JP3169564B2 - 自動製氷機 - Google Patents

自動製氷機

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JP3169564B2 JP35093196A JP35093196A JP3169564B2 JP 3169564 B2 JP3169564 B2 JP 3169564B2 JP 35093196 A JP35093196 A JP 35093196A JP 35093196 A JP35093196 A JP 35093196A JP 3169564 B2 JP3169564 B2 JP 3169564B2
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    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25CPRODUCING, WORKING OR HANDLING ICE
    • F25C1/00Producing ice
    • F25C1/12Producing ice by freezing water on cooled surfaces, e.g. to form slabs

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の製氷小室を
略垂直の面に格子状に配列するとともに、該製氷小室を
横方向に開口してなる製氷室を備えた自動製氷機に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】図8に示される自動製氷機としての縦型
製氷機は、製氷小室5が略垂直面に格子状に配列され、
該製氷小室5がそれぞれ横方向に開口されてなる製氷室
1、該製氷室1の開口面を開閉する外部壁11を備えた
水皿9、該水皿9内に形成された製氷水路21及び圧力
室19、製氷室1の下方に配置された製氷水タンク6
1、製氷水タンク61内の製氷水を圧力室19に導く循
環ポンプ67等からなる。
【0003】製氷室1は、格子状に縦横に延びる仕切板
3a,3bによって、開口側から見て略正方形に画成さ
れた複数の製氷小室5を有する。仕切板3a,3bのう
ち横方向の仕切板3bは、製氷小室5の奥側から開口側
に向かって、水平方向よりも所定の角度だけ下向きに傾
斜している。それによって、除氷工程の際、各製氷小室
5内の氷は、自重により離氷して貯氷庫(図示しない)
に落下し易くなっている。一方、水皿9が閉止位置にあ
るとき各製氷小室5の開口を纏めて全体を閉じる水皿9
の外部壁11には、一つの製氷小室5に対し一つの噴水
口7が配設されるように設けられていて、製氷水タンク
61内の製氷水が、循環ポンプ67によって、送水管6
9を通り、水皿9の上方部分にある圧力室19の連絡口
70に圧送され、圧力室19に供給される。製氷水路2
1は圧力室19の下部側面に連結され、図10の如く外
部壁11を利用して水皿9内に形成されている。圧力室
19に供給された製氷水は製氷水路21を流下し、各噴
水口7より噴射して各製氷小室5に供給される。また、
製氷室1の背面には、上部から下部へ左右に複数回蛇行
して形成された熱交換パイプ35aが添設されて、冷却
加熱用熱交換器35が構成されている。
【0004】図9は図8におけるX−X断面図であり、
また、図10は図9におけるY−Y断面図であるが、図
9において、2点鎖線3a及び3bは製氷室1の縦仕切
板及び横仕切板を示すものであって、これら仕切板3
a,3bにより仕切られる各製氷小室5に対して、製氷
水路21の外側の噴水口7の左右同一高さ位置となる外
部壁11には、二つの戻り口71が穿設されており、製
氷小室5に供給された未氷結水はこれら戻り口71を通
して還水路42に還水され、下方の製氷水タンク61に
戻される。また、この従来技術においては、図10の如
