JP3170564B2 - 乗客コンベアの低速運転装置 - Google Patents
乗客コンベアの低速運転装置Info
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Description
エスカレータ等の乗客コンベアを低速運転するために用
いられる、乗客コンベアの低速運転装置に関する。
は、一般に、据付現場での組立時や試運転時、あるいは
保守点検時などに、低速運転を行う必要がある。
られる装置としては、従来、実公昭52−37589号
公報に記載されているように、減速機を内蔵し、乗客コ
ンベアの駆動装置の電動機の主軸に取り付けられる小型
電動機が広く知られている。すなわち、乗客コンベアを
低速運転させる場合には、従来、かかる小型電動機を前
記駆動装置の電動機の主軸に直結させて、機械室内の作
業者が手で支えたまま該小型電動機を駆動させる。これ
により、前記減速機を介して前記主軸に動力が伝達され
るので、乗客コンベアが低速運転できるようになってい
る。
た従来の低速運転装置は、作業者が狭い機械室内で小型
電動機を手で支えたまま運転操作を行わなければならな
いので、不安定な姿勢を余儀なくされて危険であり、且
つ多大な労力を要するため作業効率も悪かった。
するためになされたもので、その目的は、低速運転時に
作業者の労力が大幅に軽減できて安全性も確保できる、
乗客コンベアの低速運転装置を提供することにある。
ため、本発明は、低速運転用電動機に、乗客コンベアの
固定部位に着脱可能な支持体と、電源に接続される配線
ケーブルを有する低速運転用制御装置とを一体的に設
け、この低速運転用電動機に設けられたスプロケットと
乗客コンベアの駆動装置に設けられた低速運転用スプロ
ケットとの間に動力伝達用のチェーンを巻き掛けて低速
運転を行うようにした乗客コンベアの低速運転装置にお
いて、前記固定部位に長孔を有する取付雇を固設し、前
記支持体に前記長孔に係合可能な突起を設けるととも
に、該支持体を貫通するボルトの両端側に係止部材と第
1のハンドルとをそれぞれ設け、該第1のハンドルを回
転して前記係止部材を前記長孔に係止させることによ
り、前記支持体を前記取付雇に仮固定するように構成
し、かつ、前記ボルトにナットを螺着するとともに、こ
のナットの外周部にラチェットおよび第2のハンドルを
装着し、該第2のハンドルを回転して前記ラチェットを
介して前記ナットを前記取付雇側へ螺進させることによ
り、前記支持体を前記取付雇に本固定するように構成し
た。
運転装置では、まず、乗客コンベアの固定部位に固設さ
れた取付雇の長孔に低速運転用電動機の支持体に設けら
れた突起を係合するとともに、該長孔にボルトの一端側
に設けられた係止部材を挿通してから、ボルトの他端側
に設けられた第1のハンドルを回転操作して係止部材を
長孔に係止させることにより、支持体を取付雇に仮固定
する。次いで、乗客コンベアの駆動装置の低速運転用ス
プロケットと低速運転用電動機に駆動されるスプロケッ
トとの間に動力伝達用のチェーンを巻き掛けて、係止部
材を取付雇の長孔に沿ってスライド移動させながら支持
体の取付位置を調整し、該チェーンに所定の張力が付与
されるように設定する。しかる後、第2のハンドルを回
転操作することにより、ラチェットを介してナットを取
付雇側へ螺進させ、これにより支持体をナットと取付雇
とで強固に挟持することにより、低速運転装置の本固定
が行える。
固定作業の双方に締結具および工具を備えると、一方の
手で低速運転装置を支持しながら他方の手で締結作業を
行うことができるため、仮固定からチェーンの張力調整
および本固定に至る一連の作業を一人で容易に行え、狭
い機械室内での低速運転装置固定作業の労力が低減し、
作業効率や安全性が向上する。
いし図4に基づいて説明する。ここで、図1は本発明に
よる低速運転装置をエスカレータの駆動装置に接続した
様子を示す斜視図、図2は図1に示す低速運転装置の支
持体を取付雇に取り付けるための構造を示す説明図、図
3は図2に示す支持体を取付雇に取り付けた状態を示す
縦断面図、図4はエスカレータの駆動機構の概略を示す
側面図である。
いて説明すると、上下階に跨って設置された主枠1内
に、無端状に連結されて回転駆動される多数の踏段2が
配設されていて、これらの踏段2群は、上部機械室1A
内の駆動スプロケット5と下部機械室1B内の従動スプ
ロケット6との間に巻き掛けられた踏段チェーン7に連
結されている。また、主枠1には、踏段2群の回転方向
に沿って欄干3が立設されていて、この欄干3の外周部
には、ハンドレール4が摺動自在に装着されている。
ット5の近傍に駆動装置9が設置されている。この駆動
装置9は、マシンベース8上に電動機10と減速機11
とを載置固定して、該減速機11の入力軸側に電磁ブレ
ーキ12を設けるとともに、該減速機11の出力軸側に
