JP3215539B2 - 遠隔監視制御システムの一括制御設定用端末器 - Google Patents

遠隔監視制御システムの一括制御設定用端末器

Info

Publication number
JP3215539B2
JP3215539B2 JP08894793A JP8894793A JP3215539B2 JP 3215539 B2 JP3215539 B2 JP 3215539B2 JP 08894793 A JP08894793 A JP 08894793A JP 8894793 A JP8894793 A JP 8894793A JP 3215539 B2 JP3215539 B2 JP 3215539B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
case
mounting
mounting frame
terminal
rear surface
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP08894793A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06303681A (ja
Inventor
進 中埜
祐 山本
修 山田
伸之 渋江
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Works Ltd filed Critical Matsushita Electric Works Ltd
Priority to JP08894793A priority Critical patent/JP3215539B2/ja
Publication of JPH06303681A publication Critical patent/JPH06303681A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3215539B2 publication Critical patent/JP3215539B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Selective Calling Equipment (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、伝送処理装置に時分割
多重接続方式で接続した複数の端末器にそれぞれスイッ
チまたは負荷を接続し、1個のスイッチに対して複数の
負荷を対応付けて一括制御できるように対応関係の設定
に用いられる遠隔監視制御システムの一括制御設定用端
末器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、複数個ずつの操作用端末器お
よび制御用端末器を時分割多重接続方式で2線式の信号
線を介して伝送処理装置に接続した遠隔監視制御システ
ムが考えられている。操作用端末器および制御用端末器
には各別にアドレスが設定されており、伝送処理装置は
アドレスによって各操作用端末器および各制御用端末器
を個別に認識する。操作用端末器はスイッチを備え、こ
のスイッチの操作により発生した割り込み信号を伝送処
理装置に伝送する。伝送処理装置は割り込み信号を受信
すると割り込みを要求している操作用端末器を検索し、
さらに検索した操作用端末器とアドレスによって対応関
係があらかじめ設定されている制御用端末器に対して制
御データを伝送する。制御データを受け取った制御用端
末器では、接続されている負荷をスイッチの操作に対応
させて制御する。
【0003】さらに詳しく説明すると、遠隔監視制御シ
ステムは、たとえば図16に示す構成を有する。伝送処
理装置51には、スイッチSWの操作状態を監視する複
数個の操作用端末器52、負荷Lを制御する複数個の制
御用端末器53が2線式の信号線Lsを介して接続され
る。操作用端末器52、制御用端末器53には、それぞ
れ個別のアドレスが設定され、このアドレスを用いて伝
送処理装置51が操作用端末器52、制御用端末器53
を個別に認識する。
【0004】伝送処理装置51は信号線Lsに対して、
図17(a)(b)のようなフォーマットの伝送信号V
sを送出する。すなわち、伝送信号Vsは、信号送出開
始を示すスタートパルスST、信号モードを示すモード
データ信号MD、操作用端末器52や制御用端末器53
を各別に呼び出すためのアドレスデータを伝送するアド
レスデータ信号AD、負荷Lを制御する制御データを伝
送する制御データ信号CD、伝送エラーを検出するため
のチェックサムデータ信号CS、操作用端末器52や制
御用端末器53からの返送データ信号を受信するタイム
スロットである信号返送期間WTよりなる複極(±24
V)の時分割多重信号であり、パルス幅変調によってデ
ータが伝送されるようになっている。
【0005】各操作用端末器52および各制御用端末器
53では、信号線Lsを介して受信した伝送信号Vsに
より伝送されたアドレスデータがあらかじめ設定されて
いるアドレスデータに一致すると、伝送信号Vsから制
御データを取り込むとともに、伝送信号Vsの信号返送
期間WTに同期して返信データを電流モード信号(信号
線Lsの線間を適当な低インピーダンスを介して短絡す
ることにより送出される信号)として返送する。
【0006】また、伝送処理装置51には、ダミー信号
送信手段および割り込み信号処理手段が設けられる。ダ
ミー信号送信手段は、モードデータ信号MDをダミーモ
ードとしたダミー伝送信号を常時送出する。また、割り
込み信号処理手段は、いずれかの操作用端末器52でス
イッチSの操作に伴って発生した図17(c)のような
割り込み信号Viを受信したときに、割り込み信号Vi
を発生した操作用端末器52を検索し、その操作用端末
器52に設定されているアドレスデータを返信データと
して返送させる。すなわち、常時はダミー信号送信手段
によってダミー伝送信号を信号線Lsに送出し、スイッ
チSWの操作に伴って操作用端末器52から発生した割
り込み信号Viをダミー伝送信号のスタートパルス信号
STに同期して検出すると、伝送処理装置51からは割
り込み処理手段によってモードデータ信号MDをアドレ
ス確認モードとした伝送信号Vsを信号線Lsに送出す
る。各操作用端末器52では、割り込み信号Viを発生
すると割り込みの要求を行う割り込みフラグを設定し、
割り込みフラグが設定されている操作用端末器52では
モードデータ信号MDがアドレス確認モードの伝送信号
Vsを受信すると、この伝送信号Vsの信号返送期間W
Tに同期して操作用端末器52に設定されているアドレ
スデータを返信データとして返送する。このようにして
伝送処理装置51では割り込み信号Viを発生した操作
用端末器52のアドレスを獲得することができる。
【0007】伝送処理装置51では、割り込み信号Vi
を発生した操作用端末器52のアドレスを獲得すると、
スイッチSWに対する対応関係があらかじめ設定されて
いる負荷Lを接続した制御用端末器53に伝送する制御
データを生成するとともに、その制御データを含む伝送
信号Vsを信号線Lsに送出し、対応する制御用端末器
53に制御データを伝送して負荷Lを制御する。
【0008】操作用端末器52や制御用端末器53で
は、それぞれ信号線Lsを伝送されている伝送信号Vs
を全波整流し安定化することによって内部回路の動作用
の電源を得るようになっている。制御用端末器53に接
