JP3169970U - 管継手 - Google Patents

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Abstract

【課題】外周面が凹凸な形態の管同士の連結や、外周面が凹凸な形態の管と外周面が平滑な形態の管との連結などを可能にする管継手を提供する。【解決手段】管継手1は、拡縮する略円筒状のケーシング2と、このケーシング2の内面に倣った円筒状に保持されて、ケーシング2の拡縮に追従して拡縮し、かつ、ケーシング2の縮径により内周面が管X,Yの外周面に弾性密着する弾性スリーブ3と、ケーシング2を拡縮させる拡縮手段とを備えている。そして、弾性スリーブ3の内周面には、管X,Yの外周面に備わっているスパイラル突条10が嵌合して弾性密着可能なスパイラル溝30、30を具備している。【選択図】図4

Description

本考案は管継手に係り、より詳しくは、互いに連結される管端部の外周面あるいは管の損傷箇所およびその近傍の外周に弾性密着して流体の漏洩を防止する機能を備えた管継手に関する。
管の連結に用いられる管継手では、フランジ構造、ソケット構造、ユニオン構造、ウエルディング構造などが一般的である。
前記フランジ構造の管継手は、各管の端部にフランジを溶接する工程が必要であり、ソケット構造やユニオン構造の管継手は、管の端部にねじを形成する工程が必要であるなど、管自体に加工を施さねばならず、その作業が煩雑であるばかりか、現場での即座の対応が困難である。また、ウエルディング構造の管継手は、材質上の制限があるため、適用範囲が制約される上に、溶接部分からの流体漏れが懸念されるなどの問題点を有している。しかも、ウエルディング構造以外の管継手では管の損傷箇所の修復機能を全く有していない。
そこで、前記フランジ構造、ソケット構造、ユニオン構造、ウエルディング構造などからなる管継手の問題点を解決したものとして、円周方向両端部の離間・接近で拡縮する略円筒状の金属製ケーシングと、このケーシングの内面に倣った円筒状に保持されて該ケーシングの内部に装備されるとともに、ケーシングの縮径に追従して内周面が管の外周面に弾性密着する弾性スリーブと、前記ケーシングの円周方向両端部を離間または接近させて該ケーシングを拡縮させる拡縮手段とを備えた管継手が提供されている(たとえば、特許文献1参照)。
前記特許文献1に記載の管継手において、二本の管端部を互いに連結する手順について説明する。第1の手順は、まず、拡縮手段の拡径操作および指先による金属製ケーシングの円周方向両端部の引き離し操作により金属製ケーシングの円周方向両端部を大きく開放させる。これにより、弾性スリーブは円周方向の突き合わせ端面が大きく離間した状態になるので、突き合わせ端面の間から二本の管の管端部を弾性スリーブ内に押し込んだのち、突き合わせ端面を互いに対向させて各管端部の外周に弾性スリーブを巻回する。ついで、拡縮手段を縮径操作すれば金属製ケーシングの縮径に追従して弾性スリーブは縮径され、その内周面が各管端部の外周面に弾性密着した流体漏れのない高い封止性を有する状態で各管端部を互いに連結することができる。
前記第1の手順によれば、金属製ケーシングの円周方向両端部を大きく開放させて、弾性スリーブの円周方向の突き合わせ端面を大きく離間させた状態で、突き合わせ端面の間から管の損傷箇所およびその近傍を弾性スリーブ内に押し込んだのち、突き合わせ端面を互いに対向させて管の損傷箇所およびその近傍の外周に弾性スリーブを巻回し、ついで、拡縮手段を縮径操作すれば、弾性スリーブの内周面が管の損傷箇所およびその近傍の外周面に弾性密着して、流体漏れのない高い封止性を有する状態で管の損傷箇所を修復することもできる。
