JP3151174B2 - 樹脂積層シートの製造方法 - Google Patents

樹脂積層シートの製造方法

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JP3151174B2
JP3151174B2 JP29136197A JP29136197A JP3151174B2 JP 3151174 B2 JP3151174 B2 JP 3151174B2 JP 29136197 A JP29136197 A JP 29136197A JP 29136197 A JP29136197 A JP 29136197A JP 3151174 B2 JP3151174 B2 JP 3151174B2
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昭彦 津田
健 古川
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筒中プラスチック工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、樹脂積層シート
の製造方法に関し、更に詳しくは、異なるシート製造装
置から吐出される複数枚の樹脂シートを半製品形態を経
ることなく連続的に積層して、例えば防水シート、遮音
シート、防音シート、床材シート等として使用されるよ
うな樹脂積層シートを製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、樹脂積層シートの製造は、例えば
2枚の異種材(102)(103)からなる樹脂積層シ
ート(101)を製造する場合には、まず予め押出機等
の樹脂シート製造装置から吐出された一方の樹脂シート
(102)を一旦ロールに巻き取って巻物とした半製品
(102a)を製造した後、図10(イ)に示すよう
に、もう一方の樹脂シート(103)を製造する樹脂シ
ート製造装置(104)の吐出部分近傍に前記巻物状の
半製品(102a)を配置する一方、該製造装置(10
4)から吐出されるもう一方の樹脂シート(103)と
前記半製品のシート(102)を重ねてロール(10
5)間に挿通して加熱加圧により両シート(102)
(103)を圧着させて積層シート(101)を製造す
るというような2段階の製造工程を経て製造されるのが
一般的である。
【0003】また、合成繊維等からなる不織布(11
4)を2枚のシート(112)(113)の中間に配置
した積層シート(111)を製造する場合には、まず樹
脂シート製造装置の吐出部分近傍に巻物状の不織布(1
14)を配置して、該製造装置から吐出されてくる樹脂
シート(112)に不織布(114)を重ねてロール間
に挿通して加熱加圧により樹脂シート(112)の片面
に不織布(114)を積層したものを一旦ロールに巻き
取って巻物とした半製品(119)を製造した後、図1
0(ロ)に示すように、前記同様もう一方の樹脂シート
製造装置(116)の吐出部分近傍に前記半製品(11
9)を配置する一方、該製造装置(116)から吐出さ
れるもう一方の樹脂シート(113)と前記半製品シー
ト(119)を重ねてロール(115)間に挿通して圧
着させて積層シート(111)を製造するというような
2段階の工程を経て製造されるのが一般的である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記先
行技術による場合、2枚の樹脂シートを積層するに際
し、いずれか一方の樹脂シートを予め製造しておいて巻
物状の半製品形態としておかなければならないが、この
ような半製品を保管しておくための膨大な保管スペース
が必要となる上に、この保管期間が長くなると半製品の
品質が変化することがあるため、安定品質を十分に確保
しようとするとその分半製品の生産管理、在庫管理の困
難性が増大して、このために生産効率が低下することが
避けられないという難点があった。また、半製品の巻物
は巨大な重量物となるためその取扱いが難しく移送など
に多大な時間と労力を要し、これにより生産効率が低下
するという問題があった。更に、積層するに際し、前記
半製品の両端は一部を重ね合わせ状にして繋いで製造す
ることになるが、この繋ぎ部近傍の積層シートの厚みは
不均一になりやすく、またシワが発生することがあるた
め、積層シートの該繋ぎ部近傍部分は製品として使用で
