JP3171994B2 - 遠隔監視制御システムの操作用端末器 - Google Patents

遠隔監視制御システムの操作用端末器

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JP3171994B2
JP3171994B2 JP12436693A JP12436693A JP3171994B2 JP 3171994 B2 JP3171994 B2 JP 3171994B2 JP 12436693 A JP12436693 A JP 12436693A JP 12436693 A JP12436693 A JP 12436693A JP 3171994 B2 JP3171994 B2 JP 3171994B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、負荷を監視制御する遠
隔監視制御システムに用いられ、負荷の制御を行うスイ
ッチを備えた遠隔監視制御システムの操作用端末器に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、複数個ずつの操作用端末器お
よび制御用端末器を時分割多重接続方式で2線式の信号
線を介して伝送処理装置に接続した遠隔監視制御システ
ムが考えられている。操作用端末器および制御用端末器
には各別にアドレスが設定されており、伝送処理装置は
アドレスによって各操作用端末器および各制御用端末器
を個別に認識する。操作用端末器はスイッチを備え、こ
のスイッチの操作により発生した割り込み信号を伝送処
理装置に伝送する。伝送処理装置は割り込み信号を受信
すると割り込みを要求している操作用端末器を検索し、
さらに検索した操作用端末器とアドレスによって対応関
係があらかじめ設定されている制御用端末器に対して制
御データを伝送する。制御データを受け取った制御用端
末器では、接続されている負荷をスイッチの操作に対応
させて制御する。
【0003】さらに詳しく説明すると、遠隔監視制御シ
ステムは、たとえば図14に示す構成を有する。伝送処
理装置81には、スイッチSWの操作状態を監視する複
数個の操作用端末器82、負荷Lを制御する複数個の制
御用端末器83が2線式の信号線Lsを介して接続され
る。操作用端末器82、制御用端末器83には、それぞ
れ個別のアドレスが設定され、このアドレスを用いて伝
送処理装置81が操作用端末器82、制御用端末器83
を個別に認識する。
【0004】伝送処理装置81は信号線Lsに対して、
図15(a)(b)のようなフォーマットの伝送信号V
sを送出する。すなわち、伝送信号Vsは、信号送出開
始を示すスタートパルスST、信号モードを示すモード
データ信号MD、操作用端末器82や制御用端末器83
を各別に呼び出すためのアドレスデータを伝送するアド
レスデータ信号AD、負荷Lを制御する制御データを伝
送する制御データ信号CD、伝送エラーを検出するため
のチェックサムデータ信号CS、操作用端末器82や制
御用端末器83からの返送データ信号を受信するタイム
スロットである信号返送期間WTよりなる複極(±24
V)の時分割多重信号であり、パルス幅変調によってデ
ータが伝送されるようになっている。
【0005】各操作用端末器82および各制御用端末器
83では、信号線Lsを介して受信した伝送信号Vsに
より伝送されたアドレスデータがあらかじめ設定されて
いるアドレスデータに一致すると、伝送信号Vsから制
御データを取り込むとともに、伝送信号Vsの信号返送
期間WTに同期して返信データを電流モード信号(信号
線Lsの線間を適当な低インピーダンスを介して短絡す
ることにより送出される信号)として返送する。
【0006】また、伝送処理装置81には、ダミー信号
送信手段および割り込み信号処理手段が設けられる。ダ
ミー信号送信手段は、モードデータ信号MDをダミーモ
ードとしたダミー伝送信号を常時送出する。また、割り
込み信号処理手段は、いずれかの操作用端末器82でス
イッチSの操作に伴って発生した図15(c)のような
割り込み信号Viを受信したときに、割り込み信号Vi
を発生した操作用端末器82を検索し、その操作用端末
器82に設定されているアドレスデータを返信データと
して返送させる。すなわち、常時はダミー信号送信手段
によってダミー伝送信号を信号線Lsに送出し、スイッ
チSWの操作に伴って操作用端末器82から発生した割
り込み信号Viをダミー伝送信号のスタートパルス信号
STに同期して検出すると、伝送処理装置81からは割
り込み処理手段によってモードデータ信号MDをアドレ
ス確認モードとした伝送信号Vsを信号線Lsに送出す
る。各操作用端末器82では、割り込み信号Viを発生
すると割り込みの要求を行う割り込みフラグを設定し、
割り込みフラグが設定されている操作用端末器82では
モードデータ信号MDがアドレス確認モードの伝送信号
Vsを受信すると、この伝送信号Vsの信号返送期間W
Tに同期して操作用端末器82に設定されているアドレ
スデータを返信データとして返送する。このようにして
伝送処理装置81では割り込み信号Viを発生した操作
用端末器82のアドレスを獲得することができる。
【0007】伝送処理装置81では、割り込み信号Vi
を発生した操作用端末器82のアドレスを獲得すると、
スイッチSWに対する対応関係があらかじめ設定されて
いる負荷Lを接続した制御用端末器83に伝送する制御
データを生成するとともに、その制御データを含む伝送
信号Vsを信号線Lsに送出し、対応する制御用端末器
83に制御データを伝送して負荷Lを制御する。
【0008】操作用端末器82や制御用端末器83で
は、それぞれ信号線Lsを伝送されている伝送信号Vs
を全波整流し安定化することによって内部回路の動作用
の電源を得るようになっている。制御用端末器83に接
