JP2926493B1 - 流動層セメント焼成・制御方法及び装置 - Google Patents
流動層セメント焼成・制御方法及び装置Info
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Abstract
硫黄、重金属等の有害物質の変化に対応し、複雑な運転
操作の必要なく、常に安定した連続操業ができるように
する。 【解決手段】 原料予熱系統から造粒炉11に導入する
予熱原料をサンプリングして有害物質を分析し、分析結
果が目標値になるように造粒炉11のフリーボード33
に循環導入する排ガス流量を制御するとともに、抽気抜
出し部34からの排ガスが500〜800℃の範囲にな
るようにサイクロン46の出口(又は入口)の排ガス温
度を検出して冷却用空気流量を制御し、かつ、集塵機5
8から系外に排出する排ガス流量を冷却用空気流量と略
等しくして抽気排ガス流量が循環排ガス流量と略同量と
なるように、冷却用空気流量及び系外排出の排ガス流量
を検出して系外排出の排ガス流量を制御する。
Description
噴流層式の造粒炉と流動層焼成炉との2炉を備え、造粒
炉から造粒物を分級排出して焼成炉に投入する流動層セ
メント焼成装置、又は流動層式の造粒・焼成炉の1炉を
備え、造粒・焼成炉から造粒・焼成物を分級排出して冷
却する流動層セメント焼成装置において、原料・燃料中
に含まれるアルカリ、塩素、硫黄、重金属等の有害物質
量の変化に対応して各部の流量を制御することにより、
排ガス中の有害物質を効率よく除去し、かつ、常に安定
した連続操業を可能とする方法及び装置に関するもので
ある。
a2 O、K2 O)、塩素化合物(NaCl、KCl、C
aCl2 )、硫酸化合物(Na2 SO4 、K2 SO4 、
CaSO4 )、炭酸化合物(Na2 CO3 、K2 C
O3 )等の低融点化合物は、いわゆる2炉方式の造粒炉
又はいわゆる1炉方式の造粒・焼成炉で加熱され揮発
(ガス化)する。これらは排ガスとともにサスペンショ
ンプレヒータ、又は仮焼炉及びサスペンションプレヒー
タに入り、ここで凝縮固化して粉体と一緒に、再度、造
粒炉(2炉方式の場合)又は造粒・焼成炉(1炉方式の
場合)に入り、再度揮発してサスペンションプレヒー
タ、又は仮焼炉及びサスペンションプレヒータへと流
れ、造粒炉又は造粒・焼成炉と、サスペンションプレヒ
ータ、又は仮焼炉及びサスペンションプレヒータとの間
にアルカリ、塩素等のサイクル現象が生じ、アルカリ、
塩素等は循環され濃縮されていく。
たアルカリ、塩素等がサイクルに加わって濃縮され、そ
の濃度がある限界値以上になると、例えば、原料予熱系
統が仮焼炉及びサスペンションプレヒータから構成され
る場合は、2炉方式における造粒炉の上部又は1炉方式
における造粒・焼成炉の上部と仮焼炉の下部との間の排
ガス通路で、濃縮されたアルカリ、塩素等の低融点化合
物が凝縮・付着してコーチングが発生し、その除去作業
に多大の労力を要している。また、脱落したコーチング
(大塊)の排出が困難なため、装置の連続運転を阻害す
る原因となっている。
リ、塩素等の揮発分濃厚ガスの一部を抽気して系外に取
り出す、いわゆるアルカリバイパス方式が知られてお
り、下記の示すような種々の方法及び装置が提案されて
いるが、いずれも実用上何らかの問題が未解決であっ
た。すなわち、従来技術の問題点として、(1)抽気ダ
クト内にコーチングが発生する。(2)原料(ダスト)
損失が多い。(3)熱損失が多い。(4)原料が直落
し、安定な操業ができない。が挙げられるが、従来のア
ルカリバイパス方式は、いずれも実用上、(1)〜
(4)のうちの少なくともいずれかが解決されていな
い。このため、従来のロータリキルン式セメント焼成装
置における、アルカリ、塩素等の揮発分濃厚ガスの一部
を抽気して系外に取り出す方式、いわゆるアルカリバイ
パス方式に相当する流動層セメント焼成装置に適する対
策が必要となる。
層焼成炉のフリーボードのコーチングを防止するため
に、コーチングの発生する温度領域1000〜1200
℃を避けるよう、焼成炉のフリーボード又は/及び流動
層クーラのフリーボードにバーナ等の加熱手段を設けて
1300℃程度に昇温するようにしたセメントクリンカ
の焼成装置が記載されている。また、特開平6−287
041号公報には、流動層造粒炉のスロートや分散板の
下面等のコーチングを防止するために、コーチングの発
生する温度領域1050〜1200℃を避けるよう、流
動層クーラからの排空気(800〜900℃)を流動層
焼成炉のフリーボード又はその上方のスロートに導入し
て降温させるようにしたセメントクリンカの焼成装置が
記載されている。
は、いわゆるアルカリバイパス方式として、ロータリキ
ルン排ガスの一部に空気を供給して600〜700℃に
冷却した後、分級器に導入して10μm 程度以上のダス
トを分離してロータリキルンに戻し、サイクロン排ガス
をボイラで熱交換した後、集塵機で微粉を除去するセメ
ントキルン排ガスの処理方法が記載されている。また、
特開昭54−138021号公報には、いわゆるアルカ
リバイパス方式として、ロータリキルン排ガス全量に空
気を供給して800℃以下に冷却してサイクロンに導入
し、このサイクロンでダストを捕集してロータリキルン
に戻し、サイクロン排ガスを熱交換器に導入して熱回収
した後、電気集塵機で除塵して排出し、ダストを廃棄す
るようにしたセメント焼成方法が記載されている。
3号公報記載の方式は、コーチングを防止するために、
バーナ等の加熱手段を設けて、コーチングの発生する温
度領域以上にガス温度を昇温させるもので、アルカリ、
塩素等の有害物質の循環・濃縮を防止するものではなく
(根本的な原因対策ではなく)、長期的な効果を得るこ
とはできない。また、造粒炉出口部のコーチングは逆に
増加することになる。また、特開平6−287041号
公報記載の方式は、コーチングを防止するために、流動
層クーラからの排空気でコーチングの発生する温度領域
以下にガス温度を降温させるもので、この場合も、アル
カリ、塩素等の有害物質の循環・濃縮を防止するもので
はなく(根本的な原因対策ではなく)、長期的な効果を
得ることができない。また、造粒炉出口部のコーチング
は逆に増加することになる。
載の方式では、高温の排ガスの系外排出に際し、できる
だけ熱損失、原料損失を少なくするようにしているが、
この公報記載の技術は、ロータリキルン式焼成炉に関す
るものであり、また、排ガスを抽気するとその分だけ原
料予熱系統へ流入するガス量が減るので、窯尻へ原料が
直落するという問題があり、さらに、装置の構成、機能
が異なる流動層セメント焼成装置に対しては、最適(効
果が優れている)とはいえない。また、特開昭54−1
38021号公報記載の方式は、高温の排ガスの系外排
出に際し、できるだけ熱損失、原料損失を少なくするよ
