JP3171539U - バターカッター - Google Patents

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大山 剛
剛 大山
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Abstract

【課題】極めて簡単にかつ完全に塊状のバターを切り分けることできるとともに、切り分けられたバターを収容する保管容器としても利用できるバターカッターを提供する。【解決手段】バターカッター1は、少なくとも上部に開口部11を有した器体10と、開口部21と該開口部の平面上を所定間隔に並んだ複数の刃部22とを有した枠体20と、器体10の開口部11とほぼ同等な面積を有した平坦な面が設けられた押圧体30とを備える。枠体20や押圧体30は器体10の上部に着脱自在に載置可能である。バター切断の際に、器体10に載置された枠体20の刃部22上にバターを載置し、押圧体30の平坦な面でバターを押圧しながら刃部22でバターを切断する。バター切断後、器体10は落下したバターの受け皿になる。バターが収容された器体10の開口部11を押圧体30で蓋をすることもでき、これにより、バター保管ケースとしても利用できる。【選択図】図1

Description

本考案は、一般家庭において、塊状のバターを小分けにカットするためのバターカッターに関し、より詳しくは、塊状のバターの小分けと小分けされたバターの保管との双方の機能を提供するバターカッターに関するものである。
パン、ケーキ、惣菜等の食品の味付けや下拵えにバターは頻繁に使用される。バターは、一般に、一つの塊(具体的には、矩形断面を有した長尺状の物体)の状態で販売されているため、調理の際には、その都度、この塊状のバターを包丁でカット或いはスライスして必要な分量だけ用意しなければならない。
バターは包丁では上手く切りにくい。また、目分量をたよりに包丁でバターをなんとか切断できたとしても切り分けられたバターが意図した厚さより厚く若しくは薄くなってしまうことが多い。また、カットの際に、バターの一部が包丁に付着してしまうことが多く、これを剥がすために手を汚すことが多い。
また、バターの包装に目をやると、市販されるバターの包装は、塊状のバターの外周を密封した薄膜のアルミ箔と、このアルミ箔で覆われたバターを収容する簡素な紙箱と、によって構成されている。この包装を開封してバターを所定量だけ使用した後も未使用のバターが残れば、この包装を利用したままバターを冷蔵庫で保管(保存)することが通常である。このような包装で保管されたバターを使いきるまでに、薄膜のアルミ箔が破れたり、紙箱内外の紙面にバターが付着してしまったりすることが多く、不衛生で、かつ、見栄えも悪いといった問題も指摘されていた。
以上のような問題点を解決するため、最近では、バターを必要量だけ押し出すことが可能なチューブ状の容器にバターを注入したものや、当初からバターを小分けした状態で個々に包装されたものも販売されているが、通常市販されている塊状のバターに比して、割高であり、その代替品となり得ていない。
これらの他、上記問題点を解決するために、例えば、以下に示すアイデア品が今までに提案又は販売されている。
特許文献1に開示のバターカッターは、その容器内にバターを収容・セットし、容器のある部分(プッシュ機構)を押すだけで容器の底部開口部から定量のバターを切断して落下させる仕組みを有した道具である。しかしながら、その構造は複雑であるため洗いにくく、不衛生である。また、塊状のバターの全てを小分けにしたい場合、何度もプッシュ機構を押さなければならない。
次に、非特許文献1に開示の技術は、バターを切断する際に包丁を案内するカッティングガイドが設けられたバター収納容器である。容器内面に設置されるカッティングガイドは、開口した上部と、バターを載置する平坦な底部と底部の各縁部から立設した側壁部と、を有している。載置されたバターを挟んで対向する側壁部には一定の間隔でスリットが設けられており、所望の対向し合うスリットに包丁を入れることで所望量のバターを切断しようするものである。