続される負荷Lについては別途に電源を設けている。と
ころで、従来の操作用端末器82のケースは、JIS規
格等において規格化されている埋込型の配線器具と同様
に施工できるように、埋込型の配線器具用に規格化され
ている大角形3個用の取付枠に取着可能な外形形状およ
び寸法に設定されている。すなわち、ケースの後部は取
付枠の後方に突出し、造営面の中にケースの後部が挿入
された形で造営面に取着されるようになっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記従来構成では、ケ
ースが埋込型の配線器具と同様の形状に形成されている
から、施工面から引き出した信号線Lsをケースの端子
に接続することになる。ところで、複数個の操作用端末
器82を並設する場合に、各操作用端末器82の間では
信号線Lsを順送りに接続すればよいのであって、必ず
しも電線を用いる必要はない。そこで、本発明者は、ケ
ースの側面にリード板を露出させ、取付枠に固定した導
電片にリード板を接触させることによって、隣接するケ
ースのリード板を導電片を介して電気的に接続し、もっ
て信号線Lsを順送りに接続することを提案している。
このような構成を採用すれば、並設されるケースのいず
れか1つに対して施工面から引き出した信号線Lsを接
続すれば足りるのであって、そのような施工方法を採用
することができれば、配線施工が容易になると考えられ
る。
【0010】上記従来構成では、コンクリート壁のよう
に充実した壁の表面を造営面とするときには、造営面に
埋込ボックスを埋め込み、この埋込ボックスに螺合する
ボックスねじを用いて取付枠を取着するのであって、こ
の取付枠に後方からケースを取着している。したがっ
て、造営面には少なくとも埋込ボックスの大きさの穴を
形成することが必要であって、比較的大きな穴を形成す
ることになるから、施工が面倒であるという問題を有し
ている。
【0011】本発明は上記問題点の解決を目的とするも
のであり、造営面に当接する形で配設される取付枠を用
いているにもかかわらず埋込ボックスを用いることなく
容易に施工することができ、しかも造営面からケースの
前面までの寸法を小さくすることができる遠隔監視制御
システムの操作用端末器を提供しようとするものであ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、上記
目的を達成するために、各別にアドレスを有する複数個
の端末器を2線式の信号線を介して伝送処理装置に時分
割多重接続方式で接続し、伝送処理装置は、アドレスデ
ータを含む伝送信号を信号線に送出することによって端
末器を個別にアクセスし、伝送信号に同期して設定した
信号返送期間に端末器からの操作データを受信すると操
作データに基づいて制御データを生成し、操作データを
発生した端末器とアドレスによる対応関係があらかじめ
設定されている他の端末器に対して制御データを伝送し
てその端末器に接続された負荷を制御する遠隔監視制御
システムに用いられ、造営面に固定される取付枠に形成
された取付窓の周縁に設けた受け部に係合する爪部を後
部の周面に備え後面が取付枠の後面に対して同一面ない
し前方に位置するケースを備え、スイッチの操作に基づ
く操作データを発生する操作用端末器であって、取付枠
の前面にはケースの周部を囲んで取付枠を覆い前面に化
粧プレートが結合される中枠が結合され、ケースの周部
には取付枠と中枠との間に挟装される浮き上がり防止リ
ブが突設されて成ることを特徴とする。
【0013】請求項2の発明は、各別にアドレスを有す
る複数個の端末器を2線式の信号線を介して伝送処理装
置に時分割多重接続方式で接続し、伝送処理装置は、ア
ドレスデータを含む伝送信号を信号線に送出することに
よって端末器を個別にアクセスし、伝送信号に同期して
設定した信号返送期間に端末器からの操作データを受信
すると操作データに基づいて制御データを生成し、操作
データを発生した端末器とアドレスによる対応関係があ
らかじめ設定されている他の端末器に対して制御データ
を伝送してその端末器に接続された負荷を制御する遠隔
監視制御システムに用いられ、造営面に固定される取付
枠に形成された取付窓の周縁に設けた受け部に係合する
爪部を後部の周面に備え後面が取付枠の後面に対して同
一面ないし前方に位置するケースを備え、スイッチの操
作に基づく操作データを発生する操作用端末器であっ
て、ケースの前面側に露出し操作力をスイッチに伝達す
る操作片と、ケースの前面に取着され操作片を露出させ
る挿通孔が形成された化粧カバーと、化粧カバーの前面
に被着され少なくとも挿通孔に対応する部位が透明であ
る銘板と、操作片と銘板との間に配設され操作片を介し
て操作力が伝達されるスイッチに対応した表記がなされ
るネームカードとを備え、操作片の前面の周部には操作
片の前面に沿うネームカードの移動を禁止する保持リブ
が突設されて成ることを特徴とする。
【0014】
【0015】請求項の発明は、請求項1または請求項
の発明において、造営面の中に配設されて信号線の端
部に接続されるコネクタを着脱自在に結合する接続部が
ケースの後面に設けられて成ることを特徴とする。請求
の発明は、請求項の発明において、接続部を介し
て信号線に電気的に接続されるリード板がケースの各側
面に各一対ずつ露出し、取付枠には複数個の取付窓が形
成されていて各取付窓に装着されるケースから露出する
リード板は隣接する取付窓の間に配設された導電片に接
触可能となるように配置されて成ることを特徴とする。
【0016】請求項の発明は、請求項1または請求項
の発明において、ケースの周部が取付枠に設けた取付
窓の周部の前面に当接し、ケースの後部の両側面に突設
された爪部が取付窓の周部に形成された受け部の後面側
に当接することによって、ケースの周部と爪部とにより
