JP3171139B2 - コンテナ装置の履歴表示装置 - Google Patents

コンテナ装置の履歴表示装置

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JP3171139B2 JP11660997A JP11660997A JP3171139B2 JP 3171139 B2 JP3171139 B2 JP 3171139B2 JP 11660997 A JP11660997 A JP 11660997A JP 11660997 A JP11660997 A JP 11660997A JP 3171139 B2 JP3171139 B2 JP 3171139B2
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元宏 笠野
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25DREFRIGERATORS; COLD ROOMS; ICE-BOXES; COOLING OR FREEZING APPARATUS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F25D2400/00General features of, or devices for refrigerators, cold rooms, ice-boxes, or for cooling or freezing apparatus not covered by any other subclass
    • F25D2400/36Visual displays
    • F25D2400/361Interactive visual displays

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば海上輸送用
等として利用されるコンテナ装置に係り、特に、該コン
テナ装置の庫内温度などの履歴表示が可能な表示装置の
改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば実開平9−96566
号公報に開示されているような、冷凍装置を備えた海上
輸送用のコンテナでは、輸送時の庫内温度の履歴(輸送
開始時から輸送終了時までの庫内温度の変化状態)を記
録しておく温度記録装置が備えられている。そして、輸
送終了後に、この記録されたデータを確認することによ
って運搬物(食料品など)の輸送状態が適切であったか
否かを容易に認識できるようにしている。
【0003】また、この種の温度記録装置の一般的なも
のとしては、庫内温度を検出する温度センサからの温度
信号を増幅等した後、サーボアンプを介して記録ペンの
サーボモータに入力し、これによって記録ペンを駆動さ
せて、記録用紙(一般にチャート用紙と呼ばれる)に庫
内温度の変化を描くようにしたものがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この種の温
度記録装置にあっては、運搬物の運搬中に、運搬責任者
(運搬業者)が代わると、その度に記録用紙が交換され
てしまい、運搬物の受取人は、運搬中の庫内の温度変化
状況全体を認識することができなくなってしまう。つま
り、コンテナ装置の運搬履歴の全てを確認することがで
きないといった不具合があった。
【0005】本発明は、この点に鑑みてなされたもので
あって、記録用紙を使用する履歴の記録に代えて、運搬
開始から運搬終了までの全ての運搬履歴の保管を可能と
し、且つその表示に高い視認性を確保することができる
履歴表示装置を得ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は、運転履歴の全体を記憶する記憶手段を
備えさせ、この記憶手段が記憶した履歴情報をグラフ化
して表示することにより、その視認性を良好に確保でき
るようにした。
【0007】具体的に、請求項1記載の発明は、運搬物
の収容空間を備えた箱体と、該箱体に設けられた表示部
(70)とを備えたコンテナ装置を前提としている。表示部
(70)に多数のセグメント(S1〜S14…) からなるセグメン
ト表示部(72)を備えさせる。該セグメント表示部(72)に
文字データを表示させる文字表示手段(51)と、運搬物の
運搬状態の履歴を記憶する記憶手段(52)と、該記憶手段
(52)の出力を受け、セグメント表示部(72)を構成する個
々のセグメント(S1〜S14…) のON,OFFを組み合わせるこ
とにより、セグメント表示部(72)に運搬状態の履歴をグ
ラフ化して表示させるグラフ表示手段(53)と、上記セグ
メント表示部(72)への表示状態を、文字表示手段(51)に
よる文字データ表示状態とグラフ表示手段(53)によるグ
ラフ表示状態とに切り換え可能な切換手段(54)とを備え
させた構成としている。
【0008】この特定事項により、例えばコンテナの庫
内設定温度を表示するために使用していたセグメント表
示部(72)を運搬状態の履歴表示部として利用できること
になる。また、記憶手段(52)は運搬状態の履歴が記憶可
能であるので、運搬開始から運搬終了までの全ての運搬
履歴の保管が可能である。更に、セグメント表示部(72)
に運搬状態の履歴表示を行う場合には、グラフ表示手段
(53)により履歴がグラフ化して表示される。従って、そ
の視認性は良好である。
【0009】請求項2記載の発明は、上記請求項1記載
のコンテナ装置の履歴表示装置において、複数のセグメ
ントで成る表示ブロック(72a〜72g)を複数桁に亘って配
置することによりセグメント表示部(72)を構成する。文
字表示手段(51)による文字データ表示状態では、各表示
ブロック(72a〜72g)に文字を表示させる一方、グラフ表
示手段(53)によるグラフ表示状態では、各表示ブロック
(72a〜72g)に、互いに異なる時間帯における運搬物の運
搬状態を表示させることで、セグメント表示部(72)に運
搬状態履歴のグラフ表示を行わせるようにしている。
【0010】この特定事項により、セグメント表示部(7
2)は、複数のセグメントで成る表示ブロック(72a〜72g)
が複数桁に亘って配置されて成るので、グラフ表示を行
うのに十分なセグメント個数を確保することができ、運
搬状態変化を良好に読み取ることが可能になる。
【0011】請求項3記載の発明は、上記請求項2記載
のコンテナ装置の履歴表示装置において、グラフ表示手
段(53)が、複数桁に亘って配置された各表示ブロック(7
2a〜72g)のうち一端の表示ブロック(72a)から他端の表
示ブロック(72g)に向かって時間が遡るようにセグメン
ト表示部(72)にグラフ表示させる。また、このグラフ表
示手段(53)は、互いに隣り合う表示ブロック同士の時間
間隔を任意に変更可能としている。
【0012】この特定事項により、グラフ表示手段(53)
による表示状態は、時間の経過に沿ったグラフ表示が行
われることになるので、運搬状態変化の認識をよりいっ
そう容易に行うことができる。また、表示ブロック同士
の時間間隔を変更することで、一画面上で認識できる時
間の範囲を任意に設定することが可能になる。
【0013】請求項4記載の発明は、上記請求項3記載
のコンテナ装置の履歴表示装置において、互いに隣り合
う表示ブロック同士の時間間隔を、該間隔が異なる複数
のレンジに切換え可能とする。セグメント表示部(72)
に、この各レンジに応じた銘板(75,76)を設けた構成と
している。
【0014】この特定事項により、セグメント表示部(7
2)の表示状態のレンジを切り換えた際には、そのレンジ
に応じた銘板(75,76) により、時間レンジを認識しなが
ら運搬状態変化の確認が行え、作業者がグラフを読み間
違えることを抑制できる。
【0015】請求項5記載の発明は、上記請求項2記載
のコンテナ装置の履歴表示装置において、個々の表示ブ
ロック(72a〜72g)に、複数の表示ブロック(72a〜72g)の
配列方向に対して直交する方向に配置された複数のセグ
メント(S1,S2,S3,S4) を設ける。グラフ表示手段(53)
が、この直交方向に配置された複数のセグメント(S1,S
2,S3,S4) のON,OFFを組み合わせることにより、各時間
帯での運搬状態を表示させるようにしている。
【0016】この特定事項により、時間軸直交する側の
軸(例えば庫内温度を表示する軸)の表示状態を具体的
に得ることができる。
【0017】請求項6記載の発明は、上記請求項3記載
のコンテナ装置の履歴表示装置において、グラフ表示手
段(53)が、セグメント表示部(72)に庫内温度変化の履歴
を表示するようにしている。
【0018】この特定事項により、本発明において履歴