続される負荷Lについては別途に電源を設けている。
【0009】ところで、上述した遠隔監視制御システム
では、負荷LをスイッチSWに対して一対一に対応させ
る個別制御と、複数の負荷Lを1つのスイッチSWに対
応付けて一括して制御する一括制御とが可能である。さ
らに、一括制御については、複数の負荷Lを同じ状態に
制御するグループ制御と、複数の負荷Lを各別にあらか
じめ設定した制御状態にするパターン制御とが可能にな
っている。このように、各スイッチSWは、個別制御、
グループ制御、パターン制御のいずれかの制御方法で負
荷Lを制御することになる。操作用端末器52と制御用
端末器53とについて負荷番号を含めたアドレスの対応
関係は、個別制御では一対一対応になり、グループ制
御、パターン制御では一対多対応になる。
【0010】上述したような一括制御のためのスイッチ
SWと負荷Lとの対応付けの作業には一括制御設定用端
末器が用いられる。一括制御設定用端末器は、スイッチ
SWと負荷Lとの対応付けを行なって伝送処理装置51
に登録する設定モードと、スイッチSWを操作したとき
に設定モードで対応関係が設定された複数の負荷Lを一
括制御する操作モードとを選択することができる。設定
モードでは、一括制御設定用端末器は、一括制御される
複数の負荷Lに対応付けるスイッチSWを備えた操作用
端末器52、および一括制御の対象となる負荷Lを個別
に指定するためのスイッチSWを備えた操作用端末器5
2と併用される。
【0011】ところで、このような一括制御設定用端末
器のケースとしては、JIS規格等において規格化され
ている埋込型の配線器具と同様に施工できるように、埋
込型の配線器具用に規格化されている大角形3個用の取
付枠に取着可能な外形形状および寸法に設定されたもの
がある。すなわち、ケースの後部は取付枠の後方に突出
し、造営面の中にケースの後部が挿入された形で造営面
に取着されるようになっている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上述した埋込型の配線
器具と同様の寸法に形成された一括制御設定用端末器
は、コンクリート壁のように充実した壁の表面を造営面
とするときには、造営面に埋込ボックスを埋め込み、こ
の埋込ボックスに螺合するボックスねじを用いて取付枠
を取着するのであって、この取付枠に後方からケースを
取着している。したがって、造営面には少なくとも埋込
ボックスの大きさの穴を形成することが必要であって、
比較的大きな穴を形成することになるから、施工が面倒
であるという問題を有している。
【0013】本発明は上記問題点の解決を目的とするも
のであり、造営面に当接する形で配設される取付枠を用
いているにもかかわらず埋込ボックスを用いることなく
容易に施工することができることができる遠隔監視制御
システムの一括制御設定用端末器を提供しようとするも
のである。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、上記
目的を達成するために、各別にアドレスを有する複数個
の端末器を2線式の信号線を介して伝送処理装置に時分
割多重接続方式で接続し、伝送処理装置は、アドレスデ
ータを含む伝送信号を信号線に送出することによって端
末器を個別にアクセスし、伝送信号に同期して設定した
信号返送期間に端末器からの操作データを受信すると操
作データに基づいて制御データを生成し、操作データを
発生した端末器とアドレスによる対応関係があらかじめ
設定されている他の端末器に対して制御データを伝送し
てその端末器に接続された負荷を制御する遠隔監視制御
システムに用いられ、スイッチの操作時に複数の負荷を
一括して制御する操作モードと操作モードで一括制御さ
れる複数の負荷をスイッチに対応付ける設定モードとを
伝送処理装置に対して指示する一括制御設定用端末器で
あって、造営面の表面に沿って取着される金属製の取付
枠の取付窓に後部が挿入された形で取付枠に取着され後
面が取付枠の後面に対して同一面ないし前方に位置する
ケースを備え、造営面からケースの前面までの寸法を通
常の配線器具と同程度に設定し、操作モードと設定モー
ドとを選択するモード選択スイッチをケースの前面に備
、ケースの周部が取付枠に設けた取付窓の周部の前面
に当接 し、ケースの後部の一方の側面に突設された取付
爪が取付窓の周部に形成された第1受け部の後面側に当
接するとともに、ケースの後部の他方の側面に突設され
た係合爪が取付窓の周部に形成された第2受け部の後面
側に当接することによって、ケースの周部と取付爪およ
び係合爪とにより取付窓の周部を挟持してケースが取付
枠に取着され、係合爪はケースから離れる向きの弾性を
有する取付舌片を介してケースに連結され、係合爪の後
面はケースに対して取付枠に近づく向きの押力を作用さ
せたときに第2受け部に当接して係合爪をケースに近付
ける向きに押すように傾斜し、第1受け部および第2受
け部は取付爪および係合爪との当接面が取付枠の後面よ
りも前方に位置するように取付枠に対して前方に突出し
た形状に形成されて成ることを特徴とする。
【0015】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、モード選択スイッチを設けたケースの前面を覆う位
置とケースの前面を開放する位置との間で開閉自在とな
るようにケースの周縁の一辺に軸着された蓋を有して成
ることを特徴とする。
【0016】請求項3の発明は、請求項1の発明におい
て、取付枠の各開口窓の周縁の寸法は、大角形として規
格化された単位寸法の配線器具を3個並設した状態にお
ける配線器具の後面の周縁の寸法に略等しく形成されて
成ることを特徴とする。
【0017】請求項4の発明は、請求項1の発明におい
て、造営面の中に配設されて信号線の端部に接続される
コネクタを着脱自在に結合する接続部をケースの後面に
露出させて設けて成ることを特徴とする。
【0018】請求項5の発明は、請求項4の発明におい
て、接続部を介して信号線に電気的に接続されるリード
板がケースの各側面に各一対ずつ露出し、取付枠には複
数個の取付窓が形成されていて各取付窓に装着されるケ
ースから露出するリード板は隣接する取付窓の間に配設
された導電片に接触可能となるように配置されて成るこ
とを特徴とする。
【0019】
【作用】請求項1の発明は、造営面に当接するように取
着される金属製の取付枠の取付窓にケースの後部を挿入
した形でケースを取付枠に取着し、かつケースの後面を
取付枠の後面に対して同一面ないし前方に位置させてい
ることによって、ケースの後部を埋め込むような穴を造
営面に形成する必要がなく、取付枠を造営面に直接取着
すれば埋込ボックスを用いることなく施工することが可
能になるのである。しかも、造営面からケースの前面ま
での寸法を通常の配線器具と同程度に設定しているの
で、造営面にケースの後面を対向させて配置しているに
もかかわず、造営面からの突出寸法が他の一般のスイッ
チなどと同程度になり違和感が生じないのである。
【0020】その上、ケースの周部が取付枠に設けた取
付窓の周部の前面に当接し、ケースの後部の一方の側面
に突設された取付爪が取付窓の周部に形成された第1受
け部の後面側に当接するとともに、ケースの後部の他方
の側面に突設された係合爪が取付窓の周部に形成された
第2受け部の後面側に当接することによって、ケースの
周部と取付爪および係合爪とにより取付窓の周部を挟持