しかしながら、このカッティングガイド付き容器では、ガイド底部に密着したバターを包丁で完全に切り分けるのは実際に困難であるとともに、要領を得ないと、バターの粘性によりバターの全部又は一部がガイドから離れて包丁側面にも付着してしまう恐れもある。加えて、この非特許文献1の容器は、特許文献1のバターカッターと同様に、一回の切断で塊状のバターから多数個のバターの小分けを行うことはできない。つまり、スリットに包丁を何回も入れなければならない。なお、切断対象がバターではないが、同様の技術が特許文献2に開示されている。
次に、非特許文献2に開示のバターカッターは、開口部を有した金属製フレームから構成され、このフレームには、ワイヤーが一定間隔で開口部を横断するようにワイヤーを懸架する懸架部が設けられている。この開口部は、バターを横置きした場合にその平面の面積よりも大きな開口面積を有する。このバターカッターは、この開口部の真下に塊状のバターを置き、フレーム両側に設けられた把手部を手で掴みながらワイヤーがバターを通過するようにフレームをバターに向けて押し込むことでバターの切断を行うものである。
しかしながら、この従来のバターカッターでは、そのフレームをバターの一番下まで押し込んだ状態でも切り残しが生じるので、完全に切り分けることができない。従って、バターを完全に切り分けるためには、一番下まで押し込んだ状態のままバターと一体になったバターカッターを引っくり返し、反転したバターの切り残しをその上側からへらや掌でさらに押さえて固定しながらバターカッターを持ち上げてその切り残しを切断する等の追加的処置を施さなければならない。また、非特許文献2に開示のバターカッターを用いて無事にバターを切断できたとしても、小分けにされたバターを保管しておくには専用の保管ケースを用意する必要があった。
米国特許第6505536号明細書 特開平9―266860号公報
「バターケース カッティングガイド付」,[online],「楽天市場」のホームページ、[平成23年8月10日検索],インターネット〈http://item.rakuten.co.jp/casmin/btg1/〉 「AUX NET STORE バターカッター」,[online],「オークス株式会社」のホームページ、[平成23年8月10日検索],インターネット〈http://www.aux-ltd.com/2010/01/post-2.html〉
本考案は、このような従来の実情に鑑みて提案されたものであり、従来の技術が有する欠点・課題を排除・克服したバターカッターを提供することを目的とする。すなわち、本考案は、極めて簡単にかつ完全に塊状のバターを切り分けることできるとともに、切り分けられたバターを収容する保管容器としても利用できるバターカッターを提供することを目的とする。
本考案者は、鋭意検討した末、ワイヤー等の刃部を保持した枠体をバター切断機構として採用すること、塊状のバターがこの刃部を完全に通過するようにバター切断機構の位置を器体にて嵩上げすること、及び、嵩上げされた切断機構にてバターを落下させながら切断し、かつ落下したバター切片を器体内に収容する構造を採用すれば、バターの切断とほぼ同時にバターの収容・保管が可能なバターカッターを提供できることや小分けされたバターの全てがほぼ同じ分量(グラム数)になるように塊状のバターを均一に切り分けられるようになるために調理の際にバターを計量する必要も無くなること等を見出し、本考案を完成するに至った。
すなわち、本考案は、少なくとも次の構成・特徴を採用するものである。
(態様1)
少なくとも上部に開口部を有した器体と、
開口部と、該開口部の平面上を所定間隔に並んだ複数の刃部と、を有した枠体と、
前記器体の前記開口部とほぼ同等な面積を有した平坦な面が設けられた押圧体と、
を備えたバターカッターであって、
前記枠体と前記押圧体とは前記器体の前記上部に着脱自在に載置可能であり、かつ、
バター切断の際に、前記器体に載置された前記枠体の前記刃部上にバターを載置し、前記押圧体の前記平坦な面で前記バターを押圧しながら前記刃部で前記バターを切断し、切断後落下した前記バターを前記器体内に収容し、かつ、前記バターが収容された前記器体の前記開口部を前記押圧体で蓋をすることができることを特徴とするバターカッター。
(態様2)
前記器体の深さが25mm以上であることを特徴とする態様1に記載のバターカッター。
(態様3)
前記器体の少なくとも一部が透明であることを特徴とする態様1又は2に記載のバターカッター。