表示の対象とするパラメータが具体的に得られることに
なる。
【0019】請求項7記載の発明は、上記請求項6記載
のコンテナ装置の履歴表示装置において、個々の表示ブ
ロック(72a〜72g)に、複数の表示ブロック(72a〜72g)の
配列方向に対して直交する方向に配置された複数のセグ
メント(S1,S2,S3,S4) を設ける。庫内温度が高いほど、
ON状態になるセグメントを一端側のセグメントから他端
側のセグメントに移行するようにする。また、互いに隣
り合うセグメント同士の温度間隔を複数のレンジに切換
え可能とし、セグメント表示部(72)に、この各レンジに
応じた銘板(73,74)を設けた構成としている。
【0020】この特定事項によっても、上述した請求項
4記載の発明の作用と同様に、セグメント表示部(72)の
レンジを切り換えたとしても銘板(73,74) により運搬状
態変化の確認が正確に行え、作業者がグラフを読み間違
えることを抑制できる。
【0021】請求項8記載の発明は、上記請求項6記載
のコンテナ装置の履歴表示装置において、グラフ表示手
段(53)が、セグメント表示部(72)の各表示ブロック(72a
〜72g)の配列方向の一端に位置する表示ブロック(72g)
に、庫内温度の変化傾向を表示させるようにしている。
【0022】この特定事項により、グラフ表示できない
領域に庫内温度がある場合(設定温度と庫内温度との差
が著しく大きい場合)であっても、その変化の傾向を作
業者は読み取ることが可能になる。
【0023】請求項9記載の発明は、上記請求項8記載
のコンテナ装置の履歴表示装置において、庫内温度の変
化傾向を表示する一端の表示ブロック(72g) に、斜め上
向き及び斜め下向きに延びるように傾斜配置されたセグ
メント(S12,S13),(S11,S14)を備えさせる。グラフ表示
手段(53)が、庫内温度が上昇傾向であるときには斜め上
向きのセグメント(S12,S13) を、庫内温度が下降傾向で
あるときには斜め下向きのセグメント(S11,S14)をそれ
ぞれONさせるようにしている。
【0024】この特定事項により、傾斜配置されたセグ
メント(S12,S13),(S11,S14) の表示によって、グラフ表
示できない領域に庫内温度がある場合の変化の傾向を容
易に読み取ることが可能になる。
【0025】請求項10記載の発明は、上記請求項9記
載のコンテナ装置の履歴表示装置において、傾斜配置さ
れたセグメント(S12,S13),(S11,S14) を矢印形状で形成
した構成としている。
【0026】この特定事項により、庫内温度が上昇傾向
であるときには斜め上向きの矢印が表示される一方、庫
内温度が下降傾向であるときには斜め下向きの矢印が表
示される。従って、温度の変化傾向をより確実に表示す
ることができる。
【0027】請求項11記載の発明は、上記請求項4ま
たは7記載のコンテナ装置の履歴表示装置において、セ
グメント表示部(72)に、現在使用しているレンジに対応
した銘板(75,76),(73,74)を表示する銘板表示手段(73a,
74a),(72h)を設けた構成としている。
【0028】この特定事項により、複数の銘板(75,76),
(73,74) のうち何れを使用しているかを容易に認識する
ことができ、グラフ表示を読み間違えることが回避でき
る。
【0029】請求項12記載の発明は、請求項6記載の
コンテナ装置の履歴表示装置において、グラフ表示手段
(53)が、複数桁に亘って配置された各表示ブロック(72a
〜72g)のうち一端の表示ブロック(72a) に現在の庫内温
度を表示すると共に他端の表示ブロック(72g) に向かっ
て所定時間間隔毎に時間が遡るようにセグメント表示部
(72)にグラフ表示させる第1の表示状態と、一端の表示
ブロック(72a) に過去の庫内温度を表示すると共に他端
の表示ブロック(72g) に向かって上記第1の表示状態に
おける所定時間間隔と同時間間隔でもって時間が遡るよ
うにセグメント表示部(72)にグラフ表示させる第2の表
示状態とに切換可能とする構成としている。
【0030】この特定事項により、第1の表示状態から
第2の表示状態に切り換えることにより、過去の履歴を
順に遡って表示させることが可能となる。つまり、第1
の表示状態において表示されるデータの所定時間間隔と
同一の時間間隔を維持しながら過去のデータの確認が可
能である。
【0031】請求項13記載の発明は、上記請求項1記
載のコンテナ装置の履歴表示装置において、箱体内部の
収容空間を冷却する冷凍装置(20)を備えさせ、該冷凍装
置(20)を、所定時間毎に除霜運転を行うようにする。一
方、グラフ表示手段(53)が、セグメント表示部(72)に除
霜運転が行われた時間帯を表示可能としている。
【0032】この特定事項により、この種の装置におい
て冷凍装置(20)が正常に運転している場合には、除霜運
転が定期的に行われることになり、作業者は、この除霜
運転が定期的に行われているか否かを認識することによ
って冷凍装置(20)の運転状態を確認できる。つまり、セ
グメント表示部(72)に除霜運転が行われた時間帯を表示
可能とする本発明では、この確認を極めて容易に行うこ
とが可能になる。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて詳細に説明する。
【0034】図1及び図2に示すように、冷凍コンテナ
(10)は、各種の荷物が積み込まれ、該荷物を冷却状態の
ままコンテナ船やコンテナ車によって運搬するものであ
る。
【0035】該冷凍コンテナ(10)は、コンテナ本体(11)
にコンテナ用冷凍装置(20)が取り付けられて構成されて
おり、コンテナ本体(11)は、一面(図1における左側の
側面)が開口された矩形状箱体に形成されている。
【0036】上記冷凍装置(20)は、コンテナ本体(11)の
開口面を閉鎖する蓋体を兼用しており、厚さ寸法が所定
薄さに形成されたケーシング(30)の内部に冷媒回路(40)
が収納されて構成されている。該ケーシング(30)は、本
体壁(31)の内側に隔壁(32)が平行に取り付けられて形成
されており、該本体壁(31)は、断熱材等で形成されてコ
ンテナ本体(11)に密着固定されると共に、下半部には、
内側に凹む機器類の収納空間(33)が形成されている。
【0037】また、上記本体壁(31)と隔壁(32)との間
は、収納空間(33)の上方に位置して冷却空間部(34)が形
成されると共に、収納空間(33)の内側に位置して空気通
路部(35)が冷却空間部(34)に連続して形成されており、
上記冷却空間部(34)の上端及び空気通路部(35)の下端が
それぞれコンテナ本体(11)の内部である庫内に連通して
いる。
【0038】上記冷媒回路(40)は、圧縮機(41)と凝縮器
(42)と膨張機構としての膨張弁(45)と蒸発器(43)とが順
に接続されて成り、圧縮機(41)、凝縮器(42)及び膨張弁
(45)が凝縮器ファン(42-F)と共に収納空間(33)に設置さ
れ、蒸発器(43)が蒸発器ファン(43-F)と共に冷却空間部
(34)に設置されている。そして、上記冷媒回路(40)は、
圧縮機(41)で圧縮した冷媒を凝縮器(42)で凝縮させ、膨
張弁(45)で減圧した後に蒸発器(43)で蒸発させて圧縮機
(41)に戻る循環を行わせる一方、コンテナ本体(11)の庫
内空気は冷却空間部(34)に流れて蒸発器(43)で冷却され
た後、空気通路部(35)を流れてコンテナ本体(11)に吹き
出し、庫内が冷却されている。また、上記冷却空間部(3
4)には、蒸発器(43)を通過した空気の温度によって庫内
の温度を検出する庫内温度検出手段としての庫内温度セ
ンサ(44)が設けられている。
【0039】上記冷媒回路(40)の冷却運転を制御するコ
ントローラ(50)は、収納空間(33)に設置されており、圧
縮機(41)の容量等を制御して庫内温度が設定温度になる
ようにしている。
【0040】本冷凍装置(20)のケーシング(30)には図3
に示すに表示入力パネル(60)が設けられている。この表
示入力パネル(60)は、表示部(70)と入力キー群(80)とを
備えている。表示部(70)は第1表示部(71)及び本発明で
いうセグメント表示部としての第2表示部(72)から成
る。
【0041】第1表示部(71)はLCD又はLEDにより構成さ
れる7セグメントで成る4桁の表示部(71a〜71d)を備え
ている。第2表示部(72)は図4に示すように14セグメ
ントで成る7桁の表示部(72a〜72g)を備えている。
【0042】この第2表示部(72)の各セグメントの配置
状態について説明すると、図5に示すように、これらセ
グメントは第1〜第14のセグメント(S1〜S14) で成っ
ている。左右方向に延びるセグメントは、上端に位置す
