回収管 36 排ガス出口導管 38、40 サイクロン排ガス導管 42 熱交換器 44 電気集塵機 46 排ガスファン 48 排ガス流量調節弁 50 排ガス循環ファン 52 排ガス循環流量調節弁 70 内管 72 空気噴出孔 74 外管 76 空気入口 78 空冷ボックス 80 プラグダンパ 82 排ガス導入口 84 排ガス排出管 86 円筒胴体 88 略逆円錐胴体 90 拡大壁部 92 略逆円錐胴部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−175847(JP,A) 特開 平2−116649(JP,A) 特開 平6−157088(JP,A) 特開 昭62−252349(JP,A) 特開 平11−35354(JP,A) 特公 平6−76237(JP,B2) 国際公開97/21638(WO,A1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C04B 7/60

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロータリキルン方式のセメント焼成装置
    におけるキルン入口フードからキルン排ガスの一部を抽
    気するとともに、抽気抜出し部に冷却用空気を噴出・供
    給して抽気排ガスを600〜800℃の範囲に冷却した
    後、この冷却排ガスをサイクロンに導入して粗粒ダスト
    を分離捕集し、捕集された粗粒ダストを前記キルン入口
    フードに循環導入するとともに、サイクロン排ガスの一
    部をキルン入口フードに循環導入し、サイクロン排ガス
    の残部を熱回収又は冷却した後、集塵機に導入して微粒
    ダストを除去することを特徴とするセメント焼成装置か
    らの有害物質の除去方法。
  2. 【請求項2】 キルン入口フードのキルン側の部分から
    キルン排ガスの一部を抽気する請求項1記載のセメント
    焼成装置からの有害物質の除去方法。
  3. 【請求項3】 抽気抜出し部を空冷ボックス構造にして
    多数の空気噴出孔から冷却用空気を抽気ガス中に噴出さ
    せて、抽気抜出し部の全面を均一に冷却する請求項1又
    は2記載のセメント焼成装置からの有害物質の除去方
    法。
  4. 【請求項4】 サイクロンとして、粒径10μm 程度以
    上の粗粒ダストを捕集できるものを、1基又は複数基並
    列に接続して用いる請求項1、2又は3記載のセメント
    焼成装置からの有害物質の除去方法。
  5. 【請求項5】 キルン入口フードに循環導入するキルン
    排ガスの一部を、キルン入口フードから抽気する抽気量
    と略同量とし、系外へ排出するサイクロン排ガスの残部
    を、冷却用空気量と略同量とする請求項1〜4のいずれ
    かに記載のセメント焼成装置からの有害物質の除去方
    法。
  6. 【請求項6】 サスペンションプレヒータ、又はサスペ
    ンションプレヒータと仮焼炉とを含む原料予熱系統と、
    予熱された原料を焼成するロータリキルンと、焼成され
    たクリンカを冷却するクリンカクーラとからなるセメン
    ト焼成装置において、 キルン入口フードのキルン側の部分に排ガスの一部を抽
    気するための抽気抜出し部を設け、この抽気抜出し部に
    冷却用空気供給管を接続するとともに、この抽気抜出し
    部に抽気排ガス導管を介して1基又は並列複数基のサイ
    クロンを接続し、該サイクロンの底部とキルン入口フー
    ドとを捕集ダスト回収管を介して接続し、該サイクロン
    の排ガス出口導管を分岐し、一方のサイクロン排ガス導
    管をキルン入口フードに接続し、他方のサイクロン排ガ
    ス導管に熱交換器又は冷却器、及び集塵機を直列に設け
    たことを特徴とするセメント焼成装置からの有害物質の
    除去装置。
  7. 【請求項7】 抽気抜出し部が、内管に多数の空気噴出
    孔を有する二重管からなる空冷ボックス構造である請求
    項6記載のセメント焼成装置からの有害物質の除去装
    置。
  8. 【請求項8】 サイクロンが、上側部に接線方向に排ガ
    スを導入する排ガス導入口を有するとともに、上面中央
    部に排ガス排出管を有する円筒胴体の下部に、略逆円錐
    胴体を連設し、この略逆円錐胴体の下部に拡大壁部を連
    設し、さらに、この拡大壁部に略逆円錐胴部を連設し、
    略逆円錐胴体の下端部内径D1 と排ガス排出管の内径d
    がD1 ≧dの関係を有し、円筒胴体の内径Dと拡大壁部
    の下端部内径D2 との間にD2 =(0.8〜1.0)×
    Dの関係を有するようにした高効率サイクロンである請
    求項6又は7記載のセメント焼成装置からの有害物質の
    除去装置。
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