スプロケット13を設けて概略構成されている。そし
て、このスプロケット13と前記駆動スプロケット5と
の間に駆動チェーン14(図4参照)が巻き掛けてある
ので、駆動装置9の電動機10を駆動させることによ
り、スプロケット13,5等を介して踏段チェーン7お
よび踏段2群が回転駆動されるようになっている。
示すように、小型電動機18および減速機19からなる
低速運転用の駆動機17に、配線ケーブル27,28,
30や低速運転操作用の遠隔装置29を有する低速運転
用の制御装置20と、エスカレータの主枠1に固設され
る取付雇31(図2,3参照)に対して着脱可能な支持
枠21と、持ち運びに便利なように付設された取っ手2
4とを一体的に設け、減速機19の出力軸側にスプロケ
ット25を設けて概略構成されており、このスプロケッ
ト25と、電磁ブレーキ12の軸部に設けた低速運転用
の小型スプロケット15との間に、動力伝達用のチェー
ン26(図4参照)を巻き掛けて使用される。かかる低
速運転装置16の一体化構造を具体的に述べると、本実
施形態においては、駆動機17の小型電動機18上に制
御装置20を載置固定し、且つ、駆動機17の減速機1
9の側部に支持枠21を固定している。
配線ケーブルのうち、配線ケーブル27は図示せぬ電源
に接続するためのもので、配線ケーブル28は前記電磁
ブレーキ12のコイル端子12Tに接続するためのもの
で、配線ケーブル30は前記遠隔装置29に接続するた
めのものである。また、前記支持枠21には、保管時な
どに低速運転装置16が傾倒しないように姿勢を安定さ
せるための支柱脚22や、低速運転時に前記取付雇31
に取り付けるための固定部23が設けられている。ま
た、前記遠隔装置29には、前記小型電動機18を正逆
運転するための運転スイッチ29Aと、前記電磁ブレー
キ12を制動解除状態にするためのブレーキ解放スイッ
チ29Bと、これらの運転スイッチ29Aおよびブレー
キ解放スイッチ29Bの動作を無効にするための停止ス
イッチ29Cとが設けられている。
を、主枠1に固設された取付雇31に取り付けるための
構造について詳細に説明する。
16は、支持枠21の固定部23を取付雇31に対して
仮固定するための第1の取付手段32と、本固定するた
めの第2の取付手段33とを備えている。第1の取付手
段32は、具体的には、支持枠21の固定部23を貫通
するボルト36の一端側に直方体形状の係止部材34を
設け、且つ他端側にハンドル35を設けて構成されてい
る。また、第2の取付手段33は、具体的には、前記ボ
ルト36に螺着されたナット37と、このナット37の
外周部に装着されたラチェット38およびそのハンドル
39とによって構成されており、ナット37の前後両側
に当て板40と外れ止め41とが配置させてある。ま
た、支持枠21の固定部23には、取付雇31との対向
面の所定個所、具体的には前記ボルト36が貫通する透
孔23Hと同じ高さで所定量横に離れた位置に、位置決
め用の突起42が設けてある。一方、取付雇31には、
前記係止部材34や前記突起42が挿通可能な長孔31
Hが設けてある。
合には、上部機械室1Aの乗降床1Fを取り外した後、
まず、低速運転装置16の支持枠21の固定部23を、
主枠1に固設された取付雇31に対向させて、第1の取
付手段32の係止部材34を取付雇31の長孔31Hに
挿通してから、仮固定用のハンドル35を図2に矢印で
示すように回転操作することにより、係止部材34を同
図に鎖線で示す位置まで回転移動させて、低速運転装置
16を取付雇31に仮固定する。次いで、減速機19に
設けられたスプロケット25と電磁ブレーキ12に設け
られた小型スプロケット15との間に、動力伝達用のチ
ェーン26を巻き掛けて、係止部材34を取付雇31の
長孔31Hに沿って持ち上げることにより、突起42と
ボルト36を長孔31Hに案内させながら固定部23を
スライド移動し、該チェーン26に所定の張力が付与さ
れるように低速運転装置16の取付位置を調整する。し
かる後、本固定用のハンドル39を回転操作することに
より、ラチェット38を介してナット37を取付雇31
側へ螺進させ、これにより支持枠21の固定部23をナ
ット37と取付雇31とで強固に挟持することができる
ので、低速運転装置16の本固定が一人で容易に行え
る。
31に本固定したなら、配線ケーブル28を電磁ブレー
キ12のコイル端子12Tに接続するとともに、配線ケ
ーブル27を電源に接続し、さらに配線ケーブル30を
介して遠隔装置29を制御装置20に接続しておくこと
により、作業準備が完了する。
9を手に持った作業者がブレーキ解放スイッチ29Bを
押圧操作することにより、電磁ブレーキ12が制動解除
状態となるので、この作業者が運転スイッチ29Aを押
圧操作すれば、エスカレータは小型電動機18の動力を