一方、第2の手順は、拡縮手段の拡径操作により金属製ケーシングの円周方向両端部を離間させて、金属製ケーシングを少し拡径させ、この拡径に追従して弾性スリーブを少し拡径させたのち、金属製ケーシングおよび弾性スリーブの軸方向両端の開口部から弾性スリーブ内に二本の管の管端部を挿入し、ついで、拡縮手段を縮径操作すれば金属製ケーシングの縮径に追従して弾性スリーブは縮径され、その内周面が各管端部の外周面に弾性密着した流体漏れのない高い封止性を有する状態で各管端部を互いに連結することができる。
実用新案登録第3018876号公報
ところが、前記特許文献1に記載されている管継手では、連結可能な管は、その外周面が平滑な形態の管のみに制限され、外周面にスパイラル突条が備わっているような、外周面が凹凸な形態の管同士の連結や、外周面が凹凸な形態の管と外周面が平滑な形態の管との連結が不可能である問題点を有している。
本考案は上記の実情に鑑みてなされたものであって、外周面が凹凸な形態の管同士の連結や、外周面が凹凸な形態の管と外周面が平滑な形態の管との連結などを可能にすることで、管外周面の形態によって生じていた連結制限を解消した管継手の提供を目的とするものである。
前記目的を達成するために、本考案に係る管継手は、円周方向両端部の離間・接近で拡縮する略円筒状のケーシングと、このケーシングの内面に倣った円筒状に保持されて該ケーシングの内部に装備されるとともに、ケーシングの拡縮に追従して拡縮し、かつ、ケーシングの縮径により内周面が管の外周面に弾性密着する弾性スリーブと、前記ケーシングの円周方向両端部を離間または接近させて該ケーシングを拡縮させる拡縮手段とを備えた管継手において、
前記弾性スリーブの内周面には、管の外周面に備わっているスパイラル突条が嵌合して弾性密着可能なスパイラル溝を具備してなることを特徴としている。
前記構成の管継手によれば、拡縮手段の拡径操作によりケーシングの円周方向両端部を離間させて、該ケーシングを少し拡径させ、この拡径に追従して弾性スリーブを少し拡径させたのち、ケーシングおよび弾性スリーブの軸方向両端の開口側で、弾性スリーブにおけるスパイラル溝の始端に各管の外周面に備わっているスパイラル突条の始端を対応させて、各管を軸回りに回転させると、各管は、スパイラル溝に沿って螺進して、それぞれの管端部が弾性スリーブに螺挿される。この状態で、拡縮手段を縮径操作すればケーシングの縮径に追従して弾性スリーブは縮径され、その内周面が各管端部の外周面に弾性密着した状態、つまり、弾性スリーブのスパイラル溝に各管端部の外周面に備わっているスパイラル突条が嵌合して弾性密着した流体漏れのない高い封止性を有する状態で、外周面が凹凸な形態の各管の管端部を互いに連結することができる。
また、拡縮手段の拡径操作によって、ケーシングの円周方向両端部を大きく開放させて、弾性スリーブの円周方向の突き合わせ端面を大きく離間させた状態で、突き合わせ端面の間から各管の管端部を弾性スリーブ内に押し込み、かつ、弾性スリーブのスパイラル溝に各管端部のスパイラル突条を嵌合したのち、突き合わせ端面を互いに対向させて各管端部の外周に弾性スリーブを巻回し、ついで、拡縮手段を縮径操作すれば、弾性スリーブの内周面が各管端部の外周面に弾性密着した状態、つまり、弾性スリーブのスパイラル溝に各管端部の外周面に備わっているスパイラル突条が嵌合して弾性密着した流体漏れのない高い封止性を有する状態で、外周面が凹凸な形態の各管の管端部を互いに連結することができる。
さらに、外周面にスパイラル突条が備わっている外周面が凹凸な形態の管が損傷した場合には、スパイラル突条のスパイラル方向に合致するスパイラル方向のスパイラル溝を、軸方向の一端から他端にかけて有する弾性スリーブが備わっている管継手を用意し、拡縮手段の拡径操作によって、ケーシングの円周方向両端部を大きく開放させて、弾性スリーブの円周方向の突き合わせ端面を大きく離間させた状態で、突き合わせ端面の間から管の損傷箇所およびその近傍を弾性スリーブ内に押し込み、かつ、弾性スリーブのスパイラル溝に管のスパイラル突条を嵌合したのち、突き合わせ端面を互いに対向させて管の損傷箇所およびその近傍の外周に弾性スリーブを巻回し、ついで、拡縮手段を縮径操作すれば、弾性スリーブの内周面が管の損傷箇所およびその近傍の外周面に弾性密着して、流体漏れのない高い封止性を有する状態で管の損傷箇所を修復することもできる。