(態様4)
前記刃部の前記間隔が5mm〜20mmの範囲内であることを特徴とする態様1〜3のいずれかに記載のバターカッター。
(態様5)
前記刃部が金属線で形成されていることを特徴とする態様1〜4のいずれかに記載のバターカッター。
(態様6)
前記枠体の前記開口部の面積は、交差した前記金属線によって分割されることを特徴とする態様5に記載のバターカッター。
本考案のバターカッターは、以上のような構成を備えているため、極めて簡単にかつ完全に塊状のバターを切り分けることできるとともに、切り分けられたバターを収容する保管容器としても利用できる。つまり、本考案のバターカッターによれば、切り残し無くバターを切断できるだけでなく、バターの切断と収容・保管とをほぼ同時に行うことができ非常に無駄が無くかつ衛生的である。バターカッターの操作方法は至って手軽かつ容易であり、バターカッター自体は軽量かつ簡素な構造である。
より具体的には、枠体には開口部と開口部平面を整然と並んだ複数の刃部とが設けられているために、塊状のバターを枠体の刃部上に載置できる。上部が開口した器体がこの枠体を下側から支持しているため、押圧体及び刃部で押圧・切断されたバターを、器体内に収容することができる。
枠体は器体の上部に着脱自在に載置可能であるため、バターの切断・器体への収容後に、枠体を器体から取り外すことができ、この枠体に替えて、バター切断の際に使用した押圧体を器体の上部に載置することで器体の開口部に蓋をすることができる。これにより、本考案のバターカッターは、バターの切断器具としてだけで無く、小分けにされたバターの専用保管容器としても利用することができる。
本考案の実施例に係るバターカッターを示した分解斜視図である。 別の角度から観たバターカッターの分解斜視図である。 構成部品が一体となったバターカッターの斜視図である。 枠体の構造の詳細を示した図である。 枠体を示した平面図である。 バターカッターを示した平面図及び断面図である。 バターカッターの使用方法を説明した図である。 バターカッターの使用方法を説明した図である。 バターカッターの使用方法を説明した図である。 バターカッターの使用方法を説明した図である。
以下、本考案を図面に示す実施の形態に基づき説明するが、本考案は、下記の具体的な
実施形態に何等限定されるものではない。なお、各図において同一又は対応する要素には同一符号を用いる。
図1は本考案の実施例に係るバターカッター1を示した分解斜視図であり、図2は別の角度から観たバターカッター1の分解斜視図である。図3は構成部品が一体となったバターカッター1の斜視図である。図4は枠体20の構造の詳細を示し、図5は枠体20の平面図である。図6(a)は、バターカッター1の平面図であり、図6(b)は図6(a)のA−A’線に沿って破断した断面図である。図7〜図10は、バターカッター1の使用方法を説明した図である。
(バターカッターの構造・特徴)
本考案のバターカッター1は、図1〜図3に示すように、その構成部品として、器体10と、枠体20と、押圧体30とを備える。以下に各構成部品10,20,30について詳しく説明する。
(器体の構造・材質)
ここで、器体10は、少なくともその上側に開口部11を有する。図示の例では、器体10は、上側が開口しかつ底部15と、この底部15の各辺から立設した側壁部14と、を有した略立方体の形状を成す容器である。器体10の材質として、プラスチック等の樹脂、ガラス、ゴム、金属又はこれらの組合せが挙げられるが、これらに限定されない。しかしながら、樹脂又はガラスは、器体10の内部(内部の収容空間16)を視認できる透明体にもなり得ることから、器体10の材質として好ましい。特に、樹脂は、軽量であり、射出成形により安価に大量生産できることから、器体10の材質としてさらに好ましい。
また、器体10の深さD(器体10の内底から開口部11の上端までの距離、図6(b)を参照)は、被切断物の厚さより大きいことが好ましい。被切断物が通常市販されている塊状のバターである場合、D=25mm〜100mmが好ましく、D=40mm〜60mmがさらに好ましい。通常の市販バターを切断する際に押圧体30によって押されたバターは、枠体20の刃部22で切り分けられるとともに刃部22より下の器体10の内部空間16に落下してゆくが、深さDを上記下限値以上の寸法に設定することにより、落下中の切断されたバター切片の最下面が器体10の底面に到達する前に、枠体20の刃部22においてバターの切断を完了することができる。一方、深さDを上記上限値よりさらに大きく設定すると、バターカッター1が必要以上に大型化してしまう(嵩張ってしまう)上に、原材料費などの製造コストも増加してしまうため好ましくない。
