JP3169971B2 - 電磁比例リリーフバルブ - Google Patents
電磁比例リリーフバルブInfo
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- JP3169971B2 JP3169971B2 JP04770291A JP4770291A JP3169971B2 JP 3169971 B2 JP3169971 B2 JP 3169971B2 JP 04770291 A JP04770291 A JP 04770291A JP 4770291 A JP4770291 A JP 4770291A JP 3169971 B2 JP3169971 B2 JP 3169971B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、比例ソレノイド弁の
励磁電流を制御して、回路圧力を制御するのに最適な電
磁比例リリーフバルブに関する。
励磁電流を制御して、回路圧力を制御するのに最適な電
磁比例リリーフバルブに関する。
【0002】
【従来の技術】図2に示した従来の電磁比例リリーフバ
ルブは、一対のポンプポートP1 とタンクポートP2 と
を設けたボディaにスプール孔1を形成し、このスプー
ル孔1の一端開口部にハウジング部材2を設けている。
ルブは、一対のポンプポートP1 とタンクポートP2 と
を設けたボディaにスプール孔1を形成し、このスプー
ル孔1の一端開口部にハウジング部材2を設けている。
【0003】上記スプール孔1にはスプール3を摺動自
在に内装し、このスプール3の一端とハウジング部材2
との間に二次圧力室4を区画するとともに、他端に圧力
室5を区画している。そして、両圧力室4、5にそれぞ
れスプリングS1 、S2 を設け、これら両スプリングS
1 、S2 のばね力をスプール3の両側にそれぞれ作用さ
せるとともに、両スプリングS1 とS2 とのばね力をバ
ランスさせて、スプール3を図示の中立位置に保持する
ようにしている。
在に内装し、このスプール3の一端とハウジング部材2
との間に二次圧力室4を区画するとともに、他端に圧力
室5を区画している。そして、両圧力室4、5にそれぞ
れスプリングS1 、S2 を設け、これら両スプリングS
1 、S2 のばね力をスプール3の両側にそれぞれ作用さ
せるとともに、両スプリングS1 とS2 とのばね力をバ
ランスさせて、スプール3を図示の中立位置に保持する
ようにしている。
【0004】上記スプール3は、その外周に環状溝6を
形成し、この環状溝6の隣接部の一方をランド7として
いる。そして、上記環状溝6をポンプポートP1 に常時
連通させる一方、スプール3が図示の中立位置を保持し
ているときには、ランド7とタンクポートP2 とをオー
バラップさせ、ランド7でタンクポートP2 を閉じるよ
うにしている。
形成し、この環状溝6の隣接部の一方をランド7として
いる。そして、上記環状溝6をポンプポートP1 に常時
連通させる一方、スプール3が図示の中立位置を保持し
ているときには、ランド7とタンクポートP2 とをオー
バラップさせ、ランド7でタンクポートP2 を閉じるよ
うにしている。
【0005】また、スプール3の軸線上に貫通孔8を形
成し、環状溝6に形成した連通孔9を介して貫通孔8と
環状溝6に連通するとともに、上記貫通孔8の両端をそ
れぞれ二次圧力室4、圧力室5に開口させている。上記
のようにした貫通孔8には、これに連通させた連通孔9
と二次圧力室4側開口端との間に位置してオリフィス8
aを設け、このオリフィス8aを介して二次圧力室4と
圧力室5とを連通している。すなわち、二次圧力室4は
→オリフィス8a→貫通孔8→連通孔9→環状溝6を介
してポンプポートP1 に連通するとともに、圧力室5は
貫通孔8→連通孔9→環状溝6を介してポンプポートP
1 に連通している。
成し、環状溝6に形成した連通孔9を介して貫通孔8と
環状溝6に連通するとともに、上記貫通孔8の両端をそ
れぞれ二次圧力室4、圧力室5に開口させている。上記
のようにした貫通孔8には、これに連通させた連通孔9
と二次圧力室4側開口端との間に位置してオリフィス8
aを設け、このオリフィス8aを介して二次圧力室4と
圧力室5とを連通している。すなわち、二次圧力室4は
→オリフィス8a→貫通孔8→連通孔9→環状溝6を介