きず除去しなければならず、このような製品ロスの発生
がコスト上昇の要因ともなっていた。
【0005】この発明は、かかる技術的背景に鑑みてな
されたものであって、樹脂シートを予め半製品形態とす
ることなく連続的に積層でき、生産性に優れるととも
に、安定した品質の樹脂積層シートを低コストで製造し
得る、樹脂積層シートの製造方法を提供することを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明者らは当初、複数の樹脂シート製造装置を上
下方向に並列状に配置して、それぞれの装置から同一方
向に吐出された複数の樹脂シートを重ね合わせて積層す
ることも考慮したが、工場スペース、製造稼働効率等を
考えると工業生産には到底適用し得ないものであった。
そこで、本発明者らは鋭意研究を重ねた結果、複数の樹
脂シート製造装置から吐出される樹脂シートを、その表
裏が反転状態となる態様で1回以上方向転換させること
により、最終的に全ての樹脂シートを上下に相互に重ね
合わせ得るように同一方向に搬送させることで、樹脂シ
ートを連続的に積層一体化することが可能となることを
見出すに至り、本発明を完成したものである。
【0007】即ち、請求項1の発明に係る樹脂積層シー
トの製造方法は、2台の樹脂シート製造装置を用いてそ
れぞれから樹脂シートを吐出させた後、少なくとも一方
の樹脂シートを、方向転換手段によりシートの表裏が反
転状態となる態様で1回以上方向転換させることによ
り、両樹脂シートを上下に相互に重ね合わせ得るように
同一方向に搬送させ、その後、該両樹脂シートをロール
間で挟圧することにより積層一体化することを特徴とす
るものである。
【0008】請求項2の発明に係る製造方法は、2台の
樹脂シート製造装置をそのシート吐出方向が平行状にな
るように配置し、一方の製造装置から吐出される樹脂シ
ートを、その吐出方向の前方位置で方向転換手段により
シートの表裏が反転状態となる態様でもう一方の製造装
置から吐出される樹脂シートと交差する方向に方向転換
させて搬送し、該方向転換後の樹脂シートを、もう一方
の製造装置から吐出される樹脂シートと交差する位置
で、方向転換手段によりシートの表裏が反転状態となる
態様で方向転換させて、両樹脂シートの搬送方向を一致
せしめた後、該両樹脂シートをロール間で挟圧すること
により積層一体化することを特徴とするものである。
【0009】また、請求項3の発明に係る製造方法は、
2台の樹脂シート製造装置をそのシート吐出方向が平行
状になるように配置し、一方の製造装置から吐出される
樹脂シートを、その吐出方向の前方位置で反転手段によ
りシートの表裏を反転させて吐出方向と反対方向に搬送
した後、方向転換手段によりシートの表裏が反転状態と
なる態様でもう一方の製造装置から吐出される樹脂シー
トと交差する方向に方向転換させて搬送し、該方向転換
後の樹脂シートを、もう一方の製造装置から吐出される
樹脂シートと交差する位置で、方向転換手段によりシー
トの表裏が反転状態となる態様で方向転換させて両樹脂
シートの搬送方向を正反対方向とした後、該反転後の樹
脂シートを更に反転手段によりシートの表裏を反転させ
て180度方向転換させて両樹脂シートの搬送方向を一
致せしめた後、該両樹脂シートをロール間で挟圧するこ
とにより積層一体化することを特徴とするものである。
【0010】上記いずれの製造方法も、2台の樹脂シー
ト製造装置から吐出された樹脂シートを連続状に積層で
きるから、従来のように積層するに際し、予め半製品を
製造して保管しておく必要が全くなく、製造に係るスペ
ースが低減されるとともに、安定した品質の積層シート
を製造し得る。また、連続して積層できる上に、取扱い
が難しい巻物状半製品の移送等の作業が全くないから、
生産効率に優れる。更に、吐出された樹脂シートを安定
的に連続状に積層し得るから、製品ロスが生じることが
なくて低コストに製造し得る。また、請求項2および3
の発明においては、2台の樹脂シート製造装置がそのシ
ート吐出方向が平行状になるように配置されるから、設
備スペースの効率利用を図り得て、省スペース化を図り
得る。しかも一般に製造現場においては複数台が並列状
に整然と配置されている樹脂シート製造装置を、その配
置を変更することなく、そのままの配置で使用できるの
で、このための新たな設備投資を行う必要がないことに
