JP3170089U - 建設機械のリッパー - Google Patents
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Abstract
【課題】爪部が爪座から逸脱しない建設機械のリッパーを提供する。
【解決手段】建設機械のリッパーは、爪座1、爪部2、および係止機構3を備える。爪座1は、バケットに固定されバケットから離れる一端に差し込み部12が突出して形成される固定部11を有する。差し込み部12は、装着室、および装着室と連通する締付用穴122を有する。爪部2は、一端に爪座1の差し込み部12の形に対応する差し込み溝21を有し、差し込み溝21の両壁に孔22を有し、差し込み溝21によって爪座1の差し込み部12に嵌る。係止機構3は、爪座1の装着室および締付用穴122に装着され、爪部2を爪座1に嵌めて固定し、柱状ストッパー31、弾性ユニット32、および固定ユニット33を有する。これにより、爪部2が爪座1から逸脱しない。
【選択図】図2
【解決手段】建設機械のリッパーは、爪座1、爪部2、および係止機構3を備える。爪座1は、バケットに固定されバケットから離れる一端に差し込み部12が突出して形成される固定部11を有する。差し込み部12は、装着室、および装着室と連通する締付用穴122を有する。爪部2は、一端に爪座1の差し込み部12の形に対応する差し込み溝21を有し、差し込み溝21の両壁に孔22を有し、差し込み溝21によって爪座1の差し込み部12に嵌る。係止機構3は、爪座1の装着室および締付用穴122に装着され、爪部2を爪座1に嵌めて固定し、柱状ストッパー31、弾性ユニット32、および固定ユニット33を有する。これにより、爪部2が爪座1から逸脱しない。
【選択図】図2
Description
本考案は、建設機械のリッパーに関し、詳しくは、爪部を爪座から逸脱させないことが可能な建設機械のリッパーに関するものである。
米国特許公告第5709034号明細書(特許文献1)により開示された建設機械のリッパーにおいて、該案の図16に示すように、柱状ストッパー175は爪座13に差し込まれる。爪部12は、爪座13の外部に嵌り、かつ両側に孔145を有する。孔145は斜面151を有する。柱状ストッパー175は、斜面151に対応する斜面218を有する。爪部12を装着する際、柱状ストッパー175の斜面218を孔145の斜面151に当接させることによって爪部12を爪座13に固定する。
しかしながら、上述した建設機械のリッパーが掘削作業を進める際、爪座13の内部に爪部12の末端部が衝突するため、隙間が発生し始め、爪座13と爪部12の間での相対的な移動が増加する。従って、掘削の際に孔145の斜面151は、柱状ストッパー175の斜面218を圧迫し、柱状ストッパー175を内部に後退させるという現象が起こりやすい。このとき爪部12が突然爪座13から逸脱しやすくなるため、作業上の安全問題がある。
一方、このようなリッパーにおいて、爪座13は、爪部12に対応する両側に突出して形成された柱状ストッパー175を有するため、爪部12を取り出すには、プライヤーによって柱状ストッパー175を内部に後退させる必要がある。掘削作業の過程において、掘り出された土は爪部の間に詰ることがよくあり、掘削の際に生じた力は土石が柱状ストッパー175を圧迫するという事態を招くため、爪部12が突然爪座13から逸脱する恐れがある。
本考案は、上述した問題を解決するために、爪部が爪座から逸脱しない建設機械のリッパーを提供することを目的とする。
上述の目的を達成するために、本考案による建設機械のリッパーは、爪座、爪部、および係止機構を備える。
爪座は、バケットに固定される固定部を有する。固定部は、バケットから離れる一端に突出して形成された差し込み部を有する。差し込み部は、一方の面に装着室を有し、一方の面と反対側の面に締付用穴を有する。装着室と締付用穴とは、互いに連通し、かつ外部に連通し、差し込み部を貫通する。