く製氷水路21は、筒状体40と水皿9の内部壁39と
が一体に形成されて構成されている。また、外部壁11
は製氷室1を画成する縦横方向に延びる外枠板1a、1
bとは当接しているが、縦横方向に延びる前記仕切板3
a,3bは外枠板1a,1bよりも短くなっており、こ
れら仕切板3a、3bとは接触せず、両者の間に隙間1
0が形成される。従って、各製氷室1同士は隙間10よ
り製氷水の出入りが可能となっている。
【0005】図11は、上記従来の縦型製氷機の製氷室
の背面に配設された冷却加熱用熱交換器及び該冷却加熱
用熱交換器35を含む冷媒配管系統図を示す。この冷媒
配管系統図の基本回路は、圧縮機30、凝縮器31、ド
ライヤ32、キャピラリーチューブ33、冷却加熱用熱
交換器35、アキュムレータ36が順次接続されて構成
されている。また、圧縮機30と凝縮器31とを接続す
る配管の途中からは、ホットガスバイパス弁37を介装
するホットガスバイパス管38が分岐されている。ま
た、冷却加熱用熱交換器35を構成する熱交換パイプ3
5aの入口部35bにおいて前記キャピラリーチューブ
33とホットガスバイパス管38が接続されている。
尚、図11において8は、各製氷小室5の背面上方に設
けられた空気孔である。
【0006】次に、上記構成の自動製氷機の動作につい
て説明する。製氷運転のときには、製氷水タンク61内
の製氷水が循環ポンプ67により圧力室19に供給さ
れ、製氷水路21を流下し、各噴水口7より噴射して製
氷小室5に供給される。一方、冷媒回路が動作し、圧縮
機30から吐出された冷媒ガスは、凝縮器31で凝縮液
化し、ドライヤ32を経てキャピラリーチューブ33で
減圧膨張され、冷却加熱用熱交換器35に流入される。
冷却加熱用熱交換器35では、低圧冷媒が低圧力下で蒸
発して製氷室1を冷却する。このため、製氷水は製氷小
室5内で氷となって次第に成長していき、角氷が形成さ
れる。また、前記隙間10において各角氷間を連結する
ひだ(氷連結部)が形成される。
【0007】製氷運転が継続され、角氷が所定の大きさ
に発達すると、製氷完了検知手段が動作して、循環ポン
プ67の運転が停止されるとともに、図12の如く水皿
9が回動して、製氷室1の全面が開放され、製氷運転が
終了して除氷運転に移行する。除氷運転では、ホットガ
スバイパス弁37が開放されるので、圧縮機30からの
高温高圧冷媒ガス(ホットガス)が冷却加熱用熱交換器
35内に流れ、製氷小室5と氷の接触部の氷を溶かし、
横仕切板3bの傾斜面に沿って脱氷し、下方の貯氷庫
(図示しない)に蓄えられる。除氷により製氷室1の温
度が上昇すると、除氷サーモ(図示しない)が動作し
て、ホットガスバイパス弁37が閉弁し、水皿9が図8
の状態に閉じられ、循環ポンプ67の運転が再開される
ことにより、除氷運転は終了して製氷運転が再開され
る。製氷運転及び除氷運転が繰り返されるに従い、貯氷
庫内の氷が増量し、所定量に達すると貯氷スイッチ(図
示しない)が満氷検知を行い、所定量に低下するまで製
氷機の運転は休止される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の自動製
氷機は、除氷運転時、製氷室1の背面において、圧縮機
30から吐出されたホットガスが冷却加熱用熱交換器3
5の入口から流れるため、製氷室1は上部から下部へと
順次加熱されていた。また、ホットガスは冷却加熱用熱
交換器35の入口側ほど温度が高くなるため、上部と下
部とでの製氷室1に対する加熱量が顕著に相違し、上部
ほど大きくなっていた。
【0009】このため、製氷小室5内の氷は上部の氷か
ら解け始めるが、下部の氷が解け出した頃には上部の氷
は解け過ぎて、本来氷を1体で一度に脱氷させるために
形成されているひだ(氷連結部)28が、図12の様に
上部では解け、ばらばらになった上部の角氷は重量が軽
いため脱氷しないことがあった。また、上部においてひ