してポンプポートP1 に連通するとともに、圧力室5は
貫通孔8→連通孔9→環状溝6を介してポンプポートP
1 に連通している。
【0006】上記のようにスプール3を内装したボディ
aの一側には、比例ソレノイド弁SVを設けているが、
この比例ソレノイド弁SVは、ソレノイドケース10の
内周に嵌着した円筒形のコイル11と、このコイル11
の円筒内に摺動可能に内装したプランジャ12と、この
プランジャ12に嵌着しその先端にポペット14を一体
に形成したプッシュロッド13と、プランジャ室Rを区
画するとともに当該比例ソレノイド弁SVをボディaに
保持させるための接続部材15とからなる。
aの一側には、比例ソレノイド弁SVを設けているが、
この比例ソレノイド弁SVは、ソレノイドケース10の
内周に嵌着した円筒形のコイル11と、このコイル11
の円筒内に摺動可能に内装したプランジャ12と、この
プランジャ12に嵌着しその先端にポペット14を一体
に形成したプッシュロッド13と、プランジャ室Rを区
画するとともに当該比例ソレノイド弁SVをボディaに
保持させるための接続部材15とからなる。
【0007】上記のようにしてなる比例ソレノイド弁S
Vは、その接続部材15をボディaの一側に嵌着すると
ともに、その先端をハウジング部材2に形成した小径部
2aに当接し、ハウジング部材2をボディaに固定して
いる。また、接続部材15とハウジング部材2とが相ま
って、その内周にドレン室16を区画するとともに、小
径部2aの外周に環状通路17を形成している。そし
て、上記小径部2aに孔18を形成し、この孔18を介
して環状通路17とドレン室16とを連通するととも
に、ボディaに形成した通路19を介してドレン室16
をタンクポートP2 に連通している。さらに、上記ドレ
ン室16には、ポペット14を突出させているが、この
ポペット14は、比例ソレノイド弁SVのソレノイドを
励磁して付与されたプランジャ12の推力によって、ハ
ウジング部材2に形成したシート部2bに押圧され、通
常は当該シート部2bを図示のように閉じるようにして
いる。
Vは、その接続部材15をボディaの一側に嵌着すると
ともに、その先端をハウジング部材2に形成した小径部
2aに当接し、ハウジング部材2をボディaに固定して
いる。また、接続部材15とハウジング部材2とが相ま
って、その内周にドレン室16を区画するとともに、小
径部2aの外周に環状通路17を形成している。そし
て、上記小径部2aに孔18を形成し、この孔18を介
して環状通路17とドレン室16とを連通するととも
に、ボディaに形成した通路19を介してドレン室16
をタンクポートP2 に連通している。さらに、上記ドレ
ン室16には、ポペット14を突出させているが、この
ポペット14は、比例ソレノイド弁SVのソレノイドを
励磁して付与されたプランジャ12の推力によって、ハ
ウジング部材2に形成したシート部2bに押圧され、通
常は当該シート部2bを図示のように閉じるようにして
いる。
【0008】上記のようにした当該電磁比例リリーフバ
ルブのポンプポートP1 には、ポンプPから吐出された
圧油の一部が、負荷回路Lから分岐した導入通路L1 を
経由して導かれる。このようにポンプポートP1 に導か
れ圧油は、環状溝6→連通孔9→貫通孔8を経由して二
次圧力室4および圧力室5に流入する。したがって、シ
ート部2bが図示のように閉じているときには、負荷回
路L内の圧力が上記経路を経由して二次圧力室4および
圧力室5に伝達され、上記両圧力室4、5内は負荷回路
L内の圧力と同一圧力を保持している。
ルブのポンプポートP1 には、ポンプPから吐出された
圧油の一部が、負荷回路Lから分岐した導入通路L1 を
経由して導かれる。このようにポンプポートP1 に導か
れ圧油は、環状溝6→連通孔9→貫通孔8を経由して二
次圧力室4および圧力室5に流入する。したがって、シ
ート部2bが図示のように閉じているときには、負荷回
路L内の圧力が上記経路を経由して二次圧力室4および
圧力室5に伝達され、上記両圧力室4、5内は負荷回路
L内の圧力と同一圧力を保持している。
【0009】しかして、いま、ポンプPから吐出された
圧油の圧力が上昇して、負荷回路L内の圧力が、比例ソ
レノイド弁SVの励磁電流の大きさ、つまり、この励磁
電流によってポペット14がシート部2bに押圧される
押圧力以上になると、上記負荷回路L内の圧力が伝達さ
