JP3172040U - 保温靴下 - Google Patents

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JP3172040U
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浩司 青田
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日本編物株式会社
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Abstract

【課題】毛玉の発生を抑制し、起毛時に裏糸を傷つけなく、洗濯を重ねても、ストレッチ性を損わない保温性のよい靴下を提供する。
【解決手段】起毛した合成繊維糸2を弾性糸の芯糸3にカバーリングし、この起毛5してカバーリングしたカバーリングヤーンを裏糸として表糸とともに編組して靴下本体を編成し、上記靴下本体の履口部にゴム糸を挿入して編成またはゴム編みして靴下を形成する。繊維フィラメントの合成繊維糸2を起毛したカバーリングヤーン6を裏糸として表糸とともに編組することが好ましい。
【選択図】図2

Description

本考案は、靴下に関し、特に保温靴下に関するものである。
近年、保温性を有する靴下が提案され、市販されている。その多くは、合成繊維で編成した編地の裏側に起毛ブラシで起毛処理して保温性を有するように処理されている。
しかし、起毛した靴下は保温性がよいものの、編地の裏側から表糸を剛毛のブラシを押し当てて起毛しているため、毛玉の発生を高めるとともに、起毛時に裏糸を傷つけ、洗濯を重ねると、ストレッチ性を損ねるという課題があった。
そのため、毛玉の発生を抑制し、起毛時に裏糸を傷つけなく、洗濯を重ねても、ストレッチ性を損わない保温性のよい靴下を開発することが課題であった。
本考案は、上記のような点に鑑みたもので、上記の課題を解決するために、起毛した合成繊維糸を弾性糸の芯糸にカバーリングし、この起毛してカバーリングしたカバーリングヤーンを裏糸として表糸とともに編組して靴下本体を編成し、上記靴下本体の履口部にゴム糸を挿入して編成またはゴム編みして靴下を形成したことを特徴とする保温靴下を提供するにある。
また、繊維フィラメントの合成繊維糸を起毛してこの繊維フィラメントの合成繊維糸を芯糸にカバーリングしたカバーリングヤーンを裏糸として表糸とともに編組したことを特徴とする保温靴下を提供するにある。
さらに、合成繊維糸がポリエステルやポリプロピレン、ナイロンを含む合成繊維のマルチフィラメントで、芯糸がポリウレタン糸を含むモノフィラメントの弾性糸であることを特徴とする保温靴下を提供するにある。
またさらに、表糸を起毛したものとしたことを特徴とする保温靴下を提供するにある。
さらにまた、表糸を合成繊維フィラメントの繊維糸または天然繊維と合成繊維フィラメントの混紡繊維糸としたことを特徴とする保温靴下を提供するにある。
本考案にあっては、請求項1のように、起毛した合成繊維糸を弾性糸の芯糸にカバーリングし、この起毛してカバーリングしたカバーリングヤーンを裏糸として表糸とともに編組して靴下本体を編成し、上記靴下本体の履口部にゴム糸を挿入して編成またはゴム編みして靴下を形成したことによって、靴下の編地の裏側を剛毛のブラシで起毛しなくて起毛を有する靴下を編成でき、毛玉の発生がなく、良好な保温状態の靴下を得ることができる。
また、請求項2のように、繊維フィラメントの合成繊維糸を起毛してこの繊維フィラメントの合成繊維糸を芯糸にカバーリングしたカバーリングヤーンを裏糸として表糸とともに編組したことによって、上記のように靴下に起毛による毛玉の発生がなく、また起毛時に裏糸を傷つけるおそれがなく、洗濯を重ねてもストレッチ性を損わなずに、肌に接する内面側に起毛による多量の空気層を形成できて、良好な保温状態の靴下を得ることができる。
さらに、請求項3のように、合成繊維糸がポリエステルやポリプロピレン、ナイロンを含む合成繊維のマルチフィラメントで、芯糸がポリウレタン糸を含むモノフィラメントの弾性糸であることによって、上記のような良好な保温状態の靴下を保温状態よく、伸縮性よく、編成することができる。
またさらに、請求項4のように、表糸を起毛したものとしたことによって、表糸および裏糸に起毛を設けられて、より一層良好な保温状態の靴下を得ることができる。
さらにまた、請求項5のように、表糸を合成繊維フィラメントの繊維糸または天然繊維と合成繊維フィラメントの混紡繊維糸としたことによって、上記のように靴下に起毛による毛玉の発生がなく、また起毛時に裏糸を傷つけるおそれがなく、洗濯を重ねてもストレッチ性を損わなずに、起毛による多量の空気層を形成できて、良好な保温状態の靴下を得ることができる。
本考案の一実施例の繊維糸の起毛説明図、 同上の起毛した繊維糸を芯糸にカバーリング状態の説明図、 同上の一実施例の靴下の側面図、 同上の編組織の拡大図、 同上の他の編組織の拡大図、 同上の他の実施例の編組織の拡大図。
本考案の保温靴下は、起毛した合成繊維糸を弾性糸の芯糸にカバーリングし、この起毛してカバーリングしたカバーリングヤーンを裏糸として表糸とともに編組して靴下本体を編成し、上記靴下本体の履口部にゴム糸を挿入して編成またはゴム編みして靴下を形成したことを特徴としている。
保温靴下1は、図1のように合成繊維糸2を起毛して、図2のようにこの起毛した合成繊維糸2を弾性糸の芯糸3にカバーリングして所要の靴下を編成するようにしている。
上記合成繊維糸2としては、17〜96本のマルチフィラメントの50〜150デニールのポリエステル、ポリプロピレン、ナイロンを含む合成繊維フィラメントが利用するのが好ましく、芯糸3としてはモノフィラメントの20〜70デニールのポリウレタン糸を含む合成繊維の弾性糸を利用するのが好ましい。
