JP3168914B2 - 清浄機能付きロボット装置および清浄方法 - Google Patents

清浄機能付きロボット装置および清浄方法

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JP3168914B2
JP3168914B2 JP11597396A JP11597396A JP3168914B2 JP 3168914 B2 JP3168914 B2 JP 3168914B2 JP 11597396 A JP11597396 A JP 11597396A JP 11597396 A JP11597396 A JP 11597396A JP 3168914 B2 JP3168914 B2 JP 3168914B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、クリーンな環境で
の部品、製品製造を行う各種精密加工精密組立装置を一
般環境に設置しても部品や製品等の被処理物を高品質に
処理できるようにしたロボット装置および清浄方法、詳
しくは、半導体または液晶関連の生産装置や光ディス
ク、プラズマディスプレイあるいはテレビ等のマルチメ
ディア関連の部品、製品の加工・組立装置及び電気回路
基板の電子部品実装・処理関連の生産装置を一般環境に
設置して、雰囲気中の粉塵や不要成分物質等を嫌う各種
加工・組立処理作業を行うために、粉塵や不要成分物質
等が極めて少ない清浄空間、いわゆるクリーン空間を処
理時に被処理物周辺に形成することができる清浄機能付
きロボット装置および清浄方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体・液晶・電気回路基板製造装置や
その他の精密製品の製造においては、空気中に微細な粉
塵が存在するだけで、製品の品質性能に大きな影響を与
えることになる。そのため、このような製造に用いられ
る製造装置は、空気中の粉塵を極めて高いレベルで除去
した、いわゆるクリーンルーム中に設置されている。
【0003】このようなクリーンルームは、(1)製造
に直接関与しないクリーンルーム建設に莫大な投資が必
要であること、(2)クリーンルームの運転維持費が莫
大であること、(3)作業性が悪いなどの問題がある。
前述問題点(1)と(2)を解消するために、製造装置
を設置するクリーンルームの内部容積を小さくしたクリ
ーン空間装置が提案されている。これは、両端が開放さ
れた筒状の一定の内部容積を有するクリーンルーム単体
を順次連結することによって、必要な容積および配置形
状を備えた連続した長いクリーン空間路を構成する。
【0004】しかし、クリーンルーム内では、製造装置
は、通常、製品の機種や製造工程の変更に伴って、製造
装置の配置変更や追加撤去が頻繁に行われる。特に、製
造ラインの変更が行われると、当然、クリーンルームも
作り直さなければならないが、製造ラインがわずかに変
更される度に、クリーンルーム全体を作り直すのは、極
めて不経済であるとともに、製造ラインに合わせて、い
ちいちクリーンルームを設計したり建築施工したりする
のは時間的にも無駄が極めて多い。
【0005】そこで、製造装置は一般環境に設置され、
被処理物だけがクリーン空間路を移動する方式のクリー
ン空間路装置が提案されている。このクリーン空間路装
置は、被処理物を製造装置から別の製造装置に移動させ
るための移動路と、移動路と製造装置の処理用クリーン
空間とをつなぐ連絡路とがクリーン空間となるものであ
る。クリーン空間路内を移動する被処理物は、連絡路を
通って製造装置内に搬入され、処理後、装置から連絡路
を通って搬出されて、クリーン空間路を移動して、次の
処理を行う製造装置の所へ引き渡される。作業者は一般
環境でこの処理を監視する。この方式のクリーン空間路
は、上記のクリーンルームより小さく、比較的安価にク
リーン度の高い空間を形成することができる。このクリ
ーン空間路装置は、製造ラインの変更があっても、クリ
ーンルーム単体の配置を変更するだけで、比較的簡単
に、柔軟に対応することができ、一般的なクルーンルー
ムより製造ラインの変更に伴う経済的、時間的な負担削
減ができるとされている。
【0006】しかし、実際は、各々の製造装置をクリー
ン空間路と接続することによって、空間内部の気流状態
や圧力分布のわずかな変化で、局部的に空気が滞留した
り、汚染が溜まったりする部分が生じるので、空間内の
粉塵を除去する空気フィルターやその空気流を循環させ
る循環ファン等の清浄化装置や温度及び湿度を制御する
空調装置等を含めたクリーン空間全体の容積や形状を考
慮して再設計製造し、新たなクリーン空間として適応し
たものに更新する必要があるため、施工完了まで長期間
がかかり、結果として、クリーンルーム空間路装置とし
ての利点が大幅に減却されて、さほど効果が得られない
という問題がある。
【0007】また、このような一般的なクリーンルーム
やクリーンルーム単体を連結したクリーン空間路装置の
場合では、真にクリーンな環境を必要とする局所な空間
より広い空間を清浄な状態に保たなければならないため
に、清浄化設備や空調設備の小型化や維持管理に限界が
あった。特に、被処理物を処理する時だけにクリーンな
雰囲気が必要であって、被処理物の搬送時等にあまり清
浄な環境を必要としない場合においては、前記のクリー
ン環境設備のような大がかりな建設、設備設置による設
備投資を行なうことなしに、さらに安価なクリーン空間
を確保して製造し、製造原価を抑えたいという要望があ
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、一般
環境よりクリーンな環境で部品、製品製造を行う各種精
密加工精密組立装置を一般環境に設置することができ、
最終的に製品価格に上乗せされる多額の設備償却費やク
リーン維持管理費を必要とする一般的なクリーンルーム
やクリーンルーム単体を連結したクリーン空間路装置を
設置することなく、被処理物を処理する局所的な空間だ
けを清浄な雰囲気にすることにより、高品質で、かつ安
価に各種部品、製品などを製造することができる清浄機
