JP3170945U - 蓄光リフレクタ - Google Patents

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【課題】ランドセルや鞄、ペットの首輪や携帯電話のストラップに取付けられ、動物や漫画等のキャラクタを立体的に再現し、且つ暗がりでも光を反射し或いは発光して確実に他者から視認できる蓄光リフレクタを提供する。【解決手段】表層に透光性能と反射機能を有する反射シート1と、中層に複数色の蓄光塗料2でキャラクタ50が描かれ、且つ光を表層に向かって反射する白色シート3と、下層に厚みを持たせる構造シート4とを重ねた積層シート材により構成された表シート5と裏シート6であって、表シート5と裏シート6は、キャラクタ50の絵柄が彫られた表金型20aと裏金型20bとで別々に溶着成形され、更に表シート5と裏シート6とを背合わせに重ねて溶着し型貫されることを特徴とする蓄光リフレクタ。【選択図】図3

Description

本考案は、光を反射または発光する蓄光反射シートを備えた積層シートであって、両面に蓄光塗料と再帰反射シートと構造シートを積層し形成された蓄光リフレクタに関する。
暗がりでの作業や歩行、或いはペットを連れて自転車で走行する場合、自動車や他者から存在を認識させるため、走行ライトに照らされた時に、その光を反射するアルミニウム反射面の上に球状のガラスビーズや、立体プリズム等を配置した再帰反射シートで形成された反射シートが衣服や靴、自転車のフレーム等に貼り付けられて使用されている。しかし反射シートは光が当たらないと視認できない問題があり、そのため一度光が当たると長時間にわたり光を蓄光し、暗がりでも発光し続けて確実に視認できる蓄光シートとを併用した蓄光反射シートが使用されている。
例えば図5に示す従来の蓄光反射シート60は、光が当たる場合だけでなく光が当たった後の暗闇の中でも確実に視認することが可能な、再帰反射シート63と蓄光シート65及び反射シート67を組み合わせ、周囲を接着部69で接合された三層構造の蓄光反射シート60が開示されている(特許文献1参照)。
特開平9−127892号公報
しかし、従来の三層構造で形成されている蓄光反射シートの場合、動物や漫画等のキャラクタを印刷した蓄光シートが使用しているため、蓄光シートの図柄は標識等と同じでキャラクタの画像を個性的に表示にするには難があった。
本考案の蓄光リフレクタは、上記の問題についてなされたもので、動物や漫画等のキャラクタを凹凸のある溶着線でかたどって再現し、蓄光反射シートの安全補助グッズとしての機能を損なうことなく、ランドセルや鞄、ペットの首輪や携帯電話のストラップにボールチェーン等を用いて取付けることで暗がりでも光を反射し、或いは発光して確実に他者から視認できる蓄光リフレクタを提供することを目的とする。
本考案は上記の目的を達成するため、以下(1)〜(4)の構成を備えるものである。
(1)表層に透光性能と反射機能を有する反射シートと、中層に複数色の蓄光塗料でキャラクタが描かれ、且つ光を表層に向かって反射する白色シートと、下層に厚みを持たせる構造シートとを重ねた積層シート材により構成された表シートと裏シートであって、前記表シートと裏シートは、前記キャラクタの絵柄が彫られた表金型と裏金型とで別々に溶着成形され、更に前記表シートと裏シートとを背合わせに重ねて溶着し型貫されることを特徴とする蓄光リフレクタ。
(2)前記積層シート材を溶着成形する際、絵柄が彫られた前記表金型或いは前記裏金型で形成される溶着線で、前記キャラクタの輪郭が凹凸状に形成されることを特徴とする前記(1)記載の蓄光リフレクタ。
(3)前記裏シートが、複数の色シートのみを重ねた前記積層シート材で形成されることを特徴とする前記(1)または(2)記載の蓄光リフレクタ。
(4)前記積層シート材を構成する前記中層が、蓄光塗料が塗布された透明シートを複数積層されていることを特徴とする前記(1)または(2)記載の蓄光リフレクタ。
本考案の蓄光リフレクタによれば、動物や漫画等のキャラクタをかたどった丸型、四角形、ダイカット形状等の所定の形状に形成した蓄光リフレクタを、ランドセルや鞄、キーホルダ、携帯電話等のストラップにボールチェーン等で取付けることで、暗がりでも光を反射し或いは自立発光して確実に車や他者から視認できる安全補助グッズとしての機能を備えている。