得て正方向あるいは逆方向に低速運転を開始する。ま
た、かかる低速運転中に作業者が停止スイッチ29Cを
押圧操作すれば、前記スイッチ29A,29Bの動作が
無効になるため、エスカレータは速やかに運転を停止す
る。
に設けた取付雇31に支持枠21の固定部23を取り付
けておくことにより、低速運転装置16を該取付雇31
にて安定した状態で支持することができるので、作業者
は低速運転装置16を取付雇31に本固定した後、建屋
の床上から遠隔装置29によってエスカレータの低速運
転操作を行うことができる。それゆえ、機械室内で不安
定な姿勢のまま運転操作を行わねばならなかった従来技
術に比べて、低速運転時における作業者の労力が大幅に
軽減し、安全性および作業効率が著しく高まる。
電動機18および減速機19からなる駆動機17に、支
持枠21と制御装置20とが一体化してあり、持ち運び
に便利なように取っ手24も設けてあるので、取扱い性
が良好である。
置は、以上説明したような形態で実施され、以下に記載
されるような効果を奏する。
双方に締結具および工具を備えることで、作業者は一方
の手で低速運転装置を支持しながら他方の手で締結作業
を行うことができるため、低速運転装置の仮固定からチ
ェーンの張力調整および本固定に至る一連の作業を一人
で容易に行え、狭い機械室内での低速運転装置固定作業
の労力が低減し、作業効率や安全性が向上する。
動装置に接続した様子を示す斜視図である。
り付けるための構造を示す説明図である。
示す縦断面図である。
ある。
Claims (1)
- 【請求項1】 低速運転用電動機に、乗客コンベアの固
定部位に着脱可能な支持体と、電源に接続される配線ケ
ーブルを有する低速運転用制御装置とを一体的に設け、
この低速運転用電動機に設けられたスプロケットと乗客
コンベアの駆動装置に設けられた低速運転用スプロケッ
トとの間に動力伝達用のチェーンを巻き掛けて低速運転
を行うようにした乗客コンベアの低速運転装置におい
て、 前記固定部位に長孔を有する取付雇を固設し、前記支持
体に前記長孔に係合可能な突起を設けるとともに、該支
持体を貫通するボルトの両端側に係止部材と第1のハン
ドルとをそれぞれ設け、該第1のハンドルを回転して前
記係止部材を前記長孔に係止させることにより、前記支
持体を前記取付雇に仮固定するように構成し、かつ、前
記ボルトにナットを螺着するとともに、このナットの外
周部にラチェットおよび第2のハンドルを装着し、該第
2のハンドルを回転して前記ラチェットを介して前記ナ
ットを前記取付雇側へ螺進させることにより、前記支持
体を前記取付雇に本固定するように構成した ことを特徴
とする乗客コンベアの低速運転装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26732596A JP3170564B2 (ja) | 1996-10-08 | 1996-10-08 | 乗客コンベアの低速運転装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26732596A JP3170564B2 (ja) | 1996-10-08 | 1996-10-08 | 乗客コンベアの低速運転装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10109872A JPH10109872A (ja) | 1998-04-28 |
JP3170564B2 true JP3170564B2 (ja) | 2001-05-28 |
Family
ID=17443260
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26732596A Expired - Fee Related JP3170564B2 (ja) | 1996-10-08 | 1996-10-08 | 乗客コンベアの低速運転装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3170564B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP4252530B2 (ja) * | 2004-12-13 | 2009-04-08 | ダイキン工業株式会社 | 空気調和機のドレン水静菌構造 |
CN103086248A (zh) * | 2011-10-28 | 2013-05-08 | 康力电梯股份有限公司 | 一种扶梯主机的测速装置 |
-
1996
- 1996-10-08 JP JP26732596A patent/JP3170564B2/ja not_active Expired - Fee Related
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