る第1セグメント(S1)、中央に位置して同一直線上に配
置された第2及び第3セグメント(S2,S3) 、下端に位置
する第4セグメント(S4)である。上下方向に延びるセグ
メントのうち、第1セグメント(S1)と第2、第3セグメ
ント(S2,S3) との間に位置するものとしては、左側から
順に第5、第6、第7セグメント(S5〜S7)である。上下
方向に延びるセグメントのうち、第4セグメント(S4)と
第2、第3セグメント(S2,S3) との間に位置するものと
しては、左側から順に第8、第9、第10セグメント(S
8〜S10)である。第5セグメント(S5)と第6セグメント
(S6)との間には右下がりに配置された第11セグメント
(S11) が位置している。第6セグメント(S6)と第7セグ
メント(S7)との間には右上がりに配置された第12セグ
メント(S12) が位置している。第8セグメント(S8)と第
9セグメント(S9)との間には右上がりに配置された第1
3セグメント(S13) が位置している。第9セグメント(S
9)と第10セグメント(S10)との間には右下がりに配置
された第14セグメント(S14)が位置している。
【0043】上記第1表示部(71)及び第2表示部(72)
は、通常状態では、図6に示すように、第1表示部(71)
には現在庫内温度が、第2表示部(72)には庫内設定温度
がそれぞれ表示されるようになっている(図6では現在
庫内温度が1.0℃で、庫内設定 温度が0℃である状
態を示している)。この表示状態は入力キー群(80)の操
作により切り換え可能となっている(この切り換え状態
については後述する)。
【0044】一方、図3の如く、入力キー群(80)は、ON
/OFFキー(81) 、設定温度等を上昇させるアップキー(8
2)、下降させるダウンキー(83)、入力を確定するエンタ
ーキー(84)、表示部(70)の表示状態を切り換えるチャー
トキー(85)、表示部(70)の表示モードを切り換えるセレ
クトキー(86)等を備えている。
【0045】本装置は、庫内温度を制御し、また、表示
部(70)での表示状態を設定する上記コントローラ(50)を
備えている。このコントローラ(50)は、文字表示手段と
してのデジタル表示手段(51)、記憶手段(52)、グラフ表
示手段(53)及び切換手段(54)を備えている。
【0046】デジタル表示手段(51)は、入力キー群(80)
で入力された設定温度信号や、庫内温度センサ(44)から
入力される庫内温度信号を受け、上記各表示部(71,72)
に対し、現在庫内温度や設定庫内温度などをデジタルデ
ータとして表示(数字による表示)させるための信号を
送信する。
【0047】記憶手段(52)は、庫内温度センサ(44)から
の出力を受け貯蔵物運搬時の庫内温度の変化状態の履歴
を記憶する。具体的には、庫内温度センサ(44)からの出
力を例えば1時間毎に受け、この各時間毎の温度を記憶
するようになっている。この庫内温度センサ(44)からの
出力を受ける時間間隔は、設定により、15分、30
分、1時間といったように任意に切り換えることが可能
になっている。
【0048】グラフ表示手段(53)は、個々のセグメント
(S1〜S14) のON,OFF状態を組み合わせることにより第2
表示部(72)に、庫内温度の変化状態などの履歴をグラフ
化して表示を行わせるためのグラフ表示信号を送信す
る。
【0049】具体的には、第2表示部(72)の各セグメン
ト(S1〜S14) を利用することにより庫内温度履歴をグラ
フ表示する。表示状態について具体的に説明すると、例
えば図7(a)に示すような表示が行われる。
【0050】この表示状態は、設定温度と庫内温度との
差を表示するものであり、第2表示部(72)の各桁(72a〜
72g)のうち右端に位置する1桁目(72a) が現在の温度差
(設定温度と庫内温度との差)を、右端から2番目に位
置する2桁目(72b) が1時間前の温度差を、以下、順に
1時間づつ遡っていき、左端に位置する7桁目(72g)が
6時間前の温度差をそれぞれ示している。
【0051】個々のセグメント表示状態としては、設定
温度と庫内温度との差が1deg 未満である場合には第
2,第3セグメント(S2,S3) をONさせる。庫内温度が設
定温度よりも高く、その温度差が2deg 以上である場合
には第1セグメント(S1)をONさせる。庫内温度が設定温
度よりも低く、その温度差が2deg 以上である場合には
第4セグメント(S4)をONさせる。また、庫内温度が設定
温度よりも高く、その温度差が1deg以上2deg未満であ
る場合であって、前回検出された庫内温度が設定温度よ
りも2deg 以上高い場合には、庫内温度は下降傾向にあ
るとして第11セグメント(S11)をONさせる。庫内温度
が設定温度よりも高く、その温度差が1deg以上2deg
未満である場合であって、前回検出された庫内温度の設
定温度との差が1deg 未満である場合には庫内温度は上
昇傾向にあるとして第12セグメント(S12)をONさせ
る。更に、庫内温度が設定温度よりも低く、その温度差
が1deg以上2deg未満である場合であって、前回検出さ
れた庫内温度が設定温度よりも2deg以上低い場合に
は、庫内温度は上昇傾向にあるとして第13セグメント
(S13)をONさせる。庫内温度が設定温度よりも低く、そ
の温度差が1deg以上2deg未満である場合であって、前
回検出された庫内温度の設定温度との差が1deg 未満で
ある場合には庫内温度は下降傾向にあるとして第14セ
グメント(S14) をONさせる。このように各セグメント(S
1〜S14) のON,OFF状態を調整することにより、第2表示
部(72)のON状態のセグメントをほぼ連続したグラフ状に
表示させることができるように、本グラフ表示手段(53)
は、第2表示部(72)に対してグラフ表示信号を送信す
る。
【0052】切換手段(54)は、上記第2表示部(72)への
表示状態を、デジタル表示手段(51)によるデジタルデー
タ表示状態とグラフ表示手段(53)によるグラフ表示状態
とに切り換え可能となっている。具体的には、作業者が
チャートキー(85)を押した場合にその信号を受け、切換
手段(54)は、このチャートキー(85)が押される度にデジ
タルデータ表示状態とグラフ表示状態とを交互に切り換
えるようになっている。
【0053】次に、この冷凍コンテナ(10)による貨物輸
送動作について説明する。先ず、コンテナ本体(11)に荷
物が積み込まれ、輸送が開始されて冷凍装置(20)の運転
が開始される。この冷凍装置(20)の運転開始時には、圧
縮機(41)がフルロードで運転し、庫内の急速冷却が行わ
れる(プルダウン運転)。これにより、庫内温度が制御
温度範囲(以下、インレンジという)に急速に低下す
る。
【0054】そして、このプルダウン運転によって庫内
温度が一旦インレンジ内に低下すると通常の冷却運転を
実行し、庫内温度がインレンジを維持するように冷媒回
路(40)の冷媒循環状態を制御する。尚、このインレンジ
は、設定温度に対して所定の温度範囲をもって設定さ
れ、例えば、設定温度に対して±1deg の温度範囲に設
定されており、この設定温度が−3℃よりも高い場合は
チルドモード(冷蔵モード)に、−10℃以上で−3℃
以下の場合はパーシャルフローズンモード(部分冷凍モ
ード)に、−10℃よりも低い場合はフローズンモード
(冷凍モード)になる。
【0055】一方、このような運転状態において、蒸発
器(43)がフロスト(着霜)するとデフロスト運転を実行
する。また、このデフロスト運転は、例えば、プルダウ
ン運転中は4時間ごとに実行し、庫内温度がインレンジ
内に維持された冷却運転時は、12時間又は24時間ご
とに実行する。更に、庫内温度がインレンジより高温に
なり、且つこのインレンジより高温の状態が30分継続
した際にもデフロスト運転を実行する。
【0056】このような運転動作が行われている間、一
定時間(1時間、30分又は15分の設定された任意の
時間)おきに、庫内温度センサ(44)が庫内温度を検出し
ており、この検出された庫内温度データは、蓄積温度デ
ータとして上記記憶手段(52)に記憶されていく。
【0057】そして、輸送が終了して冷凍装置(20)の運
転が停止され、荷物がコンテナ(10)から搬出されると、
庫内温度データの蓄積動作が終了する。このようにして
1回の輸送において輸送開始時から輸送終了時までの庫
内の温度変化が蓄積温度データとして記憶手段(52)に保
持される。
【0058】本形態の特徴とする動作としては、輸送中
の庫内温度の変化状態の履歴を第2表示部(72)に表示さ
せることにある。この履歴表示動作は、輸送終了後ばか
りでなく、輸送途中においても表示させることが可能と
なっている。以下、この履歴表示動作について説明す