爪座は、バケットに固定される固定部を有する。固定部は、バケットから離れる一端に突出して形成された差し込み部を有する。差し込み部は、一方の面に装着室を有し、一方の面と反対側の面に締付用穴を有する。装着室と締付用穴とは、互いに連通し、かつ外部に連通し、差し込み部を貫通する。
爪部は、一端に爪座の差し込み部の形に対応する差し込み溝を有し、差し込み溝の両壁に孔を有する。孔は向かい合うように配置され、かつ差し込み溝に連通する。爪部は、差し込み溝によって爪座の差し込み部に嵌る。
係止機構は、爪座の装着室および締付用穴に装着され、爪部の孔の間に対応して爪部を爪座に嵌めて固定する。係止機構は、柱状ストッパー、弾性ユニット、および固定ユニットを有する。
柱状ストッパーは、差し込み部の装着室に差し込まれ、一端が装着室の外部に突出して一つの孔に入り込む。柱状ストッパーは、装着室内に位置する他端に凹溝を有する。弾性ユニットは、凹溝内に位置付けられ、一端が柱状ストッパーに当接し、他端が装着室の底面に当接する。
爪部は、孔の差し込み溝の開口側に内側リード角を有する。柱状ストッパーは、装着室の外部に突出した一端かつ固定部側に外側リード角を有する。外側リード角は、内側リード角に当接し、深さが内側リード角の深さより小さい。外側リード角の反対側と爪部の孔の内壁との間に弾性空間を有する。
以下、本考案による建設機械のリッパーを図面に基づいて説明する。図1から図7に示した本考案の実施形態の構成は、説明のために開示され、請求の範囲を限定するものではない。
(一実施形態)
図1から図3に示すように、本考案の一実施形態による建設機械のリッパーは、爪座1、爪部2および係止機構3を備える。
(一実施形態)
図1から図3に示すように、本考案の一実施形態による建設機械のリッパーは、爪座1、爪部2および係止機構3を備える。
爪座1は、固定部11を有し、固定部11によってバケットAの前端部を挟む。溶接工程によって固定部11とバケットAとを結合させる。
固定部11は、バケットAから離れる一端に突出して形成された差し込み部12を有する。差し込み部12は、一側に装着室121を有し、他側に締付用穴122を有する。装着室121と締付用穴122とは、互いに連通し、かつ外部に連通し、差し込み部12を横方向に貫通する。
固定部11は、バケットAから離れる一端に突出して形成された差し込み部12を有する。差し込み部12は、一側に装着室121を有し、他側に締付用穴122を有する。装着室121と締付用穴122とは、互いに連通し、かつ外部に連通し、差し込み部12を横方向に貫通する。
爪部2は、一端に差し込み溝21を有する。差し込み溝21と爪座1の差し込み部12とは、相互に対応する形を呈する。爪部2は、差し込み溝21の両壁に孔22を有する。孔22は、向かい合うように配置され、かつ差し込み溝21に連通する。爪部2は、差し込み溝21によって爪座1の差し込み部12に嵌る。
係止機構3は、爪座1の装着室121および締付用穴122に装着され、爪部2の孔22の間に対応して爪部2を爪座1に嵌めて固定する。
係止機構3は、柱状ストッパー31、弾性ユニット32、および固定ユニット33を有する。柱状ストッパー31は、差し込み部12の装着室121に差し込まれ、一端が装着室121の外部に突出して一つの孔22に入り込む。柱状ストッパー31は、装着室121内に位置する一端に凹溝311を有する。弾性ユニット32は、凹溝311内に位置付けられ、一端が柱状ストッパー31に当接し、他端が装着室121の底面に当接する。
固定ユニット33は、締付部331および制止部332を有する。固定ユニット33の締付部331は、差し込み部12の締付用穴122に差し込まれる。制止部332は、爪部2の別の一つの孔22内に固定される。
本実施形態において、弾性ユニット32はスプリングである。本考案においては、これに限らず、ポリウレタンゴムから構成されることができる。柱状ストッパー31は、外壁に少なくとも一つの遮断リング312を有する。遮断リング312は、異物が柱状ストッパー31と装着室121との間の隙間から柱状ストッパー31の凹溝311内に入り込むことを防止することができる。