うにしているが、排ガスの抽気量の変化に伴う窯尻への
原料の直落の問題が解決されておらず、ロータリキルン
式焼成炉には適していても、装置の構成、機能が異なる
流動層セメント焼成装置に対しては、最適(効果が優れ
ている)とはいえない。
で、本発明の目的は、流動層式もしくは噴流層式の造粒
炉と流動層焼成炉との2炉を備え、造粒炉から造粒物を
分級排出して焼成炉に投入する流動層セメント焼成装
置、又は流動層式の造粒・焼成炉の1炉を備え、造粒・
焼成炉から造粒・焼成物を分級排出して冷却する流動層
セメント焼成装置において、原料中や燃料中に含まれる
アルカリ、塩素、硫黄、重金属等の有害な低融点化合物
の変化に対応して、抽気排ガス流量(循環排ガス流
量)、冷却用空気流量及び系外排出の排ガス流量を制御
することにより、複雑な運転操作を行うことなく、排ガ
ス中の有害な低融点化合物を効率よく除去して、2炉方
式における造粒炉の上側又は1炉方式における造粒・焼
成炉の上側の排ガス通路等に低融点化合物が凝縮・付着
してコーチングが発生するのを抑制でき、それによっ
て、常に安定した連続操業が可能となり、しかも、原料
損失及び熱損失が少なくなり、原料の直落の問題が起こ
らない流動層セメント焼成・制御方法及び装置を提供す
ることにある。
めに、本発明の流動層セメント焼成・制御方法は、原料
予熱系統で予熱されたセメント原料粉を流動層式又は噴
流層式の造粒炉に導入して造粒し、ついで、造粒炉から
造粒物を分級排出して流動層焼成炉に投入し焼成した
後、焼成物を冷却器に導入して冷却するセメントクリン
カの焼成方法(2炉方式)において、造粒炉排ガスの一
部を造粒炉のフリーボードから抽気するとともに、抽気
抜出し部に冷却用空気を噴出・供給して抽気排ガスを5
00〜800℃の範囲に冷却した後、この冷却排ガスを
サイクロンに導入して粗粒ダストを分離捕集し、捕集さ
れた粗粒ダストの少なくとも一部を造粒炉に戻すととも
に、サイクロン排ガスの一部を造粒炉のフリーボードに
循環導入し、サイクロン排ガスの残部を系外に排出する
方法であって、原料予熱系統から造粒炉に導入する予熱
原料粉をサンプリングして有害物質含有量を分析し、分
析結果が目標値になるように造粒炉のフリーボードに循
環導入する排ガス流量を制御するとともに、この循環排
ガスと略等しい流量である抽気排ガスが冷却されて50
0〜800℃の範囲になるようにサイクロン入口又はサ
イクロン出口の排ガス温度を検出して冷却用空気流量を
制御し、かつ、系外に排出する排ガス流量を冷却用空気
流量と略等しくして抽気排ガス流量が循環排ガス流量と
略同量となるように、冷却用空気流量及び系外排出の排
ガス流量を検出して系外排出の排ガス流量を制御するこ
とを特徴としている(図1〜図8参照)。
方法は、原料予熱系統で予熱されたセメント原料粉を流
動層式の造粒・焼成炉に導入して造粒・焼成し、つい
で、造粒・焼成炉から造粒・焼成物を分級排出して冷却
器に導入し冷却するセメントクリンカの焼成方法(1炉
方式)において、造粒・焼成炉排ガスの一部を造粒・焼
成炉のフリーボードから抽気するとともに、抽気抜出し
部に冷却用空気を噴出・供給して抽気排ガスを500〜
800℃の範囲に冷却した後、この冷却排ガスをサイク
ロンに導入して粗粒ダストを分離捕集し、捕集された粗
粒ダストの少なくとも一部を造粒・焼成炉に戻すととも
に、サイクロン排ガスの一部を造粒・焼成炉のフリーボ
ードに循環導入し、サイクロン排ガスの残部を系外に排
出する方法であって、原料予熱系統から造粒・焼成炉に
導入する予熱原料粉をサンプリングして有害物質含有量
を分析し、分析結果が目標値になるように造粒・焼成炉
のフリーボードに循環導入する排ガス流量を制御すると
ともに、この循環排ガスと略等しい流量である抽気排ガ
スが冷却されて500〜800℃の範囲になるようにサ
イクロン入口又はサイクロン出口の排ガス温度を検出し
て冷却用空気流量を制御し、かつ、系外に排出する排ガ
ス流量を冷却用空気流量と略等しくして抽気排ガス流量
が循環排ガス流量と略同量となるように、冷却用空気流
量及び系外排出の排ガス流量を検出して系外排出の排ガ
ス流量を制御することを特徴としている(図9〜図15
参照)。
して、アルカリ、塩素等の有害物質の少なくとも1つを
分析し、分析結果が目標値になるように、排ガスの抽気
抜出し量(循環流量)を制御するとともに、抽気抜出し
部の冷却用空気量を制御して、冷却排ガスの温度を50
0〜800℃の範囲のうち適切な温度に決定する。50
0℃未満の場合は熱損失が大きくなり、800℃を超え
ると除去すべき揮発有害物質の凝縮が少なくなる。な
お、500〜800℃の範囲で、アルカリ、塩素等の揮
発有害成分の大部分が凝縮する。
に排出されるサイクロン排ガスを、熱回収又は冷却した
後、集塵機に導入して微粒ダストを除去することが好ま
しい(図1、図9参照)。また、上記の本発明の方法に
おいて、抽気抜出し部を空冷ボックス構造にして多数の
空気噴出孔から冷却用空気を抽気排ガス中に噴出させ、
抽気抜出し部の全面を均一に冷却することが好ましい
(図1〜図3、図5、図9〜図11、図13参照)。ま
た、上記の本発明の方法において、サイクロンで捕集さ
れた粗粒ダストの一部を系外に排出する構成とすること
ができる(図1、図9参照)。また、サイクロンとして
は、粒径10μm 程度以上の粗粒ダストを捕集できるも
のを、1基又は複数基並列に接続して用いることが好ま
しい。
は、サスペンションプレヒータと仮焼炉とからなる原料
予熱系統と、予熱された原料を造粒する流動層式又は噴
流層式の造粒炉と、造粒炉の側部の排出シュートから分
級排出された造粒物を焼成する流動層焼成炉と、流動層
焼成炉からの焼成物を冷却する冷却器とを備えたセメン
ト焼成装置(2炉方式)において、造粒炉のフリーボー
ドに排ガスの一部を抽気するための抽気抜出し部を設
け、この抽気抜出し部に冷却用空気供給管を接続すると
ともに、この抽気抜出し部に抽気排ガス導管を介して1
基又は並列複数基のサイクロンを接続し、該サイクロン
の底部と造粒炉とを捕集ダスト回収管を介して接続し、
該サイクロンの排ガス出口導管を分岐し、一方のサイク
ロン排ガス導管を造粒炉のフリーボードに接続し、他方
のサイクロン排ガス導管に熱交換器又は冷却器、及び集
塵機を直列に設けた装置であって、原料予熱系統から造
粒炉に予熱原料粉を導入する予熱原料導入管に有害物質
を分析するための分析計が接続され、この分析計とサイ
クロンから造粒炉のフリーボードに排ガスを循環導入す
るサイクロン排ガス導管に設けられた排ガス循環流量調
節弁とが、循環排ガス流量を制御して前記分析計での分
析値が目標値になるような排ガス流量に制御できるよう
に連動接続され、かつ、前記抽気排ガス導管のサイクロ
ン入口又は前記排ガス出口導管のサイクロン出口に温度
センサーが配設され、循環排ガスと略等しい流量である
抽気排ガスが目標とする温度に冷却されるように、温度