本考案に係る管継手は、前記弾性スリーブ内周面の軸方向両端から軸方向の中央部にかけて前記スパイラル溝が互いに反対まわりで備わっている。
これによると、拡縮手段の拡径操作によりケーシングの円周方向両端部を離間させて、ケーシングを少し拡径させ、この拡径に追従して弾性スリーブを少し拡径させたのち、ケーシングおよび弾性スリーブの軸方向一端の開口から、弾性スリーブにおけるスパイラル溝の始端に一方の管の外周面に備わっているスパイラル突条の始端を対応させた状態で、該一方の管を、その軸回りに回転させると、一方の管は、その先端が弾性スリーブの軸方向の中央部に到達する時点までスパイラル溝に沿って螺進して、その管端部が弾性スリーブに螺挿される。また、ケーシングおよび弾性スリーブの軸方向他端の開口から、弾性スリーブにおけるスパイラル溝の始端に他方の管の外周面に備わっているスパイラル突条の始端を対応させた状態で、該他方の管を、その軸回りに回転させると、他方の管は、その先端が弾性スリーブの軸方向の中央部に到達する時点までスパイラル溝に沿って螺進して、その管端部が弾性スリーブに螺挿される。この状態で、拡縮手段を縮径操作すればケーシングの縮径に追従して弾性スリーブは縮径され、その内周面が各管端部の外周面に弾性密着した状態、つまり、弾性スリーブ内に各管端部が均等な嵌合代で嵌合して弾性密着した流体漏れのない高い封止性を有する状態で、外周面が凹凸な形態の各管の管端部を互いに連結することができる。
本考案に係る管継手は、前記弾性スリーブ内周面の軸方向一端から軸方向の中央部にかけて、前記スパイラル溝が備わっているとともに、弾性スリーブ内周面の軸方向他端部に、管の平滑な外周面に弾性密着可能な環状舌片を備えている。
これによると、拡縮手段の拡径操作によりケーシングの円周方向両端部を離間させて、ケーシングを少し拡径させ、この拡径に追従して弾性スリーブを少し拡径させたのち、弾性スリーブの軸方向一端の開口から、弾性スリーブにおけるスパイラル溝の始端に外周面が凹凸な形態の一方の管に備わっているスパイラル突条の始端を対応させた状態で、該一方の管を、その軸回りに回転させると、一方の管は、その先端が弾性スリーブの軸方向の中央部に到達する時点までスパイラル溝に沿って螺進して、その管端部が弾性スリーブに螺挿される。また、ケーシングおよび弾性スリーブの軸方向他端の開口から、弾性スリーブ内に外周面が平滑な形態の他方の管の管端部を挿入し、この状態で、拡縮手段を縮径操作すれば、ケーシングの縮径に追従して弾性スリーブは縮径され、スパイラル溝に一方の管の外周面に備わっているスパイラル突条が嵌合して弾性密着した状態になるとともに、環状舌片が他方の管の平滑な外周面に弾性密着した状態、つまり、弾性スリーブに各管端部が弾性密着した流体漏れのない高い封止性を有する状態で、外周面が凹凸な形態の管と外周面が平滑な形態の管との各管端部を互いに連結することができる。
本考案に係る管継手は、外周面が凹凸な形態の管同士の連結や、外周面が凹凸な形態の管と外周面が平滑な形態の管との連結などが可能であるので、管外周面の形態によって生じていた連結制限を解消することができる。
本考案に係る管継手の一実施形態を示す分解斜視図である。 本考案に係る管継手の一実施形態を示す正面図である。 ケーシングの円周方向両端部に備わる拡縮手段の一実施形態を示す拡大断面図である。 管端部連結状態の一実施形態を一部断面にて示す概略平面図である。 管の損傷箇所修復状態の一例を一部断面にて示す概略平面図である。 管端部連結状態の他の実施形態を一部断面にて示す概略平面図である。 図4の管端部連結状態の変形例を一部断面にて示す概略平面図である。 図6の管端部連結状態の変形例を一部断面にて示す概略平面図である。 ケーシングの変形例を示す正面図である。