加えて、樹脂シート製造装置がこのような積層シートの
製造設備として、また一般的な既存のシート製造設備と
しても利用できて汎用性を有するから、設備の効率的な
利用を図り得て、一層低コストで製造することができ
る。
【0011】上記において、方向転換手段が、軸線方向
が前記製造装置からのシート吐出方向に対して交差する
回転しない斜交ロールからなり、前記樹脂シートを該斜
交ロールの外周面に半捲装状態にして搬送することで、
表裏反転させて方向転換させる場合には、方向転換手段
としての占有スペースが小さくて済むから、一層の省ス
ペース化を図り得る。
【0012】また、一方の製造装置から吐出される樹脂
シートが、ロール間で挟圧されるまでの間に、搬送速度
調整装置により搬送速度が調整されるようになされてい
る場合には、樹脂シート相互の流れの速度差を緩和する
ことができるから、常に安定した条件で樹脂シートの積
層を行うことができ、ひいては一層安定した品質の積層
シートを製造し得る。
【0013】
【発明の実施の形態】この発明にかかる製造方法の概略
を示す図1において、(1)(2)は樹脂シート製造装
置、(3)(4)は反転手段であるローラー、(5)
(6)は方向転換手段である斜交ロール、(8)はラミ
ネートロール、(9)は搬送速度調整装置であるアキュ
ムレーター、(51)(52)は樹脂シートである。
【0014】樹脂シート製造装置(1)(2)として
は、樹脂をシート化して製造し得るものであればどのよ
うなものでも良く、特に限定されるものではないが、例
えば押出機、カレンダー成形機などが使用される。ま
た、樹脂シートを構成する樹脂としては、シート化し得
るものであれば特に限定されず、例えば軟質ポリ塩化ビ
ニル樹脂、軟質ポリオレフィン樹脂、ポリエステルなど
が挙げられる。
【0015】反転手段は、表裏が反転状態となる態様で
樹脂シート(51)(52)の進行方向を正反対方向
に、即ち180度方向転換させる手段であればどのよう
なものでも良く、本実施形態においては、軸線を中心に
して回転し得るようになされたローラー(3)(4)が
採用されている。なお、該ローラーは回転しないように
固定されていても良い。
【0016】また、方向転換手段としては、樹脂シート
の進行方向を、その表裏が反転状態となる態様で方向転
換させ得る手段であればどのようなものでも良く、本実
施形態においては、軸線方向がシート吐出方向に対して
45度の角度をなす態様で配置された回転しない斜交ロ
ール(5)(6)が採用されている。なお、上記斜交ロ
ールがその軸線を中心にして回転可能となされた場合に
は、斜交ロールにおける樹脂シートの反転位置がずれて
しまいシートの搬送が不安定または困難となる。
【0017】搬送速度調整装置としては、樹脂シートの
搬送速度を調整し得るものであれば特に限定されず、例
えばアキュムレーター(9)、Jボックス等が使用され
る。
【0018】そして、図1に示すように、第1樹脂シー
ト製造装置(1)と第2樹脂シート製造装置(2)と
が、そのシート吐出方向が平行状になるように配置さ
れ、それぞれから吐出される樹脂シート(51)(5
2)の軸線方向が平行状になるようになされている。ま
た、第1製造装置(1)のシート吐出方向の前方位置に
はローラー(3)がその軸線方向をシート吐出方向と直
交させる態様で配置され、かつ該ローラー(3)と前記
第1製造装置(1)の間に斜交ロール(5)がその軸線
方向が前記第1製造装置(1)からのシート吐出方向に
対して45度の角度をなす態様で配置されている。
【0019】一方、第2樹脂シート製造装置(2)のシ
ート吐出方向の前方位置にはローラー(4)がその軸線
方向をシート吐出方向と直交させる態様で配置され、該
ローラー(4)の後方にはラミネートロール(8)が配
設され、さらに該ラミネートロール(8)の後方には斜
交ロール(6)が前記斜交ロール(5)と平行状に配置
されている。
【0020】また、上記斜交ロール(5)(6)の中間
位置にはアキュムレーター(9)が配置されており、該
アキュムレーター(9)により第1樹脂シート製造装置
(1)から吐出されて搬送されてくる第1樹脂シート
(51)の搬送速度の調整を行い得るように、即ち第1
樹脂シート(51)と第2樹脂シート(52)の流れの
速度差を緩和し得るようになされている。
【0021】しかして、樹脂積層シートの製造は次のよ