センサーと冷却用空気供給管に設けられた冷却用空気流
量調節弁とが連動接続され、さらに、この冷却用空気供
給管に冷却用空気流量計が配設され、集塵機からの排ガ
ス導管に排ガス流量計が配設され、系外排出の排ガス流
量を冷却用空気流量と略等しくして抽気排ガス流量が循
環排ガス流量と略同量となるように、冷却用空気流量計
及び排ガス流量計と、集塵機からの排ガス導管に設けら
れた排ガス流量調節弁とが連動接続されるように構成さ
れている(図1〜図8参照)。
装置は、サスペンションプレヒータと仮焼炉とからなる
原料予熱系統と、予熱された原料を造粒・焼成する流動
層式の造粒・焼成炉と、造粒・焼成炉の側部の排出シュ
ートから分級排出された造粒・焼成物を冷却する冷却器
とを備えたセメント焼成装置(1炉方式)において、造
粒・焼成炉のフリーボードに排ガスの一部を抽気するた
めの抽気抜出し部を設け、この抽気抜出し部に冷却用空
気供給管を接続するとともに、この抽気抜出し部に抽気
排ガス導管を介して1基又は並列複数基のサイクロンを
接続し、該サイクロンの底部と造粒・焼成炉とを捕集ダ
スト回収管を介して接続し、該サイクロンの排ガス出口
導管を分岐し、一方のサイクロン排ガス導管を造粒・焼
成炉のフリーボードに接続し、他方のサイクロン排ガス
導管に熱交換器又は冷却器、及び集塵機を直列に設けた
装置であって、原料予熱系統から造粒・焼成炉に予熱原
料粉を導入する予熱原料導入管に有害物質を分析するた
めの分析計が接続され、この分析計とサイクロンから造
粒・焼成炉のフリーボードに排ガスを循環導入するサイ
クロン排ガス導管に設けられた排ガス循環流量調節弁と
が、循環排ガス流量を制御して前記分析計での分析値が
目標値になるような排ガス流量に制御できるように連動
接続され、かつ、前記抽気排ガス導管のサイクロン入口
又は前記排ガス出口導管のサイクロン出口に温度センサ
ーが配設され、循環排ガスと略等しい流量である抽気排
ガスが目標とする温度に冷却されるように、温度センサ
ーと冷却用空気供給管に設けられた冷却用空気流量調節
弁とが連動接続され、さらに、この冷却用空気供給管に
冷却用空気流量計が配設され、集塵機からの排ガス導管
に排ガス流量計が配設され、系外排出の排ガス流量を冷
却用空気流量と略等しくして抽気排ガス流量が循環排ガ
ス流量と略同量となるように、冷却用空気流量計及び排
ガス流量計と、集塵機からの排ガス導管に設けられた排
ガス流量調節弁とが連動接続されるように構成されてい
る(図9〜図15参照)。
部を、内管に多数の噴出孔を有する二重管からなる空冷
ボックス構造とすることが好ましい(図1〜図3、図
5、図9〜図11、図13参照)。また、上記の本発明
の装置において、サイクロンの底部に、捕集ダスト回収
管を設けるとともに、捕集したダストの一部を系外に排
出するための捕集ダスト排出管を設ける構成とすること
ができる(図1、図9参照)。また、原料予熱系統とし
ては、上記のようなサスペンションプレヒータと仮焼炉
とから構成されるニューサスペンションプレヒータ(N
SP)方式の他に、仮焼炉を省略してサスペンションプ
レヒータのみで構成されるサスペンションプレヒータ
(SP)方式を採用することも勿論可能である。また、
サイクロンとして、例えば、上側部に接線方向に排ガス
を導入する排ガス導入口を有するとともに、上面中央部
に排ガス排出管を有する円筒胴体の下部に、略逆円錐胴
体を連設し、この略逆円錐胴体の下部に拡大壁部を連設
し、さらに、この拡大壁部に略逆円錐胴部を連設し、略
逆円錐胴体の下端部内径D1と排ガス排出管の内径dが
D1≧dの関係を有し、円筒胴体の内径Dと拡大壁部の
下端部内径D2との間にD2=(0.8〜1.0)×Dの
関係を有するようにした高効率サイクロンを用いること
が好ましい(図7参照)。
するが、本発明は下記の実施の形態に何ら限定されるも
のではなく、適宜変更して実施することができるもので
ある。図1は、本発明の実施の第1形態による流動層セ
メント焼成・制御装置(2炉方式)を示している。図1
において、C1はサスペンションプレヒータの構成要素
であるサイクロン(サスペンションプレヒータについて
は後述する)、10は仮焼炉、11は流動層造粒炉、1
2は流動層焼成炉、14は空冷式の流動層クーラ(1次
冷却器)、16は空冷式の充填層クーラ(2次冷却器)
である。後述の原料予熱系統(サスペンションプレヒー
タと仮焼炉10とから構成される)で予熱されたセメン
ト原料を造粒炉11で造粒し、造粒炉11の側部の排出
シュート17から分級排出された造粒物は、流動層焼成
炉12で焼成され、流動層焼成炉12から排出されたセ
メントクリンカは流動層クーラ14で冷却された後、充
填層クーラ16で冷却され、ついで、少量の石膏を加え
て再粉砕されて製品となる。 流動層クーラ14の上部
と流動層焼成炉12のフリーボード18とは排空気導管
20を介して接続され、充填層クーラ16の上部と流動
層焼成炉12の風箱22とは排空気導管24を介して接
続されている。26、28は冷却用空気供給ファン、3
0、32は冷却用空気流量調節弁(例えば、ダンパ)、
31は排ガス通路である。
は、排ガスの一部を抽気するための抽気抜出し部34が
設けられ、この抽気抜出し部34に冷却用空気供給管3
6が接続されている。38は冷却用空気供給ファン、4
0は冷却用空気流量調節弁(例えば、ダンパ)である。
また、抽気抜出し部34には抽気排ガス導管44を介し
てサイクロン46が接続され、このサイクロン46の底
部と造粒炉11とが捕集ダスト回収管48を介して接続
されている。なお、図1の破線で示すように、サイクロ
ン46の底部に捕集ダスト排出管49を設けて、捕集し
たダストの一部を系外に排出する構成とすることもでき
る。このサイクロン46の排ガス出口導管50は2本に
分岐しており、一方のサイクロン排ガス導管52は造粒
炉11のフリーボード33に接続され、他方のサイクロ
ン排ガス導管54には熱交換器56及び集塵機(例え
ば、電気集塵機、バグフィルタ)58が直列に設けられ
ている。熱交換器56の代わりに、水を散布して排ガス
温度を下げる冷却器、例えば、スタビライザーを設ける
ことも可能である。60は排ガスファン、62は排ガス
流量調節弁(例えば、ダンパ)、63は排ガス循環流量
調節弁(例えば、ダンパ)、64は排ガス循環ファンで
ある。
を導入する予熱原料導入管65には、アルカリ、塩素等
の有害物質を分析するための分析計66が接続されてい
る。67はサンプル採取用の排出機である。なお、排出
機の代わりに弁等を用いてもよい。そして、分析計66
とサイクロン排ガス導管52に設けられた排ガス循環流
量調節弁63とが連動接続されて、分析計66での分析
値が目標値になるように、サイクロン46から造粒炉1
1のフリーボード33に循環導入される排ガス流量が制
御される。分析計66と排ガス循環流量調節弁63との