る。この履歴表示のための動作としては、作業者が入力
キー群(80)のチャートキー(85)を押す。これにより、そ
れまでは庫内設定温度が表示されていた第2表示部(72)
に庫内温度の履歴がグラフ表示される。具体的には、図
7(a) に示されるような表示状態となる。実際の庫内温
度の変化状態は、図7(b) に示すようになっており、こ
の変化状態における1時間毎に検出した庫内温度と設定
温度との差、前回検出した庫内温度と設定温度との差に
応じて、上述した如くONするセグメント(S1〜S14) を調
整して第2表示部(72)にグラフ表示が行われる。
【0059】各表示部(72a〜72g)の表示状態について説
明すると、図7において6時間前の庫内温度は設定温度
よりも2deg以上高いので7桁目の表示部(72g)は第1セ
グメント(S1)がONされている。5時間前の庫内温度は設
定温度よりも1deg〜2degの間だけ高いので6桁目の表
示部(72f)は第11セグメント(S11)がONされている。4
時間前及び3時間前の庫内温度は設定温度にほぼ等しい
ので5及び4桁目の表示部(72e,72d)は第2及び第3セ
グメント(S2,S3)がそれぞれONされている。2時間前の
庫内温度は設定温度よりも1deg〜2degの間だけ低くい
ので3桁目の表示部(72c)は第14セグメント(S14)がON
されている。1時間前の庫内温度は設定温度よりも1de
g〜2degの間だけ低くいので2桁目の表示部(72b) は第
13セグメント(S13) がONされている。現在の庫内温度
は設定温度にほぼ等しいので1桁目の表示部(72a)は第
2及び第3セグメント(S2,S3)がONとされている。
【0060】以上のような表示により図7(b) に示すグ
ラフに近似したグラフを第2表示部(72)の各セグメント
を利用して表示される。
【0061】また、この状態から再び現在の庫内温度表
示に戻す際にはチャートキー(85)を押す。これにより、
図6に示す状態に戻る。
【0062】このように、本形態では、コンテナ装置に
備えられセグメント表示が可能な表示部(72)を利用して
庫内温度履歴をグラフ化して表示することができるよう
にしているので、運搬物の受取人は、運搬中の庫内温度
履歴を容易に認識することができ、運搬中の庫内の温度
管理状況を正確に認識することができる。
【0063】また、本形態では、庫内温度と設定温度と
の差が1deg以下である場合、1deg〜2degの間である
場合、2deg以上である場合についてセグメント表示を
変更するようにしたが、本発明は、これに限らず、例え
ば、庫内温度と設定温度との差が3deg以下である場
合、3deg〜5degの間である場合、5deg以上である場
合についてセグメント表示を変更するようにしてもよ
く、これら値は任意に設定可能である。
【0064】(変形例)以下、本発明の変形例について
説明する。以下の各変形例は、第2表示部(72)での表示
状態の変形例であって、主たる構成は上述した実施形態
と同様である。従って、ここでは、第2表示部(72)での
表示状態についてのみ説明する。
【0065】−第1の変形例− 本変形例は、例えば、長期間に亘って庫内温度が庫内設
定温度よりも2deg 以上高い状況が継続した場合を考慮
したものである。上述した実施形態の表示動作では、庫
内温度が庫内設定温度よりも2deg 以上高い状況が継続
した場合には、各表示部(72a〜72g)では、全て第1セグ
メント(S1)のみがONされた状態として表示されることに
なる。これでは、庫内温度が庫内設定温度よりも2deg
以上高い状況が継続していることは確認できても、実際
の庫内温度は低下しつつあるのか否かを確認することが
できない。
【0066】本例では、このような状況が生じた場合、
左端(7桁目)の表示部(72g) が、温度の上昇或いは下
降傾向を示す表示部として使用できるようにしている。
つまり、図8(b) に示すように、現在から5時間前まで
庫内温度と設定温度との差は2deg 以下にならなかった
場合ではあるが、庫内温度は徐々に下がりつつあるよう
な状況では、図8(a)に示すように、第2表示部(72)の
1桁目(72a)から6桁目(72f)までは第1セグメント(S1)
のみがONされた状態となるのに対し、7桁目(72g)は第
11及び第14セグメント(S11,S14) がONされた状態と
なる。つまり、この7桁目(72g) の表示を右下がりにす
ることで、庫内温度の傾向としては上昇傾向になってい
ることを示すようにしている。
【0067】このような表示を行うようにすれば、庫内
温度が庫内設定温度よりも2deg 以上高い状況が継続し
ている場合であっても、実際の庫内温度は低下しつつあ
るのか否かを容易に確認することができる。一方、庫内
温度が上昇しつつある場合には、7桁目の表示部(72g)
は第12及び第13セグメント(S12,S13)がONされた状
態となる。つまり、この7桁目(72g) の表示を右上がり
にすることで、庫内温度の傾向としては上昇傾向になっ
ていることを作業者に認識させるようにしている。
【0068】また、このような温度傾向を表示させるよ
うな場合、図9(a〜c)に示すように、第3,12,14
セグメント(S3,S12,S14)の右端を矢印形状にしておけ
ば、温度傾向の認識をより明確に行うことができる。つ
まり、庫内温度が下がり傾向にある場合には、図10に
示すように、第14セグメント(S14) が下向き矢印とし
て認識されるので、庫内温度が下がり傾向にあることが
明確になる。
【0069】尚、本例では、7桁目の表示部(72g) に、
庫内温度傾向が上昇或いは下降していることを表示させ
るための条件、つまり7桁目の表示を上向きにするか、
横向きにするか、或いは下向きにするかの条件を任意に
設定することが可能となっている。即ち、1時間あたり
2deg 以上低下すれば下降傾向にあると表示(斜め下向
き矢印の表示)させたり、1時間あたり5deg 以上低下
しなければ下降傾向にあると表示させないよにするなど
といった設定が入力キー群(80)の操作によって可能とな
っている。この設定は、例えばコンテナ内に積み込まれ
る運搬物の種類によって変更される。つまり、高温の環
境下に長期間に亘って晒しておくことができない食品等
では、後者の設定(1時間あたり5deg 以上低下しなけ
れば下降傾向にあると表示させない)にし、庫内温度の
下降傾向表示が行われていないときには直ちに冷凍装置
のメンテナンスを行って、所定の冷凍能力が発揮できる
ようにするなどといったことに利用される。
【0070】−第2変形例− 本例は、第2表示部(72)の横軸及び縦軸のレンジを切り
換えることを可能にしたものである。つまり、上述した
実施形態では、時間軸(横軸)を6時間表示とし、温度
軸(縦軸)を設定温度に対して上下2deg 表示するよう
にしているが、本例のものは、このレンジを、例えば時
間軸を12時間表示とし、温度軸を上下5deg 表示とす
るなどといったようにレンジ切換を可能としている。以
下、具体的に説明する。
【0071】この切換操作は、入力キー群(80)のセレク
トキー(86)を押すことにより行われる。つまり、この操
作により横軸である時間軸のレンジを上述の6時間から
12時間に変更することができる。この場合、2時間毎
に検出された庫内温度に基づいてグラフ表示が行われ
る。つまり、図11に示すように、各表示部(72a〜72g)
には、右から順に、「現在」、「2時間前」、「4時間
前」、…「12時間前」の表示が行われる。また、1日
単位の温度変化状態の表示に切り換えることもできる。
つまり、セレクトキー(86)を押すことにより、各表示部
(72a〜72g)に、右から順に、「現在」、「昨日」、「一
昨日」、…「6日前」の表示を行わせることもできる
(図示省略)。
【0072】一方、縦軸である温度軸のレンジを変更し
た場合には、庫内温度が、設定温度にほぼ一致している
場合、これらの温度差が3℃〜5℃の間である場合、該
温度差が5℃以上である場合とでセグメント(S1〜S14)
のON,OFF状態を変更するような設定にすることもできる
(図11参照)。
【0073】また、本例のようにレンジ切換えを可能に
した場合、現在表示されているレンジは何れのレンジで
あるかを正確に確認する必要がある。そのために本例で
は、以下に示す3パターンの確認手段の何れかを使用す
るようにしている。
【0074】(銘板のLEDを点灯させる場合)この手段
は、切り換え可能なレンジの数に応じた銘板(73,74) を
表示部(72)に張り付けておき、各銘板(73,74)にLED(73
a,74a) を付設して、使用中のレンジ側のLED を点灯さ
せるようにしたものである。つまり、図12(本図は温
度軸のみを2つのレンジに切換可能としたものである)