してケースが取付枠に取着され、係合爪はケースから離
れる向きの弾性を有する取付舌片を介してケースに連結
され、係合爪の後面はケースに対して取付枠に近づく向
きの押力を作用させたときに第2受け部に当接して係合
爪をケースに近付ける向きに押すように傾斜しているか
ら、ケースに設けた取付爪を取付枠の第1受け部の後面
に当接させた状態でケースを取付枠に向かって押し付け
るだけで、係合爪の後面が第2受け部から受ける力によ
って取付舌片がケースに近付く向きに撓み、係合爪が第
2受け部を乗り越えると係合爪が第2受け部の後面に当
接し、ケースを取付枠に取着することができるのであ
る。すなわち、取付枠の前面側からケースを容易に取り
付けることができるのである。しかも、第1受け部およ
び第2受け部は取付爪および係合爪との当接面が取付枠
の後面よりも前方に位置するように取付枠に対して前方
に突出した形状に形成されているから、ケースの側面に
設けた取付爪および係合爪を取付枠に係合させた状態
で、ケースの後面を取付枠の後面に対して同一面ないし
前方に位置させることが可能になるのである。
【0021】請求項2の発明は、操作モードと設定モー
ドとを選択するモード選択スイッチを設けたケースの前
面を覆う位置とケースの前面を開放する位置との間で開
閉自在となるようにケースの周縁の一辺に軸着された蓋
を有しているのであって、蓋板でケースの前面を覆った
位置ではモード選択スイッチが不用意に操作されること
がなく誤操作を防止することができる。
【0022】請求項3の発明では、取付枠の各開口窓の
周縁の寸法を、大角形として規格化された単位寸法の配
線器具を3個並設した状態における配線器具の後面の周
縁の寸法に略等しく形成していることによって、取付枠
を他部材に取着する寸法については大角形の配線器具に
用いる取付枠と同寸法とすることができる範囲内で、取
付枠の開口窓の幅寸法をほぼ最大に設定することができ
るのであって、開口窓に取着されるケースの幅を広くす
ることができ、ケースを薄形化したにもかかわらずケー
ス内の空間を比較的広くとることができるのである。
【0023】請求項4の発明は、造営面の中に配設され
て信号線の端部に接続されるコネクタを着脱自在に結合
する接続部をケースの後面に露出させて設けているの
で、ケースには信号線を直接接続するような端子部を設
ける必要がなくケースを薄型に形成することが可能とな
り、しかもコネクタに信号線を接続することによって信
号線との電気的接続は確実なものとすることができる。
すなわち、コネクタを用いる場合には造営面にコネクタ
を埋め込むための穴を形成する必要があるが、埋込ボッ
クスを用いる場合に比較すれば造営面に形成する穴は小
さく、容易に施工することができる。しかも、造営面を
形成する際に造営面の中に信号線をあらかじめ配線して
おくことが可能になって、信号線が外部に露出すること
がなく外観を美麗にして施工することができるのであ
る。
【0024】請求項5の発明は、コネクタをケースに着
脱する構成について、ケースの各側面に接続部を介して
信号線に電気的に接続されるリード板を設け、それぞれ
ケースを取り付ける取付窓を複数個備えた取付枠につい
て隣接する取付窓の間に設けた導電片に、各取付窓に取
り付けたケースのリード板を接触させるので、取付枠の
各取付窓にケースを取り付けるだけでケース間での信号
線の送り配線を行うことができ、複数個のケースのうち
の1個にのみコネクタを接続すればすべてのケースに対
して信号線を接続することができることになる。すなわ
ち、複数個のケースを設ける場合であっても、造営面に
はコネクタを埋め込むための穴を1個だけ形成すればよ
く施工作業が容易になるのである。
【0025】
【実施例】図12に一括制御設定用端末器のブロック図
を示す。一括制御設定用端末器は、マイクロプロセッサ
を主構成とする専用の集積回路よりなる信号処理部81
を備え、信号処理部81は送受信回路部82を通して信
号線Lsに接続される。信号処理部81にはスイッチ入
力回路部80が接続され、スイッチ入力回路部80は4
個のスイッチSW1 〜SW4 (図1参照)を備える。各
スイッチSW1 〜SW4 の機能については後述する。信
号処理部81はEEPROMのような不揮発性のメモリ
よりなる記憶部83に格納された機能データおよびアド
レスデータに基づいて動作する。アドレスデータは、一
括制御設定用端末器に固有なアドレスを定める。また、
機能データは、端末器の種別が一括制御設定用であるこ
とを示すデータを含む。一括制御設定用端末器の内部回
路の電源は信号線Ls上の伝送信号Vsを送受信回路部
82に設けた電源回路部(図示せず)によって全波整流
し安定化することによって得られる。
【0026】図1において上端に配置されたスイッチは
操作/設定スイッチSW1 であり、残りのスイッチは上
から順にオールオンスイッチSW2 、オールオフスイッ
チSW3 、オールエリア外スイッチSW4 になってい
る。操作/設定スイッチSW1は、複数の負荷Lを一括
制御する操作用端末器52に設けたスイッチSWにより
負荷Lを制御する操作モードと、スイッチSWに対して
一括制御の対象となる負荷Lを割り付ける設定モードと
を選択する。操作/設定スイッチSW1 を押操作して設
定モードを選択し、グループ制御あるいはパターン制御
として機能が設定されている操作用端末器52のスイッ
チSWを操作すると、グループ制御あるいはパターン制
御の制御対象となる負荷Lを選択することが可能にな
る。制御対象の負荷Lを選択するには、個別制御用とし
て機能が設定されている操作用端末器52のスイッチS
Wを順に操作すればよい。
【0027】パターン制御の設定の際には、負荷Lをオ
ンにするスイッチSWが多いときには、オールオンスイ
ッチSW2 を操作すれば、すべてのスイッチSWについ
て負荷Lをオンにするように設定することができる。こ
の状態で負荷LをオフにしたいスイッチSWのみを操作
すれば負荷Lの選択が容易になる。逆に負荷Lをオフに
するスイッチSWが多いときには、オールオフスイッチ
SW3 を操作すれば、すべてのスイッチSWについて負
荷Lをオフにするように設定することができるから、オ
ンにする負荷Lが少ないときには負荷Lの選択が容易に
なる。
【0028】一方、グループ制御の設定の際には、一括
制御する負荷Lが多いときにオールオンスイッチSW2
を操作すると、すべての負荷Lを一括制御するように一
旦選択することができるから、その後、一括制御には属
さない負荷Lに対応したスイッチSWを操作して一括制
御から除外すればよい。グループ制御の設定の際にはオ
ールオフスイッチSW3 は無視される。
【0029】さらに、オールエリア外スイッチSW
4 は、グループ制御とパターン制御とのどちらの設定の
場合にも、各スイッチSWに対応するすべての負荷Lを
一括制御の制御対象から除外するものである。したがっ
て、既定の設定状態を解除してあらたに設定するような
場合には、オールエリア外スイッチSW4 を操作して設
定状態をクリアすることができる。
【0030】一括制御設定用端末器には、操作/設定ス
イッチSW1 、オールオンスイッチSW2 、オールオフ
スイッチSW3 、オールエリア外スイッチSW4 のどれ
を操作したかを表示するための操作表示灯84が設けら
れ、操作表示灯84は表示回路部85を介して信号処理
部81に接続されている。さらに、信号処理部81には
クロック信号を発生させるための発振回路部86や、始