能付きロボット装置および清浄方法を提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
被処理物を保持する保持部を有するアームと、前記被処
理物が処理位置に移動するように前記アームを動かすア
ーム駆動手段と、前記被処理物よりも大きな吹出口を有
し、前記被処理物を包んで外部雰囲気から隔離するよう
に清浄気体を前記吹出口から吹き出す第1ノズルとを備
えた、清浄機能付きロボット装置である。
【0010】請求項2の清浄機能付きロボット装置は、
請求項1の清浄機能付きロボット装置において、前記吹
出口が前記被処理物の長辺よりも長い径を有することを
特徴とする。請求項3の清浄機能付きロボット装置は、
請求項1または2の清浄機能付きロボット装置におい
て、前記吹出口が前記被処理物に向くように前記第1ノ
ズルを前記アームに固定する第1ノズル固定手段をも備
えたことを特徴とする。
【0011】請求項4の清浄機能付きロボット装置は、
請求項3の清浄機能付きロボット装置において、前記被
処理物よりも大きな吸込口を有し、前記被処理物を包む
気体を前記吸込口から吸い込む第2ノズルと、前記吸込
口が前記吹出口と向かい合うように前記第2ノズルを前
記アームに固定する第2ノズル固定手段とをさらに備
え、前記保持部が前記吹出口と前記吸込口との間の空間
で前記被処理物を保持するようになっており、前記吹出
口から吹き出された前記清浄気体が前記被処理物を外部
雰囲気から隔離するように包んだ後に前記吸込口から前
記第2ノズルに吸い込まれるようになっていることを特
徴とする。
【0012】請求項5の清浄機能付きロボット装置は、
請求項4の清浄機能付きロボット装置において、前記吸
込口が前記被処理物の長辺よりも長い径を有することを
特徴とする。請求項6の清浄機能付きロボット装置は、
請求項4または5の清浄機能付きロボット装置におい
て、前記第2ノズルに吸い込まれた気体から粉塵または
不要成分物質を除去して前記清浄気体として前記第1ノ
ズルから吹き出す循環手段をさらに備えたことを特徴と
する。
【0013】請求項7の清浄機能付きロボット装置は、
請求項4から6までのいずれかの清浄機能付きロボット
装置において、前記保持部が、前記吹出口と前記吸込口
との間の空間から出て被処理物を保持した後、前記空間
に前記被処理物を位置させるように動くことを特徴とす
る。請求項8の清浄機能付きロボット装置は、請求項1
から7までのいずれかの清浄機能付きロボット装置にお
いて、前記吹出口から吹き出された清浄気体を筒状に包
む清浄気体カーテンを形成する気体カーテン形成手段を
も備えていることを特徴とする。
【0014】請求項9の清浄機能付きロボット装置は、
請求項1から8までのいずれかの清浄機能付きロボット
装置において、前記吹出口と前記吸込口との間の空間
の、粉塵または不要成分物質の濃度、温度、湿度からな
る群から選ばれる少なくとも1つを制御する制御手段を
さらに備えたことを特徴とする。請求項10の清浄機能
付きロボット装置は、請求項1から9までのいずれかの
清浄機能付きロボット装置において、前記清浄気体とし
てN2 または空気を供給することを特徴とする。
【0015】請求項11に係る発明は、被処理物を保持
する保持部を有するアームと、前記被処理物が処理位置
に移動するように前記アームを動かすアーム駆動手段
と、前記被処理物よりも大きな開口部と前記被処理物を
収容する収容空間と前記収容空間に収容された被処理物
を包んで外部雰囲気から隔離するように清浄気体を吹き
出す吹出口とを有するフードと、前記フードを前記アー
ムに固定するフード固定手段とを備えた、清浄機能付き
ロボット装置である。
【0016】請求項12の清浄機能付きロボット装置
は、請求項11の清浄機能付きロボット装置において、
前記開口部が前記被処理物の長辺よりも長い径を有する
ことを特徴とする。請求項13の清浄機能付きロボット
装置は、請求項11または12の清浄機能付きロボット
装置において、前記フードが、前記収容空間内の清浄気
体を覆うように清浄気体カーテンを前記開口部に形成す
る気体カーテン形成手段と前記収容空間内の気体を吸い
込む吸込口とをさらに有することを特徴とする。
【0017】請求項14の清浄機能付きロボット装置
は、請求項13の清浄機能付きロボット装置において、
前記吸込口が前記被処理物の長辺よりも長い径を有する
ことを特徴とする。請求項15の清浄機能付きロボット
装置は、請求項13または14の清浄機能付きロボット
装置において、前記吸込口から吸い込まれた気体から粉
塵または不要成分物質を除去して前記清浄気体として前
記吹出口から吹き出す循環手段をさらに備えたことを特
徴とする。
【0018】請求項16の清浄機能付きロボット装置
は、請求項11から15までのいずれかの清浄機能付き
ロボット装置において、前記保持部が、前記開口部から
出て被処理物を保持した後、前記収容空間に前記被処理
物を収容するように動くことを特徴とする。請求項17
の清浄機能付きロボット装置は、請求項11から16ま
でのいずれかの清浄機能付きロボット装置において、前
記収容空間の、粉塵または不要成分物質の濃度、温度、
湿度からなる群から選ばれる少なくとも1つを制御する
制御手段をさらに備えたことを特徴とする。
【0019】請求項18の清浄機能付きロボット装置
は、請求項11から17までのいずれかの清浄機能付き
ロボット装置において、前記清浄気体としてN2 または
空気を供給することを特徴とする。請求項19に係る発
明は、ロボット装置のアームの保持部で保持された被処
理物を、前記アームを動かすことにより、処理位置に移
動させる被処理物移動工程と、前記被処理物よりも大き
な吹出口を有し前記吹出口から清浄気体を吹き出すよう
になっている第1ノズルを前記被処理物に臨むように移
動させる第1ノズル移動工程と、前記吹出口から清浄気
体を吹き出すことにより前記被処理物を外部雰囲気から
隔離するように前記清浄気体で包む清浄工程とを有する
清浄方法である。
【0020】請求項20の清浄方法は、請求項19の清
浄方法において、前記吹出口が前記被処理物の長辺より
も長い径を有することを特徴とする。請求項21の清浄
方法は、請求項19または20の清浄方法において、前
記吹出口が前記被処理物に向くように前記第1ノズルが
前記アームに固定されており、前記被処理物を前記第1
ノズルとともに前記処理位置に移動させることを特徴と
する。
【0021】請求項22の清浄方法は、請求項21の清
浄方法において、前記被処理物を前記第1ノズルととも
に前記処理位置に移動させている間に前記吹出口から前
記清浄気体を吹き出すことを特徴とする。請求項23の
清浄方法は、請求項19から22までのいずれかの清浄
方法において、前記被処理物を前記処理位置に移動させ
た後に前記吹出口から清浄気体を吹き出すことを特徴と
する。
【0022】請求項24の清浄方法は、請求項19から
23までのいずれかの清浄方法において、前記アームに
は、前記被処理物よりも大きな吸込口を有し前記被処理
物を包む気体を吸い込むようになっている第2ノズルも
固定されており、前記吹出口から前記清浄気体を吹き出
すとともに前記吸込口が前記被処理物を包む気体を吸い
込むことを特徴とする。
【0023】請求項25の清浄方法は、請求項24の清
浄方法において、前記吸込口が前記被処理物の長辺より
も長い径を有することを特徴とする。請求項26の清浄
方法は、請求項24または25の清浄方法において、前
記吸込口から吸い込まれた気体から粉塵または不要成分
物質を除去して前記清浄気体として前記吹出口から吹き
出すことを特徴とする。
【0024】請求項27の清浄方法は、請求項24から
26までのいずれかの清浄方法において、前記吹出口か
ら吹き出された清浄気体を筒状に包む清浄気体カーテン
を形成することを特徴とする。請求項28の清浄方法
は、請求項24から27までのいずれかの清浄方法にお
いて、前記保持部が、前記吹出口と前記吸込口との間の
空間から出て被処理物を保持した後、前記空間に前記被
処理物を位置させるように動くことを特徴とする。
【0025】請求項29の清浄方法は、請求項19から
28までのいずれかの清浄方法において、前記外部雰囲
気から隔離された前記被処理物の処理空間の、粉塵また
は不要成分物質の濃度、温度、湿度からなる群から選ば
れる少なくとも1つを制御する工程をさらに有すること
を特徴とする。請求項30の清浄方法は、請求項19か
ら29までのいずれかの清浄方法において、前記清浄気
体としてN2 または空気を供給することを特徴とする。
【0026】請求項31に係る発明は、被処理物よりも
大きな開口部と前記被処理物を収容する収容空間とを有
しロボット装置のアームに固定されたフードの前記収容
空間内で前記被処理物を前記アームの保持部で保持し、
前記アームを動かすことにより前記フードを前記被処理
物とともに処理位置に移動させる移動工程と、前記収容
空間内に清浄気体を吹き出すことにより前記被処理物を
外部雰囲気から隔離するように前記清浄気体で包む清浄
工程とを有する清浄方法である。
【0027】請求項32の清浄方法は、請求項31の清
浄方法において、前記フードの開口部が前記被処理物の
長辺よりも長い径を有することを特徴とする。請求項3
3の清浄方法は、請求項31または32の清浄方法にお
いて、前記フードの開口部に、前記収容空間内の清浄気
体を覆うように清浄気体カーテンを形成するとともに、
前記収容空間内の清浄気体を排出することを特徴とす
る。
【0028】請求項34の清浄方法は、請求項33の清
浄方法において、前記収容空間から排出された気体から
粉塵または不要成分物質を除去して前記清浄気体として
前記収容空間内に吹き出すことを特徴とする。請求項3
5の清浄方法は、請求項31から34までのいずれかの
清浄方法において、前記保持部が前記フードの開口部か
ら出て前記被処理物を保持した後、前記収容空間に前記
被処理物を収容するように動くことを特徴とする。
【0029】請求項36の清浄方法は、請求項31から
35までのいずれかの清浄方法において、前記外部雰囲
気から隔離された前記被処理物の処理空間の、粉塵また
は不要成分物質の濃度、温度、湿度からなる群から選ば
れる少なくとも1つを制御する工程をさらに有すること
を特徴とする。請求項37の清浄方法は、請求項31か
ら36までのいずれかの清浄方法において、前記清浄気
体としてN2 または空気を供給することを特徴とする。
【0030】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)図1、2は、請求項1の清浄機能付き
ロボット装置の1実施形態を示す概略図である。このロ
ボット装置1は、被処理物保管部2と製造装置3ととも
に、一般環境に設置されている。
【0031】ロボット装置1は、本体11とアーム12
とを備えている。アーム12には、被処理物4を保持す
る保持部21と吹き出しノズル22とが固定されてい
る。アーム12は、サーボモータ13などのアーム駆動
手段により、被処理物4が製造装置3の前の処理位置5
に移動するように動かされる。保持部21は、2以上の
指で被処理物を挟むことにより保持したり、真空吸引に
より被処理物を保持したりするようになっている。
【0032】吹き出しノズル22は、流路221を通っ
て供給された清浄気体をその吹出口223から吹き出す
ようになっている。吹出口223は、被処理物4よりも
大きな開口であり、被処理物4を覆い隠すような大きさ
を有し、たとえば、被処理物4の長辺よりも長い径を有
するように形成されている。清浄気体としては、ボンベ
から供給されたもの、一般環境から取り込んだ気体をフ
ィルターを通して清浄気体としたもの、吹き出しノズル
22から吹き出された清浄気体を取り込んでフィルター
を通して清浄気体としたものなどが利用され得る。
【0033】ボンベから供給した清浄気体を利用する場
合、吸い込みノズル23はない場合もありうるが、あっ
た方が良い。一般環境から取り込んだ気体を清浄気体と
する場合、吸い込みノズル23の設置位置は特に限定さ
れない。図1、2の装置では、吸込口が吹き出しノズル
22の吹出口に向かい合うように吸い込みノズル23を
設置しているが、このノズル23を別の位置に設置する
ことができる。ただし、一般環境から取り込んだ気体を
清浄気体とするよりも吹き出しノズル22から吹き出さ
れた清浄気体を取り込んでフィルター25を通して吹き
出しノズル22に供給する方がフィルター25の破過寿
命を飛躍的に伸ばしたり清浄度を高くしたりするのに有
効である。この場合、図1、2の装置のごとく、吸込口
233が吹き出しノズル22の吹出口223に向かい合
うように吸い込みノズル23を設置する。吸込口233
は、被処理物4よりも大きな開口であり、被処理物4を
覆い隠すような大きさを有し、たとえば、被処理物4の
長辺よりも長い径を有するように形成されている。
【0034】一般環境の気体または吹き出しノズル22
から吹き出された清浄気体を取り込んで清浄気体を作る
場合、本体11にはファン24とフィルター25が設け
られており、被処理物4周辺の雰囲気をファン24を動
力源として吸い込みノズル23から吸い込んで、フィル
ター25を通して清浄な雰囲気にし、吹き出しノズル2
2から吹き出すように循環させる構造となっている。フ
ァン24の働きにより吸い込みノズル23から吸い込ま
れた気体は、流路231を通ってフィルター25で濾過
され、粉塵または不要成分物質を除去した清浄気体とな
る。この清浄気体は、流路221を通って吹き出しノズ
ル22に供給され、ノズル22の吹出口223から吹き
出される。吹き出した清浄気体は、保持部21で保持さ
れた被処理物4の処理を行う処理位置(作業空間)5を
横切る。処理動作部7などの動作によって発生した粉塵
等を含んだ雰囲気は、一般環境に排出されたり、あるい
は、吸い込みノズル23から吸い込まれ流路231を通
ってフィルター25へ戻ったりする。これにより被処理
物4の処理空間は、ファン24作動時には清浄な状態に
なる。被処理物4を清浄気体中に保持する必要がなくな
れば、ファン24を止めて一般環境に被処理物4をさら
す。被処理物4周辺は、一般的なクリーンルームと比し
て極めて小さい空間なので、雰囲気の循環風量を多くす
れば、短時間で高い清浄度が得られ、また、この循環風
量を制御することで所望の清浄な状態をつくることがで
きる。循環風量は、たとえば、バルブ43a、43bの
開閉や開度を制御することによって調節される。
【0035】流路221、231は、それぞれ、ノズル
22、23をアーム12に固定するための固定手段を兼
ねているが、ノズル22、23を流路とは別に設けた固
定手段でアーム12に固定することが可能である。ノズ
ル22の吹出口223よりも上流側、あるいは、ノズル
23の吸込口よりも下流側に、それぞれ、分散板22
2、232を設けておくと、気体が分散板によって整流
され、安定した流れを作ることができる。
【0036】本体11は、また、図示されていないが、
アーム駆動手段を制御する制御手段を備えている。図2
にみるごとく、アーム12を動かして保持部21を被処
理物保管部2に向け、必要ならば、保持部21を伸ばし
たり回したりして保管部2の被処理物4にまで届かせ、
被処理物4を保持した後、保持部21を縮めたり逆に回
したりして被処理物4をノズル22、23間の空間で保
持する。必要ならばファン24を作動させてノズル23
から被処理物4周辺の気体を吸い込んでフィルター25
で清浄した後、ノズル22から清浄気体を吹き出して被
処理物4を清浄気体で包み外部雰囲気から隔離する。こ
の隔離状態で、あるいは、被処理物4を一般環境の雰囲
気にさらした状態でアーム12を動かして、図1にみる
ごとく、処理位置5で位置決めし製造装置3の処理動作
部7で被処理物4を処理する。この処理時にはファン2
4を作動させて該隔離状態を生じさせ、清浄雰囲気中で
被処理物4を高品質で処理できる。処理後、該隔離状態
または一般環境の雰囲気にさらした状態で次の製造装置
あるいは処理品収納部へと移動させる。
【0037】処理動作部7の機械動作の摩耗によって発
生した粉塵等の不要物質に対しては、被処理物4上に落
ちて付着しないようにするため、処理動作部7が気流の
下流となるように吹き出しノズル22の吹出口223と
吸い込みノズル23の吸込口233の位置を工夫するな
ど、気流の状態を考慮してノズル22、23を配置し、
清浄な雰囲気を形成することができる。
【0038】被処理物4を包む局所クリーン空間を作る
ために供給する清浄気体としては、N2 または空気を供
給するのが好ましい。N2 を清浄気体として供給する場
合、被処理物4を包む局所クリーン空間を不活性雰囲気
とすることができる。また、空気を清浄気体として供給
する場合、コストを低くすることができる。粉塵など、
一般環境中の汚染物質は、被処理物周辺の雰囲気が、そ
の雰囲気の周囲の外部雰囲気を巻き込まないぐらいの量
の清浄気体を供給するか、巻き込まないようにノズル構
造を工夫するかなどにより防ぐことができる。このため
に、吸気装置16により気体供給管14から清浄フィル
ター15を通した清浄な気体を供給することができる。
この供給量は、たとえば、バルブ43hの開閉や開度を
制御することによって調節される。被処理物4を包む雰
囲気を加圧気味にしておけば、一般環境中の粉塵等の不
要物質の侵入をより良く防止し、処理時の処理空間の雰
囲気を安定に維持することができる。
【0039】被処理物4周辺の空間は、クリーンルーム
と比べて極めて小さいので、雰囲気の循環回数を決定す
る循環送風量の運転条件やフィルターの選択(フィルタ
ーは目的に応じて、高性能フィルター(HEPAフィル
ター)、中性能フィルター、あるいは、有害成分を除去
するための活性炭吸着フィルター等を選択する)によ
り、被処理物周辺を自由に所望のクリーン雰囲気にする
ことができる。そして、フィルターの取り替え頻度を、
極力少なくしたり、被処理物周辺にクリーン空間に供給
する清浄気体(空気、窒素等)の使用量を減らしたり、
あるいは送風ファン等の原動設備の小型化、省エネ化を
行うことができる。
【0040】また、安価な中性能フィルターを用いて、
高性能フィルターと同等以上の清浄度の高い雰囲気を形
成することができる方法がある。たとえば、被処理物4
を包む雰囲気中に存在する粉塵または不要成分物質を物
理的化学的に除去する機能を有する物質の気体、蒸気も
しくは微粒な液滴(ミスト)を用いて、これを被処理物
4を包むために供給する清浄気体の中に混入し、被処理
物4を包む雰囲気と衝突・接触させて、その雰囲気に存
在する不要物質を回収して被処理物4周辺から外部へ排
出することができる。この場合、被処理物4周辺に存在
する粉塵または不要成分物質は、より効果的に除去する
ことができる。詳しくは、図1、2において、吸気装置
16によって気体供給管14より供給され、フィルター
15を通過させた清浄気体に、粉塵や不要物質を除去す
る機能を有する物質の気体、蒸気及び液滴発生装置29
から生成した気体、蒸気及び微小な液滴を混合して、吹
き出しノズル22より被処理物4を包むように供給す
る。この混合気体は、被処理物4周辺に存在する粉塵ま
たは不要成分物質と接触した後、吸い込みノズル23に
吸い込まれ、被処理物4周辺の外へ排気される。この方
法は、清浄気体だけを用いた方法より、極めて高い清浄
度の雰囲気を得ることができる。 (第2実施形態)第2実施形態のロボット装置は、第1
実施形態において、吹き出しノズル22と吸い込みノズ
ル23との間の空間を筒状に包むように清浄気体カーテ
ンを設けるようにしたこと以外は同じものである。すな
わち、図3にみるように、吹き出しノズル22は吹出口
223の縁に気体カーテン用吹き出しノズル39a、3
9bを有し、流路221から分岐した流路38からノズ
ル39a、39bに清浄気体を供給し吹き出すようにな
っている。また、吸い込みノズル23は吸込口233の
縁に気体カーテン用吸い込みノズル40a、40bを有
し、吸い込んだ気体を流路42から流路231に合流さ
せるようになっている。
【0041】第2実施形態では、ノズル39a、39b
から吹き出した清浄気体のほとんどがノズル40a、4
0bから吸い込むようになっているため、吹出口223
から吹き出され被処理物4を直接包む清浄気体中には一
般環境の雰囲気中の粉塵や不要成分物質が混入しにくい
ものとなっていて、外部環境より極めて清浄度が高くな
った局所クリーン空間を形成することができる。
【0042】図3において、流路38を流路221から
分岐させずに、吸気装置で一般環境から吸気された気体
をフィルターに通過させて生成した清浄気体を吹き出し
ノズル39a、39bに供給する供給路とすることがで
き、または、流路42を吸い込みノズル40a、40b
から吸い込んだ気体を流路231に合流させずに排気装
置で外部に排気するための排気路とすることができる。
【0043】また、吸気装置の代わりに、ボンベ供給に
よって清浄気体を供給することも可能である。さらに、
排気装置より排気される気体は、回収して、フィルター
を通して清浄気体にして再利用することができる。 (第3実施形態)図4は、本発明の清浄機能付きロボッ
ト装置の第3実施形態を示す概略図である。このロボッ
ト装置は、第1実施形態の装置において、吹き出しノズ
ル22と吸い込みノズル23がなく、その代わりにフー
ド220が保持部21を覆うようにアーム12に固定さ
れていることと、吸気装置16により一般環境からフィ
ルター15を通して清浄にした清浄気体をフード220
の開口部220aから一般環境の雰囲気に向けて吹き出
すようになっていることと、保持部21が分散板220
dを貫通していること以外は同じである。フード220
は、被処理物4よりも大きな開口部220aと被処理物
4を収容する収容空間220bと清浄気体の吹出口22
0cとを有する。被処理物4は、フード220の収容空
間220b内で保持部21で保持される。開口部220
aは、被処理物4を覆い隠すような大きさを有し、たと
えば、被処理物4の長辺よりも長い径を有するように形
成されている。
【0044】保持部21をフード220の収容空間22
0b内から外部へと伸ばし、必要ならば保持部21を回
して被処理物保管部に到達させて被処理物4を保持させ
(図中、一点鎖線で示す。)、保持部21を縮めたりあ
るいは逆に回したりしてフードの収容空間220b内に
被処理物4を収容する。この構造は、被処理物自体から
や処理動作部からの粉塵や不要成分物質の発生が少ない
場合に有用であり、構造が簡単である。清浄気体の供給
量は、たとえば、バルブ43a、43hの開閉や開度を
制御することによって調節される。 (第4実施形態)図5は、本発明の清浄機能付きロボッ
ト装置の第4実施形態を示す概略図である。このロボッ
ト装置は、第3実施形態の装置において、フードの開口
部220aを塞ぐように清浄気体カーテンを発生させる
清浄気体カーテン発生手段を設けたことと、フードの収
容空間220bに仕切り板44を設けてフード220と
仕切り板44との間に吹出口220cを設けたことと、
仕切り板44、44間に吸込口220dを設けたこと以
外は同じである。清浄気体カーテン発生手段は、フード
の開口部220aの縁に気体カーテン用吹き出しノズル
39cと気体カーテン用吸い込みノズル40cを有し、
ファン24の働きでフィルター25を通った清浄気体を
流路38からノズル39cと吹出口220cに供給して
吹き出し、ノズル40cと吸込口220dから気体を吸
い込むようになっている。
【0045】第4実施形態では、ノズル39cから吹き
出した清浄気体のほとんどがノズル40cから吸い込む
ようになっているため、吹出口220cから吹き出され
被処理物4を直接包む清浄気体中には一般環境の雰囲気
中の粉塵や不要成分物質が混入しにくいものとなってい
て、外部環境より極めて清浄度が高くなった局所クリー
ン空間を形成することができる。吹出口220cから吹
き出され被処理物4を直接包んだ清浄気体は吸込口22
0dから吸い込まれる。吸い込まれた気体は、フィルタ
ー25を通って清浄気体となり、ノズル39cや吹出口
220cから吹き出される。清浄気体の供給量は、たと
えば、バルブ43c、43d、43e、43f、43g
の開閉や開度を制御することによって調節される。
【0046】図5において、吹き出しノズル39cへは
流路38から清浄気体を供給せずに吸気装置16で一般
環境から吸気された気体をフィルター15に通過させて
生成した清浄気体を供給することができ、または、吸い
込みノズル40cから吸い込んだ気体を吸込口220d
から吸い込んだ気体と合流させずに排気装置で外部に排
気することができる。
【0047】また、吸気装置の代わりに、ボンベ供給に
よって清浄気体を供給することも可能である。さらに、
排気装置より排気される気体は、回収して、フィルター
を通して清浄気体にして再利用することができる。第4
実施形態のものは、第3実施形態のものに比べて、収容
空間41を安定した流れと高清浄度の雰囲気にすること
ができる。
【0048】図5に示す装置のごとく、収容空間41を
安定した流れの雰囲気とすることにより、被処理物4全
面で温度をより均一にすることができ、より均一な加熱
ができる。たとえば、ボンディング装置では、空間41
の雰囲気の位置によって処理を行う場合、流れの乱れに
差があると、被処理物4上方において、ワイヤボンディ
ングに用いるイニシャルボール(ワイヤが溶けてできた
ボール)の形状が不安定になったり、あるいはイニシャ
ルボールができたりできなかったりすることがあり、こ
の現象の発生を防ぐことができる。 (第5実施形態)第5実施形態のロボット装置は、第1
実施形態において、被処理物4を包む雰囲気中に存在す
る粉塵または不要成分物質の濃度、あるいは温度や湿度
等を検知する検知手段と、所望の濃度、温度、湿度、清
浄度で清浄手段を制御する機能を有した制御手段を備え
ているようにしたこと以外は同じものである。すなわ
ち、図6にみるように、ノズル22、23間の空間に設
けた検知センサー31a等によって、これらを配置した
各空間部分の清浄度や濃度及び温度、湿度等の状態を検
知機器32に伝達し、実際の雰囲気と、被処理物4を処
理するために維持したい所望の状態と相互比較しなが
ら、その差の結果に基づき、実際の状態が所望の状態に
近づくように運転条件を見い出す制御装置33によっ
て、ファン24、気体の流れを制御する流量調節バルブ
43a、43b、43h及び吸気装置16などへ運転情
報を伝達するようになっている。また、清浄度、濃度、
温度、湿度等を監視する機能を有する検知機器32、あ
るいは、ファン24、気体の流れを制御する流量調節バ
ルブ43a、43b、43h及び吸気装置16等を制御
する機能を有する制御装置は、本体11の外側にあって
も良い。
【0049】第5実施形態では、被処理物4を包む局所
クリーン空間を所望の状態に近いものとすることがで
き、処理をより適切なものとすることができる。 (第6実施形態)第6実施形態のロボット装置は、第2
実施形態において、被処理物4を包む雰囲気中に存在す
る粉塵または不要成分物質の濃度、あるいは温度や湿度
等を検知する検知手段と、所望の濃度、温度、湿度、清
浄度で清浄手段を制御する機能を有した制御手段を備え
ているようにしたこと以外は同じものである。すなわ
ち、図7にみるように、ノズル22、23間の空間に設
けた検知センサー31a等によって、これらを配置した
各空間部分の清浄度や濃度及び温度、湿度等の状態を検
知機器32に伝達し、実際の雰囲気と、被処理物4を処
理するために維持したい所望の状態と相互比較しなが
ら、その差の結果に基づき、実際の状態が所望の状態に
近づくように運転条件を見い出す制御装置33によっ
て、ファン24、気体の流れを制御する流量調節バルブ
43a、43b、43h及び吸気装置16などへ運転情
報を伝達するようになっている。また、清浄度、濃度、
温度、湿度等を監視する機能を有する検知機器32、あ
るいは、ファン24、気体の流れを制御する流量調節バ
ルブ43a、43b、43h及び吸気装置16等を制御
する機能を有する制御装置は、本体11の外側にあって
も良い。
【0050】第6実施形態では、被処理物4を包む局所
クリーン空間を所望の状態に近いものとすることがで
き、処理をより適切なものとすることができる。 (第7実施形態)第7実施形態のロボット装置は、第3
実施形態において、被処理物4を包む雰囲気中に存在す
る粉塵または不要成分物質の濃度、あるいは温度や湿度
等を検知する検知手段と、所望の濃度、温度、湿度、清
浄度で清浄手段を制御する機能を有した制御手段を備え
ているようにしたこと以外は同じものである。すなわ
ち、図9にみるように、フード220の収容空間220
bに設けた検知センサー31a等によって、これらを配
置した各空間部分の清浄度や濃度及び温度、湿度等の状
態を検知機器32に伝達し、実際の雰囲気と、被処理物
4を処理するために維持したい所望の状態と相互比較し
ながら、その差の結果に基づき、実際の状態が所望の状
態に近づくように運転条件を見い出す制御装置33によ
って、気体の流れを制御する流量調節バルブ43a、4
3h及び吸気装置16などへ運転情報を伝達するように
なっている。また、清浄度、濃度、温度、湿度等を監視
する機能を有する検知機器32、あるいは、気体の流れ
を制御する流量調節バルブ43a、43h及び吸気装置
16等を制御する機能を有する制御装置は、本体11の
外側にあっても良い。
【0051】第7実施形態では、被処理物4を包む局所
クリーン空間を所望の状態に近いものとすることがで
き、処理をより適切なものとすることができる。 (第8実施形態)第8実施形態のロボット装置は、第4
実施形態において、被処理物4を包む雰囲気中に存在す
る粉塵または不要成分物質の濃度、あるいは温度や湿度
等を検知する検知手段と、所望の濃度、温度、湿度、清
浄度で清浄手段を制御する機能を有した制御手段を備え
ているようにしたこと以外は同じものである。すなわ
ち、図9にみるように、フード220の収容空間220
bに設けた検知センサー31a等によって、これらを配
置した各空間部分の清浄度や濃度及び温度、湿度等の状
態を検知機器32に伝達し、実際の雰囲気と、被処理物
4を処理するために維持したい所望の状態と相互比較し
ながら、その差の結果に基づき、実際の状態が所望の状
態に近づくように運転条件を見い出す制御装置33によ
って、ファン24、気体の流れを制御する流量調節バル
ブ43c、43d、43e、43f、43g、43h及
び吸気装置16などへ運転情報を伝達するようになって
いる。また、清浄度、濃度、温度、湿度等を監視する機
能を有する検知機器32、あるいは、ファン24、気体
の流れを制御する流量調節バルブ43c、43d、43
e、43f、43g、43h及び吸気装置16等を制御
する機能を有する制御装置は、本体11の外側にあって
も良い。
【0052】第8実施形態では、被処理物4を包む局所
クリーン空間を所望の状態に近いものとすることがで
き、処理をより適切なものとすることができる。
【0053】
【発明の効果】本発明により、一般環境よりクリーンな
環境で部品、製品製造を行う各種精密加工精密組立装置
を一般環境に設置することができ、一般的なクリーンル
ームやクリーンルーム単体を連結したクリーン空間路装
置などのクリーン環境設備に大がかりな建設、設備設置
による設備投資を行なうことなしに、被処理物を処理す
る局所的な空間だけを清浄な雰囲気にすることで、クリ
ーン空間を確保し、安価で品質の良い、部品や製品の処
理ができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の清浄機能付きロボット装置の第1実施
形態の概要図
【図2】第1実施形態の概要図
【図3】本発明の清浄機能付きロボット装置の第2実施
形態の部分概要図
【図4】本発明の清浄機能付きロボット装置の第3実施
形態の部分概要図
【図5】本発明の清浄機能付きロボット装置の第4実施
形態の部分概要図
【図6】本発明の清浄機能付きロボット装置の第5実施
形態の概要図
【図7】本発明の清浄機能付きロボット装置の第6実施
形態の部分概要図
【図8】本発明の清浄機能付きロボット装置の第7実施
形態の部分概要図
【図9】本発明の清浄機能付きロボット装置の第8実施
形態の部分概要図
【符号の説明】
1 清浄機能付きロボット装置 3 製造装置 4 被処理物 5 処理位置 12 アーム 15 フィルター 16 吸気装置 21 保持部 22 吹き出しノズル 23 吸い込みノズル 24 ファン 25 フィルター 39a,39b,39c 気体カーテン用吹き出しノズ
ル 40a,40b,40c 気体カーテン用吸い込みノズ
ル 221 流路 223 吹出口 231 流路 233 吸込口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−287341(JP,A) 実開 平6−14144(JP,U) 実開 昭63−186589(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B25J 19/00 B25J 15/00

Claims (30)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被処理物を保持する保持部を有するアー
    ムと、前記被処理物が処理位置に移動するように前記ア
    ームを動かすアーム駆動手段と、前記被処理物よりも大
    きな吹出口を有し、前記被処理物を包んで外部雰囲気か
    ら隔離するように清浄気体を前記吹出口から吹き出す第
    1ノズルと、前記吹出口が前記被処理物に向くように前
    記第1ノズルを前記アームに固定する第1ノズル固定手
    段と、前記被処理物よりも大きな吸込口を有し、前記被
    処理物を包む気体を前記吸込口から吸い込む第2ノズル
    と、前記吸込口が前記吹出口と向かい合うように前記第
    2ノズルを前記アームに固定する第2ノズル固定手段と
    を備え、前記保持部が前記吹出口と前記吸込口との間の
    空間で前記被処理物を保持するようになっており、前記
    吹出口から吹き出された前記清浄気体が前記被処理物を
    外部雰囲気から隔離するように包んだ後に前記吸込口か
    ら前記第2ノズルに吸い込まれるようになっている清浄
    機能付きロボット装置。
  2. 【請求項2】 前記吹出口と前記吸込口が前記被処理物
    の長辺よりも長い径を有する、請求項1に記載の清浄機
    能付きロボット装置。
  3. 【請求項3】 前記第2ノズルに吸い込まれた気体から
    粉塵または不要成分物質を除去して前記清浄気体として
    前記第1ノズルから吹き出す循環手段をさらに備えた、
    請求項またはに記載の清浄機能付きロボット装置。
  4. 【請求項4】 前記保持部が、前記吹出口と前記吸込口
    との間の空間から出て被処理物を保持した後、前記空間
    に前記被処理物を位置させるように動く、請求項から
    までのいずれかに記載の清浄機能付きロボット装置。
  5. 【請求項5】 前記吹出口から吹き出された清浄気体を
    筒状に包む清浄気体カーテンを形成する気体カーテン形
    成手段をも備えている、請求項1からまでのいずれか
    に記載の清浄機能付きロボット装置。
  6. 【請求項6】 前記吹出口と前記吸込口との間の空間
    の、粉塵または不要成分物質の濃度、温度、湿度からな
    る群から選ばれる少なくとも1つを制御する制御手段を
    さらに備えた、請求項1からまでのいずれかに記載の
    清浄機能付きロボット装置。
  7. 【請求項7】 前記清浄気体としてN2または空気を供
    給する、請求項1からまでのいずれかに記載の清浄機
    能付きロボット装置。
  8. 【請求項8】 被処理物を保持する保持部を有するアー
    ムと、 前記被処理物が処理位置に移動するように前記アームを
    動かすアーム駆動手段と、 前記被処理物よりも大きな開口部と前記被処理物を収容
    する収容空間と前記収容空間に収容された被処理物を包
    んで外部雰囲気から隔離するように清浄気体を吹き出す
    吹出口とを有するフードと、 前記フードを前記アームに固定するフード固定手段と、前記保持部が、前記開口部から出て被処理物を保持した
    後、前記収容空間に前記被処理物を収容するように動
    く、 清浄機能付きロボット装置。
  9. 【請求項9】 前記開口部が前記被処理物の長辺よりも
    長い径を有する、請求項に記載の清浄機能付きロボッ
    ト装置。
  10. 【請求項10】 前記フードが、前記収容空間内の清浄
    気体を覆うように清浄気体カーテンを前記開口部に形成
    する気体カーテン形成手段と前記収容空間内の気体を吸
    い込む吸込口とをさらに有する、請求項またはに記
    載の清浄機能付きロボット装置。
  11. 【請求項11】 前記吸込口が前記被処理物の長辺より
    も長い径を有する、請求項10に記載の清浄機能付きロ
    ボット装置。
  12. 【請求項12】 前記吸込口から吸い込まれた気体から
    粉塵または不要成分物質を除去して前記清浄気体として
    前記吹出口から吹き出す循環手段をさらに備えた、請求
    10または11いずれかに記載の清浄機能付きロボッ
    ト装置。
  13. 【請求項13】 前記収容空間の、粉塵または不要成分
    物質の濃度、温度、湿度からなる群から選ばれる少なく
    とも1つを制御する制御手段をさらに備えた、請求項
    から12までのいずれかに記載の清浄機能付きロボット
    装置。
  14. 【請求項14】 前記清浄気体としてN2または空気を
    供給する、請求項から13までのいずれかに記載の清
    浄機能付きロボット装置。
  15. 【請求項15】 ロボット装置のアームの保持部で保持
    された被処理物を、前記アームを動かすことにより、処
    理位置に移動させる被処理物移動工程と、前記被処理物
    よりも大きな吹出口を有し前記吹出口から清浄気体を吹
    き出すようになっている第1ノズルと前記被処理物より
    も大きな吸込口を有し前記吹き出した清浄気体を吸い込
    むようになっている第2ノズルを前記被処理物に臨むよ
    うに移動させるノズル移動工程と、前記吹出口から清浄
    気体を吹き出すことにより前記被処理物を外部雰囲気か
    ら隔離するように前記清浄気体で包むとともに前記吸込
    口が前記被処理物を包む気体を吸い込む清浄工程とを有
    する清浄方法。
  16. 【請求項16】 前記吹出口と吸込口が前記被処理物の
    長辺よりも長い径を有する、請求項15に記載の清浄方
    法。
  17. 【請求項17】 前記吹出口と前記吸込口が前記被処理
    物に向くように前記第1ノズルと前記第2ノズルが前記
    アームに固定されており、前記被処理物を前記第1、2
    ノズルとともに前記処理位置に移動させる、請求項1
    または16に記載の清浄方法。
  18. 【請求項18】 前記被処理物を前記第1、2ノズルと
    ともに前記処理位置に移動させている間に前記吹出口か
    ら前記清浄気体を吹き出す、請求項17に記載の清浄方
    法。
  19. 【請求項19】 前記被処理物を前記処理位置に移動さ
    せた後に前記吹出口から清浄気体を吹き出す、請求項1
    から18までのいずれかに記載の清浄方法。
  20. 【請求項20】 前記吸込口から吸い込まれた気体から
    粉塵または不要成分物質を除去して前記清浄気体として
    前記吹出口から吹き出す、請求項15から19までのい
    ずれかに記載の清浄方法。
  21. 【請求項21】 前記吹出口から吹き出された清浄気体
    を筒状に包む清浄気体カーテンを形成する、請求項15
    から20までのいずれかに記載の清浄方法。
  22. 【請求項22】 前記保持部が、前記吹出口と前記吸込
    口との間の空間から出て被処理物を保持した後、前記空
    間に前記被処理物を位置させるように動く、請求項15
    から2までのいずれかに記載の清浄方法。
  23. 【請求項23】 前記外部雰囲気から隔離された前記被
    処理物の処理空間の、粉塵または不要成分物質の濃度、
    温度、湿度からなる群から選ばれる少なくとも1つを制
    御する工程をさらに有する、請求項15から2までの
    いずれかに記載の清浄方法。
  24. 【請求項24】 前記清浄気体としてN2または空気を
    供給する、請求項1から2までのいずれかに記載の
    清浄方法。
  25. 【請求項25】 被処理物よりも大きな開口部と前記被
    処理物を収容する収容空間とを有しロボット装置のアー
    ムに固定されたフードの前記収容空間内で前記被処理物
    を前記アームの保持部で保持し、前記アームを動かすこ
    とにより前記フードを前記被処理物とともに処理位置に
    移動させる移動工程と、前記収容空間内に清浄気体を吹
    き出すことにより前記被処理物を外部雰囲気から隔離す
    るように前記清浄気体で包む清浄工程と、前記保持部が
    前記フードの開口部から出て前記被処理物を保持した
    後、前記収容空間に前記被処理物を収容するように動く
    工程とを有する清浄方法。
  26. 【請求項26】 前記フードの開口部が前記被処理物の
    長辺よりも長い径を有する、請求項25に記載の清浄方
    法。
  27. 【請求項27】 前記フードの開口部に、前記収容空間
    内の清浄気体を覆うように清浄気体カーテンを形成する
    とともに、前記収容空間内の清浄気体を排出する、請求
    25または26に記載の清浄方法。
  28. 【請求項28】 前記収容空間から排出された気体から
    粉塵または不要成分物質を除去して前記清浄気体として
    前記収容空間内に吹き出す、請求項27に記載の清浄方
    法。
  29. 【請求項29】 前記外部雰囲気から隔離された前記被
    処理物の処理空間の、粉塵または不要成分物質の濃度、
    温度、湿度からなる群から選ばれる少なくとも1つを制
    御する工程をさらに有する、請求項25から28までの
    いずれかに記載の清浄方法。
  30. 【請求項30】 前記清浄気体としてN2または空気を
    供給する、請求項25から29までのいずれかに記載の
    清浄方法。
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