だ28が解け下部のひだ28のみが保持されている場合
は、連結する氷の重量が軽いことと、下部が解け始めた
ときには氷が解け始めてからの時間が短いため、製氷小
室5内の氷が製氷小室5内に密接しており、製氷小室5
内に小さな突起や僅かな変形があっても脱氷し難い問題
があった。このように、脱氷が順調に行えないと、氷が
軽くなり、また製氷量も減少し、ひいては電気や水を無
駄に消費することになる。また、氷が変形するため氷の
商品価値が低下することになる。
【0010】本発明は、このような従来の技術に存在す
る問題点に着目してなされたものであって、垂直方向に
配設された製氷室を有する自動製氷機において、脱氷を
円滑に行わせることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1記載の発明では、縦方向に一定間隔をお
いて並設されているとともに先端部が下方に傾斜した横
仕切板と、この横仕切板に直交して並設した複数個の縦
仕切板とにより形成された複数個の製氷小室を有する製
氷室と、製氷室の背面に、熱交換パイプが上部から下部
へ左右に蛇行して添設され、製氷運転時に低圧冷媒が前
記熱交換パイプ内を上部から下部へ流通して蒸発器とし
て作用し、除氷運転時に前記熱交換パイプ内をホットガ
スが上部から下部へ流通して加熱器として作用する冷却
加熱用熱交換器とを備え、製氷運転時には製氷小室内に
流入した製氷水を前記冷却加熱用熱交換器により冷却し
て製氷小室内に氷を生成し、また、除氷運転時には製氷
室内の氷を前記冷却加熱用熱交換器により加熱して製氷
小室内から氷を離脱する自動製氷機において、製氷室の
背面に、該背面の下部と熱交換し得る加熱用熱交換器を
配設し、除氷運転時に該加熱用熱交換器を介して前記冷
却加熱用熱交換器にホットガスを導入させるとともに、
前記冷却加熱用熱交換器の入口部においてホットガスを
導入する配管の先端部を前記冷却加熱用熱交換器を構成
する熱交換パイプの最初の彎曲部付近まで挿入したもの
である。
【0012】請求項2記載の発明では、前記加熱用熱交
換器は、圧縮機からのホットガスを流通させるホットガ
スバイパス管の中間の一部分が製氷室の背面下部に水平
方向に添設されて構成されているものである。
【0013】請求項3記載の発明では、前記加熱用熱交
換器は、圧縮機からのホットガスを流通させるホットガ
スバイパス管の中間の一部分が前記熱交換パイプの下部
の水平方向部分の背面側に添設されて構成されているも
のである。
【0014】請求項4記載の発明では、前記加熱用熱交
換器は、一端が閉塞された一本の直管が前記熱交換パイ
プの下部の蛇行状水平部間に配設され、該直管の他端
に、圧縮機からのホットガスを流通させるホットガスバ
イパス管が入口側部と出口側部とに分断挿入されてそれ
ぞれ接続されるとともに、分断された何れか一方のホッ
トガスバイパス管が前記閉塞された一端側近傍まで挿入
されて構成されているものである。
【0015】請求項5記載の発明では、前記加熱用熱交
換器は、圧縮機からのホットガスを流通させるホットガ
スバイパス管の中間の一部分が前記製氷室の背面下部に
添設されるとともに、他の一部分が前記熱交換パイプの
背面側に下部から上部へ直交添設されて構成されている
ものである。
【0016】請求項1記載の自動製氷機においては、製
氷運転時にあっては、熱交換パイプが左右に蛇行して配
設された冷却加熱用熱交換器の上部から下部に向かって
低圧の液ガス混合冷媒が流通されるが、この流通方向
は、熱交換器内で液冷媒が円滑に流れるので効率の良い
製氷運転が行われる、また、冷凍機油がこの冷却加熱用
熱交換器内に滞留しないので冷凍機油の充填量が低減で
きる利点もあり、合理的と考えられる。一方、除氷運転
時にあっては、圧縮機からのホットガスが製氷室の背面
の下部に設けられた加熱用熱交換器に入り、製氷室の下
部を加熱してから、上部に立ち上がって冷却加熱用熱交