うにして行われる。即ち、図3に示すように、まず第1
樹脂シート製造装置(1)から吐出された直後の第1樹
脂シート(51)に下方側から不織布シート(53)を
重ね合わせてラミネートロール(7)間に挿通して両者
(51)(53)を圧着させて、両者が積層された中間
物シート(54)を製造する。
【0022】この中間物シート(54)をシート吐出方
向の前方にさらに搬送した後、図3に示すように、第1
ローラー(3)の外周面に下方側から半捲装状態に沿わ
せて中間物シート(54)をその表裏を反転させてシー
ト吐出方向と正反対の方向に搬送する。この反転後の中
間物シート(54)の上面は、不織布シート(53)層
となる。
【0023】次いで、反転後の中間物シート(54)
を、図4に示すように、第1斜交ロール(5)の外周面
に下方側から半捲装状態にして沿わせることにより、該
中間物シート(54)をその表裏を再度反転状態にして
シート吐出方向に対して90度の方向、即ち前記アキュ
ムレーター(9)に向かう方向に方向転換させて搬送す
る。この時、中間物シート(54)の上面は、樹脂シー
ト(51)層となる。
【0024】方向転換後の中間物シート(54)を、ア
キュムレーター(9)に挿通し、ここでシートの搬送速
度の調整を行って、樹脂シート相互の流れの速度差を緩
和させる。これにより常に安定した条件下で樹脂シート
の積層を行うことができるので、安定した品質の積層シ
ートの製造が可能となる。
【0025】なお、該アキュムレーター(9)は、図5
に示すように固定ロール(9a)とフリーロール(9
b)が多数交互に配設されたもので、シートを挿通搬送
している状態でフリーロール(9b)を上下方向に駆動
させることにより搬送速度の調整を行い得るようになさ
れているものである。
【0026】次に、アキュムレーター(9)通過後の中
間物シート(54)を挿通前と同一方向に搬送した後、
図6に示すように第2斜交ロール(6)の外周面に上方
側から半捲装状態にして沿わせることにより、該中間物
シート(54)をその表裏をまた反転状態にして90度
方向転換させて、第2樹脂シート製造装置(2)から吐
出されてくる第2樹脂シート(52)の直上位置におい
て、該樹脂シート(52)の吐出方向とは全く正反対の
方向に、搬送させる。この際、中間物シート(54)の
上面は、不織布シート(53)層となっている。
【0027】次いで、該中間物シート(54)を第2樹
脂シート製造装置(2)の方向に搬送した後、図7に示
すように、第2ローラー(4)の外周面に上方側から半
捲装状態に沿わせて中間物シート(54)をその表裏を
反転させて180度方向転換させ、第2樹脂シート(5
2)の吐出方向と同一の方向に搬送させる。即ち、中間
物シート(54)と第2樹脂シート(52)とを上下に
相互に重ね合わせ得るように同一方向、即ち第2製造装
置(2)のシート吐出方向に搬送させる。
【0028】この後、上方側の中間物シート(54)と
下方側の吐出直後の第2樹脂シート(52)を重ね合わ
せてラミネートロール(8)間に挿通して両者(54)
(52)を圧着させる。この時、上方側に位置する中間
物シート(54)の下面側は、前記反転により不織布シ
ート(53)層となっているから、樹脂積層シート(5
5)は、図9(イ)に示すように両樹脂シート(51)
(52)の間に不織布シート(53)が介装一体化され
たものとなる。
【0029】このように少なくとも一方の製造装置から
吐出される樹脂シートを、表裏反転を伴う方向転換をさ
せることにより、両樹脂シートを上下に相互に重ね合わ
せ得るように同一方向に搬送させることが可能となるか
ら、製造装置から同時に吐出された樹脂シートを連続状
に積層することができる。よって、生産性に優れること
はもちろん、半製品を保管する必要がないから安定した
品質の積層シートを製造することができる。また、従来
のように半製品の繋ぎ部が生じることがなく、安定的に
積層できるから、製品ロスを生じることがなく、従って
低コスト化をも図ることができる。
【0030】次に、この発明の別の製造方法を図8に基
づいて説明する。まず第1樹脂シート製造装置(21)
から吐出された第1樹脂シート(61)を、シート吐出
方向の前方位置にある第1斜交ロール(23)の外周面
に下方側から半捲装状態にして沿わせることにより、該
第1樹脂シート(61)をその表裏を反転状態にしてシ