以下、本考案に係る管継手の好ましい実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は本考案に係る管継手の一実施形態を示す分解斜視図、図2は本考案に係る管継手の一実施形態を示す正面図、図3はケーシングの円周方向両端部に備わる拡縮手段の一実施形態を示す拡大断面図である。
図1、図2、図3において、管継手1は、略円筒状の金属製ケーシング2と、このケーシング2の内面に倣った円筒状に保持されて該ケーシング2の内部に装備される合成ゴムなどの弾性材料からなり、かつ、ケーシング2の縮径に追従して管の外周面に弾性密着する弾性スリーブ3と、金属製ケーシング2の円周方向両端部20,21を離間または接近させて該ケーシング2を拡縮させる拡縮手段4とを備える。
金属製ケーシング2は、一方の半円弧状部材2Aと、他方の半円弧状部材2Bとを備え、各半円弧状部材2A,2Bの基端部は、ヒンジピン5を介して該ヒンジピン5の軸回りに回動自在にヒンジ結合されているとともに、円周方向両端部20,21を円周方向で互いに対向させることにより略円筒状の形態に保持される。円周方向両端部20,21は、カーリング加工によって外向むきで、かつ、互いに離間する方向に湾曲させることで、断面略円形の抱持部20a,21aを備えた形状になっている。また、各半円弧状部材2A,2Bの軸方向両端部には、径方向内側に向けて折り曲げた掛止部22が形成されている。
弾性スリーブ3は、ゴムなどの弾性材料からなる厚肉シート状のもので、ケーシング2の内面に倣って、その先端部を突き合わせることで円筒状に保持されて該ケーシング2の内部に装備される。そして、弾性スリーブ3の内周面には、図4に示すように、軸方向両端3a,3bから軸方向の中央部に径内方向に少し張り出して設けたリブ3cにかけて、一方のスパイラル溝30と、他方のスパイラル溝31とが互いに反対まわりで備わっている。すなわち、一方のスパイラル溝30は、筒状弾性スリーブ3の軸方向一端3a側から見て右まわりのスパイラルを呈して一端3aからリブ3cにかけて備わり、他方のスパイラル溝31は、筒状弾性スリーブ3の軸方向他端3b側から見て右まわりスパイラルを呈して他端3bからリブ3cにかけて備わっている。
拡縮手段4は、一方の略円形の抱持部20aに挿通して抱持される棒状ワッシャ40と、他方の略円形の抱持部21aに挿通して抱持される棒状ナット41と、一対のボルト42,42とを備え、各ボルト42,42は、一方の略円形の抱持部20aに設けた一対の切欠き23を通して、棒状ワッシャ40に貫通形成されている一対の横断ボルト孔40a(図3参照、ただし、図3には一つの横断ボルト孔40aのみが示されている。)を貫通し、かつ、その先端部を棒状ナット41に設けた一対の横断ねじ孔41a(図3参照、ただし、図3には一つの横断ねじ孔41aのみが示されている。)に螺挿し、さらに他方の略円形の抱持部21aに設けた一対の切欠き24から外部に突出させてある。したがって、一対のボルト42,42を緩めることでケーシング2および弾性スリーブ3は拡径し、一対のボルト42,42を締め付けることでケーシング2および弾性スリーブ3は縮径する。また、各ボルト42,42を抜き取ることで、ケーシング2の円周方向両端部20,21を大きく開放させて、弾性スリーブ3の円周方向の突き合わせ端面を大きく離間させることができる。
金属製ケーシング2における一方の半円弧状部材2Aの基端部側の内周面には、一方の半円弧状部材2Aの内周と略同じ曲率で湾曲する金属製の保護板6の一端が固着されており、ケーシング2の組立時に、ヒンジピン5を介してヒンジ結合されているケーシング2の基端部側を、該ケーシング2の内周側より被覆して保護する。また、保護板6の軸方向両端部には、径方向内側に向けて折り曲げた掛止部6a,6aが形成されている。
金属製ケーシング2における他方の半円弧状部材2Bの先端部側の内周面には、他方の半円弧状部材2Bの内周と略同じ曲率で湾曲するスライド板7の一端が固着されており、ケーシング2の組立時に、ケーシング2の円周方向両端部20,21を、該ケーシング2の内周側より被覆しており、その他端部側は、ケーシング2の拡縮に伴って、一方の半円弧状部材2Aの内周と摺動するようになっている。また、スライド板7の軸方向両端部には、径方向内側に向けて折り曲げた掛止部7a,7aが形成されている。
つぎに、図4に示すように、前記構成の管継手1によって、外周面が凹凸な形態の一方の管Xと、外周面が凹凸な形態の他方の管Yの管端部を互いに連結する手順の一例について説明する。なお、各管X,Yは、たとえば、スパイラル状の硬質PVC製の線材aが管本体bを構成している軟質PVCに被覆されて外周部に配されることで、外周面に右回りのスパイラル突条10が備わっているとともに、補強繊維cを管本体bに埋設してなるもので、その外周面が凹凸な形態を呈している。なお、図4において、図1〜図3と同一部分には同一符号を付して、重複する説明は省略する。
図1,図2,図3および図4において、拡縮手段4の拡径操作により、つまり、一対のボルト42,42を緩める操作により、金属製ケーシング2の円周方向両端部20,21を離間させて、該ケーシング2を少し拡径させ、この拡径に追従して弾性スリーブ3を少し拡径させる。その後、弾性スリーブ3の軸方向一端3a(図4の右端)の開口から、弾性スリーブに3おける一方のスパイラル溝30の始端30aに一方の管Xの外周面に備わっているスパイラル突条10の始端10aを対応させた状態で、該一方の管Xを、その軸回り(円周方向)で右回転させると、一方の管Xは、その先端がリブ3cに当接するまでスパイラル溝30に沿って螺進して、管端部が弾性スリーブ3に螺挿される。また、弾性スリーブ3の軸方向他端3b(図4の左端)の開口から、弾性スリーブ3における他方のスパイラル溝31の始端31aに他方の管Yの外周面に備わっているスパイラル突条10の始端10aを対応させた状態で、該他方の管Yを、その軸回り(円周方向)で右回転させると、他方の管Yは、その先端がリブ3cに当接するまで他方のスパイラル溝31に沿って螺進して、その管端部が弾性スリーブ3に螺挿される。
この状態で、拡縮手段4を縮径操作すれば、つまり、一対のボルト42,42を締め込めば、金属製ケーシング2の縮径に追従して弾性スリーブ3は縮径され、その内周面が各管X,Yにおける管端部の外周面に弾性密着する。詳しくは、弾性スリーブ3の一方のスパイラル溝30に管Xの外周面に備わっているスパイラル突条10が嵌合して弾性密着するとともに、弾性スリーブ3の他方のスパイラル溝31に管Yの外周面に備わっているスパイラル突条10が嵌合して弾性密着した状態、つまり、弾性スリーブ3内に各管X,Yそれぞれの管端部が均等な嵌合代で嵌合して弾性密着した流体漏れのない高い封止性を有する状態で、外周面が凹凸な形態の各管X,Yの管端部を互いに連結することができる。
一方、拡縮手段4の拡径操作により一対のボルト42,42を抜き取って、金属製ケーシング2の円周方向両端部20,21を大きく開放させて、弾性スリーブ3の円周方向の突き合わせ端面を大きく離間させた状態で、突き合わせ端面の間から各管X.Yの管端部を弾性スリーブ3内に押し込み、かつ、弾性スリーブ3のスパイラル溝30,31に各管X.Yの管端部のスパイラル突条10を嵌合したのち、突き合わせ端面を互いに対向させて各管端部の外周に弾性スリーブ3を巻回し、ついで、拡縮手段4を縮径操作することによっても、弾性スリーブ3の内周面が各管X.Yの管端部の外周面に弾性密着した状態、つまり、弾性スリーブ3内に各管X,Yそれぞれの管端部が均等な嵌合代で嵌合して弾性密着した流体漏れのない高い封止性を有する状態で、外周面が凹凸な形態の各管X,Yの管端部を互いに連結することができる。
他方、図5に示すように、外周面にスパイラル突条10が備わっている外周面が凹凸な形態の管XまたはYが損傷12した場合には、管XまたはYのスパイラル突条10のスパイラル方向に合致するスパイラル方向のスパイラル溝30のみを軸方向の一端3aから他端3bにかけて有する弾性スリーブ3を備えた管継手1を用意し、拡縮手段4の拡径操作によって、金属製ケーシング2の円周方向両端部20,21を大きく開放させて、弾性スリーブ3の円周方向の突き合わせ端面を大きく離間させた状態で、突き合わせ端面の間から管XまたはYの損傷12箇所およびその近傍を弾性スリーブ3内に押し込み、かつ、弾性スリーブ3の前記スパイラル溝30に管のスパイラル突条を嵌合したのち、突き合わせ端面を互いに対向させて管XまたはYの損傷12箇所およびその近傍の外周に弾性スリーブ3を巻回し、ついで、拡縮手段4を縮径操作すれば、弾性スリーブ3の内周面が管XまたはYの損傷12箇所およびその近傍の外周面に弾性密着して、流体漏れのない高い封止性を有する状態で、管XまたはYの損傷12を修復することもできる。
図6に示す管継手1は、弾性スリーブ3の内周面に、軸方向一端3aから軸方向の中央部に径内方向に少し張り出して設けたリブ3cにかけて、図4の一方のスパイラル溝30と同じ一方のスパイラル溝30が備わっているとともに、弾性スリーブ3内周面の軸方向他端部には、後述する管の平滑な外周面に弾性密着可能な環状舌片32を備えている。
図6に示した構成の管継手1によって、図4で説明した一方の管Xと同じ構造の外周面が凹凸な形態の一方の管Xと、外周面が平滑な形態の他方の管Zの管端部を互いに連結する連結手順の一例について説明する。なお、図6において、図1〜図4と同一部分には同一符号を付して、重複する説明は省略する。
図1,図2,図3および図6において、拡縮手段4の拡径操作により、つまり、一対のボルト42,42を緩める操作を行うことにより、金属製ケーシング2の円周方向両端部20,21を離間させて、該ケーシング2を少し拡径させ、この拡径に追従して弾性スリーブ3を少し拡径させる。その後、弾性スリーブ3の軸方向一端3a(図6の右端)の開口部から、弾性スリーブに3おける一方のスパイラル溝30の始端30aに一方の管Xの外周面に備わっているスパイラル突条10の始端10aを対応させた状態で、該一方の管Xを、その軸回り(円周方向)で右回転させると、一方の管Xは、その先端がリブ3cに当接するまでスパイラル溝30に沿って螺進して、管端部が弾性スリーブ3に螺挿される。また、弾性スリーブ3の軸方向他端3b(図6の左端)の開口部から、弾性スリーブ3内に外周面が平滑な形態の他方の管Zを挿入する。
この状態で、拡縮手段4を縮径操作すれば、つまり、一対のボルト42,42を締め込めば、金属製ケーシング2の縮径に追従して弾性スリーブ3は縮径され、スパイラル溝30に一方の管Xの外周面に備わっているスパイラル突条10が嵌合して弾性密着した状態になるとともに、環状舌片32が他方の管Zの平滑な外周面に弾性密着した状態、つまり、弾性スリーブ3に各管X,Zの管端部が弾性密着した流体漏れのない高い封止性を有する状態で、外周面が凹凸な形態の管Xと外周面が平滑な形態の管Zとの各管端部を互いに連結することができる。なお、図6に示すように、外周面が平滑な形態の管Zが連結される側の金属製ケーシング2における掛止部22内面と弾性スリーブ3の軸方向他端3bとの間に、公知の締結リング14およびリング15が介装される。