また、器体10の開口部11の開口面積は、切断対象であるバターを収容できるように、バターのいずれの側面の面積より大きいことが好ましい。枠体20の開口面21の面積もこの開口部11に対応した面積を有することが好ましい。また、側壁部14には、小分けされたバター切片(図9及び図10の符号2bを参照)を採取するためのフォーク、スプーン、及び箸の少なくとも一つを保持する保持機構(例えば、フォーク等を立設させながら保持するためにフォーク等の柄部分を挿通する挿通穴等が設けられた保持枠)が設けられることが好ましい。これにより、切断後のバターを調理に使用する際も手やテーブル等を汚すことが無くなる。
(枠体の構造及び金属線の配置)
また、枠体20は、開口部21と、開口部21の開口面上を所定間隔毎に並んだ複数の刃部22と、を有する。ここで、刃部22として、金属線(例えば、ピアノ線)や薄板状の刃物(例えば、金属刃)が挙げられる。刃部22として金属線を使用する場合、枠体20の開口部21の開口面上を一定間隔置きに横断するように枠体20の一側から他側に金属線を懸架する(張り渡す)ようにしてもよい。さらに、金属線22同士が交差(図示の例では直交)するように金属線22を枠体20に懸架してもよい。なお、刃部22に金属線を採用した場合には、枠体20の洗浄が容易になること、使用中に金属線に触れても指等が傷つきにくく、怪我をしにくいこと、金属刃のように刃が欠損したり錆びたりするような事が無いこと、等のメンテナンス性や使用時の安全性が改善或いは向上するため、好ましい。
なお、金属線22同士が実施例のように直交して配置した場合、金属線22間の第1ピッチP及び第2ピッチPを5mm〜20mmの範囲に設定することが好ましく、より具体的には、第1ピッチPを10mm程度、第2ピッチP2を15mm程度に設定することがさらに好ましい(図5を参照)。バターカッター1に懸架される金属線22を以上のように配置することで、塊状のバターは、一般家庭の一品毎の調理に適した分量(例えば、5〜10g)・サイズを有したバターに切り分けられるようになる。
(枠体の材質)
枠体20の材質は、金属やプラスチック等の樹脂が挙げられるが、器体10の場合と同様に軽量性や量産性の観点から樹脂が好ましい。しかしながら、樹脂製の枠体20を使用した場合、曲げ剛性が金属製のものに比べて劣るため、テンション(金属線22の張り)を掛けながら金属線22を懸架すると、枠体20が歪んでしまったり(変形してしまったり)して、結果として金属線22も弛んでしまう恐れがある。この対策として、後述のように剛性を高めた枠体20の構造を採用することが挙げられる。
剛性を高めた枠体20として、例えば、図4に示すように、枠体20を、複数の部材(例えば、上枠体20aと下枠体20bとの二部材)から構成してもよく、上枠体20aと下枠体20bとの少なくとも一方(図4の例では下枠体20b)に金属線22を懸架する懸架部23を設け、懸架部23に金属線22を懸架させた後に、上枠体20aと下枠体20bとを接合(好ましくは、超音波溶着)させることが好ましい。このように構成することにより、金属線22の懸架により一方の部材(例えば、下枠体20b)が変形したとしても、この部材20bに他方の部材(例えば、上枠体20a)を組み付け・接合することで、下枠体20bが変形前の状態に形状に矯正され(戻され)、金属線22もそのテンションを保持したまま枠体20に懸架されるようになる。
(押圧体の構造・材質)