取付窓の周部を挟持してケースが取付枠に取着され、ケ
ースの一方の側面の爪部はケースから離れる向きの弾性
を有する取付舌片を介してケースに連結され、この爪部
の後面はケースに対して取付枠に近づく向きの押力を作
用させたときに受け部に当接してこの爪部をケースに近
付ける向きに押すように傾斜し、受け部は爪部との当接
面が取付枠の後面よりも前方に位置して成ることを特徴
とする。
【0017】
【作用】本発明では、造営面に当接するように取着され
る取付枠にケースを取着し、かつケースの後面を取付枠
の後面に対して同一面ないし前方に位置させていること
によって、ケースの後部を埋め込むような穴を造営面に
形成する必要がなく、取付枠を造営面に直接取着すれば
埋込ボックスを用いることなく施工することが可能にな
るのである。
【0018】請求項1の発明では、取付枠の前面にはケ
ースの周部を囲んで取付枠を覆い前面に化粧プレートが
結合される中枠が結合され、ケースの周部には取付枠と
中枠との間に挟装される浮き上がり防止リブが突設され
ていることによって、ケースの爪部と取付枠の受け部と
の係合に加えて、取付枠に結合された中枠と取付枠との
間でケースに突設した浮き上がり防止リブを挟持するこ
とによって、取付枠に対するケースの固定強度を一層高
めることができるのである。
【0019】請求項2の発明では、ケースの前面側に露
出し操作力をスイッチに伝達する操作片の前面の周部
に、操作片の前面に沿うネームカードの移動を禁止する
保持リブを突設しているので、操作片に対するネームカ
ードの位置ずれを防止することができるのである
【0020】請求項の発明では、造営面の中に配設さ
れて信号線の端部に接続されるコネクタを着脱自在に結
合する接続部をケースの後面に設けているので、ケース
には信号線を直接接続するような端子部を設ける必要が
なくケースを薄型に形成することが可能となり、かつコ
ネクタに信号線を接続することによって信号線との電気
的接続は確実なものとすることができる。すなわち、コ
ネクタを用いる場合には造営面にコネクタを埋め込むた
めの穴を形成する必要があるが、埋込ボックスを用いる
場合に比較すれば造営面に形成する穴は小さく、容易に
施工することができる。しかも、造営面を形成する際に
造営面の中に信号線をあらかじめ配線しておくことが可
能になって、信号線が外部に露出することがなく外観を
美麗にして施工することができるのである。
【0021】請求項の発明では、コネクタをケースに
着脱する構成について、ケースの各側面に接続部を介し
て信号線に電気的に接続されるリード板を設け、それぞ
れケースを取り付ける取付窓を複数個備えた取付枠につ
いて隣接する取付窓の間に設けた導電片に、各取付窓に
取り付けたケースのリード板を接触させるので、取付枠
の各取付窓にケースを取り付けるだけでケース間での信
号線の送り配線を行うことができ、複数個のケースのう
ちの1個にのみコネクタを接続すればすべてのケースに
対して信号線を接続することができることになる。すな
わち、複数個のケースを設ける場合であっても、造営面
にはコネクタを埋め込むための穴を1個だけ形成すれば
よく施工作業が容易になるのである。
【0022】請求項の発明では、ケースの周部が取付
枠に設けた取付窓の周部の前面に当接し、ケースの後部
の両側面に突設された爪部が取付窓の周部に形成された
受け部の後面側に当接することによって、ケースの周部
と爪部とにより取付窓の周部を挟持してケースが取付枠
に取着され、ケースの一方の側面の爪部はケースから離
れる向きの弾性を有する取付舌片を介してケースに連結
され、この爪部の後面はケースに対して取付枠に近づく
向きの押力を作用させたときに受け部に当接してこの爪
部をケースに近付ける向きに押すように傾斜しているか
ら、ケースに設けた爪部のうち取付舌片に連結されてい
ない爪部を取付枠の受け部の後面に当接させた状態でケ
ースを取付枠に向かって押し付ければ、取付舌片に連結
された爪部の後面が受け部から受ける力によって取付舌
片がケースに近付く向きに撓み、その爪部が受け部を乗
り越えると爪部が受け部の後面に当接してケースを取付
枠に取着することができる。すなわち、取付枠の前面側
からケースを容易に取り付けることができるのである。
しかも、受け部は爪部との当接面が取付枠の後面よりも
前方に位置しているから、ケースの側面に設けた爪部を
取付枠に係合させた状態で、ケースの後面を取付枠の後
面に対して同一面ないし前方に位置させることが可能に
なるのである。
【0023】
【実施例】
(実施例1)図4に操作用端末器のブロック図を示す。
すなわち、操作用端末器は、マイクロプロセッサを主構
成とする専用の集積回路よりなる信号処理部91を備
え、信号処理部91は送受信回路部92を通して信号線
Lsに接続される。信号処理部91には4個のスイッチ
SWが設けられる。信号処理部91は不揮発性のメモリ
よりなる記憶部93に格納された機能データおよびアド
レスデータに基づいて動作する。アドレスデータは、操
作用端末器に固有なアドレスを定める。機能データは、
端末器の種別が操作用であることを示すデータや、スイ
ッチSWの操作に各負荷Lを一対一に対応付けるか、ス
イッチSWに複数個の負荷Lを対応付けるかという対応
関係のデータや、スイッチSWの操作後に一定時間だけ
負荷Lを動作させたり、スイッチSWの操作後に一定時
間だけ遅延して負荷Lの動作を停止させたりするような
タイマ動作についてのデータなどを含む。記憶部93に
格納される機能データおよびアドレスデータは、ワイヤ
レス送受信部94が受光素子LRおよび発光素子LEを
介して授受するアドレス設定器85(図14参照)から
の赤外線等によるワイヤレス信号により書換可能になっ
ている。操作用端末器の内部回路の電源は信号線Ls上