換器の入口に流入するので、冷却加熱用熱交換器により
上部の製氷小室から加熱されることに加え、下部の製氷
小室がより加熱されるので、従来のように製氷室の上部
の氷が先に解けてしまうといった脱氷上の不都合が解消
される。また、冷却加熱用熱交換器の入口部において、
ホットガスを導入する配管の先端部が熱交換パイプの最
初の湾曲部付近まで挿入されているので、冷却加熱用熱
交換器の入口部付近の加熱量が低く設定され、製氷室全
体の融氷バランスを図ることができる。
【0017】請求項2記載の自動製氷機においては、ホ
ットガスバイパス管の中間の一部分が製氷室の背面下部
に添設されて構成されているので、加熱用熱交換器の構
成が簡略化されコストが低減される。
【0018】請求項3記載の自動製氷機においては、ホ
ットガスバイパス管の中間の一部分が冷却加熱用熱交換
器の熱交換パイプの背面側に添設される構造であるの
で、ホットガスバイパス管の中間部により平面的に加熱
用熱交換器を構成することができ、加熱用熱交換器の構
造がより一層簡略化される。
【0019】請求項4記載の自動製氷機においては、加
熱用熱交換器が一本の直管により構成され、この直管の
一端部にホットガスバイパス管の入口側部と出口側部と
が接続されているので、加熱用熱交換器の製氷室背面へ
の納まりが良く、製氷機の小型化に寄与することができ
る。
【0020】請求項5記載の自動製氷機においては、加
熱用熱交換器としてのホットガスによる製氷室の加熱
が、下部並びに下部から上部にかけて行われるのでより
均一化される。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、この発明を自動製氷機とし
ての縦型製氷機に具体化した実施の形態を図1〜図7に
基づいて説明するが、図8〜図12に基づき説明した従
来の自動製氷機とは、製氷室の背面に加熱用熱交換器を
配設した点が相違するだけであるので、この相違点につ
いては詳細に説明するが、図1〜図7において上記従来
技術と同一または相当部分には図8〜図12と同一の符
号を付すことによって、その説明を省略する。先ず図1
及び図2に基づいて第1の実施の形態を説明する。図1
において、製氷室1の背面には、冷却加熱用熱交換器3
5の最下段の水平方向の熱交換パイプ35aと下から2
段目の水平方向の熱交換パイプ35aとの間に水平方向
に、ホットガスバイパス管38の中間の一部分が添設さ
れ、この部分が加熱用熱交換器51として構成されてい
る。この加熱用熱交換器51の左端は斜め上方へ立ち上
げられ、冷却加熱用熱交換器35の上部右端の入口部に
キャピラリーチューブ33とともに挿入して接続してい
る。尚、冷却加熱用熱交換器35の入口部において、ホ
ットガスバイパス管38が左方の湾曲部付近まで挿入さ
れているが、これは製氷室1の背面上部における除氷運
転時の加熱量を低く設定するための処置であるが、製氷
室全体の融氷バランスの関係で採用するものである。ま
た、前記加熱用熱交換器51の位置は、この加熱用熱交
換器51を添設することにより、製氷室1の背面に設け
られた空気孔8が塞がれることのないように、空気孔8
を避けた位置に選定されている。
【0022】上記のように構成すると、製氷運転時にあ
っては、熱交換パイプ35aが左右に蛇行して配設され
た冷却加熱用熱交換器35の上部から下部に向かって低
圧の液ガス混合冷媒が流通されるが、この流通方向は、
冷却加熱用熱交換器35内で液冷媒が円滑に流れるので
効率の良い製氷運転が行われる、また、冷凍機油がこの
冷却加熱用熱交換器35内に滞留する虞れがない。従っ
て、冷凍機油の充填量が低減できる利点があり合理的と
考えられる。一方、除氷運転時にあっては、製氷室1の
背面に添設された冷却加熱用熱交換器35により、製氷
小室5が上部から下部へ順次加熱されるとともに、加熱
用熱交換器51により下部の製氷小室5がより早く、か