上記マルチフィラメントの合成繊維糸2は、図1のように細径の筒状等の内周部やローラの外周部に微少の引っ掻き突起や凸凹、ブラシ等を設けた起毛用の起毛器4に供給して、この起毛器4に送給してマルチフィラメントの合成繊維糸2を引っ掻くようにして起毛するようにしている。起毛5は、0.02〜0.5mm位、好ましくは0.3〜0.5mm位のできるだけ長く起毛するのが好ましく、合成繊維糸2のまわりに均一状に発生させるように図1のように繊維糸2を揺動回転させるようにして引き出したり、供給したりして起毛器4に挿通し、マルチフィラメントの繊維糸2に適宜の接触圧で接触させて起毛することができる。起毛器4に送給するマルチフィラメントの繊維糸2の送り込みまたは引き出しの供給速度、接触角度、接触圧は、可変として所要の起毛5を得るようにできる。
このように起毛した繊維フィラメントの合成繊維糸2は、図2のようにカバーリング装置(図外)に供給し、芯糸3のまわりに適宜の間隔で巻回していってカバーリングし、いわゆるFTYのカバーリングヤーン6を形成し、起毛のカバーリングヤーン6によって空気層を保有するようにして保温性を有するようにできる。上記合成繊維糸2としては、17〜96本のマルチフィラメントの合成繊維フィラメントが利用でき、マルチフィラメント数が多い程、起毛率が多くて保温性を高くできる。実用的には、24〜72本位のマルチフィラメント位が好ましい。
そして、たとえば、図3のように保温靴下1を編成するには、図4のように上記のようにして形成したカバーリングヤーン6を裏糸7とし、表糸8とともに丸編機等に給糸し、平編み、メッシュ編み、ゴム編みなどの所要の編組織として形成していくことができる。なお、所要の合成繊維糸2、芯糸3、表糸8を選別して、公知や周知の模様編みやカラフルな色模様の靴下とすることもできる。
また、図5のように表糸8と裏糸7にゴム糸9や所要の補助糸を併用し、平編み、メッシュ編み、ゴム編みなどの編組織として上記した靴下を編成することができる。
さらに、表糸8を上記したように起毛して、図6のように裏糸7とともに編組して靴下を編成することができ、表糸8を起毛することによって,さらに一層の保温性を高めることができる。
このように合成繊維糸2を起毛してこの起毛した合成繊維糸2を弾性糸の芯糸3にカバーリングして編成するため、編地の裏側を剛毛のブラシで起毛しなくて起毛を有する靴下を編成でき、毛玉の発生がなく、また起毛時に裏糸を傷つけるおそれがなく、洗濯を重ねてもストレッチ性を損わなずに、良好な保温状態の靴下を得ることができる。
特に、繊維フィラメントの合成繊維糸2を起毛して、この繊維フィラメントの合成繊維糸2を弾性糸の芯糸3にカバーリングしたカバーリングヤーン6を裏糸7とし、表糸8とともに編組して編成すると、肌に接する内面側に起毛5による多量の空気層を形成できて、良好な保温状態の靴下を得ることができる。また、靴下本体の履口部にゴム糸9を挿入して編成またはゴム編みして靴下を形成して、靴下のずり下がりを有効に防止できる。
特に、繊維フィラメントの合成繊維糸2がポリエステルやポリプロピレン、ナイロンを含む合成繊維フィラメントで、芯糸3がポリウレタン糸を含む弾性糸とすると、起毛状態を密に形成できて、伸縮性よく靴下を編成することができる。
また、上記では、短い靴下について説明したが、レッグソックス、その他の靴下についても、同様に編成することができる。
図1〜図5は、本発明の一実施例を示すものである。保温靴下1は、合成繊維糸2を36束、75デニールのマルチフィラメントのポリエステル糸を図1のように起毛器4に給糸してマルチフィラメントのポリエステル糸を引っ掻き部で引っ掻いて起毛し、この起毛した合成繊維糸2を図2のように30デニールのモノフィラメントのポリウレタン糸の弾性糸の芯糸3にカバーリング(いわゆるFTY)し、このFTYのカバーリングヤーン6によって保温性を保有するようにしている。
そして、図4のように上記カバーリングヤーン6を裏糸7とし、綿アクリル混紡の40番手の表糸8とともに所要の丸編機に給糸して、たとえば爪先から足首まで平編みの編組織として編成し、図3のように保温靴下1を形成している。
そして、保温靴下1の履口部に、図5のように表糸8と裏糸7の間にゴム糸9を給糸して挿入し、適宜な締め付けの編組織とするなど、適正な締め付け力に編成している。なお、編成して所要の縫製処理をした後、所要のヒートセット処理して製品化するものである。
また、表糸8を上記したように起毛して、図6のように起毛した表糸8を上記したように裏糸7とともに給糸して保温靴下1を編成することもできる。表糸8を起毛することによって、さらに保温性を高めることができる。
繊維フィラメントの合成繊維糸2を起毛してこの起毛した合成繊維糸2を弾性糸の芯糸3にカバーリングしてこの起毛してカバーリングしたカバーリングヤーン6を裏糸7として表糸8とともに編組して靴下本体を編成するため、編地の裏側を剛毛のブラシで起毛しなくて毛玉の発生がなく、また起毛時に裏糸を傷つけるおそれがなく、洗濯を重ねてもストレッチ性を損わなずに、良好な保温状態の靴下を得ることができる。特に、肌に接する内面側に起毛による多量の空気層を形成できて、良好な保温状態の靴下を得ることができるものである。
また、繊維フィラメントの合成繊維糸2がナイロンの合成繊維フィラメントで、芯糸3がポリウレタンの弾性糸なので、起毛状態を密に形成できて多量の空気層を形成でき、伸縮性のよい靴下を編成することができる。
なお、上記マルチフィラメントの合成繊維糸2は、図1のように細径の筒状やローラ等の起毛器4に送給してマルチフィラメントの合成繊維糸2を引っ掻くようにして起毛するようにしたが、マルチフィラメントの合成繊維糸2を毛羽立つようにする起毛器等を利用して行うことも可能である。
上記では、靴下の編物について説明したが、足首を被覆するタイツやパンティストッキングについても、所要の合成繊維糸、芯糸、表糸を選別して同様に編成することができるものである。
本発明は、長短の靴下、足首を被覆するタイツやパンティストッキングに利用することができる。
1…保温靴下 2…合成繊維糸 3…芯糸 5…起毛
6…カバーリングヤーン 7…裏糸 8…表糸 9…ゴム糸
実用新案登録第3071873号公報 実用新案登録第3079280号公報
そして、図4のように上記カバーリングヤーン6を裏糸7とし、綿アクリル混紡の40番双糸の表糸8とともに所要の丸編機に給糸して、たとえば爪先から足首まで平編みの編組織として編成し、図3のように保温靴下1を形成している。