の伝送信号Vsを送受信回路部92に設けた電源回路部
(図示せず)によって全波整流し安定化することによっ
て得られる。さらに、スイッチSWの操作に伴う負荷L
のオンに対応して点灯する発光ダイオードよりなるオン
表示灯LD1 と負荷Lのオフに対応して点灯する発光ダ
イオードよりなるオフ表示灯LD2 とが、各スイッチS
Wに対応して設けられる。さらに、信号処理部91には
クロック信号を発生させるための水晶振動子97や、始
動時に信号処理部91をリセットするリセット回路部9
8が接続される。
【0024】アドレス設定器85は、赤外線によるワイ
ヤレス信号を送出するのであって、記憶部93に格納す
る機能データおよびアドレスデータの設定、確認、修正
を行う。すなわち、ワイヤレス送受信部94でアドレス
設定器85からのワイヤレス信号を受信すると、ワイヤ
レス信号の要求する動作に従って信号処理部91では記
憶部93のデータを操作する。データの設定が要求され
たときには、ワイヤレス信号の内容に従って記憶部93
のデータを書換え、また、ワイヤレス信号を正常に受信
したことを示す受信確認信号をワイヤレス送受信部94
を通してアドレス設定器85に返す。データの確認が要
求されると、記憶部93のデータを読み出してアドレス
設定器85に伝送し、データの修正が要求されると、設
定の場合と同様に所要のデータを書き込み、書き込んだ
データをアドレス設定器85に返送する。
【0025】図2に示すように、上記回路は印刷配線基
板である回路基板2に実装され、この回路基板2はケー
ス1に納装される。ケース1は、前面が開口した前後の
厚みの小さい直方体状のボディ10と、後面が開口した
前後の厚みの小さい直方体状に形成されボディ10の前
面の開口を覆うカバー20とにより形成され、ケース1
の前面にはケース1の前面を覆う化粧カバー30が取着
される。ボディ10とカバー20とは、カバー20の後
面側に突設された組立爪(図示せず)をボディ10の一
方の側縁部に形成した組立孔(図示せず)の周部に係合
させるとともに、ボディ10に穿孔した透孔12を通し
て挿入された組立ねじ(図示せず)をカバー20の裏面
に突設されているボス22(図5参照)に螺合させるこ
とによって結合される。ここに、カバー20はボディ1
0よりも上下寸法が大きく、また、ボディ10の後部は
カバー20の後面よりも後方に突出する。化粧カバー3
0の裏面には係着爪(図示せず)が突設され、カバー2
0に形成された4個の係着孔23の周部に係着爪を係合
させることによってカバー20に対して化粧カバー30
が着脱自在に結合される。化粧カバー30の前面には合
成樹脂シートよりなる銘板40が貼着される。
【0026】ボディ10の右側面には爪部である一対の
取付爪13が突設され、ボディ10の左側面の一部には
カバー20に連続一体に形成された取付舌片24(図5
参照)が対向する。取付舌片24の先端部には、ケース
1の前後方向における取付爪13と同じ位置でボディ1
0の左側方に突出する爪部としての係合爪25が形成さ
れている。カバー20において取付舌片24の基部に
は、図6に示すように、カバー20を前後に貫通する外
し孔35が形成され、外し孔35にドライバの先端部な
どの工具34を挿入すれば係合爪25をケース1に近づ
けるように取付舌片24を撓ませることができるように
なっている。
【0027】カバー20には、回路基板2に実装された
押釦スイッチである4個のスイッチSWにそれぞれ対応
する位置で、操作力をスイッチSWに伝達する操作片2
6が設けられる。操作片26はカバー20に形成した操
作孔27の中に挿入されていて、前後に弾性的に移動で
きるように操作片26の周部の要所が操作孔27の周縁
に連続一体に結合されている。すなわち、操作片26に
前方(図2の上方)から押力を作用させると各スイッチ
SWをそれぞれ操作することができ、操作片26に作用
させる押力を解除すると操作孔27の周縁と操作片26
とを連結する部位の弾性によって操作片26が元の位置
に復帰する。操作片26の前部はカバー20よりも前方
に突出する。カバー20には、各スイッチSWに対応し
たオン表示灯LD1 とオフ表示灯LD2 とを対にして挿
入する表示孔28が形成され、さらにワイヤレス信号を
授受する受光素子LRおよび発光素子LEを露出させる
送受孔29も形成されている。
【0028】化粧カバー30には、操作片26の前部が
挿通される挿通孔31が各操作片26に対応して穿孔さ
れ、さらにカバー20の表示孔28および送受孔29に
対応する部位に、表示孔32および送受孔33が穿孔さ
れている。ここに、操作片26の前部は化粧カバー30
の前面からわずかに突出するように寸法が設定されてい
る。また、化粧カバー30をカバー20に取り付けた状
態では外し穴35は化粧カバー30によって覆われる。
【0029】銘板40には、操作片26に対応する部位
にやや前方に突出するように周部に段差を有する操作部
41が形成され、操作部41は操作片26を操作できる
ように厚み方向に可撓性を有している。銘板40は大部
分が透明であって操作部41と操作片26との間に挟ま
れるネームカード45に表記された文字などを読むこと
ができるようになっている。銘板40において表示孔3
2や送受孔33が並ぶ部位には帯状に非透光部42が形
成され、非透光部42において表示孔32に対応する部
位には可視光線を透過させる透光部43が形成され、非
透光部42において送受孔33に対応する部位には赤外
線を透過させる赤外線透過部44が形成される。
【0030】回路基板2はボディ10とカバー20との
間に形成される空間内に収納されるのであって、回路基
板2の左右の一側部はボディ10の一側部に突設された
保持爪15とボディ10の後壁との間で挟持され、回路
基板2の他側部は切欠16を組立ねじに係合させること
によって位置決めされる。また、回路基板2にはボディ