れた二次圧力室4内の圧油の作用によって、ポペット1
4は図面右方向に移動し、シート部2bを開口する。
圧油の圧力が上昇して、負荷回路L内の圧力が、比例ソ
レノイド弁SVの励磁電流の大きさ、つまり、この励磁
電流によってポペット14がシート部2bに押圧される
押圧力以上になると、上記負荷回路L内の圧力が伝達さ
れた二次圧力室4内の圧油の作用によって、ポペット1
4は図面右方向に移動し、シート部2bを開口する。
【0010】上記のようにシート部2bが開口すれば、
シート部2bを介して二次圧力室4とドレン室16とが
連通し、ポンプポートP1 に導かれた圧油は、環状溝6
→連通孔9→貫通孔8→オリフィス8a→二次圧力室4
→ドレン室16→孔18→環状通路17→通路19→タ
ンクポートP2 を経由してタンクTに流れ、二次圧力室
4内の圧力が低下するとともに、オリフィス8a前後に
圧力差が発生する。このオリフィス前後の差圧の作用に
よってスプール3は、スプリングS1 のばね力に抗して
図面右方向に移動し、ポンプポートP1 は環状溝6を介
してタンクポートP2 に連通する。
シート部2bを介して二次圧力室4とドレン室16とが
連通し、ポンプポートP1 に導かれた圧油は、環状溝6
→連通孔9→貫通孔8→オリフィス8a→二次圧力室4
→ドレン室16→孔18→環状通路17→通路19→タ
ンクポートP2 を経由してタンクTに流れ、二次圧力室
4内の圧力が低下するとともに、オリフィス8a前後に
圧力差が発生する。このオリフィス前後の差圧の作用に
よってスプール3は、スプリングS1 のばね力に抗して
図面右方向に移動し、ポンプポートP1 は環状溝6を介
してタンクポートP2 に連通する。
【0011】上記のようにポンプポートP1 とタンクポ
ートP2 とが連通すれば、ポンプポートP1 側の圧油の
一部が環状溝6→タンクポートP2 を経由してタンクT
に戻るので、ポンプポートP1 側の圧力は、スプール3
の移動量に応じた圧力まで低下する。
ートP2 とが連通すれば、ポンプポートP1 側の圧油の
一部が環状溝6→タンクポートP2 を経由してタンクT
に戻るので、ポンプポートP1 側の圧力は、スプール3
の移動量に応じた圧力まで低下する。
【0012】そして、二次圧力室4内と圧力室5内の圧
力が等しくなれば、スプール3はスプリングS1 に付与
されたばね力の作用によって図示の中立位置まで移動す
るとともに、ポンプポートP1 とタンクポートP2 との
連通がランド7およびポペット14によって遮断され、
ポンプPから吐出された圧油は、その全量が負荷回路に
供給される。
力が等しくなれば、スプール3はスプリングS1 に付与
されたばね力の作用によって図示の中立位置まで移動す
るとともに、ポンプポートP1 とタンクポートP2 との
連通がランド7およびポペット14によって遮断され、
ポンプPから吐出された圧油は、その全量が負荷回路に
供給される。
【0013】上記の状態において、比例ソレノイド弁S
Vの励磁電流の大きさを、例えば下げると、この電流の
大きさに応じてプランジャ12の推力が減少し、この推
力の作用によるポペット14の押圧力も低減する。ま
た、上記とは反対に、励磁電流の大きさを上げると、こ
の電流の大きさに応じてプランジャ12の推力が増加
し、ポペット14の押圧力も増加する。このようにポペ
ット14の押圧力が増減すれば、上記押圧力の変化に応
じて負荷回路内の圧力を変えることができる。すなわ
ち、当該リリーフバルブは、比例ソレノイド弁SVの励
磁電流を制御することによって、負荷回路に供給する圧
油の圧力を制御する機能を果たす。
Vの励磁電流の大きさを、例えば下げると、この電流の
大きさに応じてプランジャ12の推力が減少し、この推
力の作用によるポペット14の押圧力も低減する。ま
た、上記とは反対に、励磁電流の大きさを上げると、こ
の電流の大きさに応じてプランジャ12の推力が増加
し、ポペット14の押圧力も増加する。このようにポペ
ット14の押圧力が増減すれば、上記押圧力の変化に応
じて負荷回路内の圧力を変えることができる。すなわ
ち、当該リリーフバルブは、比例ソレノイド弁SVの励
磁電流を制御することによって、負荷回路に供給する圧
油の圧力を制御する機能を果たす。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】従来の電磁比例リリー