ート吐出方向に対して90度の方向に方向転換させて搬
送する。
【0031】方向転換後の第1樹脂シート(61)を、
第2樹脂シート製造装置(22)から吐出される第2樹
脂シート(62)と交差する位置にある第2斜交ロール
(24)の外周面に下方側から半捲装状態にして沿わせ
ることにより、該第1樹脂シート(61)をその表裏を
また反転状態にして90度方向転換させて、第2樹脂シ
ート製造装置(22)から吐出されてくる第2樹脂シー
ト(62)の直上位置において、該樹脂シート(62)
の吐出方向と同一方向に搬送させる。即ち、第1樹脂シ
ート(61)と第2樹脂シート(62)とを上下に相互
に重ね合わせ得るように同一方向に搬送させる。
【0032】この後、そのまま両シート(61)(6
2)をラミネートロール間に挿通して両者(61)(6
2)を圧着させても良いが、本実施形態においては、両
シートの密着性を一層良好なものとすべく、前記方向転
換後の第1樹脂シート(61)をサブロ−ラ−(27)
(28)を介して2度反転させて搬送した後、上方側の
該第1樹脂シート(61)と下方側の吐出直後の第2樹
脂シート(62)を重ね合わせて、第2樹脂シート製造
装置(22)吐出部近傍に位置するラミネートロール
(25)間に挿通して両者(61)(62)を圧着させ
る。こうして、図9(ロ)に示すような両樹脂シート
(61)(62)が積層された樹脂積層シート(63)
が得られる。
【0033】前記同様に、製造装置から同時に吐出され
た樹脂シートを連続状に積層することができるから、生
産性に優れ、また半製品を保管する必要がないから安定
した品質の積層シートを製造することができる。また、
半製品の繋ぎ部が生じることがなく安定状態で積層でき
るから、製品ロスがなく、これにより低コスト化を図る
ことができる。
【0034】なお、上記実施形態においては、いずれも
2台の樹脂シート製造装置を用いているが、3台以上の
複数台の樹脂シート製造装置を用いて積層シートを製造
することもできる。すなわち、前記同様にそれぞれのシ
ート製造装置から吐出された複数の樹脂シートの少なく
とも一部のシートを、その表裏が反転状態となる態様で
1回以上方向転換させることにより、最終的に全ての樹
脂シートを上下に相互に重ね合わせ得るように同一方向
に搬送させ、その後、全ての樹脂シートをロール間で挟
圧して積層することにより、3層以上の樹脂シートから
なる樹脂積層シートを製造することができる。
【0035】
【発明の効果】請求項1〜3の発明によれば、2台の製
造装置から吐出された樹脂シートの少なくとも一方を、
表裏反転を伴う方向転換をさせることにより、両樹脂シ
ートを上下に相互に重ね合わせ得るように同一方向に搬
送させ、その後積層するものであるから、製造装置から
同時に吐出された樹脂シートを連続状に積層することが
できる。従って、従来のように積層するに際し予め半製
品を製造しておく必要がないから、製造に係るスペース
を大幅に低減できるとともに、安定した品質の積層シー
トを製造することができる。また、連続状に積層できる
から、生産性に優れることはもちろん、従来のように半
製品の繋ぎ部が生じることがなくて安定した状態で積層
できるから、繋ぎ部に起因した製品ロスがなくなり、ひ
いては低コスト化を図ることができる。
【0036】また、請求項2および3の発明において
は、2台の樹脂シート製造装置をそのシート吐出方向が
平行状になるように配置することで、設備スペースを効
率的に利用することができ、省スペース化を図ることが
できる。加えて、通常このようなシート製造装置は工場
において複数台が並列状に整然と配置されているが、こ
の配置のままで使用することができるから、既存設備の
効率的な利用を図ることができ、ひいては一層低コスト
で製造することができる。
【0037】請求項4の発明によれば、方向転換手段と
して斜交ロールを用いているから方向転換手段としての
占有スペースが小さくて済み、一段と省スペース化を図
ることができ、ひいては一層コストを低減することがで
きる。
【0038】請求項5の発明によれば、搬送速度調整装
置により樹脂シート相互の流れの速度差を緩和すること
ができ、常に安定した条件で積層を行うことができるか
ら、一層安定した品質を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の製造方法の概略を示す斜視図であ
る。