10の周壁を貫通する導電性を有する板ばねよりなるリ
ード板3の一端部が半田により接続される。リード板3
の他端部にはケース1の背面側に略J形に折曲された接
触部3aが形成される。
【0031】リード板3はケース1の左右の各側面につ
いて各一対ずつ設けられる。ボディ10の中央部には、
後述するコネクタ50(図1参照)が機械的に結合され
る結合孔17、およびコネクタ50の導電部をケース1
の中に導入する接続孔18がコネクタ50との接続部と
して穿孔されている。結合孔17および接続孔18は各
一対設けられ弧状に形成される。コネクタ50は信号線
Lsをケース1の内部回路に接続するために用いられ、
ケース1の左右の各側面に露出した各一対のリード板3
は回路基板2の導電パターンを介して信号線Lsに電気
的に接続される。
【0032】コネクタ50は、結合孔16の周縁に係合
する略L形の引掛爪55を有し、引掛爪55を結合孔1
6に挿入してコネクタ50を回転させると、コネクタ5
0がケース1に結合され、かつ接触子54が導電パター
ンに圧接するようになっている。コネクタ50は信号線
Lsをケース1の内部回路に接続するために用いられ、
ケース1の左右の各側面に露出した各一対のリード板3
は回路基板2の導電パターンを介して信号線Lsに電気
的に接続される。
【0033】上述のように形成されたケース1は、図7
に示すような金属製の取付枠60に取着される。図7に
示す取付枠60は2個の取付窓61を有し、各取付窓6
1にそれぞれケース1を取着できるようになっている。
各取付窓61の右側部にはケース1に設けた取付爪13
が係合可能な第1受け部62が形成され、各取付窓61
の左側部には係合爪25が係合可能な第2受け部63が
形成される。第1受け部62および第2受け部63は、
取付枠60の一部を厚み方向の前方に打ち出して形成さ
れており、第1受け部62に取付爪13を挿入し、かつ
第2受け部63に係合爪25を挿入したときに、カバー
20の後面が取付枠60の前面に当接することによって
ケース1が取付枠60に固定されるようになっている。
またケース1を取付枠60に取着した状態では、ケース
1の後面は取付枠60の後面とほぼ面一ないし取付枠6
0の後面よりもやや前方に位置するように寸法関係が設
定してある。
【0034】図5(a)のように取付枠60から外れて
いるケース1を取付枠60に取着するには、図5(b)
のようにケース1の左端部に形成された取付爪13を取
付枠60の第1受け部62に係合させた状態でケース1
の右端部を取付枠60に向かって押し付けるようにす
る。ここで、取付舌片24の先端部に設けた係合爪25
の後面(図5の下面)は係合爪25の先端に向かって前
方に傾斜しているから、ケース1を取付枠60に押し付
けると係合爪25の後面が第2受け部63の前面に当接
することによって、取付舌片24が係合爪25を取付爪
13に近づける向きに撓み、その後、図5(c)のよう
に係合爪25が第2受け部63に導入されて、ケース1
が取付枠60に固定されるのである。
【0035】一方、図6(a)のように取付枠60に取
着されているケース1を取付枠60から外すには、図6
(b)のように化粧カバー30をカバー20から外し、
カバー20に設けた外し孔35を露出させる。ここで、
外し孔35にドライバの先端部などの工具34を挿入す
れば、取付舌片24が撓んで係合爪25と第2受け部6
3との係合状態が解除されるから、図6(c)のように
ケース1を取付枠60に対して傾けることができるよう
になり、図6(d)のように取付枠60からケース1を
取り外すことができるのである。
【0036】以上説明したように、ケース1を取付枠6
0に取着する際には、工具34を用いることなくケース
1を取付枠60に前方から押し付けるだけでよいのであ
る。また、ケース1を外す際にはドライバのような簡単
な工具34を用いるだけであるから、取付枠60に対す
るケース1の着脱作業は容易である。ここで、ケース1
を取付枠60から外すときには、化粧カバー30を外す
作業を必要としていることによって、施工方法を知る業
者以外の者がいたずらなどでケース1を外す頻度が少な
くなるのである。また、従来構成では取付枠60に対し
て後方からケースを取着するようになっていたことに比
較すれば、取付枠60を造営面に固定した状態でケース
1を着脱することができ、保守などの際のケース1の着
脱が容易になる。
【0037】取付枠60の各取付窓61の上下には、そ
れぞれボックスねじが挿通される各一対の左右に長い長
孔状の取付孔64が形成される。上下の取付孔64の距
離は、JIS規格等によって規格化されている埋込型配
線器具の施工時に用いる埋込ボックスの舌片4aに螺合
するボックスねじを挿通することができるように設定さ
れている。すなわち、上下の取付孔64の間隔は、規格
化された単位寸法の埋込型配線器具を3個まで取り付け
ることができる大角形3個用の取付枠と等しく設定され
ているのである。その結果、配線器具用の既製の埋込ボ
ックスに取付枠61を取着することができるのである。
【0038】また、取付枠60の各取付窓61の上下に
は、それぞれプレートねじが螺合するプレート用ねじ孔
65が形成され、プレートねじによって取付枠60に固
定される中枠6を介して、規格化された埋込型配線器具
の施工時に用いる化粧プレート5(図1参照)を取付枠
60に取着できるようになっている。すなわち、中枠6
はプレート用ねじ孔65に螺合するプレートねじを挿通
する貫通孔6aを有しプレートねじによって取付枠60
に結合されるのであって、化粧プレート5は中枠6に対
して爪(図示せず)によって着脱自在に取着される。化
粧プレート5にはケース1の前部を挿通することができ
る露出窓5aが開口する。したがって、操作片26に押
力を作用させる部位を化粧プレート5の露出窓5aを通
して露出させることができるのである。このように、埋
込型の配線器具に用いられている既製の化粧プレート5
を取付枠60に取着できるようにしているから、埋込ボ
ックス4だけではなく化粧プレート5についても既製の
ものを流用することができ、施工に要する部材の製造コ
ストの増加を抑制することができるのである。
【0039】ところで、ケース1を構成するカバー20
の上下の両周面には各一対の浮き上がり防止リブ19が
突設されている。浮き上がり防止リブ19は、図3に示
すように、ケース1を取付枠60に取着した状態では取
付枠60の前面に当接する。また、中枠6を取付枠60
に結合したときには浮き上がり防止リブ19は、取付枠
60と中枠6との間に挟装されるようになっている。し
たがって、ケース1の前後への移動が阻止され、ケース
1が強固に固定されるのである。
【0040】取付枠60における各取付窓61の上下に
は、各一対の引掛孔66も形成されており、壁パネルな
どに形成した取付用孔の周部を取付枠60との間で挟持
する挟み金具の一端部を引掛孔66に挿入した状態で、
取付孔64を通して挟み金具に螺合させた引き付けねじ
を締め付けることによって、挟み金具の端部を取付枠6
0に近づけることができるようになっている。
【0041】ところで、図7に示すように、取付枠60
の中央片69には第1受け部62および第2受け部63
とは異なる位置で、他の部位よりも幅が狭くなるように
両側部を切欠した形状のブリッジ71が2箇所に形成さ
れている。ブリッジ71には、絶縁性材料よりなる基台
70が嵌着される。基台70の前面には両取付窓61に
跨がる方向に走る保持溝73が形成され、保持溝73の
中には導電性材料よりなる導電片74が固着される。基
台70の後面には、ブリッジ71の両側の切欠部分にそ
れぞれ嵌着される一対の脚片75が突設されている。基
台70をブリッジ71に嵌着した状態では、基台70の
左右両側面と取付枠60の中央片の左右両側面とはほぼ
面一になる。
【0042】上述したブリッジ71は、取付枠60にケ
ース1を取着した状態でケース1から露出しているリー
ド板3の接触部3aに対応するように設けられ、図8に
示すように、接触部3aの一部は基台70の保持溝73
に導入されて導電片74に当接するようになっている。
ここに、リード板3は板ばねによって形成され、前後方
向(図8の上下方向)に弾性を有しているから、接触部
3aと導電片74とは確実に接触する。したがって、取
付枠60の2個の取付窓61の中にケース1を取り付け
るときに、取付枠60に2個の基台70を取り付けてお
けば、両ケース1の間でリード板3が電気的に接続され
ることになる。上述したようにリード板3はコネクタ5
0を介して信号線Lsに接続されるので、両ケース1の
間で信号線が送り配線されることになる。すなわち、2
個のケース1のうちの一方に対してコネクタ50を接続
して信号線Lsを一方のケース1に接続すれば、他方の
ケース1に対してはリード板3および導電片74を介し
て信号線Lsが接続されることになるから、2個のケー
ス1を設けていてもコネクタ50は1個だけ設ければよ
いことになる。上述した構成によれば、ケース1の後面
は取付枠60の後面よりも前方に位置しているから、取
付枠60を造営面に当接させて取り付ける際に、ケース
1の後部を挿入する穴を造営面に形成する必要がなく施
工作業が容易になるのである。しかも、1個のケース1
にコネクタ50を接続すれば、取付枠60に取着した導
電片74を介して各ケース1の間で信号線Lsを送り配
線することができるから、埋込ボックス4を1個だけ用
いれば複数個のケース1を造営面に取り付けることが可
能になるのである。また、造営面に対して埋込ボックス
4を用いずに取付枠60を直接取り付けるようにしても
よく、その場合にはコネクタ50を収納できる大きさの
穴を造営面に形成するだけでよいから、埋込ボックスを
用いる場合に比較して施工が一層容易になるのである。
【0043】上記構成では、ボディ10は、規格化され
た配線器具の単位寸法の3個分程度の上下寸法および左
右寸法を有しているのであって、薄型ながらも比較的大
きな収納空間をケース1の中に形成することができるか
ら、比較的多数の部品をケース1に収納することが可能
である。また、上記実施例では取付枠60に対して2個
のケース1を取り付けるようにしているが、1個のケー
ス1のみを取着するように取付枠60を形成したり、3
個以上のケース1を取着することができるように取付枠
60を形成してもよい。 (実施例2)本実施例は、図9および図10に示すよう
に、操作片26の前面の周部にネームカード45の位置
ずれを防止する保持リブ21を突設したものであって、
保持リブ21は操作片26の前面の4辺にそれぞれ突設
されている。この構成によって、スイッチSWを操作す
るように操作片26に操作力を作用させたときに、ネー
ムカード45の位置がずれることがないのである。ここ
に、図示した実施例では、浮き上がり防止リブ19をケ
ース1に設けていないが、浮き上がり防止リブ19を設
けてもよい。他の構成は実施例1と同様であるから説明
を省略する。 (実施例3)本実施例では、図11および図12に示す
ように、操作片26に対応して化粧カバー30に形成し
た挿通孔31の内周面のうち長辺となる対向面にそれぞ
れ保持リブ36を突設し、保持リブ36と銘板40との
間にネームカード45の周部を挟持してある。挿通孔3
1の内周面のうち短辺に沿う部位の後面は、挿通孔31
から離れるに従って後方に傾斜する案内面37になって
いる。また、ネームカード45は可撓性を有する材料に
よって形成されている。
【0044】したがって、銘板40を化粧カバー30に
被着した状態では、ネームカード45を案内面37に沿
ってスライドさせることによって、保持リブ36と銘板
40との間にネームカード45の周部を挿入すれば、ネ
ームカード45を化粧カバー30に取り付けることがで
きる。この状態ではネームカード45は化粧カバー30
に対して位置ずれを生じることなく固定されることにな
る。ここで、ネームカード45は可撓性を有しているか
ら、操作片26による操作力の伝達を妨げることはな
い。一方、ネームカード45を外すときには、図13に
示すように、銘板40の操作部41を後方に押しながら
ネームカード45を案内面37に沿ってスライドさせ
る。
【0045】ここに、図示した実施例では、浮き上がり
防止リブ19をケース1に設けていないが、浮き上がり
防止リブ19を設けてもよい。他の構成は実施例1と同
様であるから説明を省略する。
【0046】
【発明の効果】請求項1の発明は、取付枠の前面にはケ
ースの周部を囲んで取付枠を覆い前面に化粧プレートが
結合される中枠が結合され、ケースの周部には取付枠と
中枠との間に挟装される浮き上がり防止リブが突設され
ているので、ケースの爪部と取付枠の受け部との係合に
加えて、取付枠に結合された中枠と取付枠との間でケー
スに突設した浮き上がり防止リブを挟持することによっ
て、取付枠に対するケースの固定強度を一層高めること
ができるという利点がある。
【0047】請求項2の発明は、ケースの前面側に露出
し操作力をスイッチに伝達する操作片の前面の周部に、
操作片の前面に沿うネームカードの移動を禁止する保持
リブを突設しているので、操作片に対するネームカード
の位置ずれを防止することができるという利点がある
【0048】請求項の発明は、造営面の中に配設され
て信号線の端部に接続されるコネクタを着脱自在に結合
する接続部をケースの後面に設けているので、ケースに
は信号線を直接接続するような端子部を設ける必要がな
くケースを薄型に形成することが可能となり、かつコネ
クタに信号線を接続することによって信号線との電気的
接続は確実なものとすることができるという利点を有す
る。すなわち、コネクタを用いる場合には造営面にコネ
クタを埋め込むための穴を形成する必要があるが、埋込
ボックスを用いる場合に比較すれば造営面に形成する穴
は小さく、容易に施工することができるのである。しか
も、造営面を形成する際に造営面の中に信号線をあらか
じめ配線しておくことが可能になって、信号線が外部に
露出することがなく外観を美麗にして施工することがで
きるという効果がある。
【0049】請求項の発明は、コネクタをケースに着
脱する構成について、ケースの各側面に接続部を介して
信号線に電気的に接続されるリード板を設け、それぞれ
ケースを取り付ける取付窓を複数個備えた取付枠につい
て隣接する取付窓の間に設けた導電片に、各取付窓に取
り付けたケースのリード板を接触させるので、取付枠の
各取付窓にケースを取り付けるだけでケース間での信号
線の送り配線を行うことができ、複数個のケースのうち
の1個にのみコネクタを接続すればすべてのケースに対
して信号線を接続することができる。すなわち、複数個
のケースを設ける場合であっても、造営面にはコネクタ
を埋め込むための穴を1個だけ形成すればよく施工作業
が容易になるという利点がある。
【0050】請求項の発明は、ケースの周部が取付枠
に設けた取付窓の周部の前面に当接し、ケースの後部の
両側面に突設された爪部が取付窓の周部に形成された受
け部の後面側に当接することによって、ケースの周部
爪部とにより取付窓の周部を挟持してケースが取付枠に
取着され、ケースの一方の側面の爪部はケースから離れ
る向きの弾性を有する取付舌片を介してケースに連結さ
れ、この爪部の後面はケースに対して取付枠に近づく向
きの押力を作用させたときに受け部に当接してこの爪部
をケースに近付ける向きに押すように傾斜しているの
で、ケースに設けた爪部のうち取付舌片に連結されてい
ない爪部を取付枠の受け部の後面に当接させた状態でケ
ースを取付枠に向かって押し付ければ、取付舌片に連結
された爪部の後面が受け部から受ける力によって取付舌
片がケースに近付く向きに撓み、その爪部が受け部を乗
り越えると爪部が受け部の後面に当接してケースを取付
枠に取着することができるという利点がある。すなわ
ち、取付枠の前面側からケースを容易に取り付けること
ができるのである。しかも、受け部は爪部との当接面が
取付枠の後面よりも前方に位置しているから、ケースの
側面に設けた爪部を取付枠に係合させた状態で、ケース
の後面を取付枠の後面に対して同一面ないし前方に位置
させることが可能になるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の全体構成を示す分解斜視図である。
【図2】実施例1の分解斜視図である。
【図3】実施例1に中枠を取り付けた状態を示し、
(a)は正面図、(b)は断面図、(c)は下面図であ
る。
【図4】実施例のブロック図である。
【図5】実施例においてケースを取付枠に取着する手順
を示す断面図である。
【図6】実施例においてケースを取付枠から外す手順を
示す断面図である。
【図7】実施例に用いる取付枠を示す斜視図である。
【図8】実施例におけるリード板と導電片との接続状態
を示す断面図である。
【図9】実施例2の分解斜視図である。
【図10】実施例2の要部斜視図である。
【図11】実施例3の分解斜視図である。
【図12】実施例3の要部断面図である。
【図13】実施例3の要部斜視図である。
【図14】遠隔監視制御システムの概略構成図である。
【図15】遠隔監視制御システムに用いる伝送信号を説
明する動作説明図である。
【符号の説明】