動時に信号処理部81をリセットするリセット回路部8
7が接続される。
【0031】図1に示すように、上記回路は印刷配線基
板である回路基板2に実装され、この回路基板2はケー
ス1に納装される。ケース1は、前面開口する前後の厚
みが小さい直方体状のボディ10と、後面開口する前後
の厚みが小さい直方体状に形成されボディ10の前面の
開口を覆うカバー20とにより形成される。ボディ10
とカバー20とは、カバー20の背面側に突設された組
立爪21(図6参照)をボディ10の一方の側縁部に形
成した組立孔11の周部に係合させるとともに、ボディ
10に穿孔した透孔12を通して挿入された組立ねじ
(図示せず)をカバー20の裏面に突設されているボス
22(図13参照)に螺合させることによって結合され
る。ここに、図3ないし図5に示すように、カバー12
はボディ10よりも上下寸法が大きく、また、ボディ1
0の後部はカバー12の後面よりも後方に突出する。カ
バー12の前面には合成樹脂シートよりなる銘板40が
貼着される。
【0032】ボディ10の右側面には図5のように上下
一対の取付爪13が突設され、ボディ10の左側面の一
部にはカバー20に連続一体に形成された取付舌片24
(図6参照)が対向する。取付舌片24の先端部には、
ケース1の前後方向における取付爪13と同じ位置でボ
ディの左側方に突出する係合爪25が形成されている。
カバー20において取付舌片24の基部には、カバー2
0を前後に貫通する外し孔42が形成され、外し孔42
にドライバの先端部などを挿入すれば係合爪25をケー
ス1に近づけるように取付舌片24を撓ませることがで
きるようになっている。
【0033】カバー20には、回路基板2に実装された
操作/設定スイッチSW1 、オールオンスイッチS
2 、オールオフスイッチSW3 、オールエリア外スイ
ッチSW4 となる4個の押釦スイッチにそれぞれ対応す
る位置で、押釦スイッチの操作部としての操作片26が
設けられる。操作片26はカバー20に形成した操作孔
27の中に挿入されていて、前後に弾性的に移動できる
ように操作片26の周部の要所が操作孔27の周縁に連
続一体に結合されている。すなわち、操作片26に前方
(図1の上方)から押力を作用させると押釦スイッチを
それぞれ操作することができ、操作片26に作用させる
押力を解除すると操作孔27の周縁と操作片26とを連
結する部位の弾性によって操作片26が元の位置に復帰
するようにしてある。操作片26の前部はカバー20よ
りも前方に突出する。カバー20には、操作表示灯84
を挿入する表示孔28が形成される。
【0034】銘板40には、操作片26に対応する部位
にやや前方に突出するように周部に段差を有する操作部
41が形成され、操作部41は操作片26を操作できる
ように厚み方向に可撓性を有している。銘板40は大部
分が透明であって操作部41と操作片26との間に挟ま
れるネームカードに表記された文字などを読むことがで
きるようになっている。
【0035】ところで、カバー20の前面上部には上縁
に沿う軸受突台29が突設されている。この軸受突台2
9にはカバー20の前面を全面に亙って覆う蓋30の上
部に設けた切欠31が係合し、かつ軸受突台29に切欠
31が係合した状態で蓋30と軸受突台29とに跨がっ
て回転軸32が挿通される。すなわち、回転軸32は蓋
30の一側面から挿入され軸受突台29を通って蓋30
の他側に挿入される。このように回転軸32によって突
台29に蓋30が軸着されることによって、図2、図
4、図5に示すように、蓋30はカバー20の前面を覆
う位置と、図7に示すように、カバー20の前面を開放
する位置との間で開閉自在になるのである。
【0036】カバー20の前面であって軸受突台29の
両側部には、コイルスプリング33によって前方に付勢
されたストッパ34が配設される。ストッパ34の先端
面は平面であってカバー20の前面に形成されたガイド
孔36にコイルスプリング33とともに挿入されてい
る。蓋30の開閉範囲においてストッパ34に対向する
蓋30の周面には、図8に示すように、蓋30の前面を
含めて合計4つの係止面35a〜35dが形成されてい
る。第1の係止面35aは蓋30の裏面側に設けられ、
図8のように蓋30がカバー20の前面を覆う位置で係
止面35aの上部側(図8の右側)にのみストッパ34
が当接するように、係止面35aは蓋30の裏面に対し
て上部から下部に向かって前方に傾斜する傾斜面になっ
ている。したがって、蓋30が閉じた状態では、回転軸
32を中心として蓋30に閉じる向き(図8では左回
り)の回転力が作用して蓋30がばたつかないようにし
てある。また、係止面35bは前面に対して略直角な
面、係止面35dは蓋30の前面と同じ面であって、係
止面35cは両係止面35b,35dの間で両係止面3
5b,35dに交差するように、上部(図8の右部)か
ら下部に向かって前方に傾斜する傾斜面になっている。
したがって、蓋30を開くと、図9(a)(b)(c)
に示すように、各係止面35b〜35dがストッパ34
の先端面に対向する各位置で蓋30の位置が保たれるこ
とになり、蓋30を3段階の開き角度で開放することが
できるようになっている。蓋30の下縁には引掛溝37
が形成されており、蓋30でカバー20の前面を覆った
状態では引掛溝37に指などを引っかけることによって
蓋30を容易に開くことができるようになっている。
【0037】回路基板2はボディ10とカバー20との
間に形成される空間内に収納されるのであって、回路基
板2の左右の一側部はボディ10の一側部に突設された
保持爪15とボディ10の後壁との間で挟持され(図6
参照)、回路基板2の他側部は切欠16を組立ねじに係
合させることによって位置決めされる。また、回路基板
2にはボディ10の周壁を貫通する導電性を有する板ば
ねよりなるリード板3の一端部が半田により接続され
る。リード板3の他端部にはケース1の背面側に略J形
に折曲された接触部3aが形成される。リード板3はケ
ース1の左右の各側面について各一対ずつ設けられる。
ボディ10の中央部には、後述するコネクタ4(図10
参照)が機械的に結合される結合孔17、およびコネク
タ4の導電部をケース1の中に導入する接続孔18がコ
ネクタ4との接続部として穿孔されている。結合孔17
および接続孔18は各一対設けられ弧状に形成される。
さらに、ケース1の外側面では各結合孔17とほぼ同じ
円周上にロック溝19が結合穴17に連続して形成され
る。コネクタ4は、結合孔16の周縁に係合する略L形
の引掛部を有し、引掛部を結合孔16に挿入してコネク
タ4を回転させると、コネクタ4がケース1に結合さ
れ、かつ接触子が導電パターンに圧接するようになって
いる。コネクタ4は信号線Lsをケース1の内部回路に
接続するために用いられ、ケース1の左右の各側面に露
出した各一対のリード板3は回路基板2の導電パターン
を介して信号線Lsに電気的に接続される。
【0038】上述のように形成されたケース1は、図1
1に示すような金属製の取付枠60に取着される。図1
1に示す取付枠60は2個の取付窓61を有し、各取付
窓61にそれぞれケース1を取着できるようになってい
る。各取付窓60の周縁の寸法は大角形3個用の取付枠
に3個並べて取り付けた状態の配線器具の後面の周縁の
寸法に略等しく設定されている。各取付窓61の右側部
にはケース1に設けた取付爪13が係合可能な第1受け
部62が形成され、各取付窓61の左側部には係合爪2