間には制御器が設けられるが図示を省略している。な
お、分析計66の分析値により排ガス循環流量調節弁6
3を自動的に制御する代わりに、手動により排ガス循環
流量調節弁63を制御する場合もある。また、サイクロ
ン46出口の排ガス出口導管50には温度センサー69
が配設され、排ガスのサイクロン出口温度が500〜8
00℃のうちの目標とする温度になるように、温度セン
サー69と冷却用空気供給管36に設けられた冷却用空
気流量調節弁40とが連動接続されている。なお、サイ
クロン46入口の抽気排ガス導管44に温度センサー6
9を配設して、排ガスのサイクロン入口温度を検出する
構成とすることも可能である。さらに、冷却用空気供給
管36に冷却用空気流量計71が配設され、一方、集塵
機58からの排ガス導管73に排ガス流量計75が配設
されており、冷却用空気流量計71及び排ガス流量計7
5と、排ガス導管73に設けられた排ガス流量調節弁6
2とが制御器77を介して連動接続されて、系外排出の
排ガス流量が冷却用空気流量と略同量となるように制御
される。上記のように、冷却用空気流量調節弁40及び
排ガス流量調節弁62により、抽気抜出し部34に供給
する冷却用空気量と、熱交換器56及び集塵機58を通
って系外に排出されるサイクロン排ガス量とが等しくな
るように制御すれば、必然的に抽気排ガス量と循環導入
排ガス量とは等しくなる。このようにすれば、抽気排ガ
ス量が変動しても、この抽気排ガス量と同量の循環導入
排ガスが造粒炉11に入ってくるので、仮焼炉10に流
れるガス量は変動せず、仮焼炉10スロート(排ガス通
路31)のガス流速が確保され、原料が直落することな
く安定運転を継続することができる。
一例を示し、図3は図2におけるB−B線断面の一例を
示している。この抽気抜出し部34は、内管68に多数
の空気噴出孔70を有する二重管からなる空冷ボックス
構造に形成されている。72は外管、74は空気入口、
76は空冷ボックスである。この場合、図3に示すよう
に、空気入口74を外管72の接線方向に接続し、空気
噴出孔70からのガス流が旋回流となるようにすること
が好ましい。このように構成すれば、より効率よく内管
68及び抽気排ガスを冷却することができる。なお、内
管68から空気が斜め方向に噴出されてガス流が旋回流
となるように、内管68に多数の斜め方向の空気噴出ノ
ズルを設ける構成とすることも可能である。図5は抽気
抜出し部34aの他の例を示している。この抽気抜出し
部34aは、内管68内にプラグダンパ78を設けたも
のである。他の番号は図2における番号と同じ部材を示
している。原料中のアルカリ、塩素等の有害物質が少な
い場合は、抽気する必要がないので、このような場合に
は、プラグダンパ78を閉位置(図5における二点鎖線
で示す位置)に移動させて、抽気量を零とする。
横断面の一例の概略を示している。ただし、流動層の図
示を省略している。すなわち、流動層造粒炉11は、ガ
ス分散板80の上面の延長上に造粒物落下口82を有
し、ガス分散板80から造粒物落下口82に至る排出溝
部84が形成され、この排出溝部84にノズル86が設
けられ、造粒物落下口82に排出シュート17が連設さ
れ、この排出シュート17の下部から分級用空気が供給
されるように構成されている。図1及び図4に示すよう
な構造の流動層造粒炉11を用いることにより、分級性
能の向上を図ることができる。また、図6は、図1にお
ける流動層造粒炉11のA−A線断面の一例の概略を示
している。図6では、造粒炉11のフリーボード33に
おいて排ガス流が旋回流を形成するように、抽気抜出し
部34を造粒炉11の炉壁の接線方向に接続するととも
に、フリーボード33から抽気排ガスが流れていく方向
とサイクロン排ガス導入口88からサイクロン排ガスが
流れてくる方向とがフリーボード33内で同じ旋回方向
となるように、サイクロン排ガス導入口88を造粒炉1
1の炉壁の接線方向に接続している。
合もある。この場合は、サイクロンの径が、1基設置の
場合に比べて小さくなるので、より細かいダストを捕集
することができる。サイクロン46としては、例えば、
実公平7−46357号公報に示されているような高効
率サイクロンを用いることが好ましい。この高効率サイ
クロンは、図7に示すように、上側部に接線方向に排ガ
スを導入する排ガス導入口90を有するとともに、上面
中央部に排ガス排出管92を有する円筒胴体94の下部
に、略逆円錐胴体96を連設し、この略逆円錐胴体96
の下部に拡大壁部98を連設し、さらに、この拡大壁部
98に略逆円錐胴部100を連設し、略逆円錐胴体96
の下端部内径D1と排ガス排出管92の内径dがD1≧d
の関係を有し、円筒胴体94の内径Dと拡大壁部98の
下端部内径D2との間にD2=(0.8〜1.0)×Dの
関係を有するように構成されたものである。このような
構造のサイクロンを使用することにより、10〜20μ
m 程度以上のダストを効率よく捕集することができる。
統の詳細を示している。なお、図8では流動層造粒炉1
1における抽気抜出し部34等の構成は省略している。
図8はサスペンションプレヒータと仮焼炉とから原料予
熱系統を構成するニューサスペンションプレヒータ(N
SP)方式を示している。図8において、102はサス
ペンションプレヒータで、複数基(図8では、一例とし
て、4基)のサイクロンC1、C2、C3、C4からなって
いる。このサスペンションプレヒータ102と仮焼炉1
0とで原料予熱系統が構成され、仮焼炉10の下端は流
動層造粒炉11の上部に接続されている。104は排ガ
スファンである。なお、仮焼炉を省略してサスペンショ
ンプレヒータのみで原料予熱系統を構成するサスペンシ
ョンプレヒータ(SP)方式を採用することも勿論可能
であり、本発明は、NSP方法、SP方式のいずれにも
適用できるものである。
成・制御装置において、造粒炉11からの1200〜1
300℃前後の排ガスは仮焼炉10及びサスペンション
プレヒータ102に導入され、これらを順次に、原料の
流れとは反対方向に通過して原料を予熱し、排ガスファ
ン104により系外に排出される。予熱された原料は造
粒炉11の流動層に供給されて造粒され、造粒物は造粒
物落下口82から排出シュート17に落下する際に、分
級用空気により微粒は造粒炉11に戻され、大粒のみが
排出シュート17を落下して焼成炉12に投入される。
焼成物は流動層クーラ14で1次冷却された後、充填層
クーラ16で2次冷却される。
ガスは、1200〜1300℃前後の温度を有し、か
つ、原料ダスト、及び霧化又は気化した状態のアルカ
リ、塩素化合物等を含んでいる。霧化又は気化した状態
のアルカリ等は次第に濃縮されて、造粒炉11のフリー
ボード33上部と仮焼炉10下部との間の排ガス通路3
1等に凝縮・付着する可能性がある。そこで、造粒炉排
ガスの一部を造粒炉11のフリーボード33から抽気す