また、積層シート材に蓄光塗料を塗布して描かれた動物や漫画等のキャラクタの画像を、表裏別々に熱溶着用の金型で作成し貼り合わせた蓄光リフレクタを提供できる。
(a)本実施例に係る蓄光リフレクタの六層構造の断面図、(b)蓄光リフレクタの四層構造の断面図、(c)蓄光リフレクタの五層構造の断面図、(d)蓄光リフレクタの表シートと裏シートの背合わせ構造の斜視図 (a)表層の反射シートの機能を示す図、(b)中層の蓄光塗料を塗装した透明シートの機能を示す図、(c)下層の白色シートの機能を示す図 本実施例に係る蓄光リフレクタの作成工程を示す図 本実施例に係る蓄光リフレクタの別の構成を示す図 従来の蓄光反射シートを示す図
以下、本考案を実施するための形態を、実施例により詳しく説明する。
本実施例に係る蓄光リフレクタは、動物や漫画等のキャラクタを模ったステッカーやキャラクタ人形を、ランドセルや鞄、キーホルダや携帯電話のストラップにボールチェーン等で取付けることで光を受けて反射し、或いは暗がりでも蓄光塗料が発光し続けて、走行中の車や他者から人やペット等を確実に視認させる安全補助グッズとして、キャラクタ画像を備えた蓄光反射シートである。
図1は蓄光リフレクタの基本となる構造で、表シート5と裏シート6の積層シート材の構成を示す図である。図1(a)に示す表層に再帰反射シート1、中層に蓄光塗料2を塗布した樹脂製の白色シート3、下層に厚みを持たせる構造シート4を積層した三層構造の積層シート材を、表面を作成する表シート5と、裏面を作成する裏シート6とを別々に作成して貼り合わせた六層構造を基本構成とする。
キャラクタの輪郭をかたどる枠線或いは縁取り線は、後述するキャラクタの絵柄が線画で彫り込まれた金型20(図3)で、熱圧着した際に形成される凹凸状の溶着線によって輪郭が形成されるため、中層の白色シート3に蓄光塗料2でキャラクタ50の輪郭を描く場合もあるが、通常は白色シート3の全面に蓄光塗料2がベタ塗りされている。この中層の白色シート3に直接蓄光塗料2をベタ塗りする構成は、蓄光シート65を使用する従来の蓄光反射シート60に比べてコストダウンを図ることができる。
表シート5と裏シート6に描かれるキャラクタは、一般的には表裏が同一の絵柄であるが、表裏が違う絵柄で作成された構成で有っても良い。
図1(b)に示す蓄光リフレクタ10(図3)の積層構造は、厚みが薄い積層シート材を作成する場合で、下層の厚みを持たせる構造シート4を除いた表シート5と裏シート6の構成で、反射シート1と蓄光塗料2を塗装された白色シート3の二層構造で形成しても良い。
また、図1(c)に示すキャラクタを片面のみに形成する蓄光リフレクタ10の場合は、再帰反射シート1、蓄光塗料2を塗装された白色シート3、厚みを持たせるための構造シート4で形成された表シート5と、色シート8を一枚或いは二枚重ねた裏シート6で形成された積層シート材を貼り合わせる五層構成であっても良い。
図1(d)に示す表シート5と裏シート6には、キャラクタ50の輪郭を線画で彫り込まれた金型20によって、作成されるキャラクタ50の画像サイズによりシート上に1〜20個等のキャラクタ50が型押しされ、一個から複数個のキャラクタ50が一度に形成される。
表面の金型20で形成された表シート5には二箇所の位置合わせの刻印23,24が形成されており、後述する溶着型貫装置25(図3)で、表シート5と裏シート6を背合わせにして貼り合わせる際の位置合わせに使用され、ずれのないように溶着されたキャラクタ50を型貫形成することで、個々に蓄光リフレクタ10が形成される。また、蓄光リフレクタ10の構造が薄い図1(b)、図1(c)の場合は、表シート5と裏シート6を別々に作成することなく表裏一体に一括して熱成形することもできる。
型貫形成される蓄光リフレクタ10の所定の形状には、丸形や四角形等の他、キャラクタ50そのものの形状をかたどったダイカット形状に型貫形成されることで、キャラクタ50をより立体的に表現することができる。市販される製品は、キャラクタ50の形状をかたどったダイカット形状が主流となっている。
蓄光リフレクタの積層シート材に使用されるシート材の材質は、主にPVC(ポリ塩化ビニル)或いはTPU(熱可塑性ポリウレタン)が一般的に使用される。しかし、PVCとTPUを混在して使用すると溶着効果が弱くなるため、混在して使用することはない。
<蓄光リフレクタの機能>
蓄光リフレクタ10を構成する積層シート材の三層構造の機能を、図2を使って説明する。