に示すように、温度差1deg レンジの銘板(73)と温度差
5deg レンジの銘板(74)とが切換可能である場合に、各
レンジの銘板(73,74)の上部にLED(73a,74a)を設けてお
き、使用中のレンジ側のLEDが点灯するようになってい
る。この図12は、上述した第1変形例に本例を適用し
た場合であって、(a)は、庫内温度が設定温度よりも5d
eg以上高い状況が継続しており、且つ庫内温度は低下傾
向にある場合に上下5deg のレンジを使用している状況
を示している。(b)は、庫内温度と設定温度との差がよ
りも5deg以下である場合に上下5degのレンジを使用し
ている状況を示している。(c)は、庫内温度と設定温度
との差がよりも5deg以下である場合に上下1degのレン
ジを使用している状況を示している。
【0075】図13は、温度レンジを切り換えた際の表
示状態の変化を判りやすくするために示したものであっ
て、(a)に示すような温度変化状況において、上下1deg
のレンジを使用した場合の表示状態を(b)に、上下5deg
のレンジを使用した場合の表示状態を(c)にそれぞれ示
している。このように、上下5degのレンジを使用した
場合には安定した温度状態であるように認識される場合
であっても、上下1degのレンジを使用した場合には微
少な温度変化をも認識することが可能になる。
【0076】(銘板番号を表示させる場合)この手段
は、図14に示すように、切り換え可能なレンジの数に
応じた銘板(73,74)を表示部(72)に張り付けておき、各
銘板(73,74)に各々番号を付したものである。また、第
2表示部(72)には各銘板(73,74)の番号に対応した液晶
表示部(72h)がある。この構成により、選択されたレン
ジに応じた液晶表示部(72h) がONすることになり、作業
者は、この液晶表示部(72h) のON状態を認識して、対応
する銘板により温度の変化状態を認識することができ
る。
【0077】この図14は、上述した第1変形例に本例
を適用した場合であって、(a) は、庫内温度が設定温度
よりも5deg 以上高い状況が継続しており、且つ庫内温
度は低下傾向にある場合に上下5deg のレンジ(液晶表
示「1」)を使用している状況を示している。(b)は、
庫内温度と設定温度との差がよりも5deg以下である場
合に上下5degのレンジを使用している状況を示してい
る。(c)は、庫内温度と設定温度との差がよりも5deg以
下である場合に上下1degのレンジ(液晶表示「2」)
を使用している状況を示している。
【0078】図15は、温度レンジを切り換えた際の表
示状態の変化を判りやすくするために示したものであっ
て、(a)に示すような温度変化状況において、上下1deg
のレンジを使用した場合の表示状態を(b)に、上下5deg
のレンジを使用した場合の表示状態を(c)にそれぞれ示
している。このように、上下5degのレンジを使用した
場合には安定した温度状態であるように認識される場合
であっても、上下1degのレンジを使用した場合には微
少な温度変化をも認識することが可能になる。
【0079】図16は、横軸である時間軸のレンジを切
換可能としたものに対して本例を適用した場合を示して
いる。第2表示部(72)には、12時間レンジ用の銘板(7
5)と、6日レンジ用の銘板(76)とが張り付けられてお
り、それぞれに数字が付されている。図16(a)に示す
ような庫内温度変化が生じた場合において、本図(b)は
6日レンジを使用した場合を、(c) は12時間レンジを
使用した場合をそれぞれ示している。また、第2表示部
(72)の液晶表示部(72h) には現在使用しているレンジに
対応する数字が表示される。
【0080】−第3変形例− 次に、第3変形例について説明する。この変形例は、グ
ラフ表示の視認性の向上に関するものである。例えば、
図17(a) に示すように庫内温度の上下変動が激しい状
況の場合に、上述した実施形態の表示動作では、図17
(b) のようなグラフ表示が行われる。これでは、各セグ
メントが連続した状態で認識することができず、つま
り、グラフとして認識することが困難になる。
【0081】そこで、本形態では、このようなセグメン
トの連続性が得られない場合に必要に応じて他のセグメ
ントをONさせることで各セグメントを連続した状態で表
示させ、グラフとして認識できるようにしている。
【0082】以下、連続表示させるための表示パターン
について具体的に説明する。図18〜図24に示すよう
に、今、隣り合う表示部(72a,72b) について左側の表示
部(72b)のうちON状態のセグメントに対して、右側の表
示部(72a)の各セグメントが表示される場合の表示パタ
ーンについて説明する。尚、以下の説明では1deg レン
ジを使用した場合について説明する。
【0083】図18(a〜e)は、左側表示部(72b)におい
て、庫内温度が設定温度よりも1deg以上高い場合にお
ける右側表示部(72a)での温度状態の各パターンを示し
ている。図18(a)は右側表示部(72a)においても庫内温
度が設定温度よりも1deg 以上高い場合の表示状態を示
している。図18(b)は右側表示部(72a)において庫内温
度が設定温度よりも高く、その差が1deg以下である場
合の表示状態を示している。図18(c)は右側表示部(72
a)において庫内温度と設定温度とが等しい場合の表示状
態を示している。図18(d)は右側表示部(72a)において
庫内温度が設定温度よりも低く、その差が1deg以下で
ある場合の表示状態を示している。図18(e)は右側表
示部(72a)において庫内温度が設定温度よりも1deg以上
低い場合の表示状態を示している。
【0084】以下、同様に、図19は、左側表示部(72
b) において、庫内温度が設定温度よりも高く、その差
が1deg 以下であり、且つそれまでの庫内温度が設定温
度よりも1deg以上高い場合における右側表示部(72a)で
の温度状態の各パターンを示している(本図の(a〜e)は
上記図18の(a〜e)に対応している)。図20は、左側
表示部(72b) において、庫内温度と設定温度とが等しい
場合における右側表示部(72a)での温度状態の各パター
ンを示している。図21は、左側表示部(72b)におい
て、庫内温度が設定温度よりも低く、その差が1deg 以
下であり、且つそれまでの庫内温度が設定温度よりも1
deg以上低い場合における右側表示部(72a)での温度状態
の各パターンを示している。図22は、左側表示部(72
b) において、庫内温度が設定温度よりも1deg以上低い
場合における右側表示部(72a)での温度状態の各パター
ンを示している。図23は、左側表示部(72b) におい
て、庫内温度が設定温度よりも高く、その差が1deg 以
下であり、且つそれまでの庫内温度が設定温度と等しい
場合における右側表示部(72a) での温度状態の各パター
ンを示している。図24は、左側表示部(72b) におい
て、庫内温度が設定温度よりも低く、その差が1deg 以
下であり、且つそれまでの庫内温度が設定温度と等しい
場合における右側表示部(72a)での温度状態の各パター
ンを示している。
【0085】このように、本例では、隣り合う表示部(7
2a,72b) の表示状態及び庫内温度の変化状態に応じて、
互いのセグメントが連続的に表示されるようになってい
る。このような表示方法を、上述した図17(a) に示す
ような庫内温度変化状況の表示に適用すると、図25に
示すようになる。これにより、図17(b) に示す表示状
態に比較して格段に視認性が向上し、庫内温度の履歴を
正確に認識することが可能になる。
【0086】−第4変形例− 本変形例は、庫内温度と設定温度との差が大きい場合の
表示方法の改良に関するものである。上述した実施形態
では、5deg レンジを使用している場合、庫内温度と設
定温度との差が5deg を越えていれば庫内温度の上下変
化を認識することができないが、本例では、このような
場合にも温度変化の認識を可能にすることに鑑みられた
ものである。
【0087】具体的には、第1又は第4セグメント(S1,
S4)と、第6,第11,第12,第9,第13又は第1
4セグメント(S6,S11,S12,S9,S13,S14) との組み合わせ
によって表示する。
【0088】例えば、庫内温度が設定温度よりも高い場
合であって、その差が30deg を越えているときには第
1セグメント(S1)と第11セグメント(S11) とをONし
(図26(a)参照)、その差が20〜30degであるとき
には第1セグメント(S1)と第6セグメント(S6)とをONし
(図26(b)参照)、その差が5〜10degであるときに
は第1セグメント(S1)と第12セグメント(S12)とをON