爪部2は、孔22の差し込み溝21の開口側に内側リード角23を有する。柱状ストッパー31は、装着室121の外部に突出した一端かつ固定部11側に外側リード角313を有する。外側リード角313は、爪部2の孔22の内側リード角23に当接し、深さが内側リード角23の深さより小さい。
爪座1と爪部2とを組み合わせるとき、プライヤー(図中未表示)によって柱状ストッパー31を差し込み部12の装着室121の中に押さえる。続いて、爪座1の差し込み部12に爪部2の差し込み溝21を嵌める。柱状ストッパー31の差し込み溝21内に位置する部分を爪部2の差し込み溝21の内面に当接させると、プライヤーを離して爪座1の差し込み部12に爪部2の差し込み溝21を嵌める。このとき柱状ストッパー31は、爪部2の一側の孔22に対応し、弾性ユニット32の弾力によって対応した孔22に入り込む。続いて、固定ユニット33の締付部331と差し込み部12の締付用穴122とを結合させ、固定ユニット33の制止部332を別の一側の孔22に差し込むことによって爪部2を爪座1に固定する。
爪座1から爪部2を取り外すとき、プライヤーによって孔22から柱状ストッパー31を差し込み部12の装着室121の中に押さえる。続いて、差し込み溝21内において柱状ストッパー31を爪部2の差し込み溝21の内面に当接させる。そして、固定ユニット33の締付部331を差し込み部12の締付用穴122から逸脱させると、プライヤーを離して爪部2を爪座1から取り出すことができる。
図3に示したのは、爪部2が爪座1に装着され、柱状ストッパー31の外側リード角313と爪部2の内側リード角23とが最初の位置に当接する状態である。図に示すように、柱状ストッパー31は、爪座1と爪部2との間に当接するため、スライドできる隙間がない。
図4に示すように、掘削作業の最中に爪部2が衝撃を受けるとき、爪部2は爪座1の方向に移動する。柱状ストッパー31は、図5に示すように、弾性ユニット32の圧迫によって外部に前進し、爪部2と爪座1との間の隙間が小さくなるまで持続的に前進する。このとき、図6に示すように、爪部2は、内側リード角23が柱状ストッパー31の外側リード角313に当接することによって制止される。そのため、爪部2が衝撃を受けて爪座1内部との間に隙間を生じさせるとき、柱状ストッパー31の外側リード角313が弾性ユニット32の圧迫によって爪部2の内側リード角23の間をスライドする。これにより、隙間を許容範囲内に維持することができるだけでなく、爪部2と爪座1との相対的に移動する行程を増加させないことができる。
一方、柱状ストッパー31の外側リード角313の反対側と爪部2の孔22の内壁との間に弾性空間4を有する。弾性空間4は、柱状ストッパー31の外側リード角313が爪部2の内側リード角23の間をスライドするとき、掘削作業の最中に爪部2が直接柱状ストッパー31に衝突することを避けるために配置された空間である。
図7に示すように、固定ユニット33の締付部331と差し込み部12の締付用穴122とが結合するとき、固定ユニット33の制止部332は孔22に入り込む。そのため、掘削作業中に掘り出された土石が柱状ストッパー31を圧迫して爪座1の内部まで後退させるとき、固定ユニット33の制止部332によって孔22の中に爪部2の逸脱を制止し、爪部2を爪座1に安定させることができる。
上述した説明をまとめてみると、本考案の長所は次の通りである。
1、建設機械のリッパーが掘削作業を進め、爪部2と爪座1とを相互に衝突させるとき、柱状ストッパー31は外部に移動し、外側リード角33が爪部2の内側リード角23に当接することによって爪部2を制止し、爪部2と爪座1内部との間の隙間を許容範囲内に維持する。従って、爪座1と爪部2とが生じた相対的な移動を減少させれば、相対的に移動した爪部2が柱状ストッパー31を爪座1内に詰め込むことを防止し、爪部2が爪座1から逸脱するという問題を解決することができる。