【図2】同じく上面図である。
【図3】図2におけるA−A線の断面矢視図である。
【図4】第1斜交ロールにおけるシートの搬送状態を示
す斜視図である。
【図5】図2におけるB−B線の矢視図である。
【図6】第2斜交ロールにおけるシートの搬送状態を示
す斜視図である。
【図7】図2におけるC−C線の矢視図である。
【図8】別の製造方法の概略を示す斜視図である。
【図9】この発明の製造方法により製造される積層シー
トの例を示す断面図である。
【図10】従来の製造方法の概略を示す断面図である。
【符号の説明】
1、21…第1樹脂シート製造装置 2、22…第2樹脂シート製造装置 3…第1ローラー(反転手段) 4…第2ローラー(反転手段) 5、23…第1斜交ロール(方向転換手段) 6、24…第2斜交ロール(方向転換手段) 7、8、25…ラミネートロール 9…アキュムレーター 51、61…第1樹脂シート 52、62…第2樹脂シート 55、63…積層シート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B32B 31/30

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2台の樹脂シート製造装置を用いてそれ
    ぞれから樹脂シートを吐出させた後、少なくとも一方の
    樹脂シートを、方向転換手段によりシートの表裏が反転
    状態となる態様で1回以上方向転換させることにより、
    両樹脂シートを上下に相互に重ね合わせ得るように同一
    方向に搬送させ、その後、該両樹脂シートをロール間で
    挟圧することにより積層一体化することを特徴とする樹
    脂積層シートの製造方法。
  2. 【請求項2】 2台の樹脂シート製造装置をそのシート
    吐出方向が平行状になるように配置し、 一方の製造装置から吐出される樹脂シートを、その吐出
    方向の前方位置で方向転換手段によりシートの表裏が反
    転状態となる態様でもう一方の製造装置から吐出される
    樹脂シートと交差する方向に方向転換させて搬送し、 該方向転換後の樹脂シートを、もう一方の製造装置から
    吐出される樹脂シートと交差する位置で、方向転換手段
    によりシートの表裏が反転状態となる態様で方向転換さ
    せて、両樹脂シートの搬送方向を一致せしめた後、 該両樹脂シートをロール間で挟圧することにより積層一
    体化することを特徴とする樹脂積層シートの製造方法。
  3. 【請求項3】 2台の樹脂シート製造装置をそのシート
    吐出方向が平行状になるように配置し、 一方の製造装置から吐出される樹脂シートを、その吐出
    方向の前方位置で反転手段によりシートの表裏を反転さ
    せて吐出方向と反対方向に搬送した後、方向転換手段に
    よりシートの表裏が反転状態となる態様でもう一方の製
    造装置から吐出される樹脂シートと交差する方向に方向
    転換させて搬送し、 該方向転換後の樹脂シートを、もう一方の製造装置から
    吐出される樹脂シートと交差する位置で、方向転換手段
    によりシートの表裏が反転状態となる態様で方向転換さ
    せて両樹脂シートの搬送方向を正反対方向とした後、該
    反転後の樹脂シートを更に反転手段によりシートの表裏
    を反転させて180度方向転換させて両樹脂シートの搬
    送方向を一致せしめた後、 該両樹脂シートをロール間で挟圧することにより積層一
    体化することを特徴とする樹脂積層シートの製造方法。
  4. 【請求項4】 前記方向転換手段が、軸線方向が前記製
    造装置からのシート吐出方向に対して交差する回転しな
    い斜交ロールからなり、前記樹脂シートを該斜交ロール
    の外周面に半捲装状態にして搬送することで、表裏反転
    させて方向転換させる請求項1〜3のいずれか1項に記
    載の樹脂積層シートの製造方法。
  5. 【請求項5】 前記一方の製造装置から吐出される樹脂
    シートが、ロール間で挟圧されるまでの間に、搬送速度
    調整装置により搬送速度が調整されるようになされてい
    る請求項1〜4のいずれか1項に記載の樹脂積層シート
    の製造方法。
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