るとともに、抽気抜出し部34に冷却用空気を多数の空
気噴出孔70から、例えば、20〜30m/sの流速で噴
出し、抽気排ガスを500〜800℃の範囲で設定され
た温度(原料中の成分により異なる)に冷却する。
℃に急激に冷却される。この場合、アルカリ蒸気等はき
わめて小さい粒子に凝固するものと、原料ダストに付着
・凝固するものとがある。そして、アルカリ等有害物質
の大半は粒径10〜20μm以下のダスト中に含まれ
る。500〜800℃に冷却された排ガスはサイクロン
46に導入されて、粗粒ダストが分離捕集される。この
場合、粒径10〜20μm 程度以上、好ましくは、粒径
10μm 程度以上の粗粒ダストを捕集できるようなサイ
クロンが用いられる。捕集された粗粒ダストは、アルカ
リ分等の少ない原料ダストが大部分を占めるので、これ
を造粒炉11内に戻す。また、サイクロン排ガスの一部
を造粒炉11のフリーボード33に循環導入する。この
場合、粗粒ダストの一部を系外に排出することも可能で
ある。また、サイクロン排ガスの残部を熱交換器56に
導入して熱回収した後、集塵機(例えば、電気集塵機、
バグフィルタ)58に導入してアルカリ等を主成分とす
る10〜20μm 以下の微粒ダストを除去した後、系外
に排出する。なお、熱交換器56の代りに、スタビライ
ザー等の冷却器を設ける場合は、熱回収が行われずに冷
却された排ガスが集塵機58に導入される。
体的に説明する。造粒炉11へ導入する予熱原料をサン
プリングして、分析計66によりアルカリ、塩素等の有
害物質の少なくとも1つの含有量を分析し、分析結果が
予め定められた目標値になるように、サイクロン46か
ら造粒炉11のフリーボード33に循環導入する排ガス
流量を、排ガス循環流量調節弁63を自動開閉すること
により制御する。同時に、排ガスのサイクロン出口温度
が500〜800℃のうちの予め定められた目標値にな
るように、サイクロン出口ガス温度を温度センサー69
で検出して冷却用空気流量調節弁40を自動開閉し冷却
用空気流量を制御する。なお、サイクロン入口ガス温度
を検出する構成でもよい。また、同時に、冷却用空気流
量計71で冷却用空気流量を検出するとともに、排ガス
流量計75で系外排出の排ガス流量を検出して、集塵機
58から系外に排出される排ガス流量が冷却用空気流量
と略等しくなるように、排ガス流量調節弁62を自動開
閉して排ガス流量を制御する。
よりも高い場合は、サイクロン46から造粒炉11のフ
リーボード33に循環導入する排ガス流量を、排ガス循
環流量調節弁63を開方向に制御することにより増加さ
せて抽気排ガス量を増加させる。抽気排ガス流量が増加
すると、サイクロン46の出口(及び入口)の排ガス温
度が上昇するので、温度センサー69での検知温度が上
がると、冷却用空気流量調節弁40を開方向に制御して
冷却用空気流量を増加させる。この時の冷却用空気流量
を冷却用空気流量計71で検出して制御器77に送り、
制御器77において、冷却用空気流量と排ガス流量計7
5からの排ガス流量とを比較してその差を検知し、系外
排出の排ガス流量と冷却用空気流量とが略等しくなるよ
うに、排ガス流量調節弁62を制御する。この結果、造
粒炉11のフリーボード33からの抽気排ガス流量と、
造粒炉11のフリーボード33への循環排ガス流量とが
略等しくなり、仮焼炉10へ噴入するガス量が常に略一
定になって、仮焼炉10からの原料の直落が防止され、
常に安定した連続操業を行うことができる。
動層セメント焼成・制御装置(1炉方式)を示してい
る。図9において、C1はサスペンションプレヒータの
構成要素であるサイクロン(サスペンションプレヒータ
については後述する)、10は仮焼炉、106は流動層
造粒・焼成炉、108は空冷式の充填層クーラである。
なお、充填層クーラの代わりに流動層クーラを用いるこ
とも可能である。後述の原料予熱系統(サスペンション
プレヒータと仮焼炉10とから構成される)で予熱され
たセメント原料を造粒・焼成炉106で造粒・焼成し、
造粒・焼成炉106の側部の排出シュート110から分
級排出された造粒・焼成物は、充填層クーラ108で冷
却された後、少量の石膏を加えて再粉砕されて製品とな
る。112はスロート、31は排ガス通路である。
114には、排ガスの一部を抽気するための抽気抜出し
部34が設けられ、この抽気抜出し部34に冷却用空気
供給管36が接続されている。また、抽気抜出し部34
には抽気排ガス導管44を介してサイクロン46が接続
され、このサイクロン46の底部と造粒・焼成炉106
とが捕集ダスト回収管48を介して接続されている。な
お、図9の破線で示すように、サイクロン46の底部に
捕集ダスト排出管49を設けて、捕集したダストの一部
を系外に排出する構成とすることもできる。このサイク
ロン46の排ガス出口導管50は2本に分岐しており、
一方のサイクロン排ガス導管52は造粒・焼成炉106
のフリーボード114に接続され、他方のサイクロン排
ガス導管54には熱交換器56及び集塵機(例えば、電
気集塵機、バグフィルタ)58が直列に設けられてい
る。
予熱原料を導入する予熱原料導入管65には、アルカ
リ、塩素等の有害物質を分析するための分析計66が接
続されている。67はサンプル採取用の排出機である。
そして、分析計66とサイクロン排ガス導管52に設け
られた排ガス循環流量調節弁63とが連動接続されて、
分析計66での分析値が目標値になるように、サイクロ
ン46から造粒・焼成炉106のフリーボード114に
循環導入される排ガス流量が制御される。分析計66と
排ガス循環流量調節弁63との間には制御器が設けられ
るが図示を省略している。なお、分析計66の分析値に
より排ガス循環流量調節弁63を自動的に制御する代わ
りに、手動により排ガス循環流量調節弁63を制御する
場合もある。 また、サイクロン46出口の排ガス出口
導管50には温度センサー69が配設され、排ガスのサ
イクロン出口温度が500〜800℃のうちの目標とす
る温度になるように、温度センサー69と冷却用空気供
給管36に設けられた冷却用空気流量調節弁40とが連
動接続されている。なお、サイクロン46入口の抽気排
ガス導管44に温度センサー69を配設して、排ガスの
サイクロン入口温度を検出する構成とすることも可能で
ある。さらに、冷却用空気供給管36に冷却用空気流量
計71が配設され、一方、集塵機58からの排ガス導管
73に排ガス流量計75が配設されており、冷却用空気
流量計71及び排ガス流量計75と、排ガス導管73に
設けられた排ガス流量調節弁62とが制御器77を介し
て連動接続されて、系外排出の排ガス流量が冷却用空気
流量と略同量となるように制御される。上記のように、
冷却用空気流量調節弁40及び排ガス流量調節弁62に
より、抽気抜出し部34に供給する冷却用空気量と、熱
交換器56及び集塵機58を通って系外に排出されるサ
イクロン排ガス量とが等しくなるように制御すれば、必