1、建設機械のリッパーが掘削作業を進め、爪部2と爪座1とを相互に衝突させるとき、柱状ストッパー31は外部に移動し、外側リード角33が爪部2の内側リード角23に当接することによって爪部2を制止し、爪部2と爪座1内部との間の隙間を許容範囲内に維持する。従って、爪座1と爪部2とが生じた相対的な移動を減少させれば、相対的に移動した爪部2が柱状ストッパー31を爪座1内に詰め込むことを防止し、爪部2が爪座1から逸脱するという問題を解決することができる。
2、固定ユニット33の制止部332は、孔22の中に爪部2を制止することができる。従って、掘削作業の最中に掘り出された土石の圧迫によって柱状ストッパー31が爪部2を制止できなくなったとき、制止部332によって爪部2を制止し、爪部2を爪座1に安定させれば、係止機構3が作用できなくなったときに爪部2が爪座1から逸脱するという問題を解決することができる。
1 :爪座、
11 :固定部、
12 :差し込み部、
121:装着室、
122:締付用穴、
2 :爪部、
21 :差し込み溝、
22 :孔、
23 :内側リード角、
3 :係止機構、
31 :柱状ストッパー、
311:凹溝、
312:遮断リング、
313:外側リード角、
32 :弾性ユニット、
33 :固定ユニット、
331:締付部、
332:制止部、
4 :弾性空間、
A :バケット。
11 :固定部、
12 :差し込み部、
121:装着室、
122:締付用穴、
2 :爪部、
21 :差し込み溝、
22 :孔、
23 :内側リード角、
3 :係止機構、
31 :柱状ストッパー、
311:凹溝、
312:遮断リング、
313:外側リード角、
32 :弾性ユニット、
33 :固定ユニット、
331:締付部、
332:制止部、
4 :弾性空間、
A :バケット。
Claims (5)
- バケットに固定され前記バケットから離れる側に差し込み部が突出して形成される固定部を有する爪座と、
一端に前記爪座の前記差し込み部の形に対応する差し込み溝を有し、前記差し込み溝に連通するように前記差し込み溝の両壁に対応するように形成される孔を有し、前記差し込み溝によって前記爪座の前記差し込み部に嵌る爪部と、
柱状ストッパー、弾性ユニットおよび固定ユニットを有する係止機構と、
を備え、
前記差し込み部は、一方の面に外部に連通する装着室を有し、前記一方の面と反対側の面に前記装着室及び外部と連通する締付用穴を有し、
前記装着室と前記締付用穴とは、前記差し込み部を貫通し、
前記係止機構は、前記爪座の装着室および前記締付用穴に装着され、前記爪部の前記孔に対応して前記爪部を前記爪座に固定し、
前記柱状ストッパーは、前記差し込み部の前記装着室に差し込まれ、前記装着室の外部に突出する一端が一つの前記孔に入り込み、前記装着室内に位置する他端に凹溝を有し、
前記弾性ユニットは、前記凹溝内に位置付けられ、一端が前記柱状ストッパーに当接し、他端が前記装着室の底面に当接し、
前記爪部は、前記孔の前記差し込み溝の開口側に内側リード角を有し、
前記柱状ストッパーは、前記装着室の外部に突出する一端かつ前記固定部側に外側リード角を有し、
前記外側リード角は、前記内側リード角に当接し、深さが前記内側リード角の深さより小さく、
前記外側リード角の反対側と前記爪部の前記孔の内壁との間に弾性空間を有することを特徴とする建設機械のリッパー。 - 前記固定ユニットは、前記差し込み部の前記締付用穴に差し込まれる締付部と、前記爪部の一つの前記孔内に固定される制止部とを有することを特徴とする請求項1に記載の建設機械のリッパー。
- 前記弾性ユニットは、スプリングであることを特徴とする請求項1に記載の建設機械のリッパー。
- 前記弾性ユニットは、ポリウレタンゴムから構成されることを特徴とする請求項1に記載の建設機械のリッパー。
- 前記柱状ストッパーは、外壁に少なくとも一つの遮断リングを有することを特徴とする請求項1に記載の建設機械のリッパー。
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3170089U true JP3170089U (ja) | 2011-09-01 |
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