フバルブでは、スプール3のランド7とタンクポートP
2 とをオーバーラップさせて、ポンプポートP1 とタン
クポートP2 との連通を遮断するようにしていたので、
そのオーバーラップ分とスプールの質量による慣性のた
めに、応答に遅れが生じるという問題もあった。さら
に、スプールは作動軸方向の長さが必要なために、それ
だけ軸方向のスペースが増し、当該リリーフバルブが大
型化するという問題もあった。しかも、スプールに作用
する左右両スプリングのばね力をバランスさせて、スプ
ールを中立位置に保持しなければならないので、リリー
フバルブの組み立てに際して、中立時に両ばね力が均等
になるように調整しなければならないという問題もあっ
た。この発明の目的は、軸方向長さを短くできるととも
に、応答性に優れ、ばね力の調整なども必要としない電
磁比例リリーフバルブを提供することである。
フバルブでは、スプール3のランド7とタンクポートP
2 とをオーバーラップさせて、ポンプポートP1 とタン
クポートP2 との連通を遮断するようにしていたので、
そのオーバーラップ分とスプールの質量による慣性のた
めに、応答に遅れが生じるという問題もあった。さら
に、スプールは作動軸方向の長さが必要なために、それ
だけ軸方向のスペースが増し、当該リリーフバルブが大
型化するという問題もあった。しかも、スプールに作用
する左右両スプリングのばね力をバランスさせて、スプ
ールを中立位置に保持しなければならないので、リリー
フバルブの組み立てに際して、中立時に両ばね力が均等
になるように調整しなければならないという問題もあっ
た。この発明の目的は、軸方向長さを短くできるととも
に、応答性に優れ、ばね力の調整なども必要としない電
磁比例リリーフバルブを提供することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】この発明は、ポンプポー
トとタンクポートとを設けたボディ内に、ハウジング部
材とシート部材とを固定し、上記ポンプポートに連通す
る一次圧力室を形成する一方、スプリングによって一端
を上記シート部材に押しつけたスプリング受と、上記シ
ート部材に形成し、一次圧力室とタンクポートとを連通
する通孔と、この通孔に対向させて設けたリーフバルブ
と、上記スプリング受とハウジング部材とシート部材と
リーフバルブとで二次圧力室を構成し、上記一次圧力室
と二次圧力室とを連通するオリフィスと、上記タンクポ
ートと二次圧力室との連通過程に設けた比例ソレノイド
弁とを備え、上記リーフバルブは、その基端側を上記ハ
ウジング部材に固定し、先端側を上記スプリング受とシ
ート部材とで挟持し、しかも一方の受圧面に一次圧力室
の圧力を作用させ、他方の受圧面に二次圧力室の圧力を
作用させる一方、上記比例ソレノイドバルブが二次圧力
室の圧力作用によって開くと、リーフバルブを開いて、
一次圧力室とタンクポートとを連通する構成にした点に
特徴を有する。
トとタンクポートとを設けたボディ内に、ハウジング部
材とシート部材とを固定し、上記ポンプポートに連通す
る一次圧力室を形成する一方、スプリングによって一端
を上記シート部材に押しつけたスプリング受と、上記シ
ート部材に形成し、一次圧力室とタンクポートとを連通
する通孔と、この通孔に対向させて設けたリーフバルブ
と、上記スプリング受とハウジング部材とシート部材と
リーフバルブとで二次圧力室を構成し、上記一次圧力室
と二次圧力室とを連通するオリフィスと、上記タンクポ
ートと二次圧力室との連通過程に設けた比例ソレノイド
弁とを備え、上記リーフバルブは、その基端側を上記ハ
ウジング部材に固定し、先端側を上記スプリング受とシ
ート部材とで挟持し、しかも一方の受圧面に一次圧力室
の圧力を作用させ、他方の受圧面に二次圧力室の圧力を
作用させる一方、上記比例ソレノイドバルブが二次圧力
室の圧力作用によって開くと、リーフバルブを開いて、
一次圧力室とタンクポートとを連通する構成にした点に
特徴を有する。
【0016】
【作用】この発明は、上記のように構成したので、二次
圧力室の圧力が比例ソレノイド弁で設定した圧力以上に
なると、この比例ソレノイド弁が開弁する。これによっ
て、オリフィスに圧油が通過し、一次圧力室と二次圧力
室とに圧力差が発生する。したがって、この差圧の作用
でリーフバルブが開弁し、一次圧力室側の圧油をタンク