Claims (5)

  1. 起毛した合成繊維糸を弾性糸の芯糸にカバーリングし、この起毛してカバーリングしたカバーリングヤーンを裏糸として表糸とともに編組して靴下本体を編成し、
    上記靴下本体の履口部にゴム糸を挿入して編成またはゴム編みして靴下を形成したことを特徴とする保温靴下
  2. 繊維フィラメントの合成繊維糸を起毛してこの繊維フィラメントの合成繊維糸を芯糸にカバーリングしたカバーリングヤーンを裏糸として表糸とともに編組した請求項1に記載の保温靴下。
  3. 合成繊維糸がポリエステルやポリプロピレン、ナイロンを含む合成繊維のマルチフィラメントで、芯糸がポリウレタン糸を含むモノフィラメントの弾性糸である請求項1または2に記載の保温靴下。
  4. 表糸を起毛したものとした請求項1ないし3のいずれかに記載の保温靴下。
  5. 表糸が合成繊維フィラメントの繊維糸または天然繊維と合成繊維フィラメントの混紡繊維糸とした請求項1ないし4のいずれかに記載の保温靴下。
JP2011005472U 2011-09-20 保温靴下 Expired - Lifetime JP3172040U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014091889A (ja) * 2012-11-06 2014-05-19 Tomoe Seni Kk 防寒ソックス

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