つより強く加熱されるため、融氷バランスが良くなり、
図2の如く各製氷小室5に形成された角氷がひだ(氷連
結部)28により連結された状態で、一体となって製氷
小室5から脱氷落下するようになる。従って、従来に比
し形の整った氷が得られる。また、従来のように上部の
氷が無駄に解けて小さくなってしまうようなことがな
く、従来に比し製氷効率が向上し、製氷能力が向上す
る。また、各角氷がひだで繋がっており製氷小室5内に
小さな変形や突起があっても比較的スムーズに脱氷でき
る。また、このような脱氷は、製氷小室にできた氷を機
械的に押し出すような複雑な機構を必要とせず、ホット
ガスバイパス管38の中間の一部分を製氷室1の背面に
添設するだけであるので、故障の心配がなくコストも低
廉なものとすることができる。
【0023】図3〜図7は第2〜第6の実施の形態であ
って、上記第1の実施の形態と比較し加熱用熱交換器の
構成のみが相違する。以下これら実施の形態について第
1の実施の形態との相違点を中心に説明する。先ず、図
3に基づき第2の実施の形態について説明する。図3に
おいて、製氷室1の背面の最下部水平方向に、空気孔8
を避けてホットガスバイパス管38の中間の一部分が添
設され、この水平方向の中間部分が加熱用熱交換器52
として構成されている。また、その左端は、前記第1の
実施の形態と同様に立ち上げられ冷却加熱用熱交換器3
5の入口部35bに接続されている。従って、第1の実
施の形態と比較すると、製氷室1の背面に添設されるホ
ットガスバイパス管38の中間部分の位置が、冷却加熱
用熱交換器35の最下段の水平配管より下部とされた点
で前記第1の実施の形態と相違する。このようにするこ
とにより、製氷室1の最下部を加熱することができるよ
うにしたものであるが、基本的には前記第1の実施の形
態と同じである。
【0024】次に、図4は第3の実施の形態で、製氷室
1の背面下部において、ホットガスバイパス管38の中
間の一部分を水平方向に1回蛇行させて2段として添設
され、この部分が加熱用熱交換器53として形成されて
いる。また、その右端は、立ち上げられ冷却加熱用熱交
換器35の入口部35bへ接続されている。このように
加熱部の熱交換面積を大きくすることにより、製氷室1
の下部をより早く加熱することができるようにしたもの
であるが、基本的には前記第1の実施の形態と同じであ
る。
【0025】図5は、第4の実施の形態で、製氷室1の
背面下部において、ホットガスバイパス管38の中間の
一部分を、冷却加熱用熱交換器35下部の熱交換パイプ
35aに沿う形状に水平方向に1回蛇行させて2段と
し、該熱交換パイプ35aの背面側に添設され、この部
分が加熱用熱交換器54として形成されている。また、
その右端は、立ち上げられ冷却加熱用熱交換器35の入
口部35bへ接続されている。このようにすることによ
り、加熱用熱交換器54は2段に形成されるが、ホット
ガスバイパス管38の中間部において平面的に折り曲げ
て構成することができ、その構造を簡略化することがで
きる。
【0026】図6は、第5の実施の形態で、製氷室1の
背面下部において、一端155aが閉塞された一本の直
管155が前記冷却加熱用熱交換器35下部の熱交換パ
イプ35aの蛇行状水平部間に配設され、該直管155
の他端155bにホットガスバイパス管38が入口側部
38aと出口側部38bとに分断され挿入接続されてい
る。また、前記入口側部38aは閉鎖端(前記一端)1
55aの近傍まで挿入されて開口されている。この実施
の形態においては加熱用熱交換器55が以上のように構
成されている。このようにすることにより、加熱用熱交
換器55の直管155内において、ホットガスが閉鎖端
155a側から他端155b側に流通される。また、製
氷室1の背面に添設されるのは直管155であり、しか
もホットガスバイパス管38の入口側部38aと出口側