5が係合可能な第2受け部63が形成される。第1受け
部62および第2受け部63は、取付枠60の一部を厚
み方向の前方に打ち出して形成されており、第1受け部
62に取付爪13を挿入し、かつ第2受け部63に係合
爪25を挿入したときに、カバー20の後面が取付枠6
0の前面に当接することによってケース1が取付枠60
に固定されるようになっている。またケース1を取付枠
60に取着した状態では、ケース1の後面は取付枠60
の後面とほぼ面一ないし取付枠60の後面よりもやや前
方に位置するように寸法関係が設定してある。
【0039】図13(a)のように取付枠60から外れ
ているケース1を取付枠60に取着するには、図13
(b)のようにケース1の左端部に形成された取付爪1
3を取付枠60の第1受け部62に係合させた状態でケ
ース1の右端部を取付枠60に向かって押し付けるよう
にする。ここで、取付舌片24の先端部に設けた係合爪
25の後面(図13の下面)は係合爪25の先端に向か
って前方に傾斜しているから、ケース1を取付枠60に
押し付けると係合爪25の後面が第2受け部63の前面
に当接することによって、取付舌片24が係合爪25を
取付爪13に近づける向きに撓み、その後、図13
(c)のように係合爪25が第2受け部63に導入され
て、ケース1が取付枠60に固定されるのである。
【0040】一方、図14(a)のように取付枠60に
取着されているケース1を取付枠60から外すには、図
11(b)のように銘板40をカバー20から剥がして
カバー20に設けた外し孔42を露出させる。ここで、
外し孔42にドライバの先端部などの工具43を挿入す
れば、取付舌片24が撓んで係合爪25と第2受け部6
3との係合状態が解除されるから、図11(c)のよう
にケース1を取付枠60に対して傾けることができるよ
うになり、図11(d)のように取付枠60からケース
1を取り外すことができるのである。
【0041】以上説明したように、ケース1を取付枠6
0に取着する際には、工具43を用いることなくケース
1を取付枠60に前方から押し付けるだけでよいのであ
る。また、ケース1を外す際にはドライバのような簡単
な工具43を用いるだけであるから、取付枠60に対す
るケース1の着脱作業は容易である。ここで、ケース1
を取付枠60から外すときには、銘板40を外す作業を
必要としていることによって、施工方法を知る業者以外
の者がいたずらなどでケース1を外す頻度が少なくなる
のである。また、従来構成では取付枠60に対して後方
からケースを取着するようになっていたことに比較すれ
ば、取付枠60を造営面に固定した状態でケース1を着
脱することができ、保守などの際のケース1の着脱が容
易になるのである。
【0042】取付枠60の各取付窓61の上下には、図
11に示すように、それぞれボックスねじが挿通される
各一対の左右に長い長孔状の取付孔64が形成される。
上下の取付孔64の距離は、JIS規格等によって規格
化されている埋込型配線器具の施工時に用いる埋込ボッ
クスの舌片に螺合するボックスねじを挿通することがで
きるように設定されている。すなわち、上下の取付孔6
4の間隔は、規格化された単位寸法の埋込型配線器具を
3個まで取り付けることができる大角形3個用の取付枠
と等しく設定されているのである。その結果、配線器具
用の既製の埋込ボックスに取付枠61を取着することが
できるのである。
【0043】また、取付枠60の各取付窓61の上下に
は、それぞれプレートねじが螺合するプレート用ねじ孔
65が形成され、規格化された埋込型配線器具の施工時
に用いる化粧プレート5(図10参照)を取付枠60に
取着できるようになっている。化粧プレート5は取付枠
60に固定される下プレート5aと、下プレート5aに
結合される外プレート5bとからなる。このように、埋
込型の配線器具に用いられている既製の化粧プレートを
取付枠60に取着できるようにしているから、埋込ボッ
クスだけではなく化粧プレートについても既製のものを
流用することができ、施工に要する部材の製造コストの
増加を抑制することができる。
【0044】取付枠60における各取付窓61の上下に
は、各一対の引掛孔66も形成されており、壁パネルな
どに形成した取付用孔の周部を取付枠60との間で挟持
する挟み金具の一端部を引掛孔66に挿入した状態で、
取付孔64を通して挟み金具に螺合させた引き付けねじ
を締め付けることによって、挟み金具の端部を取付枠6
0に近づけることができるようになっている。
【0045】ところで、取付枠60の中央片69には第
1受け部62および第2受け部63とは異なる位置で、
他の部位よりも幅が狭くなるように両側部を切欠した形
状のブリッジ71が2箇所に形成されている。ブリッジ
71には、絶縁性材料よりなる基台70が嵌着される。
基台70の前面には両取付窓61に跨がる方向に走る保
持溝73が形成され、保持溝73の中には導電性材料よ
りなる導電片74が固着される。基台70の後面には、
ブリッジ71の両側の切欠部分にそれぞれ嵌着される一
対の脚片75が突設されている。基台70をブリッジ7
1に嵌着した状態では、基台70の左右両側面と取付枠
60の中央片の左右両側面とはほぼ面一になる。
【0046】上述したブリッジ71は、取付枠60にケ
ース1を取着した状態でケース1から露出しているリー
ド板3の接触部3aに対応するように設けられ、図15
に示すように、接触部3aの一部は基台70の保持溝7
3に導入されて導電片74に当接するようになってい
る。ここに、リード板3は板ばねによって形成され、前
後方向(図15の上下方向)に弾性を有しているから、
接触部3aと導電片74とは確実に接触する。したがっ
て、取付枠60の2個の取付窓61の中にケース1を取
り付けるときに、取付枠60に2個の基台70を取り付
けておけば、両ケース1の間でリード板3が電気的に接
続されることになる。上述したようにリード板3はコネ
クタ4を介して信号線Lsに接続されるので、両ケース
1の間で信号線が送り配線されることになる。すなわ
ち、2個のケース1のうちの一方に対してコネクタ4を
接続して信号線Lsを一方のケース1に接続すれば、他
方のケース1に対してはリード板3および導電片74を
介して信号線Lsが接続されることになるから、2個の
ケース1を設けていてもコネクタ4は1個だけ設ければ
よいことになる。
【0047】上述した構成によれば、ケース1の後面は
取付枠60の後面よりも前方に位置しているから、取付
枠60を造営面に当接させて取り付ける際に、ケース1
の後部を挿入する穴を造営面に形成する必要がなく施工
作業が容易になるのである。しかも、1個のケース1に
コネクタ4を接続すれば、取付枠60に取着した導電片
74を介して各ケース1の間で信号線Lsを送り配線す
ることができるから、埋込ボックス4を1個だけ用いれ
ば複数個のケース1を造営面に取り付けることが可能に
なるのである。また、造営面に対して埋込ボックス4を
用いずに取付枠60を直接取り付けるようにしてもよ
く、その場合にはコネクタ4を収納できる大きさの穴を
造営面に形成するだけでよいから、埋込ボックスを用い
る場合に比較して施工が一層容易になるのである。
【0048】ボディ10は、規格化された配線器具の単
位寸法の3個分程度の上下寸法および左右寸法を有して
いるのであって、薄型ながらも比較的大きな収納空間を
ケース1の中に形成することができるから、比較的多数
の部品をケース1に収納することが可能である。また、