ポートに戻す。
圧力室の圧力が比例ソレノイド弁で設定した圧力以上に
なると、この比例ソレノイド弁が開弁する。これによっ
て、オリフィスに圧油が通過し、一次圧力室と二次圧力
室とに圧力差が発生する。したがって、この差圧の作用
でリーフバルブが開弁し、一次圧力室側の圧油をタンク
ポートに戻す。
【0017】
【実施例】図1に示した実施例は、ポンプポートP1、
タンクポートP2を設けたボディbに、複数の通孔21
を形成したシート部材20を組み込んでいる。上記シー
ト部材20は、その一側にバルブシート部20aを形成
する一方、他側をボディbに形成した段部22に当接
し、シート部材20とボディbとの間に一次圧力室23
を区画している。
タンクポートP2を設けたボディbに、複数の通孔21
を形成したシート部材20を組み込んでいる。上記シー
ト部材20は、その一側にバルブシート部20aを形成
する一方、他側をボディbに形成した段部22に当接
し、シート部材20とボディbとの間に一次圧力室23
を区画している。
【0018】また、上記ボディbには、その軸中心線に
沿ってハウジング部材24を設けているが、このハウジ
ング部材24は、その一側に突部25を形成するととも
に他側に大径部26を形成している。そして、突部25
はシート部材20の中心部を貫通させるとともに、その
先端をボディbに当接させている。
沿ってハウジング部材24を設けているが、このハウジ
ング部材24は、その一側に突部25を形成するととも
に他側に大径部26を形成している。そして、突部25
はシート部材20の中心部を貫通させるとともに、その
先端をボディbに当接させている。
【0019】また、ハウジング部材24における突部2
5と小径部27との境界を段部27とし、この段部27
とハウジング24とで、リーフバルブ28の基端を挟持
している。
5と小径部27との境界を段部27とし、この段部27
とハウジング24とで、リーフバルブ28の基端を挟持
している。
【0020】さらに、大径部26の外周にスプリング受
29を摺動自在に嵌合するとともに、このスプリング受
29にスプリングS3を作用させ、通常は、このスプリ
ング受29の先端とバルブシート部20aとで、リーフ
バルブ28の先端部分を挟み、このリーフバルブ28を
通孔21に対向させている。このようにすることによっ
てスプリング受29の外周とボディbとの間にドレン室
30を区画する一方、内周に二次圧力室31を区画して
いる。
29を摺動自在に嵌合するとともに、このスプリング受
29にスプリングS3を作用させ、通常は、このスプリ
ング受29の先端とバルブシート部20aとで、リーフ
バルブ28の先端部分を挟み、このリーフバルブ28を
通孔21に対向させている。このようにすることによっ
てスプリング受29の外周とボディbとの間にドレン室
30を区画する一方、内周に二次圧力室31を区画して
いる。
【0021】また、ハウジング部材24の軸線上に通路
32を形成し、その外端を孔33を介して一次圧力室2
3に開口させるとともに、内端を大径部26の内周に区
画した中継室34に開口している。そして、小径部27
に形成した分岐通路35を介して、上記通路32を二次
圧力室31に連通させる一方、通路32における分岐通
路35と孔33との間に、オリフィス32aを設けてい
る。したがって、二次圧力室31は分岐通路35→通路
32→オリフィス32a→孔33→一次圧力室23を介
してポンプポートP1に連通している。
32を形成し、その外端を孔33を介して一次圧力室2
3に開口させるとともに、内端を大径部26の内周に区
画した中継室34に開口している。そして、小径部27
に形成した分岐通路35を介して、上記通路32を二次
圧力室31に連通させる一方、通路32における分岐通
路35と孔33との間に、オリフィス32aを設けてい
る。したがって、二次圧力室31は分岐通路35→通路
32→オリフィス32a→孔33→一次圧力室23を介
してポンプポートP1に連通している。
【0022】上記のようにしたハウジング部材24の開
口端には、比例ソレノイド弁SVを設けているが、この
比例ソレノイド弁SVの各構成要素は、前記従来と実質
的に同一なので、これら同一の構成要素については、前
記従来と同一符号を付し詳細な説明を省略する。
口端には、比例ソレノイド弁SVを設けているが、この