部38bとが直管155の一方側の端部(前記他端)1
55bに接続されているので、配管の納まりが良く、製
氷機の小形化に寄与することができる。尚、上記実施の
形態においては、ホットガスバイパス管38の入口側部
38aを直管155の閉鎖端155a近傍まで延ばして
いるが、これに代わりホットガスバイパス管38の出口
側部38bを閉鎖端155a近傍まで延ばし、入口側部
38aの挿入長さを短くしても良い。
【0027】図7は、参考例で、製氷室1の背面下部に
おいて、ホットガスバイパス管38の中間の一部分56
aが製氷室1の背面下部に添設されるとともに、この一
部分56aに続く他の一部分56bが冷却加熱用熱交換
器35の熱交換パイプ35aの背面側を下部から上部へ
直交して添設されて、加熱用熱交換器56が形成されて
いる。また、該加熱用熱交換器56は上端部から冷却加
熱用熱交換器35の入口部35bへ連結され、該入口部
35bにおいてキャピラリーチューブ33とともに接続
されている。このようにすることにより、冷却加熱用熱
交換器35による製氷室1の加熱とともに、冷却加熱用
熱交換器35に入る前のホットガスにより製氷室1の下
部が直接強く加熱され、また、製氷室1の中間部が冷却
加熱用熱交換器35の熱交換パイプ35aを介し加熱さ
れることになるため、製氷室1全体が比較的均一に加熱
される。
【0028】上記各実施の形態は、各製氷小室に製氷水
を噴射させる噴射セル方式の自動製氷機としての縦型製
氷機についてのものであるが、本発明は製氷室の上部か
ら製氷水を流下させる流下セル方式の自動製氷機に適用
することもできる。
【0029】
【発明の効果】本発明は以上の様に構成されているた
め、次のような効果を奏する。請求項1記載の発明によ
れば、除氷運転時、冷却加熱用熱交換器に入る前のホッ
トガスを加熱用熱交換器に導入し、該加熱用熱交換器に
より製氷室の背面下部を加熱するごとくするとともに、
前記冷却加熱用熱交換器の入口部においてホットガスを
導入する配管の先端部を前記冷却加熱用熱交換器を構成
する熱交換パイプの最初の彎曲部付近まで挿入したの
で、融氷バランスが良くなり、氷が製氷室からひだで連
結されたまま一体となって円滑に脱氷落下する。この結
果、形の整った氷が得られ、製氷能力が向上する。ま
た、機械的に複雑な機構も必要としないので、故障の心
配がなくコストも低廉なものとすることができる。
【0030】請求項2記載の発明によれば、加熱用熱交
換器は、ホットガスバイパス管の中間の一部分を製氷室
の背面下部に添設するだけであるので、構造が簡略化さ
れコストが低減される。
【0031】請求項3の発明によれば、加熱用熱交換器
は、ホットガスバイパス管の中間の一部分を冷却加熱用
熱交換器の熱交換パイプの背面側に添設したものである
ので、平面的構造となりより一層簡略化される。
【0032】請求項4記載の発明によれば、加熱用熱交
換器が一本の直管により構成されるので、加熱用熱交換
器の製氷室背面への納まりが良くなり、製氷機の小形化
に寄与することができる。
【0033】
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施形態の縦型製氷機における製氷室
の背面から見た冷却加熱用熱交換器及び冷媒配管系統図
を示す図面である。
【図2】 図1の製氷室において氷の離脱状態を説明す
る図面である。
【図3】 第2の実施形態の縦型製氷機における製氷室
の背面から見た冷却加熱用熱交換器及び冷媒配管系統図
を示す図面である。
【図4】 第3の実施形態の縦型製氷機における製氷室
の背面から見た冷却加熱用熱交換器及び冷媒配管系統図
を示す図面である。
【図5】 第4の実施形態の縦型製氷機における製氷室
の背面から見た冷却加熱用熱交換器及び冷媒配管系統図
を示す図面である。
【図6】 第5の実施形態の縦型製氷機における製氷室
の背面から見た冷却加熱用熱交換器及び冷媒配管系統図