上記実施例では取付枠60に対して2個のケース1を取
り付けるようにしているが、1個のケース1のみを取着
するように取付枠60を形成したり、3個以上のケース
1を取着することができるように取付枠60を形成して
もよい。
【0049】
【発明の効果】請求項1の発明は、造営面に当接するよ
うに取着される金属製の取付枠の取付窓に後部を挿入し
た形でケースを取付枠に取着し、かつケースの後面を取
付枠の後面に対して同一面ないし前方に位置させている
ので、ケースの後部を埋め込むような穴を造営面に形成
する必要がなく、取付枠を造営面に直接取着すれば埋込
ボックスを用いることなく施工することが可能になると
いう利点を有する。しかも、造営面からケースの前面ま
での寸法を通常の配線器具と同程度に設定しているの
で、造営面にケースの後面を対向させて配置しているに
もかかわらず、造営面からの突出寸法が他の一般のスイ
ッチなどと同程度になり違和感が生じないという効果が
ある。
【0050】その上、ケースの周部が取付枠に設けた取
付窓の周部の前面に当接し、ケースの後部の一方の側面
に突設された取付爪が取付窓の周部に形成された第1受
け部の後面側に当接するとともに、ケースの後部の他方
の側面に突設された係合爪が取付窓の周部に形成された
第2受け部の後面側に当接することによって、ケースの
周部と取付爪および係合爪とにより取付窓の周部を挟持
してケースが取付枠に取着され、係合爪はケースから離
れる向きの弾性を有する取付舌片を介してケースに連結
され、係合爪の後面はケースに対して取付枠に近づく向
きの押力を作用させたときに第2受け部に当接して係合
爪をケースに近付ける向きに押すように傾斜しているか
ら、ケースに設けた取付爪を取付枠の第1受け部の後面
に当接させた状態でケースを取付枠に向かって押し付け
るだけで、係合爪の後面が第2受け部から受ける力によ
って取付舌片がケースに近付く向きに撓み、係合爪が第
2受け部を乗り越えると係合爪が第2受け部の後面に当
接し、ケースを取付枠に取着することができるのであ
る。すなわち、取付枠の前面側からケースを容易に取り
付けることができるのである。しかも、第1受け部およ
び第2受け部は取付爪および係合爪との当接面が取付枠
の後面よりも前方に位置するように取付枠に対して前方
に突出した形状に形成されているから、ケースの側面に
設けた取付爪および係合爪を取付枠に係合させた状態
で、ケースの後面を取付枠の後面に対して同一面ないし
前方に位置させることが可能になるという利点を有する
のである。
【0051】請求項2の発明は、操作モードと設定モー
ドとを選択するモード選択スイッチを設けたケースの前
面を覆う位置とケースの前面を開放する位置との間で開
閉自在となるようにケースの周縁の一辺に軸着された蓋
を有しているので、蓋板でケースの前面を覆った位置で
はモード選択スイッチが不用意に操作されることがなく
誤操作を防止することができるという利点がある。
【0052】請求項3の発明では、取付枠の各開口窓の
周縁の寸法を、大角形として規格化された単位寸法の配
線器具を3個並設した状態における配線器具の後面の周
縁の寸法と略等しく設定しているので、取付枠を他部材
に取着する寸法については大角形の配線器具に用いる取
付枠と同寸法とすることができる範囲内で、取付枠の開
口窓の幅寸法をほぼ最大に設定することができるのであ
って、開口窓に取着されるケースの幅を広くすることが
でき、ケースを薄形化したにもかかわらずケース内の空
間を比較的広くとることができるという利点がある。
【0053】請求項4の発明は、造営面の中に配設され
て信号線の端部に接続されるコネクタを着脱自在に結合
する接続部をケースの後面に露出させて設けているの
で、ケースには信号線を直接接続するような端子部を設
ける必要がなくケースを薄型に形成することが可能とな
り、しかもコネクタに信号線を接続することによって信
号線との電気的接続は確実なものとすることができると
いう効果がある。すなわち、コネクタを用いる場合には
造営面にコネクタを埋め込むための穴を形成する必要が
あるが、埋込ボックスを用いる場合に比較すれば造営面
に形成する穴は小さく、容易に施工することができる。
しかも、造営面を形成する際に造営面の中に信号線をあ
らかじめ配線しておくことが可能になって、信号線が外
部に露出することがなく外観を美麗にして施工すること
ができるという利点がある。
【0054】請求項5の発明は、コネクタをケースに着
脱する構成について、ケースの各側面に接続部を介して
信号線に電気的に接続されるリード板を設け、それぞれ
ケースを取り付ける取付窓を複数個備えた取付枠につい
て隣接する取付窓の間に設けた導電片に、各取付窓に取
り付けたケースのリード板を接触させるので、取付枠の
各取付窓にケースを取り付けるだけでケース間での信号
線の送り配線を行うことができ、複数個のケースのうち
の1個にのみコネクタを接続すればすべてのケースに対
して信号線を接続することができることになる。すなわ
ち、複数個のケースを設ける場合であっても、造営面に
はコネクタを埋め込むための穴を1個だけ形成すればよ
く施工作業が容易になるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の全体構成を示す分解斜視図である。
【図2】実施例の蓋を閉じた状態の正面図である。
【図3】実施例の背面図である。
【図4】実施例の蓋を閉じた状態の右側面図である。
【図5】実施例の蓋を閉じた状態の左側面図である。
【図6】実施例の蓋を閉じた状態の横断面図である。
【図7】実施例を示し、(a)は蓋を開いた状態の正面
図、(b)は蓋を開いた状態の側面図である。
【図8】実施例の蓋を閉じた状態の要部断面図である。
【図9】実施例の蓋の動作を説明する要部断面図であ
る。
【図10】実施例にコネクタを取着した状態の側面図で
ある。
【図11】実施例に用いる取付枠の斜視図である。
【図12】実施例のブロック図である。
【図13】実施例においてケースを取付枠に取着する手
順を示す断面図である。
【図14】実施例においてケースを取付枠から外す手順
を示す断面図である。
【図15】実施例におけるリード板と導電片との接続状
態を示す断面図である。
【図16】遠隔監視制御システムの概略構成図である。
【図17】遠隔監視制御システムに用いる伝送信号を説
明する動作説明図である。
【符号の説明】
1 ケース 3 リード板 4 コネクタ 13 取付爪 17 接続孔 18 取付孔 24 取付舌片 25 係合爪 51 伝送処理装置 52 操作用端末器 53 制御用端末器 60 取付枠 61 取付窓 62 第1受け部 63 第2受け部 74 導電片 81 信号処理部 83 記憶部 L 負荷 Ls 信号線 SW1 操作/設定スイッチ SW2 オールオンスイッチ SW3 オールオフスイッチ SW4 オールエリア外スイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渋江 伸之 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工 株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−299109(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04Q 9/00 - 9/16