また、押圧体30には、器体10の開口部11とほぼ同等な面積を有した平坦な面31が設けられている(図2を参照)。押圧体30の材質は、金属又は、弾性体(例えば、樹脂、ゴム、薄板状の木、等)が挙げられる。なお、押圧体30として上述のような弾性のある材料を採用することで、枠体20の刃部22上に載置されたバターを切断する際に、バターをその上側より下方へ押圧する押圧体30の面31も若干変形可能となる。この面31の変形により、バターの上端面(図8では符号2a)を枠体20の刃部22の位置(若しくはこれより下方)まで完全に押し下げることが可能になる。なお、面31にて全く変形が無い場合には、バター切断時の押圧体30の面31と枠体20の刃部22との間に僅かな隙間が生じる恐れがあり、この隙間によって被切断物であるバターに僅かな切り残しが発生する場合もあり得る。弾性体の中でも樹脂は、器体10や枠体20の場合と同様に軽量性や量産性の観点から特に好ましい。
(構成部品同士の接続や位置関係)
次に、バターカッター1の構成部品同士の接続や位置関係を説明する。枠体10と押圧体30のいずれも器体10の上側に着脱自在に載置可能である。例えば、器体10には、開口部11を形成する上側縁部12と、この上側縁部12の付近に(図示では、下側にかつ外周に沿って))鍔部13と、が設けられてもよい。一方、枠体20には、器体10の上側縁部12を囲繞しかつ鍔部13に当接するように枠体20の外周に沿って外枠縁部24が設けられてもよい。このような構成にすれば、枠体20を器体10の上側に適切に嵌め合わせること、つまり、着脱自在に載置することが可能になる(図3及び図6(b)を参照)。
また、押圧体30にも、同様に、器体10の上側縁部12を囲繞しかつ鍔部13に当接するように押圧体30の外周に沿って外縁部32が設けられてもよい。これにより、バターの切断に枠体20を使用した後、枠体20を器体10から取外し、押圧体30を器体10の上側に取り付けることが可能となる。
なお、枠体20の外周に沿って段部25を設け、この段部25の内側部分(図示の例では、上枠体20a)が押圧体30の外縁部32に囲繞され、段部25(図示の例では、下枠体20bの上面(つまり、上枠体20aとの接触面のうち上枠体20aの外縁より張り出した領域))が外縁部32に当接するように枠体20と押圧体30とを構成してもよい(図6(b)を参照)。これにより、バターカッター1を使用しない(バターの切断・保管等を行わない)際には、これらの構成部材10,20,30を一つにまとめてキッチンの棚等に収納・保管することができる。なお、押圧体30には、その外縁部32の内周に沿って凹部33が形成されていてもよく、これにより、押圧体30は、器体10や枠体20に適切に嵌め合わされ、嵌合後もガタツキにくくなる。
(バターカッターの使用方法)
次に、図7〜図10を参照しながら、本考案のバターカッター1の使用方法を説明する。なお、バターカッター1の使用環境は室温を前提とする。切断対象であるバター2は、冷蔵庫で長時間保存していた場合には、極めて固くなっていることがあるため、やや柔らかくなるまで室温で数分間放置しておくことが好ましい。但し、夏場のような30℃を超えるような高温下では、バター2が液化してしまうため、バター2の状態をみながら放置時間を決めることが好ましい。
先ず、器体10の上側に枠体20を載置する。図7に示す例では、枠体20の外枠縁部24(図示の例では、下枠体20bの外壁部分)が器体10の上側縁部12を囲繞しかつ鍔部13に当接するように枠体20を器体10に嵌合させる。これにより、枠体20の開口部21と、器体10の開口部11とが、上下に配置されることになる。
以上のように枠体20が器体10に載置された後、図8に示すように、包装を剥がした塊状のバター2を枠体20の刃部(図8の例では金属線)22の上に載置する。この際に、枠体20の開口部21の略中央にバター2が位置するようにバター2を金属線22上に載置する。次に、バター2の載置後、押圧体30の面31をバター2の上面2aに押し付けることで、枠体20の開口部21上の刃部22によってバター2は切断され、隣接する刃部22と刃部22との空間から切断されたバター2の個々の切片が枠体20の下方に位置する器体10の内部空間16内に押し出されることになる。
バター2は押圧体30と枠体20の刃部22とでバター2を切断している間は、既に切断されたバター部分は、通常、バター2自体の粘性により落下せず、残りの未切断部分から分離されることはない。そして、バター2の押出・切断が完了すると、個々のバター切片2bは、その自重のため鉛直方向に落下し、器体10の底面に着座する(図9を参照)。