比例ソレノイド弁SVの各構成要素は、前記従来と実質
的に同一なので、これら同一の構成要素については、前
記従来と同一符号を付し詳細な説明を省略する。
【0023】上記比例ソレノイド弁SVはそのソレノイ
ドケース10の一端をボディbとハウジング部材24の
大径部26との間に嵌着し、比例ソレノイド弁SVをボ
ディbに固定するとともに、ソレノイドケース10とス
プリング受29との間にスプリングS3 を設けている。
このスプリングS3 のばね力の作用で、通常はリーフバ
ルブ28でバルブシート部20aを閉じるようにしてい
る。
ドケース10の一端をボディbとハウジング部材24の
大径部26との間に嵌着し、比例ソレノイド弁SVをボ
ディbに固定するとともに、ソレノイドケース10とス
プリング受29との間にスプリングS3 を設けている。
このスプリングS3 のばね力の作用で、通常はリーフバ
ルブ28でバルブシート部20aを閉じるようにしてい
る。
【0024】また、接続部材15を大径部26の開口端
に当接し、大径部26の内周に中継室34を区画すると
ともに、この中継室34を大径部26に形成した孔36
を介してドレン室30→タンクポートP2 に連通してい
る。さらに、中継室34にはポペット14を突出させて
いるが、このポペット14は、比例ソレノイド弁SV
の、ソレノイドを励磁して付与されるプランジャ12の
推力によって、大径部26に形成したシート部26aに
押圧され、通常は当該シート部26aを図示のように閉
じるようにしている。
に当接し、大径部26の内周に中継室34を区画すると
ともに、この中継室34を大径部26に形成した孔36
を介してドレン室30→タンクポートP2 に連通してい
る。さらに、中継室34にはポペット14を突出させて
いるが、このポペット14は、比例ソレノイド弁SV
の、ソレノイドを励磁して付与されるプランジャ12の
推力によって、大径部26に形成したシート部26aに
押圧され、通常は当該シート部26aを図示のように閉
じるようにしている。
【0025】上記のようにした当該電磁比例リリーフバ
ルブのポンプポートP1には、ポンプPから吐出された
圧油の一部が導かれる。そして、上記のようにポンプポ
ートP1に導かれた圧油は、一次圧力室23を経由して
通孔21に流入する一方、一次圧力室23→孔33→通
路32→分岐通路35を経由して二次圧力室31にも流
入する。したがって、シート部26aが図示のように閉
じているときに、負荷回路内の圧力は上記経路を経由し
て一次圧力室23および二次圧力室31に伝達され、上
記両圧力室23、31内は負荷回路内の圧力と同一圧力
を保持している。
ルブのポンプポートP1には、ポンプPから吐出された
圧油の一部が導かれる。そして、上記のようにポンプポ
ートP1に導かれた圧油は、一次圧力室23を経由して
通孔21に流入する一方、一次圧力室23→孔33→通
路32→分岐通路35を経由して二次圧力室31にも流
入する。したがって、シート部26aが図示のように閉
じているときに、負荷回路内の圧力は上記経路を経由し
て一次圧力室23および二次圧力室31に伝達され、上
記両圧力室23、31内は負荷回路内の圧力と同一圧力
を保持している。
【0026】次にこの実施例の作用を説明する。いま、
ポンプPから吐出された圧油の圧力が上昇して、励磁電
流によってポペット14がシート部26aに押し付けら
れた押圧力以上になると、負荷回路内の圧力が伝達され
た二次圧力室31内の圧油の作用によって、ポペット1
4は図面右方向に移動し、シート部26aを開口する。
ポンプPから吐出された圧油の圧力が上昇して、励磁電
流によってポペット14がシート部26aに押し付けら
れた押圧力以上になると、負荷回路内の圧力が伝達され
た二次圧力室31内の圧油の作用によって、ポペット1
4は図面右方向に移動し、シート部26aを開口する。
【0027】上記のようにシート部26aが開口すれ
ば、シート部26aを介して通路32と中継室34とが
連通し、ポンプポートP1に導かれた圧油は、一次圧力
室23→孔33→通路32→オリフィス32a→シート
部26a→中継室34→孔36→ドレン室30→タンク
ポートP2を経由してタンクTに流れる。このときオリ
フィス32a前後に圧力差が発生し、一次圧力室23と
二次圧力室31とに圧力差が発生するので、リーフバル
ブ28がスプリングS3のばね力に抗してスプリング受