を示す図面である。
【図7】 参考例の縦型製氷機における製氷室の背面か
ら見た冷却加熱用熱交換器及び冷媒配管系統図を示す図
面である。
【図8】 従来の噴射セル方式の自動製氷機の製氷状態
における全体構成図である。
【図9】 図8におけるX−X断面図である。
【図10】 図9におけるY−Y断面図である。
【図11】 図8自動製氷機の冷却加熱用熱交換器及び
冷媒配管系統図を示す図面である。
【図12】 従来の噴射セル方式の自動製氷機の脱氷状
態における全体構成図である。
【符号の説明】
1…製氷室、3a…縦仕切板、3b…横仕切板、5…製
氷小室、8…空気孔、9…水皿、21…製氷水路、28
…ひだ、35…冷却加熱用熱交換器、35a…熱交換パ
イプ、35b…熱交換パイプの入口部、38…ホットガ
スバイパス管、38a…ホットガスバイパス管の入口側
部、38b…ホットガスバイパス管の出口側部、51、
52、53、54、55、56…加熱用熱交換器、56
a…ホットガスバイパス管の中間の一部分、56b…ホ
ットガスバイパス管の中間の他の一部分、61…製氷水
タンク、67…循環ポンプ、155…直管、155a…
直管の一端、155b…直管の他端。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 縦方向に一定間隔をおいて並設されてい
    るとともに先端部が下方に傾斜した横仕切板と、この横
    仕切板に直交して並設した複数個の縦仕切板とにより形
    成された複数個の製氷小室を有する製氷室と、 製氷室の背面に、熱交換パイプが上部から下部へ左右に
    蛇行して添設され、製氷運転時に低圧冷媒が前記熱交換
    パイプ内を上部から下部へ流通して蒸発器として作用
    し、除氷運転時に前記熱交換パイプ内をホットガスが上
    部から下部へ流通して加熱器として作用する冷却加熱用
    熱交換器とを備え、 製氷運転時には製氷小室内に流入した製氷水を前記冷却
    加熱用熱交換器により冷却して製氷小室内に氷を生成
    し、また、除氷運転時には製氷室内の氷を前記冷却加熱
    用熱交換器により加熱して製氷小室内から氷を離脱する
    自動製氷機において、 製氷室の背面に、該背面の下部と熱交換し得る加熱用熱
    交換器を配設し、除氷運転時に該加熱用熱交換器を介し
    て前記冷却加熱用熱交換器にホットガスを導入させる
    ともに、前記冷却加熱用熱交換器の入口部においてホッ
    トガスを導入する配管の先端部を前記冷却加熱用熱交換
    器を構成する熱交換パイプの最初の彎曲部付近まで挿入
    したことを特徴とする自動製氷機。
  2. 【請求項2】 前記加熱用熱交換器は、圧縮機からのホ
    ットガスを流通させるホットガスバイパス管の中間の一
    部分が製氷室の背面下部に水平方向に添設されて構成さ
    れていることを特徴とする請求項1記載の自動製氷機。
  3. 【請求項3】 前記加熱用熱交換器は、圧縮機からのホ
    ットガスを流通させるホットガスバイパス管の中間の一
    部分が前記熱交換パイプの下部の水平方向部分の背面側
    に添設されて構成されていることを特徴とする請求項1
    記載の自動製氷機。
  4. 【請求項4】 前記加熱用熱交換器は、一端が閉塞され
    た一本の直管が前記熱交換パイプの下部の蛇行状水平部
    間に配設され、該直管の他端に、圧縮機からのホットガ
    スを流通させるホットガスバイパス管が入口側部と出口
    側部とに分断挿入されてそれぞれ接続されるとともに、
    分断された何れか一方のホットガスバイパス管が前記閉
    塞された一端側近傍まで挿入されて構成されていること
    を特徴とする請求項1記載の自動製氷機。
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