その後、バター2の切断に使用していた押圧体30で器体10の上側に載置すれば、バターカッター1はそのまま収容・保管ケースとして利用することができる。図10に示す例では、押圧体30の外縁部32が器体10の上側縁部12を囲繞しかつ鍔部13に当接するように、押圧体30を器体10に嵌合させることができる。なお、バター2の切断に使用した枠体20は、洗浄等のために器体10から取り外してもよい(図10を参照)。
このように、本考案のバターカッター1によれば、簡素な構成の器具で、バター2の切断とほぼ同時にバター2の収容・保管も行っており、調理や片付けの手間・無駄を省くことができ、しかも衛生的である。押圧体30は、バター2切断の観点からバター2を押し出すための道具であるが、バター2保管の観点からは保管ケースの蓋の役目を果たす。また、器体10は、バター2切断の観点からは、枠体20の刃部22の位置(高さ)を嵩上げ及び固定するための道具であるが、バター2保管の観点から個々のバター切片2bを収容する受け皿(蓋を除く。)の役目を果たす。このように本考案のバターカッター1の多くの構成部材が、1つ以上の役割・機能を発揮する。
本考案のバターカッター1を実施例に基づいて説明したが、本考案は、上記実施例に何等限定されるものではない。例えば、バターカッター1を、市販バター2の他、特注品のバター、他の柔らかい食品(例えば、チーズ等の乳製品、豆腐やフルーツ)の切断のために使用してもよい。また、バター2を落下・収容させるための器体10の深さDについて、好適な寸法範囲を例示・限定したが、使用する被切断物及びそのサイズに応じて、適宜変更してもよいことに留意されたい。
また、刃部22が形成された枠体20についても、実施例では、開口部面にて直交した金属線22が懸架された枠体20を一つだけ示したが、種類や配向が異なる刃部22が設けられた枠体20を二つ(二段)以上重ねるように構成してもよい。
上述したように、バターは、パンやケーキや惣菜等の味付けや下拵えに頻繁に使用される。また、近年、ホームベーカリー等と称される家庭用自動パン焼き器の高性能化と一般家庭への普及により、多くの家庭でパン作りが盛んに行われている。本考案のバターカッターによれば、切り残し無くバターを切断できるだけでなく、バターの収容・保管も同時に行うことができ非常に無駄が無くかつ衛生的である。バターカッターの操作方法は至って手軽かつ容易であり、バターカッター自体は軽量かつ簡素な構造である。このように、本考案のバターカッターは、産業上の利用価値及び利用可能性が非常高い。
1 バターカッター
2 バター
10 器体
11 器体の開口部
20 枠体
21 枠体の開口部
22 刃部(金属線)
30 押圧体
31 押圧体の面
D 器体の深さ
,P 刃部間のピッチ

Claims (6)

  1. 少なくとも上部に開口部を有した器体と、
    開口部と、該開口部の平面上を所定間隔に並んだ複数の刃部と、を有した枠体と、
    前記器体の前記開口部とほぼ同等な面積を有した平坦な面が設けられた押圧体と、
    を備えたバターカッターであって、
    前記枠体と前記押圧体とは前記器体の前記上部に着脱自在に載置可能であり、かつ、
    バター切断の際に、前記器体に載置された前記枠体の前記刃部上にバターを載置し、前記押圧体の前記平坦な面で前記バターを押圧しながら前記刃部で前記バターを切断し、切断後落下した前記バターを前記器体内に収容し、かつ、前記バターが収容された前記器体の前記開口部を前記押圧体で蓋をすることができることを特徴とするバターカッター。
  2. 前記器体の深さが25mm以上であることを特徴とする請求項1に記載のバターカッター。
  3. 前記器体の少なくとも一部が透明であることを特徴とする請求項1又は2に記載のバターカッター。
  4. 前記刃部の前記間隔が5mm〜20mmの範囲内であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のバターカッター。
  5. 前記刃部が金属線で形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のバターカッター。
  6. 前記枠体の前記開口部の面積は、交差した前記金属線によって分割されることを特徴とする請求項5に記載のバターカッター。
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