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各別にアドレスを有する複数個の端末器
    を2線式の信号線を介して伝送処理装置に時分割多重接
    続方式で接続し、伝送処理装置は、アドレスデータを含
    む伝送信号を信号線に送出することによって端末器を個
    別にアクセスし、伝送信号に同期して設定した信号返送
    期間に端末器からの操作データを受信すると操作データ
    に基づいて制御データを生成し、操作データを発生した
    端末器とアドレスによる対応関係があらかじめ設定され
    ている他の端末器に対して制御データを伝送してその端
    末器に接続された負荷を制御する遠隔監視制御システム
    に用いられ、スイッチの操作時に複数の負荷を一括して
    制御する操作モードと操作モードで一括制御される複数
    の負荷をスイッチに対応付ける設定モードとを伝送処理
    装置に対して指示する一括制御設定用端末器であって、
    造営面の表面に沿って取着される金属製の取付枠の取付
    窓に後部が挿入された形で取付枠に取着され後面が取付
    枠の後面に対して同一面ないし前方に位置するケースを
    備え、造営面からケースの前面までの寸法を通常の配線
    器具と同程度に設定し、操作モードと設定モードとを選
    択するモード選択スイッチをケースの前面に備え、ケー
    スの周部が取付枠に設けた取付窓の周部の前面に当接
    し、ケースの後部の一方の側面に突設された取付爪が取
    付窓の周部に形成された第1受け部の後面側に当接する
    とともに、ケースの後部の他方の側面に突設された係合
    爪が取付窓の周部に形成された第2受け部の後面側に当
    接することによって、ケースの周部と取付爪および係合
    爪とにより取付窓の周部を挟持してケースが取付枠に取
    着され、係合爪はケースから離れる向きの弾性を有する
    取付舌片を介してケースに連結され、係合爪の後面はケ
    ースに対して取付枠に近づく向きの押力を作用させたと
    きに第2受け部に当接して係合爪をケースに近付ける向
    きに押すように傾斜し、第1受け部および第2受け部は
    取付爪および係合爪との当接面が取付枠の後面よりも前
    方に位置するように取付枠に対して前方に突出した形状
    に形成されて成ることを特徴とする遠隔監視制御システ
    ムの一括制御設定用端末器。
  2. 【請求項2】 モード選択スイッチを設けたケースの前
    面を覆う位置とケースの前面を開放する位置との間で開
    閉自在となるようにケースの周縁の一辺に軸着された蓋
    を有して成ることを特徴とする請求項1記載の遠隔監視
    制御システムの一括制御設定用端末器。
  3. 【請求項3】 取付枠の各開口窓の周縁の寸法は、大角
    形として規格化された単位寸法の配線器具を3個並設し
    た状態における配線器具の後面の周縁の寸法に略等しく
    形成されて成ることを特徴とする請求項1記載の遠隔監
    視制御システムの一括制御設定用端末器。
  4. 【請求項4】 造営面の中に配設されて信号線の端部に
    接続されるコネクタを着脱自在に結合する接続部をケー
    スの後面に露出させて設けて成ることを特徴とする請求
    項1記載の遠隔監視制御システムの一括制御設定用端末
    器。
  5. 【請求項5】 接続部を介して信号線に電気的に接続さ
    れるリード板がケースの各側面に各一対ずつ露出し、取
    付枠には複数個の取付窓が形成されていて各取付窓に装
    着されるケースから露出するリード板は隣接する取付窓
    の間に配設された導電片に接触可能となるように配置さ
    れて成ることを特徴とする請求項4記載の遠隔監視制御
    システムの一括制御設定用端末器。
JP08894793A 1993-04-15 1993-04-15 遠隔監視制御システムの一括制御設定用端末器 Expired - Fee Related JP3215539B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP08894793A JP3215539B2 (ja) 1993-04-15 1993-04-15 遠隔監視制御システムの一括制御設定用端末器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP08894793A JP3215539B2 (ja) 1993-04-15 1993-04-15 遠隔監視制御システムの一括制御設定用端末器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06303681A JPH06303681A (ja) 1994-10-28
JP3215539B2 true JP3215539B2 (ja) 2001-10-09