29を押しながら図面右方向にたわむ。
ば、シート部26aを介して通路32と中継室34とが
連通し、ポンプポートP1に導かれた圧油は、一次圧力
室23→孔33→通路32→オリフィス32a→シート
部26a→中継室34→孔36→ドレン室30→タンク
ポートP2を経由してタンクTに流れる。このときオリ
フィス32a前後に圧力差が発生し、一次圧力室23と
二次圧力室31とに圧力差が発生するので、リーフバル
ブ28がスプリングS3のばね力に抗してスプリング受
29を押しながら図面右方向にたわむ。
【0028】上記のようにリーフバルブ28がたわめば
バルブシート部20aが開口し、ポンプポートP1は一
次圧力室23→通路21→バルブシート部20a→ドレ
ン室30を介してタンクポートP2に連通する。
バルブシート部20aが開口し、ポンプポートP1は一
次圧力室23→通路21→バルブシート部20a→ドレ
ン室30を介してタンクポートP2に連通する。
【0029】また、通孔21内と二次圧力室31内の作
動油の圧力が等しくなれば、リーフバルブ28は、これ
に付与された自らのばね力とスプリングS3 のばね力と
の相乗作用によってバルブシート部20aを閉じ図示の
状態に戻る一方、ポペット14はプランジャ12の推力
の作用によって押し戻され、シート部26aの開口を閉
じる。
動油の圧力が等しくなれば、リーフバルブ28は、これ
に付与された自らのばね力とスプリングS3 のばね力と
の相乗作用によってバルブシート部20aを閉じ図示の
状態に戻る一方、ポペット14はプランジャ12の推力
の作用によって押し戻され、シート部26aの開口を閉
じる。
【0030】上記の状態において、比例ソレノイド弁S
Vの励磁電流の大きさを、例えば下げると、この電流の
大きさに応じてプランジャ12の推力が減少し、この推
力の作用によるポペット14の押圧力も低減する。ま
た、上記とは反対に、励磁電流の大きさを上げると、こ
の電流の大きさに応じてプランジャ12の推力が増加
し、ポペット14の押圧力も増加する。このようにポペ
ット14の押圧力を増減させることによって、その押圧
力の変化に応じた圧力制御ができる。すなわち、当該リ
リーフバルブは、比例ソレノイド弁SVの励磁電流を制
御することによって、負荷回路に供給する圧油の圧力を
制御する機能を果たす。
Vの励磁電流の大きさを、例えば下げると、この電流の
大きさに応じてプランジャ12の推力が減少し、この推
力の作用によるポペット14の押圧力も低減する。ま
た、上記とは反対に、励磁電流の大きさを上げると、こ
の電流の大きさに応じてプランジャ12の推力が増加
し、ポペット14の押圧力も増加する。このようにポペ
ット14の押圧力を増減させることによって、その押圧
力の変化に応じた圧力制御ができる。すなわち、当該リ
リーフバルブは、比例ソレノイド弁SVの励磁電流を制
御することによって、負荷回路に供給する圧油の圧力を
制御する機能を果たす。
【0031】
【発明の効果】上記のようにリーフバルブにオリフィス
前後の差圧を作用させて、ポンプポートをタンクポート
に連通したり、連通を遮断したりするようにしたので、
従来のスプールのようにランドとポートとをオーバーラ
ップさせる必要がない。このようにランドとポートとを
オーバラップさせる必要がないので、その分、応答性を
よくすることができる。また、質量の小さいリールバル
ブを用いているので、慣性による応答遅れを防止しでき
る。さらに、リーフバルブは作動軸方向の長さを必要と
しないので、その分ストローク方向のスペースを小さく
することができる。したがって、当該リリーフバルブが
大型化することもない。しかも、従来のスプールのよう
に、これを中立位置に保持する、左右両側のスプリング
は必要ないので、組み立ての際に両スプリングのばね力
を調節することもない。したがって、容易に組み立てる
こともできる。
前後の差圧を作用させて、ポンプポートをタンクポート
に連通したり、連通を遮断したりするようにしたので、
従来のスプールのようにランドとポートとをオーバーラ
ップさせる必要がない。このようにランドとポートとを
オーバラップさせる必要がないので、その分、応答性を
よくすることができる。また、質量の小さいリールバル
ブを用いているので、慣性による応答遅れを防止しでき
る。さらに、リーフバルブは作動軸方向の長さを必要と