然的に抽気排ガス量と循環導入排ガス量とは等しくな
る。このようにすれば、抽気排ガス量が変動しても、こ
の抽気排ガス量と同量の循環導入排ガスが造粒・焼成炉
106に入ってくるので、仮焼炉10に流れるガス量は
変動せず、仮焼炉10スロート(排ガス通路31)のガ
ス流速が確保され、原料が直落することなく安定運転を
継続することができる。
の一例を示し、図11は図10におけるD−D線断面の
一例を示している。この抽気抜出し部34は、内管68
に多数の空気噴出孔70を有する二重管からなる空冷ボ
ックス構造に形成されている。この場合、図11に示す
ように、空気入口74を外管72の接線方向に接続し、
空気噴出孔70からのガス流が旋回流となるようにする
ことが好ましい。このように構成すれば、より効率よく
内管68及び抽気排ガスを冷却することができる。図1
3は抽気抜出し部34bの他の例を示している。この抽
気抜出し部34bは、内管68内にプラグダンパ78を
設けたものである。他の番号は図10における番号と同
じ部材を示している。原料中のアルカリ、塩素等の有害
物質が少ない場合は、抽気する必要がないので、このよ
うな場合には、プラグダンパ78を閉位置(図13にお
ける二点鎖線で示す位置)に移動させて、抽気量を零と
する。
炉106の横断面の一例の概略を示している。ただし、
流動層の図示を省略している。すなわち、流動層造粒・
焼成炉106は、ガス分散板116の上面の延長上に造
粒物落下口118を有し、ガス分散板116から造粒物
落下口118に至る排出溝部120が形成され、この排
出溝部120にノズル122が設けられ、造粒物落下口
118に排出シュート110が連設され、この排出シュ
ート110の下部から分級用空気が供給されるように構
成されている。図9及び図12に示すような構造の流動
層造粒・焼成炉106を用いることにより、分級性能の
向上を図ることができる。また、図14は、図9におけ
る流動層造粒・焼成炉106のC−C線断面の一例の概
略を示している。図14では、造粒・焼成炉106のフ
リーボード114において排ガス流が旋回流を形成する
ように、抽気抜出し部34を造粒・焼成炉106の炉壁
の接線方向に接続するとともに、フリーボード114か
ら抽気排ガスが流れていく方向とサイクロン排ガス導入
口88からサイクロン排ガスが流れてくる方向とがフリ
ーボード114内で同じ旋回方向となるように、サイク
ロン排ガス導入口88を造粒・焼成炉106の炉壁の接
線方向に接続している。
系統の詳細を示している。なお、図15では流動層造粒
・焼成炉106における抽気抜出し部34等の構成は省
略している。図15はサスペンションプレヒータと仮焼
炉とから原料予熱系統を構成するニューサスペンション
プレヒータ(NSP)方式を示している。図15におい
て、102はサスペンションプレヒータで、複数基(図
15では、一例として、4基)のサイクロンC1、C2、
C3、C4からなっている。このサスペンションプレヒー
タ102と仮焼炉10とで原料予熱系統が構成され、仮
焼炉10の下端は流動層造粒・焼成炉106の上部に接
続されている。なお、仮焼炉を省略してサスペンション
プレヒータのみで原料予熱系統を構成するサスペンショ
ンプレヒータ(SP)方式を採用することも勿論可能で
ある。
成・制御装置において、造粒・焼成炉106からの12
00〜1300℃前後の排ガスは仮焼炉10及びサスペ
ンションプレヒータ102に導入され、これらを順次
に、原料の流れとは反対方向に通過して原料を予熱し、
排ガスファン104により系外に排出される。予熱され
た原料は造粒・焼成炉106の流動層に供給されて造粒
・焼成され、造粒・焼成物は造粒物落下口118から排
出シュート110に落下する際に、分級用空気により微
粒は造粒・焼成炉106に戻され、大粒のみが排出シュ
ート110を落下して充填層クーラ108に投入されて
冷却される。
における排ガスは、1200〜1300℃前後の温度を
有し、かつ、原料ダスト、及び霧化又は気化した状態の
アルカリ、塩素化合物等を含んでいる。霧化又は気化し
た状態のアルカリ等は次第に濃縮されて、造粒・焼成炉
106のフリーボード114上部と仮焼炉10下部との
間の排ガス通路31等に凝縮・付着する可能性がある。
そこで、造粒・焼成炉排ガスの一部を造粒・焼成炉10
6のフリーボード114から抽気するとともに、抽気抜
出し部34に冷却用空気を多数の空気噴出孔70から、
例えば、20〜30m/sの流速で噴出し、抽気排ガスを
500〜800℃の範囲で設定された温度(原料中の成
分により異なる)に冷却する。
℃に急激に冷却される。この場合、アルカリ蒸気等はき
わめて小さい粒子に凝固するものと、原料ダストに付着
・凝固するものとがある。そして、アルカリ等有害物質
の大半は粒径10〜20μm以下のダスト中に含まれ
る。500〜800℃に冷却された排ガスはサイクロン
46に導入されて、粗粒ダストが分離捕集される。この
場合、粒径10〜20μm 程度以上、好ましくは、粒径
10μm 程度以上の粗粒ダストを捕集できるようなサイ
クロンが用いられる。捕集された粗粒ダストは、アルカ
リ分等の少ない原料ダストが大部分を占めるので、これ
を造粒・焼成炉106内に戻す。また、サイクロン排ガ
スの一部を造粒・焼成炉106のフリーボード114に
循環導入する。この場合、粗粒ダストの一部を系外に排
出することも可能である。また、サイクロン排ガスの残
部を熱交換器56に導入して熱回収した後、集塵機58
に導入してアルカリ等を主成分とする10〜20μm 以
下の微粒ダストを除去した後、系外に排出する。
体的に説明する。造粒・焼成炉106へ導入する予熱原
料をサンプリングして、分析計66によりアルカリ、塩
素等の有害物質の少なくとも1つの含有量を分析し、分
析結果が予め定められた目標値になるように、サイクロ
ン46から造粒・焼成炉106のフリーボード114に
循環導入する排ガス流量を、排ガス循環流量調節弁63
を自動開閉することにより制御する。同時に、排ガスの
サイクロン出口温度が500〜800℃のうちの予め定
められた目標値になるように、サイクロン出口ガス温度
を温度センサー69で検出して冷却用空気流量調節弁4
0を自動開閉し冷却用空気流量を制御する。なお、サイ
クロン入口ガス温度を検出する構成でもよい。また、同
時に、冷却用空気流量計71で冷却用空気流量を検出す
るとともに、排ガス流量計75で系外排出の排ガス流量
を検出して、集塵機58から系外に排出される排ガス流
量が冷却用空気流量と略等しくなるように、排ガス流量
調節弁62を自動開閉して排ガス流量を制御する。
よりも高い場合は、サイクロン46から造粒・焼成炉1
06のフリーボード114に循環導入する排ガス流量
を、排ガス循環流量調節弁63を開方向に制御すること
により増加させて抽気排ガス量を増加させる。抽気排ガ