Family

ID=13957074

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP08894793A Expired - Fee Related JP3215539B2 (ja) 1993-04-15 1993-04-15 遠隔監視制御システムの一括制御設定用端末器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3215539B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CA2522140C (en) 2004-10-26 2007-08-28 Matsushita Electric Works, Ltd. Operation switch wiring mechanism

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06303681A (ja) 1994-10-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3215539B2 (ja) 遠隔監視制御システムの一括制御設定用端末器
JP3215536B2 (ja) 遠隔監視制御システムの調光操作用端末器
JP3136006B2 (ja) 遠隔監視制御システムの操作用端末器
JP3171994B2 (ja) 遠隔監視制御システムの操作用端末器
JP3131309B2 (ja) 操作用端末器の取付枠への取付構造
JP3215538B2 (ja) 遠隔監視制御システムの電動機器操作用端末器
JP3093888B2 (ja) 操作用端末器の取付枠
JP3171959B2 (ja) 操作用端末器の取付枠への取付構造
JP3136005B2 (ja) 遠隔監視制御システムの操作用端末器
JP3215540B2 (ja) 遠隔監視制御システムの操作用端末器
JP3131310B2 (ja) 遠隔監視制御システムの操作用端末器
JP3468117B2 (ja) 遠隔監視制御システムの操作用端末器
JP3101097B2 (ja) 操作用端末器への信号線接続用のコネクタ
JP3215537B2 (ja) 遠隔監視制御システムの調光操作用端末器
JP3261230B2 (ja) 操作用端末器の取付枠
JP3140886B2 (ja) 遠隔監視制御システムの操作用端末器
JP3261231B2 (ja) 操作用端末器の取付枠
JP3310443B2 (ja) 遠隔監視制御システムの操作用端末器
JP3242178B2 (ja) 配線器具への外部電線接続用のコネクタ
JP3261229B2 (ja) 操作用端末器の取付枠
JP3242179B2 (ja) 配線器具への外部電線接続用のコネクタ
JP3310432B2 (ja) 遠隔監視制御システムの操作用端末器
JP3242203B2 (ja) コネクタ
JPH06139480A (ja) 遠隔監視制御システムの操作用端末器
JPH07184268A (ja) 遠隔監視制御システムの操作用端末器

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20010313

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20010717

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070727

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080727

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090727

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090727

Year of fee payment: 8

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090727

Year of fee payment: 8

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090727

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100727

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100727

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110727

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120727

Year of fee payment: 11

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees