JP3169038B2 - 成形型 - Google Patents
成形型Info
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- JP3169038B2 JP3169038B2 JP3346994A JP3346994A JP3169038B2 JP 3169038 B2 JP3169038 B2 JP 3169038B2 JP 3346994 A JP3346994 A JP 3346994A JP 3346994 A JP3346994 A JP 3346994A JP 3169038 B2 JP3169038 B2 JP 3169038B2
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- Japan
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- float valve
- fixing plate
- mold
- molding
- molding die
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Description
象物の一部に成形部を形成するための成形型に関する。
部1aにはゴムなどが成形されるが、この成形は同図に
示すような下型2にバルブ1をセットして上型3を型締
めし、バルブ1と上型3とで形成されるキャビティ内に
ゴム材料を射出することにより行われる。そして、この
射出が終了すると成形型2,3を開いて頭部1aにゴム
部4(以下、成形部ともいう)が形成されたフロートバ
ルブ1を取り出す。
型では成形を終了してフロートバルブを取り出す際に当
該バルブ1が何れの型2,3に残るかが定まらないとい
う問題があった。本発明者が調査したところ、図5に示
される形状のフロートバルブ1であれば約8割が上型3
に付着し、残りのフロートバルブ1は下型2に付着する
ことが判明した。これはキャビティ内を密閉空間とする
ためにはフロートバルブ1の先端側に形成されたテーパ
面1bが上型3に嵌合していることが必要であるが、フ
ロートバルブ1の加工誤差によってこの嵌合が強かった
り弱かったりするためと考えられる。また、ゴム部4と
上型3との付着性のばらつきもその他の要因として考え
られる。
を開いたときに成形品1が何れの型2,3に残るかが定
まっていないと、成形品を取り出して次工程へ搬送する
作業を自動化することが極めて困難となる。そのため、
従来では成形品1の取り出しを手作業で行わざるを得な
かった。
鑑みてなされたものであり、成形品を成形型のうちの特
定型の方に固定することにより成形後の自動化を実現す
ることを目的とする。
に、本発明の成形型は、複数の成形型の何れかの成形型
に対象物を載置し、前記成形型を型締めすることにより
形成されるキャビティ内に溶融材料を注入して前記対象
物に成形部を形成する成形型において、前記対象物を載
置する前記成形型に、前記対象物を載置可能な位置と前
記対象物を固定する位置との間を移動し得る固定板を設
けたことを特徴としている。
し、これらの成形型を型締めすることにより形成される
キャビティ内に溶融材料を注入して対象物に成形部を形
成する場合、本発明の成形型では対象物を載置する成形
型に設けられた固定板を利用して成形品を特定の型に付
着させる。つまり、固定板を対象物が成形型に載置可能
な位置に移動させた状態で当該対象物を成形型にセット
し、ついでセットが終了したら固定板を対象物が固定さ
れる位置まで移動させる。
して対象物に成形部を形成したのち、これらの成形型を
開く。そうすると、対象物は固定板によって特定の成形
型に固定されているので、型開きしたときには常に一定
の成形型に成形品が付着していることになる。このた
め、成形品を取り出す作業の自動化が実現できる。
明する。図1(A)は本発明の一実施例に係る成形型を
示す平面(半断面)図、図1(B)は図1(A)のB−
B線に沿う断面図、図2は同実施例の駒型を示す縦断面
図、図3は本発明の他の実施例に係る成形型を示す平面
(半断面)図、図4は同実施例の駒型を示す縦断面図で
ある。
の成形型5には4つの駒型6が設けられており、一つの
駒形6で一つのフロートバルブ1にゴム部4を成形す
る。また、図1(B)に示すように本実施例の成形型5
は上型5aおよび2つの下型5b,5cから構成されて
おり、2つの下型5b,5cはともに動作するが上型5
aと下型5b,5cとは互いに接近離反するようになっ
ている。「7」は駒形6を成形型5にセットしたときの
回り止めであって、これにより後述する固定板8の貫通
孔位置が成形型5と駒形6とで合致することになる。
に成形型の上型5aとともに移動する上型6aと、成形
型の下型5b,5cとともに移動する下型6b,6cと
から構成されており、この駒形6の場合も下型が互いに
固定されてともに移動する2つの下型6b,6cから構
成されている。駒形の下型6b,6cには、フロートバ
ルブ1の胴体部分に応じた凹部9が形成されており、こ
の凹部9にフロートバルブ1を挿入すると、凹部9の底
面に形成された段部9aによって当該フロートバルブ1
が定位置にセットされることになる。このフロートバル
ブ1の基端側には環状凹部1cが形成されており、この
環状凹部1cに応じた位置に固定板8が貫通されてい
る。
cに形成された凹部9にセットして上型6aを閉じる
と、フロートバルブ1の先端面1bが上型6aに接する
ことになる。これによりフロートバルブ1と上型6aと
で囲まれた空間がキャビティ10を形成する。なお、下
型6cにはスプリング11を介してノックピン12が設
けられている。このノックピン12は無負荷状態ではC
リング13により支持されているが、底部12aを何ら
かの手法で突き上げると、当該ノックピン12はスプリ
ング11の弾性力に抗して下型6b,6cに挿入された
フロートバルブ1を突き上げることになる。すなわち、
このノックピン12によって成形を終了したフロートバ
ルブ1を下型6b,6cから取り出すことができる。
ようにフロートバルブの先端1bと上型6aとが比較的
嵌合した状態となってキャビティ10が形成されること
から、この嵌合状態が強い場合には成形を終了するとフ
ロートバルブ1が上型6aに付着する可能性が高くな
る。逆に、フロートバルブ1の製造誤差等によってフロ
ートバルブの先端1bと上型6aとの嵌合状態が緩い場
合には成形を終了した場合にフロートバルブ1が下型6
b,6cに残る可能性が高い。このように種々の事情に
よって成形を終了したフロートバルブ1の付着位置が定
まっていないと次工程への搬送作業を自動化することは
できない。そこで、本実施例の成形型ではフロートバル
ブの基端側に形成されている環状凹部1cを利用して、
この環状凹部1cを固定板8により把持することにより
常に下型6b,6cにフロートバルブ1が残るようにし
ている。
すように、成形型の下型5cを貫通する位置に貫通孔1
4が形成され、ここに固定板8が挿入されている。この
固定板8は図2に示すように駒形の下型6b,6cも貫
通しており、さらに先端はスプリング15によって弾性
が付与されたブロック16に当接している。また、固定
板8の基端側8aは先端が鋭利に形成されてスリーブ1
7に嵌挿されることにより支持されている。
プリング15によって間接的に弾性付与されていること
から、固定板8の基端8aを押すとスプリング15の弾
性力に抗して当該固定板8が成形型5の奥に移動する。
逆に固定板8への押圧力を解除するとスプリング15の
弾性力によって原位置に戻ることになる。
a,18b)が雪だるま状に連続して形成されており、
この雪だるま状の通孔18は駒形の位置に停止するよう
になっている。すなわち、本実施例では、小径の通孔1
8aは図2の右半分に示すようにフロートバルブ1の環
状凹部1cに嵌合する大きさであって、また大径の通孔
18bは図2の左半分に示すようにフロートバルブ1の
環状凹部1cと干渉しない大きさにそれぞれ形成されて
いる。そして、固定板8が無負荷状態では、駒形6の中
心、すなわちフロートバルブ1を下型6b,6cの凹部
9に挿入する位置に小径側の通孔18aが位置する。一
方、固定板8の基端8aを押し込むと、駒形6の中心に
大径側の通孔18bが位置することになる。したがっ
て、成形を開始する前にフロートバルブを下型6b,6
cにセットする場合には何らかの手段によって固定板の
基端8aを押し、大径側の通孔18bを駒形6の中心に
位置せしめる。
となんら干渉することなく下型6b,6cの凹部9にセ
ットすることができる。このようにしてセットを終了し
て固定板8への押圧力を解除すると、スプリング15の
弾性力で固定板8は原位置に戻ることになるので、固定
板の小径側の通孔18aが駒形6の中心まで移動し、こ
れにより図2の右半分に示すように、固定板8がフロー
トバルブの環状凹部1cに嵌合することになる。そうす
ると、成形を終了して成形型5を開いても、フロートバ
ルブ1は固定板の小径の通孔18aで把持されているこ
とから、当該フロートバルブは常に下型5b,5cに残
ることになる。
段である固定板8の具体的構造は、上述した実施例にの
み限定されるものではない。図1および図2に示す具体
例では大小の連続した通孔18a,18bをフロートバ
ルブの環状凹部1cに嵌合させる手法を用いたが、仮に
フロートバルブに環状凹部1cなど適当な把持部位がな
くとも本発明は適切に改変することができる。
に対しては、上述した構造の固定板は適用できないた
め、図3に示すような固定板を用いる。この固定板8
は、駒形6の中心(フロートバルブ1の中心でもある)
で左右に2分割されており、固定板8を成形型5に挿入
したときに駒形6の中心付近に切欠部19が形成されて
いる。ぞれぞれの固定板の先端側8b(図3において上
側)はブロック状に形成されており成形型5との間にス
プリング20が介装されている。一方、固定板8の基端
側はスリーブ21に嵌挿されたブロック22に当接して
いる。そして、ブロック22の先端22aに負荷を与え
ない状態ではスプリング20の弾性力によって固定板8
の切欠部19の斜面がフロートバルブ1の胴体を押圧す
ることになり、これにより当該フロートバルブ1が下型
側6b,6cに把持される。この様子を図4の右半分に
示す。
にセットする場合には、ブロック22の先端22aを押
して固定板8を成形型5の奥へ押し込む。そうすると、
2つの固定板8にそれぞれ形成された切欠部19が駒形
6の中心に位置し、これによりフロートバルブ1と固定
板8とが干渉することがなくなる。この様子は図4の左
半分に示されている。
ロートバルブ1の先端にゴム部4を形成する場合、ま
ず、上型5a,6aあるいは下型5b,6b,5c,6
cを開いて下型の凹部9にフロートバルブ1をセットす
る。このとき、図1に示す実施例であれば固定板8の基
端8a、図3に示す実施例であればブロック22の先端
22aを押しておく。こうすることにより、図1に示す
実施例であれば固定板8に開設された大径側の通孔18
bが、また図3に示す実施例であれば切欠部19の最深
部分が駒形6の中心に位置し、フロートバルブ1と固定
板8との干渉がせずに円滑に当該フロートバルブ1を挿
入できる。
トしたら、図1に示す実施例であれば固定板の基端8
a、図3に示す実施例であればブロック22aの先端の
押圧を解除する。すると、それぞれの固定板8はスプリ
ング15,20の弾性力によって原位置まで戻り、図1
に示す実施例であれば小径側の通孔18aがフロートバ
ルブ1の環状凹部1cに嵌合する。また図3に示す実施
例であれば、切欠部19の斜面でフロートバルブ1の胴
体を押圧する。
8に把持された状態で成形型の上型5a,6aと下型5
b,6b,5c,6cとを閉じ、フロートバルブ1の先
端と上型6aとで形成されたキャビティ10内にゲート
から溶融材料を注入すると、当該フロートバルブの先端
にゴム部4が成形されることになる。
を開くと、フロートバルブ1が上型6aに嵌合していた
としても、固定板8によって当該フロートバルブ1は下
型6b,6cに強く把持されていることから、成形を終
了したフロートバルブ1は常に下型6b,6cに残るこ
とになる。したがって、例えば成形終了後のフロートバ
ルブ1の取り出し作業をロボットや専用機などの自動機
を用いて自動化しようとした場合、下型6b,6cの所
定位置にワークが存在するため、どちらの型にフロート
バルブが付着しているかを判別する複雑な判別手段は不
要となり、容易に自動化を実現することができる。
解を容易にするために記載されたものであって、本発明
を限定するために記載されたものではない。したがっ
て、上記の実施例に開示された各要素は、本発明の技術
的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨で
ある。例えば、対象物となるワークは上述したフロート
バルブにのみ限定されることはなく、成形部が形成され
る物体であれば本発明の成形型を用いることができる。
また、対象物を付着させるのは下型のみには限られず、
何れか特定の型であればよい。
形型に対象物を載置可能な位置と対象物を固定する位置
との間を移動し得る固定板を設けているので、対象物は
固定板によって特定の成形型に固定されることになり、
型開きしたときには常に一定の成形型に成形品が付着す
ることになる。その結果、成形品を取り出す作業の自動
化が容易に実現できる。
平面(半断面)図、(B)は(A)のB−B線に沿う断
面図である。
(半断面)図である。
Claims (1)
- 【請求項1】複数の成形型(5,6)の何れかの成形型
(6b,6c)に対象物(1)を載置し、前記成形型
(5,6)を型締めすることにより形成されるキャビテ
ィ(10)内に溶融材料を注入して前記対象物に成形部
(4)を形成する成形型において、前記対象物(1)を
載置する前記成形型(5,6)に、前記対象物を載置可
能な位置と前記対象物を固定する位置との間を移動し得
る固定板(8)を設けたことを特徴とする成形型。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3346994A JP3169038B2 (ja) | 1994-03-03 | 1994-03-03 | 成形型 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3346994A JP3169038B2 (ja) | 1994-03-03 | 1994-03-03 | 成形型 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07241880A JPH07241880A (ja) | 1995-09-19 |
JP3169038B2 true JP3169038B2 (ja) | 2001-05-21 |
Family
ID=12387412
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3346994A Expired - Lifetime JP3169038B2 (ja) | 1994-03-03 | 1994-03-03 | 成形型 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3169038B2 (ja) |
-
1994
- 1994-03-03 JP JP3346994A patent/JP3169038B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07241880A (ja) | 1995-09-19 |
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