1 ケース 2 回路基板 3 リード板 5 化粧プレート 6 中枠 13 取付爪 17 結合孔 18 接続孔 19 浮き上がり防止リブ 21 保持リブ 24 取付舌片 25 係合爪 26 操作片 27 挿通孔 30 化粧カバー 40 銘板 45 ネームカード 46 カード保持リブ 50 コネクタ 60 取付枠 61 取付窓 62 第1受け部 63 第2受け部 74 導電片 81 伝送処理装置 82 操作用端末器 83 制御用端末器 L 負荷 Ls 信号線 SW スイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04Q 9/00 - 9/16

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各別にアドレスを有する複数個の端末器
    を2線式の信号線を介して伝送処理装置に時分割多重接
    続方式で接続し、伝送処理装置は、アドレスデータを含
    む伝送信号を信号線に送出することによって端末器を個
    別にアクセスし、伝送信号に同期して設定した信号返送
    期間に端末器からの操作データを受信すると操作データ
    に基づいて制御データを生成し、操作データを発生した
    端末器とアドレスによる対応関係があらかじめ設定され
    ている他の端末器に対して制御データを伝送してその端
    末器に接続された負荷を制御する遠隔監視制御システム
    に用いられ、造営面に固定される取付枠に形成された取
    付窓の周縁に設けた受け部に係合する爪部を後部の周面
    に備え後面が取付枠の後面に対して同一面ないし前方に
    位置するケースを備え、スイッチの操作に基づく操作デ
    ータを発生する操作用端末器であって、取付枠の前面に
    はケースの周部を囲んで取付枠を覆い前面に化粧プレー
    トが結合される中枠が結合され、ケースの周部には取付
    枠と中枠との間に挟装される浮き上がり防止リブが突設
    されて成ることを特徴とする遠隔監視制御システムの操
    作用端末器。
  2. 【請求項2】 各別にアドレスを有する複数個の端末器
    を2線式の信号線を介して伝送処理装置に時分割多重接
    続方式で接続し、伝送処理装置は、アドレスデータを含
    む伝送信号を信号線に送出することによって端末器を個
    別にアクセスし、伝送信号に同期して設定した信号返送
    期間に端末器からの操作データを受信すると操作データ
    に基づいて制御データを生成し、操作データを発生した
    端末器とアドレスによる対応関係があらかじめ設定され
    ている他の端末器に対して制御データを伝送してその端
    末器に接続された負荷を制御する遠隔監視制御システム
    に用いられ、造営面に固定される取付枠に形成された取
    付窓の周縁に設けた受け部に係合する爪部を後部の周面
    に備え後面が取付枠の後面に対して同一面ないし前方に
    位置するケースを備え、スイッチの操作に基づく操作デ
    ータを発生する操作用端末器であって、ケースの前面側
    に露出し操作力をスイッチに伝達する操作片と、ケース
    の前面に取着され操作片を露出させる挿通孔が形成され
    た化粧カバーと、化粧カバーの前面に被着され少なくと
    も挿通孔に対応する部位が透明である銘板と、操作片と
    銘板との間に配設され操作片を介して操作力が伝達され
    るスイッチに対応した表記がなされるネームカードとを
    備え、操作片の前面の周部には操作片の前面に沿うネー
    ムカードの移動を禁止する保持リブが突設されて成るこ
    とを特徴とする遠隔監視制御システムの操作用端末器。
  3. 【請求項3】 造営面の中に配設されて信号線の端部に
    接続されるコネクタを着脱自在に結合する接続部がケー
    スの後面に設けられて成ることを特徴とする請求項1ま
    たは請求項2記載の遠隔監視制御システムの操作用端末
    器。
  4. 【請求項4】 接続部を介して信号線に電気的に接続さ
    れるリード板がケースの各側面に各一対ずつ露出し、取
    付枠には複数個の取付窓が形成されていて各取付窓に装
    着されるケースから露出するリード板は隣接する取付窓
    の間に配設された導電片に接触可能となるように配置さ
    れて成ることを特徴とする請求項3記載の遠隔監視制御
    システムの操作用端末器。
  5. 【請求項5】 ケースの周部が取付枠に設けた取付窓の
    周部の前面に当接し、ケースの後部の両側面に突設され
    た爪部が取付窓の周部に形成された受け部の後面側に当
    接することによって、ケースの周部と爪部とにより取付
    窓の周部を挟持してケースが取付枠に取着され、ケース
    の一方の側面の爪部はケースから離れる向きの弾性を有
    する取付舌片を介してケースに連結され、この爪部の後
    面はケースに対して取付枠に近づく向きの押力を作用さ
    せたときに受け部に当接してこの爪部をケースに近付け
    る向きに押すように傾斜し、受け部は爪部との当接面が
    取付枠の後面よりも前方に位置して成ることを特徴とす
    る請求項1または請求項2記載の遠隔監視制御システム
    の操作用端末器
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6030276B1 (ja) * 2015-07-03 2016-11-24 日本写真印刷株式会社 アンテナ併設タッチパネル
KR101985127B1 (ko) * 2015-03-27 2019-05-31 후지필름 가부시키가이샤 터치 센서 및 터치 패널
KR102263283B1 (ko) 2015-07-03 2021-06-10 닛샤 가부시키가이샤 안테나 병설 터치패널

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