する(図26(c)参照)。
【0089】一方、庫内温度が設定温度よりも低い場合
であって、その差が30deg を越えているときには第4
セグメント(S4)と第13セグメント(S13) とをONし(図
27(a)参照)、その差が20〜30degであるときには
第4セグメント(S4)と第9セグメント(S9)とをONし(図
27(b)参照)、その差が5〜10degであるときには第
4セグメント(S4)と第14セグメント(S14)とをONする
(図27(c)参照)。
【0090】図28は、本例における表示状態の一例を
示している。図28(a) は実際の庫内温度の変化状態
を、図28(b) はそれに対応した第2表示部(72)の表示
状態を示している。
【0091】以上のような表示を行うことにより、庫内
温度と設定温度との差が表示可能域を越えていても庫内
温度の上下変化を認識することが可能になり、作業者は
庫内温度の変化状態を良好に認識することができること
になる。
【0092】次に、このようにON状態のセグメントの組
み合わせによって、庫内温度と設定温度との差が大きい
場合に庫内温度の上下変化を認識可能とする表示方法の
他の例について図29〜図31を用いて説明する。
【0093】図29は、庫内温度が設定温度よりも高い
場合の表示例を示し、その差が30degを越えていると
きには第1、第5,第6,第7セグメント(S1,S5,S6,S
7)をONし(図29(a)参照)、その差が20〜30degで
あるときには第1、第5,第6セグメント(S1,S5,S6)を
ONし(図29(b)参照)、その差が5〜10degであると
きには第1、第5セグメント(S1,S5)をONする(図29
(c)参照)。
【0094】一方、図30は、庫内温度が設定温度より
も低い場合の表示例を示し、その差が30degを越えて
いるときには第4、第8,第9,第10セグメント(S4,
S8,S9,S10)をONし(図30(a)参照)、その差が20〜
30deg であるときには第4、第8,第9セグメント(S
4,S8,S9)をONし(図30(b)参照)、その差が5〜10d
egであるときには第4、第8セグメント(S4,S8)をONす
る(図30(c)参照)。
【0095】図31は、本例における表示状態の一例を
示している。図28(a) に示した庫内温度の変化状態
を、本表示方法によって表示したものを示している。
【0096】−第5変形例− 上述した実施形態では、一画面中に7個の温度データを
一度に表示することが可能である。つまり、現在から6
時間前までのデータ、又は現在から6時間前までのデー
タと庫内温度の傾向を一画面で表示が可能である。とこ
ろが、それ以前のデータを表示させるためには、レンジ
を切り換えねばならなかった。つまり、6時間レンジ
(1時間毎の温度変化状態を示すレンジ)から12時間
レンジ(2時間毎の温度変化状態を示すレンジ)に切り
換えていた。これにより12時間前までの温度データを
1画面上に表示できることになる。
【0097】しかし、これでは、例えば8時間前から1
0時間前までのデータを1時間毎に表示させることがで
きない。つまり、6時間レンジで表示できない部分(7
時間前以前)での温度変化状態の詳細を認識することが
できなかった。
【0098】本例は、この点に鑑みられたものである。
つまり、表示入力パネル(60)の入力キー群(80)に右方向
及び左方向(又は上方向及び下方向)のスクロールキー
(図示省略)を設けておき、これを操作することで、温
度データを1データづつ移動させながら表示できるよう
にしている。つまり、1桁目(72a) に現在のデータを表
示し7桁目(72g) に6時間前のデータを表示した6時間
レンジ(図7に示すような表示状態)において、右方向
のスクロールキーを押すことで、データをずらせて、1
桁目(72a)に1時間前のデータを表示し7桁目(72g)に7
時間前のデータを表示させることができるようになって
いる。このようにしてスクロールキーを押すことでデー
タを1時間づつ遡らせながら表示させることができ、7
時間前以前の温度変化状態の詳細(1時間毎の温度変
化)を認識することが可能になる。
【0099】この場合、現在表示されているデータはど
の時間帯のものであるか認識し難いので、本例では、第
1表示部(71)に、第2表示部(72)の1桁目(72a) に表示
されているデータの時刻を表示するようになっている。
図32は、その一例を示し、第2表示部(72)の1桁目(7
2g) には20日の10時のデータを表示していることを
示している。つまり、6時間レンジをしようした場合、
この状態では、20日の10時から20日の5時までの
データを1時間毎に表示することが可能になる。
【0100】−第6変形例− 本例は、第2表示部に冷凍装置(20)がデフロスト運転を
行った時間帯の表示を可能にしたものである。この種の
装置にあっては、正常な運転が行われているか否かを、
定期的にデフロスト運転が行われているか否かによって
判断することがある。このため、何時の時間帯にデフロ
スト運転が行われたかを容易に認識できるようにしてお
くことは有効である。
【0101】本例では、図33に示すように、各表示部
(72a〜72g) に「DEF」の表示が可能な液晶を配置してお
き、デフロスト運転が行われた場合には、この液晶をON
する。
【0102】これにより、作業者は容易にデフロスト運
転を行った時間帯を認識でき、冷凍装置が正常に運転し
ているか否かを容易に監視することができることにな
る。
【0103】また、このような「DEF」 の表示が可能な
液晶を配置するのに代えて、デフロスト運転が行われた
時間帯のセグメントを点滅させるようにしてもよい。
【0104】−第7変形例− 本例は、グラフ表示をより詳細に行うための改良であ
る。上述の各表示部(72a〜72g)は14個のセグメントに
よって1桁を構成していた。これでは、例えば、縦軸を
庫内温度の変化とした場合に、5段階の表示しか行えな
い。つまり、「庫内温度が設定温度に等しい」、「庫内
温度が設定温度よりも高くその差は所定温度以下」、
「庫内温度が設定温度よりも高くその差は所定温度以
上」、「庫内温度が設定温度よりも低くその差は所定温
度以下」、「庫内温度が設定温度よりも低くその差は所
定温度以上」の5段階である。
【0105】本例は、より詳細な表示を可能にするため
に表示部(72a〜72g)のセグメント構成を改良したもので
ある。
【0106】先ず、図34示すものは、上記上下方向に
延びるセグメントである第5,第6,第7,第8,第
9,第10セグメント(S5,S6,S7,S8,S9,S10)を上下方向
に3分割している。また、左右方向に延びるセグメント
である第1,第4セグメント(S1,S4) を左右方向に2分
割している。つまり、合計28のセグメントにより構成
されている。
【0107】これにより、例えば、縦軸に9段階の表示
を行わせることが可能になる。つまり、例えば、本図に
示すように、「庫内温度が設定温度に等しい」、「庫内
温度が設定温度よりも高くその差は10deg 以下」、
「庫内温度が設定温度よりも高くその差は10deg〜2
0degの範囲」、「庫内温度が設定温度よりも高くその
差は20deg〜30degの範囲」、「庫内温度が設定温度
よりも高くその差は30deg以上」、「庫内温度が設定
温度よりも低くその差は10deg以下」、「庫内温度が
設定温度よりも低くその差は10deg〜20degの範
囲」、「庫内温度が設定温度よりも低くその差は20de
g〜30degの範囲」、「庫内温度が設定温度よりも低く
その差は30deg 以上」の9段階である。これにより、
庫内温度の表示をより詳細に行うことができる。
【0108】一方、図35に示すものは、上述の如く2
8のセグメントにより構成された表示部(72a-1〜72d-2)
を上下2段配置し、この2個の表示部によって1つの温
度データを表示するようにしている。
【0109】このような構成によれば、例えば、縦軸に
15段階の表示を行わせることが可能になる。つまり、
例えば、本図に示すように、「庫内温度が設定温度に等
しい」、「庫内温度が設定温度よりも高くその差は5de
g 以下」、「庫内温度が設定温度よりも高くその差は5
deg〜10degの範囲」、「庫内温度が設定温度よりも高
くその差は10deg〜15degの範囲」、「庫内温度が設
定温度よりも高くその差は15deg〜20degの範囲」、
「庫内温度が設定温度よりも高くその差は20deg〜2
5degの範囲」、「庫内温度が設定温度よりも高くその
差は25deg 〜30degの範囲」、「庫内温度が設定温
度よりも高くその差は30deg以上」、「庫内温度が設
定温度よりも低くその差は5deg 以下」、「庫内温度が
設定温度よりも低くその差は5deg〜10degの範囲」、