しないので、その分ストローク方向のスペースを小さく
することができる。したがって、当該リリーフバルブが
大型化することもない。しかも、従来のスプールのよう
に、これを中立位置に保持する、左右両側のスプリング
は必要ないので、組み立ての際に両スプリングのばね力
を調節することもない。したがって、容易に組み立てる
こともできる。
【図1】実施例を示す断面図である。
【図2】従来装置を示す断面図である。
P1 ポンプポート P2 タンクポート b ボディ SV 比例ソレノイド弁20 シート部材 21 通孔 23 一次圧力室 24 ハウジング部材 28 リーフバルブ29 スプリング受 31 二次圧力室 32a オリフィス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭56−49364(JP,U) 実開 平2−2548(JP,U) 実開 昭51−121824(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16K 17/00 - 17/168 F16K 31/36 - 31/42
Claims (1)
- 【請求項1】 ポンプポートとタンクポートとを設けた
ボディ内に、ハウジング部材とシート部材とを固定し、
上記ポンプポートに連通する一次圧力室を形成する一
方、スプリングによって一端を上記シート部材に押しつ
けたスプリング受と、上記シート部材に形成し、一次圧
力室とタンクポートとを連通する通孔と、この通孔に対
向させて設けたリーフバルブと、上記スプリング受とハ
ウジング部材とシート部材とリーフバルブとで二次圧力
室を構成し、上記一次圧力室と二次圧力室とを連通する
オリフィスと、上記タンクポートと二次圧力室との連通
過程に設けた比例ソレノイド弁とを備え、上記リーフバ
ルブは、その基端側を上記ハウジング部材に固定し、先
端側を上記スプリング受とシート部材とで挟持し、しか
も一方の受圧面に一次圧力室の圧力を作用させ、他方の
受圧面に二次圧力室の圧力を作用させる一方、上記比例
ソレノイドバルブが二次圧力室の圧力作用によって開く
と、リーフバルブを開いて、一次圧力室とタンクポート
とを連通する構成にしたことを特徴とする電磁比例リリ
ーフバルブ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04770291A JP3169971B2 (ja) | 1991-02-20 | 1991-02-20 | 電磁比例リリーフバルブ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04770291A JP3169971B2 (ja) | 1991-02-20 | 1991-02-20 | 電磁比例リリーフバルブ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04266669A JPH04266669A (ja) | 1992-09-22 |
JP3169971B2 true JP3169971B2 (ja) | 2001-05-28 |
Family
ID=12782632
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP04770291A Expired - Fee Related JP3169971B2 (ja) | 1991-02-20 | 1991-02-20 | 電磁比例リリーフバルブ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3169971B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN116972205B (zh) * | 2023-09-04 | 2023-12-29 | 杜商精机(嘉兴)有限公司 | 一种高安全具有缓冲功能的溢流阀 |
-
1991
- 1991-02-20 JP JP04770291A patent/JP3169971B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04266669A (ja) | 1992-09-22 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |