JP3169696B2 - 偶数多層の合板類を構成するベニヤ単板への糊付け方法 - Google Patents

偶数多層の合板類を構成するベニヤ単板への糊付け方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、偶数多層の合板類を構
成するベニヤ単板(以下、単に単板と称す)への糊付け
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、単板を用いて合板・単板積層材等
の合板類を製造する際に、単板の積層数を奇数に設定す
れば、両面塗布式の糊付機を介して、偶数層に位置する
単板の両面へ順次糊付けし、奇数層の単板と交互に積層
するだけで足り、極めて円滑な仕組が可能であるのに対
して、積層数を偶数に設定すると、奇数の場合と同じ糊
付け形態を採ることができず、而もそれに代わる合理的
・実用的な糊付け方法が実在しなかった。
【0003】即ち、一案を挙げると、例えば片面塗布式
の糊付機を介して、上下いずれか一方の表層に位置する
単板を除く他の全ての単板の片面へ糊付けし、順次積層
する形態が挙げられるが、四層以上の偶数多層になる
と、糊付機に挿入する単板の枚数が望外に増加する故
に、所要仕組時間が長期化する不都合が生じる。
【0004】また、別の案として、両面塗布式の糊付機
と片面塗布式の糊付機との二種の糊付機を併設し、適宜
選択的に稼働させることにより、一部の単板については
両面へ、他の一部の単板については片面のみへ、夫々選
択的に糊付けする形態も案出されるが、糊付機の倍増に
起因して、糊の補給が煩雑化したり、残余の糊の廃棄量
が増加するなどの不具合が想定され、実用化には些か難
点がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って、結局、従来に
於ては、積層数を奇数に設定するのが通例・常法であっ
たが、例えば表層単板と内層単板の厚さの比を概ね1:
2:1とする汎用の三層合板を製造するよりも、表層単
板と内層単板の厚さの比を夫々1:1:1:1とする四
層合板を製造する方が、用いる単板の厚さが薄手化・均
等化できるので、単板及び製品の品質向上・製造工程全
体の合理化等には有利であることからも明らかな如く、
積層数を偶数に設定する方が好都合な場合もあり、また
合板類の製造方法の多様化からしても、偶数多層の合板
類を製造するのに適した合理的・実用的な糊付け方法の
創作価値は高いと言える。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決すべく開発したもので、具体的には、偶数多層の合板
類を構成する単板の内で、内層に位置する少なくとも一
組の隣合う単板については、板面の半分乃至半分強の位
置ずれを設けて重ね合わせ、二枚一緒に両面塗布式の糊
付機へ挿入し、糊付けすることを特徴とする糊付け方法
を提案する。
【0007】
【実施例】以下、本発明を図面に例示した実施の一例に
基いて更に詳述するが、便宜上、単板に糊付けされた糊
を比較的厚く誇張して表示した。
【0008】図1は、四層の合板を製造する場合の工程
説明図であって、本発明に係る糊付け方法は、四層の合
板4を構成する単板4a・4b・4c・4dの内で、内
層に位置する一組の隣合う単板4b・4cについては、
板面の半分乃至半分強の位置ずれを設けて(実施例は、
矢印で示した進行方向に於ける単板長さLに対して、L
/2≦の位置ずれNを設けて)重ね合わせ、二枚一緒に
両面塗布式(実施例はロール式)の糊付機1へ挿入し、
糊付けするものである。
【0009】斯様な糊付け方法によれば、図からも明ら
かな如く、前記内層に位置する各単板4b・4cの一方
の片面全部と他方の片面の半分乃至半分強の部分とに糊
2が一度に糊付けできるので、表層に位置する単板4a
・4dの間に積層する際に、相互の位置ずれを修正して
積層するだけで足り、総じて先記片面塗布方式に比べ
て、所要仕組時間を短縮化することが可能となる。
【0010】同様にして、単板5a・5b・5c・5d
・5e・5f・5g・5h・5k・5mを用いて十層の
合板5を製造する図2の例に於ても、内層に位置する三
組の隣合う単板5b・5c及び5e・5f及び5h・5
kを対象として、本発明に係る糊付け方法を実施するこ
とにより、前記各単板5b・5c5e・5f・5h・5
kの一方の片面全部と他方の片面の半分乃至半分強の部
分とに糊2が一度に糊付けできるので、表層に位置する
単板5a・5d・5g・5mの間に積層する際に、相互
の位置ずれを修正して積層すれば足りる。
【0011】他方、例えば単板6a・6b・6c・6d
・6e・6f・6g・6hを用いて八層の合板6を製造
する図3の例や、或は例えば単板7a・7b・7c・7
d・7e・7fを用いて六層の合板7を製造する図4の
例の如く、内層に位置する一組の隣合う単板6b・6c
或は7b・7cを対象として、本発明に係る糊付け方法
の実施による糊付けをする外、一部の単板6e・6g或
は7eについては、常法通り、単独に糊付機を介して、
両面へ糊付けすることが必要となる場合もあるが、この
場合にあっても、糊付機はあくまで両面塗布式一基のみ
で足りるので、糊の補給が煩雑化したり、残余の糊の廃
棄量が増加するなどの不具合が生じる虞はなく、実用化
に際して格別支障はない。
【0012】尚、前記隣合う単板の位置ずれについて言
及すると、理論的には、糊付けは板面の半分にて足り、
仮に、中央部に僅かな欠糊が生じても、実用に差支えな
い製品も実在するが、現実的には、単板の成形誤差・仕
組誤差等に起因して、欠糊が許容以上に広くなる虞があ
るので、好ましくは、板面の半分に単板の成形誤差・仕
組誤差を付加した程度の、板面の半分強に糊付けするの
が良く、それに準ずるよう位置ずれを設定する。また、
図1の例の如く、単板の進行方向と同方向に位置ずれを
設ければ、糊付機の幅が狭くて済む利点などがあるが、
糊付機の型式に応じては、単板の進行方向と直交方向に
位置ずれを設けても差支えない。
【0013】そこで、次に糊付機について言及すると、
図1の例の如きロール式の糊付機1を用いる場合には、
塗布ロール1a・1bの相互間隔が容易に変動し得るよ
う構成するなどして、単板一枚の部分と二枚の部分との
糊付けに顕著な差異が生じないよう配慮することが肝要
であり、例えばドクターロール付の塗布ロール1a・1
bのいずれか一方を概ね上下方向に揺動可能に支持する
構成等、適当な構成は種々あるが、本発明の実施には、
ロール式に限らず、例えば噴霧式・押出しノズル式等、
従来公知の種々の型式の糊付機を用いることができ、更
に必要に応じては、それらの型式を片側づつ組合わせた
複合型式や、或は滴下ノズル式の如き上面専用式のもの
を、上側へ限定的に組合わせた複合型式を用いても差支
えなく、ロール式以外の型式は、進行方向と直交方向に
於ける単板の重なりの有無に拘りなく定量的な糊付けが
可能である。
【0014】また、当該糊付機へ単板を挿入するに際
し、単板の進行方向と同方向に位置ずれを設ける場合に
は、例えば図1に例示する如く、先記位置ずれNに相当
する間隔を隔てて二箇所に段差部3a・3bを設けた挿
入器具3を用いて、単板堆積山8の上部から順次二枚づ
つずらして繰出す形態が、簡易な挿入形態の一例として
挙げられ、更に図示は省略したが、必要に応じては、前
記段差部の直前に空気吸引機に連なる空気吸引口を設け
た吸引挿入器具を用いて、各単板の後端を若干浮上がら
せながらずらして繰出す形態に改めることもできる。
【0015】また更に他の形態として、図示は省略した
が、糊付機の前位に、間歇的に走行(糊付機の型式に応
じては、糊付機と同速度で)するコンベアを備え、該コ
ンベアの停止時に、公知の空気吸引式の移載装置を用い
て、単板堆積山等から前記コンベア上へ単板を一枚づつ
移載する際に、所望の位置ずれを設けて移載し、その後
にコンベアを走行させて、二枚一緒に糊付機へ挿入する
形態も挙げられ、機構全体が幾分複雑化する反面、必要
に応じては、移載装置の行程を調節することによって、
位置ずれの加減を簡便に調整できる利点があり、而も斯
様な形態は、単板の進行方向と直交方向に位置ずれを設
ける場合にも転用可能である。
【0016】
【発明の効果】以上明らかな如く、本発明に係る糊付け
方法は、偶数多層の合板類を製造する際に、極めて都合
良く単板へ糊付けすることができ、また合板類の製造方
法の多様化にも波及的効果を及ぼすものであって、斯界
に於ける活用成果の高い発明である。
【図面の簡単な説明】
【図1】四層の合板を製造する場合の工程説明図であ
る。
【図2】十層の合板を製造する場合の単板の組合わせ説
明図である。
【図3】八層の合板を製造する場合の単板の組合わせ説
明図である。
【図4】六層の合板を製造する場合の単板の組合わせ説
明図である。
【符号の説明】
1 :ロール式の糊付機 2 :糊 3 :挿入器具 4 :四層の合板 4a:単板 4b:単板 4c:単板 4d:単板 5 :十層の合板 6 :八層の合板 7 :六層の合板 8 :単板堆積山

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 偶数多層の合板類を構成するベニヤ単板
    の内で、内層に位置する少なくとも一組の隣合うベニヤ
    単板については、板面の半分乃至半分強の位置ずれを設
    けて重ね合わせ、二枚一緒に両面塗布式の糊付機へ挿入
    し、糊付けすることを特徴とする偶数多層の合板類を構
    成するベニヤ単板への糊付け方法。
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