「庫内温度が設定温度よりも低くその差は10deg〜1
5degの範囲」、「庫内温度が設定温度よりも低くその
差は15deg〜20degの範囲」、「庫内温度が設定温度
よりも低くその差は20deg〜25degの範囲」、「庫内
温度が設定温度よりも低くその差は25deg〜30deg
の範囲」、「庫内温度が設定温度よりも低くその差は3
0deg 以上」の15段階である。これにより、庫内温度
の表示をより詳細に行うことができる。
【0110】尚、上述した実施形態及び各例では、14
又は28のセグメントにより表示部を構成するようにし
たが、本発明はこれに限らず、一般に使用されている7
セグメント等を使用してもよく、このセグメントの個数
は特に限定されるものではない。
【0111】また、上述した実施形態及び各例では、庫
内温度の履歴表示に関して説明したが、本発明はこれに
限らず、庫内の圧力や湿度の変化状態の履歴を表示させ
たり、冷凍装置の圧縮機への引加電圧や電流値の変化状
態の履歴を表示させるようにしてもよい。
【0112】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば以下に述べるような効果が発揮される。請求項1記載
の発明は、コンテナ装置における運搬物の運搬状態の履
歴を記憶する記憶手段を備えさせ、この記憶手段が記憶
した履歴情報をグラフ化して表示するようにした。この
ため、運搬物の受取人は、運搬中の庫内温度履歴等を容
易に認識することができ、運搬中の庫内の管理状況を正
確に認識することができる。
【0113】請求項2記載の発明は、複数のセグメント
で成る表示ブロック(72a〜72g)を複数桁に亘って配置
し、グラフ表示手段(53)によるグラフ表示状態では、各
表示ブロック(72a〜72g)に、互いに異なる時間帯におけ
る運搬物の運搬状態を表示させるようにした。このた
め、グラフ表示を行うのに十分なセグメント個数を確保
することができ、運搬状態変化の読み取りを正確に行う
ことが可能になる。
【0114】請求項3記載の発明は、時間の経過に沿っ
たグラフ表示を行うようにしている。また、このグラフ
表示手段(53)が、互いに隣り合う表示ブロック同士の時
間間隔を任意に変更可能としている。従って、グラフ表
示による運搬状態変化の認識をよりいっそう容易に行う
ことができる。また、表示ブロック同士の時間間隔を変
更することで、一画面上で認識できる時間の範囲を任意
に設定することが可能になり、必要に応じた履歴の読み
取りを行うことが可能になる。
【0115】請求項4記載の発明は、互いに隣り合う表
示ブロック同士の時間間隔を、該間隔が異なる複数のレ
ンジに切換え可能とし、セグメント表示部(72)に、この
各レンジに応じた銘板(75,76)を設けた。これにより、
レンジに応じた銘板(75,76)により、時間レンジを認識
しながら運搬状態変化の確認が行え、作業者がグラフを
読み間違えることを抑制できる。
【0116】請求項5記載の発明は、複数の表示ブロッ
ク(72a〜72g)の配列方向に対して直交する方向に配置さ
れた複数のセグメント(S1,S2,S3,S4)を設け、これらのO
N,OFF を組み合わせることにより、各時間帯での運搬状
態を表示させるようにした。これにより、グラフ表示状
態を具体的に得ることができ、装置の実用性の向上が図
れる。
【0117】請求項6記載の発明は、セグメント表示部
(72)に庫内温度変化の履歴を表示させるようにした。こ
のため、本発明において履歴表示の対象とするパラメー
タを具体的に得ることができる。
【0118】請求項7記載の発明は、互いに隣り合うセ
グメント同士の温度間隔を複数のレンジに切換え可能と
し、セグメント表示部(72)に、この各レンジに応じた銘
板(73,74) を設けた。このため、セグメント表示部(72)
のレンジを切り換えたとしても銘板(73,74)により運搬
状態変化の確認を正確に行うことが可能になる。
【0119】請求項8記載の発明は、セグメント表示部
(72)の各表示ブロック(72a〜72g)の配列方向の一端に位
置する表示ブロック(72g) に、庫内温度の変化傾向を表
示させるようにした。このため、グラフ表示できない領
域に庫内温度がある場合であっても、その変化の傾向を
作業者は読み取ることが可能になり、庫内温度の認識が
不能になるといったことが回避できる。
【0120】請求項9記載の発明は、庫内温度の変化傾
向を、斜め上向き及び斜め下向きに延びるように傾斜配
置されたセグメント(S12,S13),(S11,S14)によって示す
ようにした。請求項10記載の発明は、傾斜配置された
セグメント(S12,S13),(S11,S14) を矢印形状で形成して
いる。これらにより、グラフ表示できない領域に庫内温
度がある場合であっても、温度の変化傾向を確実に表示
することができ、グラフ表示することのデメリットを補
償することができる。
【0121】請求項11記載の発明は、セグメント表示
部(72)に、現在使用しているレンジに対応した銘板(75,
76),(73,74) を表示させるようにした。このため、複数
の銘板(75,76),(73,74) のうち何れを使用しているかを
容易に認識することができ、グラフ表示を読み間違える
ことが回避できる。
【0122】請求項12記載の発明は、一端の表示ブロ
ック(72a) に過去の庫内温度を表示すると共に他端の表
示ブロック(72g) に向かって所定時間間隔でもって時間
が遡るようにセグメント表示部(72)にグラフ表示させる
ようにしている。これにより、過去のデータの詳細をグ
ラフ表示させることが可能になり、運搬状態の履歴を詳
細に認識することができる。
【0123】請求項13記載の発明は、コンテナ装置に
備えられた冷凍装置(20)が除霜運転を行ったことをセグ
メント表示部(72)に表示するようにした。このため、冷
凍装置(20)が正常に運転していることを除霜運転が定期
的に行われることにより認識するようにした場合には、
この確認を容易に行うことができ、履歴表示ばかりでな
く故障発生の有無の表示にも使用することが可能にな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】冷凍コンテナの斜視図である。
【図2】冷凍装置の収容部分を示す断面図である。
【図3】表示入力部を示す図である。
【図4】第2表示部を示す図である。
【図5】表示部のセグメントの配置状態を示す図であ
る。
【図6】表示部の通常表示状態を示す図である。
【図7】実際の庫内温度の変化状態と表示部の表示状態
とを示す図である。
【図8】第1変形例における図7相当図である。
【図9】庫内温度変化傾向を矢印で示す際の各セグメン
トを示す図である。
【図10】庫内温度変化傾向を矢印で示す際の表示部の
表示状態の一例を示す図である。
【図11】第2変形例における表示部の表示状態を示す
図である。
【図12】第2変形例においてレンジを切り換えた場合
の表示状態の一例を示す図である。
【図13】第2変形例においてレンジを切り換えた場合
の表示状態の他の一例を示す図である。
【図14】第2変形例において銘板の番号表示を行うよ
うにした場合の一例を示す図である。
【図15】銘板の番号表示を行うようにした場合の他の
例を示す図である。
【図16】時間軸のレンジを切換可能とした場合の表示
状態を示す図である。
【図17】第3変形例の課題を説明するための図であ
る。
【図18】第3変形例における第1の表示パターンを示
す図である。
【図19】第3変形例における第2の表示パターンを示
す図である。
【図20】第3変形例における第3の表示パターンを示
す図である。
【図21】第3変形例における第4の表示パターンを示
す図である。
【図22】第3変形例における第5の表示パターンを示
す図である。
【図23】第3変形例における第6の表示パターンを示
す図である。
【図24】第3変形例における第7の表示パターンを示
す図である。
【図25】第3変形例における表示部の表示状態を示す
図である。
【図26】第4変形例において庫内温度が高い場合の各
セグメントの表示状態を示す図である。
【図27】第4変形例において庫内温度が低い場合の各
セグメントの表示状態を示す図である。
【図28】第4変形例における表示部の表示状態を示す
図である。
【図29】第4変形例の他の例における図26相当図で
ある。
【図30】第4変形例の他の例における図27相当図で
ある。
【図31】第4変形例の他の例における図28相当図で
ある。
【図32】第5変形例における表示部の表示状態を示す
図である。
【図33】第6変形例における表示部の表示状態を示す
図である。
【図34】第7変形例におけるセグメントの配置状態を
示す図である。
【図35】第7変形例の他の例におけるセグメントの配
置状態を示す図である。
【符号の説明】
(11) コンテナ本体 (51) デジタル表示手段(文字表示手段) (52) 記憶手段 (53) グラフ表示手段 (54) 切換手段 (70) 表示部 (72) 第2表示部(セグメント表示部) (S1〜S14) セグメント
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 笠野 元宏 大阪府堺市金岡町1304番地 ダイキン工 業株式会社堺製作所 金岡工場内 (56)参考文献 特開 平9−96566(JP,A) 実開 昭58−128486(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01K 1/02

Claims (13)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 運搬物の収容空間を備えた箱体と、該箱
    体に設けられた表示部(70)とを備えたコンテナ装置にお
    いて、 表示部(70)は、多数のセグメント(S1〜S14…) からなる
    セグメント表示部(72)を備えており、 該セグメント表示部(72)に文字データを表示させる文字
    表示手段(51)と、 運搬物の運搬状態の履歴を記憶する記憶手段(52)と、 該記憶手段(52)の出力を受け、セグメント表示部(72)を
    構成する個々のセグメント(S1〜S14…) のON,OFFを組み
    合わせることにより、セグメント表示部(72)に運搬状態
    の履歴をグラフ化して表示させるグラフ表示手段(53)
    と、 上記セグメント表示部(72)への表示状態を、文字表示手
    段(51)による文字データ表示状態とグラフ表示手段(53)
    によるグラフ表示状態とに切り換え可能な切換手段(54)
    とを備えていることを特徴とするコンテナ装置の履歴表
    示装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のコンテナ装置の履歴表示
    装置において、 セグメント表示部(72)は、複数のセグメントで成る表示
    ブロック(72a〜72g)が複数桁に亘って配置されてなって
    おり、 文字表示手段(51)による文字データ表示状態では、各表
    示ブロック(72a〜72g)に文字が表示される一方、グラフ
    表示手段(53)によるグラフ表示状態では、各表示ブロッ
    ク(72a〜72g)に、互いに異なる時間帯における運搬物の
    運搬状態を表示することで、セグメント表示部(72)に運
    搬状態履歴のグラフ表示がなされることを特徴とするコ
    ンテナ装置の履歴表示装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のコンテナ装置の履歴表示
    装置において、 グラフ表示手段(53)は、複数桁に亘って配置された各表
    示ブロック(72a〜72g)のうち一端の表示ブロック(72a)
    から他端の表示ブロック(72g)に向かって時間が遡るよ
    うにセグメント表示部(72)にグラフ表示させる一方、 互いに隣り合う表示ブロック同士の時間間隔を任意に変
    更可能としていることを特徴とするコンテナ装置の履歴
    表示装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のコンテナ装置の履歴表示
    装置において、 互いに隣り合う表示ブロック同士の時間間隔は、該間隔
    が異なる複数のレンジに切換え可能とされており、 セグメント表示部(72)には、この各レンジに応じた銘板
    (75,76) が設けられていることを特徴とするコンテナ装
    置の履歴表示装置。
  5. 【請求項5】 請求項2記載のコンテナ装置の履歴表示
    装置において、 個々の表示ブロック(72a〜72g)には、複数の表示ブロッ
    ク(72a〜72g)の配列方向に対して直交する方向に配置さ
    れた複数のセグメント(S1,S2,S3,S4) が設けられてお
    り、 グラフ表示手段(53)は、この直交方向に配置された複数
    のセグメント(S1,S2,S3,S4) のON,OFFを組み合わせるこ
    とにより、各時間帯での運搬状態を表示させることを特
    徴とするコンテナ装置の履歴表示装置。
  6. 【請求項6】 請求項3記載のコンテナ装置の履歴表示
    装置において、 グラフ表示手段(53)は、セグメント表示部(72)に庫内温
    度変化の履歴を表示するようになっていることを特徴と
    するコンテナ装置の履歴表示装置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載のコンテナ装置の履歴表示
    装置において、 個々の表示ブロック(72a〜72g)には、複数の表示ブロッ
    ク(72a〜72g)の配列方向に対して直交する方向に配置さ
    れた複数のセグメント(S1,S2,S3,S4) が設けられてお
    り、 庫内温度が高いほど、ON状態になるセグメントを一端側
    のセグメントから他端側のセグメントに移行するように
    なっており、 互いに隣り合うセグメント同士の温度間隔は、複数のレ
    ンジに切換え可能とされていて、 セグメント表示部(72)には、この各レンジに応じた銘板
    (73,74) が設けられていることを特徴とするコンテナ装
    置の履歴表示装置。
  8. 【請求項8】 請求項6記載のコンテナ装置の履歴表示
    装置において、 グラフ表示手段(53)は、セグメント表示部(72)の各表示
    ブロック(72a〜72g)の配列方向の一端に位置する表示ブ
    ロック(72g) に、庫内温度の変化傾向を表示させること
    を特徴とするコンテナ装置の履歴表示装置。
  9. 【請求項9】 請求項8記載のコンテナ装置の履歴表示
    装置において、 庫内温度の変化傾向を表示する一端の表示ブロック(72
    g) は、斜め上向き及び斜め下向きに延びるように傾斜
    配置されたセグメント(S12,S13),(S11,S14) を備えてお
    り、 グラフ表示手段(53)は、庫内温度が上昇傾向であるとき
    には斜め上向きのセグメント(S12,S13) を、庫内温度が
    下降傾向であるときには斜め下向きのセグメント(S11,S
    14) をそれぞれONさせることを特徴とするコンテナ装置
    の履歴表示装置。
  10. 【請求項10】 請求項9記載のコンテナ装置の履歴表
    示装置において、 傾斜配置されたセグメント(S12,S13),(S11,S14) は矢印
    形状で形成されていることを特徴とするコンテナ装置の
    履歴表示装置。
  11. 【請求項11】 請求項4または7記載のコンテナ装置
    の履歴表示装置において、 セグメント表示部(72)には、現在使用しているレンジに
    対応した銘板(75,76),(73,74)を表示する銘板表示手段
    (73a,74a),(72h)が設けられていることを特徴とするコ
    ンテナ装置の履歴表示装置。
  12. 【請求項12】 請求項6記載のコンテナ装置の履歴表
    示装置において、 グラフ表示手段(53)は、複数桁に亘って配置された各表
    示ブロック(72a〜72g)のうち一端の表示ブロック(72a)
    に現在の庫内温度を表示すると共に他端の表示ブロック
    (72g) に向かって所定時間間隔毎に時間が遡るようにセ
    グメント表示部(72)にグラフ表示させる第1の表示状態
    と、一端の表示ブロック(72a) に過去の庫内温度を表示
    すると共に他端の表示ブロック(72g) に向かって上記第
    1の表示状態における所定時間間隔と同時間間隔でもっ
    て時間が遡るようにセグメント表示部(72)にグラフ表示
    させる第2の表示状態とを切換可能となっていることを
    特徴とするコンテナ装置の履歴表示装置。
  13. 【請求項13】 請求項1記載のコンテナ装置の履歴表
    示装置において、 箱体内部の収容空間を冷却する冷凍装置(20)を備えてお
    り、該冷凍装置(20)は所定時間毎に除霜運転を行うよう
    になっている一方、グラフ表示手段(53)は、セグメント
    表示部(72)に除霜運転が行われた時間帯を表示可能とな
    っていることを特徴とするコンテナ装置の履歴表示装
    置。
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