一方、拡縮手段4の拡径操作により一対のボルト42,42を抜き取って、金属製ケーシング2の円周方向両端部20,21を大きく開放させて、弾性スリーブ3の円周方向の突き合わせ端面を大きく離間させた状態で、突き合わせ端面の間から各管X.Zの管端部を弾性スリーブ3内に押し込み、弾性スリーブ3のスパイラル溝30に管X管端部のスパイラル突条10を嵌合し,かつ、弾性スリーブ3の環状舌片32内に管Zの管端部を嵌合したのち、弾性スリーブ3の突き合わせ端面を互いに対向させて各管X,Zの管端部の外周に弾性スリーブ3を巻回し、ついで、拡縮手段4を縮径操作することによっても、弾性スリーブ3のスパイラル溝30に一方の管Xの外周面に備わっているスパイラル突条10が嵌合して弾性密着した状態になるとともに、環状舌片32が他方の管Zの平滑な外周面に弾性密着した状態、つまり、弾性スリーブ3に各管X,Zの管端部が弾性密着した流体漏れのない高い封止性を有する状態で、外周面が凹凸な形態の管Xと外周面が平滑な形態の管Zとの各管端部を互いに連結することができる。
図7に示すように、一方の管Xと他方の管Yそれぞれの管端部に、予め金属製のフランジ付き補強スリーブ11を嵌入固定しておけば、補強スリーブ11保有の高い剛性によって、各管X,Yにおける管端部の耐縮径強度を高めることができるので、拡縮手段4の縮径操作で金属製ケーシング2の縮径に追従して弾性スリーブ3が縮径しても、この弾性スリーブ3の縮径に伴う各管X,Yの管端部の縮径を回避できる。そのため、弾性スリーブ3のスパイラル溝30に対して各管X,Yのスパイラル突条10を強力に弾性密着させて、管継手1の流体封止性をさらに高めることが可能となる。
また、図8に示すように、一方の管Xの管端部に、予め金属製のフランジ付き補強スリーブ11を嵌入固定しておけば、前述の理由により、弾性スリーブ3のスパイラル溝30に対して管Xのスパイラル突条10を強力に弾性密着させて、管継手1の流体封止性をさらに高めることが可能となる。
前記実施形態で説明した金属製ケーシング2は、各半円弧状部材2A,2Bの基端部をヒンジピン5の軸回りに回動自在にヒンジ結合した構成で説明しているが、図9に示すように、1枚の金属板を曲げ加工によって略円筒状に形成し、この金属製ケーシング2の軸方向両端部に形成した掛止部22に1または複数の切欠き13を形成しても、拡縮手段4の拡縮操作によって金属製ケーシング2を拡縮することが可能である。なお、図9において、図2と同一部分には同一符号を付して、重複する説明は省略する。
各種流体移送用の外周面が凹凸な形態の管同士の連結や、外周面が凹凸な形態の管と外周面が平滑な形態の管との連結に使用される。
1 管継手
2 ケーシング
3 弾性スリーブ
3a 弾性スリーブの軸方向一端
3b 弾性スリーブの軸方向他端
3c リブ(弾性スリーブの軸方向中央部)
4 拡縮手段
10 スパイラル突条
20 ケーシングの円周方向一端部
21 ケーシングの円周方向他端部
30 一方のスパイラル溝
31 他方のスパイラル溝
32 環状舌片
X 外周面が凹凸な形態の一方の管
Y 外周面が凹凸な形態の他方の管
Z 外周面が平滑な管

Claims (3)

  1. 円周方向両端部の離間・接近で拡縮する略円筒状のケーシングと、このケーシングの内面に倣った円筒状に保持されて該ケーシングの内部に装備されるとともに、ケーシングの拡縮に追従して拡縮し、かつ、ケーシングの縮径により内周面が管の外周面に弾性密着する弾性スリーブと、前記ケーシングの円周方向両端部を離間または接近させて該ケーシングを拡縮させる拡縮手段とを備えた管継手において、
    前記弾性スリーブの内周面には、管の外周面に備わっているスパイラル突条が嵌合して弾性密着可能なスパイラル溝を具備してなることを特徴とする管継手。
  2. 請求項1に記載した管継手において、
    前記弾性スリーブ内周面の軸方向両端から軸方向の中央部にかけて前記スパイラル溝が互いに反対まわりのスパイラルで備わっている管継手。
  3. 請求項1に記載した管継手において、
    前記弾性スリーブ内周面の軸方向一端から軸方向の中央部にかけて、前記スパイラル溝が備わっているとともに、弾性スリーブ内周面の軸方向他端部に、管の平滑な外周面に弾性密着可能な環状舌片を備えてなる管継手。
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