図2(a)は、再帰反射シート1の再帰反射の原理図である。この表層の再帰反射シート1は、すりガラスのような乱反射や鏡面反射といった普通の反射と異なり、均一に配置された微細な球状のガラスビーズ11a或いは三角錐体の立体プリズム11bのような再帰反射素材11による屈折と反射により、入射した光の方向に反射する再帰反射と呼ばれる現象を利用した反射シートである。再帰反射素材11はガラスビーズ型とプリズム型に大別され、ガラスビーズ11aの背面で反射させるガラスビーズ型と、内部で屈折反射させる三角錐体の立体プリズム11bをシート表面に配置したプリズム型があり、入射角に係わらず入射した光が入射した方向(光源)に向かって反射される再帰反射機能を有している。
蓄光リフレクタ10の目的は、光を反射或いは光の反射が変化することで、暗がりでも確実に他者から蓄光リフレクタ10を付けた子供やペット等の存在を視認させることである。例えば蓄光リフレクタは、夜間や暗がりで車のヘッドライトが当たったときに、その光を車の方向に反射する機能を担うため、ヘッドライトの方向に光を正確に反射し、更に所持者の動きによって蓄光リフレクタ10が動くことで光の反射が変化するため、運転者に蓄光リフレクタ10を付けた人間或いは動物の存在を確実に視認させることができる。
本考案の蓄光リフレクタ10では、この表層の再帰反射シート1を金型20で溶着成形する時に、キャラクタ50の輪郭部分に当たる再帰反射シート1の再帰反射機能が失われるため、反射の際にキャラクタ50の輪郭が黒く縁どられることで画像が判別できる特徴を有している。また、蓄光塗料2が自立発光する際、キャラクタ50の輪郭部分が熱溶着されて他の部分と発光が異なるため、反射の場合と同様にキャラクタ50の画像が判別できる特徴を有している。
尚、再帰反射シート1に使用される再帰反射素材11には、ガラスビーズ型とプリズム型等と多種類あり用途に応じて使い分けるもので、再帰反射素材11の種類によって本考案を制限するものではない。
図2(b)は蓄光リフレクタ10の積層シート材の中層の構造で、白色のプラスチック材の白色シート3の表面に3〜4種類のカラーインク蓄光塗料2a,2b,2cをベタ塗りで塗布することでキャラクタ50の画像の下地を形成している。多色とすることで単色では表現できない配色が可能となる。また中層の白色シート3は、蓄光塗料2の光を強める働きをする以外に、表層の再帰反射シート1の反射面としても機能する。
車のヘッドライトの光を受けた蓄光塗料2はヘッドライトの光を蓄光し、ヘッドライトの光から外れてもキャラクタ50自体が自立発光することで蓄光リフレクタが揺れ動いて発光し続け、所持者を確実に視認させる高い認知機能を備えている。
また、自立発光した際、発色する色が太陽光等の下で見える色と違う色に変化するように、色の変化を演出できる。蓄光塗料2は太陽光やヘッドライト等の光に含まれる紫外線により光エネルギを蓄えて発光する3〜4種類のカラーインク蓄光塗料を使うことで、キャラクタ50の画像が光を受けた時と、自立発光した時とその見え方を変えることもできる。そのため、夜間等の暗い状況でも色の異なる蓄光塗料2を自立発光させることで、より存在位置を確実に認識させることができる蓄光リフレクタ10となる。
中層の構成は、キャラクタ50の形状に切抜かれた蓄光シートを表層の再帰反射シート1の裏面に配置した薄い蓄光リフレクタ10の構造であっても良い。
図2(c)の下層の構造シート4は、プラスチック材で形成された厚みと強度を持たせる構造材として働き、熱溶着の際に中層との間には僅かに空気が封入された空気層7(図3)を形成するため、該空気層7とシート材の材質の持つ適度な弾力により独特の手触り感を与える。ただし作成する製品によっては、空気層7を形成しないように各層を密着させて作成されるため、空気層7は必ずしも必要ではない。
中層に使用される白色シート3は必ずしも白色である必要はなく、中層に描かれるキャラクタ50を引き立てるために、鏡面や、銀色、薄緑、浅黄色等の光を効率良く反射させる素材、或いは光を透過する透明素材であっても良いため、本考案を白色のみに限定するものではない。
<蓄光リフレクタの作成工程>
図3に示す蓄光リフレクタ10の作成工程を説明する。図3(a)は三層構造の積層シート材と絵柄が線彫りされた金型20で、表層に再帰反射と透光性能を有する再帰反射シート1と、中層に3〜4種類のカラーインク蓄光塗料2でキャラクタ50の下地がベタ塗りで描かれた白色シート3と、下層に厚みを持たせる構造シート4からなる三層構造の積層シート材を使って、表面のキャラクタ50を構成する表シート5と、裏面のキャラクタ50を構成する裏シート6とが別々に作成される。
表側のキャラクタ50の絵柄が線彫りされた熱溶着用の表金型20aと、裏側のキャラクタ50の絵柄が線彫りされた熱溶着用の裏金型20bにより、積層シート材を熱溶着した際、溶着線13が蓄光塗料2でベタ塗りされたキャラクタ50の輪郭をかたどる枠線或いは縁取り線となる凹凸状の溶着溝を形成する。また表金型20aには、表シート5の二箇所に位置合わせの刻印23,24を形成する刻印突起21,22がある。位置合わせの刻印23,24は、溶着型貫装置25の基壇28に設置された裏シート6の上に表シート5を背合わせに積層した際、表面用の金型25aと表シート5に型押しされたキャラクタ50との位置合わせに使用されて位置ずれを防止する。
図3(b)に示す作成工程では、表面のキャラクタ50の絵柄が線彫りされた溶着用の表金型20aで溶着成形された表シート5を作成、同様に反射シート1と蓄光塗料2を塗布された透明シート3と白色シート4を積層して裏面のキャラクタ50が線彫りされた溶着用の裏金型20bで溶着成形した裏シート6を作成する。溶着成形の際、中層と下層との間に僅かな空気が封入された空気層7が形成され、キャラクタ50の輪郭は溶着線13で形成される凹凸状の溶着溝によって立体的に形成される。作成する製品によっては空気層7を形成せず、キャラクタ50の輪郭は溶着線13で形成される凹凸状の溶着溝によって立体的に形成される。
金型20で溶着成形された表シート5と裏シート6には、キャラクタ50のサイズによって数が異なるが、図1(d)で示すように同じキャラクタ像がシート上に、一個から複数個のキャラクタ50が型押しされた状態で形成されている。
図3(c)に示す溶着型貫工程では、表シート5と裏シート6を重ね合わせ、溶着型貫装置25を使って、キャラクタ50の周囲部を熱溶着し、丸形、四角形、ダイカット形状等の所定の形状に型貫された一個の蓄光リフレクタ10を作成する。溶着型貫装置25の基壇28に設置された裏面用の金型25bに裏返した裏シート6を填め込んで位置を固定し、裏シート6の上に表シート5を重ねて背合わせに配置する。その際、溶着型貫装置25の表面用の金型25aには、表シート5の二箇所に形成された位置合わせの刻印23,24に対応して、位置合わせ突起26,27を有し、表面用の金型25aの位置合わせ突起26,27と、表シート5に形成されたキャラクタ50の刻印23,24とを一致させることで、キャラクタ50の表面と裏面とがずれることなく所定の形状に溶着し型貫することができる。
溶着型貫工程でキャラクタ50のサイズによっては、予め裏シート6のキャラクタ50を個々に型貫して作成し、溶着型貫装置25の基壇28に設置された裏面用の金型25bに裏シート6を填め込み、その上に表シート5を重ねる方法であっても良い。
図3(d)に示す所定の形状に型貫された蓄光リフレクタ10には、両面に凹凸状のキャラクタ50の輪郭が溶着線13で描かれている。蓄光リフレクタ10を所定の形状に型貫する際、丸形、四角形、ダイカット形状等の所定の形状の周辺部は、その縁に沿って溶着部12が形成され積層シート材が剥離することを防止している。
通常、溶着圧力の強い溶着機を使用して、片面から一度に六層構造の積層シート材を溶着する方法が作業効率及びコスト面において有効である。
しかし、圧力の弱い溶着機を使用する場合は、表層の再帰反射シート1が硬質なため、表シート5と裏シート6を重ね一回で溶着させることができない、或いは溶着しても積層シート材が剥離する場合がある。そのため、作業工数が増えてコスト高になるが、積層シート材の表シート5と裏シート6を別々に作成し、更に表シート5と裏シート6を重ねて溶着型貫する二段階の作成方法が選択された。逆にこの弱点を生かした作成方法が、三層構造の表シート5及び裏シート6のキャラクタ50の輪郭線を、溶着線13である凹凸状の溶着溝で形成することで、画像の異なった凹凸のある表シート5及び裏シート6を形成することが可能となり、キャラクタ50の輪郭の細かい陰影を立体的な凹凸状の溶着線13で表現することができる本考案の特徴の一つとなっている。
その結果、完成した蓄光リフレクタ10は、表シート5及び裏シート6を貼り合わせることで厚みのある構造となり、積層シート材に描かれたキャラクタ50が平面でありながら、溶着線13で描かれた輪郭の細かい陰影を、凹凸状の溶着溝で形成することで立体的な表情を持たせることが可能となる。また表シート5及び裏シート6の積層シート材に使用されるPVC或いはTPUにより、蓄光リフレクタ10は適度なクッション性を持つため手に持った際の良好な感触を生み出している。
蓄光リフレクタ10の積層シート材について、別の構成例を図4で説明する。図4(a)に示す積層シート材は、表シート5及び裏シート6の中層に蓄光塗料2を塗布した透明シート9を配置し、下層に白色シート3を配置する構成で、蓄光塗料2が自立発光した際に白色シート3で反射させ、光を強くしてキャラクタ50を浮き出させる効果を発揮させることができる。
しかし、透明シート9と白色シート3を追加するためコスト高となるが、配色と発光効果を高めたことでキャラクタ50の浮き出し効果と、確実に他者から視認できる安全補助グッズとして高機能な製品を提供できる。
図4(b)に示す積層シート材は、表シート5及び裏シート6の構成が、表層に再帰反射シート1、中層に蓄光塗料2を塗布した透明シート9を配置し、下層の構造シート4を表シート5と裏シート6とで共有する五層構造の蓄光リフレクタ10の例である。作成する際、表シート5と裏シート6は二層構造で作成し、溶着型貫装置25で貼り合わせる際に構造シート4を追加して作成しても良い。
図4(c)に示す積層シート材は、表層の再帰反射シート1、中層に蓄光塗料2aを塗布した透明シート及び蓄光塗料2bを塗布した透明シート9を二枚配置し、下層は設けない三層構造の表シート5と裏シート6の構成例である。更に中層を、蓄光塗料2を塗布した透明シート9を複数配置する構成で有っても良く、下層に白色シート3を配置する構成であっても良い。
蓄光塗料2は太陽光やヘッドライト等の光に含まれる紫外線により光エネルギを蓄えて発光する3〜4種類のカラーインク蓄光塗料を使うことで、キャラクタ50の画像が光を受けた時と、自立発光した時とその見え方を変えることができる特徴を備えている。そのため従来の蓄光シートを用いる方法と異なり、カラーインク蓄光塗料2を重ねて描かれたキャラクタ50は、蓄光塗料2の色合いの変化により発光効果が平面的とならず、人に購買意欲を起こさせる蓄光リフレクタ10を提供することができる。
以上、蓄光リフレクタは、特に子供達の暗がりでの歩行、或いはペットを連れて自転車で走行する場合、自動車や他者から人やペットの存在位置を確実に認識させることができる安全補助グッズとしての効果を発揮させるものである。更に蓄光リフレクタの持つ独特の立体感及び反射や発光効果を利用し、著名なキャラクタと組み合わせたステッカーやキャラクタ人形と融合させて作成することで、ペットの飼い主や若年層だけでなくOL等の女性層にも人気のある製品として人に購買意欲を起こさせる製品を提供することができる。
1 再帰反射シート
2 蓄光塗料
3 白色シート
4 構造シート
5 表シート
6 裏シート
7 空気層
8 色シート
9 透明シート
10 蓄光リフレクタ
11 再帰反射素材
12 溶着部
13 溶着線
20 金型
20a 表金型
20b 裏金型
21 刻印突起
22 刻印突起
23 刻印
24 刻印
25 溶着型貫装置
26 位置合わせ突起
27 位置合わせ突起
28 基壇
50 キャラクタ

Claims (4)

  1. 表層に透光性能と反射機能を有する反射シートと、中層に複数色の蓄光塗料でキャラクタが描かれ、且つ光を表層に向かって反射する白色シートと、下層に厚みを持たせる構造シートとを重ねた積層シート材により構成された表シートと裏シートであって、
    前記表シートと裏シートは、前記キャラクタの絵柄が彫られた表金型と裏金型とで別々に溶着成形され、
    更に前記表シートと裏シートとを背合わせに重ねて溶着し型貫されることを特徴とする蓄光リフレクタ。
  2. 前記積層シート材を溶着成形する際、絵柄が彫られた前記表金型或いは前記裏金型で形成される溶着線で、前記キャラクタの輪郭が凹凸状に形成されることを特徴とする請求項1記載の蓄光リフレクタ。
  3. 前記裏シートが、複数の色シートのみを重ねた前記積層シート材で形成されることを特徴とする請求項1または請求項2記載の蓄光リフレクタ。
  4. 前記積層シート材を構成する前記中層が、蓄光塗料が塗布された透明シートを複数積層されていることを特徴とする請求項1または請求項2記載の蓄光リフレクタ。
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