ス流量が増加すると、サイクロン46の出口(及び入
口)の排ガス温度が上昇するので、温度センサー69で
の検知温度が上がると、冷却用空気流量調節弁40を開
方向に制御して冷却用空気流量を増加させる。この時の
冷却用空気流量を冷却用空気流量計71で検出して制御
器77に送り、制御器77において、冷却用空気流量と
排ガス流量計75からの排ガス流量とを比較してその差
を検知し、系外排出の排ガス流量と冷却用空気流量とが
略等しくなるように、排ガス流量調節弁62を制御す
る。この結果、造粒・焼成炉106のフリーボード11
4からの抽気排ガス流量と、造粒・焼成炉106のフリ
ーボード114への循環排ガス流量とが略等しくなり、
仮焼炉10へ噴入するガス量が常に略一定になって、仮
焼炉10からの原料の直落が防止され、常に安定した連
続操業を行うことができる。他の構成及び作用等は、実
施の第1形態の場合と同様である。
で、つぎのような効果を奏する。 (1) 原料中や燃料中に含まれるアルカリ、塩素、硫
黄、重金属等の有害な低融点化合物の変化に対応して、
抽気排ガス流量(循環排ガス流量)、冷却用空気流量及
び系外排出の排ガス流量を制御するので、排ガス中の有
害な低融点化合物を効率よく除去して、2炉方式におけ
る造粒炉の上側又は1炉方式における造粒・焼成炉の上
側の排ガス通路等に低融点化合物が凝縮・付着してコー
チングが発生するのを抑制できる。また、複雑な運転操
作の必要なく、常に安定した連続操業が可能となり、し
かも、高品質のセメントクリンカを得ることができる。 (2) 造粒炉又は造粒・焼成炉のフリーボードから抽
気する抽気排ガス量と略同量のサイクロン排ガスを、造
粒炉又は造粒・焼成炉のフリーボードに戻すように制御
されるので、抽気排ガス量が変動しても、この抽気排ガ
ス量と同量の排ガスが造粒炉又は造粒・焼成炉に入るこ
とになり、仮焼炉スロートのガス流速が確保され、原料
が直落することなく安定運転を継続することができる。
また、フリーボードの温度が低下するので、さらに付着
防止の効果が大きい。 (3) 2炉方式における造粒炉の上部又は1炉方式に
おける造粒・焼成炉の上部と仮焼炉の下部との間の排ガ
ス通路や、その他の部位のコーチングの発生を抑制でき
るので、凝縮・付着物の除去作業の労力が大幅に軽減さ
れるとともに、装置の連続運転が可能となる。 (4) 抽気抜出し部に冷却用空気を噴出・供給するの
で、抽気抜出し部の冷却及び抽気排ガスの冷却を効率よ
く行うことができる。とくに、抽気抜出し部を空冷ボッ
クス構造として、多数の空気噴出孔から冷却用空気を噴
出させる場合は、抽気抜出し部が全面均一に冷却され、
また、空気はほぼ全量が抽気の冷却に有効利用される。 (5) 抽気抜出し部で抽気排ガスは500〜800℃
に急冷されるので、それ以降の系統での付着、すなわち
コーチングはなくなる。 (6) サイクロンとして、分離粒径10μm 程度の高
効率サイクロンを用いる場合は、アルカリ等有害物質の
含有量の少ないダストを効率よく捕集することができ、
比較的高温のままで捕集した粗粒ダストの大半を造粒炉
又は造粒・焼成炉に戻すので、原料損失・熱損失がきわ
めて少なくなる。この場合、サイクロンを複数基並列に
設置すれば、1基当たりの径が小さくなり、より効率よ
くダスト分離することができる。 (7) サイクロン排ガスの大半を造粒炉又は造粒・焼
成炉に戻して熱回収(原料の予熱・仮焼)するので、熱
損失はきわめて少ない。
焼成・制御装置(2炉方式)の概略構成図である。
明図である。
だし、流動層の図示を省略している。
説明図である。
図である。
スペンションプレヒータと仮焼炉とで原料予熱系統を構
成するニューサスペンションプレヒータ(NSP)方式
の場合を示す概略構成図である。
焼成・制御装置(1炉方式)の概略構成図である。
説明図である。
ある。ただし、流動層の図示を省略している。
面説明図である。
である。
サスペンションプレヒータと仮焼炉とで原料予熱系統を
構成するニューサスペンションプレヒータ(NSP)方
式の場合を示す概略構成図である。
Claims (12)
- 【請求項1】 原料予熱系統で予熱されたセメント原料
粉を流動層式又は噴流層式の造粒炉に導入して造粒し、
ついで、造粒炉から造粒物を分級排出して流動層焼成炉
に投入し焼成した後、焼成物を冷却器に導入して冷却す
るセメントクリンカの焼成方法において、造粒炉排ガス
の一部を造粒炉のフリーボードから抽気するとともに、
抽気抜出し部に冷却用空気を噴出・供給して抽気排ガス
を500〜800℃の範囲に冷却した後、この冷却排ガ
スをサイクロンに導入して粗粒ダストを分離捕集し、捕
集された粗粒ダストの少なくとも一部を造粒炉に戻すと
ともに、サイクロン排ガスの一部を造粒炉のフリーボー
ドに循環導入し、サイクロン排ガスの残部を系外に排出
する方法であって、 原料予熱系統から造粒炉に導入する予熱原料粉をサンプ
リングして有害物質含有量を分析し、分析結果が目標値
になるように造粒炉のフリーボードに循環導入する排ガ
ス流量を制御するとともに、この循環排ガスと略等しい
流量である抽気排ガスが冷却されて500〜800℃の
範囲になるようにサイクロン入口又はサイクロン出口の
排ガス温度を検出して冷却用空気流量を制御し、かつ、
系外に排出する排ガス流量を冷却用空気流量と略等しく
して抽気排ガス流量が循環排ガス流量と略同量となるよ
うに、冷却用空気流量及び系外排出の排ガス流量を検出
して系外排出の排ガス流量を制御することを特徴とする
流動層セメント焼成・制御方法。 - 【請求項2】 原料予熱系統で予熱されたセメント原料
粉を流動層式の造粒・焼成炉に導入して造粒・焼成し、
ついで、造粒・焼成炉から造粒・焼成物を分級排出して
冷却器に導入し冷却するセメントクリンカの焼成方法に
おいて、造粒・焼成炉排ガスの一部を造粒・焼成炉のフ
リーボードから抽気するとともに、抽気抜出し部に冷却
用空気を噴出・供給して抽気排ガスを500〜800℃
の範囲に冷却した後、この冷却排ガスをサイクロンに導
入して粗粒ダストを分離捕集し、捕集された粗粒ダスト
の少なくとも一部を造粒・焼成炉に戻すとともに、サイ
クロン排ガスの一部を造粒・焼成炉のフリーボードに循
環導入し、サイクロン排ガスの残部を系外に排出する方
法であって、 原料予熱系統から造粒・焼成炉に導入する予熱原料粉を
サンプリングして有害物質含有量を分析し、分析結果が
目標値になるように造粒・焼成炉のフリーボードに循環
導入する排ガス流量を制御するとともに、この循環排ガ
スと略等しい流量である抽気排ガスが冷却されて500
〜800℃の範囲になるようにサイクロン入口又はサイ
クロン出口の排ガス温度を検出して冷却用空気流量を制
御し、かつ、系外に排出する排ガス流量を冷却用空気流
量と略等しくして抽気排ガス流量が循環排ガス流量と略
同量となるように、冷却用空気流量及び系外排出の排ガ
ス流量を検出して系外排出の排ガス流量を制御すること
を特徴とする流動層セメント焼成・制御方法。 - 【請求項3】 系外に排出されるサイクロン排ガスを、
熱回収又は冷却した後、集塵機に導入して微粒ダストを
除去する請求項1又は2記載の流動層セメント焼成・制
御方法。 - 【請求項4】 抽気抜出し部を空冷ボックス構造にして
多数の空気噴出孔から冷却用空気を抽気排ガス中に噴出
させ、抽気抜出し部の全面を均一に冷却する請求項1、
2又は3記載の流動層セメント焼成・制御方法。 - 【請求項5】 サイクロンで捕集された粗粒ダストの一
部を系外に排出する請求項1〜4のいずれかに記載の流
動層セメント焼成・制御方法。 - 【請求項6】 サイクロンとして、粒径10μm 程度以
上の粗粒ダストを捕集できるものを、1基又は複数基並
列に接続して用いる請求項1〜5のいずれかに記載の流
動層セメント焼成・制御方法。 - 【請求項7】 サスペンションプレヒータと仮焼炉とか
らなる原料予熱系統と、予熱された原料を造粒する流動
層式又は噴流層式の造粒炉と、造粒炉の側部の排出シュ
ートから分級排出された造粒物を焼成する流動層焼成炉
と、流動層焼成炉からの焼成物を冷却する冷却器とを備
えたセメント焼成装置において、造粒炉のフリーボード
に排ガスの一部を抽気するための抽気抜出し部を設け、
この抽気抜出し部に冷却用空気供給管を接続するととも
に、この抽気抜出し部に抽気排ガス導管を介して1基又
は並列複数基のサイクロンを接続し、該サイクロンの底
部と造粒炉とを捕集ダスト回収管を介して接続し、該サ
イクロンの排ガス出口導管を分岐し、一方のサイクロン
排ガス導管を造粒炉のフリーボードに接続し、他方のサ
イクロン排ガス導管に熱交換器又は冷却器、及び集塵機
を直列に設けた装置であって、 原料予熱系統から造粒炉に予熱原料粉を導入する予熱原
料導入管に有害物質を分析するための分析計が接続さ
れ、この分析計とサイクロンから造粒炉のフリーボード
に排ガスを循環導入するサイクロン排ガス導管に設けら
れた排ガス循環流量調節弁とが、循環排ガス流量を制御
して前記分析計での分析値が目標値になるような排ガス
流量に制御できるように連動接続され、かつ、前記抽気
排ガス導管のサイクロン入口又は前記排ガス出口導管の
サイクロン出口に温度センサーが配設され、循環排ガス
と略等しい流量である抽気排ガスが目標とする温度に冷
却されるように、温度センサーと冷却用空気供給管に設
けられた冷却用空気流量調節弁とが連動接続され、さら
に、この冷却用空気供給管に冷却用空気流量計が配設さ
れ、集塵機からの排ガス導管に排ガス流量計が配設さ
れ、系外排出の排ガス流量を冷却用空気流量と略等しく
して抽気排ガス流量が循環排ガス流量と略同量となるよ
うに、冷却用空気流量計及び排ガス流量計と、集塵機か
らの排ガス導管に設けられた排ガス流量調節弁とが連動
接続されたことを特徴とする流動層セメント焼成・制御
装置。 - 【請求項8】 サスペンションプレヒータと仮焼炉とか
らなる原料予熱系統と、予熱された原料を造粒・焼成す
る流動層式の造粒・焼成炉と、造粒・焼成炉の側部の排
出シュートから分級排出された造粒・焼成物を冷却する
冷却器とを備えたセメント焼成装置において、造粒・焼
成炉のフリーボードに排ガスの一部を抽気するための抽
気抜出し部を設け、この抽気抜出し部に冷却用空気供給
管を接続するとともに、この抽気抜出し部に抽気排ガス
導管を介して1基又は並列複数基のサイクロンを接続
し、該サイクロンの底部と造粒・焼成炉とを捕集ダスト
回収管を介して接続し、該サイクロンの排ガス出口導管
を分岐し、一方のサイクロン排ガス導管を造粒・焼成炉
のフリーボードに接続し、他方のサイクロン排ガス導管
に熱交換器又は冷却器、及び集塵機を直列に設けた装置
であって、 原料予熱系統から造粒・焼成炉に予熱原料粉を導入する
予熱原料導入管に有害物質を分析するための分析計が接
続され、この分析計とサイクロンから造粒・焼成炉のフ
リーボードに排ガスを循環導入するサイクロン排ガス導
管に設けられた排ガス循環流量調節弁とが、循環排ガス
流量を制御して前記分析計での分析値が目標値になるよ
うな排ガス流量に制御できるように連動接続され、か
つ、前記抽気排ガス導管のサイクロン入口又は前記排ガ
ス出口導管のサイクロン出口に温度センサーが配設さ
れ、循環排ガスと略等しい流量である抽気排ガスが目標
とする温度に冷却されるように、温度センサーと冷却用
空気供給管に設けられた冷却用空気流量調節弁とが連動
接続され、さらに、この冷却用空気供給管に冷却用空気
流量計が配設され、集塵機からの排ガス導管に排ガス流
量計が配設され、系外排出の排ガス流量を冷却用空気流
量と略等しくして抽気排ガス流量が循環排ガス流量と略
同量となるように、冷却用空気流量計及び排ガス流量計
と、集塵機からの排ガス導管に設けられた排ガス流量調
節弁とが連動接続されたことを特徴とする流動層セメン
ト焼成・制御装置。 - 【請求項9】 抽気抜出し部が、内管に多数の噴出孔を
有する二重管からなる空冷ボックス構造である請求項7
又は8記載の流動層セメント焼成・制御装置。 - 【請求項10】 サイクロンの底部に、捕集ダスト回収
管を設けるとともに、捕集したダストの一部を系外に排
出するための捕集ダスト排出管を設けた請求項7、8又
は9記載の流動層セメント焼成・制御装置。 - 【請求項11】 原料予熱系統が、仮焼炉を省略してサ
スペンションプレヒータのみで構成されている請求項7
〜10のいずれかに記載の流動層セメント焼成・制御装
置。 - 【請求項12】 サイクロンが、上側部に接線方向に排
ガスを導入する排ガス導入口を有するとともに、上面中
央部に排ガス排出管を有する円筒胴体の下部に、略逆円
錐胴体を連設し、この略逆円錐胴体の下部に拡大壁部を
連設し、さらに、この拡大壁部に略逆円錐胴部を連設
し、略逆円錐胴体の下端部内径D1と排ガス排出管の内
径dがD1≧dの関係を有し、円筒胴体の内径Dと拡大
壁部の下端部内径D2との間にD2=(0.8〜1.0)
×Dの関係を有するようにした高効率サイクロンである
請求項7〜11のいずれかに記載の流動層セメント焼成
・制御装置。
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JP20013998A JP2926493B1 (ja) | 1998-07-15 | 1998-07-15 | 流動層セメント焼成・制御方法及び装置 |
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KR20020076065A (ko) * | 2001-03-27 | 2002-10-09 | 전채현 | 시멘트 소성 공정에서의 염소 성분 제거 설비의 제어시스